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JP3285435B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Publication number
JP3285435B2
JP3285435B2 JP25340793A JP25340793A JP3285435B2 JP 3285435 B2 JP3285435 B2 JP 3285435B2 JP 25340793 A JP25340793 A JP 25340793A JP 25340793 A JP25340793 A JP 25340793A JP 3285435 B2 JP3285435 B2 JP 3285435B2
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JP
Japan
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concentration impurity
conductivity type
conductivity
region
impurity region
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JP25340793A
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JPH0774264A (ja
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知秀 寺島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to US08/576,384 priority patent/US5624858A/en
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/74Making of localized buried regions, e.g. buried collector layers, internal connections substrate contacts
    • H01L27/0927
    • H01L29/1083

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Element Separation (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置およびその
製造方法に関し、特に、半導体装置の高耐圧化を可能と
する半導体装置およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーコントロール系の低コスト
化、低消費電力化、小型化、高機能化を実現するため
に、CMOSトランジスタ,バイポーラトランジスタ、
高耐圧分離構造,高耐圧デバイスによるレベルシフト機
能などを内蔵したHVICの開発が活発に行なわれてい
る。
【0003】図27は、従来のCMOSトランジスタの
構造を示す断面図である。図27を参照して、p- 半導
体基板2の主面上に、n- エピタキシャル層10が形成
されている。p- 半導体基板2の主面の所定の領域に、
- 半導体基板2と、n- エピタキシャル層10とにま
たがるようにn+ 埋め込み不純物領域8が形成されてい
る。n+ 埋め込み不純物領域8上方のn- エピタキシャ
ル層10の表面には、CMOSトランジスタが形成され
ている。
【0004】このCMOSトランジスタは、pチャンネ
ルMOSトランジスタ28とnチャンネルMOSトラン
ジスタ38とから構成されている。pチャンネルMOS
トランジスタ28は、n- エピタキシャル層10の表面
に、ゲート絶縁膜20を介して形成されたゲート電極2
2と、このゲート電極22を左右から挟む位置に形成さ
れたp型不純物領域からなるソース/ドレイン領域2
4,26とから構成されている。
【0005】nチャンネルMOSトランジスタ38は、
- エピタキシャル層10の表面にゲート絶縁膜30を
介して形成されたゲート電極32と、n- エピタキシャ
ル層10に形成されたp- 不純物領域12内において、
ゲート電極32を左右から挟む位置に形成されたn型不
純物領域からなるソース/ドレイン領域34,36とか
ら構成されている。
【0006】n- エピタキシャル層10の表面におい
て、CMOSトランジスタは、素子分離酸化膜18によ
り取囲まれている。また、n- エピタキシャル層10の
内部には、CMOSトランジスタを取囲むように、n+
型コレクターウォール14が設けられ、さらに、このコ
レクターウォール14を取囲むようにp型の分離領域1
6が形成されている。
【0007】次に、図28は、図27に示す半導体装置
内に形成される空乏層の発生の状態を示す簡略模式図で
ある。
【0008】図28を参照して、n+ 埋め込み不純物領
域8の電位がp- 半導体基板2に対して高電圧になった
場合を考える。この場合、p- 半導体基板2とn+ 埋め
込み不純物領域8との間、およびp- 半導体基板2とn
- エピタキシャル層10との間のpn接合から、斜線部
に示す領域に空乏層が形成される。
【0009】次に、この空乏層が形成された状態におけ
る半導体装置内部の電界について、図29〜図31を参
照して説明する。
【0010】まず、図29は、p-半導体基板2と、n-
エピタキシャル層10の界面で、n+埋め込み不純物領
域8を切分けた状態でのn+埋め込み不純物領域8の斜
視図である。ここで、p-半導体基板2高耐圧化のた
めに十分不純物濃度は下げられており、p - 半導体基板
2の空間電荷は無視できると仮定する。
【0011】図29を参照して、n+ 埋め込み不純物領
域8の底面部分に垂直な方向(図中A−A′方向)での
電界は、図30中の点線で示すように、p- 半導体基板
2の領域で一定となる。一方、n+ 埋め込み不純物領域
8のコーナー部分(図29中B−B′方向)での電界
は、図30中の実線で示すように、n+ 埋め込み不純物
領域8とp- 半導体基板2のpn接合部分で電界の最大
値を示している。また、n+ 埋め込み不純物領域8とp
- 半導体基板2との内部の電界および電界の傾きを近似
式で表すと、次の(6)式,(7)式のように表され
る。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、n+ 埋め込み不純物領域8のコー
ナー部分のpn接合界面での電界は一定と仮定する。ま
た、上式中のQは、図29中の斜線部分を通過する電気
力線が終端するn+ 埋め込み不純物領域8側の空間電荷
の合計を示し、l′はn+ 埋め込み不純物領域8のコー
ナー半径を示し、r′はn+ 埋め込み不純物領域3の拡
散深さを示している。
【0014】(6)式,(7)式からわかるように、コ
ーナー部分では、pn接合界面での電界は変化し、か
つ、このpn接合の界面で電界の最大値を得る。よっ
て、この電界の最大値によって、半導体装置全体の耐圧
が決定されることとなる。
【0015】次に、r′と電界との関係を図31に示
す。図31は、図29の斜視図中のl′の寸法が0のと
きの電界E(X=r′)の値を1として、l′/r′=
β′のβ′の値は0,1,3の場合分けをし、r′をα
倍したときの電界Eの変化を示したものである。
【0016】図31からわかるように、αを3以上とす
ると、β′=0の場合、電界を約1/10に抑えること
ができる。また、β′=1,β′=3の場合であって、
αを3以上にすると、電界をさらに小さく抑えることが
可能となる。したがって、上述したようにαを3以上と
すること、すなわちn+ 埋め込み不純物領域8の拡散深
さを大きくすれば、半導体装置内に発生する電界を小さ
く抑えることができ、高耐圧の半導体装置を形成するこ
とが可能となる。
【0017】しかしながら、n+ 埋め込み不純物領域8
の拡散深さを大きくすると、横方向への拡散も大きくな
る。
【0018】例えば、図32、図33を参照して、30
V耐圧クラスのnpnトランジスタ1つあたりの分離領
