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JP3214558U - 空気清浄器 - Google Patents

空気清浄器 Download PDF

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JP3214558U
JP3214558U JP2017005033U JP2017005033U JP3214558U JP 3214558 U JP3214558 U JP 3214558U JP 2017005033 U JP2017005033 U JP 2017005033U JP 2017005033 U JP2017005033 U JP 2017005033U JP 3214558 U JP3214558 U JP 3214558U
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孝仁 岩崎
孝仁 岩崎
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株式会社ダイレクトジャパン
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Abstract

【課題】加湿状況を視覚によりアピールすることができる空気清浄器を提供する。【解決手段】空気を清浄化する空気清浄器1において、空気を取り入れる吸気口21と、空気を排気する排気口22と、吸気口21から排気口22にかけて空気清浄器1の本体2の内部に形成される空気流路24と、空気流路24を流れる空気を加湿する加湿手段30と、液体を貯蔵可能に設けられた受けタンクと、液体からミストを発生させ、目視可能なミストを外部に吹き出すミスト供給手段とを備え、排気口22内に、ミストを外部に吹き出すノズル55の吹出口55Fを設け、排気口22からミストを外部に吹き出す。これにより加湿フィルタ31により加湿された加湿空気が排気口22から排気され、この加湿空気が視認できなくても、同時に排気口22から視認可能なミストを吹き出すことにより、ミストが水蒸気のように確認され、加湿中であることを視覚的に知らせることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、加湿機能を備えた空気清浄器に関する。
従来の空気清浄器として、超音波振動子により発生した次亜塩素酸水溶液の微粒子を、広範囲に搬送する搬送流の一部を風量調整可能な取入れ口から微粒子発生部へ送風することにより、微粒子をこの送風による気流にのせて噴霧口から放出するとともに、前記噴霧口とは別に該噴霧口の直下に設けられた搬送流噴射口から搬送流を噴射し、前記噴霧口から放出される微粒子を前記噴射口から噴射される搬送流にのせて広範囲に拡散させる殺菌装置(例えば特許文献1)があり、この殺菌装置では、微粒子を放出する噴霧口の斜め下方で、離れた位置に噴射口が配置されている。
また、ケーシングに内蔵されたオゾン発生用ランプと、該オゾン発生用ランプによって発生したオゾンと外部空中にて混合するように殺菌剤を外部空中へ霧状に噴出する薬品噴霧手段と、を備えた空気清浄装置(例えば特許文献2)があり、この空気清浄装置では、清浄化した空気を上部の排気口から排気すると共に、この排気口から離れた下方に配置したノズル部から殺菌液を霧状に噴出する。
特開2003−169842号公報 特開平10−71192号公報
上記殺菌装置では、次亜塩素酸水溶液の微粒子により殺菌と共に加湿を行うことができるが、加湿効果を高めるためには、噴射口からも加湿空気を噴射することが好ましく、同様に、上記空気清浄装置でも、加湿効果を高めるためには、排気口からも加湿空気を排気することが好ましい。
ところで、加湿空気を形成する加湿器では、主として水を含んだ加湿フィルタに空気を当てる方式と、水を加熱して蒸気を形成する方式があるが、加熱方式では雑菌が繁殖し易いという問題がある。一方、上記特許文献1の殺菌装置のように超音波振動子によりミストを発生させる方法もあるが、コストが掛かる面がある。
