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JP3232509U - マットレス - Google Patents

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JP3232509U
JP3232509U JP2021001280U JP2021001280U JP3232509U JP 3232509 U JP3232509 U JP 3232509U JP 2021001280 U JP2021001280 U JP 2021001280U JP 2021001280 U JP2021001280 U JP 2021001280U JP 3232509 U JP3232509 U JP 3232509U
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ヨルバ ソニア リエラ
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Abstract

【課題】望ましくない変形または隆起を生じさせないマットレスを提供する。【解決手段】互いの間で複数の角度をなすことができる少なくとも1つの第1の後頭部支持領域1Aと第2の臀部座面領域1Bとを有する適応型ベッドのためのマットレス1であり、マットレス1は、第1の下部半マットレス5と、第1の下部半マットレス5より薄い厚さの第2の上部半マットレス6とを含む。半マットレス5、6は、その第2の臀部座面部6Bによって接合されている。第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6との第1の後頭部支持部5A、6Aの対面は、静止位置から稼働位置への移行時にマットレス1の後頭部支持領域1Aが臀部座面領域1Bを基準にして傾斜させられるときに、第1の下部半マットレス5の第1の後頭部支持部5Aに対する第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部5Aの摺動を確実にする相互摺動手段を含む。【選択図】図5

Description

本考案は、静止位置から稼働位置への移行時に、横たわっている人の身体を直立に座らせるようになされた、角度可変フレームを有するベッドの種類の適応型ベッドのためのマットレスに関する。
本考案は、前記マットレスを含む、角度可変フレームを備えた適応型ベッドにも関する。
現在、上にマットレスが置かれ、静止位置から人が実質的にまたは完全にマットレス上に座る稼働リクライニング位置への移行時に、横たわっている人の身体を直立に座らせるために、手動式または電動式作動装置を用いてフレームの高度と傾斜とを変化させることができるようにする角度可変フレームまたはボックススプリングを備えたベッドが知られている。このため、この種のベッドは、一定期間安静にする必要のある、運動力が低下した人または病人の安静を向上させるのに特に適している。
知られている角度可変フレームは、その表面をそれぞれの人の必要に応じて独立してリクライニングする、相互に連接されたパネルの形態の2つ以上の連接された部分に分割する複数の横連接軸を備え得る。連接された部分は、互いの間で横軸を中心として回転することによって、マットレスにおいて区別される対応する支持領域を決定する。一般に、マットレスは、第1の後頭部支持領域と、臀部を支持するのに適した第2の臀部座面領域と、ある種の型ではさらに第1の大腿部支持半部と第2のふくらはぎおよび足部支持半部とに細分されている場合がある第3の下肢支持領域とを有する。マットレスの各支持領域または半部は、角度可変フレームの対応するパネルによって支持される。最も基本的なフレームは、横軸によって連接された2枚のパネルによって形成されたフレームであり、一方のパネルがマットレスの後頭部支持領域に支持を与えるものであり、他方のパネルが臀部と下肢とに同時に支持を与えるものである。より完備したフレームは、マットレスの後頭部支持領域と、臀部支持領域と、大腿部支持領域のそれぞれの支持パネルを分離する2本の横軸を有する。
この目的のために、フレームの第1の横軸が、静止位置から人が直立に座る稼働位置への移行とその逆の移行のために、互いの間に180°と90°との間からなる複数の角度をなすように配置されることができる第1の後頭部支持領域と第2の臀部座面領域との間の傾斜を可能にする。また、下肢の姿勢に対応するために、第1の大腿部支持半部と第2のふくらはぎおよび足部支持半部とが互いの間で異なる角度位置をなすように配置されることができるように、フレームの第2の横軸が、第1の大腿部支持半部と第2のふくらはぎおよび足部支持半部との間での傾斜を可能にする。
この種のベッドで使用される、知られているマットレスは通常、異なる厚さを有し、異なる特性を持つ発泡材料からなる、少なくとも2つの層からなり、これらの層は、これらの層を単体として一緒に機能させるように接着剤によって接合され、この単体はスリーブで被覆されている。下層はより厚く、より高密度であり、角度可変フレームのパネル上に直接載っている層であり、一方、上層はより薄く、より低密度であり、マットレス上に横たわっている人と接触する層である。
したがって、この種のマットレスでは、下面が角度可変フレーム上に載る第1の下部半マットレスと、下部半マットレスよりも厚さが薄く、1人の人のための支持面を備えた第2の上部半マットレスとを含むと言える。下部半マットレスと上部半マットレスとは、第2の半マットレスが常に第1の半マットレスの上方に配置されるように、表面積がより広い2つの面のうちの一方の面(下部半マットレスの上面と上部半マットレスの下面)で互いに対向するように配置され、重ね合わされる。各半マットレスは通常、人の身体への適正な適応性と、ベッドの角度可変フレームによってそれに伝達される傾斜とを可能にする、発砲材料からなる。
上部半マットレスと下部半マットレスの両方は、難燃性で抗アレルギー性の液状接着剤などの水性接着剤を用いて、互いに対向するそれぞれの表面によって互いに接合され、そのため、両方の半マットレスは一緒に作動し、平行6面体形状を備えた単体を形成する。
