JP3239112B2 - 浅底用熱成形装置および浅底用熱成形方法 - Google Patents
浅底用熱成形装置および浅底用熱成形方法Info
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Description
熱成形方法に関し、特に、素材のシートの状態を保持し
て、透明性の高い高品質な浅底熱成形品を生成する浅底
用熱成形装置および浅底用熱成形方法に関する。
略、シートを加熱して可塑化させる加熱部と、この可塑
化シートに所定の成形型により浅底熱成形品を形成する
成形部とから構成されている。ここで、成形部は、少な
くとも1つ以上の成形キャビティーが形成されるととも
に、相対面して配設されるた雌型と圧空箱とを備えてい
る。かかる構成において、成形時に際しては、雌型と圧
空箱との間に可塑化された可塑化シートが搬入される
と、上記雌型と圧空箱とが略当接される。そして、この
雛型と圧空箱との略当接により、略密封された成形キャ
ビティー内に圧空箱側から圧縮空気を吹き込み、可塑化
シートを雌型内部に形成された型面に略当接させて所定
の浅底熱成形品を生成する技術が知られている。すなわ
ち、従来、浅底用熱成形装置は、例えば、蓋のような深
さが浅いものを成形する場合、雌型に可塑化シートを略
当接するに際し、可塑化されることにより垂れ下がった
可塑化シートを支持するような機構を備えていない。
熱成形装置において、可塑化シートはシート搬送方向の
縁部を拘束された状態で成形部に搬入される。このと
き、可塑化シートの中央部分は自重により垂れ下がって
しまう。(この状態をドローダウンという。)このドロ
ーダウンの状態で圧縮空気を吹き込んで浅底熱成形品を
生成すると、このドローダウンの部分が皺になって形成
されてしまったり、また、このドローダウンの部分が不
均一に広がることにより、浅底熱成形品の厚みがまばら
になってしまうという課題があった。
もので、成形時にドローダウン部分を支持することによ
ってドローダウン部分を伸長させることにより、皺や厚
みのばらつきの発生を抑制することが可能な浅底用熱成
形装置および浅底用熱成形方法の提供を目的とする。
め、請求項1にかかる発明は、シート状樹脂を加熱し軟
化させる加熱手段と、上記加熱手段から軟化された可塑
化シートを搬送する可塑化シート搬送手段と、上型とし
て浅底の雌形を備え上記可塑化シート搬送手段から搬送
された上記可塑化シートに対し所定の気圧制御を行い同
雌型に略当接させ浅底熱成形品を形成する成形品形成手
段とを有する浅底用熱成形装置であって、上記成形品形
成手段は、上記可塑化シートの下方に位置し、上記雌型
内面に対面し、上記浅底熱成形品の形成に際して、同雌
型内面に略当接する範囲における可塑化シートの同雌型
外周より若干内側に入った周縁部分を載置して支持し、
当該可塑化シートを同雌型内へ進入させる可塑化シート
支持手段を具備する構成としてある。
明においては、特に、浅底の熱成形品、例えば、蓋など
の生成に好適な浅底用熱成形装置を提供する。この浅底
用熱成形装置は、加熱手段と、可塑化シート搬送手段
と、成形品形成手段とを備える構成となっており、加熱
手段にて成形動作の前段とし、シート状樹脂を加熱軟化
して可塑化させる。そして、可塑化シート搬送手段が加
熱手段から成形品形成手段に可塑化シートを搬送する。
成形品形成手段は、上型として浅底の雌型を備え、上記
可塑化シート搬送手段から搬送された上記可塑化シート
に対し所定の気圧制御を行い同雌型に略当接させ浅底熱
成形品を形成する。このように、成形品形成手段にて浅
底熱成形品を形成するにあたり、同成形品形成手段は、
可塑化シートの下方に位置する可塑化シート支持手段に
て雌型内面に対面し、浅底熱成形品の形成に際して、浅
底雌型型内に略当接する範囲の可塑化シートの同浅底雌
型型外周から若干内側に入った周縁部分を載置して支持
しつつ、当該可塑化シートを同雌型内へ進入させる。こ
こで、上述した気圧制御は気圧によって可塑化シートを
雌型型面に略当接させることができればよく、可塑化シ
ートに所定の圧縮空気が吹き付けられるように気圧を制
御して可塑化シートを型面に略当接させるようにしても
