JP3295855B2 - 荷電粒子ビーム露光方法 - Google Patents
荷電粒子ビーム露光方法Info
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Description
法、特に、可変矩形露光法によっては鮮明なパターンの
露光が困難な、例えば0.1μm以下の幅で任意の長さ
を有する細線パターンを含む回路パターンを露光する荷
電粒子ビーム露光法に関する。
微細パターン形成の主流であった光を使用するフォトリ
ソグラフィー技術に代わり、電子ビーム等の荷電粒子ビ
ームを使用する新しい露光法が検討されるようになって
きた。
する露光法には、ミクロン程度またはそれ以下のサブミ
クロン程度の微細なパターンを形成することができると
ころに大きな特徴がある。
ターンは、微細に集束された電子ビームによって半導体
ウェハの上に形成されたレジスト膜の表面上に露光さ
れ、0.02μmあるいはそれ以下の位置合わせ精度で
0.05μmより微細な幅のパターンの露光が容易に達
成される。
ては、集積回路パターンを集束された電子ビームによっ
てパターン内を隈無く操作して塗りつぶす、いわゆる一
筆書きの手法によって描画されるために、1回の光照射
によって大面積の基板が露光される従来の光学露光法に
比較して、露光工程の処理能力(スループット)に限界
があるという欠点をもっている。
の発明者らは、先に、集束電子ビームを、半導体集積回
路装置の大きくて複雑なパターンの一部を構成する要素
パターンの形状に整形する電子ビームを用いたブロック
露光法を提案した(例えば、特開昭52−119185
号公報参照)。
電子ビームを整形するための、半導体集積回路パターン
の要素パターンの形状である長方形、三角形、円形、十
字形等の形状をもつ複数の開口を有する電子ビーム整形
マスク(ブロックマスク)が電子ビームを整形するため
に用いられる。
の1つに選択的に投射して通過させることによって、電
子ビームの断面形状を通過した開口の形状に応じて整形
し、選択された開口の断面形状をもつ通過電子によって
対象物、例えば、半導体基板上に形成されたフォトレジ
スト膜を露光することができる。前記の集積回路パター
ンを構成する要素パターンを連続的に繰り返し露光する
ことによって、所望の半導体集積回路の大面積で複雑な
パターンを露光することができる。
体メモリ(DRAM)パターンのように、大部分が要素
パターンの繰り返しで構成される集積回路パターンの露
光工程に適用する場合に有効である(特開昭62−26
0322号公報)。
行うためには、繰り返し頻度の高い可能なかぎり多種、
例えば、20〜40種の開口群を具える電子ビーム整形
マスクを用意することが必要であり、本発明者等は、多
数の開口形状を有する電子ビーム整形マスクを用いる場
合に有効なブロック露光法を提案してきた。
基礎をなす、本発明の発明者等が先に提案したブロック
露光方法とブロック露光装置について説明する。
ク露光装置の構成説明図である。この図は、本発明を実
施し得る電子ビーム露光装置の構成を示している。この
図面において、10は露光系、11はカソード電極、1
2はグリッド電極、13はアノード電極、14は電子
銃、15は整形スリット、16は第1の電子レンズ、1
7,21,22,23,24,33,34は偏向器、1
8は第2の電子レンズ、19は第3の電子レンズ、20
はブロックマスク、25はブランキング偏向器、26は
第4の電子レンズ、27はブランキング開口板、27a
はブランキング開口、28はリフォーカスコイル、29
は第5の電子レンズ、30はダイナミック収束コイル、
31はダイナミックスティグコイル、32は対物レン
ズ、35はステージ、36,37,38,39は調整コ
イル、50は制御系、51は磁気記憶装置、52はCP
U、53はインターフェイス回路、54はデータメモ
リ、55はパターン発生器、56,57,61,64,
65,69はD/A変換器、58はマスク移動機構、5
9はクロック発生器、60はブランキング制御回路、6
2はシーケンス制御回路、63は偏向制御回路、66は
ステージ移動機構、67はレーザ干渉計、68はステー
ジ位置較正回路である。
って露光を行う露光系10と、この露光系10の露光操
作を制御する制御系50から構成されている。
電極11と、電子を加速して電子ビームにするアノード
電極13、カソード電極11から放出された電子のアノ
ード電極13への流れを制御するグリッド電極12から
構成される電子銃14を含んでいる。このようにして、
電子銃14から放出された電子ビームは、発散電子ビー
ムとして可動ステージ35上に保持されているターゲッ
トすなわち対象物Wの方向に走行する。
整形スリット15に形成された整形開口を通されて所望
の断面形状に整形され、カソード電極11からパターン
が形成される対象物Wに延びる光軸Oに一致する方向に
走行するように方向付けられる。典型的には、整形開口
は矩形または正方形であり、この対象物Wは半導体基板
(ウェハ)である。
調整するために、調整コイル36,37,38および3
9が光軸Oに沿って設けられている。このように整形ス
リット15によって整形された電子ビームは、第1の電
子レンズ16によって、光軸O上に位置する点P1 に収
束される。そして、この点P1 に一致する位置に、電子
ビームを、制御信号HS1 に応じてブロックマスク20
に投射するように偏向する偏向器17が設けられてい
る。
焦点を有する第2の電子レンズ18によって平行電子ビ
ームに変換され、ブロックマスク(電子ビーム整形マス
ク)20の電子ビームを整形するための複数の開口のい
ずれかを通される。ブロックマスク20の選択された開
口を通すことによって、所望の断面形状をもつ電子ビー
ムを形成することができる。
開口に投射することを目的として、平行電子ビームを一
旦光軸Oから外れるように偏向するために、ブロックマ
スク20の上方に1対の偏向器21,22が設けられ、
さらに、電子ビームを光軸Oに振り戻すために、ブロッ
クマスク20の下方に他の一対の偏向器23,24が設
けられている。偏向器21〜24は前に説明したよう