しかし、加湿フィルタに空気を当てる方式では、吹き出す加熱空気は霧状にはならず、加湿状況を目視することができない。また、上記従来技術に、加湿フィルタによる加湿機能を付与したとしても、加湿空気の出る噴射口及び排気口の位置と、微粒子及び霧の噴射位置が異なるため、噴射口及び排気口から出る加湿空気を視認することができず、加湿状況を視覚によりアピールすることができない。
そこで、本考案は、上記問題点を解決するものであり、加湿状況を視覚によりアピールすることができる空気清浄器を提供することを目的とし、加えて、ミストを遠くに飛ばすことができる空気清浄器を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、空気を清浄化する空気清浄器において、前記空気を取り入れる吸気口と、前記空気を排気する排気口と、前記吸気口から前記排気口にかけて前記空気清浄器の本体の内部に形成された空気流路と、前記空気流路を流れる空気を加湿する加湿手段と、液体を貯蔵可能に設けられた液体タンクと、前記液体からミストを発生させ、目視可能な前記ミストを外部に吹き出すミスト供給手段とを備え、前記排気口から前記ミストを外部に吹き出すことを特徴とする。
請求項2の考案は、前記排気口内に、前記ミストを外部に吹き出すノズルの吹出口を設けたことを特徴とする。
請求項3の考案は、前記本体内に、前記吸気口からを取り入れた空気を前記排気口から排気する送風手段を設け、前記加湿手段は、水を溜める水溜め部と、この水溜め部内の水が供給され、前記空気流路の途中に設けた加湿フィルタとを備えることを特徴とする。
請求項4の考案は、前記ミスト供給手段は、前記液体をミストにする超音波振動子と、前記超音波振動子により発生した前記ミストが流れるミスト流路を備え、このミスト流路を前記ノズルに接続すると共に、前記ミスト流路が前記空気流路とは別個に設けられていることを特徴とする。
請求項5の考案は、前記ミスト供給手段は複数の超音波振動子を備え、これら複数の超音波振動子が選択的に駆動可能なことを特徴とする。
請求項6の考案は、前記加湿フィルタの前記空気流路の上流で該加湿フィルタに対向してオゾンを発生する殺菌手段を設けたことを特徴とする。
請求項7の考案は、前記吸気口側に集塵フィルタを設け、この集塵フィルタと前記加湿フィルタの間の前記空気流路に前記送風手段を配置したことを特徴とする。
請求項8の考案は、前記本体の外面に前記排気口を開口して形成し、前記排気口は左右方向が幅方向より長く形成され、前記ノズルの前記吹出口は、前記左右方向が幅方向より長く形成されると共に、前記排気口の前記左右方向の長さの0.2〜0.45倍の長さを有し、前記ノズルの吹出口は前記排気口より幅狭に形成され、前記排気口内の左右方向中央に前記ノズルの吹出口が設けられ、前記ノズルは上板部と下板部と左右の側板部との間に前記吹出口を有し、前記排気口の上流で前記外面に連続する空気流路の上面部は、前記排気口に向かって斜め上向きに形成され、前記空気流路の前記上面部に沿って前記ノズルの前記上板部を配置し、前記ノズルの前記下板部の水平に対する角度が前記ノズルの前記上板部の水平に対する角度より大きいことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、加湿手段により加湿された加湿空気が排気口から排気され、この加湿空気が視認できなくても、同時に排気口からミストを吹き出すことにより、ミストが水蒸気のように視認され、加湿中であることを視覚的に知らせることができる。
請求項2の構成によれば、排気口からミストが吹き出すことが視認される。
請求項3の構成によれば、送風手段により吸気口から取り込んだ空気が空気流路を流れ、この空気流路の途中に設けた加湿フィルタに空気が当たることにより、加湿空気が形成される。このため加湿することなく加湿空気を得ることができ、その加湿空気は霧状には視認されないが、排気口からミストが吹き出し、加湿中であることを視覚的にアピールすることができる。
