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JP3235173B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JP3235173B2
JP3235173B2 JP08122592A JP8122592A JP3235173B2 JP 3235173 B2 JP3235173 B2 JP 3235173B2 JP 08122592 A JP08122592 A JP 08122592A JP 8122592 A JP8122592 A JP 8122592A JP 3235173 B2 JP3235173 B2 JP 3235173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
trimming
film
magnification
area
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP08122592A
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English (en)
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JPH05284331A (ja
Inventor
祥二 今泉
賢一 室木
啓二 楠本
Original Assignee
ミノルタ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミノルタ株式会社 filed Critical ミノルタ株式会社
Priority to JP08122592A priority Critical patent/JP3235173B2/ja
Priority to US07/978,287 priority patent/US5430832A/en
Publication of JPH05284331A publication Critical patent/JPH05284331A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムスキャナとプ
リンタとを組み合わせたフィルムプリント装置、デジタ
ル式又はアナログ式の複写機、及びファクシミリ伝送装
置などのように、原画像に対応したハードコピー画像の
形成(プリント)を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムスキャナは、写真フィルム(以
下「フィルム」という)から原画像(以下「フィルム画
像」という)を光学的に読み取って画像信号として出力
する装置であり、読み取ったフィルム画像に対するトリ
ミング(画像の一部を抽出する画像編集)が可能に構成
されている。
【0003】一般に、このようなフィルムスキャナはカ
ラーページプリンタと組み合わせて用いられ、フィルム
スキャナから出力される画像信号に基づいて、フィルム
画像に対応したハードコピー画像が形成される。
【0004】従来より、フィルムスキャナ及びページプ
リンタとからなるフィルムプリント装置では、トリミン
グに際して自動的に用紙サイズに応じた画像の変倍(拡
大又は縮小)が行われる。すなわち、フィルムプリント
装置は、オペレータ(操作者)が指定したトリミング領
域に対応する画像(トリミング画像)を用紙上にできる
だけ大きくプリントする。
【0005】このとき、通常、フィルム画像の読取りの
主走査方向の変倍は、画素を重複させるか又は間引く信
号処理(いわゆる電気的変倍)により実現され、副走査
方向の変倍は、フィルム画像に対する読取り走査速度を
変更することにより実現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気的変倍
によるハードコピー画像は、その変倍率が大きいほど粗
い画像(低解像度の画像)となる。また、走査速度の変
更による変倍では、その走査速度が等倍時の速度と極端
に異なると、ページプリンタ側との同期ズレが生じてハ
ードコピー画像が乱れるおそれがある。
【0007】したがって、例えば極端に小さなトリミン
グ領域が指定された場合などでは、必ずしもハードコピ
ー画像の画質がオペレータの期待にかなうものでないこ
とがあるにもかかわらず、従来においては、オペレータ
がそれを予知できず、例えばトリミング領域を大きめに
指定変更するなどして、意図しないプリントすなわちミ
スプリント(ミスコピーともいう)を避けることができ
ないという問題があった。
【0008】本発明は、トリミング領域の指定を行うに
当たり、トリミング画像の出力状態をユーザーが予知す
ることができ、出力状態が希望するとおりのものでない
場合にトリミング領域の指定変更又は出力の中止によっ
てミスプリントなどの無駄な出力を避けることができる
画像処理装置提供目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、原画像に対応した画像を出力する画像処理装置で
あって、原画像に対してトリミング領域を指定するため
のトリミング領域指定操作手段と、トリミング領域の指
定操作に応じて、トリミング領域の大きさを変更するト
リミング領域変更手段と、トリミング領域の変更に連動
して、出力サイズとその時点のトリミング領域の大きさ
とに基づいて倍率を逐次算出する倍率算出手段と、算出
された倍率に基づいて、原画像内のトリミング領域の画
像を変倍して出力するための出力制御手段と、算出され
た倍率が所定範囲外の値となったときに、倍率が所定範
囲内となるトリミング領域を出力の対象として設定する
トリミング領域設定手段とを有してなる。
【0010】
【0011】
【作用】オペレータは、トリミング領域指定操作手段に
よって原画像に対して任意の大きさのトリミング領域を
指定することができる。その指定操作時において、各時
点のトリミング領域の大きさと予め選択されている出力
サイズとに基づいて、トリミング領域に対応した画像
当な大きさで出力するための倍率が算出される。
【0012】倍率が所定範囲外となったとき、例えば変
倍が過度になって出力画像の画質が低下するおそれのあ
るような大きさのトリミング領域が指定されたときに
は、所定範囲内となる大きさのトリミング領域が自動的
に設定される
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】図2は本発明に係るフィルムプリント装置1
の構成を示すブロック図、図3は図2のフィルムスキャ
ナ1Aの概観を示す正面図、図4はフィルムスキャナ1
Aの本体11に設けられたトロッコ22の正面図、図5
は種々のフィルムキャリアFCの正面図、図6は操作パ
ネルOPの正面図、図7は内部パネルIPの正面図、図
8は画面HGの表示例を示す図である。
【0016】フィルムプリント装置1は、フィルムスキ
ャナ1Aとページプリンタ1Bとから構成されている。
ページプリンタ1Bは、1つ又は複数のサイズの用紙に
対応した給紙手段を有し、択一的に選択した用紙上に、
電子写真プロセスによりフルカラーの画像のプリントが
可能に構成されている。なお、このような機能を有した
プリンタの構成は周知であるので、ここではページプリ
ンタ1Bについてのさらに詳しい説明を省略する。
【0017】図3に示すように、フィルムスキャナ1A
は、フィルム画像を読み取るための光学系及び画像デー
タを処理するための制御部などを内部に配した本体11
と、読み取った画像を表示するための例えば640×4
