JP3296244B2 - 抗菌紙 - Google Patents
抗菌紙Info
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- JP3296244B2 JP3296244B2 JP09680297A JP9680297A JP3296244B2 JP 3296244 B2 JP3296244 B2 JP 3296244B2 JP 09680297 A JP09680297 A JP 09680297A JP 9680297 A JP9680297 A JP 9680297A JP 3296244 B2 JP3296244 B2 JP 3296244B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ε−ポリリジンも
しくはε−ポリリジン塩(以下、総称してεPLとい
う)と界面活性剤とを紙に付着もしくは含浸させた抗菌
紙に関する。さらに詳しくは、各種ラベル、ノート、記
録紙、カルテ、薬袋、各種包装、建材等に幅広く利用で
きる抗菌紙に関する。
しくはε−ポリリジン塩(以下、総称してεPLとい
う)と界面活性剤とを紙に付着もしくは含浸させた抗菌
紙に関する。さらに詳しくは、各種ラベル、ノート、記
録紙、カルテ、薬袋、各種包装、建材等に幅広く利用で
きる抗菌紙に関する。
【0002】
【従来の技術】我々の生活空間には、様々な細菌やカビ
が存在している。これらの微生物は、しばしば食物を腐
敗させたり、悪臭発生の原因となったりして我々に不快
感を与える。また、人体に対して、食中毒を初めとする
様々な疾病や白癬等の皮膚障害を引き起こす原因となっ
たり、時としては抵抗力の弱い乳幼児や高齢者の生命を
奪うことさえある。衛生的で快適な生活を送るために微
生物増殖抑制は重要な課題であり、我々の身の回りの様
々な医療用品、生活用品、衣料品等で抗菌機能の付加が
望まれている。
が存在している。これらの微生物は、しばしば食物を腐
敗させたり、悪臭発生の原因となったりして我々に不快
感を与える。また、人体に対して、食中毒を初めとする
様々な疾病や白癬等の皮膚障害を引き起こす原因となっ
たり、時としては抵抗力の弱い乳幼児や高齢者の生命を
奪うことさえある。衛生的で快適な生活を送るために微
生物増殖抑制は重要な課題であり、我々の身の回りの様
々な医療用品、生活用品、衣料品等で抗菌機能の付加が
望まれている。
【0003】一方、紙は古来より、筆記、印刷、各種包
装をはじめ、建築、通貨等の様々な用途に用いられてき
た。紙とその製品は、一国の産業、文化にとって基幹と
なるものであり、世界的に見ても、紙ほど広く使用され
ている工業製品は他に類を見ない。
装をはじめ、建築、通貨等の様々な用途に用いられてき
た。紙とその製品は、一国の産業、文化にとって基幹と
なるものであり、世界的に見ても、紙ほど広く使用され
ている工業製品は他に類を見ない。
【0004】紙及びその製品に抗菌性を付与させる方法
として、紙にベンザルコニウム、クロルヘキシジン等の
有機系抗菌剤を固定して抗菌効果を有する紙(以下、抗
菌紙という)を得る試みが、例えば特開平3−2853
55号公報等に提案されている。しかしながら、有機系
抗菌剤は優れた抗菌効果を発揮する反面、人体に対する
安全性に難点があり、食品包装等の生活関連用途につい
ては使用が困難である。また、銀イオン、銅イオン等の
抗菌性を有する金属イオンを、ゼオライト化合物やジル
コニウム化合物等のイオン交換能を有する無機固体粒子
とイオン交換して得られる無機系抗菌剤を紙に充填また
は付着させることにより抗菌紙を得る試みが、例えば特
開昭62−238900号公報、特開平8−24326
5号公報等で提案されている。しかしながら、これらの
抗菌紙は金属化合物による紙の変色が発生することがあ
り、紙及びその製品の外観、商品価値を損ねる原因とな
る。 また、塩素イオンの存在下では、抗菌性を発揮す
べき銀イオン、銅イオン等の金属イオンが塩化物を形成
するため、十分な抗菌性能が得られなくなる。さらに、
皮膚の弱い乳幼児やアレルギ−体質の人々に対して使用
するには難点がある。
として、紙にベンザルコニウム、クロルヘキシジン等の
有機系抗菌剤を固定して抗菌効果を有する紙(以下、抗
菌紙という)を得る試みが、例えば特開平3−2853
55号公報等に提案されている。しかしながら、有機系
抗菌剤は優れた抗菌効果を発揮する反面、人体に対する
安全性に難点があり、食品包装等の生活関連用途につい
ては使用が困難である。また、銀イオン、銅イオン等の
抗菌性を有する金属イオンを、ゼオライト化合物やジル
コニウム化合物等のイオン交換能を有する無機固体粒子
とイオン交換して得られる無機系抗菌剤を紙に充填また
は付着させることにより抗菌紙を得る試みが、例えば特
開昭62−238900号公報、特開平8−24326
5号公報等で提案されている。しかしながら、これらの
抗菌紙は金属化合物による紙の変色が発生することがあ
り、紙及びその製品の外観、商品価値を損ねる原因とな
る。 また、塩素イオンの存在下では、抗菌性を発揮す
べき銀イオン、銅イオン等の金属イオンが塩化物を形成
するため、十分な抗菌性能が得られなくなる。さらに、
皮膚の弱い乳幼児やアレルギ−体質の人々に対して使用
するには難点がある。
【0005】安全性のある抗菌紙及びその製品を得る方
法として、カニやエビの甲殻を加工して製造されるキト
サン、ストレプトマイセス属に属する微生物から得られ
るεPL等の天然系抗菌剤を紙に付着もしくは含浸させ
て抗菌紙を得る試みが、例えば特開平01−25821
号公報、特開平08−175901号公報等で提案され
ている。しかしながら、キトサンは微生物に対する抗菌
効果がやや弱く、高い抗菌効果を有する抗菌紙を得るに
は多量のキトサンを紙に付着もしくは含浸させる必要が
ある上、多量のキトサンを含有する抗菌紙は親水性が強
くなるため、撥水性を要求される用途やグラビア印刷等
には使用し難いといった欠点を有している。
法として、カニやエビの甲殻を加工して製造されるキト
サン、ストレプトマイセス属に属する微生物から得られ
るεPL等の天然系抗菌剤を紙に付着もしくは含浸させ
て抗菌紙を得る試みが、例えば特開平01−25821
号公報、特開平08−175901号公報等で提案され
ている。しかしながら、キトサンは微生物に対する抗菌
効果がやや弱く、高い抗菌効果を有する抗菌紙を得るに
は多量のキトサンを紙に付着もしくは含浸させる必要が
ある上、多量のキトサンを含有する抗菌紙は親水性が強
くなるため、撥水性を要求される用途やグラビア印刷等
には使用し難いといった欠点を有している。
【0006】εPLはキトサンに比べ抗菌効果が高く、
少ない使用量で抗菌紙を得ることができるが、単に該ε
PLを紙に付着もしくは含浸させた抗菌紙は、製造時、
加工時、使用時を問わず、該抗菌紙を90℃を超える高
