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JP3236117B2 - 内視鏡用弁装置 - Google Patents

内視鏡用弁装置

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Publication number
JP3236117B2
JP3236117B2 JP09124293A JP9124293A JP3236117B2 JP 3236117 B2 JP3236117 B2 JP 3236117B2 JP 09124293 A JP09124293 A JP 09124293A JP 9124293 A JP9124293 A JP 9124293A JP 3236117 B2 JP3236117 B2 JP 3236117B2
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JP
Japan
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treatment tool
endoscope
hole
plug
insertion hole
Prior art date
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Application number
JP09124293A
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English (en)
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JPH06304130A (ja
Inventor
雅明 中沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP09124293A priority Critical patent/JP3236117B2/ja
Publication of JPH06304130A publication Critical patent/JPH06304130A/ja
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  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の処置具挿通用
チャンネルの挿入側口部を閉塞しつつ処置具を処置具挿
通用チャンネル内にシール状態で挿入できる内視鏡用弁
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡を用いて医療処置を行なう場合、
薬液や視野確保のための生理食塩水を患者の体内に送液
したり、あるいは、病変部位を切除したり生体組織を採
取するために使用される処置具を体内に導入する作業
は、一般に、内視鏡の処置具挿通用チャンネル内を通じ
て行なわれる。
【0003】このような処置作業中においては、体内と
生体の外部とがこの処置具挿通用チャンネルによって連
通するため、体内の圧力の変化等によって、体内の汚物
や空気が処置具挿通用チャンネルを通じて生体の外部に
漏れ出すことがある。
【0004】そのため、従来は、処置具挿通用チャンネ
ルの挿入側口部に、閉塞用の栓部材を設けたり、処置具
挿通用チャンネルの開閉を行なう弁部材を設けたりし
て、体腔内の汚物や空気が生体の外部に漏れ出すことを
防止している。
【0005】前記鉗子栓の従来例を図7に示す。図示の
鉗子栓100は、内視鏡の処置具挿通用チャンネルの挿
入側口部に装着される筒状のものであり、挿入側口部へ
の装着時に前記処置具挿通用チャンネルと連通する処置
具挿通孔105を有している。
【0006】また、処置具挿通孔105を外部に対して
閉塞する最も外側の外栓部102は、弾性材料によって
形成されており、その略中央部に常閉式のスリット10
3が形成されている。
【0007】さらに、外栓部102の内側に配設された
内栓部106には、スリット103を通じて挿入された
処置具を処置具挿通孔105内にシール状態で挿通でき
る小孔104が設けられている。
【0008】なお、図示の構成では、鉗子栓100の側
壁に接続された口金107に点滴セットやシリンジ等を
接続することにより生理食塩水や薬液等を処置具挿通孔
105を介して処置具挿通用チャンネル内に送液するこ
とができる。
【0009】また、前記弁部材は、図7には図示しない
が、処置具が挿通可能な中空孔を有するリング状の弾性
