JP3226241B2 - レンズメータ - Google Patents
レンズメータInfo
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- JP3226241B2 JP3226241B2 JP12835793A JP12835793A JP3226241B2 JP 3226241 B2 JP3226241 B2 JP 3226241B2 JP 12835793 A JP12835793 A JP 12835793A JP 12835793 A JP12835793 A JP 12835793A JP 3226241 B2 JP3226241 B2 JP 3226241B2
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Description
定するレンズメ−タ、殊に加入度を測定するのに好適な
レンズメ−タに関する。
ズを透過した測定光の軌跡を受光素子により検出し、そ
の検出結果に基づいて被検レンズの光学特性を得ること
ができるレンズメ−タが知られている。このレンズメ−
タは通常加入度測定モ−ドを具え、累進多焦点レンズ等
の加入度を測定する。この装置によれば、被検レンズの
遠用部を測定・記憶した後、加入度測定モ−ドに切換
え、その測定位置からレンズを移動させ検者自身が近用
部に達したと判断した位置の測定値を記憶し、その差か
ら加入度を算出し表示する。
ような装置では、遠用部及び近用部の各位置は測定者の
主観的な判断に委ねられており、その判断の正確性は測
定者の勘や経験に依存するものであった。通常枠入れ前
のレンズの遠用部及び近用部の各位置にはマ−クが付さ
れているので、そのマ−クに従えば正確な測定ができる
が、このマ−クは消えやすい。さらに、枠入れ後のレン
ズではこれらのマ−クはふき取られ、隠しマ−クを視認
することも困難である。従って、正確な測定のためには
測定者にかなりの熟練が必要であり、しかも正確性を担
保する客観的な資料は存在しないという問題点がある。
本発明の第1の目的は、上記欠点に鑑み案出されたもの
で、プリズムシニング加工といわれる特殊加工が施され
た累進レンズでも信頼性の高い加入度の測定を行うこと
ができるレンズメ−タを提供することにある。本発明の
第2の目的は、測定者の熟練度合いに依存しなくても、
加入度の測定を行うことができるレンズメ−タを提供す
ることにある。
成するために以下のような特徴を有する。 (1) 測定光を被検レンズに投射し、被検レンズを透
過した測定光の軌跡を受光素子により検出し、その検出
結果に基づいて被検レンズの光学特性を測定するレンズ
メ−タにおいて、累進レンズ測定モ−ドに切換えるモ−
ド切換手段と、屈折度数を所定の間隔で連続的に測定す
る測定制御手段と、前記モ−ド切換手段により累進レン
ズ測定モ−ドにある時は、測定点を誘導するために、累
進帯に模した領域を持つグラフィック図形を表示するデ
ィスプレイと、被検レンズが球面レンズと仮定されたと
きに左右方向のプリズム量がほぼ0となる位置に相当す
る位置に移動目標となるマ−カを、前記測定制御手段の
制御により測定された測定結果に基づいて前記マ−カに
対する現在の測定点を示すタ−ゲットを前記ディスプレ
イ上に表示する第1誘導手段と、測定点が遠用部領域に
ある時の測定結果を記憶する記憶手段と、測定点を近用
部に向けて移動させるために、遠用部領域の測定結果及
び現在の測定結果に基づいて測定点が累進帯を外れたか
否かを監視する監視手段と、該監視手段の結果に基づい
て、測定点が前記累進帯を外れたときは前記累進帯外に
測定点があることを前記ディスプレイ上に表示し、測定
点が累進帯内にある時は加入度の増加に従って前記累進
帯を移動する移動マ−クを前記ディスプレイ上に表示す
る第2誘導手段と、を設けたことを特徴とする。(2) (1)のレンズメ−タにおいて、前記第1誘導
手段は各測定点での左右方向のプリズム量から乱視レン