しかし、直立位置にある人が必然的に自身の体重で摺動するかまたは滑る傾向があり、横たわっていたときに座るために臀部が使用していたマットレスの部分を自身とともに下方に引っ張り、さらに、例えば、第1の後頭部支持領域と第2の臀部座面領域との間に位置するフレームの第1の横軸の上方にあるマットレスの部分を圧迫して、直立位置の人の腰部がある位置の直後に集まるため、この種のマットレスは、主に角度可変フレームが人が直立に座っている稼働位置(リクライニングまたは直立)に配置されているとき、言い換えると、臀部がマットレスの臀部座面領域に載っているときの変形に問題がある。例えば約120°の角度を取るために、角度可変フレームは、マットレスが中間にある状態で人の背中が載っているパネルが回転するにつれて、上部半マットレスと、上部半マットレスが接合されている下部半マットレスとを屈曲せざるを得なくする。しかし、この状況で上部半マットレスが人と下部半マットレスの間に捕捉され、上部半マットレスの厚みの一部が、後頭部支持領域と臀部座面領域の間の折れ目付近の部分で、下部半マットレスが同じ折れ目において圧迫されるよりもはるかに大きく圧迫されることになる。したがって、これにより、マットレスの第1の後頭部支持領域と臀部座面領域との間に(折れ目領域における上記の圧迫に起因して)望ましくない折れ目または隆起の形成が生じ、その結果として、体位を正すために繰り返し体位を変える必要がある人、例えば患者の不快感および/または痛みの問題が生じ、患者と介護者の両方に痛みと負傷を生じさせる可能性があり、稼働位置に移行するためにフレームの上記の傾斜動作時に患者の仙骨部および背中にかかる剪断力に起因して床擦れを起こすリスクがある。
したがって、使用中に角度可変フレームが取り得る異なる傾斜位置にかかわらず、マットレスが人の稼働リクライニングまたは直立位置を取るときにマットレスに望ましくない変形または隆起が生じないこと、したがって、マットレスが常に十分な身体の安静を保証することができることを保証し、それによりその上に横たわるかまたは直立に座る人の不快感または負傷の問題を防止する、角度可変フレームを備えたベッド用のマットレスに特に適した解決策を有することが望ましいであろう。
提起された上記問題の解決策を提供するために、静止位置から稼働位置への移行時に、横たわっている人の身体を直立に座らせるようになされたベッド用のマットレスが開示される。このマットレスがその一部をなすように意図されるベッドの種類は、可倒式寝具と呼ばれ、マットレスが載置される少なくとも1つの横軸を中心に傾斜するフレームを有するベッドである。
本考案のマットレス体では、フレームが傾斜すると互いの間で180°と90°との間からなる複数の角度をなすように配置されることができる少なくとも1つの第1の後頭部支持領域とそれに続く第2の臀部座面領域とが決定され、マットレスは、第1の材料からなる第1の下部半マットレスと、第1の下部半マットレスの厚さよりも薄い厚さを有し、人を支持するように意図された支持面を備えた第2の材料からなる第2の上部半マットレスとを含む。
本考案のマットレスは、第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとが、最大の表面積を有するその2つの面のうちの一方の面で互いに重ね合わされ、互いに対向するように配置され、静止位置および稼働位置において第2の上部半マットレスは第1の下部半マットレスの上方に位置することを特徴とする。また、マットレスの第1の後頭部支持領域が、それぞれの対面で互いに対向するように配置された第1の下部半マットレスの第1の後頭部支持部と第2の上部半マットレスの第1の後頭部支持部とによって形成され、マットレスの第2の臀部座面領域が、それぞれの対面で互いに対向するように配置された第1の下部半マットレスの第2の臀部座面部と第2の上部半マットレスの第2の臀部座面部とによって形成されていることも特徴とする。第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとが、少なくともそのそれぞれの第2の臀部座面部によって互いに接合されていることを特徴とする。また、第1の下部半マットレスの第1の後頭部支持部と第2の上半マットレスとの対応する対面は、静止位置から稼働位置への移行時にマットレスの後頭部支持領域が臀部座面領域を基準にして傾斜させられると、第1の下部半マットレスの第1の後頭部支持部に対する第2の上部半マットレスの第1の後頭部支持部の相対的摺動を確実にするように構成された相互摺動手段を含む。
マットレスに沿った異なる領域の決定は、異なるマットレスの大きさに依存する。例えば、長さ2mのマットレスの場合、第1の後頭部支持領域の長さは約0.75mであり、第2の臀部座面領域は約0.25mであり、第3の下肢支持領域は約1mである。したがって、第1の領域と第2の領域とが一緒になってマットレスの全長の約半分を形成し、第3の領域は当然、他方の半分を形成する。第2の臀部座面領域は、第1の後頭部支持領域の長さの3分の1に相当する。各領域はその名称で言及される身体部分を支持することが意図されているため、それぞれの領域の長さは人の人体構造に応じていると言える。第3の下肢支持領域の各半部については、第1の大腿部支持半部が約42cmの寸法であり、第2のふくらはぎおよび足部支持半部は約58cmである。
したがって、マットレスの一端に位置する領域である第1の後頭部支持領域は、マットレスの全長の35%と40%の間からなる長さを有し、第1の後頭部支持領域と第3の下肢支持領域との間に隣接して位置する第2の臀部座面領域は、マットレスの全長の10%と15%の間の長さを有し、第2の臀部座面領域に隣接し、マットレスの他端に位置する第3の下肢支持領域は、マットレスの全長の45%と55%の間からなる長さを有することが想定される。
本考案の背景技術に関する項で説明したように、現況技術で知られているマットレスにおいては、人が実質的に直立位置にあるとき、言い換えると、臀部がマットレスの臀部座面領域に載った状態で、人は必然的に自身の体重で摺動または滑る傾向があり、それによりフレーム上で自身とともにマットレスの臀部座面領域を下方に引っ張り、上部半マットレスと下部半マットレスとが互いに対向する面の全表面上で全面的に接合されることで上部半マットレスと下部半マットレスとが一緒に変形することに起因して、後頭部支持領域における望ましくない折れ目または隆起において材料の圧迫部が形成され、結果としてマットレスに直立に座っている人にとって痛みを生じる。
本考案のマットレスにより、マットレスの第1の後頭部支持領域において、上部半マットレスと下部半マットレスの両方が、前記後頭部支持領域においては互いに接合されず、臀部座面領域で接合されるため、互いに対向する面上で相互に摺動することができるため、上記の変形問題が解消される。
したがって、マットレスが静止位置から稼働リクライニング位置または直立位置に移行するとき、下にマットレスの後頭部支持領域が載っているベッドのフレームのパネルが傾斜し始めるため、下部半マットレスと上部半マットレスとが傾斜し、折れ始めるが、これが起こるときに、第2の上部半マットレスの第1の後頭部支持部(マットレスの後頭部支持領域に対応する部分)が、第1の下部半マットレスの第1の後頭部支持部を基準にして移動し、具体的には後頭部から離れる方向に移動し、第2の上部半マットレスがベッドのヘッドボードに対応するマットレスの端部で第1の下部半マットレスから突出する。この摺動により、人が直接載る場所である上部半マットレスに隆起および変形がなくなり、座った状態で起き上がる人の適正な支持を実現する。したがって、本考案のマットレスは、人(例えば患者)の快適さを常に保証し、稼働直立またはリクライニング位置を取るためにフレームを傾斜させるときに人の仙骨部および背中にかかる剪断力に起因する床擦れの形成などの痛みおよび負傷を防止する。