体であり、処置具挿通孔105を開閉する弁機構として
処置具挿通孔105の例えば上端側に設けられている。
そして、処置具を弁部材の前記中空孔を通じて処置具挿
通孔105内に挿入する場合には、弁部材に付設された
締付けリングを回転操作することにより締付ければ、前
記弁部材が締付けリングによって潰されて、処置具が通
る前記中空孔が縮径し、これによって、弁部材が処置具
と密着して、処置具がシール状態で処置具挿通孔105
内に挿通されるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記鉗
子栓100では、その口金107から視野確保のための
生理食塩水等を点滴セットやシリンジによって送液する
場合、送液圧がかなり高いため、外栓部102のスリッ
ト103を通じて液漏れが発生することがある。
【0011】また、外栓部102が劣化した状態で小孔
104の内径よりも小径な処置具を処置具挿通孔105
内に挿入した場合には、スリット103だけでなく小孔
104においてもシール性が確保できず、体腔内圧の上
昇で体内の汚物が体外に漏れ出して術者が水浸しになる
虞があった。
【0012】また、前記弁部材を備えたものにあって
は、締付けリングの回転操作が繁雑であるため、締付け
リングを締め過ぎて処置具の挿脱力量が上昇してしまっ
たり、あるいは、締めが甘くて液漏れが生じてしまうと
いった不具合があり、その締付け調整が難しかった。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、処置具を挿通をして
いない時でも高いシール性を有するとともに、処置具挿
入時においても処置具の径に左右されないシール性を有
する操作性の良好な内視鏡用弁装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、内視鏡の処置具挿通用チャンネルの挿入
側口部に対して着脱自在に取り付けられる内視鏡用弁装
置において、前記処置具挿通用チャンネルの挿入側口部
に取着されて前記処置具挿通用チャンネルに通じる処置
具挿通孔を形成した筒状部材と、この筒状部材に連結さ
れ前記処置具挿通孔を外部に対してシール状態で閉塞す
るとともにシール状態で処置具を挿通可能な通孔を有し
た着脱可能な閉塞栓と、この閉塞栓より前記処置具挿通
孔側に設けられ前記処置具挿通孔に挿通する処置具を通
す中空孔を有した弾性部材からなり縮径して処置具の通
る処置具挿通孔を閉塞する状態と拡径して処置具の通る
処置具挿通孔を開放する状態のいずれかに変形可能で着
脱可能な弁部材と、前記筒状部材に連繋して回転自在な
弁操作用調節環と、前記筒状部材と調節環とのいずれか
一方の部材にカム溝を形成し、他方の部材に前記カム溝
に沿って移動可能な係合ピンを設け、前記カム溝と係合
ピンは前記調節環を回転操作することにより前記弁部材
を開放する第1の係合位置と前記弁部材を閉塞する第2
の係合位置とを有するカム機構と、前記処置具挿通孔の
途中から前記処置具挿通用チャンネルに通じる口金部と
を具備したものである。
【0015】
【作用】上記構成では、係合ピンとカム溝との係合位置
を第1の係合位置と第2の係合位置とに択一的に選択す
ることにより確定的に弁操作調節環の位置が規定され
る。これによって、弁部材が、縮径して処置具の通る処
置具挿通孔を閉塞する状態と拡径して処置具の通る処置
具挿通孔を開放する状態のいずれかに変形する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図3に示すように、本実施例の内視鏡用弁
装置1が取着される内視鏡50は、撮像素子を組込んだ
電子内視鏡であり、挿入部51と操作部52とから内視
鏡本体が構成されている。操作部52にはユニバーサル
コード55の一端が接続されている。このユニバーサル
コード55は、その他端を光源装置が内設されたビデオ
プロセッサ60にコネクタ56を介して接続することに
より、内視鏡50からの撮像信号をビデオプロセッサ6
0に伝送することができる。
【0017】また、ビデオプロセッサ60は、ユニバー
サルコード55を介して伝送された内視鏡50からの撮
像信号を処理する信号処理回路を有しており、処理した
信号はビデオプロセッサ60に接続されたモニタ63に
伝送されて画像表示される。これによって、操作者は内
視鏡50が挿入される内部の様子を観察することができ
る。
【0018】操作部52には内視鏡用弁装置1を着脱自
在に取着できる処置具挿入口体53が設けられている。
この処置具挿入口体53は、挿入部51内に設けられて