域は、 (16μm+25μm×2)×(40μm+25μm×2)=5940μm2 の面積が必要となる。なお、図33は、図32中X−X
線矢視断面図である。
【0019】ここで、n+ 埋め込み不純物領域8の埋め
込み深さXj の寸法を5μmから15μmへと3倍にし
た場合、横方向への寸法の拡大が10μm必要になる。
【0020】したがって、分離領域は、 (16μm+(25μm+10μm)×2)×(40μm+(25μm+10 μm)×2)=9460μm2 となり、npnトランジスタ1つあたりの分離領域の面
積は、 (9460/5940)×100=159.3% 程度と面積が増大することになる。
【0021】このことは、半導体装置の微細化への要求
に対して、逆行するものであり、したがって、n+ 埋め
込み不純物領域の拡散深さを大きくすることによる電界
抑制を採用することは困難となる。
【0022】そこで、n+ 埋め込み不純物領域8を覆う
ように、n- 不純物拡散領域を設けることにより、電界
を抑制し、高耐圧化が可能な半導体装置が、電気学会研
究会資料(電子デバイス,半導体電力変換合同研究会,
1992年10月29日,社団法人電気学会)において
開示されている。
【0023】図34を参照して、p- 半導体基板2の主
面上にn- エピタキシャル層10が形成されている。p
- 半導体基板2の主面の所定の領域にp- 半導体基板2
とn - エピタキシャル層10とにまたがるようにn+
め込み不純物領域8が形成されている。さらに、n+
め込み不純物領域8を覆うようにp- 半導体基板2の内
部にn- 埋め込み不純物領域6が設けられている。n+
埋め込み不純物領域8上方のn- エピタキシャル層10
の表面にはCMOSトランジスタが形成されている。
【0024】このCMOSトランジスタは、pチャンネ
ルMOSトランジスタ28とnチュンネルMOSトラン
ジスタ38とから構成されている。pチャンネルMOS
トランジスタ28は、n- エピタキシャル層10の表面
にゲート絶縁膜20を介して形成されたゲート電極22
と、このゲート電極22を左右から挟む位置に形成され
たp型不純物領域からなるソース/ドレイン領域24,
26とから構成されている。
【0025】nチャンネルMOSトランジスタ38は、
- エピタキシャル層10の表面にゲート絶縁膜30を
介して形成されたゲート電極32と、n- エピタキシャ
ル層10に形成されたp- 不純物領域12内において、
ゲート電極32を左右から挟む位置に形成されたn型不
純物領域からなるソース/ドレイン領域34,36とか
ら構成されている。
【0026】n- エピタキシャル層10の表面におい
て、CMOSトランジスタは、素子分離酸化膜18によ
り取囲まれている。また、n- エピタキシャル層10の
内部には、CMOSトランジスタを取囲むようにn+
コレクターウォール14が設けられ、さらに、このコレ
クターウォール14を取囲むようにp型の分離領域16
が形成されている。
【0027】次に、図35は、図34に示す半導体装置
内に形成される空乏層の発生の状態を示す簡略模式図で
ある。
【0028】図35を参照して、n+埋め込み不純物領
域8の電位がp-半導体基板2に対して高電圧になった
場合を考える。この場合、p-半導体基板2とn+埋め込
み不純物領域8の間およびp-半導体基板2とn-エピタ
キシャル層10との間のpn接合が斜線部に示す領域に
空乏層が形成される。図28に示す状態と比較して、
+ 埋め込み不純物領域8を浅く形成し、かつ、-埋め込
み不純物領域6を高耐圧を必要とする部分にのみ形成す
ることにより、面積の増大を防ぐことができる。
【0029】次に、図34に示す半導体装置の製造方法
について、図36〜図43を参照して説明する。図36
〜図43は、図34に示す半導体装置の断面構造に従っ
た製造工程図である。
【0030】まず、図36を参照して、基板不純物濃度
が30〜100Ωcmのp- 型半導体基板2の表面に厚
さ5000〜10000Åの熱酸化膜4を形成する。そ
の後、この熱酸化膜4の所定の領域を厚さ500〜10
00Åとなるようにパターニングを行なう。次に、図3
7を参照して、半導体基板2の表面にリンを注入する。
その後、半導体基板2の加熱処理を行ない、n- 埋め込
み不純物領域6を形成する。その後、熱酸化により、熱
酸化膜4をさらに厚く形成する。
【0031】次に、図38を参照して、熱酸化膜4の所
定の領域をエッチングし、パターニングを行なう。その
後、n- 埋め込み不純物領域6に覆われる領域に、アン
チモンを塗布した後、加熱処理を行なって、アンチモン
の拡散を行ない、n+ 埋め込み不純物領域8を形成す
る。その後、図39を参照して、熱酸化膜4を除去し、
- 半導体基板の上にエピタキシャル法によりn- エピ
タキシャル層10を形成する。
【0032】次に、図40を参照して、n- エピタキシ
ャル層10の表面の所定の領域に、ボロンを注入し、ア
ニールを行なうことにより、nチャンネルMOSトラン
ジスタを形成するためのp- 不純物領域12を形成す
る。
【0033】次に、図41を参照して、n- エピタキシ
ャル層10内の所定の領域を囲むように、ボロンを注入
し、アニールを行なうことにより、p型の分離領域16
を形成する。その後、n+ 埋め込み不純物領域8上のn
- エピタキシャル層10内の所定の領域にリンを注入
し、アニールを行なうことにより、n+ 型のコレクター
ウォール14を形成する。
【0034】次に、図42を参照して、選択酸化法によ
りn- エピタキシャル層10の表面にフィールド酸化膜
18を形成する。その後、このフィールド酸化膜18に
より分離された活性領域にゲート酸化膜20,30を介
して、ゲート電極22,32を形成する。その後、ゲー
ト電極22をマスクとして、ボロンをn- エピタキシャ
ル層10の表面に注入し、アニールを行なうことによ
り、nチャンネルMOSトランジスタのn型のソース/
ドレイン領域24,26を形成する。
【0035】次に、図43を参照して、ゲート電極32
をマスクとして、リンをn- エピタキシャル層10の表
面に注入し、アニールを行なうことにより、pチャンネ
ルMOSトランジスタのp型のソース/ドレイン領域3
4,36を形成する。以上により、図34に示すn-
め込み不純物領域6を有する半導体装置が完成する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、n-
埋め込み不純物領域6を有する半導体装置によれば、
n接合での不純物濃度勾配を穏やかにすることができ
る。その結果、半導体装置内部の電界集中の緩和を行な
い、高耐圧化を図ることが可能となる。
【0037】しかしながら、単にn-埋め込み不純物領
域6を設けただけでは、所望の電界緩和による高耐圧化
最適化することができず、また、n-埋め込み不純物
領域6の拡散深さおよびn+埋め込み不純物領域8の拡
散深さを効率良く可能な限り浅くしなければ、半導体装
置の微細化が図れないといった問題点があった。
【0038】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、n- 埋め込み不純物領域およびn+
め込み不純物領域の構造の最適化を図り、高耐圧化およ
び微細化の要求に応えることのできる半導体装置および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいた請求
項1に記載の半導体装置においては、主面を有する第1
導電型低濃度不純物層と、この第1導電型低濃度不純物
層の上記主面の上に形成された第2導電型低濃度不純物
層と、上記第1導電型低濃度不純物層の上記主面の所定
の領域に、上記第1導電型低濃度不純物層と上記第2導
電型低濃度不純物層とにまたがるように形成された第2
導電型高濃度不純物領域と、上記第2導電型高濃度不純
物領域を下方から取り囲むように上記第1導電型低濃度
不純物層内に形成された第2導電型低濃度不純物領域と
を備えている。
【0040】さらに、上記第2導電型低濃度不純物領域
の上記第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置か
