JP3344080B2 - マルチカラーのledディスプレイユニット - Google Patents
マルチカラーのledディスプレイユニットInfo
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Description
LEDを組み合わせ、各LEDの発光出力を調整して、
発光色と明るさとを調整するマルチカラーのLEDディ
スプレイユニットに関する。
ラーのLEDディスプレイユニットを実現できる。この
LEDディスプレイユニットは、発光色を赤、青、緑と
する3種のLEDでフルカラーの1ドットを表示する。
1ドットの3色LEDは互いに接近して配列される。こ
の構造のLEDディスプレイユニットは、赤、青、緑の
LEDの明るさを調整して、発光色を変更することがで
きる。たとえば、全てのLEDを点灯させると白にな
り、赤と青のLEDを点灯するとマゼンタ、赤と緑でイ
エロー、緑と青でシアンとなる。さらに、各LEDの明
るさを調整して、種々の発光色とすることができる。
でもって、一定の周期でそれぞれのLEDを点滅させて
いる。点灯回路が、LEDを点灯する時間を調整する
と、目に感じる明るさ、すなわちLEDの実質的な発光
輝度を調整できる。LEDの1回の点灯時間を長くする
と目には明るく感じられる。点灯時間を短くすると暗く
感じられる。点灯回路がLEDを点滅する周期は、ちら
つきを防止するために40Hzよりも高く、たとえば約
100Hzに調整される。点滅周期を100Hzとする
と、LEDは1秒に100回点滅される。
Dの点灯時間を演算する。LEDの点灯時間を特定する
ために、点灯回路は、入力される階調データに相当する
時間幅のパルスを出力するパルス幅変調回路を備える。
パルス幅変調回路の出力パルスは、LEDを点灯するL
ED駆動回路に入力され、このパルス信号で、LED駆
動回路がスイッチングしてLEDを点滅させる。たとえ
ば、LED駆動回路は、入力されるパルスが”Hig
h”のときにLEDを点灯し、”Low”のときに消灯
する。
は、LEDの明るさを決定するための情報である。パル
ス幅変調回路は、入力される階調データに対応して、出
力するパルスの時間幅を変調する。パルス幅変調回路
は、入力される階調データが明るくなるにしたがって、
出力するパルスの時間幅を広くする。図1は、パルス幅
変調回路に入力される階調データに対する出力パルスの
時間幅を示すグラフである。この図に示すように、階調
データに比例して出力パルスの時間幅を広くすると、階
調データに比例してLEDの点灯時間を長くすることが
できる。点灯時間が長いLEDは、目に明るく感じるの
で、階調データに比例してLEDを明るく点灯できる。
赤、青、緑のLEDは、入力される階調データに比例し
て明るさが調整される。
タに比例して赤、青、緑のLEDの明るさを調整するL
EDディスプレイユニットは、フルカラーの表示ができ
る。しかしながら、この構造のLEDディスプレイユニ
ットは、各発光色のLEDユニット間の輝度のばらつき
が大きな問題となる。LEDユニット間に発光輝度のば
らつきがあると、タイル状の輝度ムラが識別されて、デ
ィスプレイの品質を大きく低下させる。この弊害を防止
するために、各発光色のLEDを輝度別にレベル選別し
ている。しかしながら、識別したLEDを使用しても、
これを階調データにより明るさを細かく調整すると、よ
り輝度むらが目だつようになり、さらに細かいレベルで
LEDを選別する必要が生じる。このため、LEDの歩
留まりが著しく低下してしまう欠点がある。
入力される階調データをパルス幅変調するときの変調ゲ
インを補正する技術を開発した。この技術は、暗いLE
Dの変調ゲインを大きくして輝度変調パルスの時間幅を
長く補正し、明るいLEDは変調ゲインを小さくして輝
度変調パルスの時間幅を短く補正する。この技術によっ
て、明るいLEDと暗いLEDの輝度むらを解消して点
灯することに成功した。
レイユニットは、階調データのビット数を多くして、発
光色を細かく調整すると、色ずれが発生した。階調デー
タを細かくすると、LEDはカットオフぎりぎりまで動
作範囲が広がるために、発光開始点のばらつきが問題と
なるからである。LEDは、図2に示すカットオフ特性
を示す。LEDは電流を増加させると発光輝度が高くな
る。ただ、発光を開始する電流値は個々のLEDによっ
て多少異なる。LEDの電流が大きい状態では、カット
オフ電流の相違による輝度むらはほとんど無視できる。
しかしながら、LEDの電流値が小さい領域では、発光
輝度に大きな差ができてしまう。たとえば、カットオフ
特性が図のA、B、CであるLEDに、電流I2を流す