挿入部51の先端で開口する図示しない処置具挿通用チ
ャンネルに連通している。
【0019】図1に内視鏡用弁装置1の構成を示す。図
中、中心線より左側は弁装置1の通常の状態を示すもの
であり、中心線より右側は外筒4(後述する)を回動操
作して下側に摺動させた状態を示している。
【0020】図示するように、弁装置1は固定リング3
7を介して内視鏡50の前記処置具挿入口体53に取着
される筒状部材としての内筒2を有している。この内筒
2は、弁装置1を処置具挿入口体53に取着した状態で
内視鏡50の処置具挿通用チャンネルに通じる処置具挿
通孔18を有している。内筒2はその上端25から上方
に突き出る突出筒部2aを有しており、突出筒部2aの
先端にはフランジ部26が形成されている。
【0021】内筒2の上端25にはシリコンゴム等の弾
性材料によって形成された略筒状の弁部材16が着脱自
在に設けられている。弁部材16は、処置具挿通孔18
に挿通する処置具を通す中空孔30を有しており、中空
孔30の中心線を処置具挿通孔18の中心線に略一致さ
せた状態で取り付けられている。この場合、フランジ部
26と内筒2の上端25とで形成される凹部29に弁部
材16の底部16aを嵌め込み、突出筒部2aのフラン
ジ部26を弁部材16の胴部に形成された凹16c部に
嵌め込むことにより、内筒2に対する弁部材16の固定
が行なわれる。また、弁部材16の上部には中空孔30
を閉塞する状態に変形可能な突起部16bが設けられて
いる。
【0022】内視鏡50の処置具挿入口体53と接続す
る内筒2の下端接続部2bには外周にねじ部が形成され
たフランジ部27が設けられており、このフランジ部2
7の下側にはシリンジテーパ部2cが設けられている。
また、フランジ部27の外周のねじ部には固定リング3
7が回転自在に螺合されている。固定リング37には、
その上端にストッパリング36が設けられ、下端に切欠
き部39が設けられている。また、固定リング37の外
周にはローレットが施されている。
【0023】したがって、シリンジテーパ部2cを処置
具挿入口体53の内部に嵌入した状態でフランジ部27
を処置具挿入口体53の端縁に突き当てて固定リング3
7を締付けていけば、内筒2の下端接続部2bが処置具
挿入口体53に対して固定される。
【0024】内筒2の上端部の外側には内筒2に対して
摺動且つ回動動作できる弁操作用調節環としての外筒4
が設けられている。この場合、外筒4は内方に突き出し
た仕切り部4aを弁部材16の突起部16bの上端に突
き当てた状態で配置されている。また、外筒4にはカム
溝24が形成されており、内筒2の側壁には前記カム溝
24に沿って移動可能な係合ピン22が突設されてお
り、カム溝24に係合ピン22を係合させることによっ
て内筒2に対する外筒4の固定がなされている。したが
って、内筒2に対する外筒4の摺動および回動動作は、
これら係合ピン22とカム溝24とからなるカム機構に
よって規制される。
【0025】図2に示すように、カム溝24は、外筒4
の側壁に沿って斜め方向に形成されており、係合ピン2
2を係止する2つの係止部40,41を有している。カ
ム溝24の下方に位置する第1の係止部40に係合ピン
22が係止した状態では、図1の左側に示された通常位
置に外筒4が保持される。また、係合ピン22をカム溝
24に沿って移動させることにより外筒4を回動操作し
てカム溝24の下方に位置する第2の係止部41に係合
ピン22を係止させた状態では、図1の右側に示された
押し込み位置に外筒4が保持される。この押し込み位置
では、後述するように弁部材16の突起部16bが外筒
4の仕切り部4aによって押し潰されて処置具挿通孔1
8に通じる中空孔30が閉塞される。つまり、カム溝2
4と係合ピン22とからなる前記カム機構は、外筒4を
回転操作することにより弁部材16を開放する第1の係
合位置40と弁部材16を閉塞する第2の係合位置41
とを有しているものである。
【0026】また、外筒4の上端部には処置具挿通孔1
8の入口部を常時閉塞する閉塞栓体10が着脱自在に設
けられている。この閉塞栓体10は、中央に常閉式のス
リット25が形成されたシリコンゴム等の弾性部材から
なる外栓部12と、シール状態で処置具を挿通可能な小
孔21を有するシリコンゴム等の弾性部材からなる内栓
部14とから構成されている。
【0027】外栓部12は、外周にローレットが施され
た口金部15の上端フランジ部15aに着脱自在に嵌着
されている。また、外筒4の仕切り部4aから上方に延
出する延出部4bと仕切り部4aの上面とによって形成
される皿部23には筒状の内栓部14が配置されてい
