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JP3353219B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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Publication number
JP3353219B2
JP3353219B2 JP32159195A JP32159195A JP3353219B2 JP 3353219 B2 JP3353219 B2 JP 3353219B2 JP 32159195 A JP32159195 A JP 32159195A JP 32159195 A JP32159195 A JP 32159195A JP 3353219 B2 JP3353219 B2 JP 3353219B2
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JP
Japan
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toner
parts
manufactured
fine particles
resin
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JP32159195A
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謙一 城戸
雅之 葉木
克宣 黒瀬
健 新井
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ミノルタ株式会社
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Publication date
Application filed by ミノルタ株式会社 filed Critical ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、静電記
録、静電印刷等における静電荷像を現像するための静電
荷像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】静電手段によって光導電材料の表面に静
電潜像を形成し、その静電潜像を現像する方法において
は、用いられる現像剤の保存性(耐ブロッキング性)、
搬送性、現像性、転写性、帯電性、定着性等の特性が重
要である。今日まで数多くの改良手法が提案されてい
る。その中の一つの手法としてトナーに添加剤を外添す
ることが知られている。特開昭62−113158号公
報には疎水性シリカ微粉末を、特開昭64−62667
号公報には酸化チタン微粉末を、特開平3−45978
号公報にはフッ素樹脂微粉末を現像剤に添加するという
技術が提案されている。特開平6−208241号公報
には通常の球状あるいは不定形と違い、針状形状の酸化
チタンを使用する技術が提案されている。
【0003】従来の疎水性シリカの添加系では、シリカ
微粒子自体が強い負帯電性を示すために低温低湿下での
トナーの帯電上昇が問題となる。近年の高精彩、高画質
化の要求が市場で高まるにつれてトナーの小径化への対
応が不可欠である。粒径が細かくなると単位重量当たり
の表面積の増加、さらに帯電量の上昇がおこり、そのた
め画像濃度低下や耐久劣化が懸念されることとなる。
【0004】酸化チタン微粒子の場合、本来表面活性が
シリカ等に比較して小さく疎水化は必ずしも十分ではな
く環境変動によりトナーの流動性が大きく変化するた
め、安定した帯電性、搬送性、現像性を得られなくなり
画像の劣化を招くという問題がある。疎水化処理剤を多
量に使用したり、高粘性の処理剤等を使用して、疎水化
率を無理に上げることも可能であるが、粒子同士の凝集
等を生じ、かえって流動性付与能が低下する等の問題が
ある。
【0005】また疎水化チタンだけでなく、疎水化シリ
カおよび樹脂微粒子を含め、それらの添加剤のトナーへ
の添加は、トナー粒子と添加剤の静電力あるいはファン
デルワールス力によりトナー粒子表面に付着せしめるの
が一般的であり、撹拌、混合機等が多く用いられてい
る。
【0006】しかしながら、このような従来知られてい
る添加剤はトナー表面に均一に分散させることは容易で
はないばかりか、トナー表面に未付着の添加剤同士が凝
集する。その凝集物が遊離するのを防ぐことは困難であ
り、そのためトナーの摩擦帯電量が不安定となり、画像
濃度が一定せず、カブリの多い画像となったり、連続コ
ピー後の画質が不良になるなどの問題を有していた。ま
た凝集物の離脱によるキャリアスペント等も生じる。針
状形状の酸化チタンを使用することによりトナーへの付
着性はある程度改善できるものの、トナーへの接触面の
面積が小さく、やはり上述した問題を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した事情
に鑑みなされたものであり、温度あるいは環境の変化に
影響されにくく、常に安定した帯電性、現像性等の特性
を有する静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0008】本発明はさらにキャリアスペントなどを防
止し、カブリのない鮮明な画像特性を有し、かつ耐久安
定性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は少なく
とも着色剤と結着樹脂で構成されるトナー粒子に、添加
剤を2種以上外添してなり、そのうちの1種が平均粒径
5〜40nmの薄片状の酸化チタン微粒子であることを特徴
とする静電荷像現像用トナーに関する。
【0010】本発明のトナーに添加する酸化チタン(チ
タニア)は薄片状、別の表現をすれば偏平状であり、そ
の特異的な形状により、トナーへの付着性、分散性が従
