JP3345965B2 - 水 栓 - Google Patents
水 栓Info
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- JP3345965B2 JP3345965B2 JP14518793A JP14518793A JP3345965B2 JP 3345965 B2 JP3345965 B2 JP 3345965B2 JP 14518793 A JP14518793 A JP 14518793A JP 14518793 A JP14518793 A JP 14518793A JP 3345965 B2 JP3345965 B2 JP 3345965B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水栓を基部と本体部と
スパウトの3つのユニットによって構成し、各ユニット
の製造が容易であり、取付時の組立が容易な水栓に関す
る。
スパウトの3つのユニットによって構成し、各ユニット
の製造が容易であり、取付時の組立が容易な水栓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に水の流路を形成するとともにその
水の流量を制御する本体を有し、この本体に流量を制御
するレバーを設け、さらに流出する水を案内するスパウ
トを取り付けた構造の水栓が知られている。以下に図面
を用いてこの従来の構造の水栓を説明する。なお、この
説明では冷水と温水とを混合可能な湯水混合水栓を用い
て説明する。
水の流量を制御する本体を有し、この本体に流量を制御
するレバーを設け、さらに流出する水を案内するスパウ
トを取り付けた構造の水栓が知られている。以下に図面
を用いてこの従来の構造の水栓を説明する。なお、この
説明では冷水と温水とを混合可能な湯水混合水栓を用い
て説明する。
【0003】図6は、上記従来の構造を有している湯水
混合水栓を示している。図に示す従来の湯水混合水栓5
1は、本体52とスパウト53とを有している。本体5
2は、鋳物の一体成型品であり、下部に取付板54の開
口部54aに固定可能な取付部55を有している。本体
52は、取付部55の上方に流量と温度を調節する弁体
を内蔵し、水流路や混合室を形成する膨出部56を有し
ている。本体52の上部にはスパウト53と連通するス
パウト挿着口57が形成されている。
混合水栓を示している。図に示す従来の湯水混合水栓5
1は、本体52とスパウト53とを有している。本体5
2は、鋳物の一体成型品であり、下部に取付板54の開
口部54aに固定可能な取付部55を有している。本体
52は、取付部55の上方に流量と温度を調節する弁体
を内蔵し、水流路や混合室を形成する膨出部56を有し
ている。本体52の上部にはスパウト53と連通するス
パウト挿着口57が形成されている。
【0004】取付部55は取付板54の開口部54aよ
り大径な段部58と、取付板55の下方に突出する小径
のねじ部59とを有している。ねじ部59の外周面に
は、雌ねじ部材60が螺着されている。この雌ねじ部材
60を締め付けることにより、段部58と雌ねじ部材6
0が取付板54を挟持し、湯水混合水栓51を固定す
る。
り大径な段部58と、取付板55の下方に突出する小径
のねじ部59とを有している。ねじ部59の外周面に
は、雌ねじ部材60が螺着されている。この雌ねじ部材
60を締め付けることにより、段部58と雌ねじ部材6
0が取付板54を挟持し、湯水混合水栓51を固定す
る。
【0005】ねじ部59の内側には給湯管61と給水管
62が挿通され、この給湯管61と給水管62の上端は
膨出部56内に形成された冷水流路と温水流路(図示せ
ず)に接続されている。
62が挿通され、この給湯管61と給水管62の上端は
膨出部56内に形成された冷水流路と温水流路(図示せ
ず)に接続されている。
【0006】膨出部56の一端部には、弁体部63を収
納する弁体収納室64が形成されている。この弁体収納
室64には、複数の弁体が組み込まれている。この弁体
を有する膨出部56の端部には、弁体を操作するレバー
65が取り付けられている。
納する弁体収納室64が形成されている。この弁体収納