らの不純物拡散深さが、上記第2導電型高濃度不純物領
域の最大濃度の位置からの不純物拡散深さの3倍以上と
なるように設けられている。
【0041】次に、この発明に基づいた請求項2に記載
の半導体装置においては、請求項1に記載の半導体装置
であって、上記第2導電型低濃度不純物領域の拡散深さ
、上記第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置
から、上記第1導電型低濃度不純物層の界面までの距離
である。
【0042】次に、この発明に基づいた請求項3に記載
の半導体装置においては、請求項1に記載の半導体装置
であって、上記第2導電型高濃度不純物領域の拡散深さ
は、logスケールを用いて、上記第2導電型高濃度不
純物領域の最大濃度の位置から不純物濃度の二次微分が
正の最大値を取る位置までの距離である。
【0043】次に、この発明に基づいた請求項4に記載
の半導体装置においては、主面を有する第1導電型低濃
度不純物層と、この第1導電型低濃度不純物層の上記主
面の上に形成された第2導電型低濃度不純物層と、上記
第1導電型低濃度不純物層の上記主面の所定の領域に、
上記第1導電型低濃度不純物層と上記第2導電型低濃度
不純物層とにまたがるように形成された第2導電型高濃
度不純物領域と、上記第2導電型高濃度不純物領域を下
方から取り囲むように上記第1導電型低濃度不純物層内
に形成された第2導電型低濃度不純物領域とを備えてい
る。
【0044】さらに、上記第2導電型高濃度不純物領域
は、コーナ部分を含む閉じた平面パターン形状であり、
そのコーナー部分が上記第2導電型高濃度不純物領域の
上記第1導電型低濃度不純物層の上記主面からの不純物
拡散深さの3倍以上の半径を有する円弧を含んでいる。
【0045】次に、この発明に基づいた請求項5に記載
の半導体装置においては、主面を有する第1導電型低濃
度不純物層と、この第1導電型低濃度不純物層の上記主
面の上に形成された第2導電型低濃度不純物層と、上記
第1導電型低濃度不純物層の上記主面の所定の領域に、
上記第1導電型低濃度不純物層と上記第2導電型低濃度
不純物とにまたがるように形成された第2導電型高濃度
不純物領域と、上記第2導電型高濃度不純物領域を下方
から取り囲むように上記第1導電型低濃度不純物層内に
形成された第2導電型低濃度不純物領域とを備えてい
る。
【0046】さらに、上記第2導電型低濃度不純物領域
は、コーナ部分を含む閉じた平面パターン形状であり、
そのコーナー部分が上記第2導電型低濃度不純物領域の
上記第1導電型低濃度不純物層の上記主面からの不純物
拡散深さの3倍以上の半径を有する円弧を含んでいる。
【0047】次に、この発明に基づいた請求項6に記載
の半導体装置においては、主面を有する第1導電型低濃
度不純物層と、この第1導電型低濃度不純物層の上記主
面の上に形成された第2導電型低濃度不純物層と、上記
第1導電型低濃度不純物層の上記主面の所定の領域に、
上記第1導電型低濃度不純物層と上記第2導電型低濃度
不純物層とにまたがるように形成された第2導電型高濃
度不純物領域と、上記第2導電型高濃度不純物領域を下
方から取り囲むように上記第1導電型低濃度不純物層内
に形成された第2導電型低濃度不純物領域とを備えてい
る。
【0048】さらに、上記第2導電型高濃度不純物領域
と上記第2導電型低濃度不純物領域とは、コーナ部分を
含む閉じた平面パターン形状であり、この第2導電型高
濃度不純物領域と第2導電型低濃度不純物領域とのコー
ナー部の半径の差の長さが、上記第2導電型低濃度不純
物領域の上記第1導電型低濃度不純物層の上記主面から
の不純物拡散深さと、上記第2導電型高濃度不純物領域
の上記第1導電型低濃度不純物層の上記主面からの不純
物拡散深さとの差よりも大きく設けられている。
【0049】次に、この発明に基づいた請求項7に記載
の半導体装置の製造方法においては、以下の工程を備え
ている。
【0050】まず、第1導電型低濃度不純物層の主面の
所定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマス
クを用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型
低濃度不純物領域が形成される。その後、上記第2導電
型低濃度不純物領域に下方から取り囲むように、上記第
1導電型低濃度不純物層の主面の所定の領域に、所定形
状のパターンを有する第2のマスクを用いて、第2導電
型の不純物を導入し、第2導電型高濃度不純物領域が形
成される。
【0051】次に、上記第1導電型低濃度不純物層の主
面上に、エピタキシャル成長法により第2導電型低濃度
不純物層が形成される。
【0052】さらに、上記第2導電型低濃度不純物領域
が形成される工程と、上記第2導電型高濃度不純物領域
が形成される工程とは、上記第2導電型低濃度不純物領
域の上記第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置
からの不純物拡散深さが、上記第2導電型高濃度不純物
領域の最大濃度の位置からの不純物拡散深さの3倍以上
となるようにそれぞれ不純物が導入される工程を含んで
いる。
【0053】次に、この発明に基づいた請求項8に記載
の半導体装置の製造方法においては、請求項7に記載の
半導体装置の製造方法であって、上記第1のマスク位置
、上記第1導電型低濃度不純物層の界面から、上記第
2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置に等しい
さ分ずらして配置されている。
【0054】次に、この発明に基づいた請求項9に記載
の半導体装置の製造方法においては、請求項7に記載の
半導体装置の製造方法であって、上記第2のマスク位置
は、logスケールを用いて、不純物濃度の二次微分の
値が正の最大値を取る位置から上記第2導電型高濃度不
純物領域の不純物深さに等しい長さ分ずらして配置され
ている。
【0055】次に、この発明に基づいた請求項10に記
載の半導体装置の製造方法においては、以下の工程を備
えている。
【0056】まず、第1導電型低濃度不純物層の主面の
所定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマス
クを用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型
低濃度不純物領域が形成される。その後、上記第2導電
型低濃度不純物領域に下方から取り囲まれるように、上
記第1導電型低濃度不純物層の主面の所定の領域に、所
定形状のパターンを有する第2のマスクを用いて、第2
導電型の不純物を導入し、第2導電型高濃度不純物領域
が形成される。
【0057】次に、上記第1導電型低濃度不純物層の主
面上に、エピタキシャル成長法により第2導電型低濃度
不純物層が形成される。
【0058】さらに、上記第2導電型高濃度不純物領域
を形成する工程は、コーナ部分を含む閉じた平面パター
ン形状であり、そのコーナー部分が上記第2導電型高濃
度不純物領域の上記第1導電型低濃度不純物層の上記主
面からの不純物拡散深さの3倍以上の半径を有する円弧
を形成する工程を含んでいる。
【0059】次に、この発明に基づく請求項11に記載
の半導体装置の製造方法においては、以下の工程を備え
ている。
【0060】まず、第1導電型低濃度不純物層の主面の
所定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマス
クを用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型
低濃度不純物領域が形成される。その後、上記第2導電
型低濃度不純物領域に下方から取り囲まれるように、上
記第1導電型低濃度不純物層の主面の所定の領域に、所
定形状のパターンを有する第2のマスクを用いて、第2
導電型の不純物を導入し、第2導電型高濃度不純物領域
が形成される。
【0061】次に、第1導電型低濃度不純物層の主面上
に、エピタキシャル成長法により第2導電型低濃度不純
物層が形成される。
【0062】さらに、上記第2導電型低濃度不純物領域