来の微粒子と比較して極めて良好で、トナーに付着した
微粒子が非常に離脱しにくい。そのためキャリアのスペ
ントが防止され、安定した帯電を得られ、耐久性能が向
上する。また良好な分散性のためトナーの表面改質効果
が大きく、流動性向上および帯電の環境安定性にも良好
な結果を与える。
【0011】本発明に使用する酸化チタンは湿式法で製
造可能であり、平均粒径5〜40nm、好ましくは5〜
30nmを有し、好ましくは微粒子表面を水系中で疎水
化処理したもの、またはさらにその後気相中で疎水化処
理したものを用いることが望ましい。なお本発明におい
てこの平均粒径は電子顕微鏡写真による酸化チタン粒子
の長径の平均値を示している。
【0012】水系中での疎水化処理においては、チタン
微粒子を一次粒子に分散させるために、機械的な力を加
えているので、クロロシラン類や、ジシラザン類のよう
にガスを副生するような反応性に優れたカップリング剤
を使用する必要もなく、気相中では酸化チタン粒子同志
が合一して使用できない高粘性の処理剤も使用できる。
【0013】したがって処理剤としては、カップリング
剤、オイル、ワニス、有機化合物等あらゆるものが使用
できる。
【0014】好ましく使用されるカップリング剤として
はシランカップリング剤、チタンカップリング剤等が挙
げられ、特に好ましく用いられるのは、シランカップリ
ング剤であり、一般式:R11SiY11[式中、R1
はアルコキシ基、m1は1〜3の整数、Y1はアルキル
基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル基を含む炭
化水素基、n1は1〜3の整数]で表されるものであ
り、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチ
ルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
メチルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、
ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラ
ン、n−オクタデシルトリメトキシシラン等を挙げるこ
とができる。
【0015】その使用量は、チタン微粒子100重量部
に対して、1〜40重量部、好ましくは3〜30重量部
である。
【0016】本発明に用いられる、シリコンオイルとし
ては、特に制約はないが一般式
【化1】 で表されるジメチルポリシロキサンタイプ、一般式
【化2】 で表されるメチルハイドロジエンポリシロキサンタイ
プ、一般式
【化3】 で表されるメチルフェニルポリシロキサンタイプ等が使
用できる。さらに必要に応じて、アルキル変性、アミノ
変性、エポキシ変性、エポキシ・ポリエーテル変性、カ
ルボキシル変性、メルカプト変性、アルコール変性、フ
ッ素変性等を行ってもよい。
【0017】本発明において水系中で処理したチタンを
気相中で処理するのに用いられるシランカップリング剤
は一般式R43SiY25[式中、R4はアルコキシ基
又は、塩素原子、m3は1〜3の整数、Y2はアルキル
基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル基を含む炭
化水素基、n5は3〜1の整数]で表されるもので例え
ば代表的にはジメチルジクロルシラン、トリメチルクロ
ルシラン、アルリジメチルクロルシラン、ヘキサメチル
ジシラザン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジル
ジメチルクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ
−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、ジビニルクロルシラン、ジメ
チルビニルクロルシラン等を挙げることができる。
【0018】上記微粉体のシランカップリング剤処理
は、微粉体を撹拌等によりクラウド状としたものに気化
したシランカップリング剤を反応させる乾式処理を採用
することができる。
【0019】一般にトナーには搬送性、混合性などの面
から使用目的にあった流動性が必要となる。本発明に使
用するチタニアは従来のチタニアに比べると、粒径が小
さく流動性が非常によいが、シリカと比較するとまだ流
動性に劣る。本発明のチタニアを単独で使用しシリカと
同等の流動性を得るためには多量のチタニアが必要とな
る。チタニアを多量に添加すると、チタニア粒子の離脱
がおきやすく、キャリアスペント等の問題があった。本
発明に使用するチタニアは離脱が生じにくく、離脱にと
もなう問題がない。しかしチタニアは撹拌によってトナ
ーの帯電レベルを低下させていく性質があるために、処
理量を多くすると耐久性が極端に低下してしまう。本発
明においてはそのような問題が生じない量でチタニアを
添加し、チタニアのもつ流動性および耐環境性を維持し
ながらかつさらに本発明のチタニア以外に添加剤を添加
し流動性および帯電性を付与する。
【0020】チタニア以外に添加してもよい添加剤とし
てはシリカ微粒子、二酸化チタン微粒子、アルミナ微粒
子、フッ化マグネシウム微粒子、炭化ケイ素微粒子、炭
化ホウ素微粒子、炭化チタン微粒子、炭化ジルコニウム
微粒子、窒化ホウ素微粒子、窒化チタン微粒子、窒化ジ
ルコニウム微粒子、マグネタイト微粒子、二硫化モリブ
デン微粒子、ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステア
リン酸マグネシウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子等
の流動化剤を使用することができる。
【0021】なお、これらの微粒子は、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコー
ンオイル等で疎水化処理して用いることが望ましい。