温に曝すと、抗菌効果が低下してしまうという現象が生
ずる。このため、εPL付着もしくは含浸させた抗菌紙
の製造、加工の際に、乾燥工程で高温乾燥ができず、ラ
イン速度を上げることができないため生産効率が悪くな
る。また、生産効率を上げるために高温乾燥をするとす
れば、多量のεPLを付着もしくは含浸させる必要が生
じ、コスト的に高価なものとなってしまう欠点がある。
少ない使用量で抗菌紙を得ることができるが、単に該ε
PLを紙に付着もしくは含浸させた抗菌紙は、製造時、
加工時、使用時を問わず、該抗菌紙を90℃を超える高
温に曝すと、抗菌効果が低下してしまうという現象が生
ずる。このため、εPL付着もしくは含浸させた抗菌紙
の製造、加工の際に、乾燥工程で高温乾燥ができず、ラ
イン速度を上げることができないため生産効率が悪くな
る。また、生産効率を上げるために高温乾燥をするとす
れば、多量のεPLを付着もしくは含浸させる必要が生
じ、コスト的に高価なものとなってしまう欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
従来技術の問題点を解決すべく検討を重ねた。その結
果、εPLと界面活性剤とを併用して紙に付着もしくは
含浸させた抗菌紙が、90℃以上の温度で加熱処理され
ても抗菌効果の消失がなく、高い抗菌効果が維持された
抗菌紙であることを見い出し、この知見に基づいて本発
明を完成した。
従来技術の問題点を解決すべく検討を重ねた。その結
果、εPLと界面活性剤とを併用して紙に付着もしくは
含浸させた抗菌紙が、90℃以上の温度で加熱処理され
ても抗菌効果の消失がなく、高い抗菌効果が維持された
抗菌紙であることを見い出し、この知見に基づいて本発
明を完成した。
【0008】以上の記述から明らかなように、本発明の
目的は、人体に対して安全で、優れた抗菌性を有し、各
種ラベル、ノート、記録紙、カルテ、薬袋、包装、建材
等に幅広く好適に使用できる抗菌紙を提供することであ
る。
目的は、人体に対して安全で、優れた抗菌性を有し、各
種ラベル、ノート、記録紙、カルテ、薬袋、包装、建材
等に幅広く好適に使用できる抗菌紙を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記により構
成される。 (1)ε−ポリリジンもしくはε−ポリリジン塩と、界
面活性剤とを、紙に付着もしくは含浸させた抗菌紙であ
って、該ε−ポリリジンもしくはε−ポリリジン塩の割
合が乾燥した紙100重量部当たり、0.01〜5重量
部であり、かつ、該ε−ポリリジンもしくはε−ポリリ
ジン塩と界面活性剤との比率が、紙中において、9:1
〜1:9の範囲であることを特徴とする抗菌紙。 (2)界面活性剤が、グリセリンの脂肪酸エステル、ソ
ルビットの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステ
ル及びアルキルグルコシドの多価アルコール型非イオン
界面活性剤のなかから選ばれた少なくとも一種の界面活
性剤である前記第1項記載の抗菌紙。 (3)界面活性剤が、ポリエチレングリコール型非イオ
ン界面活性剤の少なくとも一種である前記第1項記載の
抗菌紙。 (4)界面活性剤が、ベタイン型両性界面活性剤の少な
くとも一種である前記第1項記載の抗菌紙。 (5)界面活性剤が、第4級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤の少なくとも一種である前記第1項記載の抗
菌紙。 (6)界面活性剤が、前記第2項〜第5項に記載の界面
活性剤から選ばれた少なくとも二種以上の界面活性剤で
ある前記第1項記載の抗菌紙。
成される。 (1)ε−ポリリジンもしくはε−ポリリジン塩と、界
面活性剤とを、紙に付着もしくは含浸させた抗菌紙であ
って、該ε−ポリリジンもしくはε−ポリリジン塩の割
合が乾燥した紙100重量部当たり、0.01〜5重量
部であり、かつ、該ε−ポリリジンもしくはε−ポリリ
ジン塩と界面活性剤との比率が、紙中において、9:1
〜1:9の範囲であることを特徴とする抗菌紙。 (2)界面活性剤が、グリセリンの脂肪酸エステル、ソ
ルビットの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステ
ル及びアルキルグルコシドの多価アルコール型非イオン
界面活性剤のなかから選ばれた少なくとも一種の界面活
性剤である前記第1項記載の抗菌紙。 (3)界面活性剤が、ポリエチレングリコール型非イオ
ン界面活性剤の少なくとも一種である前記第1項記載の
抗菌紙。 (4)界面活性剤が、ベタイン型両性界面活性剤の少な
くとも一種である前記第1項記載の抗菌紙。 (5)界面活性剤が、第4級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤の少なくとも一種である前記第1項記載の抗
菌紙。 (6)界面活性剤が、前記第2項〜第5項に記載の界面
活性剤から選ばれた少なくとも二種以上の界面活性剤で
ある前記第1項記載の抗菌紙。
【0010】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明で用いるεPLは、例えば特公昭59−20359号
公報に記載のεPL生産菌である、ストレプトマイセス
属に属するストレプトマイセス・アルプラス・サブスピ
ーシーズ・リジノポリメラスを培地に培養し、得られた
培養物からεPLを分離、採取することによって得られ
る。該εPLは厚生省の化学的合成以外食品添加物のリ
ストにも記載されている物質であり、食品保存料等に使
用されている。
明で用いるεPLは、例えば特公昭59−20359号
公報に記載のεPL生産菌である、ストレプトマイセス
属に属するストレプトマイセス・アルプラス・サブスピ
ーシーズ・リジノポリメラスを培地に培養し、得られた
培養物からεPLを分離、採取することによって得られ
る。該εPLは厚生省の化学的合成以外食品添加物のリ
ストにも記載されている物質であり、食品保存料等に使
用されている。
【0011】本発明にあっては、εPLは遊離の形で用
いることもできるが、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸も
しくは酢酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエ
ン酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸等の有機酸
の塩の形で用いることもできる。また、用途、使用目的
に応じて、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の
中鎖及び長鎖の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、
