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JP3222660B2 - 基材表面の処理方法 - Google Patents

基材表面の処理方法

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Publication number
JP3222660B2
JP3222660B2 JP26759093A JP26759093A JP3222660B2 JP 3222660 B2 JP3222660 B2 JP 3222660B2 JP 26759093 A JP26759093 A JP 26759093A JP 26759093 A JP26759093 A JP 26759093A JP 3222660 B2 JP3222660 B2 JP 3222660B2
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film
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ultraviolet laser
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JP26759093A
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策雄 鎌田
剛 岡本
隆児 大谷
内野々良幸
勲二 中嶋
俊之 鈴木
啓明 北村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基材表面を粗化する
工程を含む基材表面の処理方法、あるいは、基材表面を
粗化する工程と粗化された基材表面に膜を形成する工程
を含む基材表面の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント配線板の製造方法では、
基材表面を粗化した後、粗化された基材表面に導電膜を
形成している。この従来のプリント配線板の製造方法
を、図24を参照しながら説明する。まず、図24の最
上段に示す基材200の表面全面を湿式粗化した後、洗
浄してから、核付けに続いて無電解めっきを施して無電
解めっき膜201を形成し、その後、電気めっきを施し
て電気めっき膜202を形成する。ついで、レジスト塗
布によりレジスト層203を形成してから、露光と現像
によりレジスト層203の不要部分を除去して所定パタ
ーンと反対のパターンのレジストマスク204を形成し
た後、エッチング処理により非マスク域の無電解めっき
膜201および電気めっき膜202を選択的に除去し、
ついで、レジストマスク204を除去すれば、無電解め
っき膜と電気めっき膜の2層構成の所定パターンの導電
膜205が基材200の表面に形成されたプリント配線
板206が得られる(特開昭61−6892号公報)。
【0003】しかしながら、上の場合、絶縁基材200
の表面粗化は、いわゆる薬液処理による湿式粗化である
ため、下記の問題がある。湿式粗化は、アルカリ等の薬
液処理管理の困難さや残留薬液の洗浄処理および環境上
有害な薬液を含む洗浄液の排水に伴う汚染の問題があ
る。湿式粗化の他にホーニングやブラスト処理による機
械的粗化もあるが、従来の機械的粗化では、粗化面の凹
みが浅いことなどから膜密着力を十分に向上させること
は難しく実用性は低い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の事
情に鑑みて、湿式粗化を用いずに膜密着力を十分に向上
させられる粗化が基材表面に施せる方法を提供すること
を第1の課題とし、湿式粗化を用いずに膜密着力の十分
な膜を基材表面に形成することのできる方法を提供する
ことを第2の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる基材表
面の処理方法は、上記第1の課題を解決するため、基材
表面に紫外レーザを照射して前記基材表面の粗化を行う
工程を含む構成をとるようにしており、第2の課題を解
決するため、基材表面に紫外レーザを照射して前記基材
表面の粗化を行う工程と粗化された基材表面に膜を形成
する工程を含む構成をとっている。
【0006】以下、この発明をより詳しく説明する。こ
の発明では、粗化のために照射する紫外レーザとして、
通常、波長100〜400nm程度、レーザエネルギー
0.1〜1.0J/cm2 程度の紫外レーザが使われる。
紫外レーザの波長が、100nm未満の場合は空気中で
のレーザ光の減衰が大きく使用できる光学材料も少なく
という不都合が見られる傾向があり、波長400nmを
超す場合、基材表面への熱影響が大き過ぎて表面が粗化
よりも溶融し易くなるという不都合がみられる傾向があ
る。紫外レーザのエネルギーが0.1J/cm2 未満の場
合は粗化効果が弱く実用上十分な凹凸が得られないとい
う不都合が見られる傾向があり、1.0J/cm2 を超す
場合は粗化と同時に被照射基材の分解蒸発が起こり溝部
が形成され後の膜形成に対して好ましくないという不都
合がみられる傾向がある。
【0007】この発明の基材表面の処理方法の場合、基
材表面への膜形成方法は、限定される訳ではないが、例
えば、無電解めっきや、電気めっき、CVDなどによる
金属膜の形成法が挙げられるし、さらに、膜自体も無機
膜や有機膜であってもよい。紫外レーザの照射は、基材
表面の全面でなく、特定域(例えば、後形成または同時
形成で所定パターンの膜を設ける膜形成用域)だけに行
うようにしてもよい。
【0008】湿式粗化は膜形成用域のみを粗化する選択
的粗化にも適さないが、紫外レーザの照射による粗化は
膜形成用域のみを粗化する選択的粗化にも適する。湿式
粗化で選択的粗化を行う場合は、非粗化面だけにマスキ
ングテープを貼り付け薬液に浸漬するのであるが、マス
キングテープは余り細くできないため微細(ファイン)
パターン化が難しい上、テープ剥離後に残る接着剤を除
去するためにフロンなどの有機溶剤を使う必要もあるの
に対し、紫外レーザ照射による粗化は、照射を膜形成用
域に限る程度で済むからである。
【0009】基材表面の特定域のみに紫外レーザの照射