に、供給される偏向制御信号PS1 〜PS4 に応答し
て、電子ビームを偏向し選択されたブロックマスク20
の上の開口に投射する。
子ビームは、第3の電子レンズ19を通過して光軸Oの
上にある点P2 に収束される。この電子ビームは、第4
の電子レンズ26および第5の電子レンズ29を含む縮
小電子レンズ系を通過して、対物レンズ32によって対
象物Wの上に収束される。このようにして、選択された
ブロックマスク20の上の開口の形状を有する光像が、
対象物Wの上面の上に投影される。
はスティグ補正を行うために、ダイナミック収束コイル
30、ダイナミックスティグコイル31等の種々のコイ
ルや偏向器が設けられている。さらに、収束電子ビーム
を対象物W上を移動させるめの偏向器33,34が設け
られており、偏向器33はビームスポットを最大2mm
×2mmの範囲で偏向し、他方、偏向器34は電子ビー
ムをおよそ100μm×100μmの狭い範囲で偏向す
る。
うために、リフォーカスコイル28が第5の電子レンズ
29の上方に設けられている。そして、対象物Wの上へ
の電子ビームの投影と遮断を制御するために、第4の電
子レンズ26と第5の電子レンズ29の間に、光軸O上
に電子ビームを通過させるブランキング開口27aを有
するブランキング開口板27が、配置されている。
し、ブランキング開口板27は、電子ビームが光軸Oか
ら外れて偏向されるときは電子ビームを遮断する。その
ため、電子ビームは対象物Wの表面から消失する。この
ように電子ビームを投影したり遮断するために、ブラン
キング偏向器25を第3の電子レンズ19とブランキン
グ開口板27の間に設け、ブランキング偏向器25は、
供給されるブランキング制御信号SBに応答して電子ビ
ームを光軸Oから外すように偏向する。
ついて説明する。再び図1を参照すると、制御系50
は、対象物Wの上に形成される半導体装置あるいは集積
回路装置の種々の設計データを記憶している磁気記憶装
置51と、露光系10を制御するCPU52を含んでい
る。このCPU52は、パターンデータが書き込まれる
対象物Wの上の位置を示すパターン位置データ、ブロッ
クマスク20の上の開口の配列を示すマスク情報等のよ
うな半導体装置のパターン情報を読み取る。
ン情報とマスク情報は、一方ではデータメモリ54に転
送され、他方では、インターフェイス回路53を介して
シーケンス制御回路62に転送される。データメモリ5
4はパターン情報とマスク情報を蓄積し、これらの情報
をパターン情報やマスク情報に応答して、偏向制御デー
タPD1 〜PD4 を発生するパターン発生器55に転送
する。
変換器57に送られ、そこでアナログ偏向制御信号PS
1 〜PS4 に変換される。ブロックマスク20の上の開
口の選択は先に説明したようにして達成される。パター
ン発生器55は、さらに、露光されるべき対象物W上の
位置を示す位置データSD3 を発生する。この位置デー
タSD3 は、D/A変換器65に送られ、そこで、対物
レンズ32中のサブ偏向器34を駆動するためのアナロ
グ信号S 3 に変換される。
ーンにおける選択パターンとブロックマスク20の上の
選択パターンの間の差を示す補正データHDを発生し、
これをD/A変換器56に供給し、ここで、この補正デ
ータHDは、偏向器17を駆動する制御信号HS1 に変
換される。電子ビームは、制御信号HS1 に応答してブ
ロックマスク20の上を動かされ、電子ビームを選択さ
れた開口から僅かにオフセットすることによって付加的
整形が行われる。
によって達成され、偏向器17は電子ビームを、典型的
には500μm×500μmのサイズの限定された領域
内で、高速で偏向するために使用され、他方、偏向器2
1〜24は、電子ビームを、典型的には5mm×5mm
の比較的広い範囲で遅い速度で偏向するために使用され
る。
って構成され、反面、偏向器21〜24は電磁偏向器に
よって構成される。これに加えて、パターン発生器55
は、ブロックマスク20を移動するための制御データM
KDを発生し、この制御データMKDはマスク移動機構
58に供給される。マスク移動機構58は、制御データ
MKDに応答してブロックマスク20を実質的に光軸O
に垂直な面内で移動する。
ームの偏向によって照射できる範囲内にブロックマスク
20を移動することによって、ブロックマスク20の全
ての開口を電子ビームによって照射できるようにするこ
とができる。
カスコイル28を駆動する制御信号を発生し、この制御
信号をD/A変換器69を介してリフォーカスコイル2
8に供給する。
3,34によって偏向されているときであっても、対象
物Wの表面上の電子ビームの最適な収束状態が維持され
る。また、パターン発生器55は、露光の実行あるいは
露光の待ち時間を指示するためのタイミング信号Tを発
生し、このタイミング信号Tはクロック制御回路あるい
はクロック発生器59に供給され、露光の中断を指示す
るブランキング制御データBCを発生する。
ンキング制御回路60に供給され、ブランキング制御回
路60は、すでに説明したようにブランキング制御デー
タBCを発生するD/A変換器61を介してブランキン
グ偏向器25を駆動する。クロック発生器59はさら
に、後で詳細に説明される露光のスループットを決定す
る予め決定された速度で動作するシステムクロックを発
生する。
イス回路53から伝達されるタイミング情報を検知し、
露光工程の開始を指示し、パターン発生器55を介し
て、偏向制御回路63に供給される主偏向データMDを
出力するようにデータメモリ54を制御する。偏向制御
回路63は、供給されるデータMDに応答して主偏向制
御データSD2 を発生し、このデータSD2 はD/A変
換器64に供給され、ここで偏向制御信号S2 に変換さ
れる。
の中の主偏向器33を駆動する。さらに、偏向制御回路
63は、シーケンス制御回路による信号に応答してステ
ージ位置較正回路68を制御し、このステージ位置較正
回路68は、すでに説明したように、駆動信号S3 を発
生するD/A変換器65を介して偏向器34を駆動す
る。
68に協動して、シーケンス制御回路62は、レーザ干
渉計67によってステージ35の位置をモニターする
