JP3292876B2 - 枚葉グラビア印刷機およびこれを使用した平滑塗工方法 - Google Patents
枚葉グラビア印刷機およびこれを使用した平滑塗工方法Info
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Description
に関する。
胴、圧胴、インキ供給装置およびドクター装置を有する
印刷装置と、枚葉紙などの枚葉被印刷物を1枚ずつ印刷
装置に供給する給紙装置と、印刷物を送り出す排紙装置
とを備えているものが知られている。
は、通常のグラビア印刷のほかに、プリペイドカード等
のプラスチックカードに磁性体インキ等を塗工する際に
使用されることがあるが、上記の枚葉グラビア印刷機で
は、スクリーンメッシュで形成される凹版部よりインキ
が転移されるときに発生するグラビア印刷特有の微細な
印刷ムラにより、カード表面が平滑にできないため、カ
ード読取り時にミスリードが起こるなどの問題があっ
た。
リバースコート方式が取られることがあるが、これは巻
取印刷方式においては成功しているが、枚葉方式におい
ては、ロールと平行な細い塗工不均一な線が発生すると
いう問題がある。また、シルクスクリーン印刷によると
平滑に塗工することはできるが、乾燥性の高いインキは
使用できないため、実用性に乏しいという問題がある。
ニスを平滑に塗工することができる枚葉グラビア印刷機
を提供することにある。
ラビア印刷機は、版胴、圧胴、インキ供給装置およびド
クター装置を有する印刷装置と、枚葉紙などの枚葉被印
刷物を1枚ずつ印刷装置に供給する給紙装置と、印刷の
終った被印刷物を送り出す排紙装置とを備えた枚葉グラ
ビア印刷機において、版胴の周速と圧胴の周速とが同じ
向きでかつ両者の比が違えられるとともに、圧胴に接触
し被印刷物を圧胴に押え付けるたるみ防止用押えローラ
が、圧胴が版胴に接触する位置の手前に設けられ、これ
により、 被印刷物のたるみが抑えられて平滑塗工が可能
とされていることを特徴とするものである。
版胴、圧胴、インキ供給装置およびドクター装置を有す
る印刷装置と、枚葉紙などの枚葉被印刷物を1枚ずつ印
刷装置に供給する給紙装置と、印刷の終った被印刷物を
送り出す排紙装置とを備えた枚葉グラビア印刷機におい
て、版胴の周速と圧胴の周速とが逆向きとされて被印刷
物に対して版胴が滑るようになされるとともに、版胴を
基準とした圧胴の進行方向が被印刷物の進行方向に一致
することにより、被印刷物が進行方向に引っ張られ、こ
れにより、被印刷物のたるみが抑えられて、平滑塗工が
可能とされていることを特徴とするものである。
を使用した平滑塗工方法は、版胴、圧胴、インキ供給装
置およびドクター装置を有する印刷装置と、枚葉紙など
の枚葉被印刷物を1枚ずつ印刷装置に供給する給紙装置
と、印刷の終った被印刷物を送り出す排紙装置とを備え
た枚葉グラビア印刷機を使用し、版胴の周速と圧胴の周
速とを逆向きにして、平滑塗工を行うことを特徴とする
ものである。
と、版胴の周速と圧胴の周速とが同じ向きでかつ両者の
比が異なっているから、被印刷物に対して版胴が滑り、
これによってグラビア印刷特有の微細な印刷ムラがなら
され印刷面が平滑となり、被印刷物を押えローラにより
圧胴に押え付けることにより、被印刷物のたるみが抑え
られる。
ると、版胴の周速と圧胴の周速とが逆向きとされている
から、被印刷物に対して版胴が滑り、これによってグラ
ビア印刷特有の微細な印刷ムラがならされ印刷面が平滑
となり、また、版胴を基準とした圧胴の進行方向は被印
刷物の進行方向に一致し、被印刷物は進行方向に引っ張
られるため、被印刷物のたるみが抑えられる。
平滑塗工方法によると、既存の枚葉グラビア印刷機を使
用し、版胴の周速と圧胴の周速とを逆向きにすることに
より、被印刷物に対して版胴が滑り、これによってグラ
ビア印刷特有の微細な印刷ムラがならされ印刷面が平滑
となり、また、版胴を基準とした圧胴の進行方向は被印
刷物の進行方向に一致し、被印刷物は進行方向に引っ張
られるため、被印刷物のたるみが抑えられる。
する。以下の説明において、左右および回転方向は図1
を基準にしていうものとする。
機は、印刷装置(1) と、プラスチックカードや枚葉紙な
どの枚葉被印刷物を多数積んでおくための紙置き台(2)
と、紙置き台(2) から被印刷物を1枚ずつ印刷装置(1)
に供給する給紙装置(3) と、印刷の終った被印刷物を爪
付き無端チェーン(6) により送り出す排紙装置(4) と、