室64には、複数の弁体が組み込まれている。この弁体
を有する膨出部56の端部には、弁体を操作するレバー
65が取り付けられている。
【0007】このレバー65を操作することにより、弁
体の一つが摺動および回転して、本体に形成された温水
流路と冷水流路を開閉する。冷水流路と温水流路の開閉
の比率によって冷水と温水が所定の割合で混合され、本
体内に形成された混合水流路とスパウト53を通って外
部に流出する。
体の一つが摺動および回転して、本体に形成された温水
流路と冷水流路を開閉する。冷水流路と温水流路の開閉
の比率によって冷水と温水が所定の割合で混合され、本
体内に形成された混合水流路とスパウト53を通って外
部に流出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の従来の湯水
混合水栓では、水栓本体が内部に複雑な水の流路を有し
ているため、この複雑な内部形状を実現するために水栓
本体を鋳物によって一体に成型していた。しかし、一般
に鋳物による水栓部品の製造は大がかりな製造装置と複
雑な工程を要し、製造が困難であった。このため、より
構造が簡単であり、製造が容易な水栓の開発が求められ
ていた。
混合水栓では、水栓本体が内部に複雑な水の流路を有し
ているため、この複雑な内部形状を実現するために水栓
本体を鋳物によって一体に成型していた。しかし、一般
に鋳物による水栓部品の製造は大がかりな製造装置と複
雑な工程を要し、製造が困難であった。このため、より
構造が簡単であり、製造が容易な水栓の開発が求められ
ていた。
【0009】一方、この技術の属する分野においては、
成形が極めて容易な樹脂によって湯水混合水栓の本体を
形成する要望があった。しかし、上記構造の従来の湯水
混合水栓では、水栓本体に空洞部分が多いために、耐圧
強度等が不足して樹脂を使用することができなかった。
成形が極めて容易な樹脂によって湯水混合水栓の本体を
形成する要望があった。しかし、上記構造の従来の湯水
混合水栓では、水栓本体に空洞部分が多いために、耐圧
強度等が不足して樹脂を使用することができなかった。
【0010】そこで本発明の目的は、上記要求に応え、
構造が簡単であり、製造が簡単な水栓を提供することに
ある。
構造が簡単であり、製造が簡単な水栓を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による水栓は、水
栓を固定する基部と、この基部の上部に組み合わされた
流量を制御する本体部と、この本体部の上部に挿着され
た水案内用のスパウトとからなり、前記基部は、湯また
は水の配管をガイドし或いはそれらの流体を案内する空
洞部を有する樹脂からなるガイド部材と、前記ガイド部
材の外周を覆う金属製の基部カバーとを有し、前記本体
部は、前記基部の空洞部に連通する流路を有する樹脂か
らなるハウジング部材と、弁体部と、前記弁体部の弁体
を操作する操作部と、前記ハウジング部材の外周を覆う
金属製の本体カバーとを有し、前記本体部と前記スパウ
トは、スパウト基端部を前記本体部に形成されたスパウ
ト挿着口に挿着することによって流路が連通するように
構成されていることを特徴とするものである。
栓を固定する基部と、この基部の上部に組み合わされた
流量を制御する本体部と、この本体部の上部に挿着され
た水案内用のスパウトとからなり、前記基部は、湯また
は水の配管をガイドし或いはそれらの流体を案内する空
洞部を有する樹脂からなるガイド部材と、前記ガイド部
材の外周を覆う金属製の基部カバーとを有し、前記本体
部は、前記基部の空洞部に連通する流路を有する樹脂か
らなるハウジング部材と、弁体部と、前記弁体部の弁体
を操作する操作部と、前記ハウジング部材の外周を覆う
金属製の本体カバーとを有し、前記本体部と前記スパウ
トは、スパウト基端部を前記本体部に形成されたスパウ
ト挿着口に挿着することによって流路が連通するように
構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】本発明による水栓は、基部と本体部とスパウト
の3つの部分によって構成されている。水栓全体を3つ
の構成部分に分割することにより、各構成部分の形状や
構造が簡単になり、構成部分を容易に製造できることに