を行う場合は、図1の(a)にみるように、基材1の前
面に膜形成用域に対応する個所が窓となって開いている
マスクを配しておいて、紫外レーザを全面的に当てる
か、図1の(b)にみるように、ビーム状の紫外レーザ
をマスクの上から走査させるか、あるいは、図1の
(c)にみるように、絶縁基材1の前にガルバノミラー
等のスキャンニング機構を設けてビーム状の紫外レーザ
を走査させるか、さらには、図1の(d)にみるよう
に、基材1の表面にビーム状の紫外レーザを当てた状態
で基材1の方をX−Yテーブル等で移動させ相対的に紫
外レーザを走査させるなどすればよい。
【0010】この発明の場合、加えて、紫外レーザの照
射により、粗化された基材表面を光照射により加熱する
こともある。この光照射は、粗化表面に膜を形成する
前、膜形成中、膜形成後の3つのいずれの場合でもよ
い。光照射する粗化面は、基材表面の全面に施されてい
てもよいし、基材表面の特定域だけに施されていてもよ
い。光照射は、例えば、赤外レーザや可視光ビームなど
の熱作用の強い光を粗化表面に照射することで行える。
光照射を伴う加熱により、粗化面の凸部の先端が溶融な
いし軟化して球状化し先端のみが太くなってアンカー効
果を発揮するようになったり、膜形成後の場合は、基板
材料と膜形成材料との間で混合ないし拡散などが起こり
混合域を形成し密着力を強化したりする。
【0011】この発明の場合、基材表面への紫外レーザ
照射を、反応ガスの導入と同反応ガスへのレーザ照射を
伴うレーザCVDの前記反応ガスへのレーザ照射として
も用い、基材表面に対し粗化と同時にレーザCVDによ
る膜の形成を行うようにしてもよい。つまり、この発明
の場合、粗化工程と膜形成工程が同時に行われることも
あるのである。この場合も、基材表面への紫外レーザの
照射は、基材表面の全面でもよいし、特定域だけでもよ
い。
【0012】上に説明した、この発明の様々な態様にお
いて使われる基材は、特定の基材に限られる訳ではな
く、たとえば、樹脂基材、セラミック基材などの絶縁基
材、金属基材などの導電基材が挙げられる。さらに、下
記のような基材A〜Fを用いることも有用である。樹脂
基材Aは、紫外レーザの照射によっても除去されにくい
粒子が表面部分に分散されている樹脂基材である。この
粒子は、必ずしも樹脂基材全体に含まれている必要はな
く、少なくとも粗化を行う領域(例えば、膜形成用域)
に含まれていればよく、普通、樹脂基材全体100重量
%のうち粒子は10〜90重量%を占める。この紫外レ
ーザの照射によっても除去されにくい粒子としては、具
体的に、無機粉末や非粒子部分の樹脂より硬質の樹脂粉
末が挙げられる。
【0013】樹脂基材Bは、紫外レーザの照射により除
去され易い粒子が表面部分に分散されている樹脂基材で
ある。この粒子は、必ずしも樹脂基材全体に含まれてい
る必要はなく、少なくとも粗化を行う領域(例えば、膜
形成用域)に含まれていればよく、普通、樹脂基材全体
100重量%のうち粒子は10〜90重量%を占める。
この紫外レーザの照射により除去され易い粒子として
は、非粒子部分の樹脂より柔らかい軟質の樹脂粉末が挙
げられる。
【0014】樹脂基材Cは、紫外レーザの照射によって
も除去されにくい粒子と紫外レーザの照射により除去さ
れ易い粒子の両方の粒子が表面部分に分散されている樹
脂基材である。これらの粒子は、必ずしも樹脂基材全体
に含まれている必要はなく、少なくとも粗化を行う領域
(例えば、膜形成用域)に含まれていればよく、普通、
樹脂基材全体100重量%のうち粒子は10〜90重量
%を占める。この場合、紫外レーザの照射に対する除去
性は、紫外レーザの照射により除去され易い粒子が一番
良く、紫外レーザの照射によっても除去され難い粒子が
一番悪く、非粒子部分の樹脂が両粒子の間となる。
【0015】樹脂基材Dは、一部表面部分を紫外レーザ
の照射により粗化されやすい樹脂材料で形成した樹脂基
材である。他の部分は紫外レーザによっても粗化され難
い樹脂材料からなる。基材表面の粗化を行う部分のみを
紫外レーザの照射により粗化されやすい樹脂材料で形成
しておくのである。樹脂基材Dは、粗化容易な樹脂材料
と粗化困難な樹脂材料を二色成形法などを用いて成形す
ることで簡単に作れる。
【0016】樹脂基材Eは、基材表面に金属材料を分散
付着させた樹脂基材である。金属材料は粗化を行う領域
だけに分散付着させてもよいし全面に付着させてもよ
い。基材表面に対する金属材料の分散付着は、特定の方
法に限らないが、例えば、反射率の高い金属材料を無電
解めっきなどで部分的に分散析出させたり、粒径の小さ
な金属粒子(粉体)と有機溶剤との混合物(ペーストな
ど)を塗布し有機溶剤だけを飛ばして金属粒子を表面に
分散残留させたり、金属材料を蒸着(例えば、真空蒸
着)で部分的に分散付着させたりすることで行える。
【0017】樹脂基材Fは、表面部分に膜形成物質と結
合し易い物質が含まれている(通常は分散含有してい
る)樹脂基材である。この場合の表面部分には、事実
上、表面にのみに分散している形態を含む。樹脂基材A
〜Fの粒子や物質は、表面付近の必要域に含まれていれ
ばよいが、基材全体に含まれていてもよい。また、上記
樹脂基材A〜E中に膜形成物質と結合し易い物質を含ま
せる形態もある。膜形成物質と結合し易い物質として
は、めっき触媒、カップリング剤、膜形成物質と同じ物
質又は類似の物質(金属膜であれば同一の金属または類
似の金属に結合し易いのである)などが挙げられる。
【0018】そして、上記の方法で粗化された基材表面
に対する膜の形成方法は、前述の如く、特定の方法に限
らない。紫外レーザの照射により基材表面の特定域であ
る膜形成用域だけを選択的に粗化しておき、膜の形成を
基材表面の特定域に選択的に行ったり、あるいは、膜を
基材表面の全面に施したあと、基材表面の特定域以外の
膜だけを除去するようにしたり、さらには、加えて、膜
の形成を反応性ガスの導入と同反応ガスへの光照射を伴
うCVDにより膜形成を行うとともに、前記光照射によ
り基材表面の粗化面の加熱をも行うようにしたりしても
よい。
【0019】膜形成用域の選択的粗化は、所定パターン
化のために基材表面の全面に形成しためっき膜の不要部
分の選択的除去に好都合である。めっき膜における粗化
