JP3205878B2 - ドライエッチング装置 - Google Patents
ドライエッチング装置Info
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Description
イスの製造における半導体ウェーハのエッチング工程で
用いられるドライエッチング装置に関する。
チング工程では、平行平板電極を用いたドライエッチン
グ装置が一般に用いられていた。特に、ウェーハ(被処
理基板とも言う)の大口径化に伴い、被処理基板を一枚
一枚処理する枚葉式ドライエッチング装置が一般的にな
ってきた。
げる為に、従来の多数枚一括処理する形式の、いわゆる
バッチ式装置に比較し、処理速度を一桁上げる必要があ
った。
ッチング装置では、1Torr程度の圧力で、平行平板電極
の間隔を10mm以下にして高い高周波電力密度でエッチ
ングを行う、いわゆるナローギャップ式エッチング装置
が良く使用されていた。このナローギャップ式の装置に
おいては、電極間に生成されるプラズマ密度を高めるた
め、被処理基板であるウェーハの周囲に、絶縁材料でな
る扁平なウェーハリングを設置し、ウェーハが存在する
部分の電極間隔に比較し、外周のウェーハリングの部分
の電極間隔を狭くして、プラズマをウェーハリングより
内側に閉じ込めるようにした手段が知られていた。
チング装置において、前記のようなウェーハリングを用
いたプラズマを閉じ込める手段を採用した場合、プラズ
マが閉じ込められた部分のすぐ外側の部分、即ち電極間
隔を狭くしたウェーハリングの部分において、大量の付
着物が発生し、堆積した付着物の除去が煩雑となるばか
りでなく、堆積物のクリーニングをすることなく長時間
に亘って使用すると、付着物が剥離し、ドライエッチン
グ中に、大量の異物がウェーハ表面に付着する場合もあ
った。特にウェーハを支持する電極に、ウェーハに対す
るクランプや、プラズマを閉じ込める為に設置した絶縁
材料でなるウェーハリング等があると、これらの部材の
内側壁(プラズマと対向する面)端縁部に大量の付着物
が堆積していた。
は、微小な隙間が形成されることが避けられず、この隙
間の部分において、ウェーハを支持した電極(一般にア
ルミニウム製で表面をアルマイト処理している。)が、
プラズマに直接曝されるようにならざるを得なかった。
このように、電極がプラズマに直接曝される部分がある
と、この部分においてプラズマ状態が不均一となり、こ
の為、ウェーハの周縁部に対するエッチング速度が、ウ
ェーハの中央部におけるエッチング速度に比較し異常な
値となることがあった。
グ材料と、その材料の下地を構成している材料に対する
エッチング速度のウェーハ面内における均一性を確保す
ることも難しかった。このため、エッチング処理におけ
る選択比がウェーハ面内で変化することになり、微細な
コンタクトホールの形成工程では、コンタクトホールの
形状がウェーハ面内で不均一にばらついてしまうという
問題点も生じていた。
なされたもので、長時間の使用に対してもウェーハ上へ
の異物の付着が少く、しかもクリーニングが容易であ
り、且つウェーハの全面に亘って均一なプラズマが発生
でき、更には、被エッチング材料とその下地の材料に対
する選択比をウェーハ面内で均一化できるドライエッチ
ング装置を提供することを目的としている。
明のドライエッチング装置は、真空処理室内に互いに平
行な2枚の電極を設け、一方の電極に被処理基板を支持
し、2枚の電極間で生成させた反応性ガスプラズマによ
って被処理基板の表面をドライエッチングする装置にお
いて、前記被処理基板を支持する一方の電極に、被処理
基板の外側に配置される、導電性材料でなる偏平リング
と、該偏平リングの外縁部を覆う為の絶縁性材料でなる
偏平リングを備えており、前記導電性材料でなる偏平リ
ングの内側縁部が、被処理基板の裏面側縁部との間に
0.2mm以上1mm以下の隙間を保って、被処理基板
の裏面側縁部に重ねてあることを特徴としている。
において、電極の対向間隔は4mm以上20mm以下に維持
することが望ましい。4mm未満ではプラズマを生成させ
るのが難しく、20mmを越えるとプラズマを電極間に閉
じ込めることが難しくなり、真空処理室内全体に広がる
ようになる為である。
表面と面一乃至2mm以下の高さとなる厚さに形成するこ
とが望ましい。扁平リングの表面が被処理基板の表面よ
り後退していると被処理基板を搬送する際に、被処理基
板が動いて、回収不能や破損を生ずる場合があるからで
あり、2mmを越えて突出していると、プラズマの均一性
が損なわれ、均一なエッチングが難しくなるからであ
る。
ガスプラズマに露出する部分の幅は、10mm以上30mm
以下とするのが望ましい。10mm未満ではプラズマが閉
じ込められる境界がウェーハに近づきすぎて、異物の発
生上好ましくない為であり、30mmを越えると、被処理
基盤に対するパワー密度が下り、その分、大きなパワー
を必要とするからである。
側縁部と被処理基板の裏面側縁部の間に0.2mm以上
1mm以下の隙間を保つことが望ましいのは、0.2m
m未満の隙間では、前記内側縁部に付着するポリマーが
数回のエッチングで、被処理基板を浮き上がらせてしま
う高さとなってしまうからであり、1mmを越える隙間
では反応性ガスプラズマがまわりこんでしまうためであ
る。
おけるエッチングの対象となる膜の下地を形成している
材質と同質の材料で構成するのが望ましい。ローディン
グ効果を利用して、下地に対するエッチング速度を低下
させ、高い選択比を確保する為である。
あり、表面の酸化膜をエッチングする場合、導電性材料
の扁平リングは、単結晶シリコン、ポリシリコン、炭化
シリコン等のシリコンを含む材料又はカーボンで構成す
るのが望ましい。
極間で発生させた反応性ガスプラズマの密度の均一な領
域を被処理基板の縁部を越えて導電性材料でなる扁平リ
ングの部分まで広げることができる。このため、付着物
が発生する領域を被処理基板の縁部から遠ざけることが
でき、異物付着を低減できる。又、導電性材料でなる扁
平リングの着脱は容易であるため、クリーニングの煩わ
しさも大幅に改善することができる。
部を被処理基板の裏面側縁部に重ねたので、被処理基板
を支持した電極自体が直接プラズマに曝される部分を無
くすることができる。このためプラズマ状態の不均一を
招くことがなく、被処理基板の縁部における異常なエッ
チング速度を避けることができる。なおかつ、導電性材
料でなる偏平リングの内側縁部と、被処理基板の裏面側
縁部とは、0.2mm以上1mm以下の隙間を保って重
ねられているので、前記偏平リングの内側縁部に付着す
るポリマーが数回のエッチングで被処理基板を浮き上が
らせてしまう高さとなることや、反応性ガスプラズマが
被処理基板の裏面側縁部に回り込んでしまうことを未然
に防止できる。
縁部を絶縁性材料でなる扁平リングで覆ったので、均一
な反応性ガスプラズマは、絶縁性材料でなる扁平リング
の内側に閉じ込めることができるばかりでなく、この境
界部分において、異常放電が生じるおそれもなくでき
る。
選択することにより、被処理基板縁部における選択比を
基板中央における選択比と均一化することが可能であ
り、選択比の面内分布を改善することができる。
ライエッチング装置の実施例について図を参照して説明
する。
ルミニウム製の真空処理室1の内部に、表面にアルマイ
ト処理を施したアルミニウム製の試料載置電極2と、こ
れに平行に対向させた、試料載置電極2と同材質の対向
電極3が設置されている。試料載置電極2および対向電
極3は何れも円盤状のものである。試料載置電極2には
被処理基板、即ちシリコンウェーハの表面にシリコン酸
化膜が形成され、且つフォトレジストによりパターニン
グされたウェーハ4が載置されており、ウェーハ4の周
囲には単結晶シリコン製の扁平リング5が置かれてい
る。扁平リング5のウェーハ4の縁部と対向する内側に
は、環状鍔15が形成してあり、この環状鍔15がウェ
ーハ4の裏面側縁部に重なるように構成されており、且
つ扁平リング5の環状鍔15とウェーハ4の裏面の間に
