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JP3271270B2 - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

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JP3271270B2
JP3271270B2 JP28667291A JP28667291A JP3271270B2 JP 3271270 B2 JP3271270 B2 JP 3271270B2 JP 28667291 A JP28667291 A JP 28667291A JP 28667291 A JP28667291 A JP 28667291A JP 3271270 B2 JP3271270 B2 JP 3271270B2
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洋一 西依
小栗  隆雅
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Denso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送・受信装置によりデ
ジタルデータの送・受信を行なうデータ通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のデータ通信装置とし
て、例えば特開平2−62601号公報に開示されてい
る如く、データ通信時に送信データの一致を照合し、不
一致の場合はデータを再送信することによりデータ通信
を復旧するように構成されたデータ通信装置が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこうした従来の
データ通信装置では、異常検出のためのデータを、デー
タ伝送用のデータ線を用いて送信していたため、異常検
出データ伝送に時間がかかり、データ通信を高速に行う
ことができなかった。
【0004】つまり例えば複数のCPUを使ってエンジ
ン等を制御する車両用電子制御装置等においては、制御
精度を向上するために、多くのデータを高速で送信でき
るようにすることが要求されているが、上記従来の装置
では、異常検出用のデータと通信データとを同じデータ
線を使って送信しているため、データ線の使用効率が悪
く、送信側で異常を速やかに検出できずに通信の正常復
旧が遅れると共に、データ通信を高速に行うことができ
ないといった問題があった。
【0005】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、デジタルデータの送受信を行なうデータ通信装置
において、通信異常発生時に速やかに正常復旧すること
ができ、しかも通信を高速で行うことができるようにす
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、図1に例示する如く、デー
タ伝送を行うためのデータ線と、デジタルデータを上記
データ線上に送信する送信装置と、上記データ線を介し
て上記送信装置からのデジタルデータを受信する受信装
置とを備えたデータ通信装置において、上記送信装置と
受信装置との間に基準タイミング線と基準タイミング要
求線とを設けると共に、上記送信装置を、上記受信装置
に送信すべき複数のデジタルデータを、該各デジタルデ
ータを送信すべき周期に応じて区分した複数のデータ群
毎に、該周期に応じて予め設定されたスケジュールに従
って上記データ線上に送信し、且つ、予め設定された特
定のデータ群の送信時には、基準タイミング通信である
として、その旨を上記基準タイミング線を介して上記受
信装置に通知するよう構成し、更に、上記受信装置に、
上記送信装置から送信されてきたデジタルデータの異常
を検出する異常検出手段と、該異常検出手段にて異常が
検出されると、上記基準タイミング要求線を介して、上
記送信装置に上記基準タイミング通信を要求する基準タ
イミング通信要求手段とを設け、上記送信装置には、上
記基準タイミング要求線を介して上記受信装置から基準
タイミング通信が要求されると、その後のデータ送信
を、上記特定のデータ群から開始することで、データ通
信を復旧させるデータ通信復旧手段を設けたことを特徴
とするデータ通信装置。
【0007】