よいし、雌型側から負圧をかけるように気圧を制御して
可塑化シートを型面に吸着させて略当接させるようにし
てもよい。
は、その性質上ドローダウンが発生する。このドローダ
ウンに何等処置を施さず、単に気圧制御を行い雌型内面
に同可塑化シートを当接させる場合、可塑化シートの雌
型型面に対する移動距離が大きくなるため、ドローダウ
ンしている部分が不均一に拡散して可塑化シート上に疎
密を形成する。このように、疎密の形成された可塑化シ
ートが雌型型面に当接すると可塑化シートに偏りが発生
する。これにより生成された浅底熱成形品は透明性に欠
けたものになる。そこで、本発明では可塑化シート支持
手段を雌型型内に収容可能な位置であって当該雌型内面
に対面する位置に配置し、熱成形時に可塑化シートの浅
底雌型型外周から若干内側に入った周縁部分を載置して
支持することによって、概ね可塑化シートの位置は対応
する雌型内面の形状に適合しつつ保持する。この作用に
より雌型内部の可塑化シートは雌型型面に適合して略均
等の密度を形成されるため、かかる状態で気圧制御を実
行すると、可塑化シートは偏りなく雌型型面に略当接す
る。これによって、透明性に大変優れた高品質な浅底熱
成形品を生成することが可能になる。
定義は、特に意味がなく、技術的経験によりなされるも
のあり、特定の深さに基づいて判別されるものではな
い。本発明は従来、例えば、底が浅い蓋の成形という判
断にてプラグなどのドローダウンを解消する手法が取ら
れていなかったものに対して、このドローダウンを解消
する手法を提供するものである。
の略周縁部の支持に際して、可塑化シート支持手段の略
当接を受ける成形品形成手段の雌型内部に形成される具
体的な形状の一例として、請求項2にかかる発明は、請
求項1に記載の浅底用熱成形装置において、上記成形品
形成手段が備える雌型は、上記可塑化シート支持手段と
略当接する位置に同可塑化シート支持手段を略嵌合する
凹部が形成される構成としてある。
明において、成形品形成手段が備える雌型には、可塑化
シート支持手段と略当接する位置に同可塑化シート支持
手段を略嵌合する凹部が形成される。これにより、可塑
化シート支持手段によって支持された可塑化シートをこ
の凹部内部に集積して成形することが可能になる。すな
わち、この可塑化シート支持手段では可塑化によってド
ローダウンした部分が支持され、この雌型内部に形成さ
れる型面積より余分な部分を凹部にて吸収してしまう。
これにより、浅底熱成形品であって、この凹部に当接し
た部分の透明性はある程度低下するものの、ドローダウ
ンした部分についてはこの凹部で吸収することができる
ため、浅底熱成形品全体としては透明度が高くなり、よ
り高品質に形成することが可能になる。
の一例として、請求項3にかかる発明は、請求項1また
は請求項2のいずれかに記載の浅底用熱成形装置におい
て、上記可塑化シート支持手段は、所定の繊維材質で形
成される構成としてある。上記のように構成した請求項
3にかかる発明においては、可塑化シート支持手段を所
定の繊維材質で形成する。この所定の繊維材質は特に限
定されるものではなく、木材質であってもよいし、フェ
ルトのような布材質であってもよい。
型内においてドローダウンする可塑化シートの略周縁部
を支持しつつ成形することにより、浅底熱成形品に皺や
厚みのばらつきが発生することを抑制し、透明度の高い
高品質な浅底熱成形品を生成することが可能になる。こ
こで、さらに、高品質な浅底熱成形品を生成する手法と
して、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3の
いずれかに記載の浅底用熱成形装置において、上記可塑
化シート搬送手段は、可塑化シートを上記加熱手段から
成形品形成手段に搬送するにあたり、同可塑化シートを
搬送方向に略垂直な幅方向に所定寸法だけ伸長する構成
としてある。
明においては、可塑化シートが可塑化シート搬送手段に
よって加熱手段から成形品形成手段に搬送されるにあた
り、可塑化シートを搬送方向に略垂直な幅方向に所定寸
法だけ伸長する。すなわち、加熱手段にてシート状樹脂
を加熱した後に、可塑化によるドローダウンを考慮し
