JP3271728B2 - ポジ型レジスト組成物 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロリソグラフィ
技術における化学増幅系のポジ型レジスト組成物に関す
る。
技術における化学増幅系のポジ型レジスト組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化学増幅レジストは、露光によって生成
する強酸を触媒とし、露光後の熱処理(ポストイクスポ
ージャーベーク、以後、PEBと略す)によって、酸分
解性官能基の分解あるいは酸架橋性官能基の架橋を促進
することを、パタン形成反応上の特徴とするものであ
る。エキシマレーザ、電子線、X線等、種々のリソグラ
フィに用いることができるが、触媒反応を利用して増感
することから、高感度が求められる電子線やX線を用い
たリソグラフィに特に好適な材料である。リソグラフィ
技術において一般的に言われている要求値は、電子線レ
ジストでは1μC/cm2、X線レジストでは100m
J/cm2である。電子線に感応するレジストはX線に
も感応することはよく知られた事実であり、実際、電子
線感度とX線感度とは良い相関がある。線源の特性や条
件によっても異なるが、電子線感度の1μC/cm2は
大体、X線感度の50〜100mJ/cm2と対応する
と見積もられる。化学増幅レジストを用いると、PEB
条件により自在に感度を調整できるために、感度だけに
着目するならば、このような要求を満たすことは容易で
ある。しかし、レジストは感度だけでなく、解像性、寸
法制御性、耐熱性、ドライエッチング耐性、経時安定
性、膜厚制御性、といった多岐にわたる特性をすべてク
リアしなければ、実用に供することができない。更に、
電子線リソグラフィやX線リソグラフィにおいては、光
リソグラフィの適用下限より更に微細な寸法が適用ター
ゲットとなるため、各特性の要求が極めて厳しいものと
なる。そのため、今まで実用に供するに十分な、電子線
用あるいはX線用のポジ型レジストはなかったのが実情
である。特にポジ型の化学増幅レジストに特徴的な問題
として、プラズマを用いた基板加工時や、あるいは基板
加工の前処理としてのUVキュア時に、酸分解性保護基
が分解してガス化する結果、レジストの膜厚が減少した
り、パタンが歪んだりすることがある。ポリ(p−t−
ブトキシカルボニルオキシスチレン)(PBOCST)
はt−ブトキシカルボニル(tBoc)基を45wt%
も含むので、これを主成分とする2成分系ポジ型レジス
ト、例えば90wt%のPBOCSTを含むレジスト組
成物では、40wt%以上の重量損失が起こる。レジス
トの密度はあまり変化しないため、重量損失が膜厚減少
やパタン歪みを引き起こし、深刻な問題となっていた。
これはPBOCSTに限らず、2成分系ポジ型レジスト
では一般に保護基の導入量が多くなるために、共通する
問題である。
する強酸を触媒とし、露光後の熱処理(ポストイクスポ
ージャーベーク、以後、PEBと略す)によって、酸分
解性官能基の分解あるいは酸架橋性官能基の架橋を促進
することを、パタン形成反応上の特徴とするものであ
る。エキシマレーザ、電子線、X線等、種々のリソグラ
フィに用いることができるが、触媒反応を利用して増感
することから、高感度が求められる電子線やX線を用い
たリソグラフィに特に好適な材料である。リソグラフィ
技術において一般的に言われている要求値は、電子線レ
ジストでは1μC/cm2、X線レジストでは100m
J/cm2である。電子線に感応するレジストはX線に
も感応することはよく知られた事実であり、実際、電子
線感度とX線感度とは良い相関がある。線源の特性や条
件によっても異なるが、電子線感度の1μC/cm2は
大体、X線感度の50〜100mJ/cm2と対応する
と見積もられる。化学増幅レジストを用いると、PEB
条件により自在に感度を調整できるために、感度だけに
着目するならば、このような要求を満たすことは容易で
ある。しかし、レジストは感度だけでなく、解像性、寸
法制御性、耐熱性、ドライエッチング耐性、経時安定
性、膜厚制御性、といった多岐にわたる特性をすべてク
リアしなければ、実用に供することができない。更に、
電子線リソグラフィやX線リソグラフィにおいては、光
リソグラフィの適用下限より更に微細な寸法が適用ター
ゲットとなるため、各特性の要求が極めて厳しいものと
なる。そのため、今まで実用に供するに十分な、電子線
用あるいはX線用のポジ型レジストはなかったのが実情
である。特にポジ型の化学増幅レジストに特徴的な問題
として、プラズマを用いた基板加工時や、あるいは基板
加工の前処理としてのUVキュア時に、酸分解性保護基
が分解してガス化する結果、レジストの膜厚が減少した
り、パタンが歪んだりすることがある。ポリ(p−t−
ブトキシカルボニルオキシスチレン)(PBOCST)
はt−ブトキシカルボニル(tBoc)基を45wt%
も含むので、これを主成分とする2成分系ポジ型レジス
ト、例えば90wt%のPBOCSTを含むレジスト組
成物では、40wt%以上の重量損失が起こる。レジス
トの密度はあまり変化しないため、重量損失が膜厚減少
やパタン歪みを引き起こし、深刻な問題となっていた。
これはPBOCSTに限らず、2成分系ポジ型レジスト
では一般に保護基の導入量が多くなるために、共通する
問題である。
【0003】上述した問題は3成分系レジストでも同様
である。本発明者らが以前に開発した3成分系レジスト
は、UVキュア時における保護基の分解によって重量損
失が約9%起きたが、パタン周囲がレジストで取り囲ま
れることになるホールパタンではパタン変形が顕著とな
り、時には変形が0.1μm以上にもなる場合が有っ
た。このことから、ガス化しうる保護基の含有量をレジ
スト全体の9wt%に抑えても、0.2μm級の微細加
工には供するに十分でないことが判った。保護基の分解
及びガス化によるレジストの重量損失をどの程度に抑え
るべきかは、当業者の中でも明確な指針が得られていな
い。しかし、電子線やX線リソグラフィにおいても、従
来のフォトリソグラフィと同等以上の寸法精度が必要で
あることから、従来のジアゾナフトキノン−ノボラック
系フォトレジストの重量損失が指針となりうると考えら
れる。フォトレジストでは、ジアゾナフトキノン化合物
の構造や添加量によって異なるが、光化学反応による窒
素の脱離による重量損失はせいぜい3〜4%程度であ
る。したがって、化学増幅ポジ型レジストにおいても、
保護基の脱離による重量損失は少なくとも4%未満に抑
えるべきである。これは一次的には保護基の導入量によ
って決るため、解像性や残膜特性などを犠牲にさえすれ
