JP3293447B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突入電流を抑制す
るようにしたスイッチング電源装置に関する。
るようにしたスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、負荷の変動や交流入力電圧の
変動などによる直流電源電圧の変動を安定化する装置と
して、供給電流をスイッチング素子により断続し、その
導通角により負荷電圧を制御するスイッチング電源装置
が知られている。図8はこのようなスイッチング電源装
置を示すブロック図である。
変動などによる直流電源電圧の変動を安定化する装置と
して、供給電流をスイッチング素子により断続し、その
導通角により負荷電圧を制御するスイッチング電源装置
が知られている。図8はこのようなスイッチング電源装
置を示すブロック図である。
【0003】図8に示すように、スイッチング電源装置
1は、商用交流電圧Eを整流するための整流回路部10
と、整流回路部10の出力する脈流から直流出力を得る
ための平滑コンデンサC0 と、平滑コンデンサC0 から
の直流出力を所望の電圧に変換するスイッチング電源部
11とを備える。
1は、商用交流電圧Eを整流するための整流回路部10
と、整流回路部10の出力する脈流から直流出力を得る
ための平滑コンデンサC0 と、平滑コンデンサC0 から
の直流出力を所望の電圧に変換するスイッチング電源部
11とを備える。
【0004】従って、スイッチング電源装置1は、大容
量の平滑コンデンサC0 を備えていることから、電源ス
イッチSの投入時に平滑コンデンサC0 に電荷がチャー
ジされるまでのしばらくのあいだ、突入電流と称される
大きな電流が流入する。この突入電流は、電源スイッチ
Sの接点消耗を早めさせたり、接点溶着を生じさせた
り、さまざまな悪影響を与える。
量の平滑コンデンサC0 を備えていることから、電源ス
イッチSの投入時に平滑コンデンサC0 に電荷がチャー
ジされるまでのしばらくのあいだ、突入電流と称される
大きな電流が流入する。この突入電流は、電源スイッチ
Sの接点消耗を早めさせたり、接点溶着を生じさせた
り、さまざまな悪影響を与える。
【0005】そこで、従来のスイッチング電源装置1に
あっては、上述のような突入電流を抑制するために、図
8に示すように、電源スイッチSと整流回路部10との
間に電流制限抵抗Rを挿入していた。
あっては、上述のような突入電流を抑制するために、図
8に示すように、電源スイッチSと整流回路部10との
間に電流制限抵抗Rを挿入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなスイッチング電源装置1にあっては、電源投入時
の突入電流を抑制するために電流制限抵抗Rを用いてい
るので、無駄な電力損失を生じるとともに、突入電流が
無くなった後は無駄な電力損失を無くすため、オンディ
レータイマTの接点出力部Ta をバイパス用として電流
制限抵抗Rに並列接続しておく必要があるという問題点
があった。
ようなスイッチング電源装置1にあっては、電源投入時
の突入電流を抑制するために電流制限抵抗Rを用いてい
るので、無駄な電力損失を生じるとともに、突入電流が
無くなった後は無駄な電力損失を無くすため、オンディ
レータイマTの接点出力部Ta をバイパス用として電流
制限抵抗Rに並列接続しておく必要があるという問題点
があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、電力損失を
生じること無く突入電流を抑制できるようにした、優れ
るスイッチング電源装置を提供することにある。
成されたもので、その目的とするところは、電力損失を
生じること無く突入電流を抑制できるようにした、優れ
るスイッチング電源装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、商用電
圧をスイッチングするGTOサイリスタと、該GTOサ
イリスタからの出力を整流する整流回路部と、該整流回
路部からの出力を平滑する平滑回路部と、該平滑回路部
からの出力を所定電圧に変換するスイッチング電源部と
を備えるスイッチング電源装置であって、商用電圧の位
相を検出する位相検出部と、該位相検出部の検出位相に
基づいて前記GTOサイリスタのスイッチング導通角を
徐々に増加するよう導通角制御する位相制御回路部とを
設けたことを特徴とする。
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、商用電
圧をスイッチングするGTOサイリスタと、該GTOサ
イリスタからの出力を整流する整流回路部と、該整流回
路部からの出力を平滑する平滑回路部と、該平滑回路部
からの出力を所定電圧に変換するスイッチング電源部と
を備えるスイッチング電源装置であって、商用電圧の位
相を検出する位相検出部と、該位相検出部の検出位相に
基づいて前記GTOサイリスタのスイッチング導通角を
徐々に増加するよう導通角制御する位相制御回路部とを
設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明にあっては、商用電圧
をスイッチングするGTOサイリスタと、該GTOサイ
リスタからの出力を整流する整流回路部と、該整流回路
部からの出力を平滑する平滑回路部と、該平滑回路部か
らの出力を所定電圧に変換するスイッチング電源部とを
備えるスイッチング電源装置であって、前記GTOサイ
リスタを介して流入する電流を検出する電流検出部と、
該電流検出部の検出電流が所定電流に達すると前記GT
Oサイリスタをオフし再びオンする電流制限制御回路部
とを設けたことを特徴とする。
をスイッチングするGTOサイリスタと、該GTOサイ
リスタからの出力を整流する整流回路部と、該整流回路
部からの出力を平滑する平滑回路部と、該平滑回路部か
らの出力を所定電圧に変換するスイッチング電源部とを
備えるスイッチング電源装置であって、前記GTOサイ
リスタを介して流入する電流を検出する電流検出部と、
該電流検出部の検出電流が所定電流に達すると前記GT
Oサイリスタをオフし再びオンする電流制限制御回路部
とを設けたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明にあっては、商用電圧
を整流する整流回路部と、該整流回路部からの出力をス
イッチングするGTOサイリスタと、該GTOサイリス