を形成する工程は、コーナ部分を含む閉じた平面パター
ン形状であり、そのコーナー部分が上記第2導電型低濃
度不純物領域の上記第1導電型低濃度不純物層の上記主
面からの不純物拡散深さの3倍以上の半径を有する円弧
を形成する工程を含んでいる。
【0063】次に、この発明に基づいた請求項12に記
載の半導体装置の製造方法においては、以下の工程を備
えている。
【0064】まず、第1導電型低濃度不純物層の主面の
所定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマス
クを用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型
低濃度不純物領域が形成される。その後、第2導電型低
濃度不純物領域に下方から取り囲まれるように、上記第
1導電型低濃度不純物層の主面の所定の領域に、所定形
状のパターンを有する第2のマスクを用いて、第2導電
型の不純物を導入し、第2導電型高濃度不純物領域が形
成される。
【0065】次に、上記第1導電型低濃度不純物層の主
面上に、エピタキシャル成長法により第2導電型低濃度
不純物層が形成される。
【0066】さらに、上記第2導電型高濃度不純物領域
を形成する工程と上記第2導電型低濃度不純物領域を形
成する工程とは、コーナ部分を含む閉じた平面パターン
形状であり、この第2導電型高濃度不純物領域と第2導
電型低濃度不純物領域とのコーナー部の円弧半径の差の
長さが、上記第2導電型低濃度不純物領域の上記第1導
電型低濃度不純物層の上記主面からの不純物拡散深さ
と、上記第2導電型高濃度不純物領域の上記第1導電型
低濃度不純物層の上記主面からの不純物拡散深さとの差
よりも長くなるように形成される工程を含んでいる。
【0067】
【作用】この発明に基づいた請求項1ないし請求項3お
よび請求項7ないし請求項9に記載の半導体装置および
その製造方法によれば、第2導電型低濃度不純物領域の
第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置からの不
純物拡散深さが、第2導電型高濃度不純物領域の最大濃
度の位置からの不純物拡散深さの3倍以上に設けられて
いる。
【0068】これにより、第2導電型低濃度不純物領域
の不純物拡散深さと第2導電型高濃度不純物領域の不純
物拡散深さとを電界を抑制するための必要最小限の寸法
に設定することができる。
【0069】その結果、半導体装置の高耐圧化および微
細化を効率よく行なうことができる。したがって、信頼
性の高い高性能の半導体装置を提供することが可能とな
る。
【0070】次に、この発明に基づいた請求項4および
請求項10に記載の半導体装置およびその製造方法によ
れば、第2導電型高濃度不純物領域はコーナ部を含む、
平面パターン形状であり、そのコーナー部分が第2導電
型高濃度不純物領域の第1導電型低濃度不純物層の主面
からの不純物拡散深さの3倍以上の半径を有する円弧か
ら形成されている。
【0071】これにより、第2導電型高濃度不純物領域
のコーナー部分における電界を抑制するための必要最小
限の寸法に設定することができる。その結果、第2導電
型高濃度不純物領域のコーナー部分の高耐圧化が可能と
なり、ひいては半導体装置全体の高耐圧化が可能とな
り、さらに半導体装置の微細化が可能となる。したがっ
て、信頼性の高い高性能の半導体装置を提供することが
可能となる。
【0072】次に、この発明に基づいた請求項5および
請求項11に記載の半導体装置およびその製造方法によ
れば、第2導電型低濃度不純物領域は、コーナ部を含
む、平面パターン形状が四角形であり、そのコーナー部
分が第2導電型低濃度不純物領域の第1導電型低濃度不
純物層の主面からの不純物拡散深さの3倍以上の半径を
有する円弧から形成されている。
【0073】これにより、第2導電型低濃度不純物領域
のコーナー部分における電界を抑制するための必要最小
限の寸法に設定することができる。その結果、第2導電
型低濃度不純物領域のコーナー部分の高耐圧化が可能と
なり、ひいては半導体装置全体の高耐圧化が可能とな
り、さらに半導体装置の微細化が可能となる。したがっ
て、信頼性の高い高性能の半導体装置を提供することが
可能となる。 次に、この発明に基づいた請求項6およ
び請求項12に記載の半導体装置およびその製造方法に
よれば、第2導電型高濃度不純物領域と第2導電型低濃
度不純物領域とは、コーナ部を含む、平面パターン形状
であり、この第2導電型高濃度不純物領域と第2導電型
低濃度不純物領域とのコーナー部の半径の差の長さが、
第2導電型低濃度不純物領域の第1導電型低濃度不純物
層の主面からの拡散深さと第2導電型高濃度不純物領域
の第1導電型低濃度不純物層の主面からの不純物拡散深
さとの差よりも大きく設けられている。
【0074】これにより、第2導電型高濃度不純物領域
および第2導電型低濃度不純物領域のコーナー部分にお
ける電界の緩和を図ることができる。その結果、第2導
電型低濃度不純物領域および第2導電型高濃度不純物領
域のコーナー部分の高耐圧化が可能となり、ひいては半
導体装置全体の高耐圧化が可能となり、さらに、半導体
装置の微細化が可能となる。したがって、信頼性の高い
高性能の半導体装置を提供することが可能となる。
【0075】
【実施例】以下、この発明に基づいた半導体装置および
その製造方法の第1の実施例について図を参照して説明
する。
【0076】まず、図1を参照して、この実施例におけ
る半導体装置の構造について説明する。
【0077】p- 半導体基板2の主面上にn- エピタキ
シャル層10が形成されている。p - 半導体基板2の主
面の所定の領域に、p- 半導体基板2とn- エピタキシ
ャル層10とにまたがるようにn+ 埋め込み不純物領域
8が形成されている。さらに、n+ 埋め込み不純物領域
8を覆うようにp- 半導体基板2の内部にn- 埋め込み
不純物領域6が設けられている。
【0078】n+ 埋め込み不純物領域8上方のn- エピ
タキシャル層10の表面には、CMOSトランジスタが
形成されている。このCMOSトランジスタは、pチャ
ンネルMOSトランジスタ28と、nチャンネルMOS
トランジスタ38とから構成されている。
【0079】pチャンネルMOSトランジスタ28は、
- エピタキシャル層10の表面にゲート絶縁膜20を
介して形成されたゲート電極22と、このゲート電極2
2を左右から挟む位置に形成されたp型不純物領域から
なるソース/ドレイン領域24,26とから構成されて
いる。
【0080】nチャンネルMOSトランジスタ38は、
- エピタキシャル層10の表面にゲート絶縁膜30を
介して形成されたゲート電極32と、n- エピタキシャ
ル層10に形成されたp- 不純物領域12内において、
ゲート電極32を左右から挟む位置に形成されたn型不
純物領域からなるソース/ドレイン領域34,36とか
ら構成されている。
【0081】n- エピタキシャル層10の表面におい
て、CMOSトランジスタは、素子分離酸化膜18によ
り取囲まれている。n- エピタキシャル層10の内部に
は、CMOSトランジスタを取囲むようにn+ 型コレク
ターウォール14が設けられ、さらに、このコレクター
ウォール14を取囲むようにp型の分離領域16が形成
されている。
【0082】次に、図2を参照して、n+ 埋め込み不純
物領域8およびn- 埋め込み不純物領域6の関係につい
て説明する。本実施例においては、n- 埋め込み不純物
領域8の拡散深さXj2が、n- 埋め込み不純物領域8の
拡散深さXj1の3倍以上となるように、Xj1=5μm,
j2=15〜20μmとしている。
【0083】この時の、n+ 埋め込み不純物領域8とn
- 埋め込み不純物領域6のp- 半導体基板2の深さ方向
の不純物濃度のプロファイルについて説明する。図3を
参照して、n+ 埋め込み不純物領域8の深さXJ1は、l
ogスケールを用いて、n+最大濃度の位置(A)から
不純物濃度の二次微分が正の最大値(下に凸)を取る位
置までの距離としている。
【0084】つまり、
【0085】
【数2】
【0086】が最大となる時のxの値をXj1としてい
る。次に、n- 不純物領域の深さXj2は、Xj1と同じよ