00の画素構成の画面HGを有したディスプレイ装置1
2とからなる。
【0018】本体11には、その上面に操作パネルOP
が設けられており、また上部にフィルム装着部21が設
けられている。フィルム装着部21にはトロッコ22が
左右に移動可能に配置されており、そのトロッコ22内
にフィルムFを装着したフィルムキャリアFCが挿入さ
れている。
【0019】図4に示すように、トロッコ22には、フ
ィルムキャリアFCの有無を検出するためのキャリア検
出センサー51、フィルムキャリアFCの種類を検出す
るための種類検出センサー52a,52bが設けられて
いる。また、本体11には、トロッコ22に設けられた
穴を透過してフィルムキャリアFCの位置を検出するた
めの位置検出センサー53が設けられている。これらの
センサーとしては、例えば透過型のフォトセンサーが用
いられる。
【0020】図5(a)〜(d)に示すように、フィル
ムキャリアFCには、4×5インチサイズのフィルムF
1のためのフィルムキャリアFC1、6センチサイズの
フィルムF2のためのフィルムキャリアFC2、35ミ
リサイズの連続フィルムF3のためのフィルムキャリア
FC3、及び35ミリサイズのマウントフィルムF4の
ためのフィルムキャリアFC4の4種類があり、それぞ
れ、その種類を検出するための種類検出穴55及び各フ
ィルムFの位置決めのための位置検出穴56などが設け
られている。
【0021】図6に示すように、操作パネルOPは、画
面HG上に表示されるカーソルを移動させるためのトラ
ックボール71、カーソルにより指示されたボタンZの
入力のためのエンターキー72、フィルム画像を読み取
って画面HGに表示させるための画像入力キー73、ペ
ージプリンタ1Bによるプリントを指示するためのプリ
ントキー74、及び、画像の読み取りやプリントを中止
させるためのストップキー75が配置されている。
【0022】一方、本体11の内部には、図示しないカ
バーを開けることによって操作可能な内部パネルIPが
設けられている。内部パネルIPは、図7に示すよう
に、ユーザーチョイスモードの設定を指示するユーザー
チョイスキー81、サービスマンモードの設定を指示す
るサービスマンキー82、トータルプリント枚数の表示
を指示するトータルチェックキー83、トラブル状態を
解除するトラブルリセットキー84、初期設定を行うイ
ニシャルキー85、CPUをリセットするCPUリセッ
トキー86、及び、仕向けを表す仕向けコードキー87
が設けられている。
【0023】ディスプレイ装置12の画面HGにも、操
作用の各種ボタンZが表示される。画面HGは、図8
(a)に示されるように、基本的には中央部の画像表示
領域E1とその周囲の操作用表示領域E2とからなる。
【0024】画像表示領域E1には、電源投入後の初期
状態では空白が表示され、画像入力キー73の押下(オ
ン)によってフィルム画像を読み取った後は、そのフィ
ルム画像又は編集された画像が表示される。操作用表示
領域E2には、各種のボタンZ及び表示部Yが表示され
る。図8(a)に示すボタンZ及び表示部Yの機能は次
のとおりである。
【0025】すなわち、画像調整ボタンZ1によりサブ
メニューが表示され、カラーバランスなどの画像調整が
設定可能となる。トリミングボタンZ2によりトリミン
グモードが設定される。拡大連写ボタンZ3により拡大
連写モードが設定され、サブメニューによって出力サイ
ズが設定可能となる。縮小連写ボタンZ4により縮小連
写モードが設定される。出力確認ボタンZ5により、プ
リントされる画像と用紙との関係を確認するための確認
画面が表示される。出力サイズボタンZ6によりプリン
トの用紙サイズを設定するためのサブメニューが表示さ
れる。リセットボタンZ7により、設定されているモー
ドを解除して初期化する。枚数設定ボタンZ8によりプ
リント枚数(コピー枚数)を設定する。
【0026】なお、拡大連写モードでは、1つのフィル
ム画像を拡大して複数枚の用紙に分けてプリントし、縮
小連写モードでは、同一の複数個のフィルム画像又はそ
のトリミング画像を1枚の用紙に並べてプリントする。
【0027】また、メッセージ表示部Y1には、装着さ
れているフィルムFの種類、用紙サイズ、及び後述の警
告を含むその他のメッセージが表示される。枚数表示部
Y2にはプリント枚数が表示される。
【0028】さらに、操作用表示領域E2の右方の空い
た部分には、図8(b)に示されるようなサブメニュー
によるボタンZ11〜Z14が表示されることがある。
画面HGには、画像やボタンZなどとともにカーソルC
Uが表示される。オペレータは、操作パネルOP上のト
ラックボール71によりカーソルCUを画面HG上の任
意の位置に移動させ、エンターキー72をオンして位置
を指定することにより、ボタンZの入力又は画像に対す
る領域指定を行うことができる。
【0029】図示は省略したが、本体11に内蔵された
光学系は、ハロゲンランプを有したランプユニット、副
走査方向に移動してスキャンを行う複数のミラー、固定
ミラー、レンズ、光学フィルター、及び、フィルム画像
をR,G,Bの3色に色分解して読み取るためのCCD
アレイからなる1次元のイメージセンサーISなどから
構成されている。
【0030】図9はフィルムスキャナ1Aの制御部20
0の構成を示すブロック図である。制御部200は、フ
ィルムスキャナ1Aの全体を制御するCPU201、及
びディスプレイ装置12により表示される画像のための
制御を行う表示コントローラ(AGDC)231を有し
ている。
【0031】CPU201には、CPUデータバス20
4を介して、制御のプログラムを格納したプログラムR
OM202、プログラムを実行する上で必要な変数その
他のデータを一時的に記憶するRAM203、信号の入
出力のための入出力インタフェース210、ページプリ
ンタ1Bとの通信のための通信ポート211、イメージ
センサーISで読み取った画像信号の入力処理を行うた
めの画像入力部221、画像入力部221で入力処理さ
れた画像データを記憶するための入力画像メモリ21
2、及び、プリントのための画像データの編集処理を行
う画像出力部222などが接続されている。
【0032】入出力インタフェース210には、操作パ
ネルOP、内部パネルIP、各種センサー50の他、モ
ータ、フィルタ、レンズ、及びミラーに対する各駆動回
路、ランプ制御回路、その他の回路などが接続されてい
る。
【0033】表示コントローラ231には、AGDCデ
ータバス205を介して、漢字ROM232、VRAM
(ビデオRAM)240、及びVRAM240に記憶さ
れた画像データに対してディスプレイ装置12に表示す
るための編集処理を行う表示出力部250などが接続さ
れている。
【0034】VRAM240は、色分解されたR,G,
Bの各色の画像データのための3個のイメージプレー
ン、及び、カーソルやトリミング枠などの移動表示要素
及びボタンZなどの固定表示要素のための2個のキャラ
クタプレーンC1,C2の合計5個のプレーンを有して
いる。これら各プレーンには、キャラクタプレーンC
1、キャラクタプレーンC2、各色のイメージプレーン
の順に表示の優先順位が設定されている。つまり、画面
HG上で各プレーンに対応する表示要素が重なる場合に
は、カーソルなどの移動表示要素が優先的に表示され
る。
【0035】また、キャラクタプレーンC1,C2は画
素毎に3ビットの記憶容量を有し、これにより固定表示
要素及び移動表示要素についてはRGBの組合せによる
7色(無表示に対応する黒色を含めると8色)の表示が
