JP3212453B2 - ロールクロスミルの圧延方法 - Google Patents
ロールクロスミルの圧延方法Info
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Description
ークロールとバックアップロールとをペアで片側クロス
させて帯材を圧延する圧延方法に関する。
一例を図4乃至図6に基づいて説明する。図4には上ワ
ークロールアッセンブリ及びそのロールクロス装置を示
す破断平面、図5には下ワークロールアッセンブリ及び
そのロールクロス装置を示す破断平面、図6には上下ワ
ークロールの片側クロス状態の概念を示してある。
端部は上駆動側ロールチョック2及び上作業側ロールチ
ョック3によってそれぞれ支持されている。上駆動側ロ
ールチョック2の両側面には上スライドブロック4が装
着され、上スライドブロック4は駆動側ハウジング8の
上部に嵌装され上ワークロール1の上回動中心点P1が
ミル中心線CM 上に設定されるようになっている。作業
側ハウジング9の上部には1対の上クロスヘッド5及び
上クロスシリンダ7が内装され、この上クロスヘッド5
間に上作業側ロールチョック3が嵌装されている。上ワ
ークロール1及び上ロールチョック2、3は双方の上ク
ロスヘッド5の出側Oへの移動によって上回動中心点P
1 を中心に、上スライドブロック4が駆動側ハウジング
8の上部と摺動して回動するようになっている。
両端部は下駆動側ロールチョック12及び下作業側ロー
ルチョック13によってそれぞれ支持されている。下作
業側ロールチョック13の両側面には下スライドブロッ
ク14が装着され、下スライドブロック14は駆動側ハ
ウジング8に嵌装され下ワークロール11の下回動中心
点P11がミル中心線CM 上に設定されるようになってい
る。作業側ハウジング9の下部には1対の下クロスヘッ
ド15及び下クロスシリンダ17が内装され、この下ク
ロスヘッド15間に下駆動側ロールチョック12が嵌装
されている。下ワークロール11及び下ロールチョック
12、13は双方の下クロスヘッド15の出側Oへの移
動によって下回動中心点P11を中心に、下スライドブロ
ック14が駆動側ハウジング8の下部と摺動して回動
し、下ワークロール軸心C11が2点鎖線で示す上ワーク
ロール軸芯C1 とクロス角θを形成するようになってい
る。
ッド5,15を上下クロスシリンダ7,17によってそ
れぞれ出側Oに移動して上下ワークロール1,11を上
下回動中心点P1 ,P11を中心にそれぞれ出側Oに回動
し、所要のクロス角θを形成して上下ワークロール1,
11を駆動回転し、圧延される帯材20の板形状によっ
てクロス角θを調整しながら帯材20を圧延する。
上下ワークロール1,11を所要のクロス角θで互いに
クロスさせると、クロス角θに応じてクロス点PC とミ
ル中心線CM とのずれ量xが発生する。このずれ量x
は、クロス角θと、パスライン中心から上下回転中心点
P1 ,P11までの距離lとによって、 x=tan1/2θ・l で算出することができる。従って、圧延時の圧下点であ
る上作業側ロールチョック3及び下駆動側ロールチョッ
ク12の中心が、ミル中心線CM 上の下作業側ロールチ
ョック13及び上駆動側ロールチョック2の中心である
下回動中心点P11及び上回転中心点P1 からずれ量xの
2倍の量でずれることになる。この結果、図示しない圧
下スクリュの曲げモーメントにより、図示しないバック
アップロールチョックに転倒モーメントがそれぞれ発生
して圧延機に悪影響を与え、特に強度面での信頼性が低
下するという問題点があった。
で、ロールクロス点がミル中心線から大きくずれること
なく上下ワークロールをクロスさせることができるロー
ルクロスミルの圧延方法を提供し、もって圧下スクリュ
等の強度面での信頼性を向上させることを目的とする。
の本発明のロールクロスミルの圧延方法は、上ワークロ
ールのミル駆動側または作業側のうちの何れか一方の端
部を帯材の板面に直交する回動中心点によって支持する
と共に、下ワークロールのミル駆動側または作業側のう
ちの何れか他方の端部を帯材の板面に直交する回動中心
点によって支持し、これら両方の回動中心点をミル中心
線の帯材入側または出側のいずれか一方側にオフセット
し、回動中心点と反対側における上ワークロール及び下
ワークロールの端部をそれぞれロール回動手段によって
圧延ライン方向に回動可能に支持し、このロール回動手
段によって上ワークロール及び下ワークロールをそれぞ
れの回動中心点を中心に互いに反対方向に所要の角度で
回動させ、上ワークロール及び下ワークロールに帯材の
板形状を制御するための所要のクロス角を形成して帯材