よって水栓全体の製造が容易となる。
の3つの部分によって構成されている。水栓全体を3つ
の構成部分に分割することにより、各構成部分の形状や
構造が簡単になり、構成部分を容易に製造できることに
よって水栓全体の製造が容易となる。
【0016】また、本発明の水栓は、基部と本体部を組
み合わせ、この本体部のスパウト挿着口にスパウト基端
部を挿着することによって組立を完了するので、組立作
業がきわめて簡単である。
み合わせ、この本体部のスパウト挿着口にスパウト基端
部を挿着することによって組立を完了するので、組立作
業がきわめて簡単である。
【0017】特に、基部と本体部を上記固定棒によって
取付板に固定するようにした本発明の水栓では、固定棒
を取り付け、スパウトを挿着することによって水栓の組
立と取付を同時に完了できるので、組立作業がさらに容
易である。
取付板に固定するようにした本発明の水栓では、固定棒
を取り付け、スパウトを挿着することによって水栓の組
立と取付を同時に完了できるので、組立作業がさらに容
易である。
【0018】また本発明によれば、水栓本体を基部と本
体部に分割することにより、各構成部分をたとえばほぼ
円柱形の簡単な形状にすることができる。このように基
部や本体部をほぼ円柱形等の簡単な形状にすることによ
り、基部や本体部を流路を有する複雑な形状の部分とこ
の流路部分を補強する耐圧部分に分割して製造でき、こ
のことによって形状が複雑な流路部分を樹脂等によって
製造し、耐圧部分を金属等によって製造することができ
る。この場合、成形が容易であるという樹脂の利点と、
強度と美観に優れている金属の利点とによって、製造容
易であり、かつ、機能・外観に優れている水栓を得るこ
とができる。
体部に分割することにより、各構成部分をたとえばほぼ
円柱形の簡単な形状にすることができる。このように基
部や本体部をほぼ円柱形等の簡単な形状にすることによ
り、基部や本体部を流路を有する複雑な形状の部分とこ
の流路部分を補強する耐圧部分に分割して製造でき、こ
のことによって形状が複雑な流路部分を樹脂等によって
製造し、耐圧部分を金属等によって製造することができ
る。この場合、成形が容易であるという樹脂の利点と、
強度と美観に優れている金属の利点とによって、製造容
易であり、かつ、機能・外観に優れている水栓を得るこ
とができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の構造の水栓を湯水混合水栓を
用いて添付の図面に沿って以下に説明する。
用いて添付の図面に沿って以下に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例の湯水混合水栓の
構造を示している。図に示すように、湯水混合水栓1
は、基部2と本体部3とスパウト4とによって構成され
ている。基部2は取付板5に固定され、湯水混合水栓1
全体を支持している。本体部3は基部2の上部に組み合
わされ、混合水の流量と温度を調節する。スパウト4は
本体部3の上部に挿着され、流出した混合水を使用者の
手元に案内する。
構造を示している。図に示すように、湯水混合水栓1
は、基部2と本体部3とスパウト4とによって構成され
ている。基部2は取付板5に固定され、湯水混合水栓1
全体を支持している。本体部3は基部2の上部に組み合
わされ、混合水の流量と温度を調節する。スパウト4は
本体部3の上部に挿着され、流出した混合水を使用者の
手元に案内する。
【0021】基部2は、ガイド部材6と基部カバー7と
からなる。ガイド部材6は好ましくは樹脂からなり、底
部に固定用のフランジ部6aを有し、内部に給湯管8と
給水管9を挿通する貫通孔10,11を有している。ガ
イド部材6のフランジ部6aは、取付板5の開口部5a
より大径に形成され、クッション部材12を介して取付
板5の上に載置されている。また、ガイド部材6の貫通
孔10,11にはそれぞれ、給湯管8と給水管9が挿着
されている。給湯管8と給水管9は、上端から所定距離
の外周面につば部8a,9aを有している。この給湯管
8と給水管9は、ガイド部材6の上方から貫通孔10,
11内に挿入され、つば部8a,9aがガイド部材6の
