JP3217277B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
る。更に詳しくは生分解性に優れた水溶性アミノポリカ
ルボン酸化合物を含有し、優れた洗浄力を有する洗浄剤
組成物に関する。
洗濯液中に溶解・分散させる界面活性剤、汚れの分解や
可溶化を促進させるアルカリ剤、汚れを分散させるため
の高分子化合物、界面活性剤の能力を低下させるカルシ
ウムやマグネシウム等を洗濯液中から除去するための金
属イオン封鎖剤等により構成されている。
を示すものではないが、界面活性剤等と組み合わせるこ
とで洗浄力を向上させる目的の物質を一般にビルダーと
呼んでいる。これら洗剤ビルダーのうち、特に前述した
金属イオン封鎖剤は界面活性剤の性能をより効果的に発
現させるための物質であり、極めて重要な洗剤ビルダー
の一つである。
属イオン封鎖剤)としてトリポリリン酸ナトリウムなど
のリン化合物が配合されていたが、リン化合物は河川や
湖沼などの富栄養化の原因の一つとして考えられてお
り、洗剤業界はリン酸塩ビルダーの使用を自主規制し、
リン酸塩ビルダーを含まない洗剤の開発を行ってきた。
その結果、現在では特定の構造を有する結晶性アルミノ
珪酸ナトリウムであるゼオライトが金属イオン封鎖剤の
主成分となっている。
の主流として用いられているが、低温、短時間の洗浄で
は十分な性能を発揮できない場合があり、またゼオライ
トは水不溶性であるため溶け残りをなくすために配合の
自由度が制限されるといった問題点があった。
から、ゼオライト以外のビルダーとして、生物分解性が
良く、金属イオン封鎖性能に優れた有機ビルダーの研究
が行われている。このような背景から、例えば、エポキ
シコハク酸やマレイン酸とアスパラギン酸との反応によ
り得られる特定の有機ビルダー及びこれを含有する洗浄
剤組成物が特開平5−170714号公報に開示されており、
また、特開平6−248300号公報には、ヒドロキシイミノ
ジコハク酸からなるビルダーを特定量含有する洗浄剤組
成物が開示されている。
ン酸塩は、上記の有機ビルダーよりもカルシウム捕捉能
と生分解性に優れ、特開昭50−3979号、特開昭56−8139
9 号で、N,N −ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸
塩の洗剤用ビルダーとしての配合が示唆されている。し
かしながら、これらの各公報は、本ビルダーの効果を十
分に引き出す組成について示唆するものではなかった。
オン界面活性剤をベースにして、無機ビルダーであるゼ
オライトを併用した系に、生分解性を有する水溶性キレ
ート剤であるN,N −ビス(カルボキシメチル)グルタミ
ン酸塩を配合してなる洗浄剤組成物において、より高い
洗浄力が得られる最適な組成を見出すことにある。
結果、アニオン界面活性剤、ゼオライトを併用した系に
おいて、N,N −ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸
塩及びカルボキシル基含有高分子重合体を、それぞれ特
定の配合比で含有する洗浄剤組成物が上記課題を解決し
得ることを見出し、本発明を完成するに到った。
又はモノエチレン性不飽和のジカルボン酸単位を含有す
る重量平均分子量 1,000〜150,000 の高分子重合体又は
その塩 (c) 下記一般式(I) で表される N,N−ビス(カルボキシ
メチル)グルタミン酸塩
ルカリ土類金属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示
し、複数個のM は同一でも異なっていてもよい。〕 (d) 結晶性アルミノ珪酸塩 5〜40重量%、を含有し、
(b) 成分と(c) 成分と合計量が1〜20重量%であり、か
つ、(b) 成分と(c) 成分の重量比が(b) /(c) =1/10
〜10/1である洗浄剤組成物を提供するものである。
活性剤は15〜50重量%、好ましくは25〜45重量%配合さ
れる。この配合量の範囲において、十分な洗浄力が得ら
れ、また製造も容易である。本発明に用いられるアニオ
ン界面活性剤としては炭素数8〜16のアルキルベンゼン
スルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩 (SAS)、α−オレ
フィンスルホン酸塩、1級、2級の高級アルコールの硫
酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸塩から選ばれる1種ま
たは2種以上が用いられる。
は、モノエチレン性不飽和のモノカルボン酸単位及び/
又はモノエチレン性不飽和のジカルボン酸単位を含有す
る重量平均分子量1,000 〜150,000 、好ましくは10,000
〜100,000 のものが用いられ、好ましくは下記式で示さ
れる繰り返し単位を有する(共)重合体又はその塩であ
る。共重合体の塩は一部もしくは全部が塩であってもよ
い。
/y はモル比で x/y =0/10〜5/5である。〕 この高分子共重合体塩は、マレイン酸(i) とアクリル酸
(ii)とがモル比基準で(i) /(ii)=0/10〜5/5、好
ましくは2/8〜5/5の共重合比で重合したアクリル
酸の単独重合体またはマレイン酸/アクリル酸共重合体
のナトリウム塩、カリウム塩からなり、重量平均分子量
は1,000 〜150,000 、好ましくは10,000〜100,000 の範
囲である。共重合比、分子量が上記範囲を逸脱すると満
足のゆく洗浄性能が得られない。
されるN,N −ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸塩
である。
ルカリ土類金属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示
し、複数個のM は同一でも異なっていてもよい。〕 本発明では、このN,N −ビス(カルボキシメチル)グル
タミン酸塩(c) を、(b) 成分との合計で、(b) +(c) =
1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%とすること、及
び(b) 成分と(c) 成分を重量比で(b) /(c) =1/10〜
10/1、好ましくは3/10〜10/3、更に好ましくは3
/7〜7/3の比率で配合することで優れた洗浄力得ら
れる。両者の重量比がこの範囲を外れると十分な洗浄力
が得られないので好ましくない。
ゼオライトといわれているものであり、下記一般式(i)
で表されるものであり、中でも式(ii)で示されるものが
好ましい。 a'(M2O)・Al2O3・b'(SiO2)・w(H2O) (i) 〔式中、M はアルカリ金属原子、a', b', w は各成分の
モル比を表し、一般的には 0.7≦a'≦1.5 、0.8 ≦b'<
6、w は任意の正数である。〕 Na2O・Al2O3・n(SiO2)・w(H2O) (ii) 〔ここで、n は 1.8〜3.0 、w は1〜6の数を表す。〕 結晶性アルミノ珪酸塩(ゼオライト)としては、A型、
X型、P型ゼオライトに代表される平均一次粒径0.1 〜
10μmの合成ゼオライトが好適に使用される。ゼオライ
トは粉末及び/又はゼオライトスラリーを乾燥して得ら
れるゼオライト凝集乾燥粒子として配合してもよい。本
発明において、結晶性アルミノ珪酸塩は、組成物中に5
〜40重量%、好ましくは10〜35重量%配合される。この
範囲のアルミノ珪酸塩の配合量において、良好な洗浄力
が得られる。
(a) 、(b) 、(c) 及び(d) の必須成分の他に、下記のよ
うな他の任意成分を含有することができる。非イオン界
面活性剤としては、炭素数が8〜22のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はその
アルキレンオキサイド付加物、スクロース脂肪酸エステ
ル、アルキル及びアルケニルグルコシド、脂肪酸グリセ
リンモノエステル又はそのアルキレンオキシド付加物、
アルキルアミンオキサイドなどを使用することができ
る。また、両性界面活性剤としては、アミノ酸型界面活
性剤、 N−アシルアミノ酸型界面活性剤などを、陽イオ
ン界面活性剤としては第4級アンモニウム塩などを使用
することができる。ビルダーとしては、通常の洗剤用ビ
ルダーとして知られているものを用いることができ、具
体的には、ソーダ灰などの炭酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、
珪酸塩、結晶性珪酸塩、特開昭54−52196 号公報記載の
ポリグリオキシル酸塩、クエン酸、オキシジコハク酸、
ニトリロトリ酢酸塩などのものが挙げられる。
酸塩を配合することが好ましい。結晶性珪酸塩は、珪酸
