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JP3299141B2 - 二剤同時吐出染毛用製品 - Google Patents

二剤同時吐出染毛用製品

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Publication number
JP3299141B2
JP3299141B2 JP11349997A JP11349997A JP3299141B2 JP 3299141 B2 JP3299141 B2 JP 3299141B2 JP 11349997 A JP11349997 A JP 11349997A JP 11349997 A JP11349997 A JP 11349997A JP 3299141 B2 JP3299141 B2 JP 3299141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agent
acid
hair
poe
dye
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP11349997A
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English (en)
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JPH10287534A (ja
Inventor
小林  直樹
基晴 田中
友美 山田
Original Assignee
ホーユー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホーユー株式会社 filed Critical ホーユー株式会社
Priority to JP11349997A priority Critical patent/JP3299141B2/ja
Publication of JPH10287534A publication Critical patent/JPH10287534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3299141B2 publication Critical patent/JP3299141B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤に関するも
ので、詳しくは、第1剤と第2剤を同時吐出機構を持つ
容器に充填した染毛剤において、第1剤と第2剤が所定
量吐出しないなどの、吐出機構の異常を容易に知ること
ができ、さらには1剤と2剤が十分混合しているか否か
が、目視で容易に確認できる、二剤同時吐出染毛用製品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、染毛剤は、粉末状、液状、クリー
ム状、ジェリー状等の剤型で提供されてきており、粉末
状の染毛剤は水と、その他のものは第1剤と第2剤とを
アプリケーターやトレイに所定量排出して混合してから
頭髪へ塗布するものである。
【0003】また、エアゾール状染毛剤には1剤式と2
剤式のものが存在する。1剤式は適量を掌やブラシに取
り頭髪に塗布するものである。また、2剤式は各々ブラ
シ上に所定量排出して頭髪に塗布するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、粉末状、液
状、クリーム状、ジェリー状等の従来の染毛剤は良く染
まるが、混合操作など煩雑であり、また混合してすぐに
毛髪へ塗布しなければならないなど、面倒な制約があっ
た。また、ハケなどを用いて頭髪へ塗布する際に飛び散
ったり垂れ落ちて衣服などを汚染したり、頭皮や生え際
などに付着しやすいものであった。また、頭髪に均一に
塗布しないと染めむらが生じるなど、染毛操作にはある
程度の熟練が必要であった。一方1剤式エアゾール状染
毛剤は簡便ではあるが、空気中の酸素を酸化剤として利
用するため酸化力が乏しく、十分な染まりを得るのが困
難である。また2剤式エアゾール状染毛剤は、第1剤と
第2剤を1:1や1:2といった比率でコーム上に出し
て使用するものであるが、目分量で行うため、1、2剤
の混合比率が一定せず、染めむらが生じやすいものであ
った。
【0005】一方、第1、2剤と噴射剤をエアゾ−ル容
器に充填し、さらにエアゾール容器を、各々の充填物を
同時に吐出させうる一つの吐出口(同時吐出機構)を持
つ本体部に収納して一体とすることにより、容易に所定
量の1,2剤を取り出すことができる機構も提案されて
いるが、1、2剤が所定量でていることや均一に混ざっ
ていることを容易に確認するすべはなかった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、酸性染料を用いて
剤同時吐出染毛用製品の第1剤と第2剤を互いに違う色
にすることにより、目的が達せられることを見いだし、
本発明を完成した。
【0008】すなわち、酸性染料の1種または2種以上
を用いて、第1剤と第2剤のどちらか一方を着色した、
または第1剤と第2剤の両方を互いに異なる色で着色し
た、染毛剤組成物を、第1剤と第2剤を同時に吐出する
機構を有する容器に充填したことを特徴とする、二剤同
時吐出染毛用製品に存する。
【0009】このとき、第1剤は、一般に弱酸性からア
ルカリ性に調整されるため、その液性で保存耐性のある
法定色素黄色203号および/または赤色106号を含
有することが好ましく、一方第2剤は酸化剤を配合し、
酸性に調整されるため、その条件で保存耐性のある法定
色素黄色5号、赤色504号およびだいだい色205号
からなる群から選ばれる1種または2種以上を含むこと
が好ましい。
【0010】このように、第1剤と第2剤を互いに違う
色に着色することにより、各々の出方が識別でき、混合
吐出される場合においては、各所定量を均一に混合した
状態の色調及び色の濃さを規定し、指標とすることによ
り、実際の機能状態と容易に比較することができるよう
になる。
【0011】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。
【0012】本発明の染毛剤組成物としては、酸化染毛
剤、半永久染毛剤あるいは毛髪脱色剤などの公知の染毛
剤が挙げられる。
【0013】酸化染毛剤第1剤の場合、酸化染料中間体
として、通常、フェニレンジアミン類、アミノフェノー
ル類、ジアミノピリジン類等およびそれらの塩類の1種
または2種以上が挙げられる。塩類としては塩酸塩、硫
酸塩、酢酸塩等が挙げられる。これらの中でもパラフェ
ニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミ
ン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’
−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレ
ンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミ
ン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェ
ニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸お
よびそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。その配合
量は染毛用第1剤の全重量に対して0.01〜15重量
%であり、0.01重量%よりも少ないと十分な染毛効
果が得られず、15重量%を越えても、その効果は変わ
らず経済的ではない。さらには0.1重量%〜10重量
%が好ましく、0.1重量%以上配合することにより、
より優れた染毛効果が得られる。一方、10重量%を越
えた場合は染毛効果の上昇は少なくなる。
【0014】また、レゾルシン、ピロガロール、カテコ
ール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミ
ン、オルトアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノ
ール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−
3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイ
ドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジ
ン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオル
トクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチルアミノフ
ェノール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキ
シエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチ
ル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−
(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノー
ル等およびそれらの塩を配合することができる。この配
合量は0.01〜10重量%であり、0.01重量%よ
りも少ないと十分な染色性が得られず、10重量%を越
えても、その効果は変わらず経済的ではない。さらに
は、0.1重量%〜5重量%が好ましく、0.1重量%
以上配合することにより、より優れた染色性が得られ
る。一方、5重量%を越えた場合は染色性の上昇は少な
くなる。その他、「医薬部外品原料規格」(1991年
6月発行,薬事日報社)に収載されたものも適宜、用い
ることができる。
【0015】さらに、染毛色調の調整を目的としてパラ
ニトロオルトフェニレンジアミン、パラニトロメタフェ
ニレンジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、ピク
ラミン酸、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、
1,4−ジアミノアントラキノン、2−アミノ−4−ニ
トロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、
ピクリン酸、およびその塩等のいわゆる直接染料を配合
することも可能であるが、これら直接染料は上述の染料
中間体と違って、それ自身が強い色を有しているため、
1剤を酸性染料で着色する必要はなくなる。これら直接
染料は、毛髪を染色する目的で多量に入れることによ
り、その安定性を保つことができるが、単に組成物の着
色目的のみに微量に配合した場合には、安定性確保が難
しく、本願発明の任に堪えられるものではない。
【0016】これら染毛剤第1剤のpHは6〜12、好
ましくは7〜11の範囲であり、アルカリ剤または酸に
より調整される。
【0017】なお、これらの染料を含有しない場合は、
脱色剤として使用できる。
【0018】また酸化染料中間体を使用しないで直接染
料のみを用いる場合は、半永久染毛料として使用でき
る。
【0019】その他、後述のものを適宜、配合すること
ができる。
【0020】酸化染毛剤第2剤としては、過酸化水素を
含み、その配合量は0.1〜9重量%であり、0.1重
量%よりも少ないと良好な染毛結果が得られず、9重量
%を越えると毛髪の損傷およびエアゾール容器の破裂の
恐れがある。さらには、2.0〜6.0重量%が好まし
く、2.0重量%以上配合することにより、優れた染毛
力とブリーチ効果が得られる。一方、6.0重量%以下
にすることにより毛髪の損傷およびエアゾール容器の破
裂の恐れがより少なくなる。また、安定剤として、例え
ば、フェナセチン、EDTA、8−ヒドロキシキノリ
ン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツ
ール酸、尿酸、タンニン酸、パラベンなどが挙げられ
る。また、pH調整剤として、例えば、リン酸、クエン
酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸などを用いて、pH2〜
6、好ましくは3〜5に調整する。その他、後述のもの
を適宜、配合することができる。
【0021】これら染毛剤組成物を着色する染料として
は、酸性染料が用いられ、例えば「医薬品等に使用する
ことができるタール色素を定める省令」(昭和41年告
示、厚生省)により定められた色素(以下、法定色素と
略す)の内、一般に酸性染料と言われる、赤色2号、赤
色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色1
05号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色2
27号、赤色230号の(1)、赤色230号の
(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、
赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色50
6号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄
色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄
色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だ
いだい色205号、だいだい色207号、だいだい色4
02号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色
401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青
色2号、青色202号、青色203号、青色205号、
かっ色201号、黒色401号などが挙げられる。
【0022】この内、安定性の観点から、特に好ましく
は、法定色素黄色5号、黄色203号、赤色106号、
赤色504号およびだいだい色205号である。
【0023】この配合量は、0.0001〜0.2重量
%であり、より好ましくは0.001〜0.1重量%で
ある。0.2重量%以上配合すると、毛髪が染まり、染
毛色調に好ましくない不測の影響を与えることがある。
また0.0001重量%以下だと、色が薄すぎて認識が
できない。
【0024】さらに、高級アルコールおよび/または炭
化水素を加えると、安定性、染毛操作性(例えば毛髪へ
の塗布のしやすさ、垂れ落ちない、混合の容易さな
ど)、染色性および堅牢性の点で優れた効果が得られ
る。その配合量は0.05〜30重量%であり、0.0
5重量%よりも少ないと十分な安定性、染毛操作性、染
色性および堅牢性が得られず、30重量%を越えても、
その効果は変わらず経済的ではない。さらには、0.1
〜20重量%が好ましく、0.1重量%以上配合するこ
とにより、より優れた安定性、染毛操作性、染色性およ
び堅牢性の効果が得られる。一方、20重量%を越えた
場合は安定性、染毛操作性、染色性および堅牢性の効果
の上昇は少なくなる。
【0025】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オ
クチルドデカノールなどが挙げられる。これらの中でも
特に安定性の点から直鎖高級飽和アルコールであるラウ
リルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールが好ましい。
【0026】炭化水素としては、例えば、パラフィン、
流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動パラフ
ィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィ
ン、ワセリン、スクワラン、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、オゾケライト、プリスタンなどが挙げ
られる。
【0027】さらに次に挙げる界面活性剤を少なくとも
1種以上加えると染色性及び堅牢性の点で優れた効果が
得られる。例えば、アニオン性界面活性剤としては、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、ステアリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エス
テル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエー
テル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテ
ル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナト
リウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールア
ミン、POEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミ
ン、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウムなどのア
ルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩;硬
化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウムなどの高級脂
肪酸エステルの硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロー
ルアミドの硫酸エステル塩;硫酸化油硫酸化ヒマシ油;
POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテ
ルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステア
リルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、
POEアルキルフェニルエーテルリン酸、およびその塩
(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)などのリン
酸エステル塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪
酸エステルのスルホン酸塩;ヤシ油脂肪酸メチルタウリ
ンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムな
どの高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩;ドデシルベンゼ
ンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベン
ゼンスルホン酸塩;スルホコハク酸ナトリウム、スルホ
コハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸
二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリ
ウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミ
ドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチ
ルスルホコハク酸二ナトリウムなどのスルホコハク酸
塩;ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシル
サルコシン塩;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナト
リウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリ
ウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム
などのN−アシルグルタミン酸塩;オレイン酸、ステア
リン酸、ラウリン酸、パルミチン酸などのナトリウム
塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアン
モニウム塩などの脂肪酸石鹸などが挙げられる。
【0028】また、非イオン性界面活性剤としては、P
OEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、PO
Eベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POE
ラウリルエーテルなどのPOEアルキルエーテル;PO
Eノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエ
ーテルなどのPOEアルキルアリルエーテル;モノオレ
イン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソル
ビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウ
リン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビ
タンなどのPOEソルビタン脂肪酸エステル;モノステ
アリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグ
リセリンなどのPOEグリセリルモノ脂肪酸エステル;
テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン
酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビッ
ト、POEソルビットミツロウなどのPOEソルビトー
ル脂肪酸エステル;POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ
油などのヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体;モノオレイン
酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコー
ルなどのPOE脂肪酸エステル;親油型モノオレイン酸
グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己
乳化型モノステアリン酸グリセリンなどの高級脂肪酸グ
リセリンエステル;モノオレイン酸ソルビタン、セスキ
オレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モ
ノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタ
ン、モノラウリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸
エステル;POEラノリン、POEラノリンアルコー
ル、POEソルビトールラノリンなどのラノリン誘導
体;ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミドなどのアルキロールアミド;POEステ
アリン酸アミドなどのPOE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪
酸エステル;ジメチルラウリルアミンオキシドなどのア
ルキルアミンオキシドなどが挙げられる。
【0029】また、両性界面活性剤としてはカルボン酸
型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型
などが挙げられ、例えば、2−アルキル−N−カルボキ
シメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシ
ノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイ
ミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウン
デシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチル
イミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチ
ルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイ
ン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリ
ルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、
ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油
アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボ
キシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシ
ド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−
N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒ
ドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナト
リウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油
脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カ
ルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロ
ピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナト
リウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチ
ルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタ
イン液等が挙げられる。
【0030】また、カチオン性界面活性剤としては、塩
化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリ
メチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチル
アンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジ
メチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモ
ニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミ
リスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリ
ルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
【0031】その配合量は、0.01〜40重量%であ
り、0.01重量%よりも少ないと十分な染色性および
堅牢性が得られず、40重量%を越えても、その効果は
変わらず経済的ではない。さらには、0.1〜30重量
%が好ましく、0.1重量%以上配合することにより、
より優れた染色性および堅牢性が得られる。一方、30
重量%を越えた場合は染色性および堅牢性の上昇は少な
くなる。特に、アニオン性界面活性剤及び/又は非イオ
ン性界面活性剤を用いると染色性、堅牢性の点でより優
れた効果が得られる。
【0032】その他、次の成分を配合することができ
る。例えば、アルカリ剤としてアンモニア、アルカノー
ルアミン等、安定剤として亜硫酸塩、アスコルビン酸
等、ポリペプタイドとしてコラーゲン、ケラチン、エラ
スチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼ
イン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等によ
り加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカ
チオン変性蛋白質、粘度調整剤としてメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースエチルエ
ーテル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、第4
級窒素含有セルロースエーテル、キサンタンガムなど、
保湿剤としてグリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソ
ルビトール、ヒアルロン酸など、油脂類としてヒマシ
油、カカオ脂、ミンク油、アボガド油、オリーブ油な
ど、ロウ類としてミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウなど、脂肪酸エステルとし
てミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳
酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オ
レイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシルなど、シリコーン誘
導体としてジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ
変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性
シリコーンなど、染色助剤として、芳香族アルコールで
あるベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベン
ジルオキシエタノール等、アルキルピロリドンであるN
−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン等、低級ア
ルキレンカーボネートであるエチレンカーボネート、プ
ロピレンカーボネート等、低級アルコールであるエチル
アルコール、イソプロピルアルコール等、その他、香
料、防腐・殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、動・植
物抽出成分、pH調整剤、金属イオン封鎖剤などを適宜
配合できる。
【0033】これら染毛剤組成物は第1剤、第2剤各々
が噴射剤とともにエアゾール容器中に充填される。
【0034】噴射剤として、液化石油ガスおよび/また
はジメチルエーテルを含有することにより、地肌汚れの
少ない、安定性に優れた効果が得られる。その配合量
は、1〜50重量%であり、1重量%よりも少ないか、
あるいは50重量%を越えると、地肌汚れがあり、安定
性にも問題が生じる恐れがある。さらには、3〜30重
量%が好ましく、3重量%以上配合することにより、よ
り優れた地肌汚れの防止効果および安定性が得られる。
一方、30重量%を越えた場合は地肌汚れの防止効果お
よび安定性の上昇は少なくなる。
【0035】さらに、これらエアゾール容器を、その充
填物を同時に、または混合しながら同時に吐出させうる
一つの吐出口を持つ本体に収納することにより、本願の
目的が達せられる。
【0036】これらエアゾール容器中の2種の充填物を
同時に吐出させうる一つの吐出口を持つ本体部として
は、第一エアゾール容器のステムと第二エアゾール容器
のステムが各々パイプを介し、同一の吐出口に連通する
ことからなる一体容器であり、また混合しながら同時に
吐出させうる一つの吐出口を持つ本体部としては、第一
エアゾール容器のステムと第二エアゾール容器のステム
が同一のパイプに連通し、さらに該パイプが吐出口に連
通することからなる一体容器である。
【0037】具体例を挙げて説明する。図1は本願発明
染毛剤組成物を充填し得る一体容器の一例の正面図であ
る。また、図2は容器側面図であり、図3は容器一部断
面図であるが、その構造は左右対称である。2本のエア
ゾール容器は、各マウンテンカップ9が連結体12によ
って保持固定され、ヘッド部2に挿入されている。これ
により2本のエアゾール容器が容易に離れることなく一
体化するが、さらに、缶7本体をケースに収納したりプ
ラスティックフィルム6などで包み込むことが好まし
い。本具体例は、後者の場合である。また各ステム11
はそれぞれの連通孔13を介して吐出口まで連通してお
り、第1剤と第2剤は隔壁で仕切られた同一の吐出口か
ら同時に排出される。一方連通孔13を介して、上記隔
壁を取り除いた混合通路14に連通させれば、該混合通
路14内で染毛剤第1剤と同第2剤は混合され、混合同
時吐出容器となる。本具体例は、後者の場合である。
【0038】缶7の材質としてはブリキ、ティンフリー
鋼板、ステンレススチール、アルミニウム、プラスチッ
ク等が挙げられる。缶7には薬剤及び噴射剤を充填する
ので、材質がプラスティックでない場合には、金属との
接触を避けるためにその内面は樹脂でコーティングする
ことが好ましい。コート剤としては、充填する薬剤の液
性などによるが、エポキシフェノール樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、エポキシユリア樹脂等が挙げられる。ま
た、缶を2重構造とし、内部にプラスティック製の内袋
8を装着して薬剤を充填することもできる。このことに
より、薬剤と缶の金属部分との接触を完全に避けること
ができ、薬剤の安定性のみならず、缶の安定性も向上す
る。さらには樹脂コートと内袋を併用することが好まし
い。このとき、内袋は缶の内壁と密着していることが重
要である。内袋が缶の内壁と密着していることにより、
内袋内に薬剤と噴射剤を充填したときに、噴射剤による
圧力上昇のための内袋破裂等の破損を防ぐことができ
る。缶と内袋の間に隙間があると、噴射剤の充填により
内袋が膨張し破裂の事故につながる。また、内袋を構成
するプラスチックの種類としては、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレンビニ
ルアルコール共重合樹脂等が挙げられ、これらを単層も
しくは多層に成型したものが用いられる。
【0039】薬剤をステム11まで吸い上げるディップ
チューブ10は、薬剤の液性などによりその材質を検討
する必要があるが、主に上記のプラスティックが使用さ
れる。また、ディップチューブの先端は、図4の(a)
〜(d)に示したような形状が考えられる。薬剤の粘度
等を考慮して適宜選択することにより、内容物の残量を
少なくすることができる。
【0040】本具体例は、混合同時吐出させた薬剤を、
専用ブラシにとり頭髪に塗布するタイプのものである
が、容器の形状次第では、吐出口に塗布部を設けること
もできる。塗布部としては櫛歯やブラシなどが考えられ
る。このことにより、直接塗布部へ薬剤を供給すること
ができるので、指掛部を指で押し下げるだけで、染毛剤
第1剤と同第2剤の混合操作と塗布部への染毛剤の供給
を同時に行うことができるという簡便な染毛剤となる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、
以下の実施例の記述に限定されるものではない。また、
%は特記しない限り重量基準である。
【0042】