ば容易に達成できる性質のものであり、既に公知になっ
ている化学増幅ポジ型レジスト組成物においても理論上
では達成されている。しかし、実用に供するに十分なレ
ジストとしての諸特性を有する組成物においては、実現
されていないのが実情である。
である。本発明者らが以前に開発した3成分系レジスト
は、UVキュア時における保護基の分解によって重量損
失が約9%起きたが、パタン周囲がレジストで取り囲ま
れることになるホールパタンではパタン変形が顕著とな
り、時には変形が0.1μm以上にもなる場合が有っ
た。このことから、ガス化しうる保護基の含有量をレジ
スト全体の9wt%に抑えても、0.2μm級の微細加
工には供するに十分でないことが判った。保護基の分解
及びガス化によるレジストの重量損失をどの程度に抑え
るべきかは、当業者の中でも明確な指針が得られていな
い。しかし、電子線やX線リソグラフィにおいても、従
来のフォトリソグラフィと同等以上の寸法精度が必要で
あることから、従来のジアゾナフトキノン−ノボラック
系フォトレジストの重量損失が指針となりうると考えら
れる。フォトレジストでは、ジアゾナフトキノン化合物
の構造や添加量によって異なるが、光化学反応による窒
素の脱離による重量損失はせいぜい3〜4%程度であ
る。したがって、化学増幅ポジ型レジストにおいても、
保護基の脱離による重量損失は少なくとも4%未満に抑
えるべきである。これは一次的には保護基の導入量によ
って決るため、解像性や残膜特性などを犠牲にさえすれ
ば容易に達成できる性質のものであり、既に公知になっ
ている化学増幅ポジ型レジスト組成物においても理論上
では達成されている。しかし、実用に供するに十分なレ
ジストとしての諸特性を有する組成物においては、実現
されていないのが実情である。
【0004】また、耐熱性も大きな課題である。ジアゾ
ナフトキノン−ノボラック系フォトレジストの場合は、
アルカリ水溶液による現像の際に、ジアゾナフトキノン
化合物とノボラック樹脂とがジアゾカップリングにより
結合して、実質的に耐熱性が向上する。しかし、従来の
化学増幅ポジ型レジストではそのような機構がないため
に、ノボラック樹脂を主成分として用いると、プラズマ
を用いた基板加工時に熱フローしやすく、耐熱性に問題
があった。これをUVキュアで改善しようとしても、キ
ュアが進み難いあるいは長時間を要するといった欠点が
あった。このようなことから高いガラス転移温度を有す
るポリヒドロキシスチレン(PHS)を用いるレジスト
が有望であると指摘されている。これまでPHSは他の
材料と相溶し難いとされていたが、特定の構造を有する
化合物とは特定の配合比で相溶することが判ってきたた
め、PHSを主成分とする3成分系レジストが開発され
つつある。PHSのオルト、メタ、パラ異性体の中で、
市場で入手できるのは唯一ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)(p−PHS)であり、レジスト組成物の原料とし
ては、入手の容易さと価格の点で他の異性体を選択する
余地はない。特開平3−344686号公報において
は、p−PHSとオニウム塩と溶解阻害剤を含む3成分
系の化学増幅ポジ型レジストが開示されている。しか
し、この組成物の解像性はせいぜい0.3μmであり、
また、感度は明示していないものの、他の樹脂を用いた
実施例32〜56の結果より類推すると高々5μC/c
m2 に過ぎない。しかも本発明者らの検討によれば、p
−PHSを用いた3成分系レジスト組成物は、組成比や
溶媒の選択によって、塗布膜のストリエーションが著し
かったり、現像後のレジスト表面にミクロン程度の大き
さのパーティクルが顕著に生じたり、現像後のレジスト
表面にサブミクロン程度の大きさのクレーター状のへこ
みが生じたり、パタンが逆テーパ状になったりするた
め、非常に厳しく組成を限定しないと実用に供するには
不十分であることが判明した。したがって、該発明は実
用に供するに十分とは言い難い。
ナフトキノン−ノボラック系フォトレジストの場合は、
アルカリ水溶液による現像の際に、ジアゾナフトキノン
化合物とノボラック樹脂とがジアゾカップリングにより
結合して、実質的に耐熱性が向上する。しかし、従来の
化学増幅ポジ型レジストではそのような機構がないため
に、ノボラック樹脂を主成分として用いると、プラズマ
を用いた基板加工時に熱フローしやすく、耐熱性に問題
があった。これをUVキュアで改善しようとしても、キ
ュアが進み難いあるいは長時間を要するといった欠点が
あった。このようなことから高いガラス転移温度を有す
るポリヒドロキシスチレン(PHS)を用いるレジスト
が有望であると指摘されている。これまでPHSは他の
材料と相溶し難いとされていたが、特定の構造を有する
化合物とは特定の配合比で相溶することが判ってきたた
め、PHSを主成分とする3成分系レジストが開発され
つつある。PHSのオルト、メタ、パラ異性体の中で、
市場で入手できるのは唯一ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)(p−PHS)であり、レジスト組成物の原料とし
ては、入手の容易さと価格の点で他の異性体を選択する
余地はない。特開平3−344686号公報において
は、p−PHSとオニウム塩と溶解阻害剤を含む3成分
系の化学増幅ポジ型レジストが開示されている。しか
し、この組成物の解像性はせいぜい0.3μmであり、
また、感度は明示していないものの、他の樹脂を用いた
実施例32〜56の結果より類推すると高々5μC/c
m2 に過ぎない。しかも本発明者らの検討によれば、p
−PHSを用いた3成分系レジスト組成物は、組成比や
溶媒の選択によって、塗布膜のストリエーションが著し
かったり、現像後のレジスト表面にミクロン程度の大き
さのパーティクルが顕著に生じたり、現像後のレジスト
表面にサブミクロン程度の大きさのクレーター状のへこ
みが生じたり、パタンが逆テーパ状になったりするた
め、非常に厳しく組成を限定しないと実用に供するには
不十分であることが判明した。したがって、該発明は実
用に供するに十分とは言い難い。
【0005】以上述べてきたように、電子線感度が1μ
C/cm2 程度若しくはX線感度が100mJ/cm2
程度、0.1〜0.2μmの解像性、プラズマを用いた
基板加工に耐え得る耐熱性、保護基の分解による重量損
失が4%未満、塗布膜厚の均一性、パタン形状、現像後
のレジスト残膜特性、などの観点を満足し、実用に供す
るに十分なほど完成された、電子線若しくはX線用の化
学増幅ポジ型レジストはいまだなかった。