また、本考案のマットレスの高い適応性は、可倒式寝具を備えるベッド、およびリクライニングチェアにおけるその適用を可能にする。
本考案の別の特徴によると、第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとの第1の後頭部支持部の対応する対面は、布地自体に対する摩擦係数が、静止位置から稼働位置への移行時にマットレスの後頭部支持領域が臀部座面領域を基準にして傾斜させられるときに第1の下部半マットレスの第1の後頭部支持部に対する第2の上部半マットレスの第1の後頭部支持部の相対的摺動を確実にするような摩擦係数である布地によって形成される。したがって、第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとの第1の後頭部支持部の対応する対面の相互摺動手段は、前記面が形成されている布地そのものである(前記面の表面が前記布地からなる)。
好ましくは、第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとの第1の後頭部支持部の対面を形成する布地は、プラスチック材料からなる布地であり、最も好ましい選択肢はポリウレタンである。しかし、布地自体との摩擦係数が低い布地がプラスチックではなく、例えば絹、サテンなどであり得るマットレスの他の実施形態も企図される。
第1の好ましい実施形態によると、第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとの第1の後頭部支持部の対面を形成する布地(好ましくはポリウレタン)は、マットレスが備える被覆スリーブの一部である。
この第1の好ましい実施形態によると、マットレスは、第2の臀部座面領域に隣接する第3の下肢支持領域をさらに有することができ、第3の下肢支持領域は、第2の臀部座面領域に対して180°と90°の間からなる複数の角度をなすように配置されることができ、マットレスの第3の下肢支持領域は、それぞれの対面で重ね合わされ、互いに対向するように配置された、第1の下部半マットレスの第3の下肢支持部と第2の上部半マットレスの第3の下肢支持部とによって形成される。
この構成に基づいて、第3の下肢支持部の対面は、第1の下部半マットレスと第2の上部半マットレスとの第1の後頭部支持部の対面を形成する同じ被覆スリーブの一部とすることができ、マットレスの最も長い側が延びる方向を長手方向とみなして、被覆スリーブは「X」字形状の長手方向断面を有することが想定される。
しかし、「X」字形状の長手方向断面を有する被覆スリーブの代わりに、第3の下肢支持部の対面が、前述とは異なり、マットレスが備える被覆スリーブの前記対面の間での介在なしに互いの間で接合されており、したがって被覆スリーブが、マットレスの最も長い側が延びる方向を長手方向とみなして「Y」字形状の長手方向断面を有する別の選択肢も提供される。
マットレスの第1の好ましい実施形態の代替である第2の好ましい実施形態によると、第1の下部半マットレスの第1の後頭部支持部の対面を形成する布地(好ましくはポリウレタン)は、第1の下部半マットレスが備える下部被覆スリーブの一部であり、第2の上部半マットレスの第1の後頭部支持部の対面を形成する布地(好ましくはポリウレタン)は第2の上部半マットレスが備える別の上部被覆スリーブの一部であり、さらに、第1の下部半マットレスの第2の臀部座面部と第2の上部半マットレスの第2の臀部座面部とが、第2の臀部座面部に対応する区分においてそのそれぞれのスリーブの間の接合によって互いに接合される。このように、マットレスは2つのスリーブを有し、一方のスリーブが第1の下部半マットレスの一部を形成し、他方のスリーブが第2の上部半マットレスの一部を形成し、これらのスリーブは、第2の臀部座面部に対応するそれぞれの区分によって互いに接合される。
また、この第2の好ましい実施形態では、マットレスは、第2の臀部座面領域に隣接する第3の下肢支持領域をさらに有することができ、第3の下肢支持領域は、第2の臀部座面領域に対して180°と90°との間からなる複数の角度をなすように配置されることができ、マットレスの第3の下肢支持領域は、それぞれの対面で重ね合わされ、互いに対向するように配置された、第1の下部半マットレスの第3の下肢支持部と第2の上部半マットレスの第3の下肢支持部とによって形成される。この構成では、第1の下部半マットレスの第3の下肢支持部の対面は第1の下部半マットレスの下部被覆スリーブの一部であり、第2の上部半マットレスの第3の下肢支持部の対面は第2の上部半マットレスの上部被覆スリーブの一部である。第1の下部半マットレスの第3の下肢支持部の対面と第2の上部半マットレスの第3の下肢支持部の対面とは、互いに接合されていてもいなくてもよい。
本考案のすべての実施形態で適用可能な本考案のマットレス体の別の追加の特徴によると、その第2の臀部座面部と、もしある場合にはその第3の下肢支持部とにおける、第2の上部半マットレスとの第1の下部半マットレスの接合は、接着剤(例えば水性接着剤)を用いた接合、縫製による接合、ストラップによるもの、(例えば、留め金、スナップ、またはジッパーによる)相互結合手段、または(例えば、Velcro(登録商標)ストリップの接合におけるようなループとフックを用いる)相互フック手段による接合とすることができる。
本考案のマットレスにおける第3の下肢支持領域を含む記載の実施形態では、前記第3の領域はさらに2つの支持半部に分割することができ、第1の支持半部は大腿部支持半部であり、第2の支持半部はふくらはぎおよび足部支持半部である。前記半部は、ベッドのフレームが、ふくらはぎおよび足部の支持に対応するマットレスの半部をそれぞれ支持する役割を果たす互いの間に連接された2枚のパネルの傾斜のための横角度可変軸を含むベッドにおいてマットレスを使用するために、互いの間に異なる角度位置を形成するように配置され得る。
本考案のマットレス体の別の好ましい特徴によると、第1の下部半マットレスはポリウレタン発泡材からなる。好ましくは、第1の下部半マットレスのポリウレタン発泡材は、30Kg/mと60Kg/mとの間からなる密度を有し、40Kg/mに等しい密度が特に好ましい。第1の下部半マットレスのポリウレタン発泡材の厚さについては、10cmと17cmとの間の厚さ、好ましくは約13cmの厚さを有してよい。