請求項4の構成によれば、加湿のために液体を加熱する必要がなく、超音波振動子によりミストを発生させることができ、しかも、空気流路と別個のミスト流路を通ってノズルからミストを吹き出すため、途中で加湿空気と混ざって薄まることなく、視認性に優れたミストとして吹き出すことができる。
請求項5の構成によれば、超音波振動子によりミストを発生させることができ、しかも、駆動する超音波振動子の数によりミストの発生量を制御することができる。
請求項6の構成によれば、殺菌手段により空気流路を通る空気を殺菌することができると共に、殺菌手段に対向する加湿フィルタも殺菌することができる。
請求項7の構成によれば、集塵フィルタにより空気流路の空気から塵埃を除去し、塵埃を除去した空気を加湿フィルタに当てることにより、加湿フィルタへの塵埃の付着を防止できる。
請求項8の構成によれば、排気口内の左右方向中央に配置した左右方向に長いノズルの吹出口からミストを吹き出し、その周囲の排気口から加湿空気を排気することにより、加湿空気に乗ってミストを遠くまで飛ばすことができ、この際、ノズルは、前記空気流路の上面部に沿うノズルの上板部に比べて、下板部の角度が大きいから、ノズルの吹出口から吹き出したミストは、排気口の空気流路の上面部側から排気された加湿空気より上側に吹き出されるため、加湿空気より重いミストを効率よく遠くに飛ばすことができる。また、吹出口の左右方向の長さが排気口の左右方向の長さの0.45倍を超えると、吹出口から吹き出すミストが左右に拡散して視覚効果が下がり、逆に、吹出口の左右方向の長さが排気口の左右方向の長さの0.2倍未満であると、排気口から部分的にしかミストが吹き出していない印象を与え、加湿中であるという視覚効果が低下するため、吹出口の左右方向の長さを排気口の左右方向の長さの0.2〜0.45倍としている。
本考案の実施例1を示す縦断面図である。 同上、開閉扉を取り外した状態の正面図である。 同上、正面図である。 同上、要部の縦断面図である。 同上、要部の平面図である。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図6は本考案の実施例1を示す。1は全体として本実施形態による空気清浄器を示し、この空気清浄器1は、縦長の箱状に形成されたケースである本体2を有し、この本体2の前面には、片開き式の上部開閉扉3と下部開閉扉4が設けられ、この例では開閉扉3,4の右側に開閉中心となるヒンジ部3H,4Hが設けられている。また、その上部開閉扉3の上部には、本体2の前面上部5が位置し、この前面上部5の上方に、斜め上後向きの傾斜上板部6が形成され、この傾斜上板部6の上端から後方に向かって水平方向の上面後部7が形成されている。尚、本体2の下部には、移動手段たる複数のキャスタ9が設けられている。
前記上部開閉扉3の後方には、前記本体2内に収納空間11が形成され、この収納空間11には、後述する水用タンク及びミスト用タンクが着脱可能に収納される。前記収納空間11の底部には底板部12が設けられ、この底板部12の後端から上方に向かって縦仕切り板部13が設けられ、この縦仕切り板部13は本体2内を前後に仕切り、その縦仕切り板部13の上部と前記傾斜上板部6の下面との間に傾斜仕切り板部14が設けられている。また、この傾斜仕切り板部14の上面と間隔を置いて、上方に傾斜仕切り上面部15が形成され、この傾斜仕切り上面部15は、その下端を前記本体2の後面部8の内面に連結し、その上端を前記傾斜上板部6の下面に連結している。
そして、前記縦仕切り板部13と本体2の後面部8との間に縦方向の縦通路16が形成され、前記傾斜仕切り上面部15と傾斜仕切り板部14の間に傾斜通路17が形成され、この傾斜通路17の上端に後述する排気口が形成されている。
前記下部開閉扉4には、略長方形形状の吸気口21が形成されている。尚、図3に示すように、吸気口21は下部開閉扉4の前面に穿設した複数の小孔により構成されている。また、前記傾斜上板部6には横長の排気口22が形成されている。そして、前記吸気口21から、本体2の下部空間23と、前記縦通路16と、前記傾斜通路17とを通って前記排気口22に至る空気流路24が、前記本体2内に形成されている。また、図2に示すように、空気流路24の左右は側板部27,27により閉塞されている。