貫通孔10,11の上端開口部と係合している。
からなる。ガイド部材6は好ましくは樹脂からなり、底
部に固定用のフランジ部6aを有し、内部に給湯管8と
給水管9を挿通する貫通孔10,11を有している。ガ
イド部材6のフランジ部6aは、取付板5の開口部5a
より大径に形成され、クッション部材12を介して取付
板5の上に載置されている。また、ガイド部材6の貫通
孔10,11にはそれぞれ、給湯管8と給水管9が挿着
されている。給湯管8と給水管9は、上端から所定距離
の外周面につば部8a,9aを有している。この給湯管
8と給水管9は、ガイド部材6の上方から貫通孔10,
11内に挿入され、つば部8a,9aがガイド部材6の
貫通孔10,11の上端開口部と係合している。
【0022】ガイド部材6の外周面には、円筒形の基部
カバー7が嵌着されている。この基部カバー7は、美観
上の理由から好ましくは金属によって形成されている。
カバー7が嵌着されている。この基部カバー7は、美観
上の理由から好ましくは金属によって形成されている。
【0023】本体部3は、温水流路13と冷水流路14
と混合水流路15とを有するハウジング部材16と、複
数の弁体を一体に組み合わせた弁体部17と、弁体部1
7の弁体を操作するレバー18と、本体部外周面を覆う
本体カバー19と、本体カバー19の一端を閉塞するキ
ャップ20によって構成されている。
と混合水流路15とを有するハウジング部材16と、複
数の弁体を一体に組み合わせた弁体部17と、弁体部1
7の弁体を操作するレバー18と、本体部外周面を覆う
本体カバー19と、本体カバー19の一端を閉塞するキ
ャップ20によって構成されている。
【0024】ハウジング部材16は、好ましくは樹脂か
らなり、図1に示すように、下部で基部2の上端部と嵌
合し、温水流路13と冷水流路14をそれぞれ給湯管8
と給水管9に連通させている。
らなり、図1に示すように、下部で基部2の上端部と嵌
合し、温水流路13と冷水流路14をそれぞれ給湯管8
と給水管9に連通させている。
【0025】ハウジング部材16の一端部には、弁体部
17を収納する弁体収納室21が形成されている。この
弁体収納室21の内部には、弁体部17が収納されてい
る。弁体部17は、固定弁体22と摺動弁体23と駆動
部材24とアーム支持部材25とアーム26とによって
構成さている。
17を収納する弁体収納室21が形成されている。この
弁体収納室21の内部には、弁体部17が収納されてい
る。弁体部17は、固定弁体22と摺動弁体23と駆動
部材24とアーム支持部材25とアーム26とによって
構成さている。
【0026】固定弁体22には、冷水と温水の流出口と
混合水の流入口が形成され、弁体収納室21の底部に固
定されている。摺動弁体23は、固定弁体22と摺接
し、摺動することによって、固定弁体23の冷水と温水
の流出口を開放または閉塞して流量と温度を調節する。
混合水の流入口が形成され、弁体収納室21の底部に固
定されている。摺動弁体23は、固定弁体22と摺接
し、摺動することによって、固定弁体23の冷水と温水
の流出口を開放または閉塞して流量と温度を調節する。
【0027】駆動部材24は摺動弁体23と嵌合して、
レバー18の動きによって摺動弁体23を駆動する。ア
ーム支持部材25は、ピン27によってアーム26を揺
動可能に支持するとともに、それ自体回転可能に構成さ
れている。アーム26の一端はアーム支持部材25を貫
通して先端が駆動部材24と係合している。アーム26
の他端には、レバー18が取り付けられている。
レバー18の動きによって摺動弁体23を駆動する。ア
ーム支持部材25は、ピン27によってアーム26を揺
動可能に支持するとともに、それ自体回転可能に構成さ
れている。アーム26の一端はアーム支持部材25を貫
通して先端が駆動部材24と係合している。アーム26
の他端には、レバー18が取り付けられている。
【0028】弁体部17は、ハウジング部材16外周面
に螺合する弁体抑え28によって弁体収納室21内に保
持されている。
に螺合する弁体抑え28によって弁体収納室21内に保
持されている。
【0029】ハウジング部材16と弁体部17と弁体抑
え28は組み立てられた状態で、本体カバー19の内部