て、可塑化シートを幅方向に所定寸法だけ伸長させる。
この伸長により、ドローダウンは略解消されることにな
る。そして、この可塑化シートの幅方向への伸長と、上
述してきた成形時における、可塑化シート支持手段によ
るドローダウンした部分の支持によって、より透明度の
高い高品質な浅底熱成形品を生成することが可能にな
る。
可塑化シートを生成するに際し、所定の加熱制御を実行
すると、可塑化シートの外面から内部にかけての温度勾
配を適切なものにすることができる。そこで、請求項5
にかかる発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載
の浅底用熱成形装置において、上記加熱手段は、複数の
ヒータエレメントを備え、このヒータエレメントの点火
範囲および点火率を制御してシート状樹脂を可塑化させ
る構成としてある。上記のように構成した請求項5にか
かる発明において、加熱手段は複数のヒータエレメント
を備えている。そして、このヒータエレメントの点火範
囲および点火率を制御してシート状樹脂を可塑化させ
る。このように、点火範囲および点火率を制御すること
により可塑化シートのシート厚み方向の温度勾配を最適
にし、ドローダウンの程度を少なくすることが可能にな
る。
させ、可塑化シートに少なくとも1つ以上の所定の雌型
を有する成形型を作用させつつ、可塑化により発生した
ドローダウンを支持して所定の気圧制御を行い、所定の
浅底熱成形品を生成する手法は必ずしも実体のある装置
に限られる必要はなく、その方法としても機能すること
は容易に理解できる。
ト状樹脂を加熱し軟化させる加熱工程と、上記加熱工程
にて軟化された可塑化シートを搬送する可塑化シート搬
送工程と、上型として浅底の雌型を備え上記可塑化シー
ト搬送工程にて搬送される上記可塑化シートに対し所定
の気圧制御を行い同雌型に略当接させ浅底熱成形品を形
成する成形品形成工程とを有する浅底用熱成形方法であ
って、上記成形品形成工程は、上記可塑化シートの下方
に位置し、上記雌型内面に対面し、上記浅底熱成形品の
形成に際して、同雌型内面に略当接する範囲における可
塑化シートの同雌型外周より若干内側に入った周縁部分
を載置して支持し、当該可塑化シートを同雌型内へ進入
させる可塑化シート支持工程を具備する構成としてあ
る。すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その
方法としても有効であることに相違はない。
し可塑化させる加熱手段から可塑化シートを成形品形成
手段に搬送し、この可塑化シートに所定の気圧制御を行
い、浅底熱成形品を成形する浅底用熱成形装置にて利用
される成形型は、上述したように浅底用熱成形装置に組
み込まれた状態で利用される場合もあるし、単独で存在
する場合もある。
ドローダウンした部分を可塑化シート支持手段にて支持
することによってドローダウン部分を伸長させることに
より、ドローダウン部分によって浅底熱成形品に発生す
る皺や厚みのばらつきを抑制し、素材のシートの状態を
保持した透明度の高い高品質な浅底熱成形品を生成する
ことが可能な浅底用熱成形装置を提供することができ
る。また、請求項2にかかる発明によれば、所定の樹脂
材質によりドローダウン補助部材を形成することができ
る。
所定の繊維材質によりドローダウン補助部材を形成する
ことができる。さらに、請求項4にかかる発明によれ
ば、より高品質な浅底熱成形品を生成することが可能に
なる。さらに、請求項5にかかる発明によれば、さらに
高品質な浅底熱成形品を生成することが可能になる。さ
らに、請求項6にかかる発明によれば、成形時にドロー
ダウンした部分を可塑化シート支持工程にて支持するこ
とによってドローダウン部分を伸長させることにより、
ドローダウン部分によって浅底熱成形品に発生する皺や
厚みのばらつきを抑制し、素材のシートの状態を保持し
た透明度の高い高品質な浅底熱成形品を生成することが
可能な浅底用熱成形方法を提供することができる。
面に基づいて説明する。図1は本発明にかかる浅底用熱
成形装置の概要側面図を示している。同図において、浅
底用熱成形装置10は、加熱ゾーン20と成形ゾーン3