【作用及び発明の効果】以上のように構成された本発明
のデータ通信装置においては、送信装置がデータ線を介
して受信装置に送信する複数のデジタルデータが、送信
すべき周期に応じて複数のデータ群に区分されており、
送信装置は、各データ群のデジタルデータを、送信すべ
き周期に応じて予め設定されたスケジュールに従って、
データ線上に送信する。また、送信装置は、予め設定さ
れた特定のデータ群の送信時には、基準タイミング通信
であるとして、その旨を基準タイミング線を介して受信
装置に通知する。この結果、受信装置側では、この基準
タイミング線を介して、現在送信装置から送信されてい
るデータ群が基準タイミング通信による特定のデータ群
であることを検知し、その後送信装置から送信されてく
るデータ群についても上記スケジュールに基づき検知で
きることになる。つまり、本発明では、基準タイミング
線を用いて、受信装置側でのデジタルデータの受信動作
を送信装置側での送信動作に同期させることができる。
一方、受信装置側では、異常検出手段が、送信装置から
送信されてきたデジタルデータの異常を監視しており、
異常検出手段がそのデジタルデータの異常を検出する
と、基準タイミング通信要求手段が、基準タイミング要
求線を介して、送信装置に基準タイミング通信を要求す
る。すると、送信装置側では、データ通信復旧手段が、
その後のデータ送信を、特定のデータ群の送信を行う基
準タイミング通信から開始することで、データ通信を復
旧させる。この結果、受信装置側で送信装置から送信さ
れてきたデジタルデータの異常を検出すると、送信装置
からの次回のデータ送信は、必ず基準タイミング通信用
の特定のデータ群となり、その後は、通常通り、上記ス
ケジュールに従って、各データ群のデジタルデータが送
信装置から受信装置に送信されることになる。そして、
基準タイミング通信では、上記のように、基準タイミン
グ線を介して送信装置から受信装置にその旨が通知され
るので、受信装置側では、基準タイミング線からの通知
によって、デジタルデータの異常検出後、送信装置から
のデジタルデータの送信が正常に復旧したことを速やか
に検知し、通常通りのデータ受 信動作に入ることができ
る。つまり、送信装置−受信装置間でデータ通信の同期
をとる場合、従来では、実際のデータ通信に先だって、
データ線を用いて同期用データを送受信するが、この方
法では、データ通信を開始するまでに時間がかかる。そ
して、この問題は、データ通信の異常検出後、正常に復
旧させる場合も同様に発生する。しかし、本発明では、
基準タイミング要求線を用いて受信装置側から送信装置
側へ通信異常を報知し、送信装置側では、この報知に従
い、その後のデータ通信を基準タイミング通信から開始
し、同時に、受信装置側への基準タイミング通信を通知
することから、異常発生後に、データ通信を速やかに正
常に復旧させることができるようになるのである。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は本発明が適用された実施例の車両用エン
ジン制御装置の構成を表すブロック図である。
【0009】図2に示す如く、本実施例の車両用エンジ
ン制御装置は、燃料噴射量制御,アイドル回転制御,燃
料ポンプ制御,バルブ駆動制御,過給圧制御,故障診断
制御等を行なう電子制御回路(ECU)10と、点火時
期制御,ノック制御,過給圧演算等を行なう電子制御回
路(ECU)20とから構成されている。
【0010】ECU10は、スタートスイッチ,クラッ
チスイッチ等の各種スイッチ信号を入力するための入力
バッファ11、回転数センサ,気筒判別センサ等からの
パルス信号を波形整形して入力する波形整形回路12、
吸気管圧力,冷却水温等を検出する各種センサからのア
ナログ信号をデジタル信号に変換して入力するA/D変
換器13、燃料噴射弁,アイドルスピードコントロール
バルブ等の駆動信号を出力する出力ドライバ14、これ
ら各部に接続されたI/Oポート15、I/Oポート1
5を介して上記スイッチ信号やセンサ信号を取り込んで
エンジン制御のための演算処理を行ない、出力ドライバ
14から各種駆動信号を出力させるCPU16、CPU
16にて演算処理を行うためのプログラムや各種データ
が予め格納されたROM17、及びCPU16にて演算
処理を行なう際にデータが一時的に格納されるRAM1
8により構成されており、ECU20も、ECU10と