第2の上部半マットレスに関しては、粘弾性発泡材からなるのが好ましい。知られているように、粘弾性発泡材は、それ自体の温度により身体の形状に適応する粘性および感熱性のテクスチャを有する。したがって、この材料により、材料に圧力がかからなくなると材料はその初期形状に戻るため、各体位において身体の形状への全体的適応が実現される。この粘弾性発泡材の密度は、30Kg/mと60Kg/mとの間とすることができ、好ましい値は50Kg/mである。この粘弾性発泡材の厚さに関しては、2cmと7cmの間の値が想定され、好ましい厚さは約4cmである。
本考案の別の態様によると、静止位置から稼働位置への移行時に、横たわっている人の身体を直立に座らせるようになされたベッドであって、マットレスと、マットレスの支持を受けるようになされた表面を備えたフレームとを含み、フレームの表面はフレームの少なくとも1つの横軸を中心に傾斜する少なくとも2枚のパネルを含むベッドが開示される。
本考案のベッド体は、組み込むマットレスが、記載されている実施形態のいずれかにおける上述のマットレス(本考案の第1の対象)であることを特徴とする。マットレスは、ベッドのフレームを構成するパネル上に単に載るようになされ得るか、または何らかの方式でフレームに下部半マットレスによって固定され得る。フレームは、それぞれのパネルを連接するいくつかの横軸を含み得る。フレームが有する連接されたパネルが多いほど、静止動作(人がマットレス上に横たわっている)から稼働リクライニングまたは直立位置(人が背中が自身の下肢を支持する領域に対してある角度をなした状態でベッド上で座った位置にある)に移行するために他のパネルを基準にしたパネルの回転が始動されたときに、マットレスのより多くの領域を互いの間で傾斜させることができるようになる。
添付図面に、非限定的な例として、本考案のマットレス体のいくつかの好ましい実施形態を示す。これらの図面は以下の通りである。
本考案の好ましい一実施形態による、マットレスを組み込んだ、角度可変フレームを備える種類の適応型ベッドであり、下部半マットレスと上部半マットレスの両方が臀部座面領域によってのみ接合されている適応型ベッドを示す斜視図である。 静止位置においてマットレスに横たわっている人のシルエットを概略的に示し、マットレスの異なる支持領域を示す、図1によるマットレスを示す立面図である。 第1の後頭部支持領域が臀部座面領域に対して180°とは異なる角度をなすように配置され、そのためマットレスが特に中間リクライニングのための稼働位置を取っている、静止位置ではない稼働リクライニング位置における本考案のマットレス体を示す立面図である。 第3の下肢支持領域を形成する半部の間の傾斜、言い換えると、第1の大腿部支持半部を基準にした第2のふくらはぎおよび足部支持半部の傾斜が見える、別の稼働位置における図3のマットレスを示す立面図である。 人が臀部が臀部座面領域上に載った状態で完全に座るように直立位置に配置されることができるようにする、リクライニング稼働位置、具体的には座位位置にある図4のマットレスを示す立面図である。 第1の後頭部支持領域の自由端(第2の臀部座面領域から最遠端)における上部半マットレスと下部半マットレスの両方の間で摺動することによる相対的変位を、矢印を用いてより詳細に示す、図5の拡大図である。 上部半マットレスと下部半マットレスの両方の第1の後頭部支持部と第3の下肢支持部との対面を形成する、「X」字形状の単体として製作されたスリーブを備え、2つの半マットレスがそれぞれの第2の臀部座面部によって接合されている、第2の実施形態による本考案のマットレス体を示す概略図である。 上部半マットレスと下部半マットレスの両方が第2の臀部座面部と第3の下肢支持部とによって接合されている、「Y」字形状の単体として製作されたスリーブを備える、第3の実施形態による本考案のマットレス体を示す概略図である。 マットレスが、上部半マットレスの一部を形成する上部スリーブと、下部半マットレスの一部を形成する下部スリーブとを備え、半マットレスが第2の臀部座面部に対応する各区分においてそのスリーブを介してのみ接合されている、第4の実施形態による本考案のマットレス体を示す概略分解立面図である。 図9のマットレスとは異なり、半マットレスが第3の下肢支持部に対応するそのスリーブの区部によっても接合されている、第5の実施形態による本考案のマットレス体を示す概略分解立面図である。
図1に、可倒式寝具を備えたベッド2の角度可変フレーム3上に配置されたマットレス1を示す。角度可変フレーム3は電動式であり、静止位置(図2参照)から稼働リクライニングまたは直立位置(図3および図4参照)へ、また稼働座位位置(図5)への移行時に、横たわっている人Pの身体を直立して座らせ、その際、人が実質的に座ってマットレス1上で直立位置にとどまるように構成されている。
この実施形態では、角度可変フレーム3は、その表面を4つの部分、具体的には、それぞれの人の必要に応じた独立した方式でリクライニングする4枚の連接されたパネルに分割し、後述するように、角度可変フレーム3上に載っているマットレス1上で異なる支持領域を決定する、3つの連接横軸4a、4bおよび4cを含む。モータと機械的手段(図面には示さず)との作用によって横軸4a、4bおよび4cを回転させることによって、連接されたパネルは、他のパネルを基準にして特定の傾斜で配置され、異なる稼働傾斜位置を取ることになる。また、角度可変フレーム3のパネル上に載っているマットレス1は、その下にあるパネルの傾斜に応じたその各領域において対応する稼働位置を取ることになる。
この実施例では、マットレス1は、その名称が示すようにマットレス1上の人Pの後頭部を支持するように意図されたマットレスの領域である第1の後頭部支持領域1Aと、それに続く、臀部を支持するのに適した第2の臀部座面領域1B(図1では線入りパターンで表されている)と、それに続く、第3の下肢支持領域1Cとを有し、下肢支持領域1Cはさらに第1の大腿部支持半部1Dと第2のふくらはぎおよび足部支持半部1Eとに細分されている(図2参照)。例として、長さ2mのマットレスの場合、第1の後頭部支持領域1Aの寸法は約0.75mであり、第2の臀部座面領域1Bの寸法は0.25mであり、第3の下肢支持領域の寸法は1mである。最後に、第1の大腿部支持半部1Dの寸法は42cmであり、第2のふくらはぎおよび足部支持半部1Eの寸法は58cmである。
図1に示すベッド2では、フレーム3の第1の横軸4aが、静止位置から人Pの直立位置に移行するために、第1の後頭部支持領域1Aと第2の臀部座面領域1Bとが180°と90°の間からなる互いの間の複数の角度をなして配置されることができるように、第1の後頭部支持領域1Aと第2の臀部座面領域1Bとの間の傾斜を可能にする。同様に、フレーム3の第2の横軸4bが、第2の臀部座面領域1Bと(第3の下肢支持領域1Cに属する)第1の大腿部支持半部1Dとの間の傾斜を可能にし、第3の横軸4cが、下肢の姿勢に対応するために、第1の大腿部支持半部1Dと第2のふくらはぎおよび足部支持半部1Eとの間の傾斜を可能にする。