前記吸気口21の後部には、集塵フィルタたるHEPAフィルタ25が設けられ、このHEPAフィルタ25は、例えば空気中に含まれる約0.3μm以上の塵埃を約99.7パーセント以上除去し得るものである。尚、HEPAフィルタ25は吸気口21の後面側に着脱可能に設けられている。
前記下部空間23の左右方向一側である左側寄りには、送風手段たる送風ファン26が収納されている。この送風ファン26は、その左右の両面開口26A,26Aから空気を吸い込み、この吸い込んだ空気を送風口26Bから上方に向かって前記縦通路16に吹き出すものである。尚、送風ファン26内は、空気流路24の一部を構成する。
前記縦通路16内には加湿フィルタ31が略縦向きに配置され、この加湿フィルタ31は、本体2の後面部8に設けた開閉扉(図示せず)を開いて交換可能に設けられている。また、加湿フィルタ31の上側が後になるよう斜めに配置され、垂直に対して20度〜50度、好ましくは35度程度斜めに配置されている。前記加湿フィルタ31は、下部を水溜め部たる水受け容器32に挿入して内部の水に含浸し、その水受け容器32は前記底板部12の下面に固定されている。そして、前記加湿フィルタ31と水受け容器32により加湿手段30を構成している。また、加湿フィルタ31の上面は、前側に向かって高くなる斜め横仕切板33に当接又は近接し、この横仕切板33は本体2の後面部8に固定され、その斜め横仕切板33の前縁と前記縦仕切り板部13との間には、間隔が設けられている。また、斜め横仕切板33の上端から後面部8に向かって斜め案内板36が設けられ、この斜め案内板36と前記縦仕切り板部13との間隔は、上方に向かって拡大する。即ち、前記斜め案内板36と前記縦仕切り板部13との間で、前記縦通路16が上方に向かって拡大する。また、斜め横仕切板33と斜め案内板36との前端連結箇所には、斜め前下向きの押え部37が突設され、この押え部37が加湿フィルタ31の前面上部に位置し、これにより加湿フィルタ31の前側への移動が規制されている。
そして、送風ファン26から吹出した空気は、斜め横仕切板33により縦通路16の後側から加湿フィルタ31を通って又は/及び加湿フィルタ31の近くを通って、縦通路16の前側から上方に送られる。この際、送られた空気は、加湿フィルタ31に含まれた水により加湿されて加湿空気となり、前記排気口22から排気される。
また、前記本体2の後面部8の内面には、前記加湿フィルタ31の後側に対向して殺菌手段である石英ランプ35が横設されている。この石英ランプ35は、石英ガラス管の両端に電極コイルが対向するようにして封止されており、この両電極コイルに通電することにより交流電圧が印加され、これによりオゾンを発生すると共に、紫外線を照射し、空気及び加湿フィルタ31を殺菌及び消臭する。
図2に示すように、前記収納空間11には、3つの水タンク41,41,41と、この水タンク41と同一構成の1つのミスト用タンク41Aが着脱可能に設けられている。タンク41,41Aは調整弁(図示せず)を備えたキャップ42を有し、キャップ42を外して内部に液体を入れ、キャップ42を閉めて使用される。尚、水タンク41には、液体として水を入れる。前記底板部12には、タンク41,41,41,41Aに対応して、4つの接続部43,43,43,43が開口し、タンク41,41Aを逆さにした状態で、キャップ42を接続部43に接続することにより、タンク41,41Aの内部の液体が流化する。そして、左側3個の接続部43,43,43の下部に前記水受け容器32が配置され、水タンク41,41,41内の水が水受け容器32に供給される。この場合、水受け容器32には開閉子44が設けられ、キャップ42を接続部43に接続すると、開閉子44によりキャップ42が開き、水受け容器32が略一定水位に保たれる。尚、ミスト用タンク41Aには、ミストとなるミスト用液体、例えば、殺菌液、二酸化塩素、芳香剤等の消臭液等の液体Eが入れられる。また、これら以外にも液体Eとして水をミスト用タンク41Aに入れてもよい。