【0022】また、乳化重合、ソープフリー乳化重合、
非水分散重合等の湿式重合法または気相法等により造粒
したスチレン系、アクリル系、メタクリル系、ベンゾグ
アナミン、シリコーン、テフロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等の各種の有機微粒子を単独あるいは組み合
わせて用いることができる。
【0023】シリカ、アルミナ等の流動化剤の添加は流
動性向上に効果がある。シリカ等の高摩擦帯電性物質の
添加はトナーの帯電レベル向上に寄与する。また大径シ
リカ、樹脂ビーズ等はスペーサー剤として働き、現像性
および転写性の向上に寄与する。
【0024】本発明は添加剤が外添されて使用される形
態のトナーであればいかなるトナー粒子、例えば高速シ
ステム用トナー、オイルレス定着用トナー、磁性トナー
あるいはフルカラートナー用のトナー粒子に適用可能で
ある。また、1成分現像剤として、あるいはキャリアと
ともに2成分現像剤として使用されるトナーでもよい。
特に高精細画像を再現する場合には、平均粒径5〜9μ
m、さらには5〜8μmのトナー粒子が使用される。
【0025】通常、トナーはバインダー樹脂中に、カー
ボンブラック等の着色剤、その他所望の添加剤が分散し
てなる粒子として調製される。通常トナーのバインダー
として使用する樹脂は、例えば、ポリスチレン系樹脂、
ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂中、
ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ブタジエン系樹脂等の熱可塑性樹
脂、あるいは尿素樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エ
ポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、さらにはこれらの共重合
体、ブロック重合体、グラフト重合体およびポリマーブ
レンド等を用いることができる。なお、上記樹脂として
は、例えば熱可塑性樹脂のような完全なポリマーの状態
にあるものに限らず、熱硬化性樹脂におけるようなオリ
ゴマーまたはプレポリマー、架橋剤等を含んだものを用
いることも可能である。
【0026】また、高速のシステムに使用されるトナー
の場合には、トナーを転写紙に短時間で定着させたり、
定着ロールからの分離性を向上させる必要があるため、
バインダー樹脂として、スチレン系モノマー、(メタ)ア
クリル系モノマー、(メタ)アクリレート系モノマーから
合成されるホモポリマーあるいは共重合ポリマー、また
ポリエステル系樹脂が使用されている。
【0027】そして、上記バインダー樹脂においては、
数平均分子量Mn、重量平均分子量Mwが、1000≦
Mn≦10000、20≦Mw/Mn≦70であり、さ
らに2000≦Mn≦7000であるものが使用され
る。
【0028】また、オイルレス定着用に使用される場合
には、バインダー樹脂としてガラス転移点が55〜80
℃、軟化点が80〜150℃、さらに5〜20重量%の
ゲル化成分が含有されているものが用いられる。
【0029】さらに、フルカラートナーとして使用され
る場合は、バインダー樹脂としてガラス転移点が55〜
70℃、軟化点が80〜130℃、Mnが2000〜1
0000、分子量分布Mw/Mnが5以下の線状ポリエ
ステル樹脂が使用される。特にシャープな溶融特性を有
するものが好ましく、ビスフェノール誘導体もしくは置
換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン酸または
その酸無水物、または低級アルキルエステルとからなる
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テ
レフタル酸、トリメリット酸等のカルボン酸成分とを縮
合したポリエステル樹脂が最適である。
【0030】また、上記線状ポリエステル樹脂にジイソ
シアネートを反応させて得られる線状ウレタン変性ポリ
エステル、あるいは上記線状ポリエステル樹脂にスチレ
ン系、アクリル系、アミノアクリル系モノマーをグラフ
ト重合、ブロック重合等によって変性した樹脂も好適に
用いることができる。
【0031】着色剤としては各種着色剤が使用可能であ
る。青色染顔料としては、C.I.74100(無金属フ
タロシアニンブルー)、C.I.74160(フタロシアニ
ンブルー)、C.I.74180(ファストスカイブルー)
などを代表的なものとして例示できる。
【0032】赤色染顔料としては、C.I.12055
(スターリンI)、C.I.12075(パーマネントオレ
ンジ)、C.I.12175(リソールファストオレンジ3
GL)、C.I.12305(パーマネントオレンジGT
R)、C.I.11725(ハンザイエロー3R)、C.I.
21165(バルカンファストオレンジGG)、C.I.2
1110(ベンジジンオレンジG)、C.I.12120
(パーマネントレッド4R)、C.I.1270(パラレッ
ド)、C.I.12085(ファイヤーレッド)、C.I.1
2315(ブリリアントファストスカーレット)、C.I.
12310(パーマネントレッドF2R)、C.I.123
35(パーマネントレッドF4R)、C.I.12440
(パーマネントエントレッドFRL)、C.I.12460
(パーマネントレッドFRLL)、C.I.12420(パ
ーマネントレッドF4RH)、C.I.12450(ライト
ファストレッドトナーB)、C.I.12490(パーマネ
ントカーミンFB)、C.I.15850(ブリリアントカ
ーミン6B)などを代表的なものとして例示できる。
【0033】黄色染顔料としては、C.I.10316
(ナフトールイエローS)、C.I.11710(ハンザイ
エロー10G)、C.I.11660(ハンザイエロー5
G)、C.I.11670(ハンザイエロー3G)、C.I.