可能とされている。これに対し、各イメージプレーンは
画素毎に8ビットの記憶容量を有し、これにより画像に
ついては各色毎に256階調のRGBの組合せによる1
677万色の表示が可能とされている。
【0036】なお、VRAM240のR,G,Bの各イ
メージプレーンには、入力画像メモリ212に記憶され
ている画像データが表示コントローラ231の制御によ
って転送されて記憶されるが、その際に、CPU201
からの指令に応じて、画像データの一部の切り出し、拡
大、又は縮小などが行われる。
【0037】図10は制御部200のうちの画像処理部
300をデータの流れに沿って示したブロック図であ
る。画像処理部300は、上述の画像入力部221、画
像出力部222、表示出力部250、及びメモリ307
から構成されている。
【0038】画像入力部221は、R,G,Bの各色毎
の画像信号に対する増幅変換部301、位置補正部30
2、ルックアップテーブル303、ガンマ補正部304
を有している。
【0039】増幅変換部301は、DA変換器323か
ら出力される電圧信号によって増幅率が設定されるビデ
オアンプ321、量子化を行って画像データに変換する
AD変換器322、AD変換器322にリファレンス電
圧を与えるDA変換器325、DA変換器325に対し
てシェーディング補正用のデータを画素クロックに同期
して出力する補正用メモリ324を有している。
【0040】DA変換器323には、CPUデータバス
204を介してCPU201から増幅率に関するデータ
が入力されている。このデータとして、増幅率が所定値
に設定されている状態で、予備走査によって読み取った
所定数の画像データを基に、R,G,Bの各色成分毎の
最大値及び最小値が予め抽出され、その最大の値から、
最大値が所定値となるような増幅率が求められ、求めら
れた増幅率が設定される。ビデオアンプ321によっ
て、フィルムFの種類の相違によるR,G,B各色間の
感度及び露光条件の相違が補正可能となる。
【0041】位置補正部302は、イメージセンサーI
SのR,G,B間の位置の相違を補正する。つまり、イ
メージセンサーISは、R,G,Bの各色の1ライン分
の画素列が互いに所定の間隔で平行に配置されているの
で、その間隔に相当する分だけ画像データを遅延させる
ことによって位置合わせを行う。
【0042】ルックアップテーブル303には、CPU
データバス204を介してCPU201からデータが書
き込まれ、入力データに対する出力データの振幅を一定
にするような正規化処理が行われる。上述のビデオアン
プ321の動作と合わせることによって、フィルムFの
種類及び露光条件の相違の補正が特別のメモリを要する
ことなく可能となる。なお、これらの補正は、ポジフィ
ルムの場合には行われないよう、またネガフィルムであ
ってもR,G,Bの最大値及び最小値のバランスが所定
範囲を越える場合には行われないよう、CPU201に
よって制御されている。
【0043】ガンマ補正部304では、フィルムFのネ
ガポジの相違によるデータの補正処理、ガンマ補正処
理、及びネガポジ反転処理などが行われる。ガンマ補正
部304から出力される画像データVD4は画像出力部
222及びメモリ307に入力される。
【0044】画像出力部222においては、色調整部3
05によって、カラーCRTを利用した色調整処理のフ
ィードバック、及び出力する画像データをページプリン
タ1Bの作像特性に合わせるための補正処理が行われ、
また、変倍移動部306によって、画像データの主走査
方向の電気的変倍処理、及び移動処理が行われる。
【0045】メモリ307は、図9に示す入力画像メモ
リ212、VRAM240、及びこれらの間のデータ転
送を行う表示コントローラ231が組み合わせられたも
のである。すなわち、画像入力部221から出力される
画像データVD4は、まず、そのまま入力画像メモリ2
12に記憶される。入力画像メモリ212に記憶された
画像データは、イメージセンサーISによって次の新し
い画像を読み取るまでそのまま保持される。そして、ト
リミング、変倍、移動などの編集処理の内容に応じて、
入力画像メモリ212に記憶された画像データの一部又
は全部が、適当な倍率に拡大又は縮小されてVRAM2
40に転送され、転送されたデータが必要に応じて読み
出され、画像データVD7として表示出力部250に出
力される。
【0046】表示出力部250においては、色調整部3
08によって、カラーCRTを利用した色調整処理のフ
ィードバック、及び出力する画像データをディスプレイ
装置12の表示特性に合わせるための補正処理が行わ
れ、合成部309によってVRAM240の各プレーン
の画像データを合成する処理が行われ、DA変換器31
0によってアナログ信号に変換され、R,G,Bの各色
の映像信号がディスプレイ装置12に出力される。
【0047】図11は画像処理部300の変倍移動部3
06の回路の一例を示す図、図12は変倍移動部306
による拡大処理時の信号状態を示すタイミング図、図1
3は変倍移動部306による縮小処理時の信号状態を示
すタイミング図である。
【0048】変倍移動部306は、画像データVD5の
書き込みと画像データVD6の読み出しが行われるメモ
リ335、メモリ335への書き込み時のアドレスを発
生するライトアドレスカウンタ332、メモリ335か
らの読み出し時のアドレスを発生するリードアドレスカ
ウンタ333、比較部334、及びクロック制御部33
1からなる。なお、画像データVD6はメモリ335か
ら画素クロックSYNCに同期して読み出される。
【0049】クロック制御部331は、基準クロックS
CLK、及びCPU201から入力される倍率データ
(Mag Data)に基づいて、書き込み用のクロッ
クWCK及び読み出し用のクロックRCKを発生する。
【0050】ライトアドレスカウンタ332は、書き込
み時に、「0」を初期値として書き込み用のクロックW
CKをカウントし、そのカウント値をアドレスとして出
力する。リードアドレスカウンタ333は、読み出し時
に、移動データ(Mov.Data)の値を初期値とし
て読み出し用のクロックRCKをカウントし、そのカウ
ント値をアドレスとして出力する。
【0051】拡大時には、図12に示すように、読み出
し用のクロックRCKの周期が倍率(拡大倍率)に応じ
て長くなり、これによって読み出し時のアドレス値の変
化が遅くなり、メモリ335からは画素クロックSYN
Cによって同じデータが複数回読み出され、拡大処理が
行われる。図12の例では2倍に拡大される。
【0052】縮小時には、図13に示すように、書き込
み用のクロックWCKの周期が倍率(縮小倍率)に応じ
て長くなり、これによって書き込み時のアドレス値の変
化が遅くなり、画像データが間引かれてメモリ335に
書き込まれる。間引かれた画像データが画素クロックS
YNCによって読み出されるので、縮小処理が行われ
る。図13の例では2分の1に縮小される。
【0053】リードアドレスカウンタ333の出力する
読み出しアドレスは、これに入力される移動データの値
から始まるので、移動データの値に応じて画像が左右に
移動する。なお、リードアドレスカウンタ333がクロ
ックRCKによる減算動作を行う場合には、元の画像に
対する鏡像が得られる。
【0054】リピートデータ(Repeat Dat
a)が入力された場合には、カウント値がリピートデー
タの値に達したときに、比較部334から再カウント信
号(Load)が出力され、移動データがリードアドレ
スカウンタ333の初期値としてセットされ、その値か
らカウントを再開する。これによって、移動データの値