に装着されている。本体カバー19は、ほぼ円筒形の形
状を有し、好ましくは金属によって一体に形成されてい
る。本体カバー19のレバー18の反対側の開放端部
は、樹脂からなるキャップ20によって閉塞されてい
る。
え28は組み立てられた状態で、本体カバー19の内部
に装着されている。本体カバー19は、ほぼ円筒形の形
状を有し、好ましくは金属によって一体に形成されてい
る。本体カバー19のレバー18の反対側の開放端部
は、樹脂からなるキャップ20によって閉塞されてい
る。
【0030】本体カバー19とハウジング部材16の位
置整合する上方部分には、スパウト挿着口29が形成さ
れている。スパウト4の基端には、スパウト挿着口29
の内径と深さとほぼ一致する外径と長さの挿着部4aが
形成されている。挿着部4aの先端部分には、リング状
の溝30が形成され、この溝30にリングシール31が
装着されている。また、本体カバー19のスパウト挿着
口29とスパウト4の挿着部4aの嵌合部分には、位置
決め用のねじ孔32と凹部33が設けられている。スパ
ウト4は、挿着部4aをスパウト挿着口29内に挿入
し、位置決め用ねじ孔32と凹部33にねじ34を螺着
することにより、本体部3に固定される。
置整合する上方部分には、スパウト挿着口29が形成さ
れている。スパウト4の基端には、スパウト挿着口29
の内径と深さとほぼ一致する外径と長さの挿着部4aが
形成されている。挿着部4aの先端部分には、リング状
の溝30が形成され、この溝30にリングシール31が
装着されている。また、本体カバー19のスパウト挿着
口29とスパウト4の挿着部4aの嵌合部分には、位置
決め用のねじ孔32と凹部33が設けられている。スパ
ウト4は、挿着部4aをスパウト挿着口29内に挿入
し、位置決め用ねじ孔32と凹部33にねじ34を螺着
することにより、本体部3に固定される。
【0031】次に図1ないし図4を用いて、本実施例の
湯水混合水栓1の水の流路構成を概略説明する。ここ
で、図2は、図1に示す矢印A−A方向の断面を示して
いる。図3は、図1に示す矢印B−B方向の断面を示し
ている。図4は、図1に示す矢印C−C方向の断面を示
している。なお、図1の断面部分Xは、図4に示す矢印
D−D方向の断面を示している。
湯水混合水栓1の水の流路構成を概略説明する。ここ
で、図2は、図1に示す矢印A−A方向の断面を示して
いる。図3は、図1に示す矢印B−B方向の断面を示し
ている。図4は、図1に示す矢印C−C方向の断面を示
している。なお、図1の断面部分Xは、図4に示す矢印
D−D方向の断面を示している。
【0032】給湯管8と給水管9は、ガイド部材6の貫
通孔10,11を通って図2に示すハウジング部材16
の温水流路13と冷水流路14に接続されている。ハウ
ジング部材16の温水流路13と冷水流路14は、固定
弁体22の温水流出口35と冷水流出口36に連通して
いる。温水流出口35と冷水流出口36は、摺動弁体2
3と混合室37を介して図3の混合水流入口38と連通
している。さらに、固定弁体22の混合水流入口38
は、図1に示すハウジング部材16の混合水流路15に
連通している。混合水流路15はスパウト4と連通して
いる。
通孔10,11を通って図2に示すハウジング部材16
の温水流路13と冷水流路14に接続されている。ハウ
ジング部材16の温水流路13と冷水流路14は、固定
弁体22の温水流出口35と冷水流出口36に連通して
いる。温水流出口35と冷水流出口36は、摺動弁体2
3と混合室37を介して図3の混合水流入口38と連通
している。さらに、固定弁体22の混合水流入口38
は、図1に示すハウジング部材16の混合水流路15に
連通している。混合水流路15はスパウト4と連通して
いる。
【0033】レバー18を枢動させることにより、摺動
弁体23が回転と平行移動して温水流出口35と冷水流
出口36の一部を開放する。混合水の流量は、温水流出
口35と冷水流出口36の開放面積の大きさに比例して
増減し、混合水の温度は、温水流出口35と冷水流出口
36の開放面積の比率によって昇降する。
弁体23が回転と平行移動して温水流出口35と冷水流
出口36の一部を開放する。混合水の流量は、温水流出