アラキドン酸等の中鎖及び長鎖の不飽和脂肪酸の塩とし
て用いることもできる。εPLは遊離の形であれ、前述
の無機酸もしくは有機酸との塩の形であれ、その抗菌効
果は本質的に差がない。
いることもできるが、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸も
しくは酢酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエ
ン酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸等の有機酸
の塩の形で用いることもできる。また、用途、使用目的
に応じて、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の
中鎖及び長鎖の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、
アラキドン酸等の中鎖及び長鎖の不飽和脂肪酸の塩とし
て用いることもできる。εPLは遊離の形であれ、前述
の無機酸もしくは有機酸との塩の形であれ、その抗菌効
果は本質的に差がない。
【0012】εPLのみを紙に付着もしくは含浸させた
抗菌紙は、該抗菌紙を90℃以上の高温に曝すと抗菌効
果が低下してしまうという現象が生ずるが、これは、加
熱により該εPLが紙を構成するセルロ−ス繊維に吸着
・固定化され、その結果、該εPLの溶出が制限されて
いまい、該εPLと微生物との接触が阻害されるためと
推測され、このため、εPLとセルロ−ス繊維との界面
の性質を変え、両者の吸着・固定化を防ぐ物質、すなわ
ち界面活性剤を併用することが重要となる。該界面活性
剤は、εPLと水の両者を溶解する作用を有し、かつ不
揮発性の物質である。
抗菌紙は、該抗菌紙を90℃以上の高温に曝すと抗菌効
果が低下してしまうという現象が生ずるが、これは、加
熱により該εPLが紙を構成するセルロ−ス繊維に吸着
・固定化され、その結果、該εPLの溶出が制限されて
いまい、該εPLと微生物との接触が阻害されるためと
推測され、このため、εPLとセルロ−ス繊維との界面
の性質を変え、両者の吸着・固定化を防ぐ物質、すなわ
ち界面活性剤を併用することが重要となる。該界面活性
剤は、εPLと水の両者を溶解する作用を有し、かつ不
揮発性の物質である。
【0013】かかる界面活性剤としては、グリセリンの
脂肪酸エステル類、ジグリセリンの脂肪酸エステル類、
ポリグリセリンの脂肪酸エステル類、ソルビットの脂肪
酸エステル類、ソルビタンの脂肪酸エステル類、アルキ
ルグルコシド等の多価アルコール型非イオン界面活性
剤、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤、ベ
タイン型両性界面活性剤、第4級アンモニウム塩型カチ
オン界面活性剤が加熱によるεPLの紙への吸着を防止
する効果の点で特に優れているが、この他の界面活性剤
もεPLの抗菌効果を損なうことがなく、前記の効果を
奏するものであれば特に限定されない。
脂肪酸エステル類、ジグリセリンの脂肪酸エステル類、
ポリグリセリンの脂肪酸エステル類、ソルビットの脂肪
酸エステル類、ソルビタンの脂肪酸エステル類、アルキ
ルグルコシド等の多価アルコール型非イオン界面活性
剤、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤、ベ
タイン型両性界面活性剤、第4級アンモニウム塩型カチ
オン界面活性剤が加熱によるεPLの紙への吸着を防止
する効果の点で特に優れているが、この他の界面活性剤
もεPLの抗菌効果を損なうことがなく、前記の効果を
奏するものであれば特に限定されない。
【0014】該界面活性剤を具体的に例示すれば、グリ
セリンの脂肪酸エステルとして、グリセリンモノカプリ
レ−ト、グリセリンモノカプレ−ト、グリセリンモノラ
ウレ−ト、グリセリンモノステアレ−ト、グリセリンモ
ノオレエ−ト等を、ジグリセリンの脂肪酸のエステル類
としては、ジグリセリンカプリレ−ト、ジグリセリンカ
プレ−ト、ジグリセリンラウレ−ト等を、ポリグリセリ
ンの脂肪酸エステル類としては、テトラグリセリンカプ
リレ−ト、テトラグリセリンラウレ−ト、ヘキサグリセ
リンカプリレ−ト、ヘキサグリセリンラウレ−ト、デカ
グリセリンカプリレ−ト、デカグリセリンカプレ−ト、
デカグリセリンラウレ−ト等を挙げることができ、ソル
ビットの脂肪酸エステエル類としては、ソルビットモノ
カプリレ−ト、ソルビットモノカプレ−ト、ソルビット
モノラウレ−ト等を、ソルビタンの脂肪酸エステル類と
しては、ソルビタンモノカプリレ−ト、ソルビタンモノ
カプレ−ト、ソルビタンモノラウレ−ト等を、多価アル
コ−ル型非イオン界面活性剤としては、C6アルキルグ
リコシド、C8アルキルグリコシド、C10アルキルグリ
コシド、C12アルキルグリコシド等のアルキルグリコシ
ド類を挙げることができる。
セリンの脂肪酸エステルとして、グリセリンモノカプリ
レ−ト、グリセリンモノカプレ−ト、グリセリンモノラ
ウレ−ト、グリセリンモノステアレ−ト、グリセリンモ
ノオレエ−ト等を、ジグリセリンの脂肪酸のエステル類
としては、ジグリセリンカプリレ−ト、ジグリセリンカ
プレ−ト、ジグリセリンラウレ−ト等を、ポリグリセリ
ンの脂肪酸エステル類としては、テトラグリセリンカプ
リレ−ト、テトラグリセリンラウレ−ト、ヘキサグリセ
リンカプリレ−ト、ヘキサグリセリンラウレ−ト、デカ
グリセリンカプリレ−ト、デカグリセリンカプレ−ト、
デカグリセリンラウレ−ト等を挙げることができ、ソル
ビットの脂肪酸エステエル類としては、ソルビットモノ
カプリレ−ト、ソルビットモノカプレ−ト、ソルビット
モノラウレ−ト等を、ソルビタンの脂肪酸エステル類と
しては、ソルビタンモノカプリレ−ト、ソルビタンモノ
カプレ−ト、ソルビタンモノラウレ−ト等を、多価アル
コ−ル型非イオン界面活性剤としては、C6アルキルグ
リコシド、C8アルキルグリコシド、C10アルキルグリ
コシド、C12アルキルグリコシド等のアルキルグリコシ
ド類を挙げることができる。
【0015】また、ポリエチレングリコ−ル型非イオン
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエ−
テル、ポリエチレングリコ−ルモノラウレ−ト、ポリエ
チレングリコ−ルモノステアレ−ト等を、ベタイン型両
性界面活性剤としては、ラウリルジメチルベタイン、ス
テアリルジメチルベタイン、ラウリルヒドロキシエチル
ベタイン等を、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活
性剤として、C8アルキルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、C12トリメチルアンモニウムクロライド、牛脂
トリメチルアンモニウムクロライド等を、挙げることが