からリピートデータの値までのアドレスが繰り返して出
力され、メモリ335からはそのアドレスに記憶された
データが繰り返して読み出される。この動作は縮小連写
のときに行われる。
【0055】以上のように構成されたフィルムスキャナ
1Aの基本的な操作としては、単にフィルム画像のプリ
ントを行う場合には、フィルムFを装着した後にプリン
トキー74をオンする。これにより、フィルム画像の読
み取りが行われ、フィルム画像に対応した画像情報がペ
ージプリンタ1Bへ出力される。この場合には読み取っ
た画像の表示は行われない。
【0056】また、プリントに先立って出力画像のモニ
タを行う場合、又はトリミング、拡大、縮小、又は色調
の調整などの画像編集を行う場合には、フィルムFを装
着した後に画像入力キー73をオンする。これにより、
フィルム画像の読み取りが行われ、読み取った画像がデ
ィスプレイ装置12の画面HG上に表示される。表示さ
れた画像を見ながら画像編集の設定操作などを行った
後、プリントキー74をオンすると、改めてフィルム画
像が読み取られるとともに、読み取られた画像データに
対して、設定された編集処理が行われてプリントされ
る。
【0057】なお、本実施例のフィルムスキャナ1Aに
おいては、カーソルCUが画像表示領域E1内にあると
きには、トリミングボタンZ2を入力したと同じ効果が
生じてトリミングモードが設定される。つまり、カーソ
ルCUを画像表示領域E1内に移動させるだけで、自動
的にトリミングモードが設定されてトリミング領域の指
定が可能な状態になり、カーソルCUを画像表示領域E
1の外(すなわち操作用表示領域E2)に移動させると
トリミングモードが解除され、各ボタンZの選択が可能
な状態になる。
【0058】また、カーソルCUは、画像表示領域E1
内にあるときには十字形状などのトリミングモード用の
形状に表示され、操作用表示領域E2内にあるときには
モード選択用の矢印形状に表示される。これによって、
トリミングモードであるか否かをオペレータが容易に認
識可能である。
【0059】ここで、トリミングモードに係わる操作の
手順について説明する。オペレータは、フィルム画像に
対して、任意の領域のトリミングを行いたい場合には、
上述したように画面HG上の画像表示領域E1にフィル
ム画像を表示させた後、トラックボール71及びエンタ
ーキー72を用い、2点を指定することによってトリミ
ング領域を指定する。
【0060】すなわち、まず、図14(a)に示すよう
に、トリミング領域の1つの頂点である点P1にカーソ
ルCUを移動させてエンターキー72をオンする。その
後、カーソルCUを移動させると、図14(b)に示す
ように、点P1とカーソル位置とを対角点とする四角形
のトリミング枠TFが表示される。トリミング枠TFは
カーソルCUの移動に応じて変形する。
【0061】そこで、トリミング枠TFをトリミングし
たい領域と一致させた状態でエンターキー72をオンす
る。これにより、トリミング枠TFで囲まれた領域をト
リミング領域として指定したことになる。
【0062】その後、トリミング領域の位置を変更した
い場合には、カーソルCUをトリミング枠TF内に表示
させた状態でエンターキー72をオンする。そうすると
トリミング枠TFの移動が可能な状態となるので、この
状態でトラックボール71を操作することにより、トリ
ミング枠TFは変形することなくカーソルCUに連動し
て移動する。オペレータは、トリミング枠TFを適宜移
動させ、これによってトリミング領域を任意の位置に決
定する。
【0063】トリミング領域を決定すると、トリミング
された画像(トリミング画像)を確認するために、出力
確認ボタンZ5の入力を行って出力確認モードとする。
そうすると、入力画像メモリ212に記憶された画像デ
ータのうち、トリミング領域に対応する部分のデータが
VRAM240に転送され、それが画面HGに表示され
る。
【0064】このとき、例えばノーマルコピー画像表示
のときには、画面HGの画像表示領域E1内に指定され
た出力用紙が白色で表示され、その用紙の中央にトリミ
ング画像が配置されて表示される。用紙が定型用紙であ
る場合には、トリミング画像が用紙内において最大とな
るように自動的に変倍されて表示される。したがって、
トリミング領域の大きさを変更した場合には、プリント
倍率(変倍率)Mが自動的に変更される。また用紙サイ
ズを変更した場合には、プリント倍率M及びトリミング
画像のサイズがそれに連動して自動的に変更される。な
お、トリミング画像の出力サイズ又はプリント倍率Mを
指定した場合にはそれに応じたサイズで表示される。
【0065】本実施例のフィルムスキャナ1Aにおい
て、イメージセンサーISによって読み取られたフィル
ム画像は、フィルムの種類に関係なく、縦(主走査方
向)4096ドット、横(副走査方向)6144ドット
の画素を有しており、その縦横比は1対1.5である。
これに対して、定型用紙の縦横比は1対1.41である
ので、フィルム画像のうちの横方向の中央部の5792
ドット分に対応する部分のみがプリントされ、両端部の
横方向のそれぞれ172ドット分は削除される。
【0066】プリント倍率Mは、読み取られたフィルム
画像の画素に対して電気的変倍を行うことなく、つまり
フィルム画像の1画素をプリンタの1ドットに対応させ
てプリントしたときを等倍としている。したがって、例
えばページプリンタ1Bの解像度が400dpiであり
フィルム画像を等倍でプリントすると、フィルムの種類
(大きさ)に関係なく約25×36cmの画像となる。
なお、フィルムの種類に応じて光学系のレンズやミラー
の配置位置が変更され、イメージセンサーISにはフィ
ルムの種類に関係なく常に同一サイズの画像(フィルム
画像)が投影される。
【0067】これに対して、画面HG上での表示のため
の倍率(表示用倍率:Mdisp)は、用紙上のサイズ
(mm)に対する画面HG上の画素数(ドット)の比率
(ドット/mm)で表される。
【0068】つまり、図15に示すように、画面HGの
画像表示領域E1の画素構成を、縦297ドット、横4
20ドットとし、画面HG上の画素1ドットを用紙上の
1mmに対応させることを基準として表示用倍率Mdi
spが定められる。したがって、表示用倍率Mdisp
が等倍の場合には、画像表示領域E1に縦297mm、
横420mmの用紙が表示されることとなり、これはA
3T(Tは縦方向に配置すること、つまり用紙の長手方
向と副走査方向とが一致することを示し、その場合に用
紙の長手方向が画面HGの横方向と一致する。)の定型
用紙が画像表示領域E1にいっぱいに表示されることを
意味する。
【0069】したがって、出力用紙サイズがA3Tであ
る場合、つまり表示用倍率Mdispが等倍である場合
には、4096×6144ドットで読み取ったフィルム
画像を297×420ドットで画面HGに表示すること
となるので、入力画像メモリ212からVRAM240
へ画像データを転送する際には、画像データを4096
分の297に縮小する。
【0070】A3T以外の縦方向の用紙に対しては、表
示用倍率Mdisp=(A3T用紙サイズ/選択された
用紙サイズ)となる。例えば、A1Tの用紙を画像表示
領域E1に表示させる場合には、表示用倍率Mdisp
は「1/2」となる。
【0071】また、出力用紙を横方向に配置した場合に
は、A4Y(Yは横方向に配置することを示す)の定型
用紙を基準とする。したがって、表示用倍率Mdisp
が等倍の場合に、画像表示領域E1の中央部の縦297
ドット、横210ドットに、縦297mm、横210m