ズによる影響をオフセットし遠用部軸との偏位量及び偏
位方向を得る演算手段を持つことを特徴とする。
前記第1誘導手段はさらに前記タ−ゲットがマ−カと一
致した後、遠用部領域を示す位置に遠用部マ−カを表示
し、各測定点での測定結果に基づいて遠用部用マ−カに
対する遠用部用タ−ゲットを表示し、遠用部領域への誘
導を行うことを特徴とする。 (4) (1)のレンズメ−タにおいて、前記記憶手段
は連続して測定された屈折度数の変化に基づいて測定点
が遠用部領域であることを判断し、その判断結果に基づ
いて遠用部領域の測定結果を自動的に得ることを特徴と
する。
検レンズを透過した測定光の軌跡を受光素子により検出
し、その検出結果に基づいて被検レンズの光学特性を測
定するレンズメ−タにおいて、累進レンズ測定モ−ドに
切換えるモ−ド切換手段と、屈折度数を所定の間隔で連
続的に測定する測定制御手段と、前記モ−ド切換手段に
より累進レンズ測定モ−ドにある時は、測定点を誘導す
るために、累進帯に模した領域を持つグラフィック図形
を表示するディスプレイと、左右方向及び上下方向への
被検レンズの移動量を検出する移動量検出手段と、被検
レンズが球面レンズと仮定されたときに左右方向のプリ
ズム量がほぼ0となる位置に相当する位置に移動目標と
なるマ−カを、前記移動量検出手段による検出結果に基
づいて前記マ−カに対する現在の測定点を示すタ−ゲッ
トを前記ディスプレイ上に表示する第1誘導手段と、測
定点が遠用部領域にある時の測定結果を記憶する記憶手
段と、測定点を近用部に向けて移動させるために、遠用
部領域の測定結果及び現在の測定結果に基づいて測定点
が累進帯を外れたか否かを監視する監視手段と、該監視
手段及び前記移動量検出手段の結果に基づいて、測定点
が前記累進帯を外れたときは前記累進帯外に測定点があ
ることを前記ディスプレイ上に表示し、測定点が累進帯
内にある時は前記累進帯を移動する移動マ−クを前記デ
ィスプレイ上に表示する第2誘導手段と、を設けたこと
を特徴とする。 (6) 測定光を被検レンズに投射し、被検レンズを透
過した測定光の軌跡を受光素子により検出し、その検出
結果に基づいて被検レンズの光学特性を測定するレンズ
メ−タにおいて、累進レンズ測定モ−ドに切換えるモ−
ド切換手段と、屈折度数を所定の間隔で連続的に測定す
る測定制御手段と、被検レンズが球面レンズと仮定され
たときに左右方向のプリズム量がほぼ0となる位置に測
定点を導く第1誘導手段と、該第1誘導手段により導か
れた位置から被検レンズの上側に測定点を導く第2誘導
手段と、該第2誘導手段に従って移動したときの前記連
続的に測定された屈折度数の変化に基づいて遠用度数を
得て記憶する遠用度数計測手段と、遠用の乱視度数と測
定点の乱視度数の差を算出し乱視度数の差が所定の範囲
内かどうかを判定する判定手段と該第2判定手段の判定
結果に基づいて測定点が累進部を外れたことを示す手段
とを備え遠用度数を記憶後に近用部に向けて 測定点を移
動するための監視手段と、を有したことを特徴とする。
する。 [構 成] (外観構成図)図1は本実施例のレンズメ−タの外観図
である。1はディスプレイであり、通常の測定モ−ドで
は測定光学系の光軸を示すレチクル、位置あわせ用のク
ロスタ−ゲット、測定結果等が表示される。図1では、
加入度測定モ−ドでの表示を示しており、詳しくは後述
する。2は測定結果を印字するプリントスイッチ、3は
左右の選択スイッチ、4は測定値の読み込み用スイッチ
である。5は測定モ−ドを累進レンズ測定用に切り換え
る累進レンズ測定用スイッチである。6はレンズ押さえ
で、測定しようとする被検レンズLをノ−ズピ−ス7上
に載せ、レンズ押さえ6を下げ被検レンズLを保持す
る。8は当て板であり、フレ−ムを押し付けることによ
り図上手前側に移動する。
定光学系の一例を図2の光学系配置図に基づいて説明す
る。11はLED等の発光ダイオ−ドであり、対物レン
ズ12の焦点付近に光軸に直交して4個配置されてい