口35と冷水流出口36の開放面積の大きさに比例して
増減し、混合水の温度は、温水流出口35と冷水流出口
36の開放面積の比率によって昇降する。
【0034】次に本実施例の湯水混合水栓1の基部2と
本体部3の連結固定構造について図4と図5を用いて説
明する。
本体部3の連結固定構造について図4と図5を用いて説
明する。
【0035】図4に示すように、基部2のガイド部材6
には、配管用の貫通孔10,11と固定棒用の貫通孔3
9と組立ねじ用の貫通孔40が貫設されている。
には、配管用の貫通孔10,11と固定棒用の貫通孔3
9と組立ねじ用の貫通孔40が貫設されている。
【0036】図5は、図4に示す矢印E−E方向の断面
を示している。本実施例の湯水混合水栓1は、工場出荷
時には図5に示すように、基部2が組立用ねじ41によ
ってハウジング部材16に固定された状態で出荷され
る。固定棒42の上端部は所望により工場あるいは取付
現場でハウジング部材16に螺着される。
を示している。本実施例の湯水混合水栓1は、工場出荷
時には図5に示すように、基部2が組立用ねじ41によ
ってハウジング部材16に固定された状態で出荷され
る。固定棒42の上端部は所望により工場あるいは取付
現場でハウジング部材16に螺着される。
【0037】取付場所においては、水洗器等の取付板5
の開口部5aに固定棒42の下端を挿入するように取付
板5上に湯水混合水栓1を設置する。ガイド部材6のフ
ランジ部6aをクッション部材12を介して取付板5の
開口部周縁に当接するように位置整合させ、取付板5の
下方に突出した固定棒42に、下方より取付金具43を
嵌通させる。次に、取付金具43の下方から、円筒の内
周面に雌ねじを設けた雌ねじ部材44を固定棒42に螺
着させる。この状態で雌ねじ部材44を締め付けること
によって、ハウジング部材16とガイド部材6を取付板
5に対して圧縮させ、湯水混合水栓1の全体を固定す
る。
の開口部5aに固定棒42の下端を挿入するように取付
板5上に湯水混合水栓1を設置する。ガイド部材6のフ
ランジ部6aをクッション部材12を介して取付板5の
開口部周縁に当接するように位置整合させ、取付板5の
下方に突出した固定棒42に、下方より取付金具43を
嵌通させる。次に、取付金具43の下方から、円筒の内
周面に雌ねじを設けた雌ねじ部材44を固定棒42に螺
着させる。この状態で雌ねじ部材44を締め付けること
によって、ハウジング部材16とガイド部材6を取付板
5に対して圧縮させ、湯水混合水栓1の全体を固定す
る。
【0038】上記構造に基づいて、本発明の作用につい
て以下に説明する。上述したように、本実施例の湯水混
合水栓1は、水栓全体が基部2と本体部3とスパウト4
の組立可能な複数の構成部分からなる。さらに、基部2
はガイド部材6と基部カバー7とからなり、本体部3は
ハウジング部材16と弁体部17とレバー18と本体カ
バー19とからなる。
て以下に説明する。上述したように、本実施例の湯水混
合水栓1は、水栓全体が基部2と本体部3とスパウト4
の組立可能な複数の構成部分からなる。さらに、基部2
はガイド部材6と基部カバー7とからなり、本体部3は
ハウジング部材16と弁体部17とレバー18と本体カ
バー19とからなる。
【0039】ガイド部材6は、内部に複数の貫通孔1
0,11,39,40を有する全体として円柱形の形状
を有している。この形状は、樹脂によって容易に形成す
ることができる。また、樹脂部分が大きいので、固定棒
42の圧縮力に対する強度と水圧に対する強度を十分大
きくすることができる。
0,11,39,40を有する全体として円柱形の形状
を有している。この形状は、樹脂によって容易に形成す
ることができる。また、樹脂部分が大きいので、固定棒
42の圧縮力に対する強度と水圧に対する強度を十分大
きくすることができる。
【0040】基部カバー7は、単純な金属管の一部であ
り、製造が極めて容易である。また、ハウジング部材1
6は温水流路13と冷水流路14と混合水流路15とを
有し、比較的複雑な形状を有しているが、同様に樹脂に
よって容易に形成することができる。また、本体カバー
19はほぼ円筒形の形状を有し、製造が容易である。
り、製造が極めて容易である。また、ハウジング部材1