は0.5mm以下の隙間が出来るように構成されている。
更に扁平リング5は、試料載置電極2と対向電極3の間
で形成される反応ガスのプラズマに対して15mmの幅で
接するように構成されており、かつ扁平リング5とウェ
ーハ4の表面が面一となるように構成されている。扁平
リング5の外側には、絶縁性材料であるポリアリレート
樹脂で構成された扁平リング6が設置されており、前記
扁平リング5の外縁部が扁平リング6により完全に覆わ
れている。更に、試料載置電極2の側面は絶縁体7を介
してシールド8により覆われており、真空処理室1の底
壁を貫通した導入管16にコンデンサ10を介して高周
波電源9が接続されている。対向電極3のプラズマに接
する面には、カーボン系のガス吹出板11が取り付けら
れており、その周囲にはポリアリレート樹脂で構成され
た、対向電極カバー12が取り付けられて、前記扁平リ
ング6と対向するように構成されている。本実施例で
は、ウェーハ4とガス吹出板11で構成された電極間隔
を7mm、扁平リング6と対向電極カバー12で構成され
た間隔を3mmとした。
するには、排気導管14を介して接続された排気装置
(図示していない)によって真空処理室1をあらかじめ
10-3Pa程度の真空度に排気し、次いで、図示してい
ないウェーハ搬送機構によってウェーハ4を試料載置電
極2上に搬送する。次にガス導入管13から、CHF3
とHe及びO2 の混合ガスを真空処理室1内へ導入し、
排気導管14の途中に取り付けたスロットルバルブ(図
示していない)のコンダクタンスを調節しながら、真空
処理室1の圧力をエッチング圧力である約70Paに保
つ。然る後に高周波電源9をONし、高周波電力を試料
載置電極2に印加する。この時、反応性ガスプラズマは
絶縁性材料である扁平リング6の内側のウェーハ4と導
電性材料でなる扁平リング5で構成される面内に均一に
閉じ込められる。このプラズマの均一な領域は、扁平リ
ング5が導電性であるため、ウェーハ4より外側の扁平
リング5のプラズマに露出している面にまで及び、ウェ
ーハ4は均一なプラズマのもとでエッチング加工が行な
われる。このため、従来生じていた、ウェーハ4の縁部
でのエッチング速度の異常がほとんど観測されなくなっ
た。更に、放電の境界領域がウェーハ4の縁部より15
mm外側になるため、エッチングを繰り返して行なった場
合に堆積物が生じる領域は、扁平リング6の内側面とな
り、ウェーハ4から離れているため、長時間のエッチン
グを行なった場合でも、ウェーハ上への異物の付着は極
力少なくすることができる。更に、ガス吹出板11面の
プラズマの境界部にも大量の堆積物が生じるが、この部
分もウェーハ4の表面の直上から離れているため、堆積
物が剥れて、ウェーハ4へ付着する異物の数も極めて低
下する。扁平リング5の環状鍔15はウェーハ4の縁部
により覆われているため放電が扁平リング5とウェーハ
4の縁部の間の微小な隙間に入り異常放電を起すことは
ない。更にウェーハ4の縁部裏面と扁平リング5の環状
鍔15の間に微小な隙間(本実施例では、0.5mm程
度)を設けてあるため、ウェーハ4の裏面が汚れていた
り、ウェーハ4を多数枚エッチングした場合に、扁平リ
ング5の環状鍔15に付着するポリマーのために、ウェ
ーハ4が試料載置電極2から浮き上がることを防ぐこと
が出来る。更に、扁平リング5の材質がシリコンであ
り、被エッチング材料であるシリコン酸化膜の下地を形
成しているシリコンと同質の材料であるため、ラジカル
性エッチング特有の現象、即ちウェーハの縁部でラジカ
ル供給量が多いため、縁部のシリコンのエッチング速度
が速くなり、ウェーハ中央部における選択比とウェーハ
縁部における選択比が不均一となるということもない。
これは、ウェーハの縁部においても、ウェーハ中央部と
同様に導電性の扁平リング5によりFラジカルが消費さ
れるためである。このため、エッチング選択比のウェー
ハ内均一性が極めて良好なエッチングが可能となる。
又、扁平リング5および扁平リング6は、試料載置電極
2に単に置いてあるだけであるため、着脱が非常に容易