域以外の除去する部分の下が粗化されておらず密着力が
弱く剥がれ易く残留しないからである。除去するめっき
膜の下も粗化される全面粗化では、絶縁低下の原因とな
る残留めっき膜が残り易くなる。残留めっき膜が残らな
いように過剰な条件でエッチングを行うと、残るめっき
膜部分にサイドエッチが起こり易くなる。
【0020】さらに、この発明の基材表面の粗化から膜
の形成までの具体的な処理例を、図2〜7を参照しなが
ら説明する。図2〜7では、最終的に特定パターンの導
電膜2を有するプリント配線板を得ている。図2の処理
例では、紫外レーザによる粗化は基材1の表面全面に行
い、無電解めっき、電気めっきを基材表面の全面に施
し、レジストマスクを設け、選択的エッチングで不要部
分を除去し、特定パターンの導電膜2を基材1の表面に
形成する。核付けの前に、粗化された基材1の表面を光
照射により加熱し、粗化面の凸部の先端を球状化し太く
するのもよい。湿式粗化を用いずとも、導電膜2の密着
力が向上する。
【0021】図3の処理例では、紫外レーザによる粗化
は基材1の全面ではなく特定パターンの導電膜を設ける
膜形成用域のみに行い、無電解めっきを膜形成用域のみ
に選択的に析出形成した後、基材表面を光照射により加
熱し、粗化面の凸部の先端を球状化し先端のみを太くし
てアンカー効果を発揮させられるようになったり、ある
いは、無電解めっき膜と基材1の混合域を形成させるよ
うにして無電解めっき膜と基材1の密着力を高め、その
後、無電解めっき膜の上に電気めっき膜を積層し、特定
パターンの導電膜2を基材1の表面に形成する。湿式粗
化を用いずとも、レジストマスク形成や選択的エッチン
グの省略が出来、導電膜2の密着力も向上する。
【0022】図4の処理例では、紫外レーザによる粗化
は基材1の全面ではなく膜形成用域のみに行うが、粗化
用の紫外レーザを、反応ガスの導入と同反応ガスへのレ
ーザ照射を伴うレーザCVDの前記反応ガスへの照射レ
ーザとしても用い、基材表面に対し粗化と同時にレーザ
CVDにより金属膜の形成を膜形成用域のみに行う。そ
して、金属膜の上に電気めっき膜を積層し、特定パター
ンの導電膜2を基材1の表面に形成している。湿式粗化
を用いず、レジストマスク形成や選択的エッチングの省
略が出来、導電膜2の密着力も向上する。
【0023】図5の処理例では、紫外レーザによる粗化
は基材1の全面ではなく膜形成用域のみに行い、無電解
めっき、電気めっきを基材表面の全面に施し、レジスト
マスクを設け、選択的エッチングで不要部分を除去し、
特定パターンの導電膜2を基材1の表面に形成してい
る。核付けの前に、粗化された基材1の表面を光照射に
より加熱し、粗化面の凸部の先端を球状化し先端のみを
太くしてアンカー効果を発揮させられるようにしておく
のもよい。湿式粗化を用いず、選択的エッチングは、非
粗化面の上の膜を除去するのであるから容易であり、導
電膜2の密着力も向上する。
【0024】図6の処理例では、紫外レーザによる粗化
は基材1の全面ではなく膜形成用域のみに行い、核付け
を行ったのち、洗浄等で非粗化域の核剤を除去してか
ら、無電解めっきを行い、膜形成用域のみにめっき膜を
析出形成した後、無電解めっき膜の上に電気めっき膜を
積層し、特定パターンの導電膜2を基材1の表面に形成
している。湿式粗化を用いずとも、レジストマスク形成
や選択的エッチングの省略が出来、導電膜2の密着力も
向上する。
【0025】図7の処理例では、紫外レーザによる粗化
は基材1の全面ではなく膜形成用域のみに行い、その
後、反応性ガスの導入と同反応ガスへの光照射を伴うC
VD(レーザ熱CVDなど)により行うとともに前記光
照射により基材表面の粗化面の加熱を行うようにして、
膜形成用域のみに金属膜を形成する。光照射の加熱によ
り金属膜は、基材と混合域を形成したり、粗化面の凸部
先端が球状化したりするため、基板に強く密着する。そ
して、この金属膜の上に電気めっき膜を積層し、特定パ
ターンの導電膜2を基材1の表面に形成する。湿式粗化
を用いずとも、無電解めっきやレジストマスク形成や選
択的エッチングの省略が出来、導電膜2の密着力も向上
する。
【0026】
【作用】この発明のパターン膜形成方法の場合、基材表
面に対し紫外レーザの照射により粗化を行うため、湿式
粗化を用いずに基材表面の粗化が実現できる。紫外レー
ザは十分なエネルギーを有するため、粗化面での凹みが
膜形成用域に機械的な粗化方法の場合よりも深くなり、
粗化された基材表面に形成される膜は密着力の十分なも
のとなる。
【0027】粗化された基材表面を光照射により加熱す
る場合、粗化面の凸部の先端のみが太くアンカー効果が
備わったり、膜と基材の混在域が出来るなど膜の密着力
はより十分なものとなる。紫外レーザの照射を特定域に
選択的に行う場合は、特定域以外の領域に粗化面が形成
されないため、特定域への選択的膜形成が容易に行える
だけでなく、また、全面的に膜を形成してから膜形成域
以外の領域の膜を選択的に除く場合にも、除去する膜の
下が粗化されていないため容易に除去でき、特定域以外
の領域に膜が残ったり、特定域に残る膜のサイドエッチ
が防止できる。
【0028】基材表面への紫外レーザを、反応ガスの導
入と同反応ガスへのレーザ照射を伴うレーザCVDの前
記反応ガスへのレーザ照射として用い、基材表面に対し
粗化と同時にレーザCVDによる膜形成をも行うと、粗
化と膜形成が同時に行える利点がある。紫外レーザの照
射によっても除去されにくい粒子が表面部分に分散され
ている樹脂基材に対し紫外レーザ照射を行うと、除去さ
れにくい粒子が突出残留した状態で粗化が行われる。粒
子の大きさや混合量の調節により深い凹みのある粗化が
できる。
【0029】紫外レーザの照射により除去され易い粒子
が表面部分に分散されている樹脂基材に対し紫外レーザ
照射を行うと、紫外レーザで除去され易い粒子が除かれ
凹みが表面に分散現出した状態となる。粒子の大きさや
混合量の調節により深い凹みの粗化ができる。紫外レー
ザの照射によっても除去されにくい粒子と、紫外レーザ
の照射により除去され易い粒子の両方の粒子が表面部分
に分散されている樹脂基材に対し紫外レーザ照射を行う
と、除去され難い粒子は突出残留するとともに除去され
易い粒子が除かれ凹みが表面に分散現出し、粗化が出来