C/cm2 程度若しくはX線感度が100mJ/cm2
程度、0.1〜0.2μmの解像性、プラズマを用いた
基板加工に耐え得る耐熱性、保護基の分解による重量損
失が4%未満、塗布膜厚の均一性、パタン形状、現像後
のレジスト残膜特性、などの観点を満足し、実用に供す
るに十分なほど完成された、電子線若しくはX線用の化
学増幅ポジ型レジストはいまだなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高感度かつ
高解像であり、なおかつ耐熱性、寸法制御性、パタン形
状に優れた特性を有する、電子線若しくはX線リソグラ
フィに好適な化学増幅ポジ型レジストを提供することに
ある。
高解像であり、なおかつ耐熱性、寸法制御性、パタン形
状に優れた特性を有する、電子線若しくはX線リソグラ
フィに好適な化学増幅ポジ型レジストを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明はポジ型レジスト組成物に関する発明であって、p
−PHS、溶解阻害剤、オニウム塩、ノニオン系界面活
性剤、酸失活剤、有機溶媒を含むポジ型レジスト組成物
において、前記p−PHSはアニオン重合法を用いて合
成されたものであって、かつ重量平均分子量が8000
より大きくて20000より小さく、前記溶解阻害剤は
下記式(化1)で表されるビス(p−t−ブトキシカル
ボニルメチル)チモールフタレイン(BATP)であ
り、前記オニウム塩はビス(p−t−ブチルフェニル)
ヨードニウムトリフレートであり、前記酸失活剤は1分
子中に1つのアミノ基と1つのカルボキシル基を含む化
合物であり、前記有機溶媒はプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートであることを特徴とする。
発明はポジ型レジスト組成物に関する発明であって、p
−PHS、溶解阻害剤、オニウム塩、ノニオン系界面活
性剤、酸失活剤、有機溶媒を含むポジ型レジスト組成物
において、前記p−PHSはアニオン重合法を用いて合
成されたものであって、かつ重量平均分子量が8000
より大きくて20000より小さく、前記溶解阻害剤は
下記式(化1)で表されるビス(p−t−ブトキシカル
ボニルメチル)チモールフタレイン(BATP)であ
り、前記オニウム塩はビス(p−t−ブチルフェニル)
ヨードニウムトリフレートであり、前記酸失活剤は1分
子中に1つのアミノ基と1つのカルボキシル基を含む化
合物であり、前記有機溶媒はプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートであることを特徴とする。
【0008】
【化1】
【0009】主成分となるマトリックス樹脂にはリビン
グアニオン重合を用いて合成されたp−PHSを用い
る。リビングアニオン重合に由来して、重量平均分子量
を数平均分子量で除した比、いわゆる分子量分布が1.
1±0.1のものが特別な工夫を要することなく得られ
る。分子量分布が狭いので、溶媒組成に対する溶解性の
変化が急峻であり、ラジカル重合を用いて合成されたp
−PHSを用いるよりも解像性の向上が図れる。しか
し、分子量が5000〜6000の物を用いると0.3
μm以下のラインアンドスペース(L/S)でパタン間
にブリッジが生じたり、スカムが目立った。これらの現
象は分子量の増加に伴って少なくなるが分子量が800
0位までは観測された。したがって、分子量8000よ
り大きくなることが必須となった。一方、分子量が20
000以上となると、塗布膜厚の制御が困難になる上
に、解像性も低下したことから、20000以上は好ま
しくなかった。このようなことから、重量平均分子量は
8000より大きく、20000より小さいものとな
り、より好ましくは9000〜13000が好適であっ
た。
グアニオン重合を用いて合成されたp−PHSを用い
る。リビングアニオン重合に由来して、重量平均分子量
を数平均分子量で除した比、いわゆる分子量分布が1.
1±0.1のものが特別な工夫を要することなく得られ
る。分子量分布が狭いので、溶媒組成に対する溶解性の
変化が急峻であり、ラジカル重合を用いて合成されたp
−PHSを用いるよりも解像性の向上が図れる。しか
し、分子量が5000〜6000の物を用いると0.3
μm以下のラインアンドスペース(L/S)でパタン間
にブリッジが生じたり、スカムが目立った。これらの現
象は分子量の増加に伴って少なくなるが分子量が800
0位までは観測された。したがって、分子量8000よ
り大きくなることが必須となった。一方、分子量が20
000以上となると、塗布膜厚の制御が困難になる上
に、解像性も低下したことから、20000以上は好ま
しくなかった。このようなことから、重量平均分子量は
8000より大きく、20000より小さいものとな
り、より好ましくは9000〜13000が好適であっ
た。
【0010】溶解阻害剤としては、式(化1)に示すB
ATPを用いる。鋭意検討した結果、フェノールフタレ
インを基本骨格とする類似化合物、すなわち、フェノー
ルフタレイン、クレゾールフタレイン、チモールフタレ
インの3種類のt−ブトキシカルボニル誘導体、いわゆ
るtBoc化物は、この表記順に従って有機溶媒への溶
解性が悪くなり使用に供するには不都合であった。一
方、これらのt−ブトキシカルボニルメチル誘導体は有
機溶媒への溶解性も良く、更にこの順に従って、p−P
HSに対する溶解阻害効果が大きくなることが判った。
t−ブトキシカルボニルメチル誘導体は酸触媒反応によ
ってカルボン酸を生成するため、レジスト組成物とした
場合に溶解促進効果を発現した。また、副生成物として
はイソブテンを生成するのみのため、分解による重量損
失を低く抑えることができ得る。このようなことから、
チモールフタレインのt−ブトキシカルボニルメチル誘
導体、すなわち式(化1)で示される化合物が最も好適
であることが判明した。
ATPを用いる。鋭意検討した結果、フェノールフタレ
インを基本骨格とする類似化合物、すなわち、フェノー
ルフタレイン、クレゾールフタレイン、チモールフタレ
インの3種類のt−ブトキシカルボニル誘導体、いわゆ
るtBoc化物は、この表記順に従って有機溶媒への溶
解性が悪くなり使用に供するには不都合であった。一
方、これらのt−ブトキシカルボニルメチル誘導体は有
機溶媒への溶解性も良く、更にこの順に従って、p−P
HSに対する溶解阻害効果が大きくなることが判った。
t−ブトキシカルボニルメチル誘導体は酸触媒反応によ
ってカルボン酸を生成するため、レジスト組成物とした
場合に溶解促進効果を発現した。また、副生成物として