11680(ハンザイエローG)、C.I.11730(ハ
ンザイエローGR)、C.I.11735(ハンザイエロー
A)、C.I.11740(ハンザイエローRN)、C.I.
12710(ハンザイエローR)、C.I.12720(ピ
グメントイエローL)、C.I.21090(ベンジジンイ
エロー)、C.I.21095(ベンジジンイエローG)、
C.I.21100(ベンジジンイエローGR)、C.I.2
0040(パーマネントイエローNCG)、C.I.212
20(バルカンファストイエロー5)、C.I.21135
(バルカンファストイエローR)などを代表的なものとし
て例示できる。
【0034】黒色顔料としては、カーボン・ブラック、
酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、
フェライト、マグネタイトなどを使用することができ
る。
【0035】これら着色剤は単独あるいは複数組み合わ
せて用いることができるが、トナー粒子中に含まれる結
着樹脂100重量部に対して、1〜10重量部、より好
ましくは2〜5重量部使用することが望ましい。すなわ
ち、10重量部より多いとトナーの定着性および透光性
が低下し、一方、1重量部より少ないと所望の画像濃度
が得られない恐れがある。
【0036】本発明が適用されるトナーには、荷電制御
剤、オフセット防止剤等を含有させてもよい。荷電制御
剤としては正の荷電制御剤および負の荷電制御剤のいず
れも使用可能である。
【0037】正の荷電制御剤としては例えば、ニグロシ
ンベースEX(オリエント化学工業社製)などのニグロシ
ン系染料、第4級アンモニウム塩P−51(オリエント
化学工業社製)などの第4級アンモニウム塩、アルコキ
シ化アミン、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔
料、およびPLZ1001(四国化成工業社製)などのイ
ミダゾール化合物等が挙げられる。
【0038】負の荷電制御剤としては、例えば、ボント
ロンS−22(オリエント化学工業(株)製)、ボントロン
S−34(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンE−
81(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンE−84
(オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックTRH
(保土谷化学工業(株)製)などの金属錯体、チオインジゴ
系顔料、コピーチャージNX VP−434(ヘキスト
(株)製)などの第4級アンモニウム塩、ボントロンE−
89(オリエント化学工業(株)製)などのカリックスアレ
ーン化合物、フッ化マグネシウム、フッ化カーボンなど
のフッ素化合物などが挙げられるが、もちろん、これら
に何ら限定されるものではない。なお、負荷電制御剤と
なる金属錯体としては、上記に示したもの以外にもオキ
シカルボン酸金属錯体、ジカルボン酸金属錯体、アミノ
酸金属錯体、ジケトン金属錯体、ジアミン金属錯体、ア
ゾ基含有ベンゼン−ベンゼン誘導体骨格金属錯体、アゾ
基含有ベンゼン−ナフタレン誘導体骨格金属錯体などの
各種の構造を有したものが含まれる。
【0039】荷電制御剤の量は、トナー中における樹脂
100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましく
は0.5〜5重量部になるようにする。
【0040】オフセット防止剤を使用する場合は、低分
子量ポリエチレンワックス、低分子量酸化型ポリエチレ
ンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス、低分子
量酸化型ポリプロピレンワックス、高級脂肪酸ワック
ス、高級脂肪酸エステルワックス、サゾールワックス、
カルナバワックス等を2種類以上混合して使用すること
ができる。オフセット防止剤の使用量はトナー中の樹脂
100重量部に対して、1〜6重量部、好ましくは2〜
5重量部になるようにする。
【0041】本発明においては上記トナー粒子に薄片状
チタニアおよびその他の所望の添加剤を混合し(外添)、
トナーを得る。このような混合を行いうる方法として
は、機械式粉砕混合方法等従来の方法、条件でよく、例
えばヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、パウダー
ミキサー、ホモジナイザー等の混合機を使用可能であ
る。
【0042】本発明のチタニアは、トナー粒子100重
量部に対して0.3〜1.5重量部、好ましくは0.4
〜1.2重量部外添される。また、本発明のチタニアと
他の外添剤の添加量の総量はトナー粒子100重量部に
対して0.4〜3重量部、好ましくは0.4〜2重量部
である。
【0043】チタニアの外添量が0.3重量部より少な
いと所望の流動性や環境性が得られず画像の劣化を招
く。多すぎると、帯電量の低下を招きカブリ等の原因と
なる。
【0044】また、総添加量が少なすぎると、チタニア
以外の添加剤を用いる効果が不十分となる。多すぎる
と、ブラックスポット(感光体へのトナー成分の黒点状
の固着)の原因となるため好ましくない。
【0045】本発明のトナーを、二成分現像剤として使