る。やはり、粒子の大きさや混合量の調節により深い凹
みのある粗化ができる。
【0030】表面部分の一部を紫外レーザの照射により
粗化されやすい樹脂材料で形成した樹脂基材に対し、紫
外レーザ照射を行うと、紫外レーザ照射で粗化されやす
い樹脂材料の部分だけが選択的に粗化される。他の部分
が紫外レーザによっても粗化され難い樹脂材料で出来て
いる樹脂基材でも、基材表面の必要部分の選択的粗化が
可能となる。
【0031】膜形成物質と結合し易い物質を表面部分に
含有する樹脂基材を用いると、粗化面で膜形成物質と結
合し易い物質が結合して膜の密着力がより高まる。金属
材料を表面に分散付着させた樹脂基材に対し紫外レーザ
を照射すると、金属材料の非付着域が選択的に除かれ深
い凹みが分散現出し十分な深さの粗化が出来る。
【0032】この発明の表面粗化方法により基材表面の
特定域が選択的に粗化された基材を用いる場合、特定域
以外の領域が粗化されていないため、特定域への選択的
な膜形成や、膜形成用域以外の領域上の膜の除去が容易
に行え、特定域だけへサイドエッチのない膜を設けるこ
とが容易に行える。加えて、膜形成を、反応性ガスの導
入と同反応性ガスに対する光照射を伴うCVDにより行
うと同時に光照射により基材表面の粗化面の加熱をも行
う場合、粗化面の凸部の先端が太くなったり、膜と基材
の混在域が出来るなど膜の密着力はより十分なものとな
る。
【0033】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
この発明は、下記の実施例に限らない。 −実施例1− 実施例1では、図8にみるように、基材1の表面の膜形
成用域のみに紫外レーザを照射して選択的に粗化し、図
6の処理例に従って、無電解めっき、電気めっきを施
し、特定パターンの導電膜2を基材1の表面に形成す
る。勿論、粗化のあと、図5の処理例に従って、無電解
めっき、電気めっきを施し、選択エッチングし、特定パ
ターンの導電膜2を基材1の表面に形成してもよい。無
電解めっきは銅めっき、ニッケルめっき、金めっき等が
あり、電気めっきにも、銅めっき、ニッケルめっき、金
めっき等がある。
【0034】基材1には、ポリイミド、エポキシなどの
樹脂基材、金属基材、アルミナなどのセラミック基材な
ど何でもよい。紫外レーザの波長は193〜400nm
程度、エネルギーは0.1〜1.0J/cm2 程度でよ
い。例えば、基材1が液晶ポリマー基材であれば、約
0.5〜0.7kg/cmのピール強度がある。粗化し
ない場合の約0.08kg/cmのピール強度に比べて
格段の向上である。
【0035】具体的に、厚み1.6mmのABS樹脂
(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体系
樹脂)製基材1に波長248nm、エネルギー0.3J
/cm 2 の紫外レーザを照射し、粗化した後、無電解銅
めっき、ついで、電気銅めっきを行いプリント配線板を
得た。実施例1の場合、湿式粗化不要により問題の薬液
洗浄などがなくなり、基材表面の選択粗化が可能なため
特定パターンの導電膜2のサイドエッチの心配もなく、
導電膜2の密着力も高い。
【0036】−実施例2− この発明では、図9の(a)にみるように、基材1全面
に紫外レーザを照射して粗化し、そのまま、図9の
(b)にみるように、膜3を形成してもよいのである
が、図9の(c)にみるように、基材1から膜3が剥が
れるのを十分に防ぐには、以下のようにするのがよい。
すなわち、図10の(a)にみるように、基材1全面に
紫外レーザを照射して粗化し、ついで、図10の(b)
にみるように、粗化面に光照射による熱処理をし、粗化
面の細い凸部の先端のみを球状化し太くしてから、図1
0の(c)にみるように、膜3を形成する。この後、図
2の処理例に準じて、特定パターンの例えば銅などの導
電膜2を基材1の表面に形成してもよい。
【0037】基材1には、ABS、ポリカーボネイト、
液晶ポリマー等の有機樹脂基材、Al2 3 、SiO2
等の酸化物系セラミックス基材、Cu、Al、Fe、N
i、Au、Ag等の金属基材など粗化後の光照射で凸部
の先端が溶ける又は軟化する材料の基材が適当である。
光照射は、CO2 レーザ、YAGレーザなどの赤外レー
ザや光ビーム(例えば、YAGレーザ第2高調波など)
等が挙げられる。
【0038】具体的に、厚み1.6mmのABS樹脂製
基材に波長248nm、エネルギー0.3J/cm2
紫外レーザを照射し、粗化した後、波長1064nm、
エネルギー0.1J/cm2 のYAGレーザを照射し、
図2の処理例に従って、プリント配線板を得た。実施例
2の場合、湿式粗化不要で薬液洗浄などがなくなり、粗
化面の細い凸部の先端のみが太くてアンカー効果を発揮
するため、膜の密着力が非常によくなる。
【0039】−実施例3− 実施例3では、実施例2において、基材1に対する紫外
レーザを、図11にみるように、膜形成用域のみに照射
し選択的に粗化し、粗化面に光照射を行い熱処理をし、
粗化面の細い凸部の先端のみを球状化して太くし、図5
の処理例に従って、プリント配線板を得た。
【0040】膜形成用域以外の領域は非粗化であるた
め、無電解銅めっき膜と電気銅めっき膜の選択エッチン
グが容易であり、めっき膜の残留やサイドエッチも防止
できる。 −実施例4− 実施例4では、図12にみるように、樹脂基材やセラミ
ック基材などの基材1を紫外レーザの照射により粗化し
てから、無電解めっき等により金属膜5を形成した後、
光照射による熱処理により、粗化面の凸部の先端に基材
と金属膜層の混合域を形成し金属膜の密着力を上げてい
る。
【0041】粗化は、基材表面の全面に行ってもよい
し、膜形成用域のみに行ってもよい。膜形成用域のみを
粗化する場合は図3の処理例に従ってプリント配線板を
得ることが出来るし、全面を粗化する場合は、光照射に
よる熱処理のあと従来のパターンニング方式によりプリ
ント配線板を得ることができる。金属膜5としては、
銅、金、ニッケル等の単一膜、あるいは、それらの積層
膜が挙げられる。単一膜としては無電解めっきによる金
属膜が挙げられ、積層膜としては、無電解めっきによる
金属膜に電気めっきによる金属膜を積層したものが挙げ
られる。熱処理用の光としては、YAGレーザ、CO2