を圧延することを特徴とする。
の回動中心点のオフセットを厚さの異なるスライドブロ
ックによって行うことを特徴とする。また、前記ロール
回動手段は、油圧シリンダとクロスヘッドとからなるこ
とを特徴とする。また、前記ロール回動手段は、スクリ
ュージャッキからなることを特徴とする。
セット量を、従来のオフセット無しの場合のずれ量と同
一にすれば、オフセットした場合の上下ワークロールの
ロールクロス点のミル中心線からのずれ量は零となり、
ロールクロス点はミル中心線上に設定される。ずれ量を
零にする所要のオフセット量は、所要のクロス角と、上
下回動中心点のパスライン中心から距離とによって次式
によって算出される。 α=tan1/2θ・l ただし、α:オフセット量 θ:クロス角 l:上下回動中心点のパスライン中心からの距離 クロス角は圧延中に帯材20の板形状制御のため微小に
変動させるので、オフセット量は代表的なクロス角によ
って決定する。このオフセットによって圧延中のロール
クロス点のミル中心線からのずれ量は零に近くなるので
各々の圧下点のミル中心線からの偏心量は両クロス式ロ
ールクロスミルと同様に入側と出側ではほぼ等しくなっ
て従来のオフセット無しの場合の1/2となり、圧下ス
クリュの曲げモーメント及びバックアップロールチョッ
クの転倒モーメントは大幅に軽減される。
実施する片側クロス式ロールクロスミルの上ワークロー
ルアッセンブリ及びロールクロス装置を表す破断平面、
図2には下ワークロールアッセンブリ及びロールクロス
装置を示す破断平面、図3には上下ワークロールの片側
クロス状態の概念を示してある。尚、図4乃至図6に示
したロールクロスミルと同一の部材及び部位には同一の
符号を付して重複する説明は省略する。
1 上の上回動中心点P1 がミル中心線CM からオフセッ
ト量αだけ入側Iにオフセットされるように、上駆動側
ロールチョック2はその両側面に互いに厚さの異なる上
入側スライドブロック4a及び上出側スライドブロック
4bが装着され、上駆動側ロールチョック2が駆動側ハ
ウジング8の上部に嵌装されている。また、図2に示す
ように、下ワールロール軸心C11上の下回動中心点P11
がミル中心線CM からオフセット量αだけ入側Iにオフ
セットされるように、下作業側ロールチョック13はそ
の両側面に互いに厚さの異なる上入側スライドブロック
14a及び上出側スライドブロック14bが装着され、
下作業側ロールチョック13が作業側ハウジング9の下
部に嵌装されている。尚、ワークロールクロスミルの場
合の、図示しないバックアップロールの軸心はミル中心
線CM 上に配置されている。
けるオフセット量αを、従来のオフセット無しの場合の
ずれ量xと同一にすればこの場合のずれ量xは零とな
り、クロス点PC はミル中心線CM 上に設定される。ず
れ量xを零にする所要のオフセット量αは、クロス角θ
と、パスライン中心から上下回動中心点P1 ,P11まで
の距離lによって次の式によって算出される。 α=tan1/2θ・l クロス角θは圧延中に帯材20の板形状制御のため微小
に変動させるので、オフセット量αを代表的なクロスθ
によって決定することによりずれ量xは零に近くなる。
ずれ量xが零に近くなるので、各々のロールチョック
1,3,12,13の中心(圧下点)のミル中心線CM
からの偏心量は両クロス式ロールクロスミルと同様に入
側Iと出側Oで略等しくなり、ミル中心線CM はクロス
角θを形成した上ワークロール軸心C1 と下ワークロー
ル軸心C11との略中間に位置する。尚、入側スライドブ
ロック4a,14a及び出側スライドブロック4b,1
4bを厚さの異なるものと交換することにより、オフセ
ット量αを変更することが可能である。
P11を入側Iにオフセットしているが、出側Oにオフセ
ットし、上下ワークロール1,11を入側Iに回動して
クロスさせてもよい。また、上記一実施例では、上下ワ
ークロール1,11だけを片側にロールクロスさせる圧
延方法について述べたが、本発明はこれに限らず、上下
ワークロール1,11と図示しない上下バックアップロ
ールとをペアでクロスさせるペアクロスミルにも適用可
能である。またロール回動手段を油圧シリンダとクロス
ヘッドとしたが、スクリュージャッキを用いることも可
能である。
ると、上下ワールロール1,11の回動中心点をオフセ
ットして設定したので、所要のクロス角θにおけるクロ
ス点PC がミル中心線CM に略一致してずれ量xは零と
なり、図示しない圧下スクリュの曲げモーメント及びバ
ックアップロールチョックの転倒モーメントが軽減され
る。
クロールの各々の回動中心点をミル中心線の帯材入側ま
たは出側の何れか一方にオフセットし、上下ワークロー