る。この内栓部14は、口金部15の下面に形成された
リング状の凸部15bを内栓部14の上面の対応する環
状溝31に係合させた状態で、口金部15を外筒4の延
出部4bの外面に形成されたねじ部19に捩じ込むこと
により、外筒4の仕切り部4aの上面に押し付けられて
固定される。
【0028】また、内筒2の下側側壁には図示しないシ
リンジや送液チューブ等を接続できる口金部35が螺合
して設けられている。この場合、口金部35の内孔は内
筒2に設けられた側孔32を介して処置具挿通孔18に
連通している。また、口金部35は回動自在に設けられ
たコック33を有している。そして、このコック33を
回動させることによって口金部35に接続された流体の
流れを制御できるようになっている。すなわち、コック
33が図示の実線の位置にあるときには口金部35の内
孔と処置具挿通孔18とが側孔32を介して連通し、図
示の2点鎖線の位置にあるときには口金部35の内孔と
処置具挿通孔18との連通が遮断される。
【0029】次に、上記構成の内視鏡用弁装置1の動作
を説明する。カム溝24の下方に位置する第1の係止部
40に係合ピン22を係止させて外筒4を図1の左側に
示す通常位置に保持した状態では、弁部材16の突起部
16bによって形成される中空孔30の内径が内栓部1
4の小孔21の内径よりも大きくなる。この状態では、
体内の圧力の変化等によって体内の汚物や空気が内視鏡
50の処置具挿通用チャンネルを通じて生体の外部に漏
れ出そうとした場合でも、外栓部12の常閉式スリット
25によってシール性が確保されるため、前記汚物等の
漏れを防止できる。また、この状態で、図示しない処置
具類を外栓部12のスリット25を通じて挿入した場合
でも、内栓部14の小孔21によってそのシール性が確
保される。
【0030】ここで、もし、外栓部12のスリット25
が劣化した状態で小孔21の内径よりも小径な処置具を
挿入した場合には、スリット25だけでなく小孔21に
おいてもシール性が確保できず、体腔内圧の上昇によっ
て、口金部35を通じて送液した生理食塩水や体内の汚
物等が外栓部12のスリット25を通じて体外に漏れ出
すことがある。
【0031】こうした場合には、係合ピン22をカム溝
24に沿って移動させることにより外筒4を回動操作し
て、カム溝24の下方に位置する第2の係止部41に係
合ピン22を係止させる。この状態では、外筒4が図1
の右側に示す押し込み位置に保持される。この押し込み
位置では、弁部材16の突起部16bが外筒4の仕切り
部4aによって押し潰されることにより処置具挿通孔1
8に通じる中空孔30を閉じる方向に変形する。
【0032】この場合、つまり、小孔21の内径よりも
小径な処置具が挿入されている場合には、中空孔30が
内栓部14の小孔21の内径よりも小さな径に収縮する
ことにより弁部材16が処置具と密着してシール性を確
保する。また、処置具が挿入されていなければ、中空孔
30が完全に閉塞されて処置具挿通孔18が外部に対し
て閉塞される。
【0033】以上説明したように、本実施例の内視鏡用
弁装置1では、係合ピン22とカム溝24との係合位置
を第1の係合位置40と第2の係合位置41とに択一的
に選択して確定的に外筒4の位置を規定することがで
き、これによって、弁部材16が、縮径して処置具の通
る処置具挿通孔18を閉塞する状態と拡径して処置具の
通る処置具挿通孔18を開放する状態のいずれかに変形
するため、スリット25が劣化したり細径な処置具を挿
通したりした場合でも、変動の少ない安定したシール性
を確保することができる。
【0034】したがって、従来のように弁部材を縮径す
る締付けリングを締め過ぎて処置具の挿脱力量を上昇さ
せてしまったり、締めが甘くて液漏れが生じてしまうと
いった不具合がなく、外筒4を単に回動させるという簡
単な操作だけで、処置具を挿通していない時でも高いシ
ール性を確保できるとともに、処置具挿入時においても
処置具の径に左右されずにそのシール性を確保すること
ができる。
【0035】なお、本実施例では、口金部35のコック
を開閉することによって、体内に送る流体の流れをON
・OFF制御できるため、3方活栓等の別のアダプター
を用いなくて済む。
【0036】図4は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例の内視鏡用弁装置70は、第1の実施例
における内栓部14と弁部材16とをシリコンゴム等の
弾性部材によって一体に形成したものであり、この一体
に形成された第2の内栓部72を外筒4の仕切り部4a
に着脱自在に設けたものである。