6は温水流路13と冷水流路14と混合水流路15とを
有し、比較的複雑な形状を有しているが、同様に樹脂に
よって容易に形成することができる。また、本体カバー
19はほぼ円筒形の形状を有し、製造が容易である。
【0041】基部カバー7の内部にガイド部材6を嵌着
させて基部2を構成し、ハウジング部材16と弁体部1
7を組立てたものを本体カバー19内に装着して本体部
3を構成し、この基部2と本体部3を取付場所で固定棒
42によって一体に固定し、本体部3の上部にスパウト
4を挿着することによって、湯水混合水栓1の全体の組
立と取付作業が完了する。
させて基部2を構成し、ハウジング部材16と弁体部1
7を組立てたものを本体カバー19内に装着して本体部
3を構成し、この基部2と本体部3を取付場所で固定棒
42によって一体に固定し、本体部3の上部にスパウト
4を挿着することによって、湯水混合水栓1の全体の組
立と取付作業が完了する。
【0042】このように、各構成部品の製造が簡単であ
り、かつ、組立と取付作業が簡単であるので、全体とし
て製造容易な湯水混合水栓1を得ることができる。
り、かつ、組立と取付作業が簡単であるので、全体とし
て製造容易な湯水混合水栓1を得ることができる。
【0043】なお、上記実施例では、ハウジング部材1
6と本体カバー19と、ガイド部材6と基部カバー7
と、本体カバー19とキャップ20とを別々の部品とし
ているが、これらを一体成形品としてもよいことは明か
である。また、各構成部品の材料は、所望に応じて変え
ることができ、ガイド部材6やハウジング部材16等の
形状や構造に本発明の主旨を逸脱しない範囲で様々な変
更を加えることができる。
6と本体カバー19と、ガイド部材6と基部カバー7
と、本体カバー19とキャップ20とを別々の部品とし
ているが、これらを一体成形品としてもよいことは明か
である。また、各構成部品の材料は、所望に応じて変え
ることができ、ガイド部材6やハウジング部材16等の
形状や構造に本発明の主旨を逸脱しない範囲で様々な変
更を加えることができる。
【0044】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よる水栓は、組立可能な基部と本体部とスパウトとから
なり、各構成部品の形状が簡略化され、製造が簡単な水
栓を得ることができる。
よる水栓は、組立可能な基部と本体部とスパウトとから
なり、各構成部品の形状が簡略化され、製造が簡単な水
栓を得ることができる。
【0045】特に、基部を配管をガイドしあるいは水を
案内するガイド部材とこのガイド部材を取り囲む基部カ
バーに分割し、本体部を水流路を有するハウジング部材
とこのハウジング部材を収容する本体カバーに分割製造
し、上記ガイド部材とハウジング部材を樹脂によって成
型し、基部カバーと本体カバーを金属によって形成する
ようにした水栓は、成型が容易な樹脂の利点と十分な強
度と美観を有する金属の利点によって、製造が容易であ
り、かつ、十分な機能と美観を有することができる。
案内するガイド部材とこのガイド部材を取り囲む基部カ
バーに分割し、本体部を水流路を有するハウジング部材
とこのハウジング部材を収容する本体カバーに分割製造
し、上記ガイド部材とハウジング部材を樹脂によって成
型し、基部カバーと本体カバーを金属によって形成する
ようにした水栓は、成型が容易な樹脂の利点と十分な強
度と美観を有する金属の利点によって、製造が容易であ
り、かつ、十分な機能と美観を有することができる。
【0046】また、本発明の水栓は基部と本体部を組み
合わせ、本体部にスパウトを挿着することによって組立
を完了するので、組立作業も極めて容易である。特に、
固定棒によって基部と本体部を一体に連結して取付板に
固定する構造の水栓によれば、水栓の組立と取付を同時
に完了でき、組立作業がきわめて容易である。
合わせ、本体部にスパウトを挿着することによって組立
を完了するので、組立作業も極めて容易である。特に、
固定棒によって基部と本体部を一体に連結して取付板に
固定する構造の水栓によれば、水栓の組立と取付を同時
に完了でき、組立作業がきわめて容易である。
【図1】本発明の湯水混合水栓の全体の垂直方向の断面
図。
図。