うにlogスケールを用いて、n+ 最大濃度の位置
(A)から濃度が最小となる位置(pn接合の位置)ま
での距離としている。
【0087】また、図4を参照して、n- 埋め込み不純
物領域8は、平面パターンが四角形からなり、そのコー
ナー部分の半径は、n- 埋め込み不純物領域8の拡散深
さX j2の3倍以上となるように、r2 =45〜60μm
となっている。
【0088】さらに、n+ 埋め込み不純物領域6は、平
面パターンが四角形からなり、そのコーナー部分の半径
はn+ 埋め込み不純物領域8の拡散深さXj1の3倍以上
となるようにr1 ≒15μmとなっている。このとき
の、n+ 埋め込み不純物領域8と、n- 埋め込み不純物
領域6とのp- 半導体基板2の表面に沿った方向の不純
物濃度プロファイルについて説明する。
【0089】図5を参照して、n+ 埋め込み不純物領域
8とn- 埋め込み不純物領域6との不純物拡散時に、p
- 半導体基板2の深さ方向の拡散長さ(XJ )とp-
導体基板2の表面に沿った方向の拡散長さとは等しいと
考えることができる。従って、n+ 埋め込み不純物領域
8と、n- 埋め込み不純物領域6とのマスクパターンの
位置は次のように決定することができる。
【0090】まず、n+ 埋め込み不純物領域8を形成す
るためのマスクパターンの位置は、logスケールを用
いて、不純物濃度の二次微分の値が正の最大値を取る位
置からXi1 分ずらした位置となる。また、n- 埋め込
み不純物領域6を形成するためのマスクパターンの位置
は、logスケールを用いて、不純物濃度の最小の位置
(pn接合の位置)からXi2 分ずらした位置となる。
【0091】次に、以上の内容について、図6〜図9を
参照しながら説明する。まず、図6は、p- 半導体基板
2とn- エピタキシャル層10の界面で、n-埋め込み
不純物領域6を切分けた状態でのn- 埋め込み不純物領
域6の斜視図である。なお、ここではn+ 埋め込み不純
物領域8の表示は省略している。また、ここでは、p-
半導体基板2は高耐圧化のために十分不純物濃度は下げ
られていると仮定する。
【0092】次に、図7を参照して、n- 埋め込み不純
物領域6の底面部分に垂直な方向(図6中A−A′方
向)での電界は、点線で示すように、p- 半導体基板2
の領域で一定となる。
【0093】一方、n- 埋め込み不純物領域6のコーナ
ー部分(図中B−B′方向)での電界および電界の向き
は、n- 埋め込み不純物領域6の不純物濃度で変化し、
-埋め込み不純物領域6の不純物濃度がある程度以上
低下すると、電界ピークが、n+ 埋め込み不純物領域8
とn- 埋め込み不純物領域6との間の境界に移行する。
【0094】本実施例においては、n- 埋め込み不純物
領域6の不純物濃度が比較的高く、pn接合で電界ピー
クが発生している場合について、図6中において、実線
で示している。また、電界および電界の傾きを数式を用
いて近似的に表すと、(2)式,(3)式のように表さ
れる。
【0095】
【数3】
【0096】n- 埋め込み不純物領域6およびn+ 埋め
込み不純物領域8のコーナー部分のpn接合界面での電
界は一定と仮定し、Qは図6中の斜線部分を通過する電
気力線が終端するn- 埋め込み不純物領域6側の空間電
荷の合計を示し、lはn- 埋め込み不純物領域6のコー
ナー半径、rはn- 埋め込み不純物領域6の拡散深さを
示している。
【0097】上記(2)式,(3)式からわかるよう
に、コーナー部分においては、電界が変化し、pn接合
で電界ピークを形成して、この電界集中によって、半導
体装置全体の耐圧が決定される。
【0098】次に、n-埋め込み不純物領域6の拡散深
さrと電界との関係を図8に示す。図7の斜視図中のl
の寸法が0のときの電界E(x=r)の値を1として、
l/r=βの値が0,1,3の場合分けをし、rをα倍
したときの電界Eの変化を示したものである。また、E
はα=1、β=0の場合の1/10とした。これらの関
係を、数式に表すと、(4)式のように表すことができ
る。ただし、式中において、l/r=βとした。
【0099】
【数4】
【0100】l=0(β=0)の場合、αが約3以上の
ときに、(4)式を満たすことができ、l>0(β>
0)であれば、αはより小さい値とすることが可能とな
る。したがって、最低でもn+埋め込み不純物領域8の
拡散深さに対し、rを3倍以上とすると、n-埋め込み
不純物領域6を導入した効果が確実に得ることが可能と
なる。また、βに対する|E′(x=αr)|の変化を
図9に示す。図9において、α=1,β=0の場合(パ
ターンコーナーが直角の場合)を位置として規格化し、
α=1,2,3で場合分けをしている。
【0101】Eは、βの増大に従って大幅に減少してい
ることがわかる。また、βを0からある程度大きくした
ときのEの低下の効果を安定させるために、|E′(x
=αr)|はβ=0のときの1/10以下としたい。
【0102】上記条件を数式で表すと、(5)式のよう
に表すことができる。
【0103】
【数5】
【0104】上記要求を満たすものとして、α=1のと
きβ≧3という条件を得ることができる。また、α>1
ではβをもっと小さくすることができる。したがって、
βを3以上確保すれば、上記の要求を満たすことができ
る。
【0105】以上のように、r,lを適切な値に設定す
ることによって、半導体装置の高耐圧化を用することが
可能であり、また、n- 埋め込み不純物領域6を高耐圧
を必要とする部分にのみ形成することによって半導体装
置の微細化にも影響しない構造を得ることが可能とな
る。
【0106】なお、上記実施例のn- 埋め込み不純物領
域8とn+ 埋め込み不純物領域6との平面パターン形状
は、図4に示すほぼ四角形となる形状としているが、こ
の形状に限られることなく、図10に示す長円形状や、
図11に示す円形状でもよくまた図12に示すように、
多角形を用いた場合でも、コーナー部分に上記実施例と
同様にr1 とr2 との関係を満たす形状としても構わな
い。
【0107】次に、図1に示す半導体装置の製造方法に
ついて図13〜図24を参照して説明する。図13〜図
24は、図1に示す半導体装置の断面構造に従った製造
工程図である。
【0108】まず、図13を参照して、基板不純物濃度
が30〜100Ωcmのp- 半導体基板2の表面に厚さ
5000〜10000Åの熱酸化膜4を形成する。その
後、図14を参照して、この熱酸化膜4の所定の領域を
エッチングにより除去する。
【0109】次に、図15を参照して、p- 半導体基板
2の表面に厚さ500〜1000Åの熱酸化膜4aを形
成する。次に、図16を参照して、半導体基板2の表面
に、注入エネルギー約120kV,注入量1×1012
1×1013cm2 の条件でリンを注入する。その後、p
- 半導体基板2を約1260℃で約30時間アニールを
行ない、n- 埋め込み不純物領域6を形成する。その
後、図17を参照して、熱酸化によりp- 半導体基板2
の表面に熱酸化膜4をさらに5000Å〜10000Å
形成する。
【0110】次に、図18を参照して、熱酸化膜4の所
定の領域をエッチングし、パターニングを行なう。その
後、図19を参照して、n- 埋め込み不純物領域6に覆
われる領域にアンチモンの塗布又は、リンやヒ素等を注
入した後、約1240℃で約3時間アニールを行ない、
不純物の拡散を行ない、n+ 埋め込み不純物領域8を形
成する。その後、図20を参照して、熱酸化膜4を除去
し、p- 半導体基板2の上にエピタキシャル成長法によ
り、n- エピタキシャル層10を形成する。これによ
り、n+ 埋め込み不純物領域8の拡散深さは、Xj1≒5
μmとなり、n-埋め込み不純物拡散領域6の拡散深さ
j1≒15〜20μmとすることが可能となる。
【0111】次に、図21を参照して、n- エピタキシ
ャル層10の表面の所定の領域に、ボロンを注入し、ア
ニールを行なうことによりnチャンネルMOSトランジ
スタを形成するためのp- 不純物領域12を形成する。
【0112】次に、図22を参照して、n- エピタキシ
ャル層10内の所定の領域を囲むように、ボロンを注入
し、アニールを行なうことによりp型の分離領域16を