とき、A特性のLEDは発光するが、B特性のLEDは
ほとんど発光せず、C特性のLEDは全く発光しない。
この為、カットオフ特性の違いで、3つのLEDは微小
電流領域で発光輝度に大きな差ができてしまう。この特
性はマルチカラーのLEDディスプレイユニットにおい
て、LEDを暗く発光させる領域において色バランスの
ずれの原因となり、さらに、各LEDの明るさにばらつ
きを発生させる。
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、L
EDのカットオフ電流のばらつきに起因する輝度むらを
解消して高品質なカラー表示を可能とするマルチカラー
のLEDディスプレイユニットを提供することにある。
レイユニットは、前述の目的を達成するために下記の構
成を備える。LEDディスプレイユニットは、複数のカ
ラー表示をするために、発光色の異なる複数個のLED
と、各LEDを点滅させて発光色と明るさとを調整する
LEDの点灯回路とを備える。
タに相当する時間幅の輝度変調パルスを出力するパルス
幅変調回路と、パルス幅変調回路から出力される輝度変
調パルスに合成して、各LEDのカットオフ特性を補正
するカットオフ調整パルスを出力するカットオフパルス
発生手段と、カットオフ調整パルス及び輝度変調パルス
でLEDを点灯するLED駆動回路とを備える。
れる輝度変調パルスと、カットオフパルス発生手段から
出力されるカットオフ調整パルスとで時分割にLEDに
通電して点灯する。カットオフ調整パルスは、各LED
のカットオフ電流を補正する。輝度変調パルスは輝度レ
ベルにかかわらず、始点が共通しており、輝度レベルに
より終点が異なるように形成されているので、始点側か
らカットオフ調整パルス分を消灯することにより暗い側
へ調整することができる。また、輝度変調パルスとカッ
トオフ調整パルスとを時分割してLED駆動回路に入力
すれば、明るい側への調整を行うことができる。例えば
図5(a)は最初にLEDを輝度変調パルスで点灯し、
この輝度変調パルスに続いてカットオフ変調パルスでL
EDを点灯させるように構成されており、図5(b)
は、暗い側から明るい側まで調整するために、輝度変調
パルスの始点の前後で、カットオフ変調パルスが加算か
ら減算まで作用するように構成されている。
EDディスプレイユニットは、カットオフパルス発生手
段を、各LEDのカットオフ補正データの記憶手段と、
この記憶手段に記憶されるカットオフ補正データをカッ
トオフ調整パルスに変換する補正パルス発生回路とで構
成する。
ユニットは、階調データを輝度変調パルスに変換するパ
ルス幅変調回路を特定するものではないが、好ましく
は、パルス幅変調回路には、発光色によって、あるいは
個々のLEDによって、階調データに対するパルス幅変
調ゲインを調整するゲイン調整手段を内蔵させる。ゲイ
ン調整手段は、発光色又は個々のLEDによって階調デ
ータに対するパルス幅を補正して、LEDの発光輝度を
補正する。
ットの輝度むらを補正し、あるいは、箇々のLEDユニ
ットの輝度むらを補正する。図3は、発光色の異なるL
EDユニットの輝度むらを補正する状態を示している。
この図に示すLEDディスプレイユニットは、長い順に
緑、赤、青の順番で、同一の階調データに対するLED
の点灯時間を長くして明るくなるように補正している。
各発光色のLEDユニットは、同一の階調データのとき
に、ホワイトバランスがとれるように変調ゲインを調整
している。ゲイン調整手段は、入力される階調データを
補正して、図3に示す発光輝度となるように、パルス幅
変調する。したがって、赤、青、緑の階調データが同一
であっても、出力されるパルス幅が補正されて同じパル
ス幅とならない。同じ階調データが入力されても、広い
順で緑、赤、青の順番にパルス幅が広く補正される。ゲ
イン調整手段は、階調データの入力レベルが変更されて
も、緑、赤、青のLEDを点灯するパルスを同じ比率で
補正する。したがって、入力される階調データのレベル
が変化しても、赤、青、緑のLEDはホワイトバランス
が狂うことがない。
の発光輝度を補正することもできる。このことを実現す
るゲイン調整手段は、同じ階調データが入力されるとき
に、個々のLEDの駆動パルスを所定の幅に補正して、
同じ明るさに補正する。
に示すように、輝度変調パルスとカットオフ調整パルス
の両方を合成してLEDを駆動する。LEDは、輝度変
調パルスとカットオフ調整パルスの合成値で発光され
る。輝度変調パルスは、階調データをパルス幅変調した
もので、階調データに相当する明るさでLEDを発光さ
せる。カットオフ調整パルスは、各LEDのカットオフ
特性を補正する。