【実施例】 実施例1<酸化染毛剤> % 1剤 法定色素赤色106号 0.005 法定色素黄色203号 0.02 パラフェニレンジアミン 1.2 2,5−ジアミノトルエン 2.0 硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン 0.6 硫酸パラメチルアミノフェノール 0.2 セタノール 0.4 ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.8 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.5 ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム 0.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2 グリセリン 10.0 チオグリコール酸ナトリウム 1.0 アンモニア水 pH9.5とする 精製水 適 量 第2剤 過酸化水素水 15.0 ステアリルアルコール 0.2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.8 ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル 1.5 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2.0 1,3−ブタンジオール 5.0 フェナセチン 0.2 精製水 適 量 これら第1剤と第2剤を各々噴射剤(LPG(5.0k
g/cm、25℃))と95:5の割合でエアゾール
缶に充填し、二剤同時吐出染毛用製品を得た。
【0043】 実施例2<脱色剤> % 第1剤 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0 セチル硫酸ナトリウム 0.5 セチルアルコール 1.0 ワセリン 0.5 ステアリン酸 1.0 プロピレングリコール 8.0 強アンモニア水 pH10.0とする 精製水 適 量 第2剤 法定色素黄色5号 0.06 法定色素だいだい色205号 0.02 過酸化水素水 15.0 EDTA 0.5 セタノール 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0 プロピレングリコール 1.0 フェナセチン 0.1 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 0.9 精製水 適 量 これら第1剤と第2剤を各々噴射剤(ジメチルエーテ
ル:LPG(4.0kg/cm、25℃)=20:8
0)と94:6の割合でエアゾール缶に充填し、二剤同
時吐出染毛用製品を得た。
【0044】 実施例3<染毛剤> % 第1剤 法定色素黄色203号 0.09 パラフェニレンジアミン 1.0 硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン 0.5 硫酸パラメチルアミノフェノール 0.2 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0 セチル硫酸ナトリウム 0.5 セチルアルコール 1.0 ワセリン 0.5 ステアリン酸 1.0 プロピレングリコール 8.0 塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル アミド共重合体液 0.5 ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピル トリメチルアンモニウムクロリドエーテル 0.2 エデト酸二ナトリウム 0.1 アスコルビン酸 0.5 リン酸水素2アンモニウム 0.3 モノエタノールアミン pH10.0とする 精製水 適 量 この第1剤と実施例1の第2剤を各々噴射剤(LPG
(4.5kg/cm、25℃))と95:5の割合で
エアゾール容器に充填し、二剤同時吐出染毛用製品を得
た。
【0045】 実施例4<染毛剤> % 第1剤 法定色素赤色106号 0.09 2,5−ジアミノトルエン 3.0 レゾルシン 1.0 パラアミノフェノール 0.5 ステアリルアルコール 1.5 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 4.0 ジグリセリン 5.0 ポリジメチルメチレンピペリジニウムクロリド 1.0 無水亜硫酸ナトリウム 0.5 強アンモニア水 pH10.0とする 精製水 適 量 この第1剤と実施例2の第2剤を各々噴射剤(ジメチル
エーテル:LPG(5.0kg/cm、25℃)=2
0:80)と93:7の割合でエアゾール容器に充填
し、二剤同時吐出染毛用製品を得た。
【0046】比較例1〜4 実施例1〜4から、酸性染料である法定色素のみを除い
たものを比較例1〜4とした。
【0047】実施例の第1,2剤は色の差があるためそ
れぞれの出方、混ざり具合は目視で容易に確認できた
が、法定色素を配合しない比較例は、いずれも均一に真
っ白な泡沫状で、いずれも目視では確認できなかった。
【0048】
【発明の効果】本発明の二剤同時吐出染毛用製品を用い
れば、第1剤と第2剤が所定量吐出しなかったときな
ど、同時吐出機構の異常を容易に知ることができる。ま
た、混合同時吐出機構では、1剤と2剤が混合している
か否かが、目視で容易に確認できる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる混合同時吐出容器の正面図で
ある。
【図2】本願発明にかかる混合同時吐出容器の側面図で
ある。
【図3】本願発明にかかる混合同時吐出容器の一部断面
図である。
【図4】本願発明にかかるエアゾール容器に使用するデ
ィップチューブの先端形状図である。
【符号の説明】
1 混合同時吐出容器 2 ヘッド部 3 ボディー部 4 吐出部 5 レバー 6 プラスティックフィルム 7 缶 8 内袋 9 マウンテインカップ 10 ディップチューブ 11 ステム 12 連結体 13 連通孔 14 混合通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−35406(JP,A) 特開 平8−168409(JP,A) 染毛剤製造(輸入)承認申請要領(改 訂第五版),日本ヘアカラー工業会 技 術委員会編集,平成9年1月 日本化粧品工業連合会編,「法定色素 ハンドブック」,薬事日報社,1988年 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性染料の1種または2種以上を用い
    て、第1剤と第2剤のどちらか一方を着色した、または
    第1剤と第2剤の両方を互いに異なる色で着色した、染
    毛剤組成物を、第1剤と第2剤を同時に吐出する機構を
    有する容器に充填したことを特徴とする二剤同時吐出染
    毛用製品において、 第1剤を着色する酸性染料が法定色素黄色203号およ
    び/または赤色106号であり、第2剤を着色する酸性
    染料が法定色素黄色5号、赤色504号およびだいだい
    色205号からなる群から選ばれる1種または2種以上
    であり、かつその配合量が各々0.0001〜0.2重
    量%であることを特徴とする、二剤同時吐出染毛用製
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