形成する。その後、n+ 埋め込み不純物領域上のn-
ピタキシャル層10内の所定の領域にリンを注入しアニ
ールを行なうことにより、n+ 型のコレクターウォール
14を形成する。
【0113】次に、図23を参照して、選択酸化法によ
りn- エピタキシャル層10の表面にフィールド酸化膜
18を形成する。その後、このフィールド酸化膜18に
より分離された活性領域にゲート酸化膜20,30を介
してゲート電極22,32を形成する。その後、ゲート
電極22をマスクとして、ボロンをn- エピタキシャル
層10の表面に注入し、アニールを行なうことにより、
nチャンネルMOSトランジスタのp型のソース/ドレ
イン領域24,26を形成する。
【0114】次に、図24を参照して、ゲート電極32
をマスクとして、n- エピタキシャル層10の表面にリ
ンを注入し、アニールを行ない、pチャンネルMOSト
ランジスタのn型のソース/ドレイン領域34,36を
形成する。以上により、図1に示す半導体装置が完成す
る。
【0115】以上、この第1の実施例によれば、n-
め込み不純物領域の拡散深さを、n + 埋め込み不純物領
域の3倍とし、さらにコーナー部分におけるn- 埋め込
み不純物領域のコーナー部分の半径を、n+ 埋め込み不
純物領域のコーナー半径の3倍以上としている。これに
より、電界を抑制するための必要最小限の寸法に設定す
ることができ、その結果半導体装置の高耐圧化および微
細化を効率よく行なうことができる。
【0116】次に、この発明に基づいた第2の実施例に
ついて説明する。この第2の実施例における構造は、第
1の実施例と構造的には同じであるが、n- 埋め込み不
純物領域6の不純物濃度が比較的低く、電界ピークがn
+ 埋め込み不純物領域8とn - 埋め込み不純物領域6の
間の境界にあるとする。
【0117】実施例1における図10と同様の考察を行
なったものを図25に示す。図10で行なった場合に比
べて、n- 埋め込み不純物領域6の空間電荷が、第1の
実施例のQに比べて十分小さいと仮定すると、B−B′
での電界および電界の傾きは、(5)式および(6)式
に等しくなる。また、r′,l′の望ましい値は、実施
例1のr,lに対するものと同じである。
【0118】電界および電界の傾きの式が、従来技術と
同じであるので、高耐圧化のメリットが一見ないように
も見えるが、実際には、n-埋め込み不純物領域6の空
間電荷が電界ピークを抑えるように働くため、構造を最
適化することによって、実施例1と同様の効果を得るこ
とが可能となる。
【0119】次に、図26を参照して、半導体装置の構
造の最適化の結果について説明する。
【0120】図26において、r′=5μm,l′=0
μm,=16μmであるときのlと耐圧の関係につい
て、n-埋め込み不純物領域6の不純物濃度による違い
を表している。n-埋め込み不純物領域6の注入量が
×10 13 cm -2 のときは、p-半導体基板1とn-埋め込
み不純物領域6の間のpn接合に電界ピークがある状態
(実施例1の場合)であり、6×10 12 cm -2 は、n+
埋め込み不純物領域8とn-埋め込み不純物領域6との
間の境界にある状態(実施例2の場合)である。
【0121】図26からわかるように、l≧20μmと
すれば、実施例2において、実施例1以上の耐圧が得ら
れることがわかる。これは、n+ 埋め込み不純物領域8
に対して、n- 埋め込み不純物領域6のパターンを20
μm以上オーバーラップして形成することを示し、この
ようにオーバーラップさせることによっても、半導体装
置の高耐圧化が可能となることがわかる。
【0122】
【発明の効果】以上、この発明に基づいた請求項1およ
び請求項に記載の半導体装置およびその製造方法によ
れば、第2導電型低濃度不純物領域の第2導電型高濃度
不純物領域の最大濃度の位置からの不純物拡散深さが、
第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置からの不
純物拡散深さの3倍以上となっている。
【0123】これにより、第2導電型低濃度不純物領域
の不純物拡散深さと第2導電型高濃度不純物領域の不純
物拡散深さとを電界を抑制するための必要最小限の寸法
に設定することができる。その結果、半導体装置の高耐
圧化および微細化を効率よく行なうことができる。した
がって、信頼性の高い高性能の半導体装置を提供するこ
とが可能となる。
【0124】次に、この発明に基づいた請求項2および
請求項に記載の半導体装置およびその製造方法によれ
ば、第2導電型低濃度不純物領域の拡散深さは、第2導
電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置から、第1導電
型低濃度不純物層の界面までの距離となるように設けら
れている。
【0125】これにより、第2導電型高濃度不純物領域
のコーナー部分における電界を抑制するための必要最小
限の寸法に設定することができる。その結果、第2導電
型高濃度不純物領域のコーナー部分の高耐圧化が可能と
なり、ひいては半導体装置全体の高耐圧化が可能とな
る。さらに、半導体装置の微細化をも可能となる。した
がって、信頼性の高い高性能の半導体装置を提供するこ
とが可能となる。次に、この発明に基づいた請求項3お
よび請求項に記載の半導体装置およびその製造方法に
よれば、第2導電型高濃度不純物領域の拡散深さは、l
ogスケールを用いて、第2導電型高濃度不純物領域の
最大濃度の位置から不純物濃度の二次微分が正の最大値
を取る位置までの距離となるように設けられる。
【0126】これにより、第2導電型低濃度不純物領域
のコーナー部分における電界を抑制するための必要最小
限の寸法に設定することができる。その結果、第2導電
型低濃度不純物領域のコーナー部分の高耐圧化が可能と
なり、ひいては、半導体装置全体の高耐圧化が可能とな
り、さらに、半導体装置の微細化が可能となる。したが
って、信頼性の高い高性能の半導体装置を提供すること
が可能となる。次に、この発明に基づいた請求項4から
6および請求項10から12に記載の半導体装置および
その製造方法によれば、第2導電型高濃度不純物領域と
第2導電型低濃度不純物領域とは、平面パターン形状が
コーナー部分に所定半径の円弧形状を有する四角形であ
り、この第2導電型高濃度不純物領域と第2導電型低濃
度不純物領域とのコーナー部の円弧半径の差の長さが、
第2導電型低濃度不純物領域の第1導電型低濃度不純物
層の主面からの不純物拡散深さと、第2導電型高濃度不
純物領域の第1導電型低濃度不純物層の主面からの不純
物拡散深さとの差よりも長く設けられている。
【0127】これにより、第2導電型高濃度不純物領域
および第2導電型低濃度不純物領域のコーナー部分にお
ける電界を緩和し、抑制するための必要最小限の寸法に
設定することができる。その結果、第2導電型高濃度不
純物領域および第2導電型低濃度不純物領域のコーナー
部分の高耐圧化が可能となり、ひいては半導体装置全体
の高耐圧化が可能となり、さらに半導体装置の微細化が
可能となる。したがって、信頼性の高い高性能の半導体
装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の構造を示す断面図である。
【図2】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の部分断面図である。
【図3】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置のp- 半導体基板の深さ方向の不純物濃度のプロ
ファイルを示す図である。
【図4】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の概略平面図である。
【図5】この発明に基づいた第1の実施例におけるp-
半導体基板2の表面に沿った方向の不純物濃度のプロフ
ァイルを示す図である。
【図6】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の部分斜視図である。
【図7】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の電界の状態を示す第1の図である。