オフ特性のLEDは、下記のカットオフ調整電流を流す
ことで、同じカットオフ特性に補正できる。 AのLED………………カットオフ調整電流 I1 BのLED………………カットオフ調整電流 I2 CのLED………………カットオフ調整電流 I3 以上の値に各LEDのカットオフ調整電流を設定する
と、それぞれのLEDは、同じパルス幅の輝度変調パル
スで同じ明るさに発光される。
ユニットは、カットオフ特性の異なるLEDを備える。
各LEDのカットオフ特性を補正するカットオフ調整パ
ルスは、カットオフパルス発生手段で発生される。カッ
トオフパルス発生手段は、各LEDのカットオフ特性の
補正値を記憶しており、記憶値から各LEDのカットオ
フ調整パルスを発生し、これを輝度変調パルスに対して
合成して各LEDに加える。
パルスと、カットオフパルス発生手段から出力されるカ
ットオフ調整パルスとは、時分割にLED駆動回路に入
力され、LED駆動回路は入力される輝度変調パルスと
カットオフ調整パルスとでLEDを点滅させる。LED
駆動回路はパルスが入力されたときにオン状態となって
LEDを点灯する。したがって、パルス幅が広くなると
LEDの点灯時間が長くなり、反対にパルス幅が狭くな
るとLEDの点灯時間が短くなる。
路は、入力される階調データに対応してパルスを幅変調
する。好ましくは、パルス幅変調回路は、入力される階
調データに対して非線形に、すなわちノンリニアにパル
スを幅変調する。パルス幅変調回路は、図4で示すよう
に階調データが小さいときには、リニアな状態よりもパ
ルス幅を小さく、階調データが大きいときにリニアな状
態よりもパルス幅を大きくする。刺激値の変化量が、暗
いときに高く、明るくなると低下するからである。
ゲイン調整手段で変調ゲインを制御する。ゲイン調整手
段は、図4に示すように、入力される階調データのパル
ス幅変調するゲインを補正する。すなわち、明るく点灯
する必要のあるLEDは、図の折線Aで示すようにパル
ス幅を広く補正し、暗く点灯するLEDは、図の折線C
で示すようにパルス幅を狭く補正する。ゲイン調整手段
は、階調データに対して常時同じゲインでパルス幅を補
正する。したがって、階調データの入力レベルが変動し
ても、図の折線A、B、Cで示すように、同じ比率でパ
ルス幅が補正される。
ス幅の変調をするゲインを補正すると、図3に示すよう
に、LEDの発光輝度を補正することができる。図4に
おいて、折線A、B、Cを、順番に緑、赤、青のLED
の発光輝度を補正する特性とすると、点灯されるLED
の輝度は、図3に示すように、高い順に緑、赤、青が明
るく点灯される。パルス幅が広くなるとLEDが明るく
なるからである。図3に示すように発光輝度を補正し
て、ホワイトバランスが良好となるように補正すると、
発光輝度の異なる赤、青、緑のLEDを使用して、ホワ
イトバランスをとることができる。
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するためのLEDディスプレイユニットを例示
するものであって、本発明はLEDディスプレイユニッ
トを下記のものに特定しない。
ィスプレイユニットは、互いに接近して配設される赤、
青、緑の発光色のLEDと、各発光色のLEDを点滅す
るLEDの点灯回路とを備える。LEDは、発光色を
赤、青、緑とする3個を互いに接近して配設している。
このLEDディスプレイユニットは、赤、青、緑に発光
する3個のLEDの発光時間で明るさを調整してフルカ
ラーの1ドットを表示する。多数のLEDは図6に示す
ようにマトリクスに接続されている。
正するカットオフ調整パルスを出力するカットオフパル
ス発生手段1と、入力される階調データに相当する輝度
変調パルスを出力するパルス幅変調回路2と、輝度変調
パルスとカットオフ調整パルスとでLEDを点灯するL
ED駆動回路3とを備える。
すように、各々のLEDのカットオフ補正データを記憶
しているカットオフ補正データの記憶手段4と、この記
憶手段4に記憶されるカットオフ補正データでパルスを
幅変調して、カットオフ調整パルスを出力する補正パル
ス発生回路5とを備える。
源投入時等にディスプレイコントローラー等の外部装置
から送り込まれる各々のLED毎のカットオフ補正デー
タを所定のアドレスに格納し、列毎にバッファーメモリ
ーにラッチすることができるようになっている。記憶手
段4は、図9に示すように、4ビット16×16構成の
メモリ6と、1行分16ドットのカットオフ補正データ
をパラレル同時に補正パルス発生回路5に出力するため
のバッファメモリ7とを備える。
デジタルコンパレータ9により構成されるデジタルモノ