できる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエ−
テル、ポリエチレングリコ−ルモノラウレ−ト、ポリエ
チレングリコ−ルモノステアレ−ト等を、ベタイン型両
性界面活性剤としては、ラウリルジメチルベタイン、ス
テアリルジメチルベタイン、ラウリルヒドロキシエチル
ベタイン等を、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活
性剤として、C8アルキルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、C12トリメチルアンモニウムクロライド、牛脂
トリメチルアンモニウムクロライド等を、挙げることが
できる。
【0016】紙へ付着または含浸させるεPLの割合
は、乾燥した紙100重量部に対して0.01〜5重量
部の範囲であり、好ましくは0.05〜2重量部の範囲
である。紙中のεPL濃度が0.01重量部を大幅に下
回ると、十分な抗菌効果を得ることは困難であり、5重
量部を越えると、抗菌効果がほぼ飽和状態に達し、多く
する意味がなくコスト高になるばかりか、紙の親水性が
増す等の弊害が生じ、使用可能な用途が狭まる上、製品
の外観、色相の低下を招くことがある。なお、εPLは
紙を分解したり劣化させるような性質は有していない
は、乾燥した紙100重量部に対して0.01〜5重量
部の範囲であり、好ましくは0.05〜2重量部の範囲
である。紙中のεPL濃度が0.01重量部を大幅に下
回ると、十分な抗菌効果を得ることは困難であり、5重
量部を越えると、抗菌効果がほぼ飽和状態に達し、多く
する意味がなくコスト高になるばかりか、紙の親水性が
増す等の弊害が生じ、使用可能な用途が狭まる上、製品
の外観、色相の低下を招くことがある。なお、εPLは
紙を分解したり劣化させるような性質は有していない
【0017】本発明で用いるεPLと併用して紙へ付着
または含浸させる界面活性剤の比率、すなわち、紙中に
おけるεPL:界面活性剤比は9:1〜1:9の範囲で
ある。
または含浸させる界面活性剤の比率、すなわち、紙中に
おけるεPL:界面活性剤比は9:1〜1:9の範囲で
ある。
【0018】本発明の抗菌紙は、紙を抄紙する段階でε
PL及び界面活性剤を付着または含浸させて調製しても
よいし、既に抄紙された紙に対して後加工でεPL及び
界面活性剤を付着または含浸させて調製してもよく、ま
た、両調製法で得た抗菌紙の間の抗菌効果は本質的に差
がない。
PL及び界面活性剤を付着または含浸させて調製しても
よいし、既に抄紙された紙に対して後加工でεPL及び
界面活性剤を付着または含浸させて調製してもよく、ま
た、両調製法で得た抗菌紙の間の抗菌効果は本質的に差
がない。
【0019】本発明で抄紙段階で紙にεPL及び界面活
性剤を付着または含浸させて抗菌紙を調製する際の製紙
原料は、一般的な製紙に用いられる木材パルプ、各種の
草やわら及びコウゾ、ミツマタ等の内皮より得られる植
物繊維、木綿や布屑より得られるぼろ、パルプ、故紙及
びこれより得られる再生パルプのいずれの原料を用いて
も構わない。
性剤を付着または含浸させて抗菌紙を調製する際の製紙
原料は、一般的な製紙に用いられる木材パルプ、各種の
草やわら及びコウゾ、ミツマタ等の内皮より得られる植
物繊維、木綿や布屑より得られるぼろ、パルプ、故紙及
びこれより得られる再生パルプのいずれの原料を用いて
も構わない。
【0020】本発明で既に抄紙された紙または市販され
ている紙に対して、後加工でεPL及び界面活性剤を付
着もしくは含浸させて抗菌紙を調製する際の紙素材は、
洋紙、和紙のいずれでも構わず、かかる紙素材として
は、雑種紙、薄葉紙、包装用紙、塗工紙、非塗工紙、印
刷用紙、簿記図面用紙、新聞巻き取り紙等を、また、板
紙としては段ボール紙、白板紙、黄板紙、チップボー
ル、色板紙、建材原紙、紙幣原紙、台紙、芯紙等の各種
紙素材を挙げることができる。
ている紙に対して、後加工でεPL及び界面活性剤を付
着もしくは含浸させて抗菌紙を調製する際の紙素材は、
洋紙、和紙のいずれでも構わず、かかる紙素材として
は、雑種紙、薄葉紙、包装用紙、塗工紙、非塗工紙、印
刷用紙、簿記図面用紙、新聞巻き取り紙等を、また、板
紙としては段ボール紙、白板紙、黄板紙、チップボー
ル、色板紙、建材原紙、紙幣原紙、台紙、芯紙等の各種
紙素材を挙げることができる。
【0021】本発明の抗菌紙の製造方法について以下に
説明する。抄紙段階で紙にεPL及び界面活性剤を付着
または含浸させて抗菌紙を調製するには、抄紙に用いる
分散媒中にεPL及び界面活性剤を適当な濃度、混合比
となるように均一に分散させ(以下、εPL分散液とい
う。)、しかるのちに前記した製紙原料を該εPL懸濁
液中に分散させて湿式抄紙を行い、得られた紙シートを
脱水、乾燥することにより該抗菌紙を得ることができ
る。また、該抗菌紙は用途、目的に応じて、カチオン性
または両性デンプンを主成分とした内部接着剤や、両性
またはカチオン性のポリアクリルアミド等の紙力剤、タ
ルクやケイソウ土及び酸化チタン等の各種の填料、アニ
リン等の染料やクロムイエロー等の顔料、ロジン、デン
プン、にかわ、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール等の各種のサイジング剤、グリセリン等の
光沢剤、その他紙の機能性を向上させるための各種添加
剤、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等の化学
繊維、石綿、ガラス繊維等の無機繊維及びεPLの抗菌
性を増すために抗菌助長物質を製造工程の適当な箇所に
て添加、処理(以下、総称して機能付加処理という)す
ることもできるが、εPLと反応する添加剤、強アニオ
ン性を有する添加剤、及び抗菌紙のpHをアルカリ性と
してしまう添加剤の添加は、抗菌効果を低下させる恐れ
がある。
説明する。抄紙段階で紙にεPL及び界面活性剤を付着
または含浸させて抗菌紙を調製するには、抄紙に用いる
分散媒中にεPL及び界面活性剤を適当な濃度、混合比
となるように均一に分散させ(以下、εPL分散液とい
う。)、しかるのちに前記した製紙原料を該εPL懸濁
液中に分散させて湿式抄紙を行い、得られた紙シートを
脱水、乾燥することにより該抗菌紙を得ることができ
る。また、該抗菌紙は用途、目的に応じて、カチオン性
または両性デンプンを主成分とした内部接着剤や、両性
またはカチオン性のポリアクリルアミド等の紙力剤、タ
ルクやケイソウ土及び酸化チタン等の各種の填料、アニ
リン等の染料やクロムイエロー等の顔料、ロジン、デン
プン、にかわ、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール等の各種のサイジング剤、グリセリン等の