はイソブテンを生成するのみのため、分解による重量損
失を低く抑えることができ得る。このようなことから、
チモールフタレインのt−ブトキシカルボニルメチル誘
導体、すなわち式(化1)で示される化合物が最も好適
であることが判明した。
【0011】酸発生剤としては、下記式(化2):
【0012】
【化2】
【0013】で示されるビス(p−t−ブチルフェニ
ル)ヨードニウムトリフレート(BPITf)を用い
る。金属元素を化学量論的に含まず、なおかつ、化学増
幅を効率良く進める酸発生剤としては、トリフレート系
のオニウム塩が非常に良い特性を示した。該酸発生剤の
代りに、トリフェニルスルホニウムトリフレート、(p
−メトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフレ
ート、(p−メトキシフェニル)フェニルヨードニウム
トリフレート、ビス(p−t−ブチルフェニル)フェニ
ルスルホニウムトリフレートなどのオニウム塩を用いて
本発明によるところのレジスト組成物を作製しても、現
像後の残膜特性が悪く、本発明者らが検討した中では唯
一BPITfが良好な残膜特性を示し、したがって優れ
たパタン形状を示した。
ル)ヨードニウムトリフレート(BPITf)を用い
る。金属元素を化学量論的に含まず、なおかつ、化学増
幅を効率良く進める酸発生剤としては、トリフレート系
のオニウム塩が非常に良い特性を示した。該酸発生剤の
代りに、トリフェニルスルホニウムトリフレート、(p
−メトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフレ
ート、(p−メトキシフェニル)フェニルヨードニウム
トリフレート、ビス(p−t−ブチルフェニル)フェニ
ルスルホニウムトリフレートなどのオニウム塩を用いて
本発明によるところのレジスト組成物を作製しても、現
像後の残膜特性が悪く、本発明者らが検討した中では唯
一BPITfが良好な残膜特性を示し、したがって優れ
たパタン形状を示した。
【0014】p−PHS、BATP、BPITf、の3
成分は本発明によるところのレジスト組成物の主要構成
材料であり、不揮発成分の99wt%以上を占める。こ
れら3成分の重量比率をそれぞれa、b、cと記する
と、それらの好適な値は、 0.16≦b<0.3 0.04≦c<0.07 a+b+c=1 a、b、cは正の値 で表される範囲である。bが0.16よりも小さい時に
は、現像後の残膜特性が悪くてレジスト表面が荒れるこ
とが、垂直入射光の散乱より容易に判別できた。bが
0.3以上の場合には、現像時にレジスト表面にパーテ
ィクルが顕著に発生した。cは0.04よりも小さいと
きはレジストの残膜特性が悪く、また、0.07以上の
場合には、逆テーパ状のパタン形状となった。
成分は本発明によるところのレジスト組成物の主要構成
材料であり、不揮発成分の99wt%以上を占める。こ
れら3成分の重量比率をそれぞれa、b、cと記する
と、それらの好適な値は、 0.16≦b<0.3 0.04≦c<0.07 a+b+c=1 a、b、cは正の値 で表される範囲である。bが0.16よりも小さい時に
は、現像後の残膜特性が悪くてレジスト表面が荒れるこ
とが、垂直入射光の散乱より容易に判別できた。bが
0.3以上の場合には、現像時にレジスト表面にパーテ
ィクルが顕著に発生した。cは0.04よりも小さいと
きはレジストの残膜特性が悪く、また、0.07以上の
場合には、逆テーパ状のパタン形状となった。
【0015】このような性状は塗布溶媒にも依存して変
化した。例えば、酢酸2−エトキシエチルを用いた場合
には、現像後のレジスト表面に、サブミクロンオーダの
クレータ状のへこみがパタン近傍に所々不規則に生じ
た。また、乳酸エチルを用いるとb及びcの量にほとん
ど依存せずに、パタンは逆テーパ状となった。ジグリム
を用いると相分離し易い性状を示した。酢酸イソアミル
を用いると、均一な塗布膜が得られなかった。当業者に
おいて、いわゆるレジスト溶媒として知られている溶媒
の中では、唯一、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート(PGMEA)のみが、塗布特性、パタ
ン形状、現像後のレジスト表面の荒れ、などの観点で使
用に耐え得る溶媒であった。
化した。例えば、酢酸2−エトキシエチルを用いた場合
には、現像後のレジスト表面に、サブミクロンオーダの
クレータ状のへこみがパタン近傍に所々不規則に生じ
た。また、乳酸エチルを用いるとb及びcの量にほとん
ど依存せずに、パタンは逆テーパ状となった。ジグリム
を用いると相分離し易い性状を示した。酢酸イソアミル
を用いると、均一な塗布膜が得られなかった。当業者に
おいて、いわゆるレジスト溶媒として知られている溶媒
の中では、唯一、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート(PGMEA)のみが、塗布特性、パタ
ン形状、現像後のレジスト表面の荒れ、などの観点で使
用に耐え得る溶媒であった。
【0016】固形成分とPGMEAとの比率は、求める
塗布膜厚に応じて若干変える必要が生じ得る。1例を示
すと、通常のスピン塗布法で0.7〜1.2μm程度の
膜厚に塗布する場合では、固形成分は15〜20wt%
程度が好適な濃度である。
塗布膜厚に応じて若干変える必要が生じ得る。1例を示
すと、通常のスピン塗布法で0.7〜1.2μm程度の
膜厚に塗布する場合では、固形成分は15〜20wt%
程度が好適な濃度である。
【0017】主要3成分と塗布溶媒の好適な組成は以上
の通りであるが、これをスピン塗布すると、塗布膜に著
しいストリエーションが生じた。ストリエーションは光
学的なアライメントにおいて重大な問題であり、また、
寸法誤差の原因にもなるので、電子線やX線リソグラフ
ィにおいても忌避されるべき問題である。
の通りであるが、これをスピン塗布すると、塗布膜に著
しいストリエーションが生じた。ストリエーションは光
学的なアライメントにおいて重大な問題であり、また、
寸法誤差の原因にもなるので、電子線やX線リソグラフ
ィにおいても忌避されるべき問題である。
【0018】本発明者らは、鋭意検討した結果、カチオ
ン系でもなく、アニオン系でもなく、唯一、ノニオン系
の界面活性剤のみが、パタン形成能を損ねることなく、
ストリエーションを防止できることを見いだした。その
濃度は、レジスト溶液に対して、0.0065wt%以
上必要であった。そして0.05wt%以上で、現像後
のパタン表面が荒れたため、0.05wt%未満が求め
られた。この範囲の中で、レジストのロット再現性と塗
布条件のマージンを検討した結果、0.01〜0.03