【0037】また、第2の内栓部72は、仕切り部4a
よりも上側に位置する部位が第1の実施例の内栓部14
と同構造であり、仕切り部4aよりも下側の部位に足部
72aを有している。また、内筒2の上端は前記足部7
2aを支えるテーパ状のすり鉢部2dとなっている。ま
た、口金部15は外筒4を外側から見えないように覆っ
ている。なお、それ以外の構成は第1の実施例と同一で
ある。
【0038】しかして、上記構成の内視鏡用弁装置70
にあっても、係合ピン22をカム溝24に沿って移動さ
せることにより外筒4を回動操作して、カム溝24の下
方に位置する第2の係止部41に係合ピン22を係止さ
せれば、第2の内栓部72の足部72aが内筒2のすり
鉢部2dに押し当てられて変形し、中空孔30が縮径す
るため、第1実施例と同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0039】図5は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。図5の(a)に示すように、本実施例の内視鏡用
弁装置80は、第1の実施例において内筒2に縦長の長
円の側孔32aを設け、この側孔32aに対応する口金
部82を外筒4のカム溝85の上方に設けた。このカム
溝85は、図5の(b)に示すように、第1の係合部9
0と、水平に延びる第1の通路85aを通じて第1の係
合部90と繋がる第2の係合部91と、第1の通路85
aに対して垂直に下側に延びる第2の通路85bを介し
て第2の係合部91と繋がる第3の係合部92と、第3
の係合部92から第1の通路85aと同方向に延びる第
3の通路85cを介して第3の係合部92と繋がる第4
の係合部93とを有している。この場合、第4の係合部
93は第1の係合部90と対向しており、また、第3の
係合部92は通路85dを介して外筒4の下端に開口し
ている。
【0040】そして、内筒2に設けられた係合ピン84
がカム溝85の第2の係合部91と第3の係合部92の
いずれかに係合した状態では、口金部34の内孔41と
側孔35とが連通し、係合ピン84がカム溝85の第1
の係合部90と第4の係合部93のいずれかに係合した
状態で、口金部34の内孔41と側孔35との連通が遮
断される。
【0041】また、図中左側に示す通常の状態では、係
合ピン84がカム溝85の第1の係合部90と第2の係
合部91のいずれかに係合しており、弁部材16を変形
して中空孔30を閉塞する図中右側の押し込み状態で
は、係合ピン84がカム溝85の第3の係合部92と第
4の係合部93のいずれかに係合している。
【0042】なお、図中、第3の係合部は通路85dを
介して外筒4の下端に開口しているが、第4の係合部9
3が開口していても良い。また、第1の係合部90と第
4の係合部93が互いに連通していても良い。
【0043】しかして、本実施例では、係合ピン84が
係合するカム溝85の係合部90〜93の位置によって
流体の流れをON/OFFできるようにしたため、第1
の実施例のようにコック33を使用する必要がなくなり
安価となる。なお、本実施例では、弁部材16の突起部
16aの形状が第1の実施例と若干異なるが、変形して
中空孔30を閉塞する動作に変わりはない。
【0044】図6は本発明の第4の実施例を示すもので
ある。本実施例の内視鏡用弁装置95は、外筒4の上部
に着脱自在に設けられる閉塞栓体94がゴム等の弾性部
材からなる上部栓体94aと下部栓体94bとから構成
されている。上部栓体94aと下部栓体94bは、連結
部94cによって連結された一体構造をなしている。上
部栓体94aと下部栓体94bは略筒状の構造をなして
いる。
【0045】上部栓体94aの下端外周部にはフランジ
部96が設けられており、このフランジ部96は、下部
栓体94bの上部内周面に設けられた凹部97と気密的
かつ着脱自在に係合するようになっている。また、下部
栓体94aの下端内周面には、外筒4の上端に設けられ
たフランジ部98に着脱自在に係止する突起状の係止部
99が設けられている。
【0046】また、上部栓体94aの中央には、処置具
を気密的に挿通するためのスリット25が形成されてい
る。また、下部栓体94bの中央にも処置具を気密的に
挿通するための小孔21が設けられている。なお、外筒
4の上部の内面は、テーパー状に形成されており、処置
具挿通路18に連通するシリンジテーパ部4cを形成し
ている。また、外筒4の外周にはローレットが施されて
いる。それ以外の構成は第3の実施例と同一である。
【0047】本実施例では、上部栓体94aと下部栓体