同様、入力バッファ21、波形整形回路22、A/D変
換器23、出力ドライバ24、I/Oポート25、CP
U26、ROM27、及びRAM28により構成されて
いる。
【0011】ここで上記各CPU16,26は、通信機
能を有し、同期式のシリアル通信により双方向にデータ
通信を行う。即ち、本実施例においては、CPU16が
マスタ、CPU26がスレーブと定義されており、各C
PU16、26間が、マスタ側からスレーブ側に通信用
のクロック信号を供給するための通信専用クロック線
A、マスタ側からスレーブ側にデジタルデータを送信す
るためのデータ線B、スレーブ側からマスタ側にデジタ
ルデータを送信するためのデータ線C、マスタ側からス
レーブ側に現在基準タイミング通信を行っている旨を知
らせるための基準タイミング線D、スレーブ側からマス
タ側に基準タイミング通信を要求するための基準タイミ
ング要求線E、及びスレーブ側からマスタ側にデジタル
データの受信処理を完了した旨を知らせるための受信完
了信号線Fにより接続されている。
【0012】そして各CPU16,26は、図3に示す
如く、一回の通信で8ビットのデジタルデータを同時に
送受信するために、データ線B,Cにより接続された8
ビットのシフトレジスタ16a,26aを備えており、
マスタ側CPU16による通信制御の下で、まず送信す
べきデジタルデータを各シフトレジスタ16a,26a
にストアしておき、通信用のクロック信号により各シフ
トレジスタ16a,26a内の送信データを1ビットづ
つシフトして、各データ線B,C上に送出することによ
り、送信データを他方のシフトレジスタ26a,16a
に転送する、といった手順でデータ送信を行なう。また
データ送信後は、他方のCPUからの送信データがシフ
トレジスタにストアされた状態となるので、そのデータ
(受信データ)を受信バッファに取り込む。
【0013】またこのように各CPU16,26は、シ
フトレジスタ16a、26aを用いてデジタルデータを
相互に交換することによりデータ通信を行うため、各E
CU10,20のROM17,27内には、データ交換
を行なうデータの種類,順序,データ量等を表すデータ
リストが、予め設定されたデータ通信の種類毎に記憶さ
れている。
【0014】即ち、本実施例では、エンジン制御実行時
に、スロットル開度,バッテリ電圧,スイッチ入力等の
高速でデータ交換の必要なデータを8msec.毎のデータ
通信(基準タイミング通信)で、冷却水温や大気圧等の
高速でデータ交換をする必要のないデータを32msec.
毎のデータ通信で、その中間のデータを16msec.毎の
データ通信で、夫々、データ交換するようにされてお
り、このために各ROM17,27内には、これら各デ
ータ通信の種類毎に、データ交換を行なうデータの種
類,順序,データ量等を表すデータリストが格納されて
いるのである。
【0015】尚本実施例のデータ通信はマスタ側CPU
16の制御の下に行われるため、ECU10のROM1
7内には、データ通信を開始する際にデータ通信の種類
を決定するためのスケジュールデータが格納されてい
る。また各CPU16,26は、エンジン制御のための
データ通信の他、エンジン制御用コンピュータの組立時
や車両点検の際にも、各作業に必要なデータ通信を行え
るようにされており、そのために、エンジン制御のため
の通常通信モード,組立工場内での検査用通信モード,
及び修理のためのサービス通信モード,の3種の通信モ
ードが予め設定されており、これら各通信モード毎に、
上記スケジュールデータ及びデータリストが作成されて
いる。
【0016】以下、上記のようにマスタ側CPU16に
よる制御の下で実行されるデータ通信について、図4〜
図12に示すフローチャートに沿って説明する。まず図
4はマスタCPUにて4msec.毎に実行されるデータ送
信開始処理を表すフローチャートである。
【0017】図に示す如くこの処理が開始されるとまず
S10にて、前回の通信より所定時間(例えば4.09
6msec.)以上経過しているかどうかをチェックし、所
定時間以上経過していればS11に移行する。S11で
は、図5に示す如く、基準タイミング要求線EがLow レ
ベルでスレーブ側より基準タイミング通信の要求がある
か否か(S110)、RAM18内に格納されている通
信カウンタの値が設計値以外の異常な値となっているか