次に、ミスト供給手段50の構成について説明する。図5に示すように、前記ミスト用タンク41Aを接続する接続部43の下部には、受けタンク51を設け、この受けタンク51は前記底板部12の下部に取り付けられ、前記水受け容器32より浅く形成されている。また、受けタンク51には開閉子44が設けられ、キャップ42を接続部43に接続すると、開閉子44によりキャップ42が開き、ミスト用タンク41A内から受けタンク51内にミスト用液体Eが供給され、ミスト用タンク41Aが略一定水位に保たれる。また、図5に示すように、前記受けタンク51の後部側の底部に超音波振動子52,52,52を配置し、これら超音波振動子52,52,52は周方向等間隔に配置されている。さらに、前記超音波振動子52,52,52の上方に、下面が開口した角型の受け筒体53を設け、この受け筒体53の上端に、円筒状の接続筒部53Aを突設し、この接続筒部53Aにフレキシブルチューブ54の下端を接続し、このチューブ54の上端をノズル55に接続している。尚、ノズル55は金属などの硬質材料からなる。
また、この例では、複数(3個)の超音波振動子52,52,52を配置し、図示しないスイッチにより、駆動する超音波振動子52,52,52の数を設定変更できるようになっており、駆動する数によりミストの発生量を調整することができる。一例としては、スイッチにより、3個のうち1個の超音波振動子52が駆動したり、全ての超音波振動子52,52,52が駆動したりするように切り替えることができる。
前記受け筒体53の前側下部53Kは、受けタンク51と僅かな隙間56を置いて液体に没し、その受け筒体53の後側にミスト送風ファン57を接続している。従って、受けタンク51内の液体が、前記隙間56から受けタンク51の下部内に供給され、受けタンク51の下方に位置する超音波振動子52が振動することにより、受け筒体53内に液体Eのミストが発生し、これに対してミスト送風ファン57が駆動することにより、ミストが前記ノズル55から噴射される。そして、前記受け筒体53及びチューブ54により、ミストが流れるミスト流路58を構成している。
前記ノズル55は、上板部55Aと下板部55Bと左右の側板部55C,55Cとの間の先端に、略長方形形状の吹出口55Fを有し、上板部55Aと下板部55Bの間隔は、先端に向かって狭くなるように形成され、左右の側板部55C,55Cは略平行に配置されている。
図2及び図4などに示すように、ノズル55の吹出口55Fは排気口22内に配置されている。また、排気口22は左右方向に長く形成され、前記ノズル55は左右方向に長く形成されると共に、排気口22より短く形成され、ノズル55の吹出口55Fの長さは排気口22の長さの1/3程度であり、排気口22の長さ方向の中央に前記ノズル55が位置する。この場合、吹出口55Fの左右方向の長さが排気口22の左右方向の長さの0.45倍を超えると、吹出口55Fから吹き出すミストが左右に拡散して視覚効果が下がり、逆に、吹出口55Fの左右方向の長さが排気口22の左右方向の長さの0.2倍未満であると、排気口22から部分的にしかミストが吹き出していない印象を与え、加湿中であるという視覚効果が低下するため、吹出口55Fの左右方向の長さを排気口22の左右方向の長さの0.2〜0.45倍とすることが好ましい。また、前記左右方向に交差する幅方向である上下方向において前記ノズル55は前記排気口22より狭く形成され、ノズル55の吹出口55Fの幅は排気口22の幅の1/4程度の幅であり、前記排気口22の上側に前記ノズル55が配置されている。
前記排気口22に連続する前記傾斜仕切り上面部15の先端上面部15Aは、前後一側である前側に向かって斜め上向きに設けられている。尚、先端上面部15Aが空気流路24の上面部である。図4に示すように、ノズル55の上板部55Aは前記先端上面部15Aに沿って設けられ、角度が同じであり、これによりノズル55の下板部55Bの水平に対する角度は、前記先端上面部15Aの水平に対する角度より大きくなる。