0とを備え、連続したシート状樹脂Sを一定長さずつ繰
り出して加熱ゾーン20および成形ゾーン30にて順次
に停止させ、加熱ゾーン20においてシート状樹脂Sを
多数個のヒータエレメントが配置されたヒータパネル2
1、21により所定の成形温度に加熱してシート状樹脂
Sを可塑化させ、成形ゾーン30において成形を実施す
る構成になっている。かかる加熱においては、個々のヒ
ータエレメントの点火率や点火するヒータエレメントの
範囲をシート状樹脂Sの態様に応じて最適に加熱制御し
ている。
る左右一対のクランプチェーンCは、これを案内するガ
イドレー40を設けた側板43、44に取り付けたスプ
ロケット45、46、47に無端状に架け渡されて、図
示しない駆動装置により間欠的に駆動される構成とされ
ている。従って、多数個のヒータエレメントにより所定
の加熱制御を実行し、シート状樹脂Sを可塑化させるこ
とから加熱ゾーン20の構成要素が本発明にかかる加熱
手段を構成する。また、搬入された可塑化シートに対し
て成形を施すことから成形ゾーン30の構成要素が本発
明にかかる成形品形成手段を構成する。
り、図3はこの成形ゾーン30の要部断面図である。図
において、熱成形時の台座となるテーブル50には上部
に圧空箱51が配設されており、同圧空箱51に対向す
るように雌型ユニット60が配設されている。この雌型
ユニット60は、駆動制御部60aに接続されており、
同駆動制御部60aの制御によって所定のストロークの
範囲で上下動可能になっている。また、雌型ユニット6
0の下面には圧空箱51に対面する位置に複数の成形キ
ャビティー61が配設されているキャビティー部が備え
られている。また、圧空箱51の上面には後述するプラ
グ52が成形キャビティー61と一対なるように配設さ
れている。そして、シート状樹脂Sは巻き出しロール7
0に巻き出されて圧空箱51上に搬送されるようになっ
ており、圧空箱51の前段には上述した加熱ゾーン20
が配設されているため、シート状樹脂Sは加熱され可塑
化された後に圧空箱51上に搬送されることになる。
熱成形品外周面が型取られるとともに下方に開口する複
数の成形キャビティ61が設けられている。そして、そ
れぞれの成形キャビティ61の奥方には複数の通気穴6
2が空けられている。これらの通気穴62は成形キャビ
ティ61上部に形成される通気室63に連通されてお
り、この通気室63はソレノイドバルブ64,65を介
してロータリポンプ66およびコンプレッサ67に連結
されている。
ソレノイドバルブ65を閉弁した状態では、上記成形キ
ャビティ61内の気体は通気穴62と通気室63とを通
じてロータリポンプ66によって吸引され、成形キャビ
ティ61内においてキャビティ61奥方への吸引力を発
生させる。また、ソレノイドバルブ64を閉弁してソレ
ノイドバルブ65を開弁した状態では、コンプレッサ6
7からの圧縮空気が通気室63と通気穴62とを通じて
成形キャビティ61内に噴出され、成形キャビティ61
内において成形キャビティ61開口方向への押圧力を発
生させる。このソレノイドバルブ64,65は圧力制御
部68に接続されており、同圧力制御部68の制御によ
って、上述した開弁と閉弁との切り替えが実行されるよ
うになっている。
51が載置され、成形キャビティー61と略当接した際
に、雌型ユニット60と圧空箱50との間に搬入されて
成形のため停止されたシート状樹脂Sの所定の位置を成
形キャビティー61の奥側方向に向けて支持するプラグ
52が配設されている。また、圧空箱51上面の略中央
部には通気穴53が空けられている。
される通気室54に連通されており、この通気室54は
上述したソレノイドバルブ64,65を介してロータリ
ポンプ66およびコンプレッサ67に連結されている。
従って、ソレノイドバルブ64を閉弁してソレノイドバ
ルブ65を開弁した状態では、コンプレッサ67からの
圧縮空気が通気室54と通気穴53とを通じて成形キャ
ビティー61側に圧縮空気が噴出され、この噴射を受け
て成形キャビティ61内において成形キャビティ61開
口方向への押圧力を発生させている。
を示している。同図において、雌型ユニット60には、