る。被検レンズLをノ−ズピ−ス7上にセットしたと
き、マイクロコンピュ−タからの指示によりLEDドラ
イバが作動し4個のLED(a,b,c,d)が順次点
灯する。LEDa〜dの順次点灯は屈折力を有する被検
レンズLがノ−ズピ−ス7上に載せられている間、所定
の時間間隔で繰り返し行われる。13は直交するスリッ
トを有する測定用タ−ゲット板であり、対物レンズ12
及びコリメ−ティングレンズ14の焦点付近に固定して
配置されている。なお、被検レンズLが0Dでない度数
(屈折力)をもつ場合は、4つのタ−ゲット像はぼけの
ためにその度数に比例した分だけ像位置をずらし測定誤
差の要因となるので、精密測定にはタ−ゲット板をずれ
量を小さくするように移動することが望ましい。ノ−ズ
ピ−ス7はコリメ−ティングレンズ14及び結像レンズ
15の焦点付近に配置されている。16はハ−フプリズ
ムであり、17は光軸に対して直交して設けられ、互い
に検出方向が直交するよう配置される2個の一次元イメ
−ジセンサである。LED11からの光は対物レンズ1
2、コリメ−ティングレンズ14、被検レンズL、結像
レンズ15を介して直交する2つのイメ−ジセンサ17
上にそれぞれ結像する。
結像位置との関係を簡単に説明する。タ−ゲット13は
4個のLEDで個別に照明されるが、被検レンズがない
場合及び0Dのレンズがノ−ズピ−ス7に載せられてい
る場合には、LEDのa,b,c,dはそれぞれによっ
てイメ−ジセンサ17上にできるタ−ゲット像はすべて
重なる。被検レンズLが球面屈折力のみを持っている場
合、イメ−ジセンサ17上に結像するタ−ゲット像の位
置は球面屈折度数に相当した分だけイメ−ジセンサ17
上で移動する。被検レンズLが柱面屈折力のみを持って
いる場合、柱面レンズに入射する光線は主径線と直交す
る方向(又は同方向)に屈折力が働く。このタ−ゲット
像の移動量により柱面屈折度数が算出できる。いま、L
EDの各a,b,c,dを点灯したときのタ−ゲット像
の中心をそれぞれA(xa,ya ),B(xb,yb ),C
(xc,yc ),D(xd,yd )とし、
Dによるタ−ゲット像の中心座標を上記計算式に代入し
て、球面屈折度、柱面屈折度、軸角度、プリズム量を算
出する(タ−ゲット板を移動するときはその移動量によ
り補正する)。
路を示したブロック図である。2つのイメ−ジセンサ1
7の信号はCCD駆動回路21を介し、コンパレ−タ2
2及びピ−クホ−ルド回路23に入力される。ピ−クホ
−ルド回路23に入力されて検出されたピ−ク電圧は、
A/Dコンバ−タ24によりデジタル信号に変換された
後マイクロコンピュ−タ25に入力される。ピ−クホ−
ルド回路23で出力されたピ−ク電圧のデジタル信号は
コンピュ−タ25を介し、D/Aコンバ−タ26でピ−
ク電圧の1/2の電圧信号に変換され、前記コンパレ−
タ22に入力される。この信号と直接コンパレ−タ22
に入った信号とを比較してストロ−ブ信号を出す。スト
ロ−ブ信号によりカウンタ27の信号がラッチ28に入
り、そのときの波形から明暗エッジの位置を読取り、マ
イクロコンピュ−タ25により座標位置を検出し、その
検出結果に基づいて被検レンズの光学特性を算出する。
これらの情報は、マイクロコンピュ−タ25により処理
されディスプレイ制御回路29を介して、装置の記憶情
報と共に、ディスプレイ1に文字及びグラフィツク表示
される。
作を説明する。まず、単焦点レンズの測定モ−ドについ
て簡単に説明する。単焦点レンズの球面度数、乱視度
数、乱視軸角度を測定するモ−ドの場合、ディスプレイ
1には測定光軸を示す点を中心とするレチクルが表示さ
れる。LEDa〜dの順次点灯は所定の時間間隔で繰り
返し行われ、屈折力を連続的に測定する。被検レンズL
がノ−ズピ−ス7上に載せられると、被検レンズLの屈
折力を演算しディスプレイ1上に表示すると共に、その
プリズム値から被検レンズLの光軸と測定光軸上の被検