否か(S111)、及びRAM18内に格納されている
現在の通信モードを表すデータが前述の3種の通信モー
ド以外のデータとなっているか否か(S112)を夫々
判断し、これら各判断処理のいずれかで肯定判断された
場合には、何等かの異常が発生しているものとして基準
タイミング通信を行うための基準タイミングフラグをセ
ットする(S113)、といった手順でRAM値のチェ
ック処理を行なう。
【0018】次に続くS12では、S11にて異常が判
定されたか否かを判断し、異常が判定されていれば後述
のS18に移行し、異常が判定されていなければS13
に移行して、前回の通信は完了しているか否かを判断す
る。そして通信処理が処理遅れ等で、前回の通信が今回
の通信開始タイミングまで影響している場合には、新た
な通信は開始せずにスキップし、S22にてそのスキッ
プ回数をカウントする。そして続くS23にて、そのカ
ウントしたスキップ回数から通信のスキップが連続して
所定回以上起こったか否かを判断し、スキップが連続し
て所定回以上起こっている場合には、CPU間の通信処
理において何等かの異常(例えばスレーブ側CPU26
の暴走で正常な通信ができなくなった)が発生したもの
として、システムリセットをかけ、そうでなければその
まま処理を終了する。
【0019】一方S13にて前回の通信が完了している
と判断された場合には、S14に移行して、前回の通信
でスレーブCPU26より転送されてきた受信バッファ
上の受信データを全て加算する周知のチェックサム演算
を行ない、S15にてその演算結果と受信データ内の最
終データであるミラーコードとから、チェックサムエラ
ーをチェックする。そしてチェックサムエラーが発生し
ていなければ、S16にて受信データのRAM18への
書き込み処理を行った後、S18に移行し、チェックサ
ムエラーが発生していれば、S17にてエラー回数のカ
ウント処理を行ない、S18に移行する。
【0020】尚受信データのRAM18への書き込み
(S16)は、図6に示す如く、ROM17内に格納さ
れているスケジュールデータから前回行ったデータ通信
の種類をチェックし(S160)、その種類に対応した
受信用のデータリストを読み込み(S161)、そのデ
ータリストに基づき受信バッファ内のデータ量が正常か
どうかを判断し(S162)、データ量が正常であれば
データリストに基づき受信バッファ内の受信データをR
AM18に転送する(S163)といった手順で実行さ
れ、またエラー回数のカウント(S17)は、図7に示
す如く、チェックサムエラーの連続回数をカウントして
(S170)、そのカウント数が所定値以上かどうかを
判断し(S171)、所定値以上であれば基準タイミン
グフラグをセットする(S172)、といった手順で実
行される。
【0021】次にS18では、通信モードを決定する。
既述したように、本実施例では、3種類の通信モードが
決定されているため、ここでは外部からのモード選択指
令に応じて、このいずれかの通信モードを設定する。そ
して通信モードが設定されると、続くS19に移行し
て、この通信モードに対応したスケジュールデータに基
づきデータ通信の種類を決定するスケジューリング処理
(図8)を行なう。
【0022】このスケジューリング処理では、図8に示
す如く、まず基準タイミングフラグがセットされている
か否かにより現在通信異常が発生しているか否かを判断
し(S190)、通信異常が発生している場合には、強
制的に基準タイミング通信を行なうために基準タイミン
グのシーケンスコードをセットし(S196)、スレー
ブ側に基準タイミング通信の開始を知らせるために基準
タイミング線DをLowレベルにする(S197)。また
通信異常が発生していない場合には、スケジュールカウ
ンタを更新し(S191)、このカウンタ値とスケジュ
ールデータとに基づき現在データ通信を行なうタイミン
グであるかどうかを判断する(S192)。そしてデー
タ通信を行なうタイミングければそのまま処理を終了
し、データ通信のタイミングであれば、上記カウント値
とスケジュールデータとから求められるデータ通信の種
類が基準タイミング通信であるかどうかを判断し(S1
93)、基準タイミング通信であれば、基準タイミング
のシーケンスコードをセットし(S196)、基準タイ
ミング線DをLow レベルにする(S197)。また今回
のデータ通信が基準タイミング通信でなく、16msec.