排紙装置(4) により送られてきた印刷物を積重ねるため
の紙受け台(5) とから構成されている。
向のどちらにも回転することができるグラビア彫刻版胴
(7) 、版胴(7) に接触しかつ反時計方向に回転する圧胴
(8)、インキ供給装置(9) 、ドクター装置(10)、圧胴(8)
が版胴(7) に接触する位置より若干時計方向に寄った
位置において圧胴(8) に接触し被印刷物を圧胴(8) に押
え付けるたるみ防止用押えローラ(11)、図示省略した乾
燥装置および見当装置を備えており、通常のグラビア印
刷に加えて、白線スクリーンとインキ層とで形成される
グラビア印刷特有の微細な印刷ムラをならして平滑にす
ることができる平滑印刷が可能である。平滑印刷は、プ
リペイドカード等のプラスチックカードに磁性体インキ
や感熱インキ等を塗工したり、ボール紙等に、紫外線硬
化型クリヤーニスやメタルパウダーインキ、水性ニス等
を塗工したりする際に使用される。
れ、圧胴(8) は圧胴モータ(13)により駆動され、圧胴モ
ータ(13)にはエンコーダー(14)が接続されている。版胴
モータ(12)、圧胴モータ(13)およびエンコーダー(14)は
制御装置(15)に接続されている。
り、これがスイングして被印刷物を圧胴(8) に送り込
む。圧胴(8) にはスイング爪(16)により送られてきた被
印刷物をくわえて安定に保持する圧胴爪(17)が設けられ
ている。
あって上下に移動することができるインキパン(18)と、
版胴の上方左寄りにあって版胴(7) にインキを滴下する
滴下ノズル(19)とを備えており、インキの供給は、浸漬
式および滴下式のいずれかにより行われる。
0)と、これを支持するドクターホルダー(21)とを備えて
いる。ドクターブレード(20)は若干右下に傾斜した状態
で左方より版胴(7) に当てられている。ドクターホルダ
ー(21)は回転することができ、これを回転することによ
りドクターブレード(20)の角度の調整を行うことができ
る。
(7) の回転方向と圧胴(8) の周速に対する版胴(7) の周
速とを変更することができる。
回転するとき、すなわち、圧胴(8)の周速と版胴(7) の
周速とが同じ向きの場合を示している。
じときは、インキの供給は浸漬式とされる。すなわち、
インキパン(18)にインキが入れられ、インキパン(18)が
上側に位置させられて版胴(7) の一部がインキパン(18)
に浸漬され、ドクターブレード(20)により余分なインキ
がかきとられた後、版胴(7) のインキ塗布部は圧胴(8)
に押え付けられる。
じときの圧胴(8) の周速と版胴(7)の周速との比は1対
1から1対3まで変更できる。
(8) および版胴(7) の周速の向きが同じでかつ版胴(7)
の周速と圧胴(8) の周速との比は1対1とされる。
版胴(7) の周速の向きが同じでかつ版胴(7) の周速が圧
胴(8) の周速よりも大きくされる。そして、被印刷物を
押えローラ(11)により圧胴(8) に押え付けた状態で、版
胴(7) の周速を圧胴(8) の周速と違えると、被印刷物は
圧胴(8) に押え付けられて、たるむことなく圧胴(8)と
一体となって回転し、被印刷物に対して版胴(7) が滑
り、これによってグラビア印刷特有の微細な印刷ムラが
ならされて印刷面が平滑となる。
するとき、すなわち、圧胴(8) の周速と版胴(7) の周速
とが逆向きのときにも可能である。図3はこの場合を示
している。圧胴(8) の周速と版胴(7) の周速との比は1
対0.5から1対2まで変更できる。
きのときは、インキの供給は滴下式とされる。すなわ
ち、インキは版胴(7) 上方左寄りのノズルより版胴(7)
に滴下され、ドクターブレード(20)により余分なインキ
がかきとられた後、版胴(7) のインキ塗布部は圧胴(8)
に押え付けられる。余分なインキは、下側に位置させら
れた版胴(7) 下方のインキパン(18)に受けられて回収さ
れる。
に押え付けた状態で、版胴(7) の周速と圧胴(8) の周速
とを逆向きにすると、被印刷物は圧胴(8) に押え付けら
れて、たるむことなく圧胴(8) と一体となって回転し、
被印刷物に対して版胴(7) が滑り、グラビア印刷特有の
微細な印刷ムラがならされて印刷面が平滑となる。これ
により、高粘度液や紫外線硬化型ニス等を平滑に塗工す
ることができる。
印刷機によると、印刷面が平滑となるので、プリペイド
カード等のプラスチックカードに各種機能性インキを平