レーザ、赤外線などが挙げられる。
【0042】実施例2の条件に準じて、図3の処理例に
したがってプリント配線板を得た。金属膜5の一部が、
いわば基材1中に埋め込まれた形となるため、密着強度
は大きい。 −実施例5− 実施例5では、図13の(a)にみるように、基材1
を、チャンバ内に入れ、基材1の表面に対しウインドウ
より紫外レーザを照射しつつ紫外レーザCVDによる粗
化と同時に膜の形成を行っている。紫外レーザCVD
は、基材1表面に反応性ガスの導入と同反応性ガスに対
する紫外レーザの照射を行い膜形成する方法であり、反
応ガスへの照射用紫外レーザと粗化用紫外レーザを兼用
している。反応性ガスとしては、Al(CH)3 ,Cu
(HCOO)2 ・2H2 O,Cuヘキサフルオロアセチ
ルアセトネート,Ni(CO)4 等が挙げられる。
【0043】紫外レーザの照射は基材1の表面の全面で
も膜形成用域のみでもよい。紫外レーザが照射された領
域が粗化される。紫外レーザが照射される領域では、図
13の(b)にみるように、粗化と同時に膜形成用金属
粒子が凹部に析出し、膜は凹部内に入り込む形となるた
め、密着強度は十分なものとなる。紫外レーザのエネル
ギーは0.1〜1.0J/cm2 程度が適当である。
【0044】厚み1.6mmのABS樹脂製基材に波長
248nm、エネルギー0.3J/cm2 の紫外レーザ
を用い、反応性ガスとしては、Cu(HCOO)2 ・2
2Oを用い、図4の処理例に従ってプリント配線板を
得た。粗化と膜形成が同時であり、無電解めっき工程が
不要であり、粗化部分では金属膜と基材が混合した状態
となり、密着強度が高い。
【0045】−実施例6− 実施例6では、図14の(a)にみるように、紫外レー
ザの照射によっては除去されにくい粒子11が表面部分
に分散されている樹脂基材Aを用いる。粒子11は、セ
ラミック、ガラス、テフロンなどであって0.5〜70
μm程度の粒径のものが例示され、非粒子部分の樹脂と
しては、エポキシ、ポリイミド、ポリカーボネート樹脂
等が挙げられる。樹脂基材全体100重量%のうち粒子
が10〜90重量%を占める。
【0046】そして、樹脂基材Aに、図14の(b)に
みるように、紫外レーザを照射すると、粒子11は突出
残留した状態となって粗化されることになる。紫外レー
ザの照射は、樹脂基材Aの表面の全面でも膜形成用域の
みでもよい。全面を粗化し、所定パターンの導電膜を形
成する場合は、例えば、図2の処理例に従えばよい。膜
形成用域のみを粗化し、所定パターンの導電膜を形成す
る場合は、例えば、図5の処理例に従えばよい。
【0047】具体的には、エポキシ樹脂に0.5〜70
μmの粒径(平均粒径10μm)のシリカ(SiO2
粉末を85重量%混合した成形基材(一般の機器に用い
られる電子機器封止材料)を用い、波長248nmの紫
外レーザを膜形成用域のみに照射して粗化し、図5の処
理例に従ってプリント配線板を得た。紫外レーザのエネ
ルギーは0.2〜0.5J/cm2 であった。
【0048】湿式粗化で必須の問題の洗浄工程が不要で
工程簡略化が行え、基材表面に形成する金属膜の密着力
が向上する。 −実施例7− 実施例7では、図15の上の図にみるように、紫外レー
ザの照射により除去され易い粒子12が表面部分に分散
されている樹脂基材Bを用いる。粒子12は、ポリイミ
ド等の樹脂粉末などであって0.5〜100μm程度の
粒径のものが例示され、非粒子部分の樹脂としては、テ
フロン樹脂等が挙げられる。樹脂基材全体100重量%
のうち粒子が10〜90重量%を占める。
【0049】非粒子部分の樹脂と粒子12の具体的な組
み合わせ例は以下の通りである。 組み合わせ 非粒子部分の樹脂:テフロン; 粒子1
2:ポリイミド、ポリカーボネート他、殆どの種類の樹
脂粒子; 組み合わせ 非粒子部分の樹脂:ポリカーボネート;
粒子12:ポリイミド、ポリサルホンなどの樹脂粒
子; 組み合わせ 非粒子部分の樹脂:ポリサルホン; 粒
子12:ポリイミドなどの樹脂粒子; そして、樹脂基材Bに、図15の下の図にみるように、
紫外レーザを照射すると、粒子12は除かれ凹みが表面
に分散現出し状態となって粗化されることになる。粒子
12と非粒子部分の除去速度(エッチングレート)が異
なるため、エッチングレートの速い粒子12が優先的に
除去される形で粗化が出来るのである。紫外レーザのエ
ネルギーは0.1〜1.0J/cm2 程度が適当であ
る。
【0050】紫外レーザの照射は、樹脂基材Bの表面の
全面でも膜形成用域のみでもよい。全面を粗化し、所定
パターンの導電膜を形成する場合は、例えば、図2の処
理例に従えばよい。膜形成用域のみを粗化し、所定パタ
ーンの導電膜を形成する場合は、例えば、図5の処理例
に従えばよい。具体的には、テフロン(四フッ化エチレ
ン系樹脂)に、粒径50μmのポリイミド粉末を30重
量%混合した成形基材を用い、波長248nmの紫外レ
ーザを膜形成用域のみに照射して粗化し、図5の処理例
に従ってプリント配線板を得た。紫外レーザのエネルギ
ーは0.3J/cm2 であった。
【0051】湿式粗化で必須の問題の洗浄工程が不要で
工程簡略化が行え、基材表面に形成する金属膜の密着力
が向上する。 −実施例8− 実施例8では、図16の(a)にみるように、紫外レー
ザの照射によっても除去されにくい粒子11と紫外レー
ザの照射により除去され易い粒子12の両方が表面に分
散されている樹脂基材Cを用いる。粒子11は、セラミ
ック、ガラス、テフロンなどであって0.5〜100μ
m程度の粒径のものが例示され、粒子12は、ポリイミ
ド等の樹脂粉末などであって0.5〜100μm程度の
粒径のものが例示される。非粒子部分の樹脂としては、
ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂基材全体1
00重量%のうち粒子11,12が10〜90重量%を
占める。
【0052】そして、樹脂基材Cに、図16の(b)に
みるように、紫外レーザを照射すると、粒子11は表面
に残留突出するとともに粒子12は除かれ凹みが表面に
分散現出し状態となって粗化されることになる。粒子1
1,12および非粒子部分の樹脂の材料は、除去速度
(エッチングレート)は粒子11が最も遅く、粒子12