通信或は32msec.通信であれば、その種類に対応した
通信タイミングを表すシーケンスコードをセットし(S
194)、基準タイミング線DをHighレベルにする(S
195)。こうして通信タイミングを表すシーケンスコ
ードがセットされ基準タイミング線Dのレベルが設定さ
れると、通信モードを表すコードを上位4ビット、通信
タイミングを表すシーケンスコードを下位4ビットとし
て、8ビットの制御コードを作成し(S198)、処理
を終了する。
【0023】このようにスケジューリング処理が実行さ
れると、今度はS20に移行し、図9に示す如く、上記
スケジューリングにて決定した今回のデータ通信の種類
をチェックし(S201)、データ通信の種類に対応し
た送信用のデータリストを読み込み(S202)、デー
タリストに基づき送信データのデータ量をセットアップ
し(S203)、データリストに従いRAM18から送
信すべきデータをピックアップして、送信バッファにセ
ットし(S204)、更にその送信データのチェックサ
ムを計算してミラーコードを作成し、最終の送信データ
として送信バッファにストアする(S205)、といっ
た手順で送信データを送信バッファにセットする。そし
て続くS21では、S19のスケジューリング処理で作
成した制御コードをシフトレジスタ16aに書き込み、
データ通信用のクロック信号を発生することにより、デ
ータ通信を開始し、処理を一旦終了する。
【0024】この後マスタ側CPU16は、受信完了信
号線Fを介して、スレーブ側CPU26からの受信完了
信号の入力(Low レベルからHighレベルへのエッジ入
力)があるまで、エンジン制御用の処理プログラムを実
行し、スレーブ側CPU26から受信完了信号の入力が
あると、スレーブ側の通信処理が完了したものと判断し
て、図10に示す割込処理を実行する。
【0025】即ち、この割込処理では、まずS30で基
準タイミング線DをHighレベルにした後、S31に移行
し、通信開始時にセットされる通信継続フラグを用いて
現在通信が継続中であるか否かを判断し、通信が継続中
でなければ、後述のS40に移行する。また通信が継続
中であれば、S32にて前回の処理で制御コードを送信
した直後であるか否かを判断し、制御コードを送信した
直後でなければS33に移行して、シフトレジスタ16
a内の受信データを受信バッファにストアする。そして
続くS34では、S37で更新される通信カウンタの値
から全データを受信したか否かを判断し、全データを受
信していなければ、S35で通信フェイルフラグ及び割
込フラグをリセットし、S36で受信完了信号線Fのレ
ベルが通常のLow レベルとなっているのを確認し、S3
7で通信カウンタを更新した後、S38にて、送信バッ
ファ内に格納されている次に送信すべきデータをシフト
レジスタ16aにセットして、データ通信用のクロック
信号を発生することによりデータ送信を行ない、処理を
終了する。
【0026】一方S32にて前回の処理で制御コードを
送信した直後であると判断された場合には、スレーブ側
CPU26からの送信データは意味のないものである
(スレーブ側CPU26は、制御コードを受信して送信
データの準備を行ない、次回のデータ通信からデータ送
信を開始する)ため、そのままS35に移行し、上記S
35〜S38の一連の送信処理を行なった後、処理を終
了する。またS34にて全データを受信したと判断され
た場合には、S39で通信継続フラグをリセットし、S
40で通信フェイルフラグ及び割込フラグをリセット
し、S41で受信完了信号線Fのレベルが通常のLow レ
ベルであることを確認した後処理を終了する。
【0027】次に図11はスレーブ側CPU26にて実
行される通信処理を表すフローチャートである。尚この
処理は、マスタ側CPU16からのデータ送信により割
込処理されるものであり、スレーブ側CPU26は、通
常、メインルーチンにてエンジン制御用の処理プログラ
ムを実行している。
【0028】図に示す如くこの処理が開始されると、ま
ずS50にて、上記S11と同様にRAM28内の通信
カウンタ及び通信モードのチェックを行ない、異常時に
は基準タイミング要求フラグをセットする、といった手
順でRAM値のチェック処理を行なった後、S51に
て、マスタ側CPU16に対してエッジ割込をかけれる