【図2】本発明の湯水混合水栓の本体部の水平方向の断
面図。
面図。
【図3】本発明の湯水混合水栓の本体部の一部を垂直な
面で切断して示した断面図。
面で切断して示した断面図。
【図4】本発明の湯水混合水栓の基部を水平な面で切断
して示した断面図。
して示した断面図。
【図5】本発明の湯水混合水栓の基部を垂直な面で切断
して示した断面図。
して示した断面図。
【図6】従来の湯水混合水栓の一部を切断して示した断
面図。
面図。
1 湯水混合水栓 2 基部 3 本体部 4 スパウト 4a 挿着部 5 取付板 6 ガイド部材 7 基部カバー 8 給湯管 9 給水管 13 温水流路 14 冷水流路 15 混合水流路 16 ハウジング部材 17 弁体部 18 レバー 19 本体カバー 29 スパウト挿着口 42 固定棒 44 雌ねじ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/042
Claims (1)
- 【請求項1】水栓を固定する基部と、この基部の上部に
組み合わされた流量を制御する本体部と、この本体部の
上部に挿着された水案内用のスパウトとからなり、 前記基部は、湯または水の配管をガイドし或いはそれら
の流体を案内する空洞部を有する樹脂からなるガイド部
材と、前記ガイド部材の外周を覆う金属製の基部カバー
とを有し、 前記本体部は、前記基部の空洞部に連通する流路を有す
る樹脂からなるハウジング部材と、弁体部と、前記弁体
部の弁体を操作する操作部と、前記ハウジング部材の外
周を覆う金属製の本体カバーとを有し、 前記本体部と前記スパウトは、スパウト基端部を前記本
体部に形成されたスパウト挿着口に挿着することによっ
て流路が連通するように構成されていることを特徴とす
る水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14518793A JP3345965B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 水 栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14518793A JP3345965B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 水 栓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073851A JPH073851A (ja) | 1995-01-06 |
JP3345965B2 true JP3345965B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=15379443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14518793A Expired - Fee Related JP3345965B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 水 栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3345965B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6964267B2 (ja) * | 2017-10-31 | 2021-11-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 水栓及びその製造方法 |
KR102062336B1 (ko) * | 2018-01-08 | 2020-01-03 | 최옥근 | 냉온수 혼합수전 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP14518793A patent/JP3345965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073851A (ja) | 1995-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |