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JP3206072B2 - コンバイン用脱穀装置 - Google Patents

コンバイン用脱穀装置

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JP3206072B2
JP3206072B2 JP02466492A JP2466492A JP3206072B2 JP 3206072 B2 JP3206072 B2 JP 3206072B2 JP 02466492 A JP02466492 A JP 02466492A JP 2466492 A JP2466492 A JP 2466492A JP 3206072 B2 JP3206072 B2 JP 3206072B2
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JP
Japan
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fixed
threshing
frame
guide rail
transport chain
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栄治 篠崎
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン用の脱穀装
置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、実開平1−167839号公
報には、走行装置と、該走行装置上方位置に設けた穀稈
自動供給型脱穀装置と、前記走行装置の前端上部に設け
られた機体フレームに固定の刈取部懸架支持台(図面に
は省略されている)と、該懸架支持台に支持される刈取
部(この点も図面は省略されている)とからなるコンバ
インにおいて、前記脱穀装置の穀稈挾持搬送装置の搬送
チエン案内レールの後端は、前記脱穀装置の後部に対し
て水平回動自在に軸止したコンバイン用脱穀装置につい
て記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、メンテ
ナンスの目的で、穀稈挾持搬送装置を水平回動自在にし
たものであるが、その構造は、終端部を中心に始端部を
水平回動自在とした構成であるから、始端部は大きく開
くが、終端部は開かない構造である。しかし、終端部は
穀稈挾持搬送装置から排藁挾持搬送装置に引継ぐ部分で
あるから、終端部こそ開く構成にしなくてはならない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、始端部より終端部を重要視
し、終端部を開くようにし、併せて堅牢構造にしたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行装置3
と、該走行装置3上方位置に設けた穀稈自動供給型脱穀
装置1と、前記走行装置3の前端上部に設けられた機体
フレーム2に固定の刈取部懸架支持台35と、該懸架支
持台35に支持される刈取部4とからなるコンバインに
おいて、前記脱穀装置1の穀稈挾持搬送装置21の搬送
チエン案内レール25の前端は、前記懸架支持台35に
一端部が固定され前記機体フレーム2に他端部が固定さ
れている固定枠30に対して水平回動自在に軸止し、前
記固定枠30前記脱穀装置1との間を補強枠36で結
合したコンバイン用脱穀装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図により説明すると、1は
コンバイン等に設けられた脱穀装置であり、機体フレー
ム2の上方位置に設けられ、該機体フレーム2の下方に
は走行装置3を設ける。4は前記脱穀装置1の前側に設
けた刈取部である。脱穀装置1内の前側上方位置には脱
穀室5を形成する。6は前記脱穀室5内に軸装した扱
胴、7は該扱胴6の主として下方側に設けた扱網、8は
前記脱穀室5の前側(供給側)に形成した穀稈供給口、
9は前記脱穀室5の後側(排出側)に形成した穀稈排出
口、10は前記扱網7の下方に設けた移送突起11を有
する移送用揺動棚、12は前記脱穀室5の排塵口、13
は前記排塵口12の下方から後側に向けて形成された風
選室、14は該風選室13内に設けた揺動選別枠体、1
5は一番コンベア、16は二番コンベア、17は前記二
番コンベア16の終端部に基部を接続し、前記移送用揺