ように、受信完了信号線Fをスタンバイ状態(即ち、Lo
w レベル)にし、S52にて、基準タイミング線DがLo
w レベルか否かによって現在基準タイミング通信の開始
タイミングか否かを判断し、基準タイミング通信の開始
タイミングでなければ、S53にてシフトレジスタ26
a内の受信データが制御コードかどうかをチェックす
る。
【0029】そしてS52にて基準タイミング線DがLo
w レベルであると判断されるか、S53にて受信データ
が制御コードであると判断されると、S59で通信継続
フラグをセットし、S60で通信カウンタを初期化し、
S61にて、受信バッファ内の受信データ(即ち制御コ
ード)から通信モード及びデータ通信の種類を解析する
と共に、制御コードが正常かどうかのチェックを行い、
制御コード異常時には基準タイミング要求フラグをセッ
トする、といった手順で制御コードのチェックを行な
い、S62に移行する。
【0030】S62では、S61にて制御コードが正常
と判定されたか否かを判断し、制御コードに異常があれ
ば、後述のS64に移行し、制御コードが正常であれ
ば、S63に移行して、前述のS20と同様に、通信モ
ード及びデータ通信の種類に対応した送信データを作成
して送信バッファにセットする。また続くS56では、
送信バッファ内の送信データの中から今回送信すべきデ
ータを抽出してシフトレジスタ26aにセットし、S5
7にて通信カウンタを更新し、S58にて、受信完了信
号線Fを一旦HighレベルにしてLow レベルに戻すことに
より、マスタ側CPU16にエッジ割込をかけ、S64
に移行する。
【0031】一方S53にて、受信データが制御コード
でないと判断されると、S54に移行してシフトレジス
タ26a内の受信データを受信バッファにストアし、S
55にて全データを受信したか否かを判断する。そして
全データを受信していなければS56に移行して、上記
S56〜S58の処理を実行した後、S64に移行し、
全データを受信していれば、S68に移行して、図12
に示す受信完了処理を実行して処理を終了する。
【0032】次にS64では、S50又はS61のチェ
ック処理にてセットされる基準タイミング要求フラグか
ら、RAM値又は受信データの異常によりマスタ側CP
U16に対して基準タイミング通信を要求すべきかどう
かを判断し、基準タイミング通信を要求する場合にはS
65で基準タイミング要求線EをLowレベルに、逆に基
準タイミング通信を要求しない場合にはS66で基準タ
イミング要求線EをHighレベルにして、S67に移行す
る。そしてS67では、通信フェイルフラグ及び割込フ
ラグをリセットし、処理を終了する。
【0033】次に上記S68の受信完了処理では、図1
2に示す如く、まずS681でチェックサム演算を行な
い、S681でチェックサムエラーのチェックを行な
う。尚ここでチェックサムエラーが連続して6回以上発
生していれば、通信異常と判断して基準タイミング要求
フラグをセットする。そしてチェックサムエラーが発生
していなければ、S683に移行して、前述のS16と
同様、受信バッファ内の受信データをRAM18に転送
した後、S684に移行し、チェックサムエラーが発生
していなければそのままS684に移行する。そしてS
684では、前述のS64と同様、基準タイミング要求
フラグがセットされているか否かを判断し、基準タイミ
ング要求フラグがセットされていれば、S685にて基
準タイミング要求線EをLow レベルにした後、S687
で通信フェイルフラグ及び割込フラグをリセットし、基
準タイミング要求フラグがリセットされていれば、S6
86にて基準タイミング要求線EをHighレベルにして、
S687を実行する。そしてS688にて通信継続フラ
グをリセットし、S689にて通信カウンタをクリア
し、処理を終了する。
【0034】以上説明したように本実施例のエンジン制
御装置においては、図13に示す如く、まずマスタ側C
PU16が4msec.毎の通信開始処理(B)にて、通信
モード及び種類を決定し、それに対応した制御コードC
Oを送信すると、これに伴いスレーブ側CPU26が割
込処理(I)にて通信の準備を行ない、通信準備が終了
すると、受信完了信号線Fを介して、マスタ側CPU1
6に対してエッジ割込をかける。そしてエッジ割込
(I)によりマスタ側CPU16がデータ送信を行なう