し、ステージ35を動かすためにステージ移動機構66
を駆動する。これによって、対象物Wの上のどのような
所望の位置においても、ブロックマスク20で選択した
パターンの露光が行われる。
図である。この図は、図1の装置で使用される電子ビー
ムを整形するためのブロックマスク20の構成を示して
いる。図2を参照すると、ブロックマスク20には、行
および列に配列され、相互にピッチELだけ離され、各
領域は約5mm×5mmの大きさの数多くのパターン領
域E1 〜E9 が設けられている。一つの領域の大きさ
は、偏向器21,22で電子ビームを偏向できる大き
さ、例えば1〜5mm□の範囲にすることができる。
である。この図は、図2のブロックマスクに形成された
数多くのパターンブロックを有するパターン領域の構成
を示している。図2に示された各パターン領域は、図3
に示されるように、行および列に配列され、相互にピッ
チBLだけ離して形成された電子ビームを整形するため
の開口を含む数多くのブロック領域B1 〜B36を有して
いる。各ブロック領域は、1回に照射されるビームサイ
ズとなり、100μm×100μm〜500μm×50
0μmの大きさを有している。
成説明図である。この図は、図3に示されたブロックマ
スクに形成された電子ビーム整形用開口の例を示してい
る。この図において、20はブロックマスク、20a〜
20gは開口である。この図は、先に説明したブロック
領域B1 〜B36に含まれるブロック領域Ba〜Bdに形
成された電子ビーム整形用開口の例を示しているが、ブ
ロック領域Ba〜Bdはそれぞれ開口20a〜20gを
有している。
である。この図は、ブロックマスクに形成された開口に
よって電子ビームを整形する過程を示している。この図
において、20はブロックマスク、71は電子ビーム照
射領域、72a〜72dはブロック露光用開口である。
この図には、開口72a〜72dのような他の形状のブ
ロック露光用開口も示されている。
向することによって、ハッチングが施されている電子ビ
ーム照射領域71を移動して、ブロック領域の1つを電
子ビームによって照射することができる。図示された例
においては、電子ビームはブロック露光用開口72aに
対応した形状に応じて整形される。
口に含まれないパターンの露光をする必要がある場合に
は、電子ビーム照射領域71は、図5に示された大き
な、概略正方形の可変矩形露光用開口73aに向けられ
る。そして、電子ビーム照射領域71と可変矩形露光用
開口73aがオーバーラップする位置関係を調節するこ
とによって、所望の大きさと形状の矩形断面形状をもつ
整形電子ビームを形成することができる。この工程は、
可変矩形ビーム整形あるいは可変矩形露光法として従来
から知られている。この可変矩形ビーム整形は、露光に
使用される頻度が低く、そのためブロックマスク20に
整形開口として設けられていないパターンを露光する場
合に用いられる。
一パターンの繰り返し頻度が相対的に低いパターンにつ
いては、可変矩形露光法を用いて所望の形状のパターン
を発生させるという機能を残しながら、同一のパターン
の繰り返し頻度の高いパターンについては、ブロック露
光法を用いることによって全体的に高速で露光すること
が可能になった。
ビーム露光法において、可変矩形露光工程が、著しく微
細で、パターン幅が0.1μmより小さい細長いビーム
形状を形成する場合に適用されるときは、露光工程のス
ループットを低減するという問題が発生する。
ためには、電子ビームの偏向に著しく高い精度が要求さ
れ、このような著しく高い精度の偏向には、偏向器21
〜24を励起するために高精度のD/A変換器57が必
要になる。また、このように高精度のD/A変換器57
を使用する必要があるとともに、偏向データPD1 〜P
D4 を対応するアナログ信号PS1 〜PS4 に変換する
ために要する時間が著しく長くなる。
微細で長く延びる形状の電子ビームを形成する場合に適
用されると、ビームの長手方向の第1のエッジが図5の
開口73aで整形されるとき、第1のエッジに対向する
第2のエッジが、光軸Oに沿って離れた位置にある整形
スリット15に具えられた整形開口によって整形される
ことに留意されるべきである。
収束動作が理想状態からずれた場合は、電子ビームの収
束状態が異常になり、微細で長く延びる形状の電子ビー
ムの第1のエッジと第2のエッジが理想的な収束状態か
ら外れることがわかる。このため設計通りの微細な矩形
パターンが得られないという問題が生じる。
ロックマスク20が電子ビームの殆どを遮断するという
事実があるため、露光工程中にブロックマスク20の上
方の主面にカーボンの堆積物が生じる傾向がある。
ン、例えば、0.05μm×3μmのパターンを発生さ
せる場合、幅については、一辺が4μmの電子ビームを
用いると仮定すると、その荷電粒子線の1.25%のみ
通過させるように位置合わせされることになる。
スク領域によって、電子ビームの98.75%を遮断す
ることになる。このようなカーボンの堆積が、電子ビー
ムを照射する開口73aの片側に非対称に生じると、こ
の堆積物が種々の形状の開口の近傍の電界の分布に変化
を与え、整形した電子ビームに不所望な歪みを与える。
に、このパターンが、高速MOSトランジスタあるいは
HEMTのゲート領域のような重要な領域に対応する露
光パターンである場合は、製造される装置の特性に致命
的に有害な影響を与える可能性がある。
の条件を変え、断面が小さい電子ビームを形成し、例え
ば、矩形状開口と荷電粒子線の重なりが50%になるよ
うに0.05μmの電子ビームを形成することが考えら
れるが、この場合は、大きな断面の電子ビームを発生す
ることができなくなり、大型の開口のブロック露光に支
障を来すことになる。
に述べた問題を除いた新規で有益な対象物の上にパター
ンを露光する方法を提供することである。本発明の他の
目的は、可変矩形露光法によっては鮮明なパターンの露
光が困難な幅の狭い細線パターンを含む回路パターンで
あっても、精密かつ迅速に露光できる露光法を提供する
ことである。本発明の他の目的と特徴は、明細書の詳細