wt%がより好ましい範囲であった。
ン系でもなく、アニオン系でもなく、唯一、ノニオン系
の界面活性剤のみが、パタン形成能を損ねることなく、
ストリエーションを防止できることを見いだした。その
濃度は、レジスト溶液に対して、0.0065wt%以
上必要であった。そして0.05wt%以上で、現像後
のパタン表面が荒れたため、0.05wt%未満が求め
られた。この範囲の中で、レジストのロット再現性と塗
布条件のマージンを検討した結果、0.01〜0.03
wt%がより好ましい範囲であった。
【0019】なお、化学増幅レジストは露光後、PEB
までの放置により、レジスト特性が変化し易いが、本発
明におけるレジスト評価ではすべて、ポリスチレンをキ
シレンを塗布溶媒としてレジストの上層に塗布して2層
構成とし、PEB後にキシレンを用いてはく離するとい
う、オーバーコート法を用いた。これは直接的に本発明
によるところのレジストを何ら、変質や改善するもので
はなく、ただ単に、大気中の酸失活性不純物による悪影
響を避けるために用いるものであり、もし、減圧中、あ
るいは純度の高い不活性ガス中で露光からPEBまでを
行うことができたら、不要のものである。このような条
件下で塗布を行うことのできる装置は高価であるため
に、本実施例でははるかに安価に塗布等を行えるオーバ
ーコート法を用いた。
までの放置により、レジスト特性が変化し易いが、本発
明におけるレジスト評価ではすべて、ポリスチレンをキ
シレンを塗布溶媒としてレジストの上層に塗布して2層
構成とし、PEB後にキシレンを用いてはく離するとい
う、オーバーコート法を用いた。これは直接的に本発明
によるところのレジストを何ら、変質や改善するもので
はなく、ただ単に、大気中の酸失活性不純物による悪影
響を避けるために用いるものであり、もし、減圧中、あ
るいは純度の高い不活性ガス中で露光からPEBまでを
行うことができたら、不要のものである。このような条
件下で塗布を行うことのできる装置は高価であるため
に、本実施例でははるかに安価に塗布等を行えるオーバ
ーコート法を用いた。
【0020】以上の構成により、非常に高い感度でパタ
ン形成できるレジストを作製することができた。すなわ
ち、レジスト塗布後のプリベークを110℃で80秒
間、加速電圧が30kVの電子線あるいは中心波長が
0.8nmのシンクロトロン軟X線を用いて露光後、8
5℃で120秒間PEB、2.1wt%のテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で40秒
間現像することにより、電子線においては0.8μC/
cm2 、軟X線では40mJ/cm2 の感度を達成する
ことができた。
ン形成できるレジストを作製することができた。すなわ
ち、レジスト塗布後のプリベークを110℃で80秒
間、加速電圧が30kVの電子線あるいは中心波長が
0.8nmのシンクロトロン軟X線を用いて露光後、8
5℃で120秒間PEB、2.1wt%のテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で40秒
間現像することにより、電子線においては0.8μC/
cm2 、軟X線では40mJ/cm2 の感度を達成する
ことができた。
【0021】しかし、パタン形状を詳しく観察すると、
ラインパタンが中細りし、開口部あるいは基板界面で張
り出す性状が見られた。X線露光でパタン形成を行う
と、基板に対して垂直なプロファイルの潜像を形成する
ので、原理的には垂直なパタンが形成できるはずである
が、それにも関わらず、特に0.3μm以下のパタンで
明りょうとなり、寸法を設計値の±10%以内に抑える
という制御性を満足するところの最小寸法で解像限界を
定義すると、せいぜい0.3μmの解像限界しか達成で
きなかった。
ラインパタンが中細りし、開口部あるいは基板界面で張
り出す性状が見られた。X線露光でパタン形成を行う
と、基板に対して垂直なプロファイルの潜像を形成する
ので、原理的には垂直なパタンが形成できるはずである
が、それにも関わらず、特に0.3μm以下のパタンで
明りょうとなり、寸法を設計値の±10%以内に抑える
という制御性を満足するところの最小寸法で解像限界を
定義すると、せいぜい0.3μmの解像限界しか達成で
きなかった。
【0022】PEB温度を下げて、感度を450mJ/
cm2 と約一桁下げた条件で露光を行っても、解像限界
は0.2μmに達せず、プロセス条件で改善できる見通
しは得られなかった。そこで、材料的に改善するために
本発明者らは鋭意検討した結果、1分子中に1つのアミ
ノ基と1つのカルボキシル基を含む化合物をレジスト溶
液にごく微量に添加するだけで、垂直なパタン形状を得
ることに成功し、解像限界はラインパタンで0.2μ
m、ポールパタンでは0.15μmを達成するに到っ
た。ラインパタンが0.2μmまでしか解像しなかった
主原因は、マスク−ウエハ間のギャップを30μmとし
たことによるX線光学的な問題である。劇的な解像性の
向上が達成できたにもかからず、感度は無添加の場合と
比べて少々低下するのみであった。添加量は、レジスト
固形成分1g当り0.5マイクロモルでパタン形状改善
の効果が出始め、1.2マイクロモル以上で、0.2μ
m設計に対する許容範囲内になった。そして6マイクロ
モル以上で、解像性が逆に低下し、0.2μm領域のパ
タンが開口しなくなった。添加量は1.2マイクロモル
/g以上6マイクロモル/g未満であり、更に好適な量
は1.8〜3.7マイクロモル/gであった。2.4マ
イクロモル/g添加した場合で感度は55mJ/cm2
であり、無添加の場合よりも15mJ/cm2 低くなる
だけであった。特に、アントラニル酸、m−あるいはp
−アミノ安息香酸が好適であった。
cm2 と約一桁下げた条件で露光を行っても、解像限界
は0.2μmに達せず、プロセス条件で改善できる見通
しは得られなかった。そこで、材料的に改善するために
本発明者らは鋭意検討した結果、1分子中に1つのアミ
ノ基と1つのカルボキシル基を含む化合物をレジスト溶
液にごく微量に添加するだけで、垂直なパタン形状を得
ることに成功し、解像限界はラインパタンで0.2μ
m、ポールパタンでは0.15μmを達成するに到っ
た。ラインパタンが0.2μmまでしか解像しなかった
主原因は、マスク−ウエハ間のギャップを30μmとし
たことによるX線光学的な問題である。劇的な解像性の
向上が達成できたにもかからず、感度は無添加の場合と
比べて少々低下するのみであった。添加量は、レジスト
固形成分1g当り0.5マイクロモルでパタン形状改善