上述したように複数の成形キャビティー61が形成され
ている。本実施形態においては縦に4列および横に5列
の計20個の成形キャビティー61が形成され、この2
0個の成形キャビティー61により1ショット単位の成
形型を構成している。これらの成形キャビティー61
は、各成形キャビティー61の略四隅に開けられた雌型
ユニット60の成形キャビティー取付穴60aにおいて
所定のボルトにより固着されている。
断面を示した要部断面図である。同図において、成形キ
ャビティー61は、型面を下側、すなわち、テーブル5
0に向けて配設されている。そして、上述したように成
形キャビティー取付穴60aにてボルト60bによって
雌型ユニット60に固着されている。この成形キャビテ
ィー60の雌型内側には、熱成形時に、圧空箱51に配
設されたプラグ52と略当接し、搬入されたシート状樹
脂Sについて成形キャビティー61の略周縁部分をこの
周縁部分に沿って略挟持するプラグ嵌合凹部61aが形
成されている。また、同図は雌型ユニット60の最外周
側に配設される成形キャビティー61の一例を示してお
り、かかる成形キャビティー61の雌型ユニット60外
周側の縁部には、熱成形時にこの雌型ユニット60が所
定のストローク下降し、上記圧空箱51と略当接したと
きに、同圧空箱51と連携して、成形キャビティー61
の雌型面内において略密封状態を形成するための圧空箱
係合部61bが形成されている。
ている。図6(a)において、圧空箱51には、上述し
た複数それぞれの成形キャビティー61に一対に対応し
たプラグ52が配設されるように形成されている。ここ
で一点斜線で示した略長方形は成形キャビティー61の
開口部を示している。従って、プラグ52は図6(b)
に示すように、成形キャビティー61の開口部に内包可
能な外周枠を有し、A−Aにおける断面は図6(c)に
示すように、所定のR形状を有した概略突起形状が形成
されている。本実施形態においては縦に4列および横に
5列の計20個の成形キャビティー21が形成され、1
ショット単位の成形型を構成しているため、これに対応
した位置に20個のプラグ52が形成されている。これ
らのプラグ52は、各プラグ52の略四隅に開けられた
圧空箱51のプラグ取付穴51aにおいて所定のボルト
により固着されている。
要部断面図である。同図において、プラグ52は、断面
が所定のR形状を備えた外力突起形状に形成された上部
を上側、すなわち、成形キャビティー61側に向けて配
設されている。そして、上述したようにプラグ取付穴5
1aにてボルト51bによって圧空箱51に固着されて
いる。また、同図は圧空箱51の最外周に配設されるプ
ラグ52を示しており、かかるプラグ52の縁部に接す
る圧空箱51の側面には、熱成形時であって、上記雌型
ユニット60が所定のストローク下降し、圧空箱51と
略当接したときに、この圧空箱51と雌型ユニット60
において略密封状態を形成するための雌型ユニット係合
部51cが形成されている。
箱51が略当接した場合の要部の断面を示す要部断面図
である。同図において、雌型ユニット60と圧空箱51
は、圧空箱係合部61bと雌型ユニット係合部51cと
が嵌め合わされて略当接する。ここで、上述したように
圧空箱51の通気穴53を介して圧縮空気が成形キャビ
ティー61内部に吹き付けられると、この圧縮空気によ
る加圧を上記嵌め合わされた部分にて遮断して、シート
状樹脂Sを成形キャビティー61の内側型面に押し付け
る作用を及ぼす。これにより、シート状樹脂Sは所定の
浅底熱成形品に成形されることになる。従って、雌型ユ
ニット61に圧空箱51と対面して配設され、搬送され
たシート状樹脂Sに圧縮空気が吹き付けられると、この
シート状樹脂Sを型内側に略当接させ、所定の浅底熱成
形品を成形させることから成形キャビティー61が本発
明にかかる少なくとも1つ以上の雌型を構成する。
されたシート状樹脂Sが成形ゾーン30に搬送されてき
た状態の概略を示す該略図である。同図において、シー
ト状樹脂Sは所定の搬送機構70,70により搬送方向
の縁部が保持されている。そして、1ショット分のシー
ト状樹脂Sが搬入されるごとに停止し、1ショットの成