マルチである。カウンター8は4ビットのバイナリーカ
ウンターであり、補正ラッチパルスにより、リセットが
解除され、カウントをスタートさせる。テジタルコンパ
レータ9は4ビットのマグニチュードコンパレータであ
り、16ドット分用意されている。デジタルコンパレー
タ9の一方には、カウンター8の計数値である4ビット
バイナリー信号が入力されている。デジタルコンパレー
タ9のもう一方の入力には、カットオフ補正データの記
憶手段4のバッファメモリー7より、16ドット分の4
ビットカットオフ補正データが各々入力されている。
の計数値とカットオフ補正データの値の大小比較を行
い、一致したところで計数スタート時にセットされた出
力を反転してカットオフ調整パルスを出力するように構
成している。
パレータ9の出力であるカットオフ調整パルスは、加算
回路で輝度変調パルスに加算されてLED駆動回路3に
入力される。加算回路は、図5に示すように、時分割に
出力される輝度変調パルスとカットオフ調整パルスとを
加算してLED駆動回路3に出力する。カットオフ調整
パルスは、輝度変調パルスに続いて加算回路に入力され
る。カットオフ調整パルスは、もっとも時間幅の広い、
すなわちもっとも明るい輝度変調パルスに重ならないよ
うに時間をずらせて輝度変調パルスに時分割に加算され
る。図5は、輝度変調パルスに続いてカットオフ調整パ
ルスを加算するが、反対にカットオフ調整パルスに続い
て輝度変調パルスを加算することもできるのはいうまで
もない。図10に示す加算回路は、2入力ANDゲート
×16で構成され、一ライン期間内に、時系列で生成さ
れる輝度変調パルスとカットオフ調整パルスLED駆動
回路3へ出力する。ここではカットオフ調整パルスを時
分割で輝度変調パルスに加算する事例を述べたが、前述
したように、輝度のばらつきを補正するためには、カッ
トオフ調整パルスを減算しても、また減算から加算まで
行っても、いずれの方法においても目的を達成できるこ
とはいうまでもない。
ス幅変調して加算回路に入力する。図6及び図7のLE
Dディスプレイユニットは、赤、青、緑に専用の3組の
パルス幅変調回路2を備える。各色の階調データで、
赤、青、緑のLEDを独立して点滅させるためである。
3組のパルス幅変調回路2は、入力される階調データ
を、ゲイン調整手段10で補正してパルス幅変調する。
に、3組の非線形カウンター11と、この非線形カウン
ター11のカウント時間を制御する基準クロック周波数
可変回路12とで構成される。非線形カウンター11が
カウントする時間は、基準クロック周波数可変回路12
で制御される。非線形カウンター11は、カウントする
時間で、すなわちカウント周波数で赤、青、緑のパルス
幅変調回路2の変調ゲインを補正する。赤、青、緑のパ
ルス幅変調回路2は、ゲイン調整手段10によって、図
43の折線A、B、Cで示すように出力パルスの変調ゲ
インを補正する。図4の折線は、緑、赤、青の順番で、
パルス幅変調回路2の変調ゲインを高くしている。
パルス幅変調回路2の変調ゲインを調整することを説明
するために、パルス幅変調回路2の動作をさきに説明す
る。
れる赤、青、緑の階調データを所定の時間幅のパルスに
変換する。赤のパルス幅変調回路2は、赤の階調データ
を、青のパルス幅変調回路は青の階調データを、緑のパ
ルス幅変調回路は緑の階調データをそれぞれ、赤、青、
緑のLEDを点灯するパルスに幅変調する。
オフパルス発生手段1とを示す。青と緑のパルス幅変調
回路も同じ回路で実現できる。この図に示すパルス幅変
調回路2は、図3と図4とに示すように、各発光色のL
EDを、発光色によって変調ゲインを補正することに加
えて、階調データを非線形に変調している。階調データ
の非線形な変調は、階調データのレベルが小さいとき、
LEDの輝度をリニアな状態よりも暗くし、階調データ
のレベルが大きくなると非線形な状態よりも明るくす
る。このことを実現するために、パルス幅変調回路に非
線形カウンター11を接続している。さらに、入力され
る赤の階調データを一次的に記憶する記憶回路13を、
パルス幅変調回路2の入力側に接続している。記憶回路
13は、LEDディスプレイユニットの外部より、その
つど赤の階調データが入力される。この図に示すよう
に、非線形カウンター11を接続するパルス幅変調回路
2は、記憶回路13から入力される階調データに応じ
て、パルス幅をノンリニアに変調する非線形のパルス幅
変調回路となる。
スプレイコントローラー等の外部装置より順次送り込ま
れる8ビット階調データを所定の列アドレスに格納し、
ラッチすることができる。図においてメモリ14は、そ
のためのメモリであり、8ビット×16で構成されてい