レンズとの位置ずれ量を得る(プレンティスの式)。デ
ィスプレイ制御回路29は、クロスタ−ゲットをディス
プレイ1のレチクルに重ねて、そのずれ量に相当する位
置に表示する。レチクルとクロスタ−ゲットが所定の位
置関係にあるときの、測定値が被検レンズの測定値とな
る。
定モ−ドについて説明する。累進レンズ測定用スイッチ
5を押して累進多焦点レンズの測定モ−ドにする。被検
レンズが載置されていない状態では、ディスプレイ1の
画面には図4の(a)のように、固定表示される累進部
(帯)を模した2本の曲線30と、測定点を示す縦長の
長方形のタ−ゲット31が表示される。左右選択スイッ
チ3を押して測定するレンズの左右を指定し、フレ−ム
の下側(本明細書では、フレ−ムやレンズの上下とは眼
鏡を装用した状態での上下を意味するものとして使用す
る)をフレ−ム押さえ8に接触させて被検レンズをノ−
ズピ−ス7上に載置する(フレ−ム押さえ8に接触させ
ると安定した移動が可能になる)。被検レンズは中央か
らやや上をノ−ズピ−ス7上に載せ、遠用部測定ステッ
プを開始する。
に点滅する。マーカ32はターゲット31の移動目標を
示し、マーカ32に対するターゲット31の位置は被検
レンズの移動すべき方向(及び移動量)を測定者に知ら
せる。累進多焦点レンズの遠用部は球面レンズの場合の
被検レンズの左右方向におけるプリズムが0となる軸
(以下本明細書では遠用部軸という)上に存在してい
る。従って、当初のマーカ32はこの遠用部軸上の位置
を示している(図4のb)。被検レンズが球面レンズの
場合は、各測定点での左右方向のプリズム値に基づいて
遠用部軸との偏位の方向と量が得られるので、ターゲッ
ト31はマーカ32に対する各測定点の相対的位置を示
す位置に表示される。被検レンズが乱視レンズの場合に
は、被検レンズの左右方向におけるプリズムが0となる
位置は乱視軸上にあるので、各測定点でのプリズム値か
ら乱視レンズによる影響をオフセットして、遠用部軸と
の偏位量と偏位方向を示す値に補正する(球面レンズは
C=0の特殊の乱視レンズと考えてもよい)。いま、
S,C,Aの各値をもつ任意の乱視レンズにおいて、X
−Y座標(レンズの光学中心を0として、遠用部軸をY
軸ととる)の任意のA点(x,y)におけるプリズム量
(Px,Py)は、 Px=−(Dxx・x+Dxy・y) Py=−(Dyx・x+Dyy・y) B点(0,y)におけるプリズム量(Px0,Py0)は、 Px0=−Dxy・y Py0=−Dyy・y 但し、Dxx=S+Csin2θ Dyx=−Csinθ・cosθ(=Dxy) Dyy=S+Ccos2θ Cはマイナス読み である。以上の式から、 Px0=Dxy・(Py・Dxx−Px・Dyx)/(Dxx・Dyy−Dyx・Dxy) が求められるので、PxからPx0をオフセットしてx=
0の位置及びターゲットの表示位置を決定する。このオ
フセット計算は以後においても行われ、その位置が監視
される。測定者は被検レンズを移動してターゲット31
をマーカ32に合わせ(図4のc)、合致信号が得られ
た位置での屈折度数aを記憶する。なお、遠用部の度数
が小さい場合(例えば±0.25D以下)、プリズム量
の変化が小さいので装置の精度やレンズの面精度の影響
を受け、良い位置合わせ精度が得られないこともある。
したがって度数が小さいレンズであることを検知した
ら、プリズムが0付近で、しかもシリンダ値の変化から
その値が最小となる位置を遠用部軸上の位置と扱っても
よい。
と、タ−ゲット31に代わって横長の長方形のタ−ゲッ
ト33がマ−カ32の上方に表示される(図4のd)。
レンズの上側に測定点を移動し、タ−ゲット33をマ−
カ32に合わせる(図4のe)。この場合のタ−ゲット
33の移動は、被検レンズがレンズの上下方向のプリズ
ム値から換算した所定の距離(数mm)移動したときに、
マ−カ32と一致するように制御される。合致信号が得
られた位置での屈折度数bを記憶する。記憶した屈折度