(SiO2)のアルカリ金属塩が好ましく、なかでも、アルカ
リ金属ケイ酸塩のSiO2/M2O(但しM はアルカリ金属を表
す。) が 0.5〜2.6 であるものが好適に用いられる。従
来知られている結晶性珪酸塩はSiO2/Na2Oが 1.9〜4.0
であるが、この比率が 2.6を超えるものは高密度洗剤の
配合に向かない場合がある。
適なものは、次の組成を有するものである。 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (II) 〔式中、M は周期律表のIa族元素を表し、Meは周期律表
のIIa族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又
はVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わ
せを示し、 y/x = 0.5〜2.6 、 z/x =0.01〜1.0 、
w =0〜20、 n/m = 0.5〜2.0 である。〕 M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (III) 〔式中、M はアルカリ金属を表し、x'= 1.5〜2.6 、y'
=0〜20である。〕。
性珪酸塩について説明する。
元素から選ばれ、Ia族元素としては、Na、K 等が挙げら
れる。これらは単独で或いは例えばNa2OとK2O とが混合
してM2O 成分を構成してもよい。
IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選ばれ、例
えばMg、Ca、Zn、Y 、Ti、Zr、Fe等が挙げられる。これ
らは特に限定されるものではないが、資源及び安全上の
点から好ましくはMg、Caである。また、これらは単独で
或いは2種以上混合していてもよく、例えばMgO、CaO等
が混合してMemOn 成分を構成していてもよい。
0.5〜2.6 であり、好ましくは 1.5〜2.2 である。 y/x
が 0.5未満では耐水溶性が不十分であり、ケーキング
性、溶解性、洗剤組成物の粉末物性に著しく悪影響を及
ぼす。また、 y/x が 2.6を超えると、アルカリ能が低
くなり、アルカリ剤として不十分となり、且つイオン交
換能も低くなり、イオン交換体としても不十分である。
また、一般式(II)において、 z/x は0.01〜1.0 であ
り、好ましくは0.02〜0.9 である。 z/x が0.01未満で
は耐水溶性が不十分であり、 z/x が1.0 を超えるとイ
オン交換能も低くなり、イオン交換体として不十分であ
る。x, y, z は前記の y/x 比、 z/x 比に示されるよ
うな関係であれば特に限定されるものではない。なお、
前記のようにx(M2O)が例えばx'(Na2O)・x''(K2O)・とな
る場合は、x はx'+x'' となる。このような関係は、z
(MemOn) 成分が2種以上のものからなる場合におけるz
においても同様である。また、 n/m は、当該元素に配
位する酸素イオン数を示し、実質的には 0.5、 1.0、
1.5、 2.0の値から選ばれる。
O 、SiO2、MemOn の三成分よりなっている。従って、一
般式(II)で表される結晶性珪酸塩を製造するには、その
原料として各成分が必要になるが、本発明においては特
に限定されることなく公知の化合物が適宜用いられる。
例えば、M2O 成分、MemOn 成分としては、各々の当該元
素の単独或いは複合の酸化物、水酸化物、塩類、当該元
素含有鉱物が用いられる。具体的には、例えばM2O 成分
の原料としては、NaOH、KOH 、Na2CO3、K2CO3、Na2SO4
等が、MemOn 成分の原料としては、CaCO3 、MgCO3、Ca
(OH)2、Mg(OH)2、MgO 、ZrO2、ドロマイト等が挙げられ
る。SiO2成分としてはケイ石、カオリン、タルク、溶融
シリカ、珪酸ソーダ等が用いられる。
方法は、目的とする結晶性珪酸塩のx, y, z の値となる
ように所定の量比で上記原料成分を混合し、通常 300〜
1500℃、好ましくは 500〜1000℃、更に好ましくは 600
〜900 ℃の範囲で焼成して結晶化させる方法が例示され
る。この場合、加熱温度が 300℃未満では結晶化が不十
分で耐水溶性に劣り、また1500℃を超えると粗大粒子化