る。バッファメモリ15は、1行分16ドットの階調デ
ータを、パラレル同時に非線形のパルス幅変調回路に出
力するためものである。メモリ14及びバッファメモリ
15で構成される記憶回路13は、8ビット16ドット
分のシフトレジスタ及びラッチ回路によっても同様に構
成することができる。この記憶回路13は、順番に入力
される階調データを一時的にメモリ14に記憶する。メ
モリ14の記憶値はバッファメモリ15に出力され、バ
ッファメモリ15は記憶する階調データを同時に非線形
のパルス幅変調回路2に出力する。
に変調するパルス幅変調回路であり、非線形カウンター
11からの出力で、出力信号を反転させるデジタルコン
パレータ16で構成されるデジタルモノマルチである。
非線形カウンター11は、8ビットのバイナリーカウン
ターであり、行ラッチパルスにより、リセットが解除さ
れ、計数をスタートさせる。デジタルコンパレータ16
は8ビットのマグニチュードコンパレータであり、16
ビット分用意されている。
には、非線形カウンター11の計数値である8ビットバ
イナリー信号が入力されている。デジタルコンパレータ
16のもう一方の入力側には、バッファメモリ15よ
り、16ドット分の8ビット階調データが各々入力され
る。各々のデジタルコンパレータ16は、非線形カウン
ター11から入力される計数値を、バッファメモリから
入力される階調データに比較する。非線形カウンター1
1から出力される計数値は、時間が経過するにしたがっ
て大きくなる。デジタルコンパレータ16は、非線形カ
ウンター11からの出力をバッファメモリ15の出力で
ある階調データに比較し、両者が一致したところで、計
数をスタートさせた時点でセットされていた出力を反転
させてパルスを出力する。デジタルコンパレータ16か
ら出力されるパルスの時間幅は、階調データが大きいほ
ど長くなる。非線形カウンター11から出力される計数
値が大きくならないと、デジタルコンパレータ16の出
力が反転しないからである。
ニアには計数せず、非直線的にカウントする。非線形カ
ウンター11は、カウントを開始した最初には早く、時
間が経過するにしたがって、カウントするのが遅くな
る。デジタルコンパレータ16が階調データを非線形の
パルス幅に変調するためである。デジタルコンパレータ
16は、時間に対してリニアにカウントするカウンター
から計数値が入力されると、入力される階調データに対
して直線的にパルスを幅変調する。これに対して、非線
形カウンター11からノンリニアな計数値が入力され
と、デジタルコンパレータ16は階調データを非直線的
にパルスを幅変調する。
にカウントする非線形カウンター11の計数値を示し、
破線は時間に対してリニアにカウントする線形カウンタ
ーの計数値を示す。この図において、計数値がA1とな
る時間は、非線形カウンターが時間T1、線形カウンタ
ーはT2となる。すなわち、非線形カウンターは線形カ
ウンターよりも時間が短い。デジタルコンパレータ16
は、非線形カウンター11の計数値と階調データとを比
較して、両者が同じになったときに出力を反転する。す
なわち、リセットされてから両入力が同じになるまでの
時間幅のパルスを出力する。たとえば、デジタルコンパ
レータ16にレベルがA1である階調データが入力され
ると、非線形カウンター11を接続した非線形のパルス
幅変調回路2は時間T1のパルスを出力し、線形カウン
ターを接続したパルス幅変調回路は時間T2のパルスを
出力する。非線形カウンターを接続した非線形のパルス
幅変調回路は、線形カウンターを接続したパルス幅変調
回路に比べ時間幅の短いパルスを出力する。
に、大レベルのA2の階調データが入力されると、非線
形カウンターの計数値がこのレベルになるまでは、リニ
アにカウントするよりも時間がかかり、時間幅の広い時
間T4に相当するパルスを出力する。すなわち、図13
に示すように、最初に速くカウントし、次第にカウント
を遅くする非線形カウンター11を接続したデジタルコ
ンパレータ16は、図4に示すように、階調データに対
して出力パルスの時間幅を非線形に変調して出力する。
パルス信号は、LED駆動回路3に入力される。LED
駆動回路3は、非線形のパルス幅変調回路2から出力さ
れるパルスが入力され、LEDを点滅させるためにエネ
ーブル端子を備えている。
トする非線形カウンターの具体的なブロック線図であ
る。この図の非線形カウンター11は、基準クロック周
波数可変回路12により、P0〜P15の計16種類のカ
ウントパルスが用意されている。4→16デコーダー1
7は、バイナリーカウンター18の上位4ビットから前
記16種類のカウントパルスを選択する選択信号を発生