動棚10の始端部に戻す二番物戻し装置、18は送風唐
箕、19は前記移送用揺動棚10の終端の前記送風唐箕
18の非作用域に送風して前記移送用揺動棚10より移
送された脱穀物を拡散させる補助送風唐箕である。
【0007】しかして、前記脱穀室5の側部には、前記
穀稈供給口8から前記穀稈排出口9に至る穀稈供給搬送
通路20を形成する。該穀稈供給搬送通路20には、脱
穀室5に穀稈を供給する穀稈挾持搬送装置21を設け
る。該穀稈挾持搬送装置21は、穀稈を挾持搬送する供
給搬送チエン22と挾扼杆23とにより構成され、該挾
扼杆23は前記脱穀室5の上方を覆う上部カバー24の
回動端側に取付けられ、上部カバー24を上動させる
と、一体的に上動するように構成している。25は前記
供給搬送チエン22の搬送チエン案内レールであり、該
搬送チエン案内レール25の始端部には駆動歯車26
を、搬送チエン案内レール25の終端部には受動歯車2
7をそれぞれ設け、駆動歯車26と受動歯車27との間
に前記供給搬送チエン22を掛け回している。
【0008】しかして、前記搬送チエン案内レール25
は、その前側に取付金具28の後端を固定し、取付金具
28の前端に縦軸筒29の上部を固定し、該縦軸筒29
を機体フレーム2側に固定の固定枠30の縦軸31に回
動のみ自在に取付ける。固定枠30は下部を前記機体フ
レーム2に固定した縦支持杆32と、該縦支持杆32の
上部を屈曲させて前側横杆33により形成し、前記前側
横杆33の先端を前記刈取部4の支持パイプ34の基部
を回動自在に取付けた懸架支持台35に固定する。前記
前側横杆33の中間部には前後方向の補強枠36の前端
を固定し、補強枠36の後端は脱穀装置1の前板37に
固定する。懸架支持台35は前記走行装置3のミッショ
ンケース38の上部に設け、ミッションケース38は前
記機体フレーム2に固定する。また、図6の懸架支持台
35は機体フレーム2に直接固定しているが、いずれの
構成でもよい。
【0009】前記搬送チエン案内レール25の後部には
縦枠39の上部を固定し、縦枠39の下部には前後方向
の補強枠40の後部を固定し、補強枠40の前側には下
部縦軸筒41を固定し、下部縦軸筒41は前記固定枠3
0に設けた前記縦軸31と同一軸心上に位置する下部縦
軸42に回動自在に取付ける。なお、搬送チエン案内レ
ール25および補強枠36に軸を設け、該軸を前記固定
枠30に設けたボスに着脱自在に取付けてもよい。前記
搬送チエン案内レール25には、脱穀室5の側部および
前記風選室13の側部を包囲する移動側板43を取付
け、また、前記供給搬送チエン22のチエンカバー44
を取付け、前記搬送チエン案内レール25を回動させて
チエンカバー44および移動側板43を回動させると、
脱穀室5の側部および前記風選室13の側部を開放する
ように構成している。また、移動側板43は、搬送チエ
ン案内レール25を元に戻したとき、扱網7を押さえる
作用も奏する。
【0010】しかして、前記駆動歯車26の回転軸45
はユニバーサルジョイント等からなる連結部材46を介
して伝動軸47に連結し、前記搬送チエン案内レール2
5を外側回動させると、前記連結部材46の部分が屈曲
する。前記伝動軸47はギヤボックス48に軸装され
る。また、前記受動歯車27の回転軸49は、連結部材
50(着脱自在の爪クラッチ等)を介して前記脱穀装置
1側に軸装されている左右方向の伝動軸51の一端に着
脱自在に取付ける。伝動軸51の他端にはプーリ52を
固定し、プーリ52と前記伝動軸51の近傍の該伝動軸
51と平行な伝動軸53に固定のプーリ54との間にベ
ルト55を掛け回す。なお、図7、図8では、前記伝動
軸51に歯車56を固定し、該歯車56を前記プーリ5
2を固定した別軸57に固定の歯車58に噛合わせてい
る。前記伝動軸53の他端は排藁搬送装置59の搬送チ
エン60の駆動歯車61を設けたギヤボックス62に接
続する。したがって、前記穀稈挾持搬送装置21を外側
回動させるとき、受動歯車27と伝動軸51との結合
は、連結部材50の部分で簡単に外すことができる。
【0011】しかして、前記排藁搬送装置59はフレー
ム63に取付けられ、フレーム63は前記上部カバー2
4に取付け、該上部カバー24と共に上下回動するよう
構成している。また、前記伝動軸53にはユニバーサル
ジョイント72を複数設けて屈曲自在としているので、
上部カバー24と共に円滑に上動する。そして、前記プ
ーリ52と前記プーリ54との間のベルト55に接離自
在に設けたテンションクラッチプーリ64を、前記上部