数a及びbの球面度数を比較して、現在の測定点が累進
部にあるか累進部を脱した遠用部付近にあるかを判断す
る。両者の球面度数の差が所定範囲内(=略0)のとき
はその測定点は遠用部付近にあると判断し、両者の差が
所定範囲外であれば累進部にある(正確にはその可能性
がある)と判断する。
れた場合。この場合、マ−カ32はタ−ゲット33の上
方に表示される(図5のa)。このマ−カ32はタ−ゲ
ット33の移動方向を示すためのものに過ぎない。タ−
ゲット33がマ−カ32に向かって移動するように、測
定者は被検レンズを手前側に移動する。移動中連続して
屈折度数は測定されており、マイクロコンピュ−タ25
はレンズのプリズム量から移動距離を換算し、単位移動
量当りの加入度変化を検出する。単位移動量当りの加入
度変化から測定位置が累進部に入ったことを検出する
と、タ−ゲット33は丸型のタ−ゲット34に形状を変
え、丸型のタ−ゲット34の下方にはマ−カ32が表示
される(図5のb)。なお、屈折度数bの球面度数の値
から一定量(例えば0.12D)増加する位置を検出し
ても良い。加入開始位置から遠用部までの距離は、累進
レンズの種類、加入度数により異なり一定しないが、現
在市販されている累進レンズに関しては加入開始位置の
数mm(4〜8mm)上側は各レンズメ−カが指定する遠用
部領域にあたる。レンズの上下方向の測定プリズム量か
ら移動距離を換算し、レンズを所定距離(本実施例では
6mm)移動すると、タ−ゲット34とマ−カ32は合致
して表示される。本実施例では遠用部がある面積を持っ
た領域で示されるのに着眼して、処理を簡略にするため
に、累進部と検知された測定点から一定距離移動するよ
うにしているが、屈折度数bの球面度数の値から一定量
増加した位置を基準にして移動するようにしても良い。
レンズが所定距離移動した信号が得られると、マ−カ3
2は十字型マ−カ35に形状を変え、両者が一致したこ
とを知らせる(図5のc)。この遠用部測定点での測定
値が安定したことを検出して、この測定値をマイクロコ
ンピュ−タ25は記憶する。
値が記憶されたことを確認すると、自動的に近用部測定
ステップに移る(図5のd)。自動的に遠用部測定ステ
ップから近用部測定ステップに移行することにより、ス
イッチ操作による被検レンズの位置ずれはなくなる。3
6は近用部測定ステップのタ−ゲットであり、近用部の
測定は遠用部測定点からタ−ゲット36を上方に移動す
る(測定点はレンズの下方に移動)ことにより行う。タ
−ゲット36の移動はレンズの上下方向のプリズム量の
変化を移動量に換算して行うが、タ−ゲット36の移動
は測定点が累進部を進んでいくのをイメ−ジさせる。プ
リズム量の変化を移動量に換算すると、屈折度数が小さ
いと測定誤差が発生しやすいので、屈折度数が所定量よ
りも小さい(例えば、0.5D以下)とき、加入度数の
増加量に基づいて移動量を定める。また、プリズム変化
が乱れているレンズにも同様な処理を行う。
行い、測定加入度を表示部37に表示するとともに、こ
れをバ−グラフ38でも表示する。これにより検者は近
用部測定が終了する前でも概略の加入度やその変化の様
子を知ることができる。また、装置は測定位置の柱面度
数と遠用部の柱面度数との差を検出し表示部39に光学
歪み量として数値表示し、測定部が累進部から所定基準
量(例えば0.25D)を超えたか否かをモニタしてい
る。所定基準量を超えているときは、加入度決定のため
の測定値としてはこれをキャンセルするとともに、レン
ズの左右方向のプリズム値によりその方向とズレ量を得
て累進部から外れた位置にタ−ゲット36を表示する
(図5のe、f)。前述のように屈折度数が小さいレン
ズでの測定誤差に対しては、測定者によるレンズ移動
(プリズム量の変化等のデ−タから得られる)に対する
光学歪み量の変化(大きくなるかどうか)を基準に補正
している。このようにして、眼鏡フレ−ムの下側一杯ま
で測定し、タ−ゲット36が左右の略中央にあれば近用