タからの出力を平滑する平滑回路部と、該平滑回路部の
出力を電圧変換するスイッチング電源部とを備えるスイ
ッチング電源装置であって、前記GTOサイリスタを介
して流入する電流を検出する電流検出部と、該電流検出
部の検出電流が所定電流に達すると前記GTOサイリス
タをオフし再びオンする電流制限制御回路部とを設けた
ことを特徴とする。
を整流する整流回路部と、該整流回路部からの出力をス
イッチングするGTOサイリスタと、該GTOサイリス
タからの出力を平滑する平滑回路部と、該平滑回路部の
出力を電圧変換するスイッチング電源部とを備えるスイ
ッチング電源装置であって、前記GTOサイリスタを介
して流入する電流を検出する電流検出部と、該電流検出
部の検出電流が所定電流に達すると前記GTOサイリス
タをオフし再びオンする電流制限制御回路部とを設けた
ことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明にあっては、前記整流
回路部の入力段または出力段にインダクタンスを直列に
挿入したことを特徴とする。
回路部の入力段または出力段にインダクタンスを直列に
挿入したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスイッチング
電源装置の第1の実施の形態を図1および図2に基づい
て、第2の実施の形態を図3および図4に基づいて、第
3の実施の形態を図5および図6に基づいて、第4の実
施の形態を図7に基づいて、それぞれ詳細に説明する。
電源装置の第1の実施の形態を図1および図2に基づい
て、第2の実施の形態を図3および図4に基づいて、第
3の実施の形態を図5および図6に基づいて、第4の実
施の形態を図7に基づいて、それぞれ詳細に説明する。
【0013】〔第1の実施の形態〕図1はスイッチング
電源装置を示すブロック図である。図2は商用電源電圧
に対するスイッチング素子の導通期間を示す説明図であ
り、図2(a)は商用電源電圧波形を示し、図2(b)
は商用電源からスイッチング電源装置に流入する電流波
形を示している。なお、図1において、従来の技術にて
図8を用いて説明したスイッチング電源装置と同等の箇
所には同じ符号を付してある。
電源装置を示すブロック図である。図2は商用電源電圧
に対するスイッチング素子の導通期間を示す説明図であ
り、図2(a)は商用電源電圧波形を示し、図2(b)
は商用電源からスイッチング電源装置に流入する電流波
形を示している。なお、図1において、従来の技術にて
図8を用いて説明したスイッチング電源装置と同等の箇
所には同じ符号を付してある。
【0014】図1に示すように、このスイッチング電源
装置1は、整流回路部10と、スイッチング電源部11
と、平滑回路部に相当する平滑コンデンサC0 と、電源
スイッチSと、位相検出部13と、位相制御回路部14
と、スイッチング素子に相当するGTOサイリスタ15
とを備えている。
装置1は、整流回路部10と、スイッチング電源部11
と、平滑回路部に相当する平滑コンデンサC0 と、電源
スイッチSと、位相検出部13と、位相制御回路部14
と、スイッチング素子に相当するGTOサイリスタ15
とを備えている。
【0015】電源スイッチSは、商用交流電圧Eをスイ
ッチング電源装置1に入力するためのものである。位相
検出部13は、商用交流電圧Eがちょうどゼロになる時
点すなわちゼロクロス時点を検出し、このゼロクロス点
に同期するゼロクロス信号を位相制御回路部14に出力
する。
ッチング電源装置1に入力するためのものである。位相
検出部13は、商用交流電圧Eがちょうどゼロになる時
点すなわちゼロクロス時点を検出し、このゼロクロス点
に同期するゼロクロス信号を位相制御回路部14に出力
する。
【0016】位相制御回路部14は、位相検出部13か
らのゼロクロス信号に基づいたゲート信号を、GTOサ
イリスタ15に対して出力する。今、商用交流電圧Eの
半波をE=V・sinθ(但しθは0度から180度)
と表し、位相制御回路部14がGTOサイリスタ15を
オンしている期間をθ0 からθt までの期間とすると、
位相制御回路部14は、θ0 は常にθ0 =0度で固定さ
れ、θt にあっては電源スイッチSの投入当初にあって
はθt ≒0度であるものの時間経過に伴って増大して最
終的にはθt =180度に達するよう、GTOサイリス
タ15を制御する。
らのゼロクロス信号に基づいたゲート信号を、GTOサ
イリスタ15に対して出力する。今、商用交流電圧Eの
半波をE=V・sinθ(但しθは0度から180度)
と表し、位相制御回路部14がGTOサイリスタ15を
オンしている期間をθ0 からθt までの期間とすると、
位相制御回路部14は、θ0 は常にθ0 =0度で固定さ
れ、θt にあっては電源スイッチSの投入当初にあって
はθt ≒0度であるものの時間経過に伴って増大して最
終的にはθt =180度に達するよう、GTOサイリス
タ15を制御する。
【0017】GTOサイリスタ15は、gate turn-off
thyristor と称され、陽極電流が流れていてもターンオ
フできるようにしたもので、ゲートと陰極間に逆向きの
バイアスが加えられるようになっている。整流回路部1
0は、ダイオードブリッジにて構成され、GTOサイリ
スタ15の出力を整流し平滑コンデンサC0 に電荷をチ
ャージする。スイッチング電源部11は、平滑コンデン
サC0 にチャージされた直流出力を所望の電圧に変換し
て出力する。
thyristor と称され、陽極電流が流れていてもターンオ
フできるようにしたもので、ゲートと陰極間に逆向きの
バイアスが加えられるようになっている。整流回路部1
0は、ダイオードブリッジにて構成され、GTOサイリ
スタ15の出力を整流し平滑コンデンサC0 に電荷をチ
ャージする。スイッチング電源部11は、平滑コンデン
サC0 にチャージされた直流出力を所望の電圧に変換し
て出力する。
【0018】上述のスイッチング電源装置1の内部回路
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSを介して位
相検出部13の一方の入力部と、位相制御回路部14の
一方の入力部と、GTOサイリスタ15の入力部とに接
続する。GTOサイリスタ15の出力部は、整流回路部
10の一方の入力部に接続する。スイッチング電源装置
1の入力端子T2 は、位相検出部13の他方の入力部
と、位相制御回路部14の他方の入力部と、整流回路部
10の他方の入力部とに接続する。
