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JP3298019B2 - 汚染土壌の浄化方法 - Google Patents

汚染土壌の浄化方法

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JP3298019B2
JP3298019B2 JP27777892A JP27777892A JP3298019B2 JP 3298019 B2 JP3298019 B2 JP 3298019B2 JP 27777892 A JP27777892 A JP 27777892A JP 27777892 A JP27777892 A JP 27777892A JP 3298019 B2 JP3298019 B2 JP 3298019B2
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JP
Japan
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coal ash
pumping
well
contaminated soil
improved body
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JP27777892A
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秀則 小寺
功二 須網
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油分や重金属(水銀、
鉛、カドニユウム、クロム、銅等)等で汚染された土壌
の浄化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】油分で汚染された土壌の浄化方法として
は、汚染土壌を良質の土壌に置換する方法や薬液等
を用いて中和若しくは分解する方法が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の土壌
の浄化技術にあつては次のような問題点がある。
【0004】<イ> 置換工法の場合、工事が大規模と
なるから工費及び工期の両面での負担が大きい。また汚
染範囲が広範な現場には不向きである。
【0005】<ロ> 薬液等を用いて中和若しくは分解
する方法にあっては、浄化コストが高い割りには浄化程
度が低く、また薬液や分解された汚染物が地中に残存す
るため地下水の二次汚染の不安が残る。
【0006】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みて成されたも
ので、その目的とするところは、地中の汚染物質を効率
良く除去でき、併せて地下水の浄化も図れる、汚染土壌
の浄化技術を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、汚染物質を
含む汚染土壌に粉末の石炭灰を撹拌混合して汚染物質を
石炭灰に吸着させた改良体を構築し、改良体の近傍に設
けた揚水井戸の周囲を粒状の石炭灰で層状に覆い、揚水
により地中の汚染物質を改良体及び揚水井戸の周囲の石
炭灰に吸着させて除去することを特徴とする、汚染土壌
の浄化方法である。
【0008】さらに本発明は、汚染物質を含む汚染土壌
に粉末の石炭灰を撹拌混合して汚染物質を石炭灰に吸着
させた改良体を構築し、改良体の近傍に設けた揚水井戸
の周囲を粒状石炭灰で層状に覆い、前記揚水井戸と水頭
差を有する揚水還流用の放水井戸を設け、揚水により地
中の汚染物質を改良体及び揚水井戸の周囲の石炭灰に吸
着させて除去することを特徴とする、汚染土壌の浄化方
法である。
【0009】さらに本発明は、汚染物質を含む汚染土壌
に粉末の石炭灰を撹拌混合して汚染物質を石炭灰に吸着
させた改良体を構築し、改良体の近傍に設けた揚水井戸
の周囲を粒状石炭灰で層状に覆い、前記揚水井戸と水頭
差を有する揚水還流用の放水井戸を設け、揚水井戸から
の揚水を放水井戸へ還流する還流路の途上に粉末の石炭
灰製のフィルタを内蔵したタンクを介在し、汚染物質を
前記フィルタで除去した後の揚水を放水井戸に還流する
ことを特徴とする、汚染土壌の浄化方法である。
【0010】さらに本発明は、汚染土壌に設けた揚水井
戸の周囲を粒状石炭灰で層状に覆い、前記揚水井戸と水
頭差を有する揚水還流用の放水井戸を設け、前記放水井