と、このデータ送信に伴いスレーブ側CPU26が割込
処理(I)を行ない、受信データを処理し、この処理が
終了すると受信完了信号線Fを介して、マスタ側CPU
16に対して再度エッジ割込をかける、といった手順で
順次デジタルデータDAの交換を行なう。そして最後に
チェックサムエラーチェック用のミラーコードCHの交
換がなされ、データ通信が終了する。
【0035】またこうしたデータ通信は、予め設定され
たスケジュールデータに従い、4msec.毎に、基準タイ
ミング通信,16msec.通信,基準タイミング通信,3
2msec.通信…といった順序で実行されるが、各CPU
16,26は、データ通信時にRAM値の異常判定や受
信データの異常判定を行なうようにされており、スレー
ブ側CPU26がこうした通信異常を検出すると、図1
4に示す如く(図はスレーブ側CPU26が受信した制
御コードの異常を検出した場合を示している)基準タイ
ミング要求線EをLow レベルにする。するとマスタ側C
PU16は、この基準タイミング要求線Eからスレーブ
側CPU26での通信異常を検知して、データ通信を正
常にすべく、次の通信を基準タイミング通信に切り替
え、その旨をスレーブ側CPU26に報知するために基
準タイミング線DをLow レベルにする。またマスタ側C
PU16が通信異常を検出した場合にも、マスタ側CP
U16は、次の通信を基準タイミング通信に切り替え、
その旨をスレーブ側CPU26に報知するために基準タ
イミング線DをLow レベルにする。
【0036】このため、本実施例では、通信異常発生時
には、基準タイミング通信により各CPU16,26間
でのデータ通信の同期とって、データ通信を速やかに正
常状態に復旧させることが可能となる。つまりこうした
シリアル通信にて同期をとる場合、従来では、実際のデ
ータ通信に先だって、データ線を用いて、同期用のコー
ドデータをマスタ−スレーブ間で転送し合うようにされ
ているが、この方法では、データ通信を開始するまでに
時間がかかり、本実施例のように短い周期で多量のデー
タ交換をする場合には、制御処理遅れの問題を引き起こ
すことがある。しかし、本実施例では、基準タイミング
要求線Eと基準タイミング線Dとを用いて、スレーブ側
からマスタ側への通信異常の報知及びマスタ側からスレ
ーブ側への基準タイミング通信の実行指令を行なうよう
にされており、データ線はデータ通信のみに使用してい
るので、こうした問題を解決して、データ通信を高速に
行ない、かつ通信異常が発生しても速やかに復旧させる
ことができるようになるのである。
【0037】また本実施例では、マスタ側CPU16が
図4に示すS13,S12,S23の処理によってスレ
ーブ側CPU26の動作状況(例えば暴走していないか
どうか)をチェックし、システムリセットにより復旧さ
せるようにされているので、データ通信の信頼性をより
向上することができる。また更に各CPU16,26に
て、チェックサムエラーを検出した場合には、受信デー
タを破棄するだけで、システムリセットをかけないの
で、他のエンジン制御系への影響を少なくすることが可
能となる。
【0038】尚本実施例においては、マスタ側CPU1
6が本発明の送信装置に相当し、スレーブ側CPU26
が本発明の受信装置に相当する。また、スレーブ側CP
U26にて実行される処理の内、RAM値、制御コー
ド、及びチェックサムエラーのチェックを行うS50、
S61、S682のチェック処理が、本発明の異常検出
手段に相当し、これらのチェック結果に従い基準タイミ
ング要求線EをLow レベルに設定するS65及びS68
5の処理が、本発明の基準タイミング通信要求手段に相
当する。また、マスタ側CPU16にて実行される処理
の内、基準タイミング要求線EがLow レベルでスレーブ
側より基準タイミング通信の要求があるか否かを判定し
て(S110)、基準タイミング通信の要求があれば基
準タイミングフラグをセットし(S113)、基準タイ
ミングフラグがセットされている場合に、強制的に基準
タイミング通信を行なうために基準タイミングのシーケ
ンスコードをセットして(S196)、スレーブ側に基
準タイミング通信の開始を知らせるために基準タイミン
グ線DをLow レベルにする(S197)、一連の処理
が、本発明のデータ通信復旧手段に相当する。そして、