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSを介して位
相検出部13の一方の入力部と、位相制御回路部14の
一方の入力部と、GTOサイリスタ15の入力部とに接
続する。GTOサイリスタ15の出力部は、整流回路部
10の一方の入力部に接続する。スイッチング電源装置
1の入力端子T2 は、位相検出部13の他方の入力部
と、位相制御回路部14の他方の入力部と、整流回路部
10の他方の入力部とに接続する。
【0019】整流回路部10の一方の出力部は、平滑コ
ンデンサC0 の一端と、スイッチング電源部11の一方
の入力部とに接続する。整流回路部10の他方の出力部
は、平滑コンデンサC0 の他端と、スイッチング電源部
11の他方の入力部とに接続する。また、スイッチング
電源部11の一方の出力部はスイッチング電源装置1の
出力端子T3 に接続し、スイッチング電源部11の他方
の出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T2 に接
続する。更に、位相検出部13の信号出力部は位相制御
回路部14の信号入力部に接続し、位相制御回路部14
の信号出力部はGTOサイリスタ15のゲートに接続し
ている。
ンデンサC0 の一端と、スイッチング電源部11の一方
の入力部とに接続する。整流回路部10の他方の出力部
は、平滑コンデンサC0 の他端と、スイッチング電源部
11の他方の入力部とに接続する。また、スイッチング
電源部11の一方の出力部はスイッチング電源装置1の
出力端子T3 に接続し、スイッチング電源部11の他方
の出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T2 に接
続する。更に、位相検出部13の信号出力部は位相制御
回路部14の信号入力部に接続し、位相制御回路部14
の信号出力部はGTOサイリスタ15のゲートに接続し
ている。
【0020】上述のスイッチング電源装置1は次のよう
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
位相検出部13は商用交流電圧Eのゼロクロス点を検出
し、ゼロクロス信号を位相制御回路部14に逐次出力す
る。位相制御回路部14は、図2に示すように、商用電
源電圧Eの半波毎にゼロクロス点θ0 からθt までの期
間GTOサイリスタ15をオンするようなゲート信号を
出力する。しかも、θ t は、電源スイッチSを投入した
当初にあっては(θt −θ0 )≒0度であり、時間が経
過するに伴って(θt −θ0 )は増大し、最終的に、常
時オンしている状態すなわち(θt −θ0 )=180度
の状態に達して飽和する。
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
位相検出部13は商用交流電圧Eのゼロクロス点を検出
し、ゼロクロス信号を位相制御回路部14に逐次出力す
る。位相制御回路部14は、図2に示すように、商用電
源電圧Eの半波毎にゼロクロス点θ0 からθt までの期
間GTOサイリスタ15をオンするようなゲート信号を
出力する。しかも、θ t は、電源スイッチSを投入した
当初にあっては(θt −θ0 )≒0度であり、時間が経
過するに伴って(θt −θ0 )は増大し、最終的に、常
時オンしている状態すなわち(θt −θ0 )=180度
の状態に達して飽和する。
【0021】従って、電源スイッチSの投入当初の平滑
コンデンサC0 が全くチャージされていない状態であっ
ても、商用電源電圧EがGTOサイリスタ15を介して
平滑コンデンサC0 に印加する電圧は非常に低いもので
あるから、平滑コンデンサC 0 には僅かな電流しか流入
しない。その後、(θt −θ0 )が徐々に増加し、GT
Oサイリスタ15を介して平滑コンデンサC0 に印加す
る電圧が徐々に上昇しても、平滑コンデンサC0 はそれ
に見合った電荷をチャージしている状態にあるので、突
入電流が流入するような事態は発生しない。
コンデンサC0 が全くチャージされていない状態であっ
ても、商用電源電圧EがGTOサイリスタ15を介して
平滑コンデンサC0 に印加する電圧は非常に低いもので
あるから、平滑コンデンサC 0 には僅かな電流しか流入
しない。その後、(θt −θ0 )が徐々に増加し、GT
Oサイリスタ15を介して平滑コンデンサC0 に印加す
る電圧が徐々に上昇しても、平滑コンデンサC0 はそれ
に見合った電荷をチャージしている状態にあるので、突
入電流が流入するような事態は発生しない。
【0022】つまり、上述のスイッチング電源装置1に
あっては、電源スイッチSの投入時の突入電流を防止で
きるとともに、GTOサイリスタ15はオン・オフする
スイッチとして作用するので電力損失を生じることは無
い。
あっては、電源スイッチSの投入時の突入電流を防止で
きるとともに、GTOサイリスタ15はオン・オフする
スイッチとして作用するので電力損失を生じることは無
い。
【0023】〔第2の実施の形態〕図3はスイッチング
電源装置を示すブロック図である。図4は商用電源から
スイッチング電源装置に流入する電流波形を示す説明図
であり、図4(a)は電源スイッチ投入直後の状態を示
し、図4(b)は電源スイッチ投入から暫く経過した時
点の状態を示している。なお、図3において、従来の技
術にて図8を用いて説明したスイッチング電源装置と同
等の箇所には同じ符号を付してある。
電源装置を示すブロック図である。図4は商用電源から
スイッチング電源装置に流入する電流波形を示す説明図
であり、図4(a)は電源スイッチ投入直後の状態を示
し、図4(b)は電源スイッチ投入から暫く経過した時
点の状態を示している。なお、図3において、従来の技
術にて図8を用いて説明したスイッチング電源装置と同
等の箇所には同じ符号を付してある。
【0024】図3に示すように、このスイッチング電源
装置1は、整流回路部10と、スイッチング電源部11
と、平滑回路部に相当する平滑コンデンサC0 と、電源
スイッチSと、電流検出部16と、電流制限制御回路部
17と、スイッチング素子に相当するGTOサイリスタ
15とを備えている。
装置1は、整流回路部10と、スイッチング電源部11
と、平滑回路部に相当する平滑コンデンサC0 と、電源
スイッチSと、電流検出部16と、電流制限制御回路部
17と、スイッチング素子に相当するGTOサイリスタ
15とを備えている。
【0025】電源スイッチSは、商用交流電圧Eをスイ