滑塗工することにより、カード読取り時のミスリードが
防止でき、また、シート化してオフセット印刷された印
刷物に対して平滑塗工することにより、フィルムラミネ
ートの代替とすることもできる。
用した平滑塗工方法によると、既存の枚葉グラビア印刷
機を使用して、きれいな平滑塗工を行うことができる。
示す正面図である。
図である。
大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 版胴、圧胴、インキ供給装置およびドク
ター装置を有する印刷装置と、枚葉紙などの枚葉被印刷
物を1枚ずつ印刷装置に供給する給紙装置と、印刷の終
った被印刷物を送り出す排紙装置とを備えた枚葉グラビ
ア印刷機において、版胴の周速と圧胴の周速とが同じ向
きでかつ両者の比が違えられるとともに、圧胴に接触し
被印刷物を圧胴に押え付けるたるみ防止用押えローラ
が、圧胴が版胴に接触する位置の手前に設けられ、これ
により、被印刷物のたるみが抑えられて平滑塗工が可能
とされていることを特徴とする枚葉グラビア印刷機。 - 【請求項2】 版胴、圧胴、インキ供給装置およびドク
ター装置を有する印刷装置と、枚葉紙などの枚葉被印刷
物を1枚ずつ印刷装置に供給する給紙装置と、印刷の終
った被印刷物を送り出す排紙装置とを備えた枚葉グラビ
ア印刷機において、版胴の周速と圧胴の周速とが逆向き
とされて被印刷物に対して版胴が滑るようになされると
ともに、版胴を基準とした圧胴の進行方向が被印刷物の
進行方向に一致することにより、被印刷物が進行方向に
引っ張られ、これにより、被印刷物のたるみが抑えられ
て、平滑塗工が可能とされていることを特徴とする枚葉
グラビア印刷機。 - 【請求項3】 版胴、圧胴、インキ供給装置およびドク
ター装置を有する印刷装置と、枚葉紙などの枚葉被印刷
物を1枚ずつ印刷装置に供給する給紙装置と、印刷の終
った被印刷物を送り出す排紙装置とを備えた枚葉グラビ
ア印刷機を使用し、版胴の周速と圧胴の周速とを逆向き
にして、平滑塗工を行うことを特徴とする枚葉グラビア
印刷機を使用した平滑塗工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08359493A JP3292876B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 枚葉グラビア印刷機およびこれを使用した平滑塗工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08359493A JP3292876B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 枚葉グラビア印刷機およびこれを使用した平滑塗工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06293124A JPH06293124A (ja) | 1994-10-21 |
JP3292876B2 true JP3292876B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=13806820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08359493A Expired - Fee Related JP3292876B2 (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 枚葉グラビア印刷機およびこれを使用した平滑塗工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292876B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106142818B (zh) * | 2016-06-28 | 2018-10-02 | 上海紫明印刷机械有限公司 | 磁性定像凹印机 |
-
1993
- 1993-04-09 JP JP08359493A patent/JP3292876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06293124A (ja) | 1994-10-21 |
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