用する場合、鉄粉などの金属およびその酸化物、フェラ
イトキャリア、バインダー型キャリア、コートキャリア
など、キャリアとして知られる公知の各種のものが使用
可能である。その中でも、フルカラー用キャリアとして
は、コートキャリアが特に好ましい。コートキャリアの
キャリア芯材としては、静電潜像担持体へのキャリア付
着(飛散)防止の点から、少なくとも20μm(平均粒径)
の大きさのものを使用し、キャリアスジ等の発生防止等
画質の低下防止の点から大きくとも100μmのものを
使用する。具体的材料としては、電子写真用二成分キャ
リアとして公知のもの、例えばフェライト、マグネタイ
ト、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、これらの金属と
亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、スズ、ビスマ
ス、ベリリウム、マンガン、セレン、タングステン、ジ
ルコニウム、バナジウム等の金属との合金あるいは混合
物、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸
化物、窒化クロム、窒化バナジウム等の窒化物、炭化ケ
イ素、炭化タングステン等の炭化物との混合物および強
磁性フェライト、ならびにこれらの混合物を適用するこ
とができる。
【0046】また、キャリア芯材の被覆樹脂(導電層、
接着層、表面保護層)としては、例えば、ポリスチレン
系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リエーテル系樹脂、ポリスルホン酸系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリブチラール系樹脂、尿
素系樹脂、ウレタン/ウレア系樹脂、シリコン系樹脂、
テフロン系樹脂等の各種熱可塑性樹脂および熱硬化性樹
脂およびその混合物、並びに、これらの樹脂の共重合
体、ブロック重合体、グラフト重合体およびポリマーブ
レンド等が使用できる。
【0047】以下実施例を挙げてさらに説明するが、実
施例中、「部」と表現されているのは特に断らなければ
「重量部」をいうものとする。
【0048】
【実施例】 トナーの製造例1 ・ポリエステル樹脂 100部 (酸価:8、ガラス転移点(Tg):63℃、 軟化点(Tm):105℃) ・帯電制御剤(ボントロンE−84(オリエント化学工業社製)) 1部 ・ブリリアントカーミン6B 4部
【0049】上記混合物をヘンシェルミキサーにより十
分混合し、2軸押出機を用いて溶融混練した。混練物を
冷却後、粗粉砕した。粗粉砕物をエアージェット方式に
よる粉砕機で微粉砕した。さらに得られた微粉砕物を気
流式粉砕機により分級して、体積平均粒径(D50)8.
0μmのトナー母粒子Aを得た。
【0050】 トナーの製造例2 ・ポリエステル樹脂 100部 (酸価:20、Tg:60℃、 軟化点(Tm):120℃) ・帯電制御剤(スピロンブラックTRH;保土谷化学社製) 1部 ・カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 8部 ・ワックス(ビスコール605P;三洋化成社製) 4部 上記材料を使用した以外、トナーの製造例1と同様にし
て体積平均粒径7.5μmのトナー母粒子Bを得た。
【0051】 トナーの製造例3 ・スチレン−アクリル系樹脂 100部 (酸価:25、Tg:60℃、Tm:120℃) ・帯電制御剤(スピロンブラックTRH;保土谷化学工業社製) 3部 ・カーボンブラック(MA#8;三菱化学社製) 6部 ・ワックス(ビスコール605P;三洋化成社製) 4部
【0052】上記材料を使用した以外、トナーの製造例
1と同様にして体積平均粒径10.5μmのトナー母粒
子Cを得た。
【0053】 トナーの製造例4 ・スチレン−アクリル系樹脂 100部 (酸価:20、Tg:60℃、Tm:125℃) ・帯電制御剤(ニグロシンベースEX;オリエント化学工業社製) 4部 ・カーボンブラック(モーガルL;キャボット社製) 9部 ・ワックス(ビスコール605P;三洋化成社製) 4部
【0054】上記材料を使用した以外、トナーの製造例
1と同様にして体積平均粒径11μmのトナー母粒子D
を得た。
【0055】 トナーの製造例5 ・ポリエステル樹脂 100部 (Tg:63℃、 Tm:120℃、ゲル分(THF不溶成分含有量):33重量%) ・帯電制御剤(スピロンブラックTRH;保土谷化学社製) 3部 ・カーボンブラック(MA−8;三菱化学社製) 10部 ・オフセット防止剤(TS−200;三洋化成社製) 3部 上記材料を使用した以外、トナーの製造例1と同様にし
て体積平均粒径8.5μmのトナー母粒子Eを得た。
【0056】 トナーの製造例6 ・スチレン 60部 ・n−ブチルメタクリレート 35部 ・メタクリル酸 5部 ・2,2-アゾビス-(2,4-ジメチルバレロニトリル) 0.5部 ・低分子量ポリプロピレン(ビスコール605P;三洋化成工業社製) 3部 ・カーボンブラック(MA-8;三菱化学社製) 8部 ・サリチル酸金属錯体(E-84;オリエント化学社製) 1部
【0057】上記の材料をサンドスターラにより混合し
て重合組成物を調製した。この重合組成物を濃度3%の