本実施例では、2つのCPU間で双方向にデータ通信を
行なうシステムについて説明したが、本発明は、一方向
のデータ通信を行なうシステムに応用することもでき
る。
【0039】また更に本実施例では、2回目以降のデー
タ通信を割込ルーチンにて行なうようにしているが、処
理遅れや高速にデータ通信をする必要がなければ、全て
のデータをベースルーチンで処理することもできる。ま
た本実施例では、マスタ側CPU16での基準タイミン
グ要求線Eによる異常判定を、基準タイミング要求線E
のレベルチェックにより行っているが、検出信号のエッ
ジをチェックすることにより異常判定を行なうようにし
てもよい。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】 実施例の車両用エンジン制御装置の構成を表
すブロック図である。
【図3】 CPU間でのデジタルデータの交換動作を説
明する説明図である。
【図4】 マスタCPUにて実行されるデータ送信開始
処理を表すフローチャートである。
【図5】 図4のS11にて実行されるRAM値のチェ
ック処理を表すフローチャートである。
【図6】 図4のS16にて実行される受信データのR
AMへの書き込み処理を表すフローチャートである。
【図7】 図4のS17にて実行されるチェックサムエ
ラーのカウント処理を表すフローチャートである。
【図8】 図4のS19にて実行される通信のスケシュ
ーリング処理を表すフローチャートである。
【図9】 図4のS20で実行される送信データの送信
バッファへのセット処理を表すフローチャートである。
【図10】 マスタCPUにて実行されるデータ送信割
込処理を表すフローチャートである。
【図11】 スレーブCPUにて実行されるデータ受信
割込処理を表すフローチャートである。
【図12】 図11のS68にて実行される受信完了処
理を表すフローチャートである。
【図13】 通信正常時の通信動作の一例を表すタイム
チャートである。
【図14】 通信異常時の通信動作の一例を表すタイム
チャートである。
【符号の説明】
10,20…電子制御回路(ECU) 11,21…入
力バッファ 12,22…波形整形回路 13,23…A/D変換
器 14,24…出力ドライバ 15,25…I/Oポー
ト 16…CPU(マスタ) 26…CPU(スレーブ) 17,27…ROM 18,28…RAM 16a,26a…シフトレジスタ A…通信専用クロ
ック線 B,C…データ線 D…基準タイミング線 E…基準タイミング要求線 F…受信完了信号線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ伝送を行うためのデータ線と、デ
    ジタルデータを上記データ線上に送信する送信装置と、
    上記データ線を介して上記送信装置からのデジタルデー
    タを受信する受信装置とを備えたデータ通信装置におい
    て、 上記送信装置と受信装置との間に基準タイミング線と基
    準タイミング要求線とを設けると共に、 上記送信装置を、上記受信装置に送信すべき複数のデジ
    タルデータを、該各デジタルデータを送信すべき周期に
    応じて区分した複数のデータ群毎に、該周期に応じて予
    め設定されたスケジュールに従って上記データ線上に送
    信し、且つ、予め設定された特定のデータ群の送信時に
    は、基準タイミング通信であるとして、その旨を上記基
    準タイミング線を介して上記受信装置に通知するよう構
    成し、 更に、 上記受信装置に、上記送信装置から送信されてき
    たデジタルデータの異常を検出する異常検出手段と、
    異常検出手段にて異常が検出されると、上記基準タイミ
    ング要求線を介して、上記送信装置に上記基準タイミン
    グ通信を要求する基準タイミング通信要求手段とを設
    け、上記 送信装置には、上記基準タイミング要求線を介して
    上記受信装置から基準タイミング通信が要求されると、
    その後のデータ送信を、上記特定のデータ群から開始す
    ることで、データ通信を復旧させるデータ通信復旧手段
    を設けたことを特徴とするデータ通信装置。
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