形動作を行う。ここで、搬送機構70,70にて成形ゾ
ーン30に搬入されたシート状樹脂Sは可塑化により軟
化しているため、自重によって中央部にドローダウンが
発生する。
形キャビティー61の型内側に形成された型面積よりシ
ート状樹脂Sの成形可能面積が大きくなってしまうこと
になる。従って、このドローダウンをそのままにした状
態で、熱成形を実行するために雌型ユニット60を所定
のストローク下降させると、上述した成形可能面積にお
ける型面積より大きい部分のシート状樹脂Sによって成
形むらが発生し、浅底熱成形品の透明度が悪化したり、
浅底熱成形品の厚みにばらつきが発生するなど、製品と
しての品質が低下してしまうことになる。従って、加熱
ゾーン20にて可塑化されたシート状樹脂Sを成形ゾー
ン30方向に搬送することから上述した搬送機構70,
70が本発明にかかる可塑化シート搬送手段を構成す
る。
したシート状樹脂Sを各成形キャビティー61ごとに、
一対に形成したプラグ52によって、支持しつつ熱成形
を実施するため、成形可能面積を縮小することはできな
いが、この支持した部分であって、シート状樹脂Sにお
ける成形キャビティー61の型面積より大きいドローダ
ウン部分がプラグ52により、プラグ嵌合凹部61aに
集積されるため、このプラグ嵌合部61aの透明度は他
の部分に比較して低いものの、浅底熱成形品全体では透
明度の高くなるため、高品質の浅底熱成形品を生成する
ことが可能になっている。従って、それぞれの成形キャ
ビティー61にに対面するように予め圧空箱51に配設
され、雌型ユニット61を所定のストローク下降させて
浅底熱成形品の形成を行うに際し、同成形キャビティー
61内に配置される可塑化されドローダウンしたシート
状樹脂Sの略周縁部を支持することからプラグ52が本
発明にかかる可塑化シート支持手段を構成する。
20において加熱され可塑化されたシート状樹脂Sを搬
送機構70,70にて搬送方向の縁部を保持してそのま
ま成形ゾーン30に搬送する構成を採用しているが、加
熱ゾーン20にて可塑化されドローダウンが発生したシ
ート状樹脂Sに対して、成形ゾーン30に搬入する際
に、ドローダウンを減少させる構成を採用すると、ドロ
ーダウンの程度が低減したシート状樹脂Sに対して熱成
形を実施するため、より透明度の高い浅底熱成形品を生
成することが可能になるため好適である。
に上述した加熱ゾーン20から成形ゾーン30に可塑化
されたシート状樹脂Sを搬入するに際して実施する構成
について説明する。図10は図1に示したガイドレール
部分の概要斜視図を示すとともに、図11はガイドレー
ルの移動状態を説明する模式図である。図において、一
対のガイドレール40はシート状樹脂Sの供給位置Iか
ら成形ゾーン30の入口部に配置した加熱側レール41
と、成形ゾーン30の入口部から出口部Oに配置した成
形側レール42に分割され、これらをヒンジ状に嵌め合
わせて軸43で連結して屈伸可能に設けられている。こ
こで、図示しないチェーンガイドは各ガイドレール40
の内面に固定されてクランプチェーンCを案内するとと
もに、所定のガイドによりシート状樹脂Sを抑えてい
る。
側板44、44には、内面に雌ネジを形成した軸筒4
5、45をそれぞれ取り付ける。調整軸46は一端を本
浅底熱成形装置に取り付けた所定の軸受で支持され、他
端を駆動モータM1の出力側に支持された調整軸であ
り、この調整軸46の両端部には軸筒45、45を螺合
するため、リード方向を違えた雄ネジ46a、46bを
形成されている。同様に、調整軸82は一端を本浅底熱
成形装置に取り付けた図示しない軸受で支持され、他端
を駆動モータM2の出力側に支持された調整軸であり、
この調整軸82の両端部にはリード方向を違えた雄ネジ
82a、82bを形成されている。各成形側レール42
の外端42aを固定した側板44aには、移動手段とし
ての第1空圧シリンダ装置M3をそれぞれ取り付ける。
また、第2空圧シリンダ装置M4を配設する。
には、水平方向にネジ軸85を突設し、このネジ軸85
に上記第2空圧シリンダ装置M3を螺合させる。かかる
構成において、ガイドレール40の対応間隔は、駆動モ
ータM1及びM2を駆動して調整軸46、82をそれぞ