な説明と添付図面から明白になるであろう。
要素パターンによって構成される露光されるべき回路パ
ターンを表す設計データに基づいて整形荷電粒子ビーム
によって回路パターンを対象物の上に露光することを特
徴とする荷電粒子ビーム露光方法においては、(a)設
計データから、複数回にわたって繰り返して露光される
要素パターンのための露光データを含むブロック露光用
データを抽出する工程と、(b)該設計データから、前
記要素パターンとは異なる矩形の要素パターンのための
露光データを含む可変矩形露光用データを抽出する工程
と、(c)該可変矩形露光用データから、それ以下のサ
イズでは、荷電粒子ビームをビーム整形マスクに形成さ
れた開口の2つの交差するエッジにおいて、該荷電粒子
ビームと該開口のオーバーラップ状態を調整することに
よって整形された可変矩形整形ビームによっては露光が
困難な、予め定められた限界サイズよりも小さいサイズ
を有する細線要素パターンのための露光データを含む細
線ブロック露光用データを抽出する工程と、(d)該ブ
ロック露光用データ、該可変矩形露光用データおよび該
細線ブロック露光用データに基づいて、該荷電粒子ビー
ムを整形するための該ビーム整形マスクの構成を示す該
荷電粒子ビームを整形するためのビーム整形マスクの上
に形成される開口の位置、サイズおよび形状の情報を含
むマスクデータを抽出する工程と、(e)該マスクデー
タに基づいてビーム整形マスクを作製する工程と、
(f)該荷電粒子ビームを、該ブロック露光用データ、
該可変矩形露光用データおよび該細線ブロック露光用デ
ータに基づいて、該ブロック露光用開口、可変矩形露光
用開口および細線ブロック露光用開口の一つを選択的に
通すことによって該回路パターンを露光する工程とを採
用した。
が高くない部分であって、ブロック露光法が適用でき
ず、可変矩形露光法によっては鮮明なパターンの露光が
困難な幅の狭い細線パターンについては、細線ブロック
露光用データを作成して細線ブロック露光法を適用する
ようにしたから、幅が、例えば、0.1μm以下、特に
0.05μm以下で、長さが任意の露光パターンを含む
回路パターンであっても迅速に精度よく露光することが
可能になる。
する。 (第1実施例)図6は、第1実施例の回路パターン露光
工程のフローチャートである。この図は、本発明の第1
実施例にかかる図1の露光装置による半導体装置の回路
パターンの露光工程を示している。
CPU52によって、半導体装置の設計データが、図1
の磁気記憶装置51のような記憶装置から読み出され
る。この設計データから、まずブロック露光用データの
抽出を行う。ブロック露光用データの抽出は、繰り返し
性の高いパターンをブロック露光を行うようなフォーマ
ットに変換することによって行う。このときのデータフ
ォーマットを簡単に説明する。
後の露光用データ形式の説明図である。このブロック抽
出された後の露光用データは、図6に破線で示されてい
る。この図において、半導体装置の設計データからブロ
ック露光工程のためのブロック露光用データおよび可変
矩形露光工程のための可変矩形露光用データを抽出する
過程の一例を示している。この図を参照すると、データ
抽出処理(I)(ステップ2)後の最初の破線で示され
たデータは、可変矩形露光工程のための可変矩形露光用
データとブロック露光工程のためのブロック露光用デー
タとを混合した形式を具えている。
ロック露光用データを記述するために第1フィールド
(a)、第2フィールド(b)および第3のフィールド
(c)等の少なくとも3つのフィールドを使用する。
用データは、後に説明されるように、第3フィールド
(c)の数値によって互いに識別される。この可変矩形
露光用データにおいては、第1フィールド(a)は、可
変矩形露光工程において露光されるパターンの形状を特
定するパターンコードのために使用される。
ールド(a)は、可変サイズを有しX方向に延びる矩形
パターンに対応する“0000”の数値をとっている。
さらに、第2フィールド(b)は、基板上のパターンの
原点のX座標とY座標を記述するために使用され、一
方、第3フィールド(c)はパターンの各々の方向のサ
イズを特定するために使用される。
1フィールド(a)のコード“0000”によって形状
が指定され、第3フィールド(c)によって特定された
X方向に2.5μ、Y方向に4.5μmのサイズを有す
る基板上のパターンの露光が指定され、また、第2フィ
ールド(b)によってX軸に対して−100μm、Y軸
に対して0μmの原点から開始されることが指定されて
いる。
第1フィールド(a)は、ブロック番号を示す数値を有
しており、ブロックマスク20の上に形成されるブロッ
クを指定するために用いられる。ここに説明された例に
おいては、“0081”の数値が入力されている。
(b)は、可変矩形露光用データと同様に露光パターン
の原点を指定するために使用され、第3フィールド
(c)は使用されない。
を点検することによって、そのデータが可変矩形露光用
データであるかブロック露光用データであるかを識別す
ることができる。ブロック露光用データにおいては、電
子ビームの照射はブロック領域の全表面に実行されるた
め、パターンサイズを指定することは不必要である。
を、各々5μm×5μmのようなブロックのサイズに対
応するサイズをもつ多数のメッシュに分割し、前記のメ
ッシュへの分割によって得られた各パターンについて使
用頻度をカウントアップし、使用頻度が最大のパターン
から初めて頻繁に使用されるパターンを選択し、ブロッ
ク露光用データを抽出することによって得られる。
設計データに基づいて、図6に示されたステップ2にお
いて実行され、可変矩形露光用データとブロック露光用
データはステップ3とステップ4において互いに分離さ
れ、ブロックマスク20の上に形成される開口のサイズ
と座標を指定するマスクデータはステップ5において生
成される。ここで、ステップ3、ステップ4およびステ
ップ5は、必ずしも特定の順序によって連続的に実行さ
れる必要はなく、同時に実行されることもある。
図である。この図は、図6のステップ2において得られ
た図7の設計データに基づいて図6のステップ5におい