図2から図5に、人を臀部が臀部座面領域1B上に載った状態で実質的に座った位置(座位)に配置するための、人Pの身体がマットレス1に横たわっている初期静止位置(図2参照)から、中間稼働位置(図3および図4参照)を経て、稼働増進リクライニング位置に達するまでの、マットレス1の一連のリクラインイング動作を概略的に示す。
図1から図5でわかるように、マットレス1は第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とを含む。第1の下部半マットレス5は、密度が約40Kg/mで硬度が約5.35KPa、厚さが13cmの、第1の材料、好ましくは高品質ポリウレタン発泡材からなる。第1の下部半マットレス5は、静止位置(図1および図2)から任意の中間稼働傾斜位置(図3および図4)を経て稼働座位位置(図5)への移動を容易にするために、その下面に形成された横切り込み9を有してもよい。例として、図3および図4に、第1の後頭部領域1Aと第2の臀部座面領域1Bとの間に形成された横切り込み9を示す。
また、第2の上部半マットレス6は、第2の材料、好ましくは、近似密度が50Kg/m、硬度が約1.6KPaで、第1の下部半マットレス5より薄い厚さを有する粘弾性発泡材からなり、第2の上部半マットレス6は人Pのための支持面7を備える。図の実施例では、第1の下部半マットレス5は約13cmの厚さを有し、第2の上部半マットレス6は約4cmの厚さを有する。
したがって、本考案のマットレス1は、人Pの身体がしっかりした表面上に載るが、それと同時に、動きのための一定の許容能力を備えることを実現する。第2の上部半マットレス6の粘弾性発泡材の適応力により、身体の重量がより広い表面積にわたって分散され、そのため、皮膚にかかる圧力が減少し、したがって床擦れが起こるリスクが低減される。
図面において、第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とは、第2の半マットレス6が常に第1の半マットレス5の上に配置されるように、最大の表面積を有するその2つの面のうちの一方の面(下部半マットレス5の上面と上部半マットレス6の下面、言い換えると支持面7とは反対側の面)で互いに対向するように配置され、重ね合わされ、上と下とは、マットレス1がベッド2の一部をなす角度可変フレーム3上に水平に置かれるときにマットレス1の使用に固有の上下を指すものと理解される。
図3に、マットレス1において区別可能な領域と、マットレス1を構成する半マットレス5および6における対応する部分とを示す。マットレス1の第1の後頭部支持領域1Aは、それぞれの対面51Aおよび61Aで互いに対向するように配置された、第1の下部半マットレス5の第1の後頭部支持部5Aと第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部6Aとによって形成される。さらに、マットレス1の第2の臀部座面領域1Bは、それぞれの対面51Bおよび61Bで互いに向かい合って配置された、第1の下部半マットレス5の第2の臀部座面部5Bと第2の上部半マットレス6の第2の臀部座面部6Bとによって形成される。最後に、マットレス1の第3の下肢支持領域1Cが、それぞれの対面51Cおよび61Cで重ね合わされ、互いに対向するように配置された、第1の下部半マットレス5の第3の下肢支持部5Cと第2の上部半マットレス6の第3の下肢支持部6Cとによって形成される。
第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とは、マットレス1の第2の臀部座面領域1Bに対応する、互いに対向する面の少なくとも一部によって互いに接合されていることに留意することが重要である。言い換えると、第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とは、少なくともそのそれぞれの第2の臀部座面部5Bおよび6Bによって互いに接合され、マットレス1が取る稼働位置にかかわらず、マットレス1自体の安定性を維持する。図1から図4、図7および図9では、その第2の臀部座面部5Bおよび6Bのみによって互いに接合された第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とを示しており、一方、図8および図10では第3の下肢支持部5Cおよび6Cによっても接合されている。
この目的のために、第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とは、対面51B−61Bおよび51C−61C間で、水性接着剤などの接着剤によって、または縫製によって、またはループまたはストラップで結びつけることによって、または留め具、スナップ、またはジッパーなどの相互結合手段を用いて、または相互フック手段8、例えば、Velcro(登録商標)ストリップなどの複数のループとフックとを備えるストリップなどにより、互いに接合することができる。図面では、このような相互係合手段8が太い点線で概略的に表されている。
同様に注目すべきなのは、第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部5A、6Aの対応する対面51A、61Aが、後述するように(図3、図4および図6参照)、静止位置から稼働位置への移行時にマットレス1の後頭部支持領域1Aが臀部座面領域1Bを基準にして傾斜されるときに第1の下部半マットレス5の第1の後頭部支持部5Aを基準にした第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部6Aの相対的摺動を確実にするように構成された、相互摺動手段を含むことである。
上述のように、マットレス1が、人Pが直立背面位置、言い換えると臀部がマットレス1の臀部座面領域1Bに載っている状態に置かれることができるようにする位置に配置されると(図4および図5参照)、人Pは必然的に自分の体重で摺動または滑る傾向があり、人Pとともにマットレス1の臀部座面領域1Bをフレーム3上で下方に引っ張る。それにもかかわらず、マットレスが互いに対向する面によって完全に接合されて一緒に変形していた上部および下部半マットレスを備える単一部分から形成された現況技術で知られているマットレスで発生する現象とは異なり、第1と第2の半マットレス5および6が前記後頭部支持領域1Aでは互いに接合されていないために互いに対向する面51Aおよび61A上で互いに摺動することができることにより、後頭部支持領域1Aにおける望ましくない折れ目または隆起の形成の問題を防止する。