カバー24の開閉に連動させて入切するように構成す
る。前記テンションクラッチプーリ64は回動アーム6
5の一端66に取付け、回動アーム65の中間部を機体
側に軸67により回動自在に取付ける。回動アーム65
の他端68には係合体69の先端を係合させ、係合体6
9は前記上部カバー24に取付ける。
【0012】しかして、本実施例の扱胴6は、横軸回転
の扱胴軸73により前記脱穀室5の供給側移動前板74
と排出側移動板75の間に軸装され、前記供給側移動前
板74はその後側端縁を供給側固定板76に軸着金具7
7により回動自在に取付け、前記排出側移動板75は脱
穀装置1の排出側固定板78に対して着脱自在に構成
し、供給側移動前板74と排出側移動板75に支持され
た扱胴6が外開き回動するように構成している。図中、
70は移送用揺動棚10の揺動機構、71は揺動機構7
0に取付けた揺動枠体、79は、脱穀作業時前記扱胴6
を機体側に固定するロック装置、80は操作レバー、8
1は前記搬送チエン案内レール25の終端部側に設けた
チエンレールロック装置、82はロック装置81の係合
フック、83は前記係合フック82が継脱する機体側に
設けた係合軸、84は前記係合フック82の操作レバー
である。また、85は排藁処理部、86は処理胴、87
は横断流吸引風車である。
【0013】
【作用】次に作用を述べる。本発明は前記の構成である
から、刈取部4で刈取られた穀稈は穀稈挾持搬送装置2
1により穀稈供給口8より脱穀室5内に供給され、穀稈
排出口9より排出されるまでの間に回転する扱胴6によ
り脱穀され、脱穀物は扱網7より漏れて移送用揺動棚1
0上に落下し、移送用揺動棚10により排出側に向けて
移送されて風選室13内に入り、また、脱穀室5内の脱
穀物は排塵口12より風選室13内に入り、送風唐箕1
8から送風される選別風および揺動選別枠体14の揺動
により選別され、一番物は一番コンベア15に入って機
外に取出され、二番物は二番コンベア16に入る。二番
コンベア16に入った二番物は二番物戻し装置17によ
り移送用揺動棚10の始端部側に戻されて、風選室13
に戻され風選される。また、穀稈挾持搬送装置21によ
り搬送された穀稈は、排藁搬送装置59に引継がれ、脱
穀室5の後側の排藁処理部85に至り処理される。
【0014】この場合、排藁搬送装置59にて藁詰まり
が発生しても、上部カバー24を上動させて排藁搬送装
置59を上動させると、容易に除去できる。そして、プ
ーリ52とプーリ54との間のベルト55にはテンショ
ンクラッチプーリ64を接離自在に設け、前記上部カバ
ー24の開閉に連動させて入切するように構成している
から、上部カバー24を上動させると、係合体69の先
端が下降して回動アーム65の他端を下方に押し、回動
アーム65の一端66は軸67を中心に上動してテンシ
ョンクラッチプーリ64をベルト55より離脱させ、排
藁搬送装置59のみを停止させることができ、脱穀室5
および風選室13を作動させたままで、前記作業を行な
える。また、排藁搬送装置59にて藁詰まりが発生して
も、プーリ52とプーリ54との間のベルト55がスリ
ップするだけで、他の伝動機構を破損させない。
【0015】しかして、扱胴6の上方を覆う上部カバー
24を上動させると、挾扼杆23が上動し、この状態で
チエンレールロック装置81の操作レバー84を操作す
ると、係合フック82が係合軸83より外れる。そし
て、操作レバー84または他の部分を外側に引くと、搬
送チエン案内レール25は縦軸31を中心に外側回動す
る。そして、前記搬送チエン案内レール25に、脱穀装
置1の移動側板43と供給搬送チエン22のチエンカバ
ー44を取付けていると、搬送チエン案内レール25を
回動させることにより、チエンカバー44および移動側
板43を外側回動させ、前記脱穀室5の側部および前記
風選室13の側部を開放し、脱穀室5および風選室13
のメンテナンスを容易に行なえる。この場合、脱穀室5
の下方に設けた移送用揺動棚10を揺動枠体71より外
してメンテナンス作業を行なえる。
【0016】また、穀稈挾持搬送装置21の供給搬送チ
エン22は、搬送チエン案内レール25が外側に向けて
略水平回動するので、この供給搬送チエン22のメンテ
ナンスも容易となる。しかして、前記搬送チエン案内レ
ール25は、前記刈取部4の支持パイプ34の基部を回
動自在に取付ける懸架支持台35に固定の前側横杆33
と、脱穀装置1の前板37に固定の補強枠36からなる
固定枠30に回動自在に取付けているから、強固に支持
される。また、穀稈挾持搬送装置21は、その始端部を