部の測定は終了する(図5のg)。
場合。この場合には、タ−ゲット33はマ−カ32の上
に表示され(図6のa)、測定点をレンズの上側に移動
してタ−ゲット33をマ−カ32方向に移動させる。マ
−カ32はタ−ゲット33の移動方向を示すものに過ぎ
ない。装置は屈折度数を連続して測定しており、レンズ
のプリズム量に基づいて移動距離を換算し、単位移動量
当りの加入度変化を検出する。単位移動量当りの加入度
変化が所定の値(実施例では0.03D/mm)以下にな
った位置を累進部を脱した位置と判断し、この位置から
測定点が所定距離(2mm前後)移動し遠用部に入ったこ
とを検出すると、マ−カ32は十字型マ−カ35に形状
を変え両者が一致したことを知らせる(図6のb)。こ
の遠用部測定点での測定値が安定したことを検出して、
この測定値をマイクロコンピュ−タ25は記憶する。遠
用部測定点での測定値を記憶した後、(イ)と同様にし
て近用部測定を行う。
被検レンズの位置検出機構が付加され、この検出結果を
利用してターゲット33の表示位置の決定を行っている
点に特徴がある。屈折力測定系自体は実施例1と同じで
あるのでその説明は省く。図7は被検レンズの位置検出
機構断面図であり、図8はそのA−A断面図である。8
はフレーム(図では単にレンズLを置いている)を押し
当てる当て板、41はガイドピンである。42はラック
であり、当て板8の内部空間に水平かつ左右方向に移動
可能に保持され、ラック42にはガイドピン41が固定
されている。43はガイドピン41を左方向(図7上)
に付勢するコイルバネである。ラック44は装置の前後
方向に移動可能に支承され、ラック44には当て板8が
固定されているので、当て板8は装置に対して前後方向
に移動可能になっている。45は当て板8を常に前方向
に付勢するバネである。ラック42には回転自在な回転
軸46に取り付けられたピニオン47が噛合し、ピニオ
ン47はラック44と一体となって前後方向に移動す
る。ピニオン47の回転量は回転軸46を介して歯車4
8に伝えられる。この歯車48の回転量をポテンショメ
ータ49で検出する。また、ラック44にはピニオン5
0が噛合し、このピニオン50の回転量がポテンショメ
ータ51により検出される。これらの信号は処理され、
マイクロコンピュータに入力される。このように被検レ
ンズLを当て板8及びガイドピン41に当接させつつ移
動させることにより、被検レンズLの移動量が検出さ
れ、この検出情報によりターゲット及びマーカの表示位
置が決定される。
向)のプリズム量の変化を被検レンズ(測定点)の移動
距離に換算しているが、実施例2は被検レンズの移動量
を直接検出している点が異なるだけであるので、装置の
動作の説明は省略する。実施例1に対して実施例2の装
置は、被検レンズの移動量が正確に検出できるので、測
定点が累進部を外れた場合左右いずれに外れたかを正確
に判断できる他、タ−ゲットを被検レンズの移動量に比
例して移動できる。また、遠用部からの距離を表示する
ことにより近用部の位置を精度良く決定できるので、加
入度を正確に求めることができる。
のであり、累進部(帯)を模した2本の曲線を設けずに
タ−ゲットとマ−カとの位置関係の表示のみでも行うこ
とができるし、タ−ゲットに対して累進部(帯)を移動
するようにしても良い。この様に実施例は本発明の実施
態様を限定する趣旨のものではない。また、実施例で説
明した全ての過程を行うことは必ずしも必要ない。例え
ば遠用部での度数を得る過程で左右方向のプリズムが0
となった時点で、検者が遠用部にあると判断したら、加
入度開始位置を求める操作を省略するスイッチを設ける
ことも良いし、さらには近用部測定に移行した時点で、
累進部の加入度変化を見る必要がないなら左右の位置を
決めるように操作しても良い。
といわれる特殊加工が施された累進レンズでも信頼性の
高い加入度の測定を行うことができる。また、測定者の
熟練度合いに依存しなくても、加入度の測定を行うこと
ができる。