の効果が出始め、1.2マイクロモル以上で、0.2μ
m設計に対する許容範囲内になった。そして6マイクロ
モル以上で、解像性が逆に低下し、0.2μm領域のパ
タンが開口しなくなった。添加量は1.2マイクロモル
/g以上6マイクロモル/g未満であり、更に好適な量
は1.8〜3.7マイクロモル/gであった。2.4マ
イクロモル/g添加した場合で感度は55mJ/cm2
であり、無添加の場合よりも15mJ/cm2 低くなる
だけであった。特に、アントラニル酸、m−あるいはp
−アミノ安息香酸が好適であった。
【0023】本発明によるところのレジストは140℃
まで熱フローしなかった。そのため、絶縁膜基板のプラ
ズマエッチングにおけるレジストとしてそのままで使用
することができた。従来のノボラック系化学増幅レジス
トは120℃程度で熱フローするのに比較して明らかに
高い耐熱性を示した。また、溶解阻害剤の添加量が20
wt%の場合で、保護基の分解によるレジスト固形成分
の重量損失は高々3.4%にしかならず、プラズマエッ
チングにおけるレジストの収縮及びそれに伴う寸法変化
が、通常求められる±10%の寸法制御性を十分に満足
するほど小さいという優れた特徴を具現化することがで
きた。
まで熱フローしなかった。そのため、絶縁膜基板のプラ
ズマエッチングにおけるレジストとしてそのままで使用
することができた。従来のノボラック系化学増幅レジス
トは120℃程度で熱フローするのに比較して明らかに
高い耐熱性を示した。また、溶解阻害剤の添加量が20
wt%の場合で、保護基の分解によるレジスト固形成分
の重量損失は高々3.4%にしかならず、プラズマエッ
チングにおけるレジストの収縮及びそれに伴う寸法変化
が、通常求められる±10%の寸法制御性を十分に満足
するほど小さいという優れた特徴を具現化することがで
きた。
【0024】
【実施例】以下、本発明の感光性組成物を実施例及び比
較例により、詳細に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されない。
較例により、詳細に説明するが、本発明はこれら実施例
に限定されない。
【0025】なお、各例においては、以下の条件を用い
た。 1)レジスト溶液の調整方法 p−PHS、BATP、BPITfの所定量を秤量し、
PGMEAに18wt%の溶液になるように溶解させ
た。ノニオン系界面活性剤あるいは酸失活剤を添加する
場合には、この溶液に所定量加えて調合した。塗布前に
0.2μmのメンブランフィルタでろ過した。 2)製膜法 レジスト塗布装置として東京エレクトロン社のMark
Vを用い、6インチのシリコン基板にレジスト溶液を
スピン塗布し、110℃で80秒間プリベークした。そ
の上層に、ポリスチレン(ポリサイエンス社製)の10
%キシレン溶液をスピン塗布し、85℃で60秒間ベー
クした。 3)X線露光 中心波長が0.8nmのシンクロトロン軟X線を用いた
場合には、マスクはパタン化した0.65μmのタンタ
ル吸収体と2μmの窒化ケイ素メンブランからなるもの
を用い、基板−マスク間隔を30μmとして、大気中で
露光した。 4)電子線露光 電子線で露光する場合には、アプコ社製ABL−200
0描画装置を用い、加速電圧を30kV若しくは20k
Vで行った。 5)現 像 露光した基板は1時間以内にホットプレートを用いて、
85℃で120秒間PEBした。その後、室温に基板を
回転させながらキシレンをスプレー状に30秒間吹き付
け、1分間スピン乾燥することによって、ポリスチレン
をはく離した。2.1%のTMAH水溶液を用いて、6
0秒間パドル現像し、しかるのちに純水で30秒間リン
スし、パタンを得た。
た。 1)レジスト溶液の調整方法 p−PHS、BATP、BPITfの所定量を秤量し、
PGMEAに18wt%の溶液になるように溶解させ
た。ノニオン系界面活性剤あるいは酸失活剤を添加する
場合には、この溶液に所定量加えて調合した。塗布前に
0.2μmのメンブランフィルタでろ過した。 2)製膜法 レジスト塗布装置として東京エレクトロン社のMark
Vを用い、6インチのシリコン基板にレジスト溶液を
スピン塗布し、110℃で80秒間プリベークした。そ
の上層に、ポリスチレン(ポリサイエンス社製)の10
%キシレン溶液をスピン塗布し、85℃で60秒間ベー
クした。 3)X線露光 中心波長が0.8nmのシンクロトロン軟X線を用いた
場合には、マスクはパタン化した0.65μmのタンタ
ル吸収体と2μmの窒化ケイ素メンブランからなるもの
を用い、基板−マスク間隔を30μmとして、大気中で
露光した。 4)電子線露光 電子線で露光する場合には、アプコ社製ABL−200
0描画装置を用い、加速電圧を30kV若しくは20k
Vで行った。 5)現 像 露光した基板は1時間以内にホットプレートを用いて、
85℃で120秒間PEBした。その後、室温に基板を
回転させながらキシレンをスプレー状に30秒間吹き付
け、1分間スピン乾燥することによって、ポリスチレン
をはく離した。2.1%のTMAH水溶液を用いて、6
0秒間パドル現像し、しかるのちに純水で30秒間リン
スし、パタンを得た。
【0026】比較例1 リビングアニオン重合で合成された、重量平均分子量=
10500、分散度=1.1のp−PHSを用い、BA
TPを14wt%から30wt%まで2%刻みに9水準
変えて添加し、BPITfを3wt%から7wt%まで
1%刻みに5水準変えて添加して、PGMEAに溶解せ
しめてレジスト溶液を調合し、塗布膜厚を0.8〜1.
1μmとして、X線露光による評価を行った。現像後に
おける表面荒れ、膜減り、パーティクルの有無、及びX
線感度を調べた。図1に結果を示す。すなわち図1は溶
解阻害剤と酸発生剤の添加量を変えた場合のレジスト特
性を示す図であり、格子点は実験した組成を示し、A、
B、C、Dは領域を示す。なお、横軸はBATP(wt
%)、縦軸はBPITf(wt%)を示す。Bの領域
は、現像後にレジスト表面が荒れ、垂直光入射に対して
表面からの散乱光が顕著であった。また、膜減りも0.
1μm以上であった。Cの領域は現像後にレジスト表面
にパーティクルが顕著に発生した。Dの領域はレジスト
パタンが逆テーパ状になった。Aの領域はこのような表
面荒れ、膜減り、パーティクルの発生などがないか、あ
るいはあっても極めて軽微であり、感度は(40±4)
mJ/cm2 であった。
10500、分散度=1.1のp−PHSを用い、BA
TPを14wt%から30wt%まで2%刻みに9水準
変えて添加し、BPITfを3wt%から7wt%まで
1%刻みに5水準変えて添加して、PGMEAに溶解せ
しめてレジスト溶液を調合し、塗布膜厚を0.8〜1.