するためのデコーダー回路である。
種類のカウントパルスから1つをセレクトしてバイナリ
ーカウンター18に入力する選択回路である。4→16
デコーダー17と選択回路19は、プログラマブル分周
器を用いて構成しても良く、またそれ以外の方法で実現
することも可能である。
アにカウントして計数値をデジタルコンパレータ16に
出力する。この図の非線形カウンター11を接続したデ
ジタルコンパレータ16は、図15の破線で示すよう
に、階調データxに対するパルス幅yのパルスを出力す
る。この図の破線で示す折線は、実線で示す曲線y=a
xn(n=2.2)を5本の折線で近似することができ
る。この式において、nは非直線性を決定する定数であ
る。n=1とするとき、階調データはリニアにパルス幅
変調されることになる。
数aは、パルス幅変調回路2の変調ゲインを特定する。
aの値が大きいと、図15において曲線の傾きが大きく
なって変調ゲインが大きくなる。反対にaの値を小さく
すると、変調ゲインが小さくなって曲線の勾配が緩くな
る。パルス幅変調回路2の変調ゲイン、すなわち、図1
5の曲線の傾きは、基準クロック周波数可変回路12か
ら非線形カウンター11に出力されるクロックパルスの
周期、すなわち周波数で調整できる。
が高くなって、クロックパルスの周期が短くなると、単
位時間に非線形カウンター11に入力されるパルスの数
が多くなる。すなわち、非線形カウンター11のカウン
ト数が多くなる。言い替えると、一定のカウント数にな
るまでの時間が短くなる。デジタルコンパレータ16
は、階調データを非線形カウンター11から入力される
計数値に比較しているので、非線形カウンター11から
デジタルコンパレータ16に出力されるカウント値が、
階調データと同じになる時間が短くなる。したがって、
デジタルコンパレータ16が判定する時間が短くなり、
出力パルスの時間幅が短くなる。このため、基準クロッ
ク周波数可変回路12の周波数を高くすると、パルス幅
変調回路2の変調ゲインが低く調整される。入力される
階調データに対してパルス幅が狭く補正されるからであ
る。
から、赤、青、緑の非線形カウンター11に出力される
クロックパルスを示す。この図は、図4に示すように、
大きい順に緑、赤、青の順番で変調ゲインを大きく調整
するものである。クロックパルスの周波数が高いと、変
調ゲインが小さくなるので、基準クロック周波数可変回
路12から非線形カウンター11に出力するクロックパ
ルスは、高い順に緑、赤、青の順番に高くなっている。
青、緑の非線形カウンター11に出力するクロックパル
スの周期を調整するために、それぞれのクロックパルス
の周波数を制御するゲイン信号が入力される。この基準
クロック周波数可変回路12は、図17に示すように、
入力される基準クロックパルスを分周するプログラマブ
ルカウンターと、プログラマブルカウンターの分周比
を、入力されるゲイン信号で設定するメモリであるPR
OMで実現できる。
すように、各発光色のLEDユニット毎に、輝度ランク
A〜Hに選別されて、ドットマトリックスユニットに実
装されている。たとえば、ランクCの暗い緑LEDユニ
ットと、ランクEの赤LEDユニットと、ランクGの明
るい青LEDユニットとを組み合わせて使用するとき
は、高い順に緑、赤、青の順番に変調ゲインを高くし
て、各発光色のLEDユニットのホワイトバランスを調
整する。
選別されたLEDユニットを使用するLEDディスプレ
イユニットの基準クロック周波数可変回路12を図19
に示す。この図に示す基準クロック周波数可変回路12
は、PA〜PHの基準周波数のクロックパルスを得るため
の分周回路20と、PA〜PHの基準周波数のクロックパ
ルスを選択するゲート回路21より構成されている。ゲ
ート回路21には、各LEDユニットの明るさのランク
に応じて、選択信号としてゲイン信号が入力される。
し、LEDの発光色を赤、青、緑としている。ただ、本
発明のLEDディスプレイユニットは、階調データを4
ビットあるいはそれ以外とすることもできる。階調デー
タのビット数を少なくすると、表現できる色は少なくな
るが、回路規模を簡素化できる。さらに、LEDの発光
色も赤、青、緑の3色にするフルカラーの表示が可能で
あるが、2色の発光色LEDを使用することも可能であ
るのは言うまでもない。
イユニットは、各発光色のLEDユニットの変調ゲイン
を調整したが、個々のLEDの変調ゲインを調整するこ
ともできる。このことを実現するLEDディスプレイユ
ニットは、個々のLEDの明るさをランクに区別し、各
LEDの明るさのランクで入力される階調データの変調
ゲインを調整する。
LEDを横に接続しているコモンラインを一定の周期で