mのA4Yの定型用紙が表示されることとなる。A4Y
以外の横方向の用紙に対しては、表示用倍率Mdisp
=(A4Y用紙サイズ/選択された用紙サイズ)とな
る。
【0072】次に、トリミングを行ったときの制御部2
00の処理の一例を説明する。図16はトリミング編集
用画面G0及び確認画面G1,G2を示す図である。画
面HG上における画像表示領域E1内の座標は、画像表
示領域E1の右上端を原点(0,0)とし、下方向(主
走査方向)及び左方向(副走査方向)にいくにしたがっ
て、1ドット当たり「1」づつ増加する。つまり画像表
示領域E1の左下端の座標は(296,419)であ
る。
【0073】図16(a)のトリミング編集用画面G0
に示すように、画像表示領域E1内いっぱいに表示され
たA3Tの大きさのフィルム画像FI0のなかで、トリ
ミング枠TF0を、点TP1(6,133)及び点TP
2(212,311)の2点を指定することによって決
定し、そのトリミング画像TI0を決定したとする。こ
のときのトリミング画像TI0の画面HG上のドット数
は206×178ドットである。また、出力用紙サイズ
としてA3Tの定型用紙が指定されている。
【0074】出力確認ボタンZ5を入力して出力確認モ
ードとすると、図16(b)に示すような確認画面G1
が表示される。確認画面G1においては、トリミング画
像TI0が縦横両方向に1.44(=297/206)
倍に拡大され、トリミング画像TI1として画像表示領
域E1の縦方向にいっぱいに表示されるとともに、画像
表示領域E1内のトリミング画像TI1以外の両側の部
分は白色の用紙として表示される。
【0075】この確認画面G1に表示された状態は、プ
リントキー74をオンしてプリントしたときの用紙と画
像との実際の関係を忠実に表しているので、これによっ
て、オペレータの希望する大きさのハードコピー画像が
得られるか否かを容易に確認することができ、ミスプリ
ントが防止される。
【0076】なお、プリントを行うトリミング画像TI
1のサイズを直接に指定した場合には、指定したサイズ
のトリミング画像TI1が確認画面G1における画像表
示領域E1の中央部に表示され、且つそのように表示さ
れた状態のプリントが行われる。
【0077】確認画面G1を表示させた状態で、トリミ
ング画像TI1のサイズ又は位置を変更したい場合に
は、エンターキー72をオンすることによって再トリミ
ング処理モードとなり、図16(a)に示す元の画像が
画面HGに表示され、その画面HGにおいてトリミング
枠TF0の移動及び変更を行うことができる。その後再
度出力確認モードとして確認画面G1を表示させ、これ
らを繰り返すことによってオペレータの希望する大きさ
及び位置のトリミングをミスなく容易に行うことができ
る。
【0078】ところで、図16(a)に示したように画
面HG上において最初に指定した2つの点TP1(6,
133)及び点TP2(212,311)は、フィルム
から読み取った時点のフィルム画像FI0上において
は、両端部の横方向のそれぞれ172ドット分が削除さ
れることを考慮して、点〔83(=6×4096/29
7),2006(=172+133×4096/29
7)〕及び点〔2924(=212×4096/29
7),4461(=172+311×4096/29
7)〕に対応する。また、画面HG上の1ドットは、4
00dpi(約16ドット/mm)のページプリンタ1
Bでは約16ドットに相当する。したがって、図16
(b)に示す確認画面G1上のトリミング画像TI1の
2つの点(0,82)(296,338)は、A3T用
紙上におけるドットで表した場合には点(0,131
2)(4752,5408)に対応する。
【0079】したがって、このようなトリミング画像T
I1をA3T用紙上にプリントするために、画像出力部
222の変倍移動部306は、次のような処理を行う。
すなわち、最初の1311ライン分(1ラインはフィル
ム画像の縦方向の1つの画素列)は「白」データを出力
し、1312ライン目のデータとして、読み取ったフィ
ルム画像の画像データVD5の2006ライン目の83
〜2924ドットのデータを縦方向(主走査方向)に
1.67〔=4752/(2924−83)〕倍に電気
的に変倍して出力し、1313〜5408ライン目のデ
ータを縦及び横方向(主副走査方向)に1.67倍に変
倍して出力し、5409ライン目以降は「白」データを
出力する。
【0080】また、図16(a)に示すようにトリミン
グ画像TI0を決定し、出力用紙サイズとしてA4Yの
定型用紙を指定した場合には、確認画面G2において図
16(c)に示すように、拡大されたトリミング画像T
I2が、画像表示領域E1内のA4Y用紙領域内の中央
部に表示される。
【0081】さらに、本実施例のフィルムスキャナ1A
においては、トリミング画像TI0を出力用紙の範囲内
において自由に移動させ、用紙上の任意の位置にレイア
ウトしてプリントすることが可能となっており、そのレ
イアウトの状態を画面HGに表示可能となっている。
【0082】例えば、図16(a)に示すようにトリミ
ング画像TI0を決定した後、そのトリミング画像TI
0を出力用紙の右上方に配置したい場合には、例えばト
リミング画像TI0の出力サイズを指定するとともに、
出力確認モードにおいてカーソルCUを移動させてトリ
ミング枠TF0を希望する位置に移動させ、エンターキ
ー72をオンすると、図17の確認画面G3に示すよう
に、その位置にトリミング画像TI3が表示される。確
認画面G3では、画像表示領域E1がA3Tの定型用紙
と等しく、その右上方にトリミング画像TI3が表示さ
れている。
【0083】また、確認画面G3においては、エンター
キー72をオンしたときのカーソルCUの位置が、操作
用表示領域E2の右方の空いた部分にウインドウWDと
して表示される。このとき、ウインドウWD内には、カ
ーソルCUの位置が、出力用紙上の座標位置に換算さ
れ、数値により表示される。
【0084】したがって、トリミング画像TI3の位置
を単に感覚的にではなく、数値の上で正確に知ることが
できるので、トリミング画像TI3の位置を精密に調整
することができ、ミスプリントの発生をさらに確実に防
止することができる。なお、移動させた画像の表示及び
カーソルCUの位置の表示に当たっては、表示用倍率M
dispを考慮した補正が行われる。
【0085】次に、フローチャートに基づいてCPU2
01による制御動作について説明する。図18はCPU
201の概略の動作を示すメインフローチャートであ
る。
【0086】電源が投入されてプログラムがスタートす
ると、まず、メモリなどの状態を初期化する初期設定を
行い(ステップ#1)、ディスプレイ装置12の画面H
G上に、プリントモードを設定するための初期画面を表
示させ(ステップ#2)、画像入力部221でのシェー
ディング補正のための処理を行う(ステップ#3)。
【0087】次に、フィルム画像の読取り中であるか否
かをチェックし(ステップ#4)、読取り中であれば、
イメージセンサーISの移動制御(副走査制御)及び画
像入力部221による信号処理制御を含む画像読取り処
理を行い(ステップ#5)、読取り中でなければ、カー
ソルCUによる位置指定に関連したカーソル入力処理を
行う(ステップ#10)。
【0088】そして、ステップ#5又はステップ#10
に続いて、フィルムFの装着の有無やフィルムの種類の
検知などを行うフィルムキャリア処理(ステップ#
6)、操作パネルOP上のキー操作を受け付けるパネル
キー入力処理(ステップ#7)、ページプリンタ1Bと