【図8】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の電界の状態を示す第2の図である。
【図9】この発明に基づいた第1の実施例における半導
体装置の電界の状態を示す第3の図である。
【図10】この発明に基づいたn- 埋め込み不純物領域
とn+ 埋め込み不純物領域との他の平面パターン形状を
示す第1の図である。
【図11】この発明に基づいたn- 埋め込み不純物領域
とn+ 埋め込み不純物領域との他の平面パターン形状を
示す第2の図である。
【図12】この発明に基づいたn- 埋め込み不純物領域
とn+ 埋め込み不純物領域との他の平面パターン形状を
示す第3の図である。
【図13】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第1工程断面図である。
【図14】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第2工程断面図である。
【図15】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第3工程断面図である。
【図16】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第4工程断面図である。
【図17】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第5工程断面図である。
【図18】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第6工程断面図である。
【図19】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第7工程断面図である。
【図20】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第8工程断面図である。
【図21】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第9工程断面図である。
【図22】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第10工程断面図である。
【図23】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第11工程断面図である。
【図24】この発明に基づいた半導体装置の製造方法を
示す第12工程断面図である。
【図25】この発明に基づいた半導体装置の第2の実施
例における電界の状態を示す第1の図である。
【図26】この発明に基づいた半導体装置の第2の実施
例におけるn- 埋め込み不純物領域の注入量と耐圧の関
係を示す図である。
【図27】第1の従来例における半導体装置の構造を示
す断面図である。
【図28】第1の従来例における半導体装置内部に発生
する空乏層の状態を示す模式図である。
【図29】第1の従来例における半導体装置の構造を示
す部分斜視図である。
【図30】第1の従来例における半導体装置の電界の状
態を示す第1の図である。
【図31】第1の従来例における半導体装置の電界の状
態を示す第2の図である。
【図32】第1の従来例における半導体装置の問題点を
示す図である。
【図33】図32中X−X線矢視断面図である。
【図34】第2の従来例における半導体装置の断面図で
ある。
【図35】第2の従来例における半導体装置の内部に発
生する空乏層の状態を示す模式図である。
【図36】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第1工程断面図である。
【図37】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第2工程断面図である。
【図38】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第3工程断面図である。
【図39】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第4工程断面図である。
【図40】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第5工程断面図である。
【図41】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第6工程断面図である。
【図42】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第7工程断面図である。
【図43】第2の従来例における半導体装置の製造方法
を示す第8工程断面図である。
【符号の説明】
2 p- 半導体基板 6 n- 埋め込み不純物領域 8 n+ 埋め込み不純物領域 10 n- エピタキシャル層 なお、図中同一符号は、同一または相当部分を示す。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面を有する第1導電型低濃度不純物層
    と、 この第1導電型低濃度不純物層の前記主面の上に形成さ
    れた第2導電型低濃度不純物層と、 前記第1導電型低濃度不純物層の前記主面の所定の領域
    に、前記第1導電型低濃度不純物層と前記第2導電型低
    濃度不純物層とにまたがるように形成された第2導電型
    高濃度不純物領域と、 前記第2導電型高濃度不純物領域を下方から取り囲むよ
    うに前記第1導電型低濃度不純物層内に形成された第2
    導電型低濃度不純物領域と、 を備え、 前記第2導電型低濃度不純物領域の前記第2導電型高濃
    度不純物領域の最大濃度の位置からの不純物拡散深さ
    が、前記第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置
    からの不純物拡散深さの3倍以上である、 半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2導電型低濃度不純物領域の拡
    深さは、前記第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の
    位置から、前記第1導電型低濃度不純物層の界面までの
    距離である、 請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型高濃度不純物領域の拡
    深さは、logスケールを用いて、前記第2導電型高濃
    度不純物領域の最大濃度の位置から不純物濃度の二次微
    分が正の最大値を取る位置までの距離である、 請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 主面を有する第1導電型低濃度不純物層
    と、 この第1導電型低濃度不純物層の前記主面の上に形成さ
    れた第2導電型低濃度不純物層と、 前記第1導電型低濃度不純物層の前記主面の所定の領域
    に、前記第1導電型低濃度不純物層と前記第2導電型低
    濃度不純物層とにまたがるように形成された第2導電型
    高濃度不純物領域と、 前記第2導電型高濃度不純物領域を下方から取り囲むよ
    うに前記第1導電型低濃度不純物層内に形成された第2
    導電型低濃度不純物領域と、 を備え、 前記第2導電型高濃度不純物領域は、コーナ部分を含む
    閉じた平面パターン形状であり、そのコーナー部分が前
    記第2導電型高濃度不純物領域の前記第1導電型低濃度
    不純物層の前記主面からの不純物拡散深さの3倍以上の
    半径を有する円弧を含む、 半導体装置。
  5. 【請求項5】 主面を有する第1導電型低濃度不純物層
    と、 この第1導電型低濃度不純物層の前記主面の上に形成さ
    れた第2導電型低濃度不純物層と、 前記第1導電型低濃度不純物層の前記主面の所定の領域
    に、前記第1導電型低濃度不純物層と前記第2導電型低
    濃度不純物層とにまたがるように形成された第2導電型