切り替える走査ドライバー3aと、パルス幅変調回路2
に制御されて縦に接続したLEDを、階調データに対応
したパルス幅で点灯する階調ドライバー3bとを備え
る。図7に示すLEDディスプレイユニットは、走査ド
ライバー3aと階調ドライバー3bの両方を電源22に
接続してLEDを点灯する。
番に切り替えて電源22に接続する。走査ドライバー3
aは、点滅させるLEDのちらつきを防止するために、
図に示すように、4列のコモンラインを例えば100H
zの周期で切り替える。100Hzで4列のコモンライ
ンを切り替える切換回路23は、1列の点灯時間が2.
5m秒となる。
グ素子3sを内蔵している。スイッチング素子3sがオ
ンになると、コモンラインを電源22に接続している行
のLEDを点灯させる。スイッチング素子3sのオン時
間は、LEDの明るさを調整する。スイッチング素子3
sがオンになると、LEDは一定の電流が流されて発光
する。LEDを暗く発光させるには、スイッチング素子
3sのオン時間を短くして点灯時間を短くし、明るく発
光させるにはスイッチング素子3sのオン時間を長くし
て点灯時間を長くする。
2の出力で、それぞれのスイッチング素子3sのオン時
間を制御して、発光させるLEDの明るさを調整する。
スイッチング素子3sをオンオフするために、パルス幅
変調回路2は所定の時間幅のパルスを出力する。複数の
スイッチング素子3sは、パルス幅変調回路2の出力で
並列処理される。したがって、各列に接続されたスイッ
チング素子3sは、パルス幅変調回路2から出力される
パルス信号で、オンになる時間が調整される。
aで電源22に接続された行のLEDを、階調データに
相当する時間点灯し、走査ドライバー3aが次の行に切
り替えられると、次々と各列のLEDを所定時間点灯す
る。したがって、階調ドライバー3bは、走査ドライバ
ー3aに同期してスイッチング素子3sをオン、オフ
し、次々と全てのLEDを決められた時間点灯して所定
の輝度で発光させる。
ライバー3bとで各色のLEDを入力される階調データ
に応じた時間発光させて、LEDの明暗を生じさせる
と、その積数だけの色表現が可能になる。
は、下記の優れた特長がある。 (1) 電流−輝度特性の異なる多数のLEDを使用し
て、各LEDのカットオフ近傍における明るさのばらつ
きを少なくして、高品質な表示ができる優れた特長があ
る。このため、本発明のマルチカラーのLEDディスプ
レイユニットは、階調データのビット数を多くして発光
色を細かくしても、カットオフぎりぎりの領域において
各LEDの明るさを正確に制御できる特長がある。それ
は本発明のディスプレイユニットが、ユニットの色毎に
ゲイン調整を行って、ユニット間の輝度補正とバランス
補正を行うと共に、個々のLED素子のばらつきをカッ
トオフ調整パルスで一時的に点滅して、カットオフ特性
の違いをさらに細かく補正しているからである。
イユニットは、階調データをパルス幅変調した輝度変調
パルスと、LEDのカットオフ特性を補正するカットオ
フ調整パルスとの合成値でLEDを点滅している。この
ため、各LEDのカットオフ特性を補正するために、L
EDの電流を制御する複雑な回路を必要とせず、輝度変
調パルスでスイッチングしてLEDを所定の時間点灯
し、さらに、これに続いて、あるいはこの前にカットオ
フ調整パルスでスイッチングしてLEDを所定の時間点
滅してカットオフ特性を補正できる。このため、カット
オフ特性のばらつきを簡単な回路で正確に補正できる特
長がある。
プレイユニットは、カットオフ特性を補正するためにL
EDを点灯するが、このことが、階調データに対するL
EDの明るさのずれの原因とならない特長も備える。そ
れは、LEDのカットオフ特性を補正するための点灯時
間が極めて短いために、LEDを明るく点灯する輝度変
調パルスの時間に比較して十分に小さいからである。す
なわち、カットオフ調整パルスは、LEDのカットオフ
付近では、各LEDのカットオフ特性のばらつきを補正
するが、LEDを明るく点灯するときには、輝度変調パ
ルスに対して十分に短い時間となって、階調データに対
するLEDの明るさに大きくは影響しない。このため、
本発明のLEDディスプレイユニットは、カットオフ調
整パルスを階調データで変調する必要がなく、簡単な回
路で多数のLEDのカットオフ特性のばらつきを補正し
て、発光色と明るさを正確に制御できる特長がある。と
くに、バランスのずれが明確になりやすい、カットオフ
近傍での発光色と明るさを正確に制御して、高品質な画
像とすることができる優れた特長がある。
すグラフ
特性を示すグラフ
れる非線形のパルス幅変調回路が階調データをゲイン調