実際、図4および図6でわかるように、人Pの体重により臀部座面領域1Bによって引っ張られると第1の下部半マットレス5は下方に変形するが、第2の上部半マットレス6は、両方の半マットレスがその対面51Aと61A、および対面51Cと61Cで相互に摺動するため、上方への相対的変位をしやすく、前記第1の下部半マットレス5の端部の上方に突出する。このようにして、臀部座面領域1Bの引っ張る動きは第1の下部半マットレス5と、第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部6Aのみに影響するに過ぎず、マットレス1がフレーム3の動きの結果としてリクライニングすると、マットレス1は、臀部座面領域1Bとは反対の方向のマットレス1の上端に向かう摺動により、いかなる皺も隆起も生じさせず、これは人Pが載っているマットレス1の表面7のこれらの部分を伸ばしているかのようである。
したがって、本考案のマットレス1は、その上に横たわっている人P、例えば患者の快適さを常に保証し、体位を正すための位置変えによる患者と介護者の両方の痛みと負傷を防止するとともに、患者の仙骨部および背中にかかる剪断力による床擦れの形成を防止する。
第1の下部半マットレス5の第1の後頭部支持部5Aに対する第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部6Aの相対的摺動を確実にするように構成された相互摺動手段(図6)は、実際には布地自体との低い摩擦係数を有する布地、好ましくはプラスチック、より好ましくはポリウレタンである。必須ではないが、双方向弾性(両方の方向軸において弾性)があり、高品質で手触りが極めて柔らかく、液体不浸透性であるが水蒸気は透過させ、防ダニ処理が施され、生体適合性であるポリウレタン布地を推奨する。しかし、布地自体との摩擦係数が低い布地がプラスチックではなく、例えば絹、サテンなどであり得るマットレス1の他の実施形態も企図される。
角度可変フレーム3のパネルが傾斜させられると第1の後頭部支持部5Aに対する第1の後頭部支持部6Aの相対的摺動を可能にするこの布地は、第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6との第1の後頭部支持部5A、6Aの対面51Aおよび61Aが作られている布地であり、有利なことに前記各面は図7および図10に示すマットレス1の異なる構成においてマットレス1の一部を形成するスリーブ10、11、12、13の一部である。このように、第1および第2の半マットレス5および6の互いに対向するそれぞれの面の間の布地材料の接触が適切な相互摺動を保証する。
図7から図10において、スリーブ10、11、12および13の各部分は各事例における半マットレス5および6の対面51A−61A、51B―61B、および51C−61Cのうちの一部の対面を構成してマットレス1の外形を形成し、スリーブは半マットレス5および6を形成するコアの外形に適応可能であるため、実際にはコアとスリーブとには実質的に離隔はないが、その異なる構成がわかるように明確にするためにのみ、スリーブ10、11、12および13は第1の下部半マットレス5と第2の上部半マットレス6とのコアを構成する材料とは別個の点線で表されていることは明確にしておく。スリーブ10、11、12および13は、洗濯または交換のための取り外しを容易にするために、閉じジッパーを有してもよい。
図7において、第1の半マットレス5と第2の半マットレス6との第1の後頭部支持部5A、6Aの対面51A、61Aを形成する布地は、マットレス1が備える被覆スリーブ10の一部である。同じことは、マットレス1のスリーブ11のある図8にも言える。しかし、図9および図10のマットレス1では、マットレス1は、第2の上部半マットレス6の外形を構成する上部スリーブ13と第1の下部半マットレス5の外形を構成する下部スリーブ12との2枚のスリーブを有する。
図7に戻ると、第3の下肢支持部5C、6Cの対面51C、61Cは第1の半マットレス5と第2の半マットレス6との第1の後頭部支持部5A、6Aの対面51A,61Aを形成する同じ被覆スリーブ10の一部であることがわかる。被覆スリーブ10は、マットレス1の最も長い側が延びる方向を長手方向とみなして「X」字形状の長手方向断面を有する。
また、図8では、図7とは異なり、マットレス1が備える被覆スリーブ11が第3の下肢支持部5C、6Cの対面51C、61Cの間に介在せずに、前記対面51C、61Cが互いに接合されており、被覆スリーブ11は、マットレス1の最も長い側が延びる方向を長手方向とみなして「Y」字形状の長手方向断面を有する。
図9のマットレス1と、さらに図10のマットレスでも、第1の下部半マットレス5の第1の後頭部支持部5Aの対面51Aを形成する布地は、下部半マットレス5が備える下部被覆スリーブ12の一部であり、第2の上部半マットレス6の第1の後頭部支持部6Aの対面61Aを形成する布地は、第2の上部半マットレス6が備える別の上部被覆スリーブ13の一部である。第1の下部半マットレス5の第2の臀部座面部5Bと第2の上部半マットレス6の第2の臀部座面部6Bとが、第2の臀部座面部5B、6Bに対応する区分におけるそのそれぞれのスリーブ12と13との間の接合によって互いに接合されており、接合は相互フック手段8によって行われていることも明確にわかる。
図9および図10のマットレス1では、第1の下部半マットレス5の第3の下肢支持部5Cの対面51Cが下部スリーブ12の一部であり、第2の上部半マットレス6の第3の下肢支持部6Cの対面61Cが第2の上部半マットレス6の上部被覆スリーブ13の一部である。相違は、図9のマットレス1では、第1の下部半マットレス5の第3の下肢支持部5Cの対面51Cと第2の上部半マットレス6の第3の下肢支持部6Cの対面61Cとが互いに接合されておらず、一方、図10のマットレス1では、これらが相互フック手段8によって接合されており、相互フック手段8はさらに対面51Bと61Bも接合している点である。
1 マットレス、1A 第1の後頭部支持領域(後頭部支持領域)、1B 第2の臀部座面領域(臀部座面領域)、1C 第3の下肢支持領域、1D 第1の大腿部支持半部(大腿部支持半部)、1E 第2のふくらはぎおよび足部支持半部(ふくらはぎおよび足部支持半部)、2 ベッド、3 角度可変フレーム(フレーム)、4a 連接横軸(横軸)、4b 連接横軸、4c 連接横軸、5 第1の下部半マットレス(半マットレス)、5A 第1の後頭部支持部、5B 第2の臀部座面部、5C 第3の下肢支持部、6 第2の上部半マットレス(半マットレス)、6A 第1の後頭部支持部、6B 第2の臀部座面部、6C 第3の下肢支持部、7 支持面、8 相互係合手段(相互フック手段)、9 横切り込み、10 スリーブ(被覆スリーブ)、11 スリーブ(被覆スリーブ)、12 スリーブ(下部被覆スリーブ)、13 スリーブ(上部被覆スリーブ)、51 面、51A 対面、51B 対面、51C 対面、61 面、61A 対面、61B 対面、61C 対面、P 人。

Claims (22)