しイオン交換能が低下する。加熱時間は通常 0.1〜24時
間である。このような焼成は通常、電気炉、ガス炉等の
加熱炉で行なうことができる。
される結晶性珪酸塩は、0.1 重量%水分散液において11
以上のpHを示し、優れたアルカリ能を示す。また、アル
カリ緩衝効果についても特に優れており、炭酸ソーダや
炭酸カリウムと比較してもアルカリ緩衝効果が優れるも
のである。
イオン交換容量として、少なくとも100CaCO3mg/g 以
上、好ましくは 200〜600CaCO3mg/g を有するものであ
り、本発明におけるイオン捕捉能を有する物質の一つで
ある。
前記のようにアルカリ能とアルカリ緩衝効果を有し、更
にイオン交換能を有するため、その配合量を適宜調整す
ることにより、前述の洗浄条件を好適に調整することが
できる。
の平均粒径が 0.1〜100 μmであることが好ましく、よ
り好ましくは1〜60μmである。平均粒径が 100μmを
超えると、イオン交換の発現速度が遅くなる傾向があ
り、洗浄性の低下を招く。また、 0.1μm未満であると
比表面積の増大により吸湿性並びに吸CO2 性が増大し、
品質の劣化が著しくなる傾向がある。なお、ここでいう
平均粒径とは、粒度分布のメジアン径である。
結晶性珪酸塩は、振動ミル、ハンマーミル、ボールミ
ル、ローラーミル等の粉砕機を用い、粉砕することによ
って調製することができる。
性珪酸塩について説明する。この結晶性珪酸塩は、一般
式(III) M2O・x'(SiO2)・y’(H2O) (III) 〔式中、M はアルカリ金属を表し、x'= 1.5〜2.6 、
y'=0〜20である。〕で表されるものであるが、一般式
(III) 中のx'、y'が 1.7≦x'≦2.2 且つy'=0のものが
好ましく、陽イオン交換能が 100〜400 CaCO3 mg/g の
ものが使用でき、本発明におけるイオン補足能を有する
物質の一つである。一般式(III) で表される結晶性珪酸
塩は、このようにアルカリ能とアルカリ緩衝効果を有
し、更にイオン交換能を有するため、その配合量を適宜
調整することにより、前述の洗浄条件を好適に調整する
ことができる。
特開昭60−227895号公報にその製法が記載されており、
一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを 200〜1000℃
で焼成して結晶性とすることによって得られる。合成方
法の詳細は例えばPhys.Chem.Glasses.7, 127-138(196
6)、Z.Kristallogr., 129, 396-404(1969)等に記載され
ている。また、一般式(III) で表される結晶性珪酸塩
は、例えば、ヘキスト−トクヤマ社より商品名「Na-SKS
-6」(δ−Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状のものが
入手できる。本発明において、一般式(III) で表される
結晶性珪酸塩は、一般式(II)で表される結晶性珪酸塩
と同様に、平均粒径が 0.1〜100 μmであることが好ま
しく、より好ましくは1〜60μmである。
れる結晶性珪酸塩、前記一般式(III) で表される結晶性
珪酸塩は、それぞれ単独あるいは2種以上を用いること
ができる。また、組成物中に配合するアルカリ剤のう
ち、好ましくは30〜100 重量%、より好ましくは70〜10
0 重量%を占めることが望ましい。
中に、1〜40重量%、好ましくは5〜35重量%配合され
る。結晶性珪酸塩の配合量が少ないと洗浄力の低下をき
たし、また40%を超えると、吸湿性が増加し、ケーキン
グなど粉末物性の劣化をきたし取扱いが困難になる。
テアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼなどの酵
素を配合することもでき、その他の微量成分としては、
通常の香料(例えば特開昭63−101496号記載のもの)、
シリカやシリコーンのような抑泡剤、ビフェニル型蛍光
増白剤もしくはスチルベン型蛍光増白剤又はそれらを併
用した蛍光増白剤、パラトルエンスルホン酸塩、キシレ
ンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、
微粉末シリカ、粘土等のケーキング防止剤を配合でき