1μmとして、X線露光による評価を行った。現像後に
おける表面荒れ、膜減り、パーティクルの有無、及びX
線感度を調べた。図1に結果を示す。すなわち図1は溶
解阻害剤と酸発生剤の添加量を変えた場合のレジスト特
性を示す図であり、格子点は実験した組成を示し、A、
B、C、Dは領域を示す。なお、横軸はBATP(wt
%)、縦軸はBPITf(wt%)を示す。Bの領域
は、現像後にレジスト表面が荒れ、垂直光入射に対して
表面からの散乱光が顕著であった。また、膜減りも0.
1μm以上であった。Cの領域は現像後にレジスト表面
にパーティクルが顕著に発生した。Dの領域はレジスト
パタンが逆テーパ状になった。Aの領域はこのような表
面荒れ、膜減り、パーティクルの発生などがないか、あ
るいはあっても極めて軽微であり、感度は(40±4)
mJ/cm2 であった。
【0027】比較例2 重量平均分子量が、5500、6500、7300、8
200、10500、15000のp−PHSを用い、
BATPの添加量=20wt%、BPITfの添加量=
5wt%のレジスト溶液を6水準調合した。塗布膜厚が
0.6〜1.4μmとなった。X線露光によりパタン形
成を行い、0.2μmのL/Sパタン領域における、2
μm四方に生じたパタン間ブリッジ及びひげ状のスカム
の総数を調べた。図2に示す。すなわち図2はPHSの
重量平均分子量と0.2μmのL/S領域における2μ
m四方の面積内に現れたパタン間ブリッジ及びスカムの
総数の関係を示すグラフである。図2において横軸は重
量平均分子量、縦軸は(ブリッジ及びスカムの個数)/
4μm2 を示す。分子量が5500〜7300では1個
以上見られたが、8200以上では観測されなかった。
200、10500、15000のp−PHSを用い、
BATPの添加量=20wt%、BPITfの添加量=
5wt%のレジスト溶液を6水準調合した。塗布膜厚が
0.6〜1.4μmとなった。X線露光によりパタン形
成を行い、0.2μmのL/Sパタン領域における、2
μm四方に生じたパタン間ブリッジ及びひげ状のスカム
の総数を調べた。図2に示す。すなわち図2はPHSの
重量平均分子量と0.2μmのL/S領域における2μ
m四方の面積内に現れたパタン間ブリッジ及びスカムの
総数の関係を示すグラフである。図2において横軸は重
量平均分子量、縦軸は(ブリッジ及びスカムの個数)/
4μm2 を示す。分子量が5500〜7300では1個
以上見られたが、8200以上では観測されなかった。
【0028】比較例3 重量平均分子量が10500のp−PHSを用い、BA
TPの添加量=20wt%、BPITfの添加量=5w
t%のレジスト溶液を調合した。これにノニオン系の界
面活性剤として、3M社のFC430を添加した。6イ
ンチのシリコン基板に2300rpmでスピン塗布した
際に生じるストリエーションを、段差計を用い、2mm
走査して、数10μmの周期で生じた膜厚変動の中の最
大値をもって評価した。測定して得られた膜厚変動の値
はFC430の添加量と共に図3に示すように低下し、
レジスト溶液に対して0.065wt%以上の添加で、
50A以内とすることができた。0.05wt%として
も、膜厚変動に影響はなかったが、感度や寸法制御性等
の他の特性への影響を考慮して、0.01wt%が最も
好適であった。しかし、パタン形状の垂直性に関しては
不十分であった。なお、図3は界面活性剤の添加量とス
トリエーションによる膜厚変動の関係を示すグラフであ
る。図3において、横軸は界面活性剤添加量(wt
%)、縦軸は膜厚変動(A)を示す。
TPの添加量=20wt%、BPITfの添加量=5w
t%のレジスト溶液を調合した。これにノニオン系の界
面活性剤として、3M社のFC430を添加した。6イ
ンチのシリコン基板に2300rpmでスピン塗布した
際に生じるストリエーションを、段差計を用い、2mm
走査して、数10μmの周期で生じた膜厚変動の中の最
大値をもって評価した。測定して得られた膜厚変動の値
はFC430の添加量と共に図3に示すように低下し、
レジスト溶液に対して0.065wt%以上の添加で、
50A以内とすることができた。0.05wt%として
も、膜厚変動に影響はなかったが、感度や寸法制御性等
の他の特性への影響を考慮して、0.01wt%が最も
好適であった。しかし、パタン形状の垂直性に関しては
不十分であった。なお、図3は界面活性剤の添加量とス
トリエーションによる膜厚変動の関係を示すグラフであ
る。図3において、横軸は界面活性剤添加量(wt
%)、縦軸は膜厚変動(A)を示す。
【0029】実施例1 重量平均分子量が10500のp−PHSを用い、BA
TPの添加量=20wt%、BPITfの添加量=5w
t%のレジスト溶液を調合し、更にレジスト溶液に対し
て界面活性剤は0.01wt%添加した。酸失活剤とし
て、アントラニル酸を添加した。塗布膜厚は1.0μm
とし、X線露光によりパタン形成した。0.2μm径の
ホールパタンにおける、基板界面寸法と開口寸法の差Δ
dをもって、パタン形状の垂直性を評価した。結果を図
4に示す。すなわち図4はアントラニル酸の添加量(縦
軸、マイクロモル/レジスト固形分1g)と、0.2μ
m径のホールパタンにおける基板界面寸法と開口寸法の
差で定義したパタン寸法誤差Δd(横軸、μm)の関係
を示すグラフである。図4に示すように、アントラニル
酸を含まない場合には、Δd=0.13μmとなって逆
テーパ状のパタンとなったが、アントラニル酸の添加量
の増加に伴ってΔdは小さくなり、レジスト固形分1g
当り、2.4マイクロモルのアントラニル酸添加で、垂
直なパタンが得られるようになった。1.2マイクロモ
ルの添加で、Δd=0.03μm以下となり、0.2μ
m以上の解像特性を十分に満足することができた。6マ
イクロモル未満の添加で、他の特性に影響を与えること
なく垂直なパタンが得られた。ただし、最も好適には
2.4マイクロモルで十分であった。
TPの添加量=20wt%、BPITfの添加量=5w
t%のレジスト溶液を調合し、更にレジスト溶液に対し
て界面活性剤は0.01wt%添加した。酸失活剤とし
て、アントラニル酸を添加した。塗布膜厚は1.0μm
とし、X線露光によりパタン形成した。0.2μm径の
ホールパタンにおける、基板界面寸法と開口寸法の差Δ
dをもって、パタン形状の垂直性を評価した。結果を図
4に示す。すなわち図4はアントラニル酸の添加量(縦
軸、マイクロモル/レジスト固形分1g)と、0.2μ
m径のホールパタンにおける基板界面寸法と開口寸法の
差で定義したパタン寸法誤差Δd(横軸、μm)の関係
を示すグラフである。図4に示すように、アントラニル
酸を含まない場合には、Δd=0.13μmとなって逆
テーパ状のパタンとなったが、アントラニル酸の添加量
の増加に伴ってΔdは小さくなり、レジスト固形分1g
当り、2.4マイクロモルのアントラニル酸添加で、垂
直なパタンが得られるようになった。1.2マイクロモ
ルの添加で、Δd=0.03μm以下となり、0.2μ
m以上の解像特性を十分に満足することができた。6マ
イクロモル未満の添加で、他の特性に影響を与えること
なく垂直なパタンが得られた。ただし、最も好適には
2.4マイクロモルで十分であった。
【0030】実施例2 実施例1において、アントラニル酸の添加量を2.4マ
イクロモル/gとした組成物のX線感度及び電子線感度