94bとが一体に形成されてなる一部材の閉塞栓体94
に小孔21とスリット25の両方が設けられ、これら小
孔21とスリット25とを備えた閉塞栓体94を外筒4
の上端のフランジ部98に取り付けるだけで、処置具挿
通路18の外部に対するシール性が確保される。つま
り、上記各実施例のように、内栓部14と外栓部12と
口金15とを外筒4に個々に取り付けるのではなく、小
孔21とスリット25とを備えた一部材の閉塞栓体94
を外筒に単に取り付けるという1回の作業だけで処置具
挿通路18の外部に対するシール性を確保できる。
【0048】なお、上記各実施例では内視鏡用弁装置を
電子内視鏡に適用した例を示したが、電子内視鏡でな
く、接眼レンズと接眼部等を有する光学内視鏡に適用し
ても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡用
弁装置は、係合ピンとカム溝との係合位置を第1の係合
位置と第2の係合位置とに択一的に選択して確定的に弁
操作調節環の位置を規定することができ、これによっ
て、弁部材が、縮径して処置具の通る処置具挿通孔を閉
塞する状態と拡径して処置具の通る処置具挿通孔を開放
する状態のいずれかに変形するため、閉塞栓が劣化した
り細径な処置具を挿通したりした場合でも、変動の少な
い安定したシール性を確保することができる。
【0050】したがって、従来のように弁部材を縮径す
る締付けリングを締め過ぎて処置具の挿脱力量を上昇さ
せてしまったり、締めが甘くて液漏れが生じてしまうと
いった不具合がなく、弁操作調節環を単に回動させると
いう簡単な操作だけで、処置具を挿通していない時でも
高いシール性を確保できるとともに、処置具挿入時にお
いても処置具の径に左右されずにそのシール性を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す内視鏡用弁装置の
断面図である。
【図2】図1の弁装置に設けられたカム機構の平面図で
ある。
【図3】図1の弁装置が取り付けられる内視鏡装置の構
成図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施例を示す内視鏡用
弁装置の断面図、(b)は(a)の弁装置に設けられた
カム機構の平面図である。
【図5】(a)は本発明の第3の実施例を示す内視鏡用
弁装置の断面図、(b)は(a)の弁装置に設けられた
カム機構の平面図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す内視鏡用弁装置の
要部断面図である。
【図7】弁装置の従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1,70,80,95…内視鏡用弁装置、2…内筒、4
…外筒、10…閉塞栓体、12…外栓部、14…内栓
部、16…弁部材、18…処置具挿通孔、21…小孔
(通孔)、22…係合ピン、24…カム溝、25…スリ
ット(通孔)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の処置具挿通用チャンネルの挿入
    側口部に対して着脱自在に取り付けられる内視鏡用弁装
    置において、前記処置具挿通用チャンネルの挿入側口部
    に取着されて前記処置具挿通用チャンネルに通じる処置
    具挿通孔を形成した筒状部材と、この筒状部材に連結さ
    れ前記処置具挿通孔を外部に対してシール状態で閉塞す
    るとともにシール状態で処置具を挿通可能な通孔を有し
    た着脱可能な閉塞栓と、この閉塞栓より前記処置具挿通
    孔側に設けられ前記処置具挿通孔に挿通する処置具を通
    す中空孔を有した弾性部材からなり縮径して処置具の通
    る処置具挿通孔を閉塞する状態と拡径して処置具の通る
    処置具挿通孔を開放する状態のいずれかに変形可能で着
    脱可能な弁部材と、前記筒状部材に連繋して回転自在な
    弁操作用調節環と、前記筒状部材と調節環とのいずれか
    一方の部材にカム溝を形成し、他方の部材に前記カム溝
    に沿って移動可能な係合ピンを設け、前記カム溝と係合
    ピンは前記調節環を回転操作することにより前記弁部材
    を開放する第1の係合位置と前記弁部材を閉塞する第2
    の係合位置とを有するカム機構と、前記処置具挿通孔の
    途中から前記処置具挿通用チャンネルに通じる口金部と
    を具備したことを特徴とする内視鏡用弁装置。
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