て生成されたマスクデータの一例を示している。
フィールド(e)〜(h)を含んでおり、第1フィール
ド(e)は、設計データの第1フィールド(a)のデー
タに対応するブロックナンバーを保持するために用いら
れ、第2フィールド(f)は、図3に示されたブロック
領域Bi (i=1,2,・・・)のようなマスク上のブ
ロック領域の原点の座標を保持するために用いられる。
クマスクに形成される開口のサイズを指定するデータを
保持するために用いられ、第4フィールド(h)は、B
i が含まれるパターン領域Ei (i=1,2,・・・図
2参照)を指定するデータを保持する。ここに説明され
た例においては、コード0081によって指定された開
口は、5μm×5μmのサイズを有し、X=0μm,Y
=0μmの原点を有するブロック領域に形成される。
は、図1の露光装置によって縮小された後、対象物Wの
表面上に投影される電子ビームのサイズを表しており、
ブロックマスクの上に形成される開口の実際の寸法を表
しているのではない。実際の露光操作においては、電子
ビームによるアドレスは通常一つのパターン領域Ei の
中で実行される。このように、同一のデータが、同一の
パターン領域Ei の中で形成されるこれらのブロック領
域に対するフィールド(h)に与えられる。
ータおよびマスクデータがステップ3、ステップ4およ
びステップ5において抽出された後に、可変矩形露光用
データが、X軸方向とY軸方向のいずれかの方向に、先
行技術に関連して先に検討したように、電子ビームの不
安定性に起因して、従来の可変矩形露光法によってパタ
ーンを露光することが困難な限界値より小さいように予
め決められた幅を有する細線パターンを表すデータを抽
出するステップ6が実行される。この限界サイズは、典
型的には凡そ0.1μmである。
め決められたパターン幅は、製造されるHEMTのゲー
ト長のような臨界的な装置パラメータに対応する0.0
8μmに設定されていることに注目されるべきである。
もちろん、この予め決められたパターン幅は0.08μ
mに限定されるものではなく、臨界的な装置パラメータ
に依存する他の値に設定することもできる。
うに0.08μmの幅を有する極微細な細線パターンの
ための可変矩形露光用データが、ステップ6において抽
出されると、この可変矩形露光用データは次のステップ
9において可変長細線ブロック露光用データに変換され
る、元の可変矩形露光用データは除かれる。他方、図8
に示されたこの実施例においては、ブロック露光用デー
タは変化することなく残る。
と同時に、前記のステップ5で形成されたブロックマス
クデータは、0.08μmの幅と、例えば4.0μmに
設定された適当な長さをもつスリットパターンを組み入
れるように修正される。
データがステップ11において形成され、このようにし
て形成されたブロックマスクデータは、ステップ12に
おいて、前記0.08μmの幅と前記4.0μmの長さ
を有するスリットパターンが形成されている他は、前記
のブロックマスク20に類似した構成を有するブロック
マスクを作製するために使用される。ステップ12は、
シリコンのようなマスクを形成する材料に適用される通
常のフォトリソグラフィー工程を含んでいる。
の実施例によって作製したマスクを用い、ステップ7〜
9で得られた露光用データによって電子ビームを制御し
て露光が実行される。
ック露光用データに変換する工程を、図7の3行目、お
よび5行目において可変矩形露光用データを細線ブロッ
ク露光用データに変換する2つの例を次の図9を参照し
てさらに詳細に説明する。
データ抽出工程説明図である。この図は、本発明の基本
的部分を構成する可変矩形露光用データから細線ブロッ
ク露光用データを抽出する一例を示している。図9を参
照すると、図7の3行目において可変矩形露光用データ
から変換された細線ブロック露光用データは、第1フィ
ールド(a)に細線ブロック整形に対応したパターンコ
ード0084を有し、一方、同じ細線ブロック露光用デ
ータの第2フィールド(b)に、元の可変矩形露光用デ
ータの原点座標に等しい原点の座標データを有してい
る。
ータの幅を指定するパターンサイズデータ“0.08”
が、0.08μmの幅を有するスリットを有するステッ
プ12で作製されたマスクが露光に用いられる限り、露
光のためにもはや必要でないため欠落していることを除
いて、元の可変矩形露光用データのパターンサイズデー
タに対応するパターンサイズデータを有している。換言
すると、第3フィールド(c)は、露光されるべき細線
パターンの長さのデータだけを含んでいる。
光用データにおいては、1.8μmの長さが指定されて
いる。他方、5行目で細線ブロック露光用データが変換
される場合は、細線の長さが、この例では4.0μmに
設定されたブロックマスク上の細線状開口の長さを超え
ることに注目されるべきである。
第3フィールド(c)に4.0μmの長さを有する第1
部分と第3フィールド(c)に0.8μmの長さを有す
る第2部分とからなる2つのデータ部分に分割され、細
線パターンの露光は、第1部分の露光と第2の部分の露
光を引続いて行うことによって実行される。
トによって、基板上に4.8μmのトータルサイズの連
続したパターンを得るためには、第2部分データのフィ
ールド(b)で説明された第2部分のデータの原点は、
X=0μmとY=200μmに位置するパターンの原点
に関してX方向に4μm変移されることに注目されるべ
きである。同様なデータ抽出工程が、0.5μmのよう
な他の線幅を有する細線パターンに対しても実行され
る。
(II)の結果、細線パターン露光工程によって極細線
パターンを整形するための1つまたはそれ以上の細線開
口を有するマスクのためのマスクデータが得られる。
データの説明図である。この図は、図8のマスクデータ
を修正することによって得られるマスクデータの一例を
示している。図10に示されるように、この図において
は、図8のデータに、コード0084によって指定され
たパターンのためのデータが、付加されるていることに
注目されるべきである。
に示された露光データに対応する4.0μの長さと0.