ッチング電源装置1に入力するためのものである。電流
検出部16は、電源スイッチSを介してスイッチング電
源装置1に流入する電流iを検出し、電流iの絶対値に
比例した出力信号を電流制限制御回路部17に出力す
る。
ッチング電源装置1に入力するためのものである。電流
検出部16は、電源スイッチSを介してスイッチング電
源装置1に流入する電流iを検出し、電流iの絶対値に
比例した出力信号を電流制限制御回路部17に出力す
る。
【0026】電流制限制御回路部17は、通常において
はGTOサイリスタ15をオンするゲート信号を出力し
ており、電流iの絶対値が予め設定されている所定の上
限電流値I0 を超えたときに、GTOサイリスタ15を
オフするゲート信号を出力する。なお、GTOサイリス
タ15、整流回路部10、スイッチング電源部11、お
よび、平滑コンデンサC0 は、第1の実施の形態にて説
明したものと同様のものであるので、詳細な説明を省略
する。
はGTOサイリスタ15をオンするゲート信号を出力し
ており、電流iの絶対値が予め設定されている所定の上
限電流値I0 を超えたときに、GTOサイリスタ15を
オフするゲート信号を出力する。なお、GTOサイリス
タ15、整流回路部10、スイッチング電源部11、お
よび、平滑コンデンサC0 は、第1の実施の形態にて説
明したものと同様のものであるので、詳細な説明を省略
する。
【0027】上述のスイッチング電源装置1の内部回路
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSと電流検出
部16とを直列に介して、電流制限制御回路部17の一
方の入力部とGTOサイリスタ15の入力部とに接続す
る。GTOサイリスタ15の出力部は、整流回路部10
の一方の入力部に接続する。スイッチング電源装置1の
入力端子T2 は、電流制限制御回路部17の他方の入力
部と、整流回路部10の他方の入力部とに接続する。
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSと電流検出
部16とを直列に介して、電流制限制御回路部17の一
方の入力部とGTOサイリスタ15の入力部とに接続す
る。GTOサイリスタ15の出力部は、整流回路部10
の一方の入力部に接続する。スイッチング電源装置1の
入力端子T2 は、電流制限制御回路部17の他方の入力
部と、整流回路部10の他方の入力部とに接続する。
【0028】整流回路部10の一方の出力部は、平滑コ
ンデンサC0 の一端と、スイッチング電源部11の一方
の入力部とに接続する。整流回路部10の他方の出力部
は、平滑コンデンサC0 の他端と、スイッチング電源部
11の他方の入力部とに接続する。また、スイッチング
電源部11の一方の出力部はスイッチング電源装置1の
出力端子T3 に接続し、スイッチング電源部11の他方
の出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T4 に接
続する。更に、電流検出部16の信号出力部は電流制限
制御回路部17の信号入力部に接続し、電流制限制御回
路部17の信号出力部はGTOサイリスタ15のゲート
に接続している。
ンデンサC0 の一端と、スイッチング電源部11の一方
の入力部とに接続する。整流回路部10の他方の出力部
は、平滑コンデンサC0 の他端と、スイッチング電源部
11の他方の入力部とに接続する。また、スイッチング
電源部11の一方の出力部はスイッチング電源装置1の
出力端子T3 に接続し、スイッチング電源部11の他方
の出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T4 に接
続する。更に、電流検出部16の信号出力部は電流制限
制御回路部17の信号入力部に接続し、電流制限制御回
路部17の信号出力部はGTOサイリスタ15のゲート
に接続している。
【0029】上述のスイッチング電源装置1は次のよう
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
入力電流iは、電流検出部16とGTOサイリスタ15
と整流回路部10とを介して、平滑コンデンサC0 に流
入する。また、電流検出部16は、電流iを検出し、電
流iの絶対値に比例した出力信号を電流制限制御回路部
17に出力する。電流制限制御回路部17は、電流検出
部16からの出力信号に基づいて、電流iの絶対値が予
め設定されている所定の上限電流値I0 を超えたときに
GTOサイリスタ15をオフするゲート信号を出力し、
このゲート信号でGTOサイリスタ15がオフして電流
iがゼロになると再びGTOサイリスタ15をオンする
ゲート信号を出力する。
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
入力電流iは、電流検出部16とGTOサイリスタ15
と整流回路部10とを介して、平滑コンデンサC0 に流
入する。また、電流検出部16は、電流iを検出し、電
流iの絶対値に比例した出力信号を電流制限制御回路部
17に出力する。電流制限制御回路部17は、電流検出
部16からの出力信号に基づいて、電流iの絶対値が予
め設定されている所定の上限電流値I0 を超えたときに
GTOサイリスタ15をオフするゲート信号を出力し、
このゲート信号でGTOサイリスタ15がオフして電流
iがゼロになると再びGTOサイリスタ15をオンする
ゲート信号を出力する。
【0030】従って、電源スイッチSを投入した直後で
あって平滑コンデンサC0 に電荷が殆どチャージされて
おらず、GTOサイリスタ15が電流制限制御回路部1
7からのゲート信号にて制御されていなければ、電流i
は上限電流値I0 を超えてしまうような期間、例えば図
4(a)における期間t1,t2,t3 にあっては、電流i
の波形は図4(a)に示すように電流値I0 を上限にし
た鋸歯状のものとなる。その後、暫く経過すると、平滑
コンデンサC0 に電荷がチャージされ、平滑コンデンサ
C0 の電圧が上昇し、整流回路部10からの出力電圧が
平滑コンデンサC0 の電圧を上回る期間が短く且つ電圧
差が殆ど無くなるので、電流iは上限電流値I0 を常に
下回るような状態になり、電流iの波形は図4(b)に
示すようなものとなる。もしも、負荷に電流を供給して
いないのであれば、最終的に、電流iはゼロになる。
あって平滑コンデンサC0 に電荷が殆どチャージされて
おらず、GTOサイリスタ15が電流制限制御回路部1