前側横杆33と補強枠36からなる固定枠30により支
持しているから、固定枠30は機体フレーム2と脱穀装
置1の前板37とを連結する強度メンバーの一部を構成
し、脱穀装置1全体の剛性も向上させる。したがって、
固定枠30を軽量構造にしても充分支持強度を確保で
き、また、穀稈挾持搬送装置21の始端部の位置は常時
安定して、穀稈挾持搬送装置21の始端部と刈取部4と
の相対的位置が一定となって、刈取部4からの穀稈の引
継も良好となる。
【0017】
【効果】本発明は、走行装置3と、該走行装置3上方位
置に設けた穀稈自動供給型脱穀装置1と、前記走行装置
3の前端上部に設けられた機体フレーム2に固定の刈取
部懸架支持台35と、該懸架支持台35に支持される刈
取部4とからなるコンバインにおいて、前記脱穀装置1
の穀稈挾持搬送装置21の搬送チエン案内レール25の
前端は、前記懸架支持台35に一端部が固定され前記機
体フレーム2に他端部が固定されている固定枠30に対
して水平回動自在に軸止し、前記固定枠30前記脱穀
装置1との間を補強枠36で結合したコンバイン用脱穀
装置としたものであるから、穀稈挾持搬送装置21の終
端部を回動させうるので、穀稈挾持搬送装置21の終端
部と排藁搬送装置59の始端部との間の詰まり穀稈の発
生しやすい場所を開放して容易にメンテナンスできるば
かりでなく、搬送チエン案内レール25の前端を強固に
支持して、刈取部4からの穀稈を穀稈挾持搬送装置21
に円滑に引継がせるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体側面図。
【図2】 縦断側面図。
【図3】 平面図。
【図4】 正面図。
【図5】 背面図。
【図6】 側面図。
【図7】 側面図。
【図8】 背面図。
【図9】 作用状態図。
【図10】 移送用揺動棚の斜視図。
【符号の説明】
1…脱穀装置、2…機体フレーム、3…走行装置、4…
刈取部、5…脱穀室、6…扱胴、7…扱網、8…穀稈供
給口、9…穀稈排出口、10…移送用揺動棚、11…移
送突起、12…排塵口、13…風選室、14…揺動選別
枠体、15…一番コンベア、16…二番コンベア、17
…二番物戻し装置、18…送風唐箕、19…補助送風唐
箕、20…穀稈供給搬送通路、21…穀稈挾持搬送装
置、22…供給搬送チエン、23…挾扼杆、24…上部
カバー、25…搬送チエン案内レール、26…駆動歯
車、27…受動歯車、28…取付金具、29…縦軸筒、
30…固定枠、31…縦軸、32…縦支持杆、33…前
側横杆、34…支持パイプ、35…懸架支持台、36…
補強枠、37…前板、38…ミッションケース、39…
縦枠、40…補強枠、41…下部縦軸筒、42…下部縦
軸、43…移動側板、44…チエンカバー、45…回転
軸、46…連結部材、47…伝動軸、48…ギヤボック
ス、49…回転軸、50…連結部材、51…伝動軸、5
2…プーリ、53…伝動軸、54…プーリ、55…ベル
ト、56…歯車、57…別軸、58…歯車、59…排藁
搬送装置、60…搬送チエン、61…駆動歯車、62…
ギヤボックス、63…フレーム、64…テンションクラ
ッチプーリ、65…回動アーム、66…一端、67…
軸、68…他端、69…係合体、70…揺動機構、71
…揺動枠対、72…ユニバーサルジョイント、73…扱
胴軸、74…供給側移動側板、75…排出側移動側板、
76…供給側固定側板、77…軸着金具、78…排出側
固定側板、79…ロック装置、80…操作レバー、81
…チエンレールロック装置、82…係合フック、83…
係合軸、84…操作レバー、85…排藁処理部、86…
処理胴、87…横断流吸引風車。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置3と、該走行装置3上方位置に
    設けた穀稈自動供給型脱穀装置1と、前記走行装置3の
    前端上部に設けられた機体フレーム2に固定の刈取部懸
    架支持台35と、該懸架支持台35に支持される刈取部
    4とからなるコンバインにおいて、前記脱穀装置1の穀
    稈挾持搬送装置21の搬送チエン案内レール25の前端
    は、前記懸架支持台35に一端部が固定され前記機体フ
    レーム2に他端部が固定されている固定枠30に対して
    水平回動自在に軸止し、前記固定枠30前記脱穀装置
    との間を補強枠36で結合したコンバイン用脱穀装
    置。
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