08μmの幅を有している。ブロックマスクは、図10
に示されたデータに基づいて、パターン0084に対応
する開口とともにステップ12において作製される。電
子ビームの照射領域とパラメータ0084が形成されて
いるブロック領域に対するオーバーラップを調節するこ
とによって、0.08μmの幅と4.0μmより短い任
意の長さを有する極めて細い細線パターンを露光するこ
とができる。
一例の構成説明図である。この図は、図6のステップ1
2において作製されたブロックマスクの一例を示してい
る。この図において、80はブロックマスク、81は電
子ビーム照射領域、82a〜82dはブロック露光用開
口、83aは可変矩形露光用開口、84a,84bは可
変細線ブロック露光用開口である。
ックマスク20の代わりに用いられるブロックマスク8
0を示す図11を参照すると、ブロックマスク80は図
5のブロックマスク20と同様な構成を有し、ブロック
マスク80は、図5のブロック露光用開口72a〜72
dに対応するブロック露光用開口82a〜82dを有
し、可変矩形露光用開口73aに対応する可変矩形露光
用開口83aが形成されている。他方、電子ビームの可
変細線ブロック露光用開口84a,84b,・・・が形
成されている点でブロックマスク80とブロックマスク
20は異なる。
ック露光用開口82a〜82cは従来のマスク20と同
様に使用され、可変細線ブロック露光用開口84aと8
4bは、所望の長さを有する微細な幅を有する細線状ビ
ームを整形するために用いられる。細線状ビームの形
状、すなわち細線の長さは、図9に示されるように電子
ビーム照射領域81と可変細線ブロック露光用開口84
aあるいは84bのオーバーラップを調節することによ
って制御される。
よって整形されるため、このようにして得られた長手方
向に延びる細線ビームの形状は安定であり、電子ビーム
の幅が0.1μmより小さくても、きわめて正確な幅の
電子ビームパターンを対象物の表面に投影することがで
きる。以上説明したように、この実施例の電子ビーム露
光法は、大きいスループットをもって、半導体装置の微
細な臨界的パターンを露光するための強力な手段を提供
する。
ーム露光法は、第1実施例の電子ビーム露光法を改良し
たものである。図12は、第2実施例の回路パターン露
光工程のフローチャートである。この図は、図1の装置
を用いて本発明の第2実施例によって回路パターンを露
光するための工程を示している。次に、第1実施例を改
良した本発明の第2の実施例を、図6に対応する回路パ
ターン露光工程のフローチャートを示す図12を参照し
て説明する。
可変矩形露光用データ、ブロック露光用データおよびブ
ロックマスクデータを抽出するためのステップ1〜5に
対応するステップ21〜25を含んでいる。これらの各
ステップ21〜25の内容は図6の対応する各ステップ
の内容と同じであるから説明を省略する。
4によって抽出された可変矩形露光用データとブロック
露光用データはステップ26に供給され、ここで、可変
矩形露光用データから、凡そ0.1μmより小さい幅と
所定の長さを有する細線のための細線ブロック露光用デ
ータが、データの内容、特に可変矩形露光用データの第
3フィールド(c)の内容を点検することによって抽出
され、このようにして抽出された細線ブロック露光用デ
ータはブロック露光用データに付加される。このように
して、可変矩形露光用データとブロック露光用データは
共にステップ27と28において修正される。
マスクデータの内容は、ステップ29において新たに抽
出されたブロック露光用データに基づいて修正される。
ステップ29における処理に基づいて、ステップ30で
修正されたマスクデータが形成され、この修正されたマ
スクデータはステップ31におけるブロックマスク80
のようなブロックマスクを作製するために使用される。
ロック露光用データに基づいて、ステップ31において
作製されたブロックマスクを用いて露光される。
一例の構成説明図である。この図は、図12のステップ
29の工程の結果マスク80の上に形成されたブロック
開口の一例を示している。この図において、80はブロ
ックマスク、81は電子ビーム照射領域、82a〜82
dはブロック露光用開口、83aは可変矩形露光用開
口、85a〜85fは細線ブロック露光用開口である。
露光用開口82a〜82dおよび可変矩形路露光用開口
83aに加えて、従来の可変矩形露光では充分なビーム
整形が不可能な限界幅に対応する0.1μmより小さい
幅の長手方向の細線ブロック露光用開口85a〜85f
が形成されている。細線ブロック露光用開口85a〜8
5fは種々の長さを有している。
よって抽出されたブロック露光用データに依存する数種
の異なる幅を有することができる。これらの複数の開口
から、斜線で示された電子ビーム照射領域を例えば開口
85bのような一つの開口を選択することによって、極
細線パターンにおいてもブロック露光を実行することが
できる。
より正確なビーム形状が得られ、これによってより正確
な露光パターンが得られるだけでなく、ビーム偏向の余
裕度が大きくなるためデータ処理に要する時間が短縮さ
れ、露光工程のスループットが改善される。換言する
と、可変矩形露光用ビーム露光法によって所望のパター
ンを実現するために、ビーム偏向に正確な制御を必要と
しない。この利点は第1実施例にも適用できる。
の長さを設定するためにビームの長さを調節するデータ
処理や工程を必要としない点で、可変細線ブロック露光
を用いた第1実施例より改善されている。
に、マスクデータを修正する第1実施例のステップ1
0、または第2実施例のステップ29において、ブロッ
クマスク80の上に形成することができる開口の数に限
度があることに注目すべきである。ブロックマスクには
すでに、ステップ2またはステップ22の抽出工程にお
いて抽出されたブロック露光用データに対応する開口が
形成されているにもかかわらず、例えば、ブロックマス
ク上のパターン領域E1 (図2参照)のような典型的な
パターン領域にはわずか48の開口が形成できるだけで
ある。
成するビーム整形用開口の数を、ブロックマスク上に形
成することかできる開口の最大値とブロックマスク上に
すでに形成されている開口の数との差より小さく設定す
る必要がある。他方、ステップ26において抽出される
ブロックパターンは大きな数になることがあり得る。ど
のような露光パターンでもブロック開口として抽出され
ることができるからである。この問題は、実際上は第2
実施例において、細線状ブロック露光用データおよびこ
れに対応するマスクデータを抽出する場合に深刻であ
る。
製造する工程を示すフローチャートである。この図は、
図12の工程で使用されるブロックマスクを製造する工
程を示している。この図を参照して、ブロックマスク上
に形成することができるビーム整形用開口の数が不足す
るという問題を解決する方法を説明する。ブロックマス
ク80の上に必要なブロック開口を確保するために、図
12のステップ26に、図14の各ステップが負荷され
る。
形露光法によっては鮮明で正確な露光が困難なサイズを
もつパターンのための露光データが、ステップ261に
おいて可変矩形露光用データから抽出され、それらの形
状、サイズおよび露光パターンの使用頻度によって分類
される。
でにブロックマスク80に形成されているブロックパタ
ーンの数NBLOCK をステップ262においてカウントア
ップし、一つのパターン領域Ei に形成できるブロック
パターンの最大数NMAX からの差NMAX −NBLOCK がス
テップ263において計算される。さらに、前記の差N
MAX −NBLOCK が0より大きいか否かがステップ263
において識別される。
び列に配列されたブロックパターンによって完全に占め
られていることを表すNOであれば、付加的にブロック
パターンを具えるための空間がないことになり、工程は
終了する。他方、結果がYESであれば、最小サイズを
有するパターンがステップ264においてサーチされ、
続いてそのパターンがステップ265においてブロック
データに変換される。
テップ266において1つ増加されて、ステップ264
においてサーチされたデータはステップ267において
元の可変矩形露光用データから除去される。さらに、次
のステップ268において処理されるべきデータが存在
するか否かの識別が行われ、もしその結果がYESであ
れば、ステップ263から始まった工程が、可変矩形露
光用データに含まれる全てのデータが処理されるまで繰
り返して実行される。
光用データに基づいて、マスクデータが図12のステッ
プ29の工程によって修正される。この図14の工程に
よって、細線パターンのための露光データは、パターン
サイズが小さいため優先的にブロック露光データに変換
され、図14の工程によって作製されたマスクはその上
に微細状開口を有することになる。それによって、露光
パターンが非常に小さいサイズを有する場合でも正確な
ビーム整形および露光が実行される。
製造する工程の他の例を示すフローチャートである。こ
の図のフローチャートは、図12の工程で使用されるブ
ロックマスクを製造する他の工程を示している。この図
は、可変矩形露光用データを、最多使用頻度のパターン
に対する露光用データを優先的にブロック露光用データ
に変換する他の例を示している。この目的のために、ス
テップ264の内容はステップ264’によって示され
るように修正される。他の工程は図14の工程と同一で
あるから、それ以上の説明は省略する。
ックマスクを製造する工程のさらに他の工程を示すフロ
ーチャートである。これらのフローチャートは、図12
の工程に使用されるブロックマスクを製造する工程のさ
らに他の工程を示している。これらの図は、ブロックマ
スク80の上に新たな電子ビーム整形用開口のための空
間がない場合でも、可変矩形露光用データをブロック露
光用データに変換することができる工程を示している。
73は、ステップ263における識別の結果がNOであ
る場合に実行される。もっと具体的に説明すると、ステ
ップ263の識別結果がNOである場合、すでに、ブロ
ックマスク80の上に形成されている、最小使用頻度の
ブロック露光用データおよび対応するブロックパターン
のサーチがステップ271において行われる。
光用データは、ステップ272において可変矩形露光用
データに再変換され、ブロック露光用データはマスクデ
ータから同時に除去される。さらに、パラメータN
BLOCK はステップ273において1つ減少される。
の低いブロック露光用パターンを犠牲にして、新たなブ
ロックパターンのための空間を作ることに特徴がある。
このようにして除去されたブロック露光用パターンを用
いて実行されていた露光は、この例の場合は可変矩形露
光法によって実行される。大きいブロック露光用パター
ンを減少する代わりに、極微細なパターンの露光がブロ
ック露光工程によって達成できる。
いた露光法について説明したが、他の荷電粒子ビームを
用いた露光にも適用できることはいうまでもない。ま
た、本発明は、先に説明した実施例に限定されず、この
発明の範囲を逸脱することなく、種々の変形態様と修正
を加えることができる。
し頻度が高くなくてブロック露光法を適用できないパタ
ーンであって、可変矩形露光法によっては鮮明な露光が
できない幅の狭いパターンについて、精度よく露光する
ことが可能になり、さらに、可変長細線ブロック露光を
行う0.1μm以下の特定の線幅、例えば0.08μ
m,0.04μmを予め決定しておく必要があるもの
の、パターンの長さについては拘束を受けず、細線ブロ
ック露光を行う場合は、細線の長さを連続的に変えるこ
とができないものの、段階的に異なる長さを有する細線
状要素パターンを組み合わせて目的とするパターンを形
成することができるから、半導体装置を設計する際の負
担が軽くなり、今後開発が予定される大容量メモリ等の
超微細パターンの露光、延いてはその製造技術において
寄与するところが大きい。
構成説明図である。
る。
ャートである。
ータ形式の説明図である。
程説明図である。
図である。
明図である。
チャートである。
明図である。
を示すフローチャートである。
の他の例を示すフローチャートである。
のさらに他の工程を示すフローチャート(1)である。
のさらに他の工程を示すフローチャート(2)である。
Claims (13)