が最も速く、非粒子部分の樹脂が両者の中間となるよう
に選定する。エッチングレートの差で粗化が出来るから
である。紫外レーザのエネルギーは0.1〜1.0J/
cm2 程度が適当である。
【0053】紫外レーザの照射は、樹脂基材Cの表面の
全面でも膜形成用域のみでもよい。全面を粗化し、所定
パターンの導電膜を形成する場合は、例えば、図2の処
理例に従えばよい。膜形成用域のみを粗化し、所定パタ
ーンの導電膜を形成する場合は、例えば、図5の処理例
に従えばよい。具体的には、実施例6で用いた粒子11
と実施例7で用いた粒子12をテフロンに合計で30重
量%混合した成形基材を用い、波長248nmの紫外レ
ーザを膜形成用域のみに照射して粗化し、図5の処理例
に従ってプリント配線板を得た。紫外レーザのエネルギ
ーは0.3J/cm2 であった。
【0054】湿式粗化で必須の問題の洗浄工程が不要で
工程簡略化が行え、基材表面に形成する金属膜の密着力
が向上する。 −実施例9− 実施例9では、図17の(a)にみるように、紫外レー
ザの照射により粗化されやすい樹脂材料14で表面部分
の一部を形成し他の部分は紫外レーザでも粗化され難い
樹脂材料(基材樹脂)15で形成した樹脂基材Dを用い
る。図17の(a)にみるように、基材表面の粗化を行
う部分のみ樹脂材料14としておけばよい。樹脂基材D
は、図18にみるように、粗化容易な樹脂材料14と粗
化困難な樹脂材料15とを二色成形などを用いて複合化
することで簡単に作製することができる。
【0055】樹脂材料14としては、ポリイミドなどが
挙げられ、樹脂材料15としては、液晶ポリマーやテフ
ロンなどが挙げられる。そして、樹脂基材Dに、図17
の(b)にみるように、紫外レーザを照射すると、樹脂
材料14の表面が選択的に粗化される。つまり、膜形成
用域部分だけを樹脂材料14で形成しておくと、自動的
に膜形成用域の選択粗化が出来るのである。紫外レーザ
のエネルギーは0.1〜1.0J/cm2 程度が適当で
ある。紫外レーザの照射は、樹脂基材Dの表面の全面で
も樹脂材料14の表面のみでもよい。所定パターンの導
電膜を形成する場合は、例えば、図5または図6の処理
例に従えばよい。
【0056】具体的には、樹脂材料14をポリイミドと
し、樹脂材料15をテフロンとする二色成形基材を用
い、波長248nmの紫外レーザを照射して粗化し、図
6の処理例に従ってプリント配線板を得た。紫外レーザ
のエネルギーは0.2J/cm 2 であった。金型でもっ
て樹脂材料14を必要域に選択的に配置し粗化するた
め、不要域には粗化が付きにくく、無電解めっき時にめ
っき不要域に膜が付きにくくなる。
【0057】−実施例10− 実施例10では、図19の(a)にみるように、膜形成
物質と結合(物理的結合ないし化学的結合)し易い物質
18が表面部分に含まれている(勿論、全体に含まれて
いてもよい)樹脂基材Fを用いる。膜形成物質と結合し
易い物質としては、めっき触媒、カップリング剤(γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン等)、膜形成物質と
同じ物質又は類似の物質(金属膜であれば同一の金属又
は類似の金属:これであれば結合し易いのである)など
が挙げられる。母材樹脂としては、液晶ポリマー、AB
S樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
【0058】実施例10では、図19の(b)にみるよ
うに、紫外レーザを照射すると、樹脂基材Fの表面が粗
化されるとともに物質18が露出するため、図19の
(c)にみるように、無電解めっき等で形成した金や
銅、ニッケル等のめっき膜は物質18と結合し、粗化と
ともに密着力向上に寄与することになる。紫外レーザの
エネルギーは0.1〜1.0J/cm2 程度が適当であ
る。紫外レーザの照射は、樹脂基材Fの表面の全面でも
膜形成用域のみでもよい。全面を粗化し、所定パターン
の導電膜を形成する場合は、例えば、図2の処理例に従
えばよい。膜形成用域のみを粗化し、所定パターンの導
電膜を形成する場合は、例えば、図5または図6の処理
例に従えばよい。
【0059】具体的には、母材樹脂用のABS樹脂に物
質18として銅粉末を添加混合した成形基材を用い、波
長248nmの紫外レーザを膜形成用域のみに照射して
粗化し、図6の処理例に従ってプリント配線板を得た。
紫外レーザのエネルギーは0.3J/cm2 であった。
湿式粗化が不要であるとともに、無電解めっきの場合の
核付け工程も省略できるようになる。
【0060】−実施例11− 実施例11では、図20の(a)にみるように、基材表
面に金属材料20を分散付着させた樹脂基材Eを用い
る。樹脂の種類はこれまでに例示したものが使える。金
属材料20としては、銅、ニッケル、金、銀など紫外レ
ーザに対する反射率の高いものが好ましいが、これら例
示のものに限らない。金属材料20の分散付着は、金属
めっき、金属粉体付着、金属材蒸着などの方法がある。
【0061】金属めっきの場合、無電解めっきのめっき
時間やめっき液の濃度の調整により、全面でなく部分的
めっきの範囲にめっきを止める。各部分めっきの大きさ
が0.5〜5μm程度となるようにする。金属粉体付着
の場合、粒径10〜100μm程度の粉体と、有機溶剤
(例えば、アセトン、アルコール等)の混合物(ペース
ト等)を塗布し、溶剤を飛ばして金属粉体を表面に残
す。混合物の粉体濃度は、塗布した際に粉体が基材表面
を覆い尽さない濃度に設定する。
【0062】金属材蒸着の場合、蒸着初期は金属が点在
した状態となることを利用しており、基材全面が覆われ
る前に蒸着を停止し、全面でなく部分的蒸着の範囲に止
める。各部分蒸着の大きさが0.01〜1μm程度が好
ましい。金属材料20の分散付着の方法の選択で粗度の
調整が可能となる。実施例11では、図20の(b)に
みるように、紫外レーザを照射すると、金属材料20未
着部分の母材樹脂部分が選択的に除かれ深く掘られて粗
化が出来る。
【0063】紫外レーザのエネルギーは0.1〜1.0
J/cm2 程度が適当である。紫外レーザの照射は、樹
脂基材Eの表面の全面でも膜形成用域のみでもよい。全
面を粗化し、所定パターンの導電膜を形成する場合は、