    高濃度不純物領域と、 前記第2導電型高濃度不純物領域を下方から取り囲むよ
    うに前記第1導電型低濃度不純物層内に形成された第2
    導電型低濃度不純物領域と、 を備え、 前記第2導電型低濃度不純物領域は、コーナ部分を含む
    閉じた平面パターン形状であり、そのコーナー部分が前
    記第2導電型低濃度不純物領域の前記第1導電型低濃度
    不純物層の前記主面からの不純物拡散深さの3倍以上の
    半径を有する円弧を含む、 半導体装置。
  6. 【請求項6】 主面を有する第1導電型低濃度不純物層
    と、 この第1導電型低濃度不純物層の前記主面の上に形成さ
    れた第2導電型低濃度不純物層と、 前記第1導電型低濃度不純物層の前記主面の所定の領域
    に、前記第1導電型低濃度不純物層と前記第2導電型低
    濃度不純物層とにまたがるように形成された第2導電型
    高濃度不純物領域と、 前記第2導電型高濃度不純物領域を下方から取り囲むよ
    うに前記第1導電型低濃度不純物層内に形成された第2
    導電型低濃度不純物領域と、 を備え、 前記第2導電型高濃度不純物領域と前記第2導電型低濃
    度不純物領域とは、コーナ部分を含む閉じた平面パター
    ン形状であり、 この第2導電型高濃度不純物領域と第2導電型低濃度不
    純物領域とのコーナー部の半径の差の長さが、 前記第2導電型低濃度不純物領域の前記第1導電型低濃
    度不純物層の前記主面からの不純物拡散深さと、前記第
    2導電型高濃度不純物領域の前記第1導電型低濃度不純
    物層の前記主面からの不純物拡散深さとの差よりも大き
    く設けられた、半導体装置。
  7. 【請求項7】 第1導電型低濃度不純物層の主面の所定
    の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマスクを
    用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型低濃
    度不純物領域を形成する工程と、 前記第2導電型低濃度不純物領域に下方から取り囲まれ
    るように、前記第1導電型低濃度不純物層の主面の所定
    の領域に、所定形状のパターンを有する第2のマスクを
    用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型高濃
    度不純物領域を形成する工程と、 前記第1導電型低濃度不純物層の主面上に、エピタキシ
    ャル成長法により第2導電型低濃度不純物層を形成する
    工程と、 を備え、 前記第2導電型低濃度不純物領域を形成する工程と、前
    記第2導電型高濃度不純物領域を形成する工程とは、 前記第2導電型低濃度不純物領域の前記第2導電型高濃
    度不純物領域の最大濃度の位置からの不純物拡散深さ
    が、前記第2導電型高濃度不純物領域の最大濃度の位置
    からの不純物拡散深さの3倍以上となるように、それぞ
    れ不純物が導入される工程を含む、 半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のマスク位置は、前記第1導電
    型低濃度不純物層の界面から、前記第2導電型高濃度不
    純物領域の最大濃度の位置に等しい長さ分ずらして配置
    される、 請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のマスク位置は、logスケー
    ルを用いて、不純物濃度の二次微分の値が正の最大値を
    取る位置から前記第2導電型高濃度不純物領域の不純物
    深さに等しい長さ分ずらして配置される、 請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1導電型低濃度不純物層の主面の所
    定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマスク
    を用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型低
    濃度不純物領域を形成する工程と、 前記第2導電型低濃度不純物領域に下方から取り囲まれ
    るように、前記第1導電型低濃度不純物層の主面の所定
    の領域に、所定形状のパターンを有する第2のマスクを
    用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型高濃
    度不純物領域を形成する工程と、 前記第1導電型低濃度不純物層の主面上に、エピタキシ
    ャル成長法により第2導電型低濃度不純物層を形成する
    工程と、 を備え、 前記第2導電型高濃度不純物領域を形成する工程は、 コーナ部分を含む閉じた平面パターン形状であり、その
    コーナー部分が前記第2導電型高濃度不純物領域の前記
    第1導電型低濃度不純物層の前記主面からの不純物拡散
    深さの3倍以上の半径を有する円弧を形成する工程を含
    む、 半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1導電型低濃度不純物層の主面の所
    定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマスク
    を用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型低
    濃度不純物領域を形成する工程と、 前記第2導電型低濃度不純物領域に下方から取り囲まれ
    るように、前記第1導電型低濃度不純物層の主面の所定
    の領域に、所定形状のパターンを有する第2のマスクを
    用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型高濃
    度不純物領域を形成する工程と、 前記第1導電型低濃度不純物層の主面上に、エピタキシ
    ャル成長法により第2導電型低濃度不純物層を形成する
    工程と、 を備え、 前記第2導電型低濃度不純物領域を形成する工程は、 コーナ部分を含む閉じた平面パターン形状であり、その
    コーナー部分が前記第2導電型低濃度不純物領域の前記
    第1導電型低濃度不純物層の前記主面からの不純物拡散
    深さの3倍以上の半径を有する円弧を形成する工程を含
    む、 半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 第1導電型低濃度不純物層の主面の所
    定の領域に、所定形状のパターンを有する第1のマスク
    を用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型低
    濃度不純物領域を形成する工程と、 前記第2導電型低濃度不純物領域に下方から取り囲まれ
    るように、前記第1導電型低濃度不純物層の主面の所定
    の領域に、所定形状のパターンを有する第2のマスクを
    用いて、第2導電型の不純物を導入し、第2導電型高濃
    度不純物領域を形成する工程と、 前記第1導電型低濃度不純物層の主面上に、エピタキシ
    ャル成長法により第2導電型低濃度不純物層を形成する
    工程と、 を備え、 前記第2導電型高濃度不純物領域を形成する工程と前記
    第2導電型低濃度不純物領域を形成する工程とは、 コーナ部分を含む閉じた平面パターン形状であり、この
    第2導電型高濃度不純物領域と前記第2導電型低濃度不
    純物領域とのコーナー部の円弧半径の差の長さが、前記
    第2導電型低濃度不純物領域の前記第1導電型低濃度不
    純物層の前記主面からの不純物拡散深さと、前記第2導
    電型高濃度不純物領域の前記第1導電型低濃度不純物層
    の前記主面からの不純物拡散深さとの差よりも長くなる
    ように形成される工程を含む、 半導体装置の製造方法。
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