れ回転させることにより成形するシート状樹脂Sの幅寸
法に合わせて調整することができるようになっている。
ト状樹脂Sの幅方向の伸長制御は、第1空圧シリンダ装
置M3の図示しないエアポートおよび第2空圧シリンダ
装置M4の図示しないエアポートにそれぞれ圧縮空気が
供給されて、成形側レール42の対応間隔が平行に拡大
することにより行われる。なお、移動手段としての第1
空圧シリンダ装置M3および第2空圧シリンダ装置M4
を設けることなく、駆動モータM2(モータ装置)のみ
を瞬時に回転制御することにより同様の成形側レール4
2の拡大動作を行う構成とすることも可能である。
機構の作動について簡単に説明する。加熱ゾーン20で
シート状樹脂Sが成形適性温度まで加熱されて徐々に軟
化してドローダウンが発生し始めると、第1空圧シリン
ダ装置M3のエアポートおよび第2空圧シリンダ装置M
4のエアポートにそれぞれ圧縮空気が供給されるので、
各成形側レール42がそれぞれ外方に平行移動して、こ
のレール42、42の対応間隔が拡大される。同時に、
加熱側レール41、41はそれぞれ成形側レール42に
軸43で連結されているので、図11に誇張して示すよ
うにシート状樹脂Sの供給位置Iから成形ゾーン30に
向かってハの字形に広げられる。この状態でシート状樹
脂Sが成形ゾーン30に送られるので、このシート状樹
脂Sは所定寸法だけ幅方向に拡張される。
による成形加工が行われ、その成形加工が終わったシー
ト状樹脂Sは一定長さだけ移送される。引き続き、新た
に加熱ゾーン20で加熱され可塑化されたシート状樹脂
Sが成形ゾーン30に送られて、上記同様の成形動作が
連続的に行われる。従って、所定寸法だけ幅方向に拡張
されドローダウンの程度が低減されたシート状樹脂Sに
対して、成形ゾーン30でプラグ52を利用してさらに
ドローダウンの解消する方向に支持しつつ、熱成形を実
施することによって、さらに透明度の高い、高品質な浅
底熱成形品を形成することが可能になる。
の差が僅かであるため、プラグなどのドローダウンを補
助する部材を使用しない浅底の熱成形品の生成におい
て、圧空箱51にプラグ52を配設し、雌型ユニット6
0が熱成形時に所定ストローク下降したとき、ドローダ
ウンしたシート状樹脂Sをプラグ52により支持しつ
つ、圧縮空気を吹き付けて熱成形品を生成するため、ド
ローダウンした部分は、プラグ嵌合部61aに集積さ
れ、浅底熱成形品のプラグ嵌合部61a部分の接触部分
に皺などが発生するものの、浅底熱成形品全体について
は、透明度を高くすることが可能になる。
である。
ン30の要部断面図である。
断面図である。
る。
当接した場合の要部の断面を示す要部断面図である。
ト状樹脂Sが成形ゾーン30に搬送されてきた状態を示
す概略図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 シート状樹脂を加熱し軟化させる加熱手
段と、上記加熱手段から軟化された可塑化シートを搬送
する可塑化シート搬送手段と、上型として浅底の雌形を
備え上記可塑化シート搬送手段から搬送された上記可塑
化シートに対し所定の気圧制御を行い同雌型に略当接さ
せ浅底熱成形品を形成する成形品形成手段とを有する浅
底用熱成形装置であって、 上記成形品形成手段は、上記可塑化シートの下方に位置
し、上記雌型内面に対面し、上記浅底熱成形品の形成に
際して、同雌型内面に略当接する範囲における可塑化シ
ートの同雌型外周より若干内側に入った周縁部分を載置
して支持し、当該可塑化シートを同雌型内へ進入させる
可塑化シート支持手段を具備することを特徴とする浅底
用熱成形装置。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載の浅底用熱成形装置
において、 上記成形品形成手段が備える雌型は、上記可塑化シート
支持手段と略当接する位置に同可塑化シート支持手段を
略嵌合する凹部が形成されることを特徴とする浅底用熱
成形装置。 - 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
に記載の浅底用熱成形装置において、 上記可塑化シート支持手段は、所定の繊維材質で形成さ