アラビアゴム水溶液中で撹拌機TKオートホモミクサー
(特殊機化工業社製)を用いて回転数4000rpmで撹
拌しながら、温度60℃で60時間重合させ、平均粒径
6μmの球状粒子を得た。この球状粒子をトナー母粒子
Fとする。
【0058】キャリアの製造例1 スチレン、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、メタクリル酸からなるスチレン−アク
リル系共重合体(1.5:7.0:1.0:0.5)8
0重量部とブチル化メラミン樹脂20重量部をトルエン
で希釈し、固形比2%のスチレン−アクリル樹脂溶液を
調合した。
【0059】芯材として焼成フェライト粉(F−30
0、平均粒径:50μm、パウダーテック社製)を用
い、上記スチレン−アクリル樹脂溶液をスピラーコータ
ー(岡田精工社製)により塗布し乾燥した。塗布された
フェライト粉を熱風循環式オーブン中に140℃で2時
間放置して焼成した。
【0060】冷却後フェライト粉バルクを目開き210
μmと90μmのスクリーンメッシュを取り付けたフル
イ震盪器を用いて解砕し、樹脂被覆フェライト粉を得
た。
【0061】このフェライト粉に対し上記塗布、焼成、
解砕をさらに3回繰り返し樹脂被覆キャリアを得た。得
られたキャリアの平均粒径は52μmであった。このキ
ャリアをキャリアAとする。
【0062】 キャリアの製造例2 ・ポリエステル樹脂(酸価:15.0、Tg:65℃、Tm:120℃) 100部 ・磁性粉(MFP-2:TDK社製) 500部 上記材料を使用しトナーの製造例1と同様にして、体積
平均粒径(D50)70μm、飽和磁化:56emu/g、 抵抗:7
×1012Ω・cmのキャリアを得た(キャリアBとする)。
【0063】実施例1 得られたトナー母粒子A100部に対し疎水性の薄片状
チタニア微粒子(粒径:0.015〜0.02μm、S
TT−30A;チタン工業社製)0.6部、シリカ(H
2000;ヘキスト社製)0.6部を添加しヘンシェル
ミキサーにて混合しトナーを得た。
【0064】得られたトナー5部に対して、キャリアA
を総量100部になるように混合し現像剤とした。
【0065】得られた現像剤を用いて市販のフルカラー
複写機(CF−80;ミノルタ社製)にて画出しおよび
下記各環境下5000枚(5K枚)の耐久試験を行った。 耐久試験:N/N環境下(25℃、45%) 5K枚 L/L環境下(10℃、15%) 5K枚 H/H環境下(30℃、85%) 5K枚
【0066】各環境下、耐久後の画像は、カブリ、鮮明
さ、画像濃度も初期と同等の良好なものが得られた。画
出し、および耐久試験の結果を表3にまとめた。
【0067】表3中の各評価のランク付けは以下のよう
にして行った。 ・画像濃度(ID) ○:複写初期も耐刷後もIDに変化がなく安定して高濃
度を保っている。 △:耐刷後、初期に比べてIDが変化しているものの、
実用上は問題がない。 ×:耐刷後、初期に比べてIDが大幅に変化しており、
実用上に問題がある。
【0068】・カブリ ○:複写初期も耐刷後も全くカブリがない。 △:耐刷後カブリが若干認められるが実用上問題がな
い。 ×:カブリが多く、実用上問題がある。
【0069】・耐久特性 耐久性については画像を総合的に判断し以下のようにラ
ンク付けした。 ○:初期と比べて耐刷後も全く変わらず良好である。 △:初期と比べて耐刷後に変化はあるものの実用上問題
がない。 ×:初期と比べて耐刷後に大幅な変化があり実用上問題
がある。
【0070】なお以下の実施例および比較例において
は、初期は実用上問題があるものはなかった。
【0071】実施例2 トナー母粒子A100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.8
部、シリカ(H2000;ヘキスト社製)0.4部を添
加した以外は実施例1と同様にして現像剤を調製し評価
した。結果を表3にまとめた。
【0072】実施例3 トナー母粒子A100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.7
部、シリカ(RX50A;日本アエロジル社製)0.4
部を添加した以外は実施例1と同様にして現像剤を調製
し評価した。結果を表3にまとめた。
【0073】実施例4 トナー母粒子A100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を1.0
部、樹脂ビーズ(MP−1000;総研化学社製)を
0.3部を添加した以外は実施例1と同様にして現像剤
を調製し評価した。結果を表3にまとめた。
【0074】実施例5 トナー母粒子A100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.5
部、シリカ(H2000;ヘキスト社製)0.4部、樹
脂ビーズ(MP−1000;総研化学社製)0.2部を
添加した以外は実施例1と同様にして現像剤を調製し評
価した。結果を表3にまとめた。
【0075】実施例6 トナー母粒子A100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.4
部、シリカ(H2000;ヘキスト社製)0.4部、ア
ルミナ粒子(RFY−C;日本アエロジル社製)を0.