例えば、図2の処理例に従えばよい。膜形成用域のみを
粗化し、所定パターンの導電膜を形成する場合は、例え
ば、図5の処理例に従えばよい。
【0064】具体的には、ABS樹脂基材の表面に金属
粉体付着方法で金属材料20を分散付着させた樹脂基材
に波長248nmの紫外レーザを膜形成用域のみに照射
して粗化し、図5の処理例に従ってプリント配線板を得
た。紫外レーザのエネルギーは0.5J/cm2 であっ
た。金属材料20の付着量の調整で表面粗度の調整が可
能である。
【0065】−実施例12− 実施例12では、図21にみるように、基材1の表面の
膜形成用域(回路パターンに相当)のみに紫外レーザを
照射し、基材表面の膜形成用域のみを粗化し、無電解め
っき用の核(Pd等)付けを全面にしてから洗浄するこ
とにより、粗化面のみに核剤を残留させた後、無電解め
っきおよび電気めっきを行い、所定パターンの導電膜2
を膜形成用域のみに選択的に形成し、プリント配線板を
得る。
【0066】未粗化面に付着した核剤よりも粗化面の凹
部に入った核剤は洗浄で除去され難いことを利用してレ
ジストマスク無しで導電膜の選択形成を行うのである。
基材は、液晶ポリマー、ポリイミド、エポキシ等の樹脂
基材あるいはアルミナ等のセラミック基材など、これま
でに例示したものが使えるし、粗化に関しても、前述の
膜形成用域のみの粗化のいずれのものでも利用可能であ
る。
【0067】具体的には、図6の処理例にしたがって、
無電解めっきで銅膜を付け、電気めっきで銅膜を形成
し、プリント配線板を得た。湿式粗化が不要であり、選
択エッチング用のレジストマクス形成も不要である。レ
ジスト塗布、露光、現像が省略できる。 −実施例13− 実施例13では、図22にみるように、基材1の表面の
膜形成用域(回路パターンに相当)のみに紫外レーザを
照射し、基材表面の膜形成用域のみを粗化し、無電解め
っき用の核(Pd等)付けを全面に行い、無電解めっき
および電気めっきを全面に行った後、レジスト塗布、露
光、現像によりレジストマスクを形成したあと、選択的
エッチングを行うことにより、所定パターンの導電膜2
を有するプリント配線板を得る。
【0068】基材は、液晶ポリマー、ポリイミド、エポ
キシ等の樹脂基材あるいはアルミナ等のセラミック基材
など、これまでに例示したものが使えるし、粗化に関し
ても、前述の膜形成用域のみの粗化のいずれのものでも
利用可能である。具体的には、図5の処理例にしたがっ
て、無電解めっきで銅膜を付け、電気めっきで銅膜を形
成し、プリント配線板を得た。
【0069】湿式粗化が不要であり、選択エッチングの
際、除去部分では粗化がなされていないため容易に除去
でき、サイドエッチを防止しつつ絶縁不良の原因となる
不要金属の残留を防止できる。 −実施例14− 実施例14では、基材1の表面の膜形成用域(回路パタ
ーンに相当)のみに紫外レーザを照射して基材表面の膜
形成用域のみを粗化し、その後、図23にみるように、
基材1を、チャンバ内に入れ、基材1の表面に対しウイ
ンドウより光を照射しつつレーザCVD(熱CVD)に
よる膜の形成を行っている。レーザCVDは、反応性ガ
スの導入と同反応性ガスに対するレーザの照射を行い膜
形成する方法である。反応性ガスとしては、Al(C
H)3 、Cu(HCOO)2 ・2H 2 O、Cuヘキサフ
ルオロアセチルアセトネート、Ni(CO)4 等が挙げ
られる。照射する光は、Arレーザ、YAGレーザ、C
2 レーザ等のいわゆる熱レーザが例示される。この光
の照射は粗化面のみに行う。
【0070】粗化面の凸部で熱集中が起こり、反応性ガ
スが粗化面で分解し所定パターンの膜形成が行える。基
材は、液晶ポリマー、ポリイミド、エポキシ等の樹脂基
材あるいはアルミナ等のセラミック基材など、これまで
に例示したものが使えるし、粗化に関しても、前述の膜
形成用域のみの粗化のいずれのものでも利用可能であ
る。
【0071】具体的には、図7の処理例にしたがって、
CVDで銅膜を付け、電気めっきで銅膜を形成し、プリ
ント配線板を得た。湿式粗化が不要であり、選択エッチ
ング用のレジストマクス形成も不要である。レジスト塗
布、露光、現像が省略できる。
【0072】
【発明の効果】この発明のパターン膜形成方法では、基
材表面の粗化を紫外レーザ照射により行うため、湿式粗
化を用いずとも、凹みの深い粗化が実現でき、粗化面に
形成される膜は密着力の十分なものとなる。粗化された
基材表面を光照射により加熱すると、粗化面の凸部の先
端のみが太くアンカー効果が備わり、膜と基材の混在域
が出来るため膜の密着力はより十分なものとなる。
【0073】紫外レーザの照射を特定域に選択的に行う
場合は、特定域以外の領域に膜が残ったり、特定域に残
る膜にサイドエッチを起こさずに、特定域への膜形成が
容易に行える。基材表面に対する紫外レーザを、レーザ
CVDの反応ガスへの照射レーザとしても用い、基材表
面に対し粗化と同時にレーザCVDによる膜形成を行う
と、粗化と膜形成が同時に行える利点がある。
【0074】紫外レーザの照射によっても除去されにく
い粒子が表面部分に分散されている樹脂基材を用いる
と、粒子の大きさや混合量の調節により深い凹みのある
粗化ができる。紫外レーザの照射により除去され易い粒
子が表面部分に分散されている樹脂基材を用いると、粒
子の大きさや混合量の調節により深い凹みの粗化ができ
る。
【0075】紫外レーザの照射によっても除去されにく
い粒子と紫外レーザの照射により除去され易い粒子の両
方の粒子が表面部分に分散されている樹脂基材を用いる
と、やはり、粒子の大きさや混合量の調節により深い凹
みのある粗化ができる。表面部分の一部を紫外レーザの
照射により粗化されやすい樹脂材料で形成した樹脂基材
を用いると、他の部分が紫外レーザでも粗化され難い樹
脂材料で出来ている樹脂基材であっても、基材表面の必
要部分の選択的粗化が可能となる。
【0076】膜形成物質と結合し易い物質を表面部分に
含有する樹脂基材を用いると、膜の密着力がより高ま
る。表面に金属材料を分散付着させた樹脂基材を用いる
と、深い凹みが分散現出し十分な深さの粗化が出来る。
この発明の表面粗化方法により基材表面の特定域が選択
的に粗化された基材を用いる場合、特定域以外の領域が
