JP3268260B2 - ダブルリンク式クレーン - Google Patents
ダブルリンク式クレーンInfo
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- JP3268260B2 JP3268260B2 JP04926798A JP4926798A JP3268260B2 JP 3268260 B2 JP3268260 B2 JP 3268260B2 JP 04926798 A JP04926798 A JP 04926798A JP 4926798 A JP4926798 A JP 4926798A JP 3268260 B2 JP3268260 B2 JP 3268260B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダブルリンク式クレ
ーンに関し、特に、港湾での岸壁荷役に使用されるダブ
ルリンク式の多目的クレーンに適用して有用なものであ
る。
ーンに関し、特に、港湾での岸壁荷役に使用されるダブ
ルリンク式の多目的クレーンに適用して有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の最も一般的な多目的クレー
ンの側面図である。同図に示すように、本多目的クレー
ンは走行架台51を有しており、走行架台51の上面側
にはセンターポスト51a、下面側にはタイヤ走行装置
52とアウトリガー53がそれぞれ備えられている。
ンの側面図である。同図に示すように、本多目的クレー
ンは走行架台51を有しており、走行架台51の上面側
にはセンターポスト51a、下面側にはタイヤ走行装置
52とアウトリガー53がそれぞれ備えられている。
【0003】センターポスト51a上には、旋回機構5
5を介して旋回台(旋回デッキ)54が設けられてい
る。旋回台54は旋回機構55による駆動操作で旋回さ
れるように構成されている。旋回台54上の後部側には
機械室56が設けられ、前側にはAフレーム57が固定
配置され、更に前側にはブーム58が設けられている。
機械室56には、俯仰用ウインチ60と巻上げウインチ
61とが前後に設けられている。
5を介して旋回台(旋回デッキ)54が設けられてい
る。旋回台54は旋回機構55による駆動操作で旋回さ
れるように構成されている。旋回台54上の後部側には
機械室56が設けられ、前側にはAフレーム57が固定
配置され、更に前側にはブーム58が設けられている。
機械室56には、俯仰用ウインチ60と巻上げウインチ
61とが前後に設けられている。
【0004】ブーム58は旋回台54上に基端部が軸着
され、基端部を支点として俯仰動可能となっており、先
端付近が俯仰用ウインチ60からAフレーム57の上部
を経て繰り出される俯仰索59によって支持され、俯仰
用ウインチ60の駆動で起伏(俯仰)操作される。ブー
ム58の先端側には、フック64付きのシーブブロック
63が設けられている。シーブブロック63は巻上げウ
インチ61からAフレーム57の上部を経て繰り出され
る巻上索62によって、ブーム58の先端から吊り支え
られている。スプレッダー65はコンテナー67を支持
する吊り具であり、フック64に策66で四隅を吊り支
えられている。なお、図5中の68は接岸されたコンテ
ナー運搬船である。
され、基端部を支点として俯仰動可能となっており、先
端付近が俯仰用ウインチ60からAフレーム57の上部
を経て繰り出される俯仰索59によって支持され、俯仰
用ウインチ60の駆動で起伏(俯仰)操作される。ブー
ム58の先端側には、フック64付きのシーブブロック
63が設けられている。シーブブロック63は巻上げウ
インチ61からAフレーム57の上部を経て繰り出され
る巻上索62によって、ブーム58の先端から吊り支え
られている。スプレッダー65はコンテナー67を支持
する吊り具であり、フック64に策66で四隅を吊り支
えられている。なお、図5中の68は接岸されたコンテ
ナー運搬船である。
【0005】このクレーンは、荷の種類に応じてフック
64にスプレッダー65やバケット等の吊り具を適宜付
け替えて、多目的に使用することができる。
64にスプレッダー65やバケット等の吊り具を適宜付