2部を添加した以外は実施例1と同様にして現像剤を調
製し評価した。結果を表3にまとめた。
【0076】実施例7 トナー母粒子B100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(粒径:0.015〜0.02μm、STT−3
0A;チタン工業社製)0.4部、シリカ(H200
0;ヘキスト社製)0.2部を添加しヘンシェルミキサ
ーにて混合しトナーを得た。
【0077】得られたトナー4部に対して、キャリアB
を総量100部になるように混合し現像剤とした。得ら
れた現像剤を用いて市販のデジタル複写機(Di−3
0;ミノルタ社製)にて画出しおよび下記各環境下15
K枚の耐久試験を行った。結果を表3にまとめた。
【0078】実施例8 トナー母粒子B100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.3
部、シリカ(H2000;ヘキスト社製)0.2部、樹
脂ビーズ(MP−1000;総研化学社製)を0.1部
を添加した以外は実施例7と同様にして現像剤を調製し
評価した。結果を表3にまとめた。
【0079】実施例9 トナー母粒子C100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(粒径:0.015〜0.02μm、STT−3
0A;チタン工業社製)0.4部、シリカ(H200
0;ヘキスト社製)0.2部を添加しヘンシェルミキサ
ーにて混合しトナーを得た。
【0080】得られたトナー5部に対して、キャリアB
を総量100部になるように混合し現像剤とした。得ら
れた現像剤を用いて市販のアナログ複写機(EP−86
00;ミノルタ社製)にて画出しおよび下記各環境下1
5K枚の耐久試験を行った。結果を表3にまとめた。
【0081】実施例10 トナー母粒子C100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.4
部、シリカ(RX50A;日本アエロジル社製)0.2
部、樹脂ビーズ(MP−1000;総研化学社製)0.
1部を添加した以外は実施例9と同様にして現像剤を調
製し評価した。結果を表3にまとめた。
【0082】実施例11 トナー母粒子C100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(STT−30A;チタン工業社製)を0.3
部、アルミナ粒子(RFY−C;日本アエロジル社製)
0.1部、シリカ(H2000;ヘキスト社製)0.2
部を添加した以外は実施例9と同様にして現像剤を調製
し評価した。結果を表3にまとめた。
【0083】実施例12 トナー母粒子D100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(粒径:0.015〜0.02μm、STT−3
0A;チタン工業社製)0.3部、シリカ(R−97
2;日本アエロジル社製)0.3部を添加しヘンシェル
ミキサーにて混合しトナーを得た。
【0084】得られたトナー8部に対して、キャリアB
を総量100部になるように混合し現像剤とした。得ら
れた現像剤を用いて市販のアナログ複写機(EP−97
65;ミノルタ社製)にて画出しおよび下記各環境下1
5K枚の耐久試験を行った。結果を表3にまとめた。
【0085】実施例13 トナー母粒子E100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(粒径:0.015〜0.02μm、STT−3
0A;チタン工業社製)0.4部、シリカ(H200
0;ヘキスト社製)0.2部を添加しヘンシェルミキサ
ーにて混合しトナーを得た。
【0086】得られたトナーを用いて市販のプリンター
(SP1000;ミノルタ社製)にて画出しおよび下記
各環境下500枚の耐久試験を行った。結果を表3にま
とめた。
【0087】実施例14 トナー母粒子F100部に対し疎水性の薄片状チタニア
微粒子(粒径:0.015〜0.02μm、STT−3
0A;チタン工業社製)0.4部、シリカ(H200
0;ヘキスト社製)0.2部を添加しヘンシェルミキサ
ーにて混合しトナーを得た。
【0088】得られたトナー4部に対して、キャリアB
を総量100部になるように混合し現像剤とした。得ら
れた現像剤を用いて市販のデジタル複写機(Di−3
0;ミノルタ社製)にて画出しおよび下記各環境下15
K枚の耐久試験を行った。結果を表3にまとめた。
【0089】比較例1 実施例1において疎水性の薄片状チタニア微粒子(ST
T−30A;チタン工業社製)0.6部使用することに
代えて略球形のチタニア(T−805;デグサ社製)
0.6部を使用する以外は実施例1と同様にして現像剤
を調製し評価した。結果を表3にまとめた。
【0090】比較例2 実施例1において疎水性の薄片状チタニア微粒子(ST
T−30A;チタン工業社製)0.6部使用することに
代えて下記方法により製造された球状のチタニア微粒子
(以下、「合成チタニア」という)0.6部を使用する
以外は実施例1と同様にして現像剤を調製し評価した。
結果を表3にまとめた。
【0091】球状チタニア微粒子の調製:イルメナイト
鉱を硫酸により溶解し、冷却した後、遠心分離した。遠