の通信処理(ステップ#8)、及びフィルムFに焦点
(ピント)を合わせるように光学系を調整するAF処理
を順次実行した後、上述のステップ#4へ戻る。
【0089】図19及び図20はカーソル入力処理のフ
ローチャートである。まず、カーソル位置検知処理を実
行し(ステップ#20)、その時点におけるカーソルC
Uの画面HG上の座標位置を検知する。そして、検知結
果に基づいて、カーソルCUの位置が画像表示領域E1
内か否かをチェックする(ステップ#21)。
【0090】ステップ#21でイエスであれば、トリミ
ングモードを設定(セット)し、カーソルCUをトリミ
ングモード用の形状とする(ステップ#22、ステップ
#23)。また、ステップ#21でノーであれば、トリ
ミングモードを解除(リセット)し、カーソルCUをモ
ード選択用の形状とする(ステップ#24、ステップ#
25)。
【0091】次に、エンターキー72のオンチェックを
行う(ステップ#26)。エンターキー72がオンされ
た場合は、その時点のカーソルCUの位置に対応した座
標値(カーソルポインタ)を取り込む(ステップ#2
7)。
【0092】出力確認フラグをチェックすることによ
り、出力確認ボタンZ5がオンされた後か否か、すなわ
ち出力確認後であるか否かを判定する(ステップ#2
8)。出力確認前であれば(ステップ#28でイエ
ス)、トリミングモードが設定されているか否かをチェ
ックし(ステップ#29)、トリミングモードであれば
トリミング領域設定処理を実行し(ステップ#30)、
トリミングモードでなければ、上述の各ボタンZの選択
に対応した動作モードの設定を行うモード設定処理を実
行する(ステップ#31)。
【0093】出力確認後であれば(ステップ#28でノ
ー)、トリミングモードが設定されているか否かをチェ
ックし(ステップ#32)、トリミングモードであれば
トリミング領域を再度設定するための再トリミング処理
を実行する(ステップ#33)。
【0094】トリミングモードでなければ、エンターキ
ー72をオンしたときのカーソルCUの位置、すなわち
取り込んだカーソルポインタの値が画像表示領域E1内
か否かを判定する(ステップ#34)。画像表示領域E
1内であれば、カーソル位置表示処理を行い(ステップ
#35)、画像移動処理を行う(ステップ#36)。画
像表示領域E1外であればモード設定処理を行う(ステ
ップ#37)。
【0095】図21は図20のトリミング領域設定処理
のフローチャートである。最初に、領域設定フラグがセ
ットされているか否かをチェックする(ステップ#4
1)。
【0096】ステップ#41でイエスの場合は、既にト
リミング領域が設定されている場合であり、この場合に
は、トリミング領域の移動に係わる以下の処理を実行す
る。すなわち、ポインタの検知を行い(ステップ#4
2)、ポインタがトリミング領域の内部に対応する場合
には、表示画面HG上でトリミング領域の輪郭を示すト
リミング枠をトラックボール71の操作に応じて移動さ
せるトリミング枠移動処理をエンターキー72がオンさ
れるまで繰り返し実行する(ステップ#43〜45)。
【0097】エンターキー72がオンされると、トリミ
ング枠移動のための操作が終了したことになるので、ト
リミング領域の位置に応じて、用紙の所定位置にプリン
トするためのトリミング画像の移動量を設定する(ステ
ップ#46)。
【0098】一方、ステップ#41でノーの場合は、ト
リミング領域の新規の設定に係わる以下の処理を実行す
る。すなわち、画像表示領域E1内の指定された第1点
とカーソルCUの位置の第2点とを対角点とする四角形
について、この四角形をトリミング領域とした場合のプ
リント倍率Mを算出してプリント条件として設定する倍
率設定処理(ステップ#47)、四角形をトリミング枠
として表示するトリミング枠表示処理(ステップ#4
8)、及びトリミング枠の縦横比を表示するトリミング
比率表示処理(ステップ#49)をエンターキー72が
オンされるまで繰り返し実行する。このとき、カーソル
移動操作に伴う第2点の移動に対応して、トリミング枠
が変形し、ウインドウWDに表示されるプリント倍率M
及びトリミング枠の縦横比が変更されることになる。
【0099】その後、第2点を確定するためにエンター
キー72がオンされると、領域設定フラグをセットし、
その時点のトリミング枠の四隅のポインタを取り込む
(ステップ#50〜52)。そして、上述のステップ#
46へ進む。
【0100】図22は図21の倍率設定処理のフローチ
ャートである。このルーチンでは、まず、表示中のトリ
ミング枠に対応した画像を指定されたサイズの用紙いっ
ぱいにプリントする場合の倍率を主走査方向と副走査方
向とについて算出する。
【0101】すなわち、用紙の主走査方向及び副走査方
向の長さをそれぞれXpp,Yppとし、トリミング枠
の四隅のXY座標を、(Xo,Yo)、(Xo,Y
p)、(Xp,Yo)、(Xp,Yp)としたときに式
(1)及び式(2)で表される主走査方向及び副走査方
向の倍率Mx,Myを算出する(ステップ#61、ステ
ップ#62)。
【0102】 主走査方向の倍率Mx=Xpp/|Xo−Xp| …(1) 副走査方向の倍率My=Ypp/|Yo−Yp| …(2) 次に、トリミング画像の全体をプリントするために、つ
まりプリントに際してトリミング画像の部分欠損が生じ
ないようにするために、2つの倍率Mx,Myを比較し
て、これらの内の小さい方をプリント倍率Mとして所定
レジスタに格納する(ステップ#63〜65)。
【0103】続いて、後述のように検出したフィルムF
のサイズに応じて、プリント倍率Mが所定の画質レベル
のプリントを行うための規定範囲内の値であるか否かを
チェックする(ステップ#66〜69)。
【0104】すなわち、フィルムサイズが35ミリサイ
ズの場合には、プリント倍率Mが例えば0.125〜
1.914の範囲であるか否かをチェックし、フィルム
サイズが6センチサイズの場合には、プリント倍率Mが
例えば0.23〜5.06の範囲であるか否かをチェッ
クする。また、フィルムサイズが4×5インチサイズの
場合には、プリント倍率Mが例えば0.38〜8.36
の範囲であるか否かをチェックする。
【0105】プリント倍率Mが規定範囲内であれば、こ
れを電気的変倍及び走査速度の変更によるトリミング画
像のプリントのプリント条件(倍率データ)として設定
し、このとき、後述の警告表示が行われている場合に
は、その表示の消去(すなわち警告の解除)も合わせて
行う(ステップ#70)。そして、プリント倍率Mを画
面HG上のウインドウWD内に表示する(ステップ#7
2)。
【0106】これに対して、プリント倍率Mが規定範囲
外である場合には、用紙サイズとの関係の上でトリミン
グ領域が過小又は過大である旨をオペレータに通知する
ために、例えば『倍率オーバーです』などの語句からな
る警告メッセージを画面HG上のメッセージ表示部Y1
に表示する警告表示処理を実行し(ステップ#71)、
その後にステップ#72へ進む。
【0107】なお、ステップ#71では、プリント倍率
Mをフィルムサイズに対応した規定範囲の上限値及び下
限値の内のプリント倍率M(変更前の値)に近い方に変
更し、変更後のプリント倍率Mをプリント条件として設
定する。
【0108】図23は図21のトリミング枠表示処理の
フローチャートである。図14をも参照して、最初にト
リミング領域の指定に係わるカーソルCUの移動の有
無、詳しくはトリミング枠の対角点の内の第2点を指定
するためのカーソルCUの移動操作の有無をチェックす
る(ステップ#81)。