け替えて、多目的に使用することができる。
【0006】コンテナーの荷役時には、上記の如く吊り
具としてスプレッダー65を取付け、複数個のアウトリ
ガー53を伸ばして接地させることにより走行架台51
を固定状態にした後、ブーム58を緩い傾斜に操作して
運搬船68の上方へ張り出し、運搬船68上のコンテナ
ー67をスプレッダー65に結合させて吊り上げ、ブー
ム58を引き起こしてコンテナー67を水平に引き込
み、旋回台54の旋回でブーム58を陸側へ旋回移動
し、地上のトレーラ等へコンテナー67を積付ける。
具としてスプレッダー65を取付け、複数個のアウトリ
ガー53を伸ばして接地させることにより走行架台51
を固定状態にした後、ブーム58を緩い傾斜に操作して
運搬船68の上方へ張り出し、運搬船68上のコンテナ
ー67をスプレッダー65に結合させて吊り上げ、ブー
ム58を引き起こしてコンテナー67を水平に引き込
み、旋回台54の旋回でブーム58を陸側へ旋回移動
し、地上のトレーラ等へコンテナー67を積付ける。
【0007】しかしながら、このクレーンではフック6
4に索66でスプレッダー65等の吊り具を吊っている
ため、ブーム58を旋回させたときに、荷役搬送中の荷
が振れ易く、また荷の向きの調節が難しいという欠点が
ある。
4に索66でスプレッダー65等の吊り具を吊っている
ため、ブーム58を旋回させたときに、荷役搬送中の荷
が振れ易く、また荷の向きの調節が難しいという欠点が
ある。
【0008】そこで、この欠点を解消する目的で、近
時、図6に示すようなダブルリンク式の引き込みクレー
ンが採用されつつある。図6は従来のダブルリンク式多
目的クレーンの側面図である。
時、図6に示すようなダブルリンク式の引き込みクレー
ンが採用されつつある。図6は従来のダブルリンク式多
目的クレーンの側面図である。
【0009】同図に示すように、本多目的クレーンは門
形走行台71を有しており、門形走行台71上に旋回機
構72を介して旋回台(旋回デッキ)73が設けられて
いる。旋回台73上の後部側には機械室74とAフレー
ム75とが設けられ、前側にはメインブーム76が設け
られている。
形走行台71を有しており、門形走行台71上に旋回機
構72を介して旋回台(旋回デッキ)73が設けられて
いる。旋回台73上の後部側には機械室74とAフレー
ム75とが設けられ、前側にはメインブーム76が設け
られている。
【0010】メインブーム76は旋回台73上に基端部
が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能となってい
る。また、Aフレーム75の上部にはサブブーム77が
結合されている。サブブーム77はAフレーム75の上
部に基端部が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能
となっている。そして、メインブーム76の先端部と、
サブブーム77の先端部とがトップジブ78の中間部と
基端部とにそれぞれ軸連結されてダブルリンクが構成さ
れ、トップジブ78の先端を水平に引き込み可能に構成
されている。
が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能となってい
る。また、Aフレーム75の上部にはサブブーム77が
結合されている。サブブーム77はAフレーム75の上
部に基端部が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能
となっている。そして、メインブーム76の先端部と、
サブブーム77の先端部とがトップジブ78の中間部と
基端部とにそれぞれ軸連結されてダブルリンクが構成さ
れ、トップジブ78の先端を水平に引き込み可能に構成
されている。
【0011】また、トップジブ78の先端とメインブー
ム76の先端との間にリンク部材79,80を用いて平
行リンクが構成され、リンク部材79の両端の接続軸上
に一定の傾斜・間隔で四点吊り用の4個のシーブブロッ
ク81が配設されている。
ム76の先端との間にリンク部材79,80を用いて平
行リンクが構成され、リンク部材79の両端の接続軸上
に一定の傾斜・間隔で四点吊り用の4個のシーブブロッ
ク81が配設されている。