を調べた。その結果、感度はそれぞれ62mJ/c
m2 、30kVにおける電子線感度は1.4μC/cm
2 、20kVにおける電子線感度は0.9μC/cm2
であった。
イクロモル/gとした組成物のX線感度及び電子線感度
を調べた。その結果、感度はそれぞれ62mJ/c
m2 、30kVにおける電子線感度は1.4μC/cm
2 、20kVにおける電子線感度は0.9μC/cm2
であった。
【0031】実施例3 実施例1において、アントラニル酸の替りにm−あるい
はp−アミノ安息香酸を等量用いても、効果は全く同じ
であり、同じレジスト特性が得られた。
はp−アミノ安息香酸を等量用いても、効果は全く同じ
であり、同じレジスト特性が得られた。
【0032】
【発明の効果】以上記述したように、本発明によれば、
電子線やX線を用いたリソグラフィにおいて100mJ
/cm2 以下の優れた感度と0.2μm以上の解像性を
有し、膜厚制御性に優れ、プラズマエッチングを用いて
基板をエッチングする際にも、十分な耐熱性と±10%
以下の寸法制御性を有して忠実に加工できる、ポジ型レ
ジスト組成物を提供できる。特に断面形状の垂直性に優
れるポジ型レジスト組成物を提供できる。
電子線やX線を用いたリソグラフィにおいて100mJ
/cm2 以下の優れた感度と0.2μm以上の解像性を
有し、膜厚制御性に優れ、プラズマエッチングを用いて
基板をエッチングする際にも、十分な耐熱性と±10%
以下の寸法制御性を有して忠実に加工できる、ポジ型レ
ジスト組成物を提供できる。特に断面形状の垂直性に優
れるポジ型レジスト組成物を提供できる。
【図1】溶解阻害剤と酸発生剤の添加量を変えた場合の
レジスト特性を示す図であり、格子点は実験した組成を
示し、A、B、C、Dは領域を示す。
レジスト特性を示す図であり、格子点は実験した組成を
示し、A、B、C、Dは領域を示す。
【図2】p−PHSの重量平均分子量と0.2μmのL
/S領域における2μm四方の面積内に現れたパタン間
ブリッジ及びスカムの総数の関係を示すグラフである。
/S領域における2μm四方の面積内に現れたパタン間
ブリッジ及びスカムの総数の関係を示すグラフである。
【図3】界面活性剤の添加量とストリエーションによる
膜厚変動の関係を示すグラフである。
膜厚変動の関係を示すグラフである。
【図4】アントラニル酸の添加量と、0.2μm径のホ
ールパタンにおける基板界面寸法と開口寸法の差で定義
したパタン寸法誤差Δdの関係を示すグラフである。
ールパタンにおける基板界面寸法と開口寸法の差で定義
したパタン寸法誤差Δdの関係を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 八木橋 不二夫 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 信越化学工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 淳 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 信越化学工業株式会社内 (72)発明者 高見沢 稔 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 信越化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−289340(JP,A) 特開 平7−120929(JP,A) 特開 平5−232704(JP,A) 特開 平4−215662(JP,A) 特開 平2−181151(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/039 G03F 7/004 G03F 7/029
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリ(p−ヒドロキシスチレン)、溶解
阻害剤、オニウム塩、ノニオン系界面活性剤、酸失活
剤、有機溶媒を含むポジ型レジスト組成物において、前
記ポリ(p−ヒドロキシスチレン)はアニオン重合法を
用いて合成されたものであって、かつ重量平均分子量が
8000より大きくて20000より小さく、前記溶解
阻害剤は下記式(化1)で表されるビス(p−t−ブト
キシカルボニルメチル)チモールフタレインであり、前
記オニウム塩はビス(p−t−ブチルフェニル)ヨード
ニウムトリフレートであり、前記酸失活剤は1分子中に
1つのアミノ基と1つのカルボキシル基を含む化合物で
あり、前記有機溶媒はプロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテートであることを特徴とするポジ型レジ
スト組成物。 【化1】 - 【請求項2】 請求項1において組成比が、下記のとお
り: 該ポリ(p−ヒドロキシスチレン):65重量部以上か
つ80重量部以下、 該溶解阻害剤:16重量部以上かつ30重量部未満、 該オニウム塩:4重量部以上かつ7重量部未満、 該ノニオン系界面活性剤:レジスト溶液に対して0.0
065wt%以上かつ0・05wt%未満、 該酸失活剤:該ポリ(p−ヒドロキシスチレン)と該溶
解阻害剤と該オニウム塩の混合組成1g当り、1.2マ
イクロモル以上6マイクロモル未満、 であることを特徴とするポジ型レジスト組成物。
Priority Applications (3)
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ID=12500389
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DE4214363C2 (de) * | 1991-04-30 | 1998-01-29 | Toshiba Kawasaki Kk | Strahlungsempfindliches Gemisch zur Ausbildung von Mustern |
US5348838A (en) * | 1991-07-31 | 1994-09-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Photosensitive composition comprising alkali soluble binder and photoacid generator having sulfonyl group |
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- 1994-02-14 JP JP03754194A patent/JP3271728B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-02-14 KR KR1019950002706A patent/KR100216109B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1995-02-14 US US08/388,508 patent/US5512417A/en not_active Expired - Fee Related
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