光沢剤、その他紙の機能性を向上させるための各種添加
剤、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等の化学
繊維、石綿、ガラス繊維等の無機繊維及びεPLの抗菌
性を増すために抗菌助長物質を製造工程の適当な箇所に
て添加、処理(以下、総称して機能付加処理という)す
ることもできるが、εPLと反応する添加剤、強アニオ
ン性を有する添加剤、及び抗菌紙のpHをアルカリ性と
してしまう添加剤の添加は、抗菌効果を低下させる恐れ
がある。
【0022】既に抄紙された紙または市販されている紙
に対して、後加工でεPL及び界面活性剤を付着もしく
は含浸させて抗菌紙を調製するには、水、アルコール等
の適当な溶媒にεPL及び界面活性剤を適当な濃度、混
合比となるように均一に分散させ(以下、εPL混合液
という)、しかるのちに前記した紙素材に対し該εPL
混合液を均一に付着または含浸させたのち、脱水、乾燥
することにより該抗菌紙を得ることができる。尚、該ε
PL混合液を付着または含浸させる方法は、該εPL混
合液が均一に付着または含浸させられるのであれば、浸
漬、噴霧、ロールによる添着等、特に限定されない。ま
た、該抗菌紙も用途、目的に応じて、前記した機能付加
処理を施すこともできるが、εPLと反応する添加剤、
強アニオン性を有する添加剤、及び抗菌紙のpHをアル
カリ性としてしまう添加剤の添加は抗菌効果を低下させ
る恐れがある。
に対して、後加工でεPL及び界面活性剤を付着もしく
は含浸させて抗菌紙を調製するには、水、アルコール等
の適当な溶媒にεPL及び界面活性剤を適当な濃度、混
合比となるように均一に分散させ(以下、εPL混合液
という)、しかるのちに前記した紙素材に対し該εPL
混合液を均一に付着または含浸させたのち、脱水、乾燥
することにより該抗菌紙を得ることができる。尚、該ε
PL混合液を付着または含浸させる方法は、該εPL混
合液が均一に付着または含浸させられるのであれば、浸
漬、噴霧、ロールによる添着等、特に限定されない。ま
た、該抗菌紙も用途、目的に応じて、前記した機能付加
処理を施すこともできるが、εPLと反応する添加剤、
強アニオン性を有する添加剤、及び抗菌紙のpHをアル
カリ性としてしまう添加剤の添加は抗菌効果を低下させ
る恐れがある。
【0023】さらに、界面活性剤を用いることで紙中で
のεPLの分散性を向上させ抗菌効果が改善され、さら
に抗菌効果を有する界面活性剤を併用すればεPLの抗
菌効果と相加、相乗効果が得られ、より高い抗菌効果を
得ることができる。さらには、界面活性剤自体の有する
機能、例えば撥水性の付与、保水性の付与、表面光沢の
向上、平滑性の向上等の付加的な効果を紙に付与する効
果も期待される。
のεPLの分散性を向上させ抗菌効果が改善され、さら
に抗菌効果を有する界面活性剤を併用すればεPLの抗
菌効果と相加、相乗効果が得られ、より高い抗菌効果を
得ることができる。さらには、界面活性剤自体の有する
機能、例えば撥水性の付与、保水性の付与、表面光沢の
向上、平滑性の向上等の付加的な効果を紙に付与する効
果も期待される。
【0024】
【実施例】以下、試験例及び実施例を用いて本発明を詳
細に説明する。なお、実施例は本発明をなんら限定する
ものではない。
細に説明する。なお、実施例は本発明をなんら限定する
ものではない。
【0025】実施例1〜9 定量濾紙(東洋濾紙(株)製 No.5C濾紙)に、ε
PLと後述の表1に記載した界面活性剤とを重量比2:
1の割合で滅菌精製水に均一混合して得た水溶液を、濾
紙中のεPL濃度が0.05重量%となるように均一に
含浸させ、湿紙を作成した。
PLと後述の表1に記載した界面活性剤とを重量比2:
1の割合で滅菌精製水に均一混合して得た水溶液を、濾
紙中のεPL濃度が0.05重量%となるように均一に
含浸させ、湿紙を作成した。
【0026】比較例1 界面活性剤を用いない以外は実施例1〜7に準拠して、
湿紙を作成した。
湿紙を作成した。
【0027】実施例10〜18 実施例1〜9に使用したものと同一の濾紙に、εPLと
後述の表1に記載した界面活性剤を重量比2:1の割合
で滅菌精製水に均一混合して得たεPL混合液を、濾紙
中のεPL濃度が0.1重量%となるように均一に含浸
させ、湿紙を作成した。
後述の表1に記載した界面活性剤を重量比2:1の割合
で滅菌精製水に均一混合して得たεPL混合液を、濾紙
中のεPL濃度が0.1重量%となるように均一に含浸
させ、湿紙を作成した。
【0028】比較例2 界面活性剤を用いない以外は実施例10〜18に準拠し
て、湿紙を作成した。
て、湿紙を作成した。
【0029】実施例19〜27 実施例1〜9に使用したものと同一の濾紙に、εPLと
後述の表1に記載した界面活性剤を重量比2:1の割合
で滅菌精製水に均一混合して得たεPL混合液を、濾紙
中のεPL濃度が0.3重量%となるように均一に含浸
させ、湿紙を作成した。
後述の表1に記載した界面活性剤を重量比2:1の割合
で滅菌精製水に均一混合して得たεPL混合液を、濾紙
中のεPL濃度が0.3重量%となるように均一に含浸
させ、湿紙を作成した。
【0030】比較例3 界面活性剤を用いない以外は実施例19〜27に準拠し
て、湿紙を作成した。
て、湿紙を作成した。
【0031】実施例28〜36 実施例1〜9に使用したものと同一の濾紙に、εPLと
後述の表1に記載した界面活性剤を重量比2:1の割合
で滅菌精製水に均一混合して得たεPL混合液を、濾紙
中のεPL濃度が1.0重量%となるように均一に含浸
させ、湿紙を作成した。
後述の表1に記載した界面活性剤を重量比2:1の割合
で滅菌精製水に均一混合して得たεPL混合液を、濾紙
中のεPL濃度が1.0重量%となるように均一に含浸
させ、湿紙を作成した。
【0032】比較例4 界面活性剤を用いない以外は実施例28〜36に準拠し
て、湿紙を作成した。
て、湿紙を作成した。
【0033】比較例5 滅菌精製水のみを用いて湿紙を作成した。
【0034】抗菌性試験1 実施例1〜36、比較例1〜5で得た各湿紙を用いて、
オーブンで50℃/15分間、100℃/15分間、1
20℃/15分間の異なった三つの条件で乾燥処理を行
ない抗菌紙とし、該抗菌紙について下記の抗菌性試験方
法にて抗菌効果試験を実施した。
オーブンで50℃/15分間、100℃/15分間、1
20℃/15分間の異なった三つの条件で乾燥処理を行
ない抗菌紙とし、該抗菌紙について下記の抗菌性試験方
法にて抗菌効果試験を実施した。
【0035】抗菌性試験方法(菌数測定法) “繊維衛生加工協議会 抗菌防臭加工製品の加工効果評
価試験マニュアル・菌数測定法”に準じ、下記の方法に
より抗菌性試験を行った。
価試験マニュアル・菌数測定法”に準じ、下記の方法に
より抗菌性試験を行った。
【0036】試験菌液の調整 滅菌された普通ブイヨン培地に、滅菌したピペットで大