【0012】機械室74には巻上装置82が設けられて
おり、トップジブ78の先端側には4個のシーブ85を
備えたスプレッダー84が設けられている。スプレッダ
ー84は、巻上装置82から繰り出されてサブブーム7
7及びトップジブ78沿いにリードされた巻上索83
を、トップジブ78の先端側の4個のシーブブロック8
1を経てスプレッダー84上の4個のシーブ85に渡し
て、4点吊りされている。他の種類の荷のためのバケッ
ト等の吊り具も、スプレッダー84と同様の4点吊り構
成にして用いられる。
おり、トップジブ78の先端側には4個のシーブ85を
備えたスプレッダー84が設けられている。スプレッダ
ー84は、巻上装置82から繰り出されてサブブーム7
7及びトップジブ78沿いにリードされた巻上索83
を、トップジブ78の先端側の4個のシーブブロック8
1を経てスプレッダー84上の4個のシーブ85に渡し
て、4点吊りされている。他の種類の荷のためのバケッ
ト等の吊り具も、スプレッダー84と同様の4点吊り構
成にして用いられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダブルリンク式多目的クレーンでは、機構的にトッ
プジブ78の先端の4個のシーブブロック81を水平面
内に配置することが難しいとうい問題がある。このた
め、トップジブ78上のシーブブロック81から垂れ下
がってスプレッダー84上のシーブ85に至る巻上索8
3の長さが、スプレッダー84の幅方向で相違する状態
になる。そして、このように各シーブ81〜85間で巻
上索83の吊り長さに違いがあると、荷の搬送中に荷が
ネジリを含む複雑な振動を起こして振動を減衰させるこ
とが難しくなり、荷役の安全性を損なう虞がある。
来のダブルリンク式多目的クレーンでは、機構的にトッ
プジブ78の先端の4個のシーブブロック81を水平面
内に配置することが難しいとうい問題がある。このた
め、トップジブ78上のシーブブロック81から垂れ下
がってスプレッダー84上のシーブ85に至る巻上索8
3の長さが、スプレッダー84の幅方向で相違する状態
になる。そして、このように各シーブ81〜85間で巻
上索83の吊り長さに違いがあると、荷の搬送中に荷が
ネジリを含む複雑な振動を起こして振動を減衰させるこ
とが難しくなり、荷役の安全性を損なう虞がある。
【0014】従って本発明は上記従来技術に鑑み、ダブ
ルリンク式の引き込みクレーンにおける搬送時の荷の複
雑な振動をなくして、荷の振動の減衰と搬送とを容易に
行うことができるダブルリンク式クレーンを提供するこ
とを第1課題とする。
ルリンク式の引き込みクレーンにおける搬送時の荷の複
雑な振動をなくして、荷の振動の減衰と搬送とを容易に
行うことができるダブルリンク式クレーンを提供するこ
とを第1課題とする。
【0015】また、搬送中の荷の振れを自動減衰してよ
り荷役の安全性をより高めることができるダブルリンク
式クレーンを提供することを第2課題とする。
り荷役の安全性をより高めることができるダブルリンク
式クレーンを提供することを第2課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1課題を解決する
第1発明のダブルリンク式クレーンは、基端部を支点と
して俯仰動可能に設けたメインブームの先端部と、基端
部を支点として俯仰動可能に設けたサブブームの先端部
とをトップジブの中間部と基端部とにそれぞれ軸連結し
てダブルリンクを構成し、前記トップジブの先端を水平
に引き込み可能に構成すると共に、前記トップジブの先
端部にシーブ付きの吊りフレームを傾動可能に連結し、
前記サブブームと前記トップジブとの連結軸上に結合部
材を回動可能に装着し、前記結合部材の一端部と前記吊
りフレームとの間及び前記結合部材の他端部と前記サブ
ブームの基端側固定部との間に、前記吊りフレームを水
平に保持するようにそれぞれ前記トップジブと前記サブ
ブームとに平行なリンク部材を連結して構成したことを
特徴とする。
第1発明のダブルリンク式クレーンは、基端部を支点と
して俯仰動可能に設けたメインブームの先端部と、基端
部を支点として俯仰動可能に設けたサブブームの先端部
とをトップジブの中間部と基端部とