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JP3295374B2 - 植込み材 - Google Patents

植込み材

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JP3295374B2
JP3295374B2 JP17122598A JP17122598A JP3295374B2 JP 3295374 B2 JP3295374 B2 JP 3295374B2 JP 17122598 A JP17122598 A JP 17122598A JP 17122598 A JP17122598 A JP 17122598A JP 3295374 B2 JP3295374 B2 JP 3295374B2
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Japan
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fiber
implant
planting
water
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JP17122598A
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Inventor
仙之助 富田
Original Assignee
株式会社富田鐵工所
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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養液栽培等に用い
る椰子殻繊維製の植込み材に関する。
【0002】
【従来の技術】椰子の実は、生食用または椰子油採取用
の胚乳部を有する種子と、その周囲を包む厚い繊維質か
らなる椰子殻とから出来ている。種子を取去った椰子殻
は、約1か月にわたって水中に浸漬して腐敗させた後、
乾燥して、そのうちの中果皮と呼ばれる厚い繊維層から
繊維束をはぎ取る。この繊維束はロープやたわし等の材
料として利用するが、はぎ取りの際に大量に発生するダ
スト(ココナツダスト)は使い道がなく、従来は土中に
埋めるか、そのまま野積みして腐敗させ土に戻してい
た。そこで本発明者は、このような無価値なダストを集
めて、これから繊維片を分離除去し、残った粉末分を、
プレスで約1/7の体積に圧縮成形することにより、植
込み材として利用することを開発した(特許第2652834
号)。
【0003】この植込み材に水を含ませると、7、8倍
の体積に膨脹して、元のばらばらの粉末状の椰子殻繊維
に戻り、通気性や保水性に優れた天然素材の人工土壌を
簡単に得ることができる。通常はバケツなどの容器に水
を張り、そこに植込み材を沈めて含水させ、繊維がばら
ばらに戻ったら、プランタや植木鉢に移して使用するの
であるが、この移し換える作業は、手を汚すこともあっ
て面倒なものであった。また、この植込み材を地面に直
置きして注水すると、水を吸って植込み材の形が崩れ、
植えた苗が倒れてしまったり、露地の場合は乾燥して椰
子殻繊維が風で散乱するなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を改良するもので、使用法が簡便で、且つ
注水しても型崩れしないような椰子殻繊維の植込み材を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、椰子殻繊維
を圧縮成形した繊維ブロックの外側をゴム被膜で包み、
このゴム被膜の上下に、植物の植付け孔と排水孔をそれ
ぞれ形成し、さらにこのゴム被膜の表面に椰子殻繊維の
粉末を付着して保護層を形成する。このように保護層が
あるため、ゴム被膜が破れにくく強化される。ゴム被膜
天然ゴムにより形成すると、使用後はそのまま地中に
埋めるだけで分解できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を添付図面を参照
して説明する。図1は本発明の植込み材の平面図、図2
はその中央断面図である。1は本発明の植込み材を示
す。2は繊維ブロックで、次の工程を経て製造する。な
おこの製造工程は、固形植え込み材料の製造法(特許第
2652834 号公報)として公知である。先ず、ココヤシの
実から種子を採取した後の椰子殻を、約1か月乃至2か
月にわたり水中で腐敗させた後に、天日で乾燥する。乾
燥後の椰子殻から中果皮を削り取り、残りを繊維束とコ
コナツダストに分離する。このココナツダストの成分は
主として粉末分であるが、微細な繊維片も多く含んでい
る。そこでこのダストを天日に干して乾燥と殺菌を行っ
た後、ふるいわけして、ダストから繊維片を除去して粉
末分を得る。得られた粉末分には、必要に応じて肥料を
混ぜてもよい。次にこの粉末もしくは粉末と肥料の混合
物をプレスで約7分の1程度に圧縮すると、繊維ブロッ
ク2が得られる。繊維ブロック2の形状は、直方体に限
らず、円板状でもよい。また、圧縮比が大きすぎると、
プレスでココナツダストの繊維が破壊され、復元力が減
退してしまうため、圧縮比は8分の1を越えない程度に
抑える。圧縮比の下限は特に制限がなく、粉体が固形化
されれば、1.5分の1でも良い。
【0007】ついで、繊維ブロック2を天然ゴムラテッ
クスの液に30秒乃至5分浸漬する。浸漬時間は、繊維
ブロック2の大きさにより調整する。浸漬後、乾燥して
ゴム被膜3を形成後、再度天然ゴムラテックスの液に浸
漬すれば、ゴム被膜3が重ねて形成でき、これを繰り返
せば所望の膜厚が形成できる。このようなゴム被膜3の
製法は、ゴム手袋のようなゴム浸漬製品の製法として公
知である。浸漬工程が終ったら、繊維ブロック2の天然
ゴムラテックスの上に椰子殻繊維の粉末10をまぶして
付着させる。この状態で、天日か乾燥室で1乃至3時間
乾燥すると、ゴムラテックスが固まって、繊維ブロック
2の外側に天然ゴム製のゴム被膜3が形成され、その表
面に薄い椰子殻繊維の粉末の層10が形成される。乾燥
時間は繊維ブロック2の大きさやゴム被膜3の厚さによ
り調整する。このように、表面を椰子殻繊維の粉末の保
護層10で覆うと、天然ゴムラテックスが乾燥して固ま
らないうちに、他に付着して剥がれてしまうことによ
る、ゴム被膜3の孔明き事故を防ぐことができる。また
製品完成後も、表面の保護層10が薄いゴム被膜3を守
って、その損傷を防ぐことができる。次に、図2に示す
ように、ゴム被膜3に孔を明けて、植込み材1の上面と
底面の中央に、植付け孔4および排水孔5をそれぞれ形
成する。植付け孔4と排水孔5の位置は、必ずしも上下
に対向した位置である必要はない。例えば、排水孔5
を、底面中央より離れた位置に数箇所開口してもよい。
排水孔5は植付け孔4の開口面積より一般には大きい方
が好ましい。これら植付け孔4と排水孔5には、防湿
上、紙製のシール6を張って封止したうえ、植込み材1
の全体を、熱収縮性のプラスチックフィルム(図示しな
い)で包装する。
【0008】使用時には、プラスチックフィルムを取っ
て、上下のシール6を剥がしてから、地表面かプランタ
7に置き、上から水を注ぐ。水は植付け孔4より内部に
進入し、繊維ブロック2は吸水して膨脹する。同時にゴ
ム被膜3も伸張し、植込み材1の全体の体積が7、8倍
に増大し、均一な密度の苗床が形成される。余分な水は
排水孔5より外に排出される。なお浅く水を張った容器
に植込み材1を置いて、排水孔5から水を吸わせてもよ
い。植物の種子または苗を、植付け孔4より繊維ブロッ
ク2に植え付け、適当に灌水して生育する。養液栽培の
場合は、養分を溶かした液を供給する。ここで植込み材
1は、その外周を伸張したゴム被膜3に覆われるため、
植込み材1の形崩れを防ぎ、繊維ブロック2の散乱が抑
えられる。また、図3に示すように、あらかじめプラン
タ7の大きさに合せて、植込み材1のサイズを設定し
て、プランタ7からはみだすことなく、均一な密度の苗
床を形成することもできる。
【0009】図4は別の使用例を示す。椰子殻から生成
した繊維ブロック2によりベット8を形成し、その上に
植込み材1を載置し、図3の場合と同様に、植付け孔4
に水または肥料を溶かした水を注水する。注水により植
込み材1の繊維ブロック2が膨潤して、ゴム被膜3を伸
張し、苗床を形成する。植込み材1に供給した水は、排
水孔5からベット8に流出し、ベット8の繊維ブロック
2を潤す。また、畑の土に直接この植込み材1を埋め
て、同様に植付け孔4に水または肥料を溶かした水を注
水して、土の上に苗床を形成することもできる。植込み
材1の植付け孔4には、栽培する花卉や野菜の種または
苗木等を植えて、養液栽培により花卉や野菜、苗木を成
育する。プランタ7内に直接植込み材1を配置したと同
様に、植込み材1の外周は伸張したゴム被膜3で覆われ
て、繊維ブロック2が散乱することなく、種や苗木を確
実に保持することができる。花卉や野菜、苗木が成長し
て根が張ってくると、排水孔5を通して、ベット8の繊
維ブロック2または畑土まで根を伸ばして張り、花卉や
野菜、苗木が倒れることなく、確実に成長する。
【0010】図5は、大型の繊維ブロックの外側を植込
み材1と同様にゴム被膜で包むことにより、ベット8を
形成した例で、ベット8の上面に植込み材1の排水孔4
に対向して、その上に根張込み孔9を形成し、その底部
には排水孔5を形成する。この例では、ベット8の内部
の繊維ブロック2が、コム被膜3により包まれて、形崩
れしない。
【0011】実施例の植込み材1は、椰子殻から採取し
た繊維ブロック2や天然のゴム被膜3から構成されるた
め、使用後は、そのまま地中に放置しても、地中の微生
物等により分解されるため、公害にならない。ゴム被膜
3は、天然ゴムラテックスに限らない。地中の微生物等
により容易に分解する生分解プラスチックの合成ラテッ
クスを使用しても、同等の効果を上げることができる。
【0012】
【発明の効果】本発明では、繊維ブロックの外側をゴム
被膜で覆うので、繊維ブロックに水を含ませると、ゴム
被膜が伸びて繊維ブロックは支障なく膨脹すると共に、
ゴム被膜が良く植込み材の形を維持し、植木鉢やプラン
タなどを使用しなくとも、そのまま直接この植込み材
に、植物の種子や苗を植えることができる。ゴム被膜に
は、植付け孔と排水孔が明いているので、植物は植付け
孔に植えるだけでよく、また余分な水は排水孔より外に
排出されるので、植込み材の内部に水が溜まって根腐れ
の原因になることもない。ゴム被膜の表面に椰子殻繊維
の粉末を付着して保護層を形成するので、薄いゴム被膜
が保護層により守られ、傷つきにくいものとなる。また
ゴム被膜を天然ゴムで作ると、全体をそのまま廃棄して
も地中の微生物等により容易に分解され、環境に被害を
与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植込み材の平面図である。
【図2】図1の植込み材の断面図である。
【図3】本発明の植込み材により苗床を形成した断面図
である。
【図4】本発明の植込み材により畑の畝に苗床を形成し
た断面図である。
【図5】ベットにゴム被膜で包んだ大型の繊維ブロック
を用いた断面図である。
【符号の説明】
1 植込み材 2 繊維ブロック 3 ゴム被膜 4 植付け孔 5 排水孔 6 シール 7 プランタ 8 ベット 9 根張込み孔 10 椰子殻繊維の粉末

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椰子殻繊維を圧縮成形した繊維ブロック
    の外側をゴム被膜で包み、このゴム被膜の上下に植物の
    植付け孔と排水孔をそれぞれ形成すると共に、ゴム被膜
    の表面に椰子殻繊維の粉末を付着して保護層を形成して
    なる植込み材。
  2. 【請求項2】 前記ゴム被膜が天然ゴム製であることを
    特徴とする請求項記載の植込み材。
JP17122598A 1998-06-18 1998-06-18 植込み材 Expired - Fee Related JP3295374B2 (ja)

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