心分離した原液を加熱加水分解し、得られた水酸化チタ
ンを回転炉で焼成(400〜500℃)し、球状の親水
性酸化チタン(粒径:0.04〜0.05μm)を得
た。
【0092】得られた酸化チタンを水系中で撹拌混合し
ながらカップリング剤(n-C511Si(OCH3)3)を
酸化チタン微粒子に対し20%となるように添加混合し
た。混合物を乾燥、解砕して疎水化度50%の酸化チタ
ンを得た。
【0093】比較例3 実施例3において疎水性の薄片状チタニア微粒子(ST
T−30A;チタン工業社製)0.7部使用することに
代えてチタニア(T−805;デグサ社製)0.7部を
使用する以外は実施例3と同様にして現像剤を調製し評
価した。結果を表3にまとめた。
【0094】比較例4 実施例5において疎水性の薄片状チタニア微粒子(ST
T−30A;チタン工業社製)0.5部使用することに
代えてチタニア(T−805;デグサ社製)0.5部を
使用する以外は実施例5と同様にして現像剤を調製し評
価した。結果を表3にまとめた。
【0095】比較例5 実施例6において疎水性の薄片状チタニア微粒子(ST
T−30A;チタン工業社製)0.4部使用することに
代えて合成チタニア0.4部を使用する以外は実施例6
と同様にして現像剤を調製し評価した。結果を表3にま
とめた。
【0096】比較例6 実施例8において疎水性の薄片状チタニア微粒子(ST
T−30A;チタン工業社製)0.3部使用することに
代えてチタニア(T−805;デグサ社製)0.3部を
使用する以外は実施例8と同様にして現像剤を調製し評
価した。結果を表3にまとめた。
【0097】比較例7 実施例11において疎水性の薄片状チタニア微粒子(S
TT−30A;チタン工業社製)0.3部使用すること
に代えて合成チタニア0.3部を使用する以外は実施例
11と同様にして現像剤を調製し評価した。結果を表3
にまとめた。
【0098】比較例8 実施例12において疎水性の薄片状チタニア微粒子(S
TT−30A;チタン工業社製)0.3部使用すること
に代えてチタニア(T−805;デグサ社製)0.3部
を使用する以外は実施例12と同様にして現像剤を調製
し評価した。結果を表3にまとめた。
【0099】比較例9 実施例13において疎水性の薄片状チタニア微粒子(S
TT−30A;チタン工業社製)0.4部使用すること
に代えて合成チタニア0.4部を使用する以外は実施例
13と同様にして現像剤を調製し評価した。結果を表3
にまとめた。
【0100】比較例10 実施例14において疎水性の薄片状チタニア微粒子(S
TT−30A;チタン工業社製)0.4部使用すること
に代えてチタニア(T−805;デグサ社製)0.4部
を使用する以外は実施例14と同様にして現像剤を調製
し評価した。結果を表3にまとめた。
【0101】以上、実施例1〜14および比較例1〜1
0におけるトナー母粒子の種類、チタニアの種類、その
他の外添剤、キャリアの種類、トナーのキャリアに対す
る添加量(T/C(重量%))、評価機の種類を表1お
よび表2にまとめた。なお、表1、表2において、T1
は薄片状チタニア微粒子(STT−30A;チタン工業
社製)を、T3は略球形のチタニア微粒子(T−805;
デグザ社製)をT4は比較例2で説明した方法により製造
された球形チタニア微粒子を、A1はアルミナ微粒子(R
FY−C;日本アエロジル社製)を、B1は樹脂ビーズ
(MP−1000;線研化学社製)を、S1はシリカ微粒
子(H2000;ヘキスト社製)を、S2はシリカ微粒子
(RX50A;アエロジル社製)を、S3はシリカ微粒子
(R−972;日本アエロジル社製)を示す。
【0102】
【表1】
【表2】
【0103】
【表3】
【0104】
【発明の効果】本発明のトナーは環境変動に対し極めて
安定で、耐久性にも優れ、長期にわたって安定した高画
質の画像を提供することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 健 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−249731(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤と結着樹脂で構成され
    るトナー粒子に、添加剤を2種以上外添してなり、その
    うちの1種が平均粒径5〜40nmの薄片状の酸化チタン微
    粒子であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 前記薄片状酸化チタン微粒子の添加量が
    トナー粒子100重量部に対して0.3〜1.5重量部であり、
    外添剤の総添加量がトナー粒子100重量部に対して0.4〜
    3重量部であることを特徴とする請求項1記載の静電荷
    像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 前記薄片状酸化チタン微粒子の平均粒径
    が5〜30nmであることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の静電荷像現像用トナー。
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