る。
説明図である。
を示す説明図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 測定光を被検レンズに投射し、被検レン
ズを透過した測定光の軌跡を受光素子により検出し、そ
の検出結果に基づいて被検レンズの光学特性を測定する
レンズメ−タにおいて、累進レンズ測定モ−ドに切換え
るモ−ド切換手段と、屈折度数を所定の間隔で連続的に
測定する測定制御手段と、前記モ−ド切換手段により累
進レンズ測定モ−ドにある時は、測定点を誘導するため
に、累進帯に模した領域を持つグラフィック図形を表示
するディスプレイと、被検レンズが球面レンズと仮定さ
れたときに左右方向のプリズム量がほぼ0となる位置に
相当する位置に移動目標となるマ−カを、前記測定制御
手段の制御により測定された測定結果に基づいて前記マ
−カに対する現在の測定点を示すタ−ゲットを前記ディ
スプレイ上に表示する第1誘導手段と、測定点が遠用部
領域にある時の測定結果を記憶する記憶手段と、測定点
を近用部に向けて移動させるために、遠用部領域の測定
結果及び現在の測定結果に基づいて測定点が累進帯を外
れたか否かを監視する監視手段と、該監視手段の結果に
基づいて、測定点が前記累進帯を外れたときは前記累進
帯外に測定点があることを前記ディスプレイ上に表示
し、測定点が累進帯内にある時は加入度の増加に従って
前記累進帯を移動する移動マ−クを前記ディスプレイ上
に表示する第2誘導手段と、を設けたことを特徴とする
レンズメ−タ。 - 【請求項2】 請求項1のレンズメ−タにおいて、前記
第1誘導手段は各測定点での左右方向のプリズム量から
乱視レンズによる影響をオフセットし遠用部軸との偏位
量及び偏位方向を得る演算手段を持つことを特徴とする
レンズメータ。 - 【請求項3】 請求項1のレンズメ−タにおいて、前記
第1誘導手段はさらに前記タ−ゲットがマ−カと一致し
た後、遠用部領域を示す位置に遠用部マ−カを表示し、
各測定点での測定結果に基づいて遠用部用マ−カに対す
る遠用部用タ−ゲットを表示し、遠用部領域への誘導を
行うことを特徴とするレンズメータ。 - 【請求項4】 請求項1のレンズメ−タにおいて、前記
記憶手段は連続して測定された屈折度数の変化に基づい
て測定点が遠用部領域であることを判断し、その判断結
果に基づいて遠用部領域の測定結果を自動的に得ること
を特徴とするレンズメータ。 - 【請求項5】 測定光を被検レンズに投射し、被検レン
ズを透過した測定光の軌跡を受光素子により検出し、そ
の検出結果に基づいて被検レンズの光学特性を測定する
レンズメ−タにおいて、累進レンズ測定モ−ドに切換え
るモ−ド切換手段と、屈折度数を所定の間隔で連続的に
測定する測定制御手段と、前記モ−ド切換手段により累
進レンズ測定モ−ドにある時は、測定点を誘導するため
に、累進帯に模した領域を持つグラフィック図形を表示
するディスプレイと、左右方向及び上下方向への被検レ
ンズの移動量を検出する移動量検出手段と、被検レンズ
が球面レンズと仮定されたときに左右方向のプリズム量
がほぼ0となる位置に相当する位置に移動目標となるマ
−カを、前記移動量検出手段による検出結果に基づいて
前記マ−カに対する現在の測定点を示すタ−ゲットを前
記ディスプレイ上に表示する第1誘導手段と、測定点が
遠用部領域にある時の測定結果を記憶する記憶手段と、
測定点を近用部に向けて移動させるために、遠用部領域
の測定結果及び現在の測定結果に基づいて測定点が累進
帯を外れたか否かを監視する監視手段と、該監視手段及
び前記移動量検出手段の結果に基づいて、測定点が前記
累進帯を外れたときは前記累進帯外に測定点があること
を前記ディスプレイ上に表示し、測定点が累進帯内にあ
る時は前記累進帯を移動する移動マ−クを前記ディスプ
レイ上に表示する第2誘導手段と、を設けたことを特徴
とするレンズメ−タ。 - 【請求項6】 測定光を被検レンズに投射し、被検レン