7からのゲート信号にて制御されていなければ、電流i
は上限電流値I0 を超えてしまうような期間、例えば図
4(a)における期間t1,t2,t3 にあっては、電流i
の波形は図4(a)に示すように電流値I0 を上限にし
た鋸歯状のものとなる。その後、暫く経過すると、平滑
コンデンサC0 に電荷がチャージされ、平滑コンデンサ
C0 の電圧が上昇し、整流回路部10からの出力電圧が
平滑コンデンサC0 の電圧を上回る期間が短く且つ電圧
差が殆ど無くなるので、電流iは上限電流値I0 を常に
下回るような状態になり、電流iの波形は図4(b)に
示すようなものとなる。もしも、負荷に電流を供給して
いないのであれば、最終的に、電流iはゼロになる。
【0031】つまり、電源スイッチSの投入当初で平滑
コンデンサC0 が全くチャージされていない状態であっ
て、本来ならば電流iは突入電流として上限電流値I0
を超えて流れなければならないような状態にあっても、
電流iは上述のように上限電流値I0 で制限され、電源
スイッチSの投入時の突入電流を防止できるとともに、
GTOサイリスタ15はオン・オフするスイッチとして
作用するので電力損失を生じることは無い。
コンデンサC0 が全くチャージされていない状態であっ
て、本来ならば電流iは突入電流として上限電流値I0
を超えて流れなければならないような状態にあっても、
電流iは上述のように上限電流値I0 で制限され、電源
スイッチSの投入時の突入電流を防止できるとともに、
GTOサイリスタ15はオン・オフするスイッチとして
作用するので電力損失を生じることは無い。
【0032】〔第3の実施の形態〕図5はスイッチング
電源装置を示すブロック図である。図6は整流回路から
平滑回路部に流入する電流波形を示す説明図であり、図
6(a)は電源スイッチ投入直後の状態を示し、図6
(b)は電源スイッチ投入から暫く経過した時点の状態
を示している。なお、図5において、図3を用いて説明
した第2の実施の形態のスイッチング電源装置と同等の
箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細
な説明を省略する。
電源装置を示すブロック図である。図6は整流回路から
平滑回路部に流入する電流波形を示す説明図であり、図
6(a)は電源スイッチ投入直後の状態を示し、図6
(b)は電源スイッチ投入から暫く経過した時点の状態
を示している。なお、図5において、図3を用いて説明
した第2の実施の形態のスイッチング電源装置と同等の
箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所の詳細
な説明を省略する。
【0033】図5に示すように、このスイッチング電源
装置1が図3を用いて説明した第2の実施の形態のスイ
ッチング電源装置と異なり特徴となるのは、整流回路部
10の後段部に、電流検出部16と、電流制限制御回路
部17と、スイッチング素子に相当するGTOサイリス
タ15とを設けた構成である。
装置1が図3を用いて説明した第2の実施の形態のスイ
ッチング電源装置と異なり特徴となるのは、整流回路部
10の後段部に、電流検出部16と、電流制限制御回路
部17と、スイッチング素子に相当するGTOサイリス
タ15とを設けた構成である。
【0034】上述のスイッチング電源装置1の内部回路
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSを介して整
流回路部10の一方の入力部に接続する。スイッチング
電源装置1の入力端子T2 は、整流回路部10の他方の
入力部に接続する。整流回路部10の一方の出力部は、
電流検出部16を介して電流制限制御回路部17の一方
の入力部とGTOサイリスタ15の入力部とに接続す
る。GTOサイリスタ15の出力部は、平滑コンデンサ
C0 の一端と、スイッチング電源部11の一方の入力部
とに接続する。整流回路部10の他方の出力部は、電流
制限制御回路部17の他方の入力部と、平滑コンデンサ
C0 の他端と、スイッチング電源部11の他方の入力部
とに接続する。また、スイッチング電源部11の一方の
出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T3 に接続
し、スイッチング電源部11の他方の出力部はスイッチ
ング電源装置1の出力端子T4 に接続する。更に、電流
検出部16の信号出力部は電流制限制御回路部17の信
号入力部に接続し、電流制限制御回路部17の信号出力
部はGTOサイリスタ15のゲートに接続している。
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSを介して整
流回路部10の一方の入力部に接続する。スイッチング
電源装置1の入力端子T2 は、整流回路部10の他方の
入力部に接続する。整流回路部10の一方の出力部は、
電流検出部16を介して電流制限制御回路部17の一方
の入力部とGTOサイリスタ15の入力部とに接続す
る。GTOサイリスタ15の出力部は、平滑コンデンサ
C0 の一端と、スイッチング電源部11の一方の入力部
とに接続する。整流回路部10の他方の出力部は、電流
制限制御回路部17の他方の入力部と、平滑コンデンサ
C0 の他端と、スイッチング電源部11の他方の入力部
とに接続する。また、スイッチング電源部11の一方の
出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T3 に接続
し、スイッチング電源部11の他方の出力部はスイッチ
ング電源装置1の出力端子T4 に接続する。更に、電流
検出部16の信号出力部は電流制限制御回路部17の信
号入力部に接続し、電流制限制御回路部17の信号出力
部はGTOサイリスタ15のゲートに接続している。
【0035】上述のスイッチング電源装置1は次のよう
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
入力電流iは、電源スイッチSと整流回路10と電流検
出部16とGTOサイリスタ15とを介して、平滑コン
デンサC0 に流入する。また、電流検出部16は、電流
iを検出し、電流iの絶対値に比例した出力信号を電流
制限制御回路部17に出力する。電流制限制御回路部1
7は、電流検出部16からの出力信号に基づいて、電流
iの絶対値が予め設定されている所定の上限電流値I0
を超えたときにGTOサイリスタ15をオフするゲート
信号を出力し、このゲート信号でGTOサイリスタ15
がオフして電流iがゼロになると再びGTOサイリスタ
15をオンするゲート信号を出力する。
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
入力電流iは、電源スイッチSと整流回路10と電流検
出部16とGTOサイリスタ15とを介して、平滑コン
デンサC0 に流入する。また、電流検出部16は、電流
iを検出し、電流iの絶対値に比例した出力信号を電流
制限制御回路部17に出力する。電流制限制御回路部1
7は、電流検出部16からの出力信号に基づいて、電流
iの絶対値が予め設定されている所定の上限電流値I0
を超えたときにGTOサイリスタ15をオフするゲート
信号を出力し、このゲート信号でGTOサイリスタ15
がオフして電流iがゼロになると再びGTOサイリスタ
15をオンするゲート信号を出力する。
【0036】従って、電源スイッチSを投入した直後で
あって平滑コンデンサC0 に電荷が殆どチャージされて
おらず、GTOサイリスタ15が電流制限制御回路部1
7からのゲート信号にて制御されていなければ、電流i
は上限電流値I0 を超えてしまうような期間、例えば図
6(a)における期間t1,t2,t3 にあっては、電流i
の波形は図6(a)に示すように電流値I0 を上限にし
た鋸歯状のものとなる。その後、暫く経過すると、平滑
コンデンサC0 に電荷がチャージされ、平滑コンデンサ
C0 の電圧が上昇し、整流回路部10からの出力電圧が
平滑コンデンサC0 の電圧を上回る期間が短く且つ電圧
差が殆ど無くなるので、電流iは上限電流値I0 を常に
下回るような状態になり、電流iの波形は図6(b)に
示すようなものとなる。もしも、負荷に電流を供給して
いないのであれば、最終的に、電流iはゼロになる。
あって平滑コンデンサC0 に電荷が殆どチャージされて
おらず、GTOサイリスタ15が電流制限制御回路部1
7からのゲート信号にて制御されていなければ、電流i
は上限電流値I0 を超えてしまうような期間、例えば図
6(a)における期間t1,t2,t3 にあっては、電流i
の波形は図6(a)に示すように電流値I0 を上限にし
た鋸歯状のものとなる。その後、暫く経過すると、平滑
コンデンサC0 に電荷がチャージされ、平滑コンデンサ
C0 の電圧が上昇し、整流回路部10からの出力電圧が
平滑コンデンサC0 の電圧を上回る期間が短く且つ電圧
差が殆ど無くなるので、電流iは上限電流値I0 を常に
下回るような状態になり、電流iの波形は図6(b)に
示すようなものとなる。もしも、負荷に電流を供給して
いないのであれば、最終的に、電流iはゼロになる。
【0037】なお、図6における電流波形は、整流回路
から平滑コンデンサに流入する電流iの波形の説明図で
あり、全波整流された後の波形として表している。この
場合においても、電源スイッチSにおける電流波形は、
図4に示す波形と同様な波形となる。また、GTOサイ
リスタ15を整流回路部10の後段部に設けているの
で、GTOサイリスタ15は双方向性のものでなくても
良いというメリットがある。
から平滑コンデンサに流入する電流iの波形の説明図で
あり、全波整流された後の波形として表している。この
場合においても、電源スイッチSにおける電流波形は、
図4に示す波形と同様な波形となる。また、GTOサイ
リスタ15を整流回路部10の後段部に設けているの
で、GTOサイリスタ15は双方向性のものでなくても
良いというメリットがある。
【0038】従って、電源スイッチSの投入当初で平滑
コンデンサC0 が全くチャージされていない状態であっ
て、本来ならば電流iは突入電流として上限電流値I0
を超えて流れなければならないような状態にあっても、
電流iは上述のように上限電流値I0 で制限され、電源
スイッチSの投入時の突入電流を防止できるとともに、
GTOサイリスタ15はオン・オフするスイッチとして
作用するので電力損失を生じることは無い。
コンデンサC0 が全くチャージされていない状態であっ
て、本来ならば電流iは突入電流として上限電流値I0
を超えて流れなければならないような状態にあっても、
電流iは上述のように上限電流値I0 で制限され、電源
スイッチSの投入時の突入電流を防止できるとともに、
GTOサイリスタ15はオン・オフするスイッチとして
作用するので電力損失を生じることは無い。
【0039】〔第4の実施の形態〕図7はスイッチング
電源装置を示すブロック図である。なお、図7におい
て、図3を用いて説明した第2の実施の形態のスイッチ
ング電源装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるの
で、同等の箇所の詳細な説明を省略する。
電源装置を示すブロック図である。なお、図7におい
て、図3を用いて説明した第2の実施の形態のスイッチ
ング電源装置と同等の箇所には同じ符号を付してあるの
で、同等の箇所の詳細な説明を省略する。
【0040】図7に示すように、このスイッチング電源
装置1が図3を用いて説明した第2の実施の形態のスイ
ッチング電源装置と異なり特徴となるのは、スイッチン
グ素子に相当するGTOサイリスタ15と整流回路部1
0との間に、インダクタンスLを挿入した構成である。
装置1が図3を用いて説明した第2の実施の形態のスイ
ッチング電源装置と異なり特徴となるのは、スイッチン
グ素子に相当するGTOサイリスタ15と整流回路部1
0との間に、インダクタンスLを挿入した構成である。
【0041】上述のスイッチング電源装置1の内部回路
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSと電流検出
部16とを直列に介して、電流制限制御回路部17の一
方の入力部とGTOサイリスタ15の入力部とに接続す
る。GTOサイリスタ15の出力部は、インダクタンス
Lを介して整流回路部10の一方の入力部に接続する。
スイッチング電源装置1の入力端子T2 は、電流制限制
御回路部17の他方の入力部と、整流回路部10の他方
の入力部とに接続する。
は次のように接続している。すなわち、スイッチング電
源装置1の入力端子T1 は、電源スイッチSと電流検出
部16とを直列に介して、電流制限制御回路部17の一
方の入力部とGTOサイリスタ15の入力部とに接続す
る。GTOサイリスタ15の出力部は、インダクタンス
Lを介して整流回路部10の一方の入力部に接続する。
スイッチング電源装置1の入力端子T2 は、電流制限制
御回路部17の他方の入力部と、整流回路部10の他方
の入力部とに接続する。