【0109】カーソルCUの移動があった場合は、続い
て、上述の警告表示が必要な状態か否かをチェックする
(ステップ#82)。ここで、まず、警告表示が不要の
状態であった場合(ステップ#82でノー)には、次に
上述の倍率設定処理のステップ#70で警告が解除され
た直後であるか否かをチェックする(ステップ#8
5)。つまり、カーソルCUの移動前は警告が必要であ
ったが、今回のカーソルCUの移動により警告が不要と
なったか否かをチェックする。
【0110】ステップ#85でノーの場合は、カーソル
CUの移動前においても警告が行われていない場合であ
り、この場合には表示中のトリミング枠を消去する(ス
テップ#86)。すなわち、ステップ#86では、キャ
ラクタプレーンC1内の表示中のトリミング枠に対応す
る画素のデータ(3ビット)を「000」とする。そし
て、カーソルCUの移動により新たに指定された第2点
に対応するトリミング枠を表示する(ステップ#8
7)。なお、トリミング枠の通常時の表示色は白色(キ
ャラクタプレーンC1の画素のデータは「111」)と
されている。
【0111】これに対し、警告表示が必要な状態であっ
た場合(ステップ#82でイエス)には、警告の開始時
点か否かをチェックする(ステップ#83)。すなわ
ち、カーソルCUの移動前は警告が不要であったが、今
回のカーソルCUの移動により警告が必要となったか否
かをチェックする。
【0112】そして、ステップ#83でイエスであれ
ば、トリミング枠の表示色を警告用の例えば赤色(キャ
ラクタプレーンC1の画素のデータは「100」)とす
るための設定を行った後に上述のステップ#87へ進
む。また、ステップ#83でノーであれば、上述のステ
ップ#86へ進む。
【0113】つまり、今回のカーソルCUの移動によっ
て警告が必要となったときには、カーソルCUの移動前
のトリミング枠(白色で表示)は消去されずに、移動後
のカーソルCUの位置に対応したトリミング枠が新たに
赤色で表示され、大きさ及び色の異なる2つのトリミン
グ枠が同時に表示されることになる。また、カーソルC
Uの移動前から引き続いて移動後も警告が必要なとき
は、移動前のトリミング枠(赤色で表示)は消去され
て、新たにトリミング枠が赤色で表示されることにな
る。
【0114】したがって、例えばトリミング枠が白色で
表示されている状態からトリミング領域を縮めるような
カーソルCUの移動操作においては、カーソル移動に応
じてトリミング枠が小さくなり、このときプリント倍率
Mが上限値になった時点でトリミング枠の色が白色から
赤色に変わる。そして、さらにカーソル移動が続けば、
上限値に対応した白色のトリミング枠とともに、それよ
り小さい赤色のトリミング枠が表示される。
【0115】これにより、オペレータは、自己の指定し
ようとするトリミング領域がプリント倍率Mの上で適当
な大きさであるか否かを、上述の警告表示の有無だけで
なくトリミング枠の色によっても確認することができ、
且つ警告表示状態においてプリント倍率Mが規定範囲内
となる最小又は最大のトリミング領域(白色のトリミン
グ枠で示される)を認識しながら所望のトリミング領域
を指定することができる。
【0116】また、上述のステップ#85でイエスの場
合は、2つのトリミング枠が表示されている場合であ
り、この場合には、まず、警告が行われる以前から警告
中及び警告の解除された現時点まで引き続き表示されて
いる白色のトリミング枠を消去する(ステップ#8
8)。次に、トリミング枠の表示色を通常時の白色とす
るための設定を行い(ステップ#89)、その後に上述
のステップ#86へ進む。
【0117】一方、カーソルCUの移動がなかった場合
(ステップ#81でノー)にも、警告表示が必要な状態
か否かをチェックし、警告の必要な状態においてストッ
プキー75がオンされたときは、カーソル位置を警告前
の位置に変更し(ステップ#90〜92)、その後に上
述のステップ#89へ進む。
【0118】すなわち、ステップ#90でイエスの場合
も、画面HG上に赤色及び白色の2つのトリミング枠が
表示されている場合であり、このような場合においてス
トップキー75がオンされたときには、ステップ#86
で赤色のトリミング枠を消去した後、ステップ#87に
おいて先のステップ#92で変更されたカーソル位置に
対応するトリミング枠を白色で表示する。
【0119】これにより、オペレータは、上述の規定範
囲の上限値又は下限値に対応する白色のトリミング枠と
規定範囲外の赤色のトリミング枠とが表示されている状
態において、規定範囲内で最小又は最大のトリミング領
域を指定したい場合には、ストップキー75をオンする
だけで、その指定を行うことができる。
【0120】なお、プリント対象のトリミング領域とし
ては、上述のようにエンターキー72がオンされた時点
のカーソルCUの位置に対応したトリミング枠の領域が
設定されるので、赤色のトリミング枠に対応する領域が
トリミング領域となる場合がある。
【0121】このような場合において、プリント倍率
は、上述のように変倍率の規定範囲の上限値又は下限値
に設定されることから、トリミング領域が用紙に対して
小さすぎるときは、トリミング画像は、用紙いっぱいに
は拡大されずに上限値に応じた大きさ(用紙に対して小
さめ)になる。また、逆にトリミング領域が用紙に対し
て大きすぎるときは、下限値までしか縮小されないの
で、トリミング画像は、用紙いっぱいにプリントされる
ものの、その一部は用紙からはみ出してプリントされな
い。
【0122】図24及び図25は図20のモード設定処
理を示すフローチャートである。カーソルポインタの領
域を判別することによっていずれのボタンZの入力であ
るかを判断し(ステップ#141,142)、それぞれ
のボタンZに応じたモードを設定するとともに必要な処
理を行う(ステップ#143〜172)。
【0123】なお、画像調整サブメニュー処理(ステッ
プ#144)では、画像濃度設定又はカラーバランス調
整などを行う。トリミング枠デフォルト設定処理(ステ
ップ#147)ではトリミング枠のデフォルト値を設定
し、トリミング領域設定処理(ステップ#148)では
トリミング領域の設定を行う。縮小連写モードリセット
処理(ステップ#152)では両立しない他方のモード
をリセットし、拡大連写サブメニュー処理(ステップ#
153)では拡大連写のサイズを指定する。拡大連写モ
ードリセット処理(ステップ#156)では両立しない
他方のモードをリセットし、縮小連写サブメニュー処理
(ステップ#157)では出力モードを指定する。
【0124】出力確認モード処理(ステップ#162)
では、プリントされる画像と用紙との関係を画面HGに
表示する。出力サイズサブメニュー処理(ステップ#1
65)では出力する用紙のサイズを設定する。全フラグ
リセット処理(ステップ#169)では現在設定されて
いる全てのモードをリセットし、初期画面表示処理(ス
テップ#170)では初期画面を表示する。ユーザ設定
処理(ステップ#172)では、リセット時の初期モー
ド又はモードメモリなどの作業環境をユーザによる指定
に応じて設定する。ボタンZの入力がない場合には処理
を行わずにリターンする。
【0125】図26は図18のフィルムキャリア処理の
フローチャートである。キャリア検出センサー51の出
力を検知し(ステップ#181)、フィルムキャリアF
Cの着脱状態を判断し(ステップ#182)、以下の処
理を行う。
【0126】トロッコ22からフィルムキャリアFCが
引き抜かれたときは、キャリアセットフラグをリセット
して画面HGを初期化した後に、予めユーザ設定モード