であり、クリーニング時の煩わしさを無くすると共に、
クリーニング時間の大幅な短縮が可能となった。
が、この値は特にこれに限定する必要はないが、電極間
隔が20mmを越えると、プラズマが、両電極間の間に閉
じ込められず、真空処理室1内全体に広がってしまうた
め、高速度でのエッチングは出来なくなってしまう。
又、導電性材料でなる扁平リング5の材質は、単結晶シ
リコンに限定されることはなく、ポリシリコンであって
も、炭化珪素であっても、カーボンであっても良く、要
は、導電性であり、なおかつエッチング膜の下地のシリ
コンをエッチングするエッチャントであるFラジカルで
エッチング可能な物質であれば良いことはいうまでもな
い。当然ながら、エッチング膜の下地の材質が他の材質
である時は、扁平リング5の材質も下地の材質に応じて
変更する。又、この扁平リング5のプラズマに曝される
部分の幅は、本実施例に限定されることはないが、その
幅が10mm以下となると、下地のシリコンに対するエッ
チャントを消費する効果が充分でなくなるとともに、プ
ラズマが閉じ込められる境界が、ウェーハ4の縁部に近
づきすぎるため、異物の発生上からも好ましくはない。
又、ウェーハ4の裏面と、扁平リング5の環状鍔15の
隙間は、余り間隔が広いと、この部分にプラズマがまわ
りこんでしまうために、1mm以下に設定するのが望まし
い。又、絶縁性材料でなる扁平リング6および対向電極
カバー12の材質、ガス吹出板11の材質等は、本実施
例に限定されるものではない。更に扁平リング5は図2
に示したように、2個の扁平リング5a、5bで構成す
ることもできる。
の混入が少なく、且つ選択比の被処理基板内分布が良好
であり、更には被処理基板の縁部でのエッチング速度が
他の部分と著しく異なるような現象が起らず、なおかつ
クリーニングの極めて容易なエッチング装置を提供でき
る効果がある。
置の要部の概略断面図である。
る扁平リングの部分の断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 真空処理室内に互いに平行な2枚の電極
を設け、一方の電極に被処理基板を支持し、2枚の電極
間で生成させた反応性ガスプラズマによって被処理基板
の表面をドライエッチングする装置において、前記被処
理基板を支持する一方の電極に、被処理基板の外側に配
置される、導電性材料でなる偏平リングと、該偏平リン
グの外縁部を覆う為の絶縁性材料でなる偏平リングを備
えており、前記導電性材料でなる偏平リングの内側縁部
が、被処理基板の裏面側縁部との間に0.2mm以上1
mm以下の隙間を保って、被処理基板の裏面側縁部に重
ねてあることを特徴とするドライエッチング装置。 - 【請求項2】 電極の対向間隔は、4mm以上20mm
以下とした請求項1記載のドライエッチング装置。 - 【請求項3】 導電性材料の偏平リングは、被処理基板
の表面と面一乃至2mm以下の高さとなる厚さとした請
求項1記載のドライエッチング装置。 - 【請求項4】 導電性材料の偏平リングは、反応性ガス
プラズマに露出する部分の幅を10mm以上30mm以
下とした請求項1記載のドライエッチング装置。 - 【請求項5】 導電性材料の偏平リングは、被処理基板
におけるエッチング膜の下地を形成している材質と同質
の材料で構成した請求項1記載のドライエッチング装
置。 - 【請求項6】 導電性材料の偏平リングは、単結晶シリ
コン、ポリシリコン、炭化シリコン等のシリコンを含む
材料又はカーボンで構成した請求項1記載のドライエッ
チング装置。
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1991
- 1991-10-22 JP JP30257891A patent/JP3205878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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