ルを双方の回動中心点を中心に回動して帯材の板形状を
制御するための所要のクロス角を形成し、このオフセッ
ト量を代表的な前記クロス角によって設定して帯材を圧
延することにより、ロールクロス点のミル中心線からの
ずれ量を零に近くすることが可能になり、各々の圧下点
のミル中心線からの偏心量は、両クロス式ロールクロス
ミルと同様に、入側と出側でほぼ等しくなるので従来の
オフセット無しの場合の1/2となり、圧したスクリュ
の曲げモーメント及びバックアップロールチョックの転
倒モーメントを軽減することができる。この結果、片側
クロス式ロールクロスミルの圧下スクリュ等の強度面で
の信頼性を両側クロス式ロールクロスミルと同様に向上
させることができる。
側クロス式ロールクロスミルの上ワークロールアッセン
ブリ及びロールクロス装置を表す破断平面図。
装置を示す破断平面図。
クロスミルの上ワークロールアッセンブリ及びそのロー
ルクロス装置を表す破断平面図。
ロス装置を示す破断平面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 上ワークロールのミル駆動側または作業
側のうちの何れか一方の端部を帯材の板面に直交する回
動中心点によって支持すると共に、下ワークロールのミ
ル駆動側または作業側のうちの何れか他方の端部を帯材
の板面に直交する回動中心点によって支持し、これら両
方の回動中心点をミル中心線の帯材入側または出側のい
ずれか一方側にオフセットし、回動中心点と反対側にお
ける上ワークロール及び下ワークロールの端部をそれぞ
れロール回動手段によって圧延ライン方向に回動可能に
支持し、このロール回動手段によって上ワークロール及
び下ワークロールをそれぞれの回動中心点を中心に互い
に反対方向に所要の角度で回動させ、上ワークロール及
び下ワークロールに帯材の板形状を制御するための所要
のクロス角を形成して帯材を圧延することを特徴とする
ロールクロスミルの圧延方法。 - 【請求項2】 上ワークロール及び下ワークロールの回
動中心点のオフセットを厚さの異なるスライドブロック
によって行うことを特徴とする請求項1に記載のロール
クロスミルの圧延方法。 - 【請求項3】 前記ロール回動手段は、油圧シリンダと
クロスヘッドとからなることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のロールクロスミルの圧延方法。 - 【請求項4】 前記ロール回動手段は、スクリュージャ
ッキからなることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載のロールクロスミルの圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20834294A JP3212453B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | ロールクロスミルの圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20834294A JP3212453B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | ロールクロスミルの圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0871605A JPH0871605A (ja) | 1996-03-19 |
JP3212453B2 true JP3212453B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=16554692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20834294A Expired - Lifetime JP3212453B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | ロールクロスミルの圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212453B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP20834294A patent/JP3212453B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0871605A (ja) | 1996-03-19 |
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