る。なお、微粉末シリカ等で多孔質のものは、非イオン
性界面活性剤の担体として使用できる。また、粘土(ス
メクタイト状粘土)は柔軟化剤としても効果的である。
酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム等の漂白剤組成物を
添加することができ、特に過炭酸ナトリウムが好まし
い。
状、粒状のいずれでもよく、通常公知の製造方法、例え
ば噴霧乾燥、スプレーミックス法、破砕造粒法、無機ビ
ルダー含有ビーズに含浸させる方法、高密度粒状洗剤の
製造方法、錠剤型、フレーク状、棒状等の洗剤の製造方
法、バッチ式混合法、連続式混合法等の液状洗剤の製造
方法等により製造することができる。
成物とする場合、その製造方法は特に限定されることは
なく、従来より公知の方法を用いることができ、高嵩密
度の組成物とすることもできる。高嵩密度化は、例えば
噴霧乾燥粒子に非イオン界面活性剤を噴霧して高密度化
する方法や、また吸油担体を含む粉体成分に直接非イオ
ンを吸蔵させながら高密度化する方法が挙げられるが、
特開昭61−69897 号公報、特開昭61−69899 号公報、特
開昭61−69900 号公報、特開平2−222498公報、特開平
2−222499号公報、特開平3−33199 号公報、特開平5
−86400 号公報、特開平5−209200号公報に記載の方法
を参考にすることができる。また、結晶性アルミノ珪酸
塩は、造粒物の表面改質剤として使用するために、少量
を造粒中又は造粒終了直前に添加してもよい。また、結
晶性珪酸塩を配合する場合、結晶性珪酸塩は高嵩密度化
時に添加するか、ドライブレンドにて添加することが好
ましい。また、アルカリ金属炭酸塩を配合する場合はス
ラリー中、造粒中又はドライブレンドの何れに添加して
もよい。
成物の場合、平均粒径は、好ましい粉末物性を得るため
に200 〜1000μm、特に200 〜600 μmであることが望
ましい。また、この場合の嵩密度は0.5 〜1.2 g/c
m3 、好ましくは0.6 〜1.0 g/cm3 程度である。
置き洗浄などの洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚れの
度合い、機械の使用方法などにより、それぞれの洗浄に
適した濃度にして使用することができる。例えば、洗濯
機洗浄の場合、0.03〜0.3 重量%の洗浄濃度で使用する
ことができる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
ル)グルタミン酸4Naの合成> 反応容器にL−グルタミン酸314.0 g、40%水酸化ナト
リウム水溶液350.0 g及び水200.0 gを投入し、90℃ま
で昇温した。反応混合液に青酸110.6 g、30%ホルマリ
ン405.4 g及び40%水酸化ナトリウム水溶液450.0 gを
添加し、105 ℃で2時間攪拌した。反応終了後、10%ホ
ルマリン30.0gを加えて残留している青酸を分解し、40
%硫酸水溶液1000.0gを加えて酸析し、析出した結晶を
濾別し、N,N−ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸
の粗結晶441.8 gを得た。この粗結晶を水−メタノール
から再結晶し、精製 N,N−ビス(カルボキシメチル)グ
ルタミン酸411.9 gを得た(収率75.5%)。これを40%
水酸化ナトリウムで中和し、 N,N−ビス(カルボキシメ
チル)グルタミン酸4Naを得た。
法で調製した。LSA、AS、ノニオン、牛脂脂肪酸ナ
トリウム、珪酸ナトリウムJIS 2号、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、硫酸ナトリウム、ポリエチレングリコー
ル、ゼオライト(10重量%相当分を除いた量)、 N,N−
ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸4Na、ポリアク
リル酸及び蛍光染料から固形分濃度50%の水性スラリー
を調製し、これを噴霧乾燥して得られた粒子をハイスピ
ードミキサーにて破砕造粒する。更に酵素と表面改質剤
としての先に除いておいたゼオライトを添加し、香料成
分を噴霧して最終的に嵩密度0.8 ±0.1 g/cm3 の洗浄
剤組成物を製造した。その他の表1、2に示す本発明