戸に汚染物質の分離剤を投入し、放水井戸の分離剤を地
中に浸透させて揚水井戸で回収し、分離した地中の汚染
物質を揚水井戸の周囲の石炭灰で吸着して除去すること
を特徴とする、汚染土壌の浄化方法である。
【0011】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0012】<イ>改良体の形成 図1に示すように適宜の間隔を隔てて汚染土壌1と粉末
石炭灰とを撹拌混合して複数の柱状改良体2を造成す
る。柱状改良体2の造成には例えば撹拌羽根の下部から
粉末石炭灰を吐出して撹拌できる、DJM工法(粉体噴
射撹拌工法)等を採用できる。粉末石炭灰の吐出量は予
め調査した汚染物質(例えば油分)の含有量に応じて決
定する。汚染土壌1と粉末石炭灰とを撹拌混合すること
で、粉末石炭灰が汚染土壌1中の油分を吸着して凝結す
る。
【0013】<ロ>揚水井戸の形成 図2、3に示すように各柱状改良体2の間の汚染土壌1
を掘削して透水性の揚水井戸3を設置すると共に、この
揚水井戸3の外周全域に亘りに造粒石炭灰層4を形成す
る。すなわち、汚染土壌1に揚水井戸3より大径のケー
シング(図示せず)を圧入した後、ケーシング内を削孔
し、そしてケーシング内に揚水井戸3を建て込み、揚水
井戸3とケーシングの周面間に造粒石炭灰を充填し、最
後にケーシングを抜き取れば、造粒石炭灰層4を外装し
た揚水井戸3を形成できる。尚、揚水井戸3としては目
詰まりし難い有孔パイプ等を使用できる。
【0014】<ハ>揚水 つぎに揚水井戸3内に水中ポンプ5をセットし、断続的
に地下水を揚水する。揚水により地下水が柱状造成体2
や造粒石炭灰層4を透過して揚水井戸3へ移動する。地
下水の移動に伴い、柱状造成体2や造粒石炭灰層4を構
成する石炭灰が、油分を吸着して土中や地下水中に含ま
れていた油分を除去する。
【0015】
【実施例2】図4は前記実施例1を基礎とし、汚染地盤
1に透水性の放水井戸6を設け、揚水井戸3の水中亜ポ
ンプ5で汲み上げた地下水を放水井戸6へ還流させる他
の実施例を示す。本実施例は放水井戸6の水位を揚水井
戸3より高くし、水頭差を利用して地下水を強制的に柱
状改良体2及び造粒石炭灰層4を透過させることで、汚
染土壌1中の油分を柱状改良体2及び造粒石炭灰層4に
吸着させる。本実施例にあっては、地下水を強制的に揚
水井戸3へ集水するので、実施例1と比較して汚染土壌
1や地下水の浄化率が増すうえに、水頭差を利用してい
るので地下水をよりスムーズに移動できる利点がある。
さらに油分を周辺地盤に拡散するのを効果的に防止でき
ると共に、柱状改良体2自体の含有油分を低下できる利
点がある。
【0016】
【実施例3】図5は前記実施例2を基に、揚水井戸3で
揚水した油分を含む地下水を放水井戸6へ還流する還流
路7の途上にノッチタンク8を介在して浄化する他の実
施例を示す。ノッチタンク8は図6に拡大して示すよう
に、タンク81内に造粒石炭灰を収容したフィルタ9を
格納して構成している。本実施例はノッチタンク8内か
ら地下水のサンプルを定期的に採取して油分の含有量を
計測しながら、地下水の油分含有量が基準含有量(1p
pm)以下になるまでフィルタ81によって油分を吸着
する。地下水の油分含有量が基準含有量以下になった
ら、ノッチタンク8から放水井戸へ6へ地下水を還流す
る。尚、図5中符号71は還流路7の途上に設けた流量
計である。本実施例にあっては上記実施例2の利点に加
えて、地下水の浄化効率がよくなる。
【0017】
【実施例4】図7は放水井戸6内に満たした分離剤10
を汚染土壌1を透過させて浄化する他の実施例を示す。
汚染物質が油分の場合の分離剤10としては、界面活性
剤を主成分とするラウリン酸等を使用できる。本実施例
は分離剤10を汚染土壌1に透過させる際に土中から油
分を分離して揚水井戸3の周囲の造粒石炭灰層4に吸着
させて浄化する。揚水井戸3で揚水した地下水は、再度
ノッチタンク8で油分を吸着して浄化した後、放水井戸
6へ還流する。分離剤9は適宜放水井戸6へ補給する。
尚、還流路7の途上に分離剤回収容のフィルタ(図示せ
ず)を追加して介在しておけば、揚水中から分離剤10
を回収することも可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0019】<イ> 土中に存在する汚染物質を石炭灰
が吸着して取り除くため、土壌の浄化が図れる。
【0020】<ロ> 石炭灰に吸着された汚染物質は固
体化されるため、地中に残存させても周辺地盤を再汚染