図2に示すように、下部空間23の前側上部には湿度設定手段62が設けられ、また、下部空間23に湿度センサ61が設けられ、これら湿度センサ61と湿度設定手段62は図示しない制御手段に電気的に接続されている。その湿度設定手段62としてはダイヤル式スイッチ等が例示され、スイッチの位置により設定湿度を設定し、制御手段は湿度センサ61により検出した湿度と設定湿度とを比較して、設定湿度になるように空気清浄器1を駆動制御する。一例としては、設定湿度を超えたら、送風ファン26を停止又は出力を下げるように駆動制御し、設定湿度以下になったら、送風ファン26を駆動又は出力を上げるように駆動制御する。
図3に示すように、傾斜上板部6の左側上部には、操作部63が設けられ、この操作部63には、左から空気清浄器1のオン・オフを切り替えるメインスイッチ64と、石英ランプ35のオン・オフを切り替える殺菌用スイッチ65と、超音波振動子52のオン・オフを切り替えるミスト用スイッチ66と、送風ファン26の駆動出力を大小に切り替える送風出力切替えスイッチ67とが配置されている。これらスイッチ64,65,66,67は、前記制御手段に電気的に接続されている。
そして、操作部63を操作して前記制御手段の制御により、送風ファン26と石英ランプ35を駆動すると、外の空気がHEPAフィルタ25を通過することにより、塵埃が除去され、この塵埃が除去された空気が石英ランプ35により殺菌・脱臭され、その空気が加湿フィルタ31を通過することにより、加湿空気となり、排気口22から排気される。また、操作部63を操作して制御手段の制御により、超音波振動子52とミスト送風ファン57を駆動してノズル55から液体Eのミストを噴射する。こうすると、前記加湿空気が透明であるのに対して、加湿空気が吹き出す排気口22の中央から液体Eのミストが噴霧されるため、あたかも排気口22の広い範囲からミストが噴射されるように視認され、空気清浄器1が加湿駆動していることを視覚によりアピールすることができる。
また、ノズル55から噴霧したミストは、送風ファン26により噴出した加湿空気に直接的に巻き込まれるから、遠くまで噴霧される。
さらに、加湿フィルタ31の手前でオゾンにより殺菌された空気は、加湿フィルタ31を通過することにより、含まれる水分により濃度が低下し、その後、空気流路24を流れて排気口22に至るまでの間にオゾン濃度が低下するため、排気口22から吹き出す加湿空気はほとんどオゾンの臭いのしないものとなる。また、加湿フィルタ31は対向する石英ランプ35の発する紫外線により殺菌される。
このように本実施例では、請求項1に対応して、空気を清浄化する空気調和器たる空気清浄器1において、空気を取り入れる吸気口21と、空気を排気する排気口22と、吸気口21から排気口22にかけて空気清浄器1の本体2の内部に形成された空気流路24と、空気流路24を流れる空気を加湿する加湿手段30と、液体Eを貯蔵可能に設けられた液体タンクたる受けタンク51と、液体Eからミストを発生させ、目視可能なミストを外部に吹き出すミスト供給手段50とを備え、排気口22からミストを外部に吹き出すから、加湿フィルタ31により加湿された加湿空気が排気口22から排気され、この加湿空気が視認できなくても、同時に排気口22からミストを吹き出すことにより、ミストがあたかも水蒸気のように確認され、加湿中であることを視覚的に知らせることができる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、排気口22内に、ミストを外部に吹き出すノズル55の吹出口55Fを設けたから、排気口22からミストを吹き出すことが視認される。