ズを透過した測定光の軌跡を受光素子により検出し、そ
の検出結果に基づいて被検レンズの光学特性を測定する
レンズメ−タにおいて、累進レンズ測定モ−ドに切換え
るモ−ド切換手段と、屈折度数を所定の間隔で連続的に
測定する測定制御手段と、被検レンズが球面レンズと仮
定されたときに左右方向のプリズム量がほぼ0となる位
置に測定点を導く第1誘導手段と、該第1誘導手段によ
り導かれた位置から被検レンズの上側に測定点を導く第
2誘導手段と、該第2誘導手段に従って移動したときの
前記連続的に測定された屈折度数の変化に基づいて遠用
度数を得て記憶する遠用度数計測手段と、遠用の乱視度
数と測定点の乱視度数の差を算出し乱視度数の差が所定
の範囲内かどうかを判定する判定手段と該第2判定手段
の判定結果に基づいて測定点が累進部を外れたことを示
す手段とを備え遠用度数を記憶後に近用部 に向けて測定
点を移動するための監視手段と、を有したことを特徴と
するレンズメ−タ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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JP17758992 | 1992-06-10 | ||
JP4-177589 | 1992-06-10 | ||
JP4-140173 | 1992-06-10 | ||
JP12835793A JP3226241B2 (ja) | 1992-04-30 | 1993-04-30 | レンズメータ |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11993799A Division JP3207822B2 (ja) | 1992-04-30 | 1999-04-27 | レンズメータ |
JP2001190793A Division JP3396676B2 (ja) | 1992-04-30 | 2001-06-25 | レンズメ−タ |
Publications (2)
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JPH0658842A JPH0658842A (ja) | 1994-03-04 |
JP3226241B2 true JP3226241B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=27315733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12835793A Expired - Lifetime JP3226241B2 (ja) | 1992-04-30 | 1993-04-30 | レンズメータ |
Country Status (1)
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JP3685886B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2005-08-24 | 株式会社トプコン | レンズメーター |
JP5362159B2 (ja) * | 2001-09-04 | 2013-12-11 | 株式会社ニデック | レンズメータ |
JP5015429B2 (ja) * | 2005-04-14 | 2012-08-29 | 株式会社ニデック | レンズメータ |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP12835793A patent/JP3226241B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0658842A (ja) | 1994-03-04 |
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