  1. 静止位置から稼働位置への移行時に、横たわっている人(P)の身体を直立に座らせるようになされ、マットレス(1)が載る少なくとも1つの横軸(4a)を中心として傾斜するフレーム(3)を有する種類のベッド(2)のためのマットレス(1)であって、少なくとも1つの第1の後頭部支持領域(1A)とそれに続く第2の臀部座面領域(1B)とが、前記マットレス(1)において決定され、前記フレーム(3)が傾斜すると180°と90°との間からなる複数の角度を互いの間でなすように配置されることができ、前記マットレス(1)は第1の材料からなる第1の下部半マットレス(5)と、第2の材料からなり、前記第1の下部半マットレス(5)よりも薄い厚さを有し、人(P)を支持するように意図された支持面(7)を備える第2の上部半マットレス(6)とを含み、前記マットレス(1)は、
    前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)とが最大の表面積を有するその2つの面(51、61)のうちの一方の面で互いに重ね合わされ、互いに対向するように配置され、前記静止位置および前記稼働位置において前記第2の上部半マットレス(6)が前記第1の下部半マットレス(5)の上に位置し、
    前記マットレス(1)の前記第1の後頭部支持領域(1A)が、それぞれの対面(51A、61A)で互いに対向するように配置された、前記第1の下部半マットレス(5)の第1の後頭部支持部(5A)と前記第2の上部半マットレス(6)の第1の後頭部支持部(6A)とによって形成され、前記マットレス(1)の前記第2の臀部座面領域(1B)が、それぞれの対面(51B、61B)で互いに対向するように配置された、前記第1の下部半マットレス(5)の第2の臀部座面部(5B)と前記第2の上部半マットレス(6)の第2の臀部座面部(6B)とによって形成され、
    前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)とが少なくともそのそれぞれの前記第2の臀部座面部(5B、6B)によって互いに接合され、
    前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の対応する前記対面(51A、61A)が、前記静止位置から稼働位置への移行時に前記マットレス(1)の前記後頭部支持領域(1A)が前記臀部座面領域(1B)を基準にして傾斜させられると、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第1の後頭部支持部(5A)を基準にした前記第2の上部半マットレス(6)の前記第1の後頭部支持部(6A)の相対的摺動を確実にするように構成された相互摺動手段を含むことを特徴とするマットレス(1)。
  2. 請求項1に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の対応する前記対面(51A、61A)の前記相互摺動手段は、前記対面(51A、61A)を形成する布地そのものであり、前記布地自体に対する前記布地の摩擦係数が、前記静止位置から稼働位置への移行時に前記マットレス(1)の前記後頭部支持領域(1A)が前記臀部座面領域(1B)を基準にして傾斜させられると前記第1の下部半マットレス(5)の前記第1の後頭部支持部(5A)に対する前記第2の上部半マットレス(6)の前記第1の後頭部支持部(6A)の相対的摺動を確実にするような摩擦係数であることを特徴とするマットレス(1)。
  3. 請求項1または2に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の対応する前記対面(51A、61A)の前記相互摺動手段は、前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の前記対面(51A、61A)を形成する布地自体によるものであり、前記布地はプラスチック材料からなることを特徴とするマットレス(1)。
  4. 請求項2または3に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の前記対面(51A、61A)を形成する前記布地はポリウレタン布地であることを特徴とするマットレス(1)。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の前記対面(51A、61A)を形成する前記布地は、前記マットレス(1)が備える被覆スリーブ(10、11)の一部であることを特徴とするマットレス(1)。
  6. 請求項2から4のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第1の後頭部支持部(5A)の前記対面(51A)を形成する前記布地は、前記下部半マットレス(5)が備える下部被覆スリーブ(12)の一部であり、前記第2の上部半マットレス(6)の前記第1の後頭部支持部(6A)の前記対面(61A)を形成する前記布地は前記第2の上部半マットレス(6)が備える別の上部被覆スリーブ(13)の一部であることと、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第2の臀部座面部(5B)と前記第2の上部半マットレス(6)の前記第2の臀部座面部(6B)とは、前記第2の臀部座面部(5B、6B)に対応する区分においてそのそれぞれの前記スリーブ(12、13)の間の接合によって互いに接合されていることを特徴とするマットレス(1)。
  7. 請求項5に記載のマットレス(1)であって、前記マットレス(1)は、前記第2の臀部座面領域(1B)に隣接する第3の下肢支持領域(1C)をさらに有し、前記第3の下肢支持領域(1C)は前記第2の臀部座面領域(1B)に対して180°と90°との間からなる複数の角度をなすように配置されることができ、前記マットレス(1)の前記第3の下肢支持領域(1C)は、それぞれの対面(51C、61C)で重ね合わされ、互いに対向するように配置された、前記第1の下部半マットレス(5)の第3の下肢支持部(5C)と前記第2の上部半マットレス(6)の第3の下肢支持部(6C)とによって形成されることと、前記第3の下肢支持部(5C、6C)の前記対面(51C、61C)は、前記第1の下部半マットレス(5)と前記第2の上部半マットレス(6)との前記第1の後頭部支持部(5A、6A)の前記対面(51A、61A)を形成する同じ被覆スリーブ(10)の一部であり、前記被覆スリーブ(10)は、前記マットレス(1)の最も長い側が延びる方向を長手方向とみなして「X」字形状の長手方向断面を有することを特徴とするマットレス(1)。