粗化されていないため、特定域への選択的な膜形成や、
膜形成用域以外の領域上の膜の除去が容易に行え、特定
域だけへサイドエッチのない膜を設けることが容易に行
える。
【0077】加えて、膜形成を、反応性ガスの導入と同
反応性ガスに対する光照射を伴うCVDにより行うと同
時に光照射により基材表面の粗化面の加熱をも行う場合
は、膜の密着力はより十分なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明での紫外レーザの照射形態を示す概略
説明図。
【図2】この発明での基材表面の処理方法の処理例を示
す工程説明図。
【図3】この発明での基材表面の処理方法の処理例を示
す工程説明図。
【図4】この発明での基材表面の処理方法の処理例を示
す工程説明図。
【図5】この発明での基材表面の処理方法の処理例を示
す工程説明図。
【図6】この発明での基材表面の処理方法の処理例を示
す工程説明図。
【図7】この発明での基材表面の処理方法の処理例を示
す工程説明図。
【図8】実施例1での基材表面の処理の様子を示す概略
説明図。
【図9】実施例2での基材表面の参考にする処理の様子
を示す概略説明図。
【図10】実施例2での基材表面の処理の様子を示す概
略説明図。
【図11】実施例3での基材表面の処理の様子を示す概
略説明図。
【図12】実施例4での基材表面の処理の様子を示す概
略説明図。
【図13】実施例5での基材表面の処理の様子を示す概
略説明図。
【図14】実施例6での基材と基材表面の処理の様子を
示す概略説明図。
【図15】実施例7での基材と基材表面の処理の様子を
示す概略説明図。
【図16】実施例8での基材と基材表面の処理の様子を
示す概略説明図。
【図17】実施例9での基材と基材表面の処理の様子を
示す概略説明図。
【図18】実施例9での基材作製の様子を示す概略説明
図。
【図19】実施例10での基材と基材表面の処理の様子
を示す概略説明図。
【図20】実施例11での基材と基材表面の処理の様子
を示す概略説明図。
【図21】実施例12での基材表面の処理の様子を示す
概略説明図。
【図22】実施例13での基材表面の処理の様子を示す
概略説明図。
【図23】実施例14での基材表面の処理の様子を示す
概略説明図。
【図24】従来の基材表面の処理の様子を示す概略説明
図。
【符号の説明】
1 基材 2 所定パターンの導電膜 3 金属膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野々良幸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 中嶋 勲二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 北村 啓明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−280494(JP,A) 特開 平4−187389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 C08J 7/00 C08J 7/04 H05K 3/14 H05K 3/18

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材表面に紫外レーザを照射して前記基材
    表面の粗化を行う工程(a)と粗化された基材表面に膜を
    形成する工程(b)を含む基材表面の処理方法であって、 基材表面への紫外レーザ照射を、反応ガスの導入と同反
    応ガスへのレーザ照射を伴うレーザCVDの前記反応ガ
    スへのレーザ照射として用い、基材表面に対し粗化工程
    (a)と同時に膜の形成工程(b)を行う 基材表面の処理方
    法。
  2. 【請求項2】基材表面に紫外レーザを照射して前記基材
    表面の粗化を行う工程(a)と粗化された基材表面に膜を
    形成する工程(b)を含む基材表面の処理方法であって、 粗化工程(a)の後で、 膜の形成工程(b)を、反応性ガスの導入と同反応ガスへ
    の光照射を伴うCVDにより行うとともに、前記光照射
    により基材表面の粗化面の加熱をも行う基材表面の処理
    方法。
  3. 【請求項3】紫外レーザの照射を基材表面の特定域だけ
    に行う請求項1からまでのいずれかに記載の基材表面
    の処理方法。
  4. 【請求項4】基材として、紫外レーザの照射によっても
    除去されにくい粒子が表面部分に分散されている樹脂基
    材を用いる請求項1からまでのいずれかに記載の基材
    表面の処理方法。
  5. 【請求項5】基材として、紫外レーザの照射により除去
    され易い粒子が表面部分に分散されている樹脂基材を用
    いる請求項1からまでのいずれかに記載の基材表面の
    処理方法。
  6. 【請求項6】基材として、紫外レーザの照射によっても
    除去され難い粒子と紫外レーザの照射により除去され易
    い粒子の両方が表面部分に分散されている樹脂基材を用
    いる請求項1からまでのいずれかに記載の基材表面の
    処理方法。
  7. 【請求項7】基材として、一部表面部分を紫外レーザの
    照射により粗化されやすい樹脂材料で形成した樹脂基材
    を用いる請求項1からまでのいずれかに記載の基材表
    面の処理方法。
  8. 【請求項8】基材として、表面部分に金属材料を分散付
    着させた樹脂基材を用いる請求項1からまでのいずれ
    かに記載の基材表面の処理方法。
  9. 【請求項9】基材として、表面部分に膜形成物質と結合
    し易い物質が含まれている樹脂基材を用いる請求項
    までのいずれかに記載の基材表面の処理方法。
  10. 【請求項10】膜の形成を、基材表面の特定域に選択的
    に行う請求項からまでのいずれかに記載の基材表面
    の処理方法。
  11. 【請求項11】膜の形成を基材表面全面に行ったあと、
    基材表面の特定域以外の膜だけを除去する請求項から
    10までのいずれかに記載の基材表面の処理方法。
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