腸菌(Escherichia coli、IFO12
734)を、培地中の生菌数が5.0×105個/mL
の濃度となるように調整した。
腸菌(Escherichia coli、IFO12
734)を、培地中の生菌数が5.0×105個/mL
の濃度となるように調整した。
【0037】抗菌性試験 試験用抗菌紙を各々30mL容のネジ蓋つきバイアル瓶
に入れ、これに、前記した試験菌液0.2mLを均一に
接種し、36±1℃の条件で18時間培養を行った。培
養終了後、滅菌緩衝生理食塩水を20mL加えてよく振
り、得られた試験菌抽出液1mL中の生菌数を標準寒天
培地法により測定した。試験終了後、下記計算式により
増減値差を算出し、その結果を後述の表1に示した。
に入れ、これに、前記した試験菌液0.2mLを均一に
接種し、36±1℃の条件で18時間培養を行った。培
養終了後、滅菌緩衝生理食塩水を20mL加えてよく振
り、得られた試験菌抽出液1mL中の生菌数を標準寒天
培地法により測定した。試験終了後、下記計算式により
増減値差を算出し、その結果を後述の表1に示した。
【0038】抗菌無加工試料 [A]:接種直後の生菌数 [B]:定時間培養操作後の生菌数 抗菌加工試料 [C]:定時間培養操作後の生菌数 増減値差 = log10(B/A) − log10(C
/A)
/A)
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、大腸菌に対する
本発明の比較例1〜4で作成した、εPLのみを含浸し
た抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処理を施し
た場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/15分間、
120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれて、明ら
かに抗菌効果が低下している。これに対して、実施例1
〜36で作成したεPLと界面活性剤を含浸させた抗菌
紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下が少なく、
高い抗菌効果を維持していることが分かる。尚、実施例
28〜36及び比較例4の結果より、εPLを高濃度で
添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌効果を維持で
きるが、εPL添加量が多いためコスト面で問題があ
る。
本発明の比較例1〜4で作成した、εPLのみを含浸し
た抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処理を施し
た場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/15分間、
120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれて、明ら
かに抗菌効果が低下している。これに対して、実施例1
〜36で作成したεPLと界面活性剤を含浸させた抗菌
紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下が少なく、
高い抗菌効果を維持していることが分かる。尚、実施例
28〜36及び比較例4の結果より、εPLを高濃度で
添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌効果を維持で
きるが、εPL添加量が多いためコスト面で問題があ
る。
【0041】抗菌性試験2 実施例1〜36、比較例1〜5で得た各抗菌紙に対し
て、オーブンを用いて50℃/15分間、100℃/1
5分間、120℃/15分間の異なった三つの条件で乾
燥処理を行なったのち、得られた各抗菌試験紙にについ
て、抗菌性試験1で述べた試験方法と同様の方法で試験
細菌を黄色ブドウ球菌(Staphyrococcus
aureus、IFO12732)として抗菌性試験
を行い、その増減値差を求めた。結果を後述の表2に示
した。
て、オーブンを用いて50℃/15分間、100℃/1
5分間、120℃/15分間の異なった三つの条件で乾
燥処理を行なったのち、得られた各抗菌試験紙にについ
て、抗菌性試験1で述べた試験方法と同様の方法で試験
細菌を黄色ブドウ球菌(Staphyrococcus
aureus、IFO12732)として抗菌性試験
を行い、その増減値差を求めた。結果を後述の表2に示
した。
【0042】
【表2】
【0043】表2から明らかなように、黄色ブドウ球菌
に対する本発明の比較例1〜4で作成した、εPLのみ
を含浸した抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処
理を施した場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/1
5分間、120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれ
て、明らかに抗菌効果が低下している。これに対して、
実施例1〜36で作成したεPLと界面活性剤を含浸さ
せた抗菌紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下が
少なく、高い抗菌効果を維持していることが分かる。な
お、実施例28〜36及び比較例4の結果より、εPL
を高濃度で添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌効
果を維持できるが、εPL添加量が多いためコスト面で
問題がある。
に対する本発明の比較例1〜4で作成した、εPLのみ
を含浸した抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処
理を施した場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/1
5分間、120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれ
て、明らかに抗菌効果が低下している。これに対して、
実施例1〜36で作成したεPLと界面活性剤を含浸さ
せた抗菌紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下が
少なく、高い抗菌効果を維持していることが分かる。な
お、実施例28〜36及び比較例4の結果より、εPL
を高濃度で添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌効
果を維持できるが、εPL添加量が多いためコスト面で
問題がある。
【0044】実施例37〜45 精製晒クラフト木材パルプを、εPL濃度0.05重量
%及び後述の表3に記載した界面活性剤0.025重量