  8. 請求項5に記載のマットレス(1)であって、前記マットレス(1)は前記第2の臀部座面領域(1B)に隣接する第3の下肢支持領域(1C)をさらに有し、前記第3の下肢支持領域(1C)は、前記第2の臀部座面領域(1B)に対して180°と90°の間からなる複数の角度をなすように配置されることができ、前記マットレス(1)の前記第3の下肢支持領域(1C)は、それぞれの対面(51C、61C)で重ね合わされ、互いに対向するように配置された、前記第1の下部半マットレス(5)の第3の下肢支持部(5C)と前記第2の上部半マットレス(6)の第3の下肢支持部(6C)とによって形成され、前記第3の下肢支持部(5C、6C)の前記対面(51C、61C)は、前記対面(51C、61C)の間に前記マットレス(1)が備える前記被覆スリーブ(11)の介在なしに互いに接合され、前記スリーブ(11)は、前記マットレス(1)の最も長い側が延びる方向を長手方向とみなして「Y」字形状の長手方向断面を有することを特徴とするマットレス(1)。
  9. 請求項6に記載のマットレス(1)であって、前記マットレス(1)は前記第2の臀部座面領域(1B)に隣接する第3の下肢支持領域(1C)をさらに有し、前記第3の下肢支持領域(1C)は前記第2の臀部座面領域(1B)に対して180°と90°の間からなる複数の角度をなすように配置されることができ、前記マットレス(1)の前記第3の下肢支持領域(1C)は、それぞれの対面(51C、61C)で重ね合わされ、互いに対向するように配置された、前記第1の下部半マットレス(5)の第3の下肢支持部(5C)と前記第2の上部半マットレス(6)の第3の下肢支持部(6C)とによって形成され、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第3の下肢支持部(5C)の前記対面(51C)は前記第1の下部半マットレス(5)の前記下部被覆スリーブ(12)の一部であり、前記第2の上部半マットレス(6)の前記第3の下肢支持部(6C)の前記対面(61C)は前記第2の上部半マットレス(6)の前記上部被覆スリーブ(13)の一部であることを特徴とするマットレス(1)。
  10. 請求項9に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第3の下肢支持部(5C)の前記対面(51C)と前記第2の上部半マットレス(6)の前記第3の下肢支持部(6C)の前記対面(61C)とが互いに接合されていないことを特徴とするマットレス(1)。
  11. 請求項9に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第3の下肢支持部(5C)の前記対面(51C)と前記第2の上部半マットレス(6)の前記第3の下肢支持部(6C)の前記対面(61C)とが互いに接合されていることを特徴とするマットレス(1)。
  12. 請求項8または11に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第2の上部半マットレス(6)との、前記第2の臀部座面部(5B、6B)と前記第3の下肢支持部(5C、6C)とにおける接合は、接着剤を用いた接合、または縫製による接合、または相互結合手段を用いた接合、または相互フック手段(8)を用いた接合であることを特徴とするマットレス(1)。
  13. 請求項7から12のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記マットレス(1)の前記第3の下肢支持領域(1C)は2つの支持半部に分割され、第1の支持半部は大腿部支持半部(1D)であり、第2の支持半部はふくらはぎおよび足部支持半部(1E)であり、前記半部は互いの間で異なる角度位置をなすように配置されることができることを特徴とするマットレス(1)。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記第2の上部半マットレス(6)との前記第2の臀部座面部(5B、6B)における前記接合は、接着剤を用いた接合、または縫製による接合、または相互結合手段を用いた接合、または相互フック手段(8)を用いた接合であることを特徴とするマットレス(1)。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記下部半マットレス(5)はポリウレタン発泡材からなることを特徴とするマットレス(1)。
  16. 請求項15に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記ポリウレタン発泡材は、30Kg/mと60Kg/mとの間からなる密度、好ましくは40Kg/mに等しい密度を有することを特徴とするマットレス(1)。
  17. 請求項15または16に記載のマットレス(1)であって、前記第1の下部半マットレス(5)の前記ポリウレタン発泡材は、10cmと17cmの間、好ましくは13cmの厚さを有することを特徴とするマットレス(1)。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記第2の上部半マットレス(6)は粘弾性発泡材からなることを特徴とするマットレス(1)。
  19. 請求項18に記載のマットレス(1)であって、前記第2の上部半マットレス(6)の前記粘弾性発泡材は、30Kg/mと60Kg/mの間からなる密度、好ましくは50Kg/mに等しい密度を有することを特徴とするマットレス(1)。
  20. 請求項18または19に記載のマットレス(1)であって、前記第2の上部半マットレス(6)の前記粘弾性発泡材は、2cmと7cmの間、好ましくは4cmの厚さを有することを特徴とするマットレス(1)。
  21. 請求項1から20のいずれか1項に記載のマットレス(1)であって、前記マットレス(1)が前記第2の臀部座面領域(1B)に隣接する第3の下肢支持領域(1C)を有することと、前記マットレス(1)の一端に位置する領域である前記第1の後頭部支持領域(1A)が前記マットレス(1)の全長の35%と40%の間からなる長さを有し、前記第1の後頭部支持領域(1A)と前記第3の下肢支持領域(1C)との間に隣接して位置する前記第2の臀部座面領域(1B)が前記マットレス(1)の全長の10%と15%の間からなる長さを有し、前記第2の臀部座面領域(1B)に隣接し、前記マットレス(1)の他端に位置する前記第3の下肢支持領域(1C)が前記マットレス(1)の全長の45%と55%の間からなる長さを有することを特徴とするマットレス(1)。
  22. 静止位置から稼働位置への移行時に、横たわっている人(P)の身体を直立に座らせるようになされたベッド(2)であって、マットレス(1)と、前記マットレス(1)の支持を受けるようになされた表面を備えたフレーム(3)とを含み、前記フレーム(3)の前記表面は、前記フレーム(3)の少なくとも1つの横軸(4a)を中心として傾斜する少なくとも2枚のパネルを含むベッド(2)において、前記マットレス(1)は請求項1から21のいずれか1項に記載のマットレスである、ことを特徴とするベッド(2)。
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