- 【請求項1】 (a)設計データから、複数回にわたっ
て繰り返して露光される要素パターンのための露光デー
タを含むブロック露光用データを抽出する工程と、 (b)該設計データから、前記要素パターンとは異なる
矩形の要素パターンのための露光データを含む可変矩形
露光用データを抽出する工程と、 (c)該可変矩形露光用データから、それ以下のサイズ
では、荷電粒子ビームをビーム整形マスクに形成された
開口の2つの交差するエッジにおいて、該荷電粒子ビー
ムと該開口のオーバーラップ状態を調整することによっ
て整形された可変矩形整形ビームによっては露光が困難
な、予め定められた限界サイズよりも小さいサイズを有
する細線要素パターンのための露光データを含む細線ブ
ロック露光用データを抽出する工程と、 (d)該ブロック露光用データ、該可変矩形露光用デー
タおよび該細線ブロック露光用データに基づいて、該荷
電粒子ビームを整形するための該ビーム整形マスクの構
成を示す該荷電粒子ビームを整形するためのビーム整形
マスクの上に形成される開口の位置、サイズおよび形状
の情報を含むマスクデータを抽出する工程と、 (e)該マスクデータに基づいてビーム整形マスクを作
製する工程と、 (f)該荷電粒子ビームを、該ブロック露光用データ、
該可変矩形露光用データおよび該細線ブロック露光用デ
ータに基づいて、該ブロック露光用開口、可変矩形露光
用開口および細線ブロック露光用開口の一つを選択的に
通すことによって該回路パターンを露光する工程と、 を有する複数の要素パターンによって構成される露光さ
れるべき回路パターンを表す設計データに基づいて整形
荷電粒子ビームによって回路パターンを対象物の上に露
光することを特徴とする荷電粒子ビーム露光方法。 - 【請求項2】 細線ブロック露光用データを抽出する工
程が、さらに、可変矩形露光用データから細線ブロック
露光用データを除去する工程を含むことを特徴とする請
求項1に記載された荷電粒子ビーム露光方法。 - 【請求項3】 可変長細線ブロック露光用データを抽出
する工程が、ほぼ0.1μmより小さいサイズを有する
細線パターンのための露光データを抽出する工程を含む
ことを特徴とする請求項1に記載された荷電粒子ビーム
露光方法。 - 【請求項4】 細線ブロック露光用データが、各々がほ
ぼ0.1μmより小さいサイズを有する複数の細線パタ
ーンのための露光用データを含むことを特徴とする請求
項3に記載された荷電粒子ビーム露光方法。 - 【請求項5】 マスクデータを抽出する工程が、0.1
μmよりも短い距離だけ離れて互いに対向する1対の主
エッジによって画定される長手方向に延びる開口を規定
するマスクデータを抽出する工程を含み、回路パターン
を露光する工程が、細線ブロック露光用データに基づい
て、少なくとも該2つの対向する長手方向に延びる開口
の主エッジによって長手方向に延びる荷電粒子ビームを
整形するように制御する工程を含むことを特徴とする請
求項3に記載された荷電粒子ビーム露光方法。 - 【請求項6】 荷電粒子ビームを制御する工程が、長手
方向に延びる荷電粒子ビームが細線ブロック露光用デー
タによって決定される種々の長さを有するように実行さ
れることを特徴とする請求項5に記載された荷電粒子ビ
ーム露光方法。 - 【請求項7】 細線ブロック露光用データを抽出する工
程が、複数回にわたって繰り返し露光される細線要素パ
ターンのための細線ブロック露光用データを抽出する工
程を含むことを特徴とする請求項1に記載された荷電粒
子ビーム露光方法。 - 【請求項8】 細線ブロック露光用データを抽出する工
程において、荷電粒子ビーム整形マスク上に形成され得
る開口の最大数と、ブロック露光用データおよび可変矩
形露光用データに対応して形成される開口の数の差より
少ない数の複数の異なる細線要素パターンのための細線
ブロック露光用データが抽出されることを特徴とする請
求項7に記載された荷電粒子ビーム露光方法。 - 【請求項9】 複数の異なる細線要素パターンのための
細線ブロック露光用データを抽出する工程が、最小サイ
ズを有する細線要素パターンから始まり、パターンのサ
イズがより増大する細線要素に対して連続的に実行され
ることを特徴とする請求項8に記載された荷電粒子ビー
ム露光方法。 - 【請求項10】 複数の異なる細線要素パターンのため
の可変長細線ブロック露光用データを抽出する工程が、
最大使用頻度を有する細線要素パターンから始まり、使
用頻度がより小さい微細要素パターンに対して連続的に
実行されることを特徴とする請求項9に記載された荷電
粒子ビーム露光方法。 - 【請求項11】 細線ブロック露光用データを抽出する
工程が、ビーム整形マスク上に形成され得る開口の最大
数と、ブロック露光用データおよび可変矩形露光用デー
タに対応して形成される開口の数との差がゼロである場
合に、ビーム整形マスク上に細線ブロック露光用データ
に対応する開口のための領域を確保するように、ブロッ
ク露光用データを抽出する工程において抽出されていた
ブロック露光用データを除去する工程を含むことを特徴
とする請求項8に記載された荷電粒子ビーム露光方法。 - 【請求項12】 ブロック露光用データを除去する工程
が、最小使用頻度の要素パターンから開始され、使用頻
度がそれより大きい要素パターンに対して連続的に実行
されることを特徴とする請求項11に記載された荷電粒
子ビーム露光方法。 - 【請求項13】 (a)荷電粒子ビームをビーム整形マ
スクに形成された開口の2つの直交するエッジで整形す
ることによって形成された可変矩形整形ビームによって
は長手方向に延びる開口の露光を達成することが困難な
予め決められた限界サイズより小さい幅の長手方向に延
びる開口を有するビーム整形マスクを作製する工程と、 (b)荷電粒子ビームが該開口を構成する2つの対向す
るエッジによって整形されるように、該荷電粒子ビーム
を該開口を通るように向ける工程、 を有することを特徴とする整形荷電粒子ビームによって
対象物の上にパターンを露光する荷電粒子ビーム露光方
法。
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