このように本実施例では、請求項3に対応して、本体2内に、吸気口21からを取り入れた空気を排気口22から排気する送風手段たる送風ファン26を設け、加湿手段30は、水を溜める水溜め部たる水受け容器32と、この水受け容器32内の水が供給され、空気流路24の途中に設けた加湿フィルタ31とを備えるから、送風ファン26により吸気口21から取り込んだ空気が空気流路24を流れ、この空気流路24の途中に設けた加湿フィルタ31に空気が当たることにより、加湿空気が形成される。このため加熱することなく加湿空気を得ることができ、その加湿空気は霧状には視認されないが、排気口22からミストが吹き出し、加湿中であることを視覚的にアピールすることができる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、ミスト供給手段50は、液体Eをミストにする超音波振動子52と、超音波振動子52により発生したミストが流れるミスト流路58を備え、このミスト流路58をノズル55に接続すると共に、ミスト流路58が空気流路24とは別個に設けられているから、加湿のために液体Eを加熱する必要がなく、超音波振動子52によりミストを発生させることができ、しかも、空気流路24と別個のミスト流路58を通ってノズル55からミストを吹き出すため、途中で加湿空気と混ざって薄まることなく、視認性に優れたミストとして吹き出すことができる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、ミスト供給手段50は複数の超音波振動子52,52,52を備え、これら複数の超音波振動子52,52,52が選択的に駆動可能であるから、超音波振動子52によりミストを発生させることができ、しかも、駆動する超音波振動子52の数によりミストの発生量を制御することができる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、加湿フィルタ31の空気流路24の上流で該加湿フィルタ31に対向してオゾンを発生する殺菌手段たる石英ランプ35を設けたから、石英ランプ35により空気流路24を通る空気を殺菌することができると共に、石英ランプ35に対向する加湿フィルタ31も殺菌することができる。
このように本実施例では、請求項7に対応して、吸気口21側に集塵フィルタたるHEPAフィルタ25を設け、このHEPAフィルタ25と加湿フィルタ31の間の空気流路24に送風手段たる送風ファン26を配置したから、HEPAフィルタ25により空気流路24の空気から塵埃を除去し、塵埃を除去した空気を加湿フィルタ31に当てることにより、加湿フィルタ31への塵埃の付着を防止できる。
このように本実施例では、請求項8に対応して、本体2の外面たる傾斜上板部6に排気口22を開口して形成し、排気口22は左右方向が幅方向より長く形成され、ノズル55の吹出口55Fは、前記左右方向が幅方向より長く形成されると共に、排気口22の前記左右方向の長さの0.2〜0.45倍の長さを有し、ノズル55の吹出口55Fは排気口22より幅狭に形成され、排気口22内の左右方向中央にノズル55の吹出口55Fが設けられ、ノズル55は上板部55Aと下板部55Bと左右の側板部55C,55Cとの間に吹出口55Fを有し、排気口22の上流で傾斜上板部6に連続する空気流路24の上面部たる先端上面部15Aは、排気口22に向かって斜め上向きに設けられ、空気流路24の先端上面部15Aに沿ってノズル55の上板部55Aを配置し、ノズル55の下板部55Bの水平に対する角度がノズル55の上板部55Aの水平に対する角度より大きいから、排気口22内の左右方向中央に配置した左右方向に長いノズル55の吹出口55Fからミストを吹き出し、その周囲の排気口22から加湿空気を排気することにより、加湿空気に乗ってミストを遠くまで飛ばすことができ、この際、ノズル55は、空気流路24の先端上面部15Aに沿うノズル55の上板部55Aに比べて、下板部55Bの角度が大きいから、ノズル55の吹出口55Fから吹き出したミストは、排気口22の空気流路24の先端上面部15A側から排気された加湿空気より上側に吹き出されるため、加湿空気より重いミストを効率よく遠くに飛ばすことができる。また、吹出口55Fの左右方向の長さが排気口22の左右方向の長さの0.45倍を超えると、吹出口55Fから吹き出すミストが左右に拡散して視覚効果が下がり、逆に、吹出口55Fの左右方向の長さが排気口22の左右方向の長さの0.2倍未満であると、排気口22から部分的にしかミストが吹き出していない印象を与え、加湿中であるという視覚効果が低下するため、吹出口55Fの左右方向の長さを排気口22の左右方向の長さの0.2〜0.45倍としている。