整してLEDの発光輝度に変調する関係を示すグラフ
れる非線形のパルス幅変調回路が階調データをゲイン調
整してパルス幅に変調する関係を示すグラフ
スの加算値の波形
ニットのLEDの配列を示す正面図
回路を示すブロック線図
ック線図
段のブロック線図
路に入力されるパルスを演算する加算回路のブロック線
図
ロック線図
ロック線図
すグラフ
調する特性を示すグラフ
非線形カウンターに出力するクロックパルスを示すグラ
フ
ロック線図
Hを示すグラフ
LEDユニットを使用するLEDディスプレイユニット
の基準クロック周波数可変回路のブロック線図
階調ドライバー 3s…スイッチング素子 4…(カットオフ補正データの)記憶手段 5…補正パルス発生回路 6…メモリ 7…バッファメモリ 8…カウンター 9…デジタルコンパレータ 10…ゲイン調整手段 11…非線形カウンター 12…基準クロック周波数可変回路 13…記憶回路 14…メモリ 15…バッファメモリ 16…デジタルコンパレータ 17…4→16デコーダー 18…バイナリーカウンター 19…選択回路 20…分周回路 21…ゲート回路 22…電源 23…切換回路
Claims (2)
- 【請求項1】 発光色が異なる複数個のLEDと、各L
EDの点灯時間を制御して明るさを調整するLEDの点
灯回路とを備えるLEDディスプレイユニットにおい
て、 LEDの点灯回路が、入力される階調データに相当する
時間幅の輝度変調パルスを出力するパルス幅変調回路
と、パルス幅変調回路から出力される輝度変調パルスに
合成して、各LEDのカットオフ点を補正するカットオ
フ調整パルスを出力するカットオフパルス発生手段と、
カットオフ調整パルス及び輝度変調パルスでLEDを点
灯するLED駆動回路とを備え、 パルス幅変調回路から出力される輝度変調パルスと、カ
ットオフパルス発生手段から出力されるカットオフ調整
パルスの合成パルスをLEDに通電して点灯し、カット
オフ調整パルスでもって各LEDのカットオフ特性の相
違を補正して点灯されるように構成されてなることを特
徴とするマルチカラーのLEDディスプレイユニット。 - 【請求項2】 カットオフパルス発生手段が、各LED
のカットオフ補正データの記憶手段と、この記憶手段に
記憶されるカットオフ補正データをカットオフ調整パル
スに変換する補正パルス発生回路とを備える請求項1記
載のマルチカラーのLEDディスプレイユニット。
Priority Applications (1)
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JP13111094A JP3344080B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | マルチカラーのledディスプレイユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13111094A JP3344080B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | マルチカラーのledディスプレイユニット |
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JPH07319427A JPH07319427A (ja) | 1995-12-08 |
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Family
ID=15050221
Family Applications (1)
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JP13111094A Expired - Lifetime JP3344080B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | マルチカラーのledディスプレイユニット |
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Country | Link |
---|---|
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-
1994
- 1994-05-20 JP JP13111094A patent/JP3344080B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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