%を、滅菌精製水に均一に懸濁して得たεPL分散液を
張った解離機に投入し、30分間撹拌解離を行ったの
ち、該原料をビーターに移して10分間叩解した。叩解
された原料に対して固形分として市販のロジンサイズ剤
0.3重量%、市販の硫酸アルミニウム2.0重量%、
及び内部接着剤として市販のカチオン化コーンスターチ
を1.0重量%添加して抄紙原料を調製した。該抄紙原
料を手抄き装置により、厚さ約0.5mm、乾燥重量2
00g/m2の湿紙を作成した。
%及び後述の表3に記載した界面活性剤0.025重量
%を、滅菌精製水に均一に懸濁して得たεPL分散液を
張った解離機に投入し、30分間撹拌解離を行ったの
ち、該原料をビーターに移して10分間叩解した。叩解
された原料に対して固形分として市販のロジンサイズ剤
0.3重量%、市販の硫酸アルミニウム2.0重量%、
及び内部接着剤として市販のカチオン化コーンスターチ
を1.0重量%添加して抄紙原料を調製した。該抄紙原
料を手抄き装置により、厚さ約0.5mm、乾燥重量2
00g/m2の湿紙を作成した。
【0045】比較例6 εPL分散液に界面活性剤を用いない以外は実施例37
〜45に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重量200
g/m2の湿紙を作成した。
〜45に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重量200
g/m2の湿紙を作成した。
【0046】実施例46〜53 εPL分散液中のεPL濃度を0.1重量%及び後述の
表3に記載した界面活性剤0.05重量%とした以外は
実施例37〜45に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥
重量200g/m2の湿紙を作成した。
表3に記載した界面活性剤0.05重量%とした以外は
実施例37〜45に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥
重量200g/m2の湿紙を作成した。
【0047】比較例7 εPL分散液に界面活性剤を用いない以外は実施例46
〜53に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重量200
g/m2の湿紙を作成した。
〜53に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重量200
g/m2の湿紙を作成した。
【0048】実施例54〜62 εPL分散液中のεPL濃度を1.0重量%及び後述の
表3に記載した界面活性剤0.5重量%とした以外は実
施例37〜45に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重
量200g/m2の湿紙を作成した。
表3に記載した界面活性剤0.5重量%とした以外は実
施例37〜45に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重
量200g/m2の湿紙を作成した。
【0049】比較例8 εPL分散液に界面活性剤を用いない以外は実施例54
〜62に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重量200
g/m2の湿紙を作成した。
〜62に準拠して、厚さ約0.5mm、乾燥重量200
g/m2の湿紙を作成した。
【0050】比較例9 分散液として、滅菌水のみを用いて、厚さ0.5mm、
乾燥重量200g/m2の湿紙を作成した。
乾燥重量200g/m2の湿紙を作成した。
【0051】実施例37〜62、比較例6〜9で得た各
湿紙に対して、回転式ドライヤーを用いて50℃/15
分間、100℃/15分間、120℃/15分間の異な
った三つの条件で乾燥処理を行ない抗菌紙とした。尚、
これらの抗菌紙の有するεPL含浸量は、実施例37〜
45及び比較例6から作成した各抗菌紙は0.05重量
%のεPLを、実施例46〜53及び比較例7から作成
した各抗菌紙は0.1重量%のεPLを、実施例54〜
62及び比較例8から作成した各抗菌紙は1.0重量%
のεPLを、比較例9から作成した抗菌未処理紙は0%
εPLが各々含浸されていた。
湿紙に対して、回転式ドライヤーを用いて50℃/15
分間、100℃/15分間、120℃/15分間の異な
った三つの条件で乾燥処理を行ない抗菌紙とした。尚、
これらの抗菌紙の有するεPL含浸量は、実施例37〜
45及び比較例6から作成した各抗菌紙は0.05重量
%のεPLを、実施例46〜53及び比較例7から作成
した各抗菌紙は0.1重量%のεPLを、実施例54〜
62及び比較例8から作成した各抗菌紙は1.0重量%
のεPLを、比較例9から作成した抗菌未処理紙は0%
εPLが各々含浸されていた。
【0052】抗菌性試験3 実施例37〜62、比較例6〜9で得た各抗菌紙及び抗
菌未処理紙について、抗菌性試験1で述べた試験方法と
同様の方法で抗菌性試験を行い、その増減値差を求め
た。結果を後述の表3に示した。
菌未処理紙について、抗菌性試験1で述べた試験方法と
同様の方法で抗菌性試験を行い、その増減値差を求め
た。結果を後述の表3に示した。
【0053】
【表3】
【0054】表3から明らかなように、大腸菌に対する
本発明の比較例7〜8で作成した、εPLのみを含浸し
た抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処理を施し
た場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/15分間、
120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれて、明ら
かに抗菌効果が低下している。これに対して、実施例3
7〜62で作成したεPLと界面活性剤を含浸させた抗
菌紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下が少な
く、高い抗菌効果を維持していることが分かる。なお、
実施例54〜62及び比較例8の結果より、εPLを高
濃度で添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌効果を
維持できるが、εPL添加量が多いためコスト面で問題
がある。
本発明の比較例7〜8で作成した、εPLのみを含浸し
た抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処理を施し
た場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/15分間、
120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれて、明ら