尚、本考案は、本実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、集塵フィルタは、HEPAフィルタに代えて、約50μmから0.01μmまでの塵埃を帯電フィルタ(図示せず)に吸着させて集塵可能な高圧電気集塵ユニットとしてもよく、本体の内部で空気の集塵を行うフィルタの構造はこれらに限定されるものではない。また、実施例では、超音波振動子を用いてミストを発生させたが、請求項1及び2では、加熱方式により視認可能なミストである水蒸気を発生させてもよい。さらに、超音波振動子は請求項1〜4では1個でもよい。
1 空気清浄器
2 本体
6 傾斜上板部(外面)
15A 先端上面部(上面部)
21 吸気口
22 排気口
24 空気流路
25 HEPAフィルタ(集塵フィルタ)
26 送風ファン(送風手段)
30 加湿手段
31 加湿フィルタ
32 水受け容器(水溜め部)
35 石英ランプ(殺菌手段)
50 ミスト供給手段
51 受けタンク(液体タンク)
52 超音波振動子
53 受け筒体
55 ノズル
55A 上板部
55B 下板部
55C 側板部
55F 吹出口
56 隙間
58 ミスト流路
E 液体

Claims (8)

  1. 空気を清浄化する空気清浄器において、前記空気を取り入れる吸気口と、前記空気を排気する排気口と、前記吸気口から前記排気口にかけて前記空気清浄器の本体の内部に形成された空気流路と、前記空気流路を流れる空気を加湿する加湿手段と、液体を貯蔵可能に設けられた液体タンクと、前記液体からミストを発生させ、目視可能な前記ミストを外部に吹き出すミスト供給手段とを備え、
    前記排気口から前記ミストを外部に吹き出すことを特徴とする空気清浄器。
  2. 前記排気口内に、前記ミストを外部に吹き出すノズルの吹出口を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄器。
  3. 前記本体内に、前記吸気口からを取り入れた空気を前記排気口から排気する送風手段を設け、前記加湿手段は、水を溜める水溜め部と、この水溜め部内の水が供給され、前記空気流路の途中に設けた加湿フィルタとを備えることを特徴とする請求項2記載の空気清浄器。
  4. 前記ミスト供給手段は、前記液体をミストにする超音波振動子と、前記超音波振動子により発生した前記ミストが流れるミスト流路を備え、このミスト流路を前記ノズルに接続すると共に、前記ミスト流路が前記空気流路とは別個に設けられていることを特徴とする請求項3記載の空気清浄器。
  5. 前記ミスト供給手段は複数の超音波振動子を備え、これら複数の超音波振動子が選択的に駆動可能なことを特徴とする請求項4記載の空気清浄器。
  6. 前記加湿フィルタの前記空気流路の上流で該加湿フィルタに対向してオゾンを発生する殺菌手段を設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の空気清浄器。
  7. 前記吸気口側に集塵フィルタを設け、この集塵フィルタと前記加湿フィルタの間の前記空気流路に前記送風手段を配置したことを特徴とする請求項6記載の空気清浄器。
  8. 前記本体の外面に前記排気口を開口して形成し、前記排気口は左右方向が幅方向より長く形成され、前記ノズルの前記吹出口は、前記左右方向が幅方向より長く形成されると共に、前記排気口の前記左右方向の長さの0.2〜0.45倍の長さを有し、前記ノズルの吹出口は前記排気口より幅狭に形成され、前記排気口内の左右方向中央に前記ノズルの吹出口が設けられ、前記ノズルは上板部と下板部と左右の側板部との間に前記吹出口を有し、前記排気口の上流で前記外面に連続する空気流路の上面部は、前記排気口に向かって斜め上向きに形成され、前記空気流路の前記上面部に沿って前記ノズルの前記上板部を配置し、前記ノズルの前記下板部の水平に対する角度が前記ノズルの前記上板部の水平に対する角度より大きいことを特徴とする請求項6又は7記載の空気清浄器。
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