れることを特徴とする浅底用熱成形装置。 - 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の浅底用熱成形装置において、 上記可塑化シート搬送手段は、可塑化シートを上記加熱
手段から成形品形成手段に搬送するにあたり、同可塑化
シートを搬送方向に略垂直な幅方向に所定寸法だけ伸長
することを特徴とする浅底用熱成形装置。 - 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
載の浅底用熱成形装置において、 上記加熱手段は、複数のヒータエレメントを備え、この
ヒータエレメントの点火範囲および点火率を制御してシ
ート状樹脂を可塑化させることを特徴とする浅底用熱成
形装置。 - 【請求項6】 シート状樹脂を加熱し軟化させる加熱工
程と、上記加熱工程にて軟化された可塑化シートを搬送
する可塑化シート搬送工程と、上型として浅底の雌型を
備え上記可塑化シート搬送工程にて搬送される上記可塑
化シートに対し所定の気圧制御を行い同雌型に略当接さ
せ浅底熱成形品を形成する成形品形成工程とを有する浅
底用熱成形方法であって、 上記成形品形成工程は、上記可塑化シートの下方に位置
し、上記雌型内面に対面し、上記浅底熱成形品の形成に
際して、同雌型内面に略当接する範囲における可塑化シ
ートの同雌型外周より若干内側に入った周縁部分を載置
して支持し、当該可塑化シートを同雌型内へ進入させる
可塑化シート支持工程を具備することを特徴とする浅底
用熱成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22443299A JP3239112B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 浅底用熱成形装置および浅底用熱成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22443299A JP3239112B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 浅底用熱成形装置および浅底用熱成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001047503A JP2001047503A (ja) | 2001-02-20 |
JP3239112B2 true JP3239112B2 (ja) | 2001-12-17 |
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ID=16813692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22443299A Expired - Fee Related JP3239112B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 浅底用熱成形装置および浅底用熱成形方法 |
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JP (1) | JP3239112B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
ITVR20130176A1 (it) * | 2013-07-25 | 2015-01-26 | Sacmi Imola Sc | Impianto per la produzione e la stampa di corpi conformati a coppa |
-
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- 1999-08-06 JP JP22443299A patent/JP3239112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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