【0042】整流回路部10の一方の出力部は、平滑コ
ンデンサC0 の一端と、スイッチング電源部11の一方
の入力部とに接続する。整流回路部10の他方の出力部
は、平滑コンデンサC0 の他端と、スイッチング電源部
11の他方の入力部とに接続する。また、スイッチング
電源部11の一方の出力部はスイッチング電源装置1の
出力端子T3 に接続し、スイッチング電源部11の他方
の出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T4 とに
接続する。更に、電流検出部16の信号出力部は電流制
限制御回路部17の信号入力部に接続し、電流制限制御
回路部17の信号出力部はGTOサイリスタ15のゲー
トに接続している。
ンデンサC0 の一端と、スイッチング電源部11の一方
の入力部とに接続する。整流回路部10の他方の出力部
は、平滑コンデンサC0 の他端と、スイッチング電源部
11の他方の入力部とに接続する。また、スイッチング
電源部11の一方の出力部はスイッチング電源装置1の
出力端子T3 に接続し、スイッチング電源部11の他方
の出力部はスイッチング電源装置1の出力端子T4 とに
接続する。更に、電流検出部16の信号出力部は電流制
限制御回路部17の信号入力部に接続し、電流制限制御
回路部17の信号出力部はGTOサイリスタ15のゲー
トに接続している。
【0043】上述のスイッチング電源装置1は次のよう
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
入力電流iは、電流検出部16とGTOサイリスタ15
とインダクタンスLと整流回路部10とを介して、平滑
コンデンサC0 に流入する。また、電流検出部16は、
電流iを検出し、電流iの絶対値に比例した出力信号を
電流制限制御回路部17に出力する。電流制限制御回路
部17は、電流検出部16からの出力信号に基づいて、
電流iの絶対値が予め設定されている所定の上限電流値
I0 を超えたときにGTOサイリスタ15をオフするゲ
ート信号を出力し、このゲート信号でGTOサイリスタ
15がオフして電流iがゼロになると再びGTOサイリ
スタ15をオンするゲート信号を出力する。
に動作する。すなわち、電源スイッチSを投入すると、
入力電流iは、電流検出部16とGTOサイリスタ15
とインダクタンスLと整流回路部10とを介して、平滑
コンデンサC0 に流入する。また、電流検出部16は、
電流iを検出し、電流iの絶対値に比例した出力信号を
電流制限制御回路部17に出力する。電流制限制御回路
部17は、電流検出部16からの出力信号に基づいて、
電流iの絶対値が予め設定されている所定の上限電流値
I0 を超えたときにGTOサイリスタ15をオフするゲ
ート信号を出力し、このゲート信号でGTOサイリスタ
15がオフして電流iがゼロになると再びGTOサイリ
スタ15をオンするゲート信号を出力する。
【0044】以上の説明から明らかのように、この図7
のスイッチング電源装置1にあっては、第2の実施の形
態の図3に示すスイッチング電源装置と略同様の動作を
する。しかしながら、インダクタンスLが存在するの
で、GTOサイリスタ15が電流制限制御回路部17に
より電流値I0 を上限として鋸歯状に電流iを制限する
場合、電流iの立ち上がりや立ち下がりにおける変化率
が緩和されやや滑らかなものになるとともに、電流iが
鋸歯状に制限されるときのGTOサイリスタ15のオン
・オフ周期は、第2の実施の形態の図3に示すスイッチ
ング電源装置の場合よりも長くなる。その結果として、
高周波ノイズを低減することができるとともに、平滑コ
ンデンサC0 の寿命をのばすことができる。
のスイッチング電源装置1にあっては、第2の実施の形
態の図3に示すスイッチング電源装置と略同様の動作を
する。しかしながら、インダクタンスLが存在するの
で、GTOサイリスタ15が電流制限制御回路部17に
より電流値I0 を上限として鋸歯状に電流iを制限する
場合、電流iの立ち上がりや立ち下がりにおける変化率
が緩和されやや滑らかなものになるとともに、電流iが
鋸歯状に制限されるときのGTOサイリスタ15のオン
・オフ周期は、第2の実施の形態の図3に示すスイッチ
ング電源装置の場合よりも長くなる。その結果として、
高周波ノイズを低減することができるとともに、平滑コ
ンデンサC0 の寿命をのばすことができる。
【0045】なお、図7のスイッチング電源装置1にあ
っては、インダクタンスLをGTOサイリスタ15と整
流回路部10との間に挿入しているが、整流回路部10
と平滑コンデンサC0 との間、あるいは、電源スイッチ
SとGTOサイリスタ15との間に挿入しても同様の効
果が得られる。また、第3の実施の形態の図5に示すス
イッチング電源装置においても、インダクタンスLを挿
入することで、同様の効果を得ることができる。
っては、インダクタンスLをGTOサイリスタ15と整
流回路部10との間に挿入しているが、整流回路部10
と平滑コンデンサC0 との間、あるいは、電源スイッチ
SとGTOサイリスタ15との間に挿入しても同様の効
果が得られる。また、第3の実施の形態の図5に示すス
イッチング電源装置においても、インダクタンスLを挿
入することで、同様の効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の発明によれば、突
入電流の制限に抵抗を用いるのではなくスイッチング素
子によるオン・オフを利用するので、電流が定常状態に
なるまでの過渡状態にあっても電力損失が殆ど無く、し
かも、定常状態になってからのバイパス経路などを別途
設ける必要の無い、優れたスイッチング電源装置を提供
できるという効果を奏する。
入電流の制限に抵抗を用いるのではなくスイッチング素
子によるオン・オフを利用するので、電流が定常状態に
なるまでの過渡状態にあっても電力損失が殆ど無く、し
かも、定常状態になってからのバイパス経路などを別途
設ける必要の無い、優れたスイッチング電源装置を提供
できるという効果を奏する。
【0047】請求項4記載の発明によれば、前記効果に
加えて、電源投入時における平滑コンデンサに流入する
電流波形をやや滑らかにできるので、平滑コンデンサの
寿命をのばすことのできる、優れたスイッチング電源装
置を提供できるという効果を奏する。
加えて、電源投入時における平滑コンデンサに流入する
電流波形をやや滑らかにできるので、平滑コンデンサの
寿命をのばすことのできる、優れたスイッチング電源装
置を提供できるという効果を奏する。
【図1】本発明に係るスイッチング電源装置の第1の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【図2】上記スイッチング電源装置におけるスイッチン
グ素子の導通期間を示す説明図である。
グ素子の導通期間を示す説明図である。
【図3】本発明に係るスイッチング電源装置の第2の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【図4】上記スイッチング電源装置における入力電流波
形を示す説明図である。
形を示す説明図である。
【図5】本発明に係るスイッチング電源装置の第3の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【図6】上記スイッチング電源装置における平滑回路部
に流入する電流波形を示す説明図である。
に流入する電流波形を示す説明図である。
【図7】本発明に係るスイッチング電源装置の第4の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【図8】従来のスイッチング電源装置を示すブロック図
である。
である。
1 スイッチング電源装置 10 整流回路部 11 スイッチング電源部 13 位相検出部 14 位相制御回路部 15 スイッチング素子 16 電流検出部 17 電流制限制御回路部 C0 平滑回路部 E 商用電圧 L インダクタンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶山 智史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−2416363(JP,A) 特開 昭54−119626(JP,A) 特開 平2−309410(JP,A) 特開 平1−152965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/155 G05F 1/10 H02M 1/08 H02M 7/06 H03K 17/725
Claims (4)
- 【請求項1】 商用電圧をスイッチングするGTOサイ
リスタと、該GTOサイリスタからの出力を整流する整
流回路部と、該整流回路部からの出力を平滑する平滑回
路部と、該平滑回路部からの出力を所定電圧に変換する
スイッチング電源部とを備えるスイッチング電源装置で
あって、商用電圧の位相を検出する位相検出部と、該位
相検出部の検出位相に基づいて前記GTOサイリスタの
スイッチング導通角を徐々に増加するよう導通角制御す
る位相制御回路部とを設けたことを特徴とするスイッチ
ング電源装置。 - 【請求項2】 商用電圧をスイッチングするGTOサイ
リスタと、該GTOサイリスタからの出力を整流する整
流回路部と、該整流回路部からの出力を平滑する平滑回
路部と、該平滑回路部からの出力を所定電圧に変換する
スイッチング電源部とを備えるスイッチング電源装置で
あって、前記GTOサイリスタを介して流入する電流を
検出する電流検出部と、該電流検出部の検出電流が所定
電流に達すると前記GTOサイリスタをオフし再びオン
する電流制限制御回路部とを設けたことを特徴とするス
イッチング電源装置。 - 【請求項3】 商用電圧を整流する整流回路部と、該整
流回路部からの出力をスイッチングするGTOサイリス
タと、該GTOサイリスタからの出力を平滑する平滑回
路部と、該平滑回路部の出力を電圧変換するスイッチン
グ電源部とを備えるスイッチング電源装置であって、前
記GTOサイリスタを介して流入する電流を検出する電
流検出部と、該電流検出部の検出電流が所定電流に達す
ると前記GTOサイリスタをオフし再びオンする電流制
限制御回路部とを設けたことを特徴とするスイッチング
電源装置。 - 【請求項4】 前記整流回路部の入力段または出力段に
インダクタンスを直列に挿入したことを特徴とする請求
項2乃至3記載のスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03595196A JP3293447B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03595196A JP3293447B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | スイッチング電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09233819A JPH09233819A (ja) | 1997-09-05 |
JP3293447B2 true JP3293447B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=12456295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03595196A Expired - Fee Related JP3293447B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3293447B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011160503A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 電源装置 |
KR101626372B1 (ko) * | 2014-05-02 | 2016-06-02 | 주식회사 이비 | 커패시터 부하 충전제어용 전원장치 |
KR101793696B1 (ko) * | 2017-01-11 | 2017-11-03 | 주식회사 모스트파워 | 역률 제어 장치 및 역률 제어 방법 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP03595196A patent/JP3293447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09233819A (ja) | 1997-09-05 |
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Legal Events
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