する心配が極めて少ない。
【0021】<ハ> 集水井戸を設けて地下水を強制的
に移動することで、汚染物質の除去効率が向上する。
【0022】<ニ> 追加して設けた放水井戸に集水井
戸からの揚水を放水して地下水を循環させて土壌を浄化
する場合には、両井戸の地下水の水頭差を利用すること
で地下水の浸透性が良好となる。
【0023】<ホ> 集水井戸からの揚水を放水井戸へ
還流させる還流路の途上に、石炭灰製のフィルタを介在
させることで、汚染物質を除去して回収できると共に、
土壌と地下水の両方を浄化できる。
【0024】<ヘ> 放水井戸内に投入した汚染物質の
分離剤を地中に浸透させて揚水井戸で回収することで、
地中の汚染物質を分解するだけでなく、分解した汚染物
質を石炭灰に吸着させて除去できる。そのため、極めて
高い浄化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る柱状改良体の形成工程の説明
【図2】 汚染土壌の浄化時の説明図
【図3】 その平面図
【図4】 放水井戸を設けた実施例2の説明図
【図5】 ノッチタンクを使用する実施例3の説明図
【図6】 実施例3のノッチタンクの説明図
【図7】 分離剤を用いた実施例4の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E03B 3/15 (56)参考文献 特開 昭52−60275(JP,A) 特開 昭50−91953(JP,A) 特開 平3−183(JP,A) 米国特許5080782(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09C 1/00 A62D 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染物質を含む汚染土壌に粉末の石炭灰
    を撹拌混合して汚染物質を石炭灰に吸着させた改良体を
    構築し、 改良体の近傍に設けた揚水井戸の周囲を粒状の石炭灰で
    層状に覆い、 揚水により地中の汚染物質を改良体及び揚水井戸の周囲
    の石炭灰に吸着させて除去することを特徴とする、 汚染土壌の浄化方法。
  2. 【請求項2】 汚染物質を含む汚染土壌に粉末の石炭灰
    を撹拌混合して汚染物質を石炭灰に吸着させた改良体を
    構築し、 改良体の近傍に設けた揚水井戸の周囲を粒状石炭灰で層
    状に覆い、 前記揚水井戸と水頭差を有する揚水還流用の放水井戸を
    設け、 揚水により地中の汚染物質を改良体及び揚水井戸の周囲
    の石炭灰に吸着させて除去することを特徴とする、 汚染土壌の浄化方法。
  3. 【請求項3】 汚染物質を含む汚染土壌に粉末の石炭灰
    を撹拌混合して汚染物質を石炭灰に吸着させた改良体を
    構築し、 改良体の近傍に設けた揚水井戸の周囲を粒状石炭灰で層
    状に覆い、 前記揚水井戸と水頭差を有する揚水還流用の放水井戸を
    設け、 揚水井戸からの揚水を放水井戸へ還流する還流路の途上
    に粉末の石炭灰製のフィルタを内蔵したタンクを介在
    し、 汚染物質を前記フィルタで除去した後の揚水を放水井戸
    に還流することを特徴とする、 汚染土壌の浄化方法。
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FR2734175B1 (fr) * 1995-05-19 1997-07-18 Raymond Gleizes Cendres d'origine charbonniere appliquees au traitement de divers milieux et installations de mise en oeuvre
FR2734174B1 (fr) * 1995-05-19 1997-07-04 Raymond Gleizes Cendres appliquees a la detoxication de milieux contenant des metaux lourds, procede de detoxication et installation pour sa mise en oeuvre
JP5340427B2 (ja) * 2012-01-06 2013-11-13 株式会社熊谷組 地中油汚染土壌の浄化方法
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