かに抗菌効果が低下している。これに対して、実施例3
7〜62で作成したεPLと界面活性剤を含浸させた抗
菌紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下が少な
く、高い抗菌効果を維持していることが分かる。なお、
実施例54〜62及び比較例8の結果より、εPLを高
濃度で添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌効果を
維持できるが、εPL添加量が多いためコスト面で問題
がある。
【0055】抗菌性試験4 実施例37〜62、比較例6〜9で得た各抗菌紙及び抗
菌未処理紙について、抗菌性試験2で述べた試験方法と
同様の方法で抗菌性試験を行い、その増減値差を求め
た。結果を後述の表4に示した。
菌未処理紙について、抗菌性試験2で述べた試験方法と
同様の方法で抗菌性試験を行い、その増減値差を求め
た。結果を後述の表4に示した。
【0056】
【表4】
【0057】表4から明らかなように、黄色ブドウ球菌
に対する本発明の比較例6、7で作成した、εPLのみ
を含浸した抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処
理を施した場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/1
5分間、120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれ
て、明らかに抗菌効果が低下している。これに対して、
実施例37〜62で作成したεPLと界面活性剤を含浸
させた抗菌紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下
が少なく、高い抗菌効果を維持していることが分かる。
なお、実施例54〜62及び比較例8の結果より、εP
Lを高濃度で添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌
効果を維持できるが、εPL添加量が多いためコスト面
で問題がある。
に対する本発明の比較例6、7で作成した、εPLのみ
を含浸した抗菌紙は、50℃/15分間の条件で乾燥処
理を施した場合は高い抗菌効果を示すが、100℃/1
5分間、120℃/15分間と乾燥温度を上げるにつれ
て、明らかに抗菌効果が低下している。これに対して、
実施例37〜62で作成したεPLと界面活性剤を含浸
させた抗菌紙は、乾燥温度が上昇しても抗菌効果の低下
が少なく、高い抗菌効果を維持していることが分かる。
なお、実施例54〜62及び比較例8の結果より、εP
Lを高濃度で添加すれば、乾燥温度に関わらず高い抗菌
効果を維持できるが、εPL添加量が多いためコスト面
で問題がある。
【0058】
【発明の効果】本発明の抗菌紙は優れた抗菌性を有し、
しかも、抗菌剤として食品保存料として使用されている
εPLを用いているので、使用に際して人体への悪影響
が極めて低い。また、これら抗菌剤を界面活性剤と併用
して紙へ付着または含浸させることにより、90℃以上
の温度で加熱処理しても抗菌効果の消失がなく、高い抗
菌効果が維持される。このため、抗菌性を求められる各
種ラベル、ノート、記録紙、カルテ、薬袋、包装、建材
等に幅広く好適に使用できる。
しかも、抗菌剤として食品保存料として使用されている
εPLを用いているので、使用に際して人体への悪影響
が極めて低い。また、これら抗菌剤を界面活性剤と併用
して紙へ付着または含浸させることにより、90℃以上
の温度で加熱処理しても抗菌効果の消失がなく、高い抗
菌効果が維持される。このため、抗菌性を求められる各
種ラベル、ノート、記録紙、カルテ、薬袋、包装、建材
等に幅広く好適に使用できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42
Claims (6)
- 【請求項1】ε−ポリリジンもしくはε−ポリリジン塩
と、界面活性剤とを、紙に付着もしくは含浸させた抗菌
紙であって、該ε−ポリリジンもしくはε−ポリリジン
塩の割合が乾燥した紙100重量部当たり、0.01〜
5重量部であり、かつ、該ε−ポリリジンもしくはε−
ポリリジン塩と界面活性剤との比率が、紙中において、
9:1〜1:9の範囲であることを特徴とする抗菌紙。 - 【請求項2】界面活性剤が、グリセリンの脂肪酸エステ
ル、ソルビットの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸
エステル及びアルキルグルコシドの多価アルコール型非
イオン界面活性剤のなかから選ばれた少なくとも一種の
界面活性剤である請求項1記載の抗菌紙。 - 【請求項3】界面活性剤が、ポリエチレングリコール型
非イオン界面活性剤の少なくとも一種である請求項1記
載の抗菌紙。 - 【請求項4】界面活性剤が、ベタイン型両性界面活性剤
の少なくとも一種である請求項1記載の抗菌紙。 - 【請求項5】界面活性剤が、第4級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤の少なくとも一種である請求項1記載
の抗菌紙。 - 【請求項6】界面活性剤が、請求項2〜5に記載の界面
活性剤から選ばれた少なくとも二種以上の界面活性剤で
ある請求項1記載の抗菌紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09680297A JP3296244B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 抗菌紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09680297A JP3296244B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 抗菌紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10280299A JPH10280299A (ja) | 1998-10-20 |
JP3296244B2 true JP3296244B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=14174758
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20210309427A1 (en) * | 2020-04-03 | 2021-10-07 | Hazen Paper Company | Anti-microbial packaging assembly |
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