品、比較品についても上記の方法に従い各配合割合をも
って調製した。なお、アクリル酸/マレイン酸共重合体
はスラリーに、また結晶性珪酸ナトリウム(SKS-6) は造
粒時に添加した。
て、皮脂汚れ及び泥汚れに対する洗浄性能を下記方法で
評価した。結果を表1、2に示す。
して人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付着
は、グラビアロールコーターを用いて人工汚染液を布に
印刷することで行った。人工汚染液を布に付着させ人工
汚染布を作製する工程は、グラビアロールのセル容量 5
8cm3/cm2 、塗布速度1.0m/min 、乾燥温度 100℃、乾
燥時間1分で行った。布は木綿金巾2003布(谷頭商店
製)を使用した。 〔人工汚染液の組成〕 ラウリン酸 0.44重量% ミリスチン酸 3.09重量% ペンタデカン酸 2.31重量% パルミチン酸 6.18重量% ヘプタデカン酸 0.44重量% ステアリン酸 1.57重量% オレイン酸 7.75重量% トリオレイン酸 13.06重量% パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18重量% スクアレン 6.53重量% 卵白レシチン液晶物 1.94重量% 鹿沼赤土 8.11重量% カーボンブラック 0.01重量% 水道水 バランス。
溶液1リットルに、上記で作成した10cm×10cmの人工汚
染布を5枚入れ、ターゴトメーターにて100rpmで洗浄し
た。洗浄条件は次の通りである。 ・洗浄条件 洗浄時間 10 分 洗浄剤濃度 0.067% 水の硬度 4°DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の 550nmに
おける反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定
し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の測定平均
値を洗浄力として示した。
を、上記の皮脂汚れと同様にして試験した。 *泥汚れ汚染布(人工汚染布)の作成 鹿沼園芸赤玉土を120 ℃±5℃で4時間乾燥後粉砕し、
150 メッシュ(100 μm)パスのものを120 ℃±5℃で
2時間乾燥後、約150 gを1リットルのパークレンに分
散させ、金巾#2023布をこの液に接触させ、ブラッシン
グし、分散液を除去し、過剰付着汚れを脱落させて、泥
汚れ汚染布を作成した。
リウム *2:アルキル(C12〜C18)硫酸ソーダ *3:ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付
加モル数=8)アルキル(C12〜C14)エーテル *4:平均分子量=8,000 *5:SKS-6(ヘキスト−トクヤマ社製、平均粒子径30
μm、一般式Na2O・2SiO2で示されるδ相の層状ケイ酸
ナトリウム、イオン交換容量220CaCO3mg/g) *6:サビナーゼ12.0TW(ノボノルディスク社製)、リ
ポラーゼ100T(ノボノルディスク社製)、セルザイム0.
1T(ノボノルディスク社製)、ターマミル60T (ノボノ
ルディスク社製)を2:1:1:1で混合したもの *7:チノパールCBS-X (チバガイギー社製)とチノパ
ールDMS-X の1:1混合物
Claims (1)
- 【請求項1】(a) アニオン界面活性剤 15〜50重量% (b) モノエチレン性不飽和のモノカルボン酸単位及び/
又はモノエチレン性不飽和のジカルボン酸単位を含有す
る重量平均分子量 1,000〜150,000 の高分子重合体又は
その塩 (c) 下記一般式(I) で表される N,N−ビス(カルボキシ
メチル)グルタミン酸塩 【化1】 〔式中、M は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム又は塩基性アミノ基を示し、複数個の
M は同一でも異なっていてもよい。〕 (d) 結晶性アルミノ珪酸塩 5〜40重量% を含有し、(b) 成分と(c) 成分と合計量が1〜20重量%
であり、かつ、(b) 成分と(c) 成分の重量比が(b) /
(c) =1/10〜10/1である洗浄剤組成物。
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