により設定されている内容のフィルムキャリアリセット
処理を行う(ステップ#183〜185)。
【0127】また、フィルムキャリアFCが新たに装填
されたときは、キャリアセットフラグをセットし、フィ
ルムサイズに応じて光学系を調整するフィルムサイズ検
出処理を実行した後に、表示やプリントの条件の初期設
定などを含むフィルムキャリアセット処理を行う(ステ
ップ#186〜188)。なお、着脱状態に変化がない
場合には処理を行わずにリターンする。
【0128】図27は図26のフィルムサイズ検出処理
のフローチャートである。ここでは、種類検出センサー
52a,52bのオンオフ状態によってフィルムサイズ
を検知し(ステップ#191)、イメージセンサーIS
に一定の大きさの像を投影するように、読取りのための
光学系(レンズ及びミラーなど)をフィルムサイズに応
じた所定位置へ移動させる(ステップ#192〜19
5)。
【0129】上述の実施例において、トラックボール7
1及びエンターキー72が本発明のトリミング領域指定
操作手段Aに、制御部200がトリミング領域変更手段
B1、倍率算出手段B2、トリミング領域設定手段B
3、及び出力制御手段B4に、それぞれ相当する。
【0130】上述の実施例によれば、トリミング枠の色
によって、トリミング領域の大きさが適当か否かをオペ
レータが容易に知ることができ、ミスプリントを防止す
ることができる。また、プリント倍率Mが規定範囲内と
なる最小又は最大のトリミング領域を簡単に指定するこ
とができる。
【0131】上述の実施例においては、プリント倍率M
を所定の画質の得られる規定範囲内の値に設定するもの
として説明したが、プリント倍率Mを光学系及び変倍回
路の能力の限界値まで許容するものとし、プリント倍率
Mが規定範囲外となったときに、その旨を通知する警告
のみを行うようにしてもよい。その場合、オペレータ
は、警告が有れば、トリミング領域範囲及びプリント画
像の大きさを優先させるために画質の低下を許容してそ
のままプリントを続行させるか、画質を優先させるため
にトリミング領域の大きさを変更するか、又は、プリン
トを中止するかを選択することになる。
【0132】上述の実施例においては、画面HG上でト
リミング領域を指定する構成の装置を例示したが、テン
キーなどによる数値入力によりトリミング領域を指定す
ることも可能であり、必ずしも画面HGが必要ではな
い。また、警告音によりプリント倍率Mが規定範囲外で
あることを通知することができる。さらに主走査方向及
び副走査方向の両方の変倍を電気的変倍又は光学的変倍
により行ってもよい。
【0133】上述の実施例において、制御部200の構
成、動作タイミング、処理内容、フローチャートの内容
及び順序、画面HGの構成、通常時及び警告時のトリミ
ング枠TFの表示色、その他フィルムスキャナ1Aの構
成などは、上述した以外に種々変更することができる。
【0134】上述の実施例においては、フィルムプリン
ト装置1を例示したが、原稿を読み取るスキャナ部と電
子写真プロセスを担う作像部とを一体化したデジタル式
又はアナログ式の複写機、及び送受双方のファクシミ装
置からなる画像伝送システムにも本発明を適用すること
ができる。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、トリミング領域の指定
が適切でないことによる無駄な出力をなくすことがで
き、変倍が過度にならず所定の画質の得られる最小又は
最大のトリミング領域を簡単に指定することができ、ト
リミングに係わる操作性を高めることができる。
【0136】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るフィルムプリント装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明に係るフィルムスキャナの概観を示す正
面図である。
【図4】フィルムスキャナの本体に設けられたトロッコ
の正面図である。
【図5】種々のフィルムキャリアの正面図である。
【図6】操作パネルの正面図である。
【図7】内部パネルの正面図である。
【図8】画面の表示例を示す図である。
【図9】フィルムスキャナの制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】制御部のうちの画像処理部をデータの流れに
沿って示したブロック図である。
【図11】画像処理部の変倍移動部の回路の一例を示す
図である。
【図12】変倍移動部による拡大処理時の信号状態を示
すタイミング図である。
【図13】変倍移動部による縮小処理時の信号状態を示
すタイミング図である。
【図14】トリミング枠の指定の手順を示す図である。
【図15】画面上の画像表示領域の画素構成を示す図で
ある。
【図16】トリミング編集用画面及び確認画面を示す図
である。
【図17】確認画面の他の例を示す図である。
【図18】CPUの概略の動作を示すメインフローチャ
ートである。
【図19】図18のカーソル入力処理のフローチャート
である。
【図20】図18のカーソル入力処理のフローチャート
である。
【図21】図20のトリミング領域設定処理のフローチ
ャートである。
【図22】図21の倍率設定処理のフローチャートであ
る。
【図23】図21のトリミング枠表示処理のフローチャ
ートである。
【図24】図20のモード設定処理のフローチャートで
ある。
【図25】図20のモード設定処理のフローチャートで
ある。
【図26】図18のフィルムキャリア処理のフローチャ
ートである。
【図27】図26のフィルムサイズ検出処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 フィルムプリント装置(画像処理装置) 71 トラックボール(トリミング領域指定操作手段) 72 エンターキー(トリミング領域指定操作手段) 200 制御部(トリミング領域変更手段、倍率算出手
段、トリミング領域設定手段、出力制御手段) Y1 メッセージ表示部(警告手段) F フィルム(原画像)
フロントページの続き (72)発明者 楠本 啓二 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−296770(JP,A) 特開 平3−11475(JP,A) 特開 昭61−140270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393 H04N 1/04 107 H04N 5/253 H04N 5/91

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像に対応した画像を出力する画像処理
    装置であって、 原画像に対してトリミング領域を指定するためのトリミ
    ング領域指定操作手段と、 トリミング領域の指定操作に応じて、トリミング領域の
    大きさを変更するトリミング領域変更手段と、 トリミング領域の変更に連動して、出力サイズとその時
    点のトリミング領域の大きさとに基づいて倍率を逐次算
    出する倍率算出手段と、 算出された倍率に基づいて、原画像内のトリミング領域
    の画像を変倍して出力するための出力制御手段と、 算出された倍率が所定範囲外の値となったときに、倍率
    が所定範囲内となるトリミング領域を出力の対象として
    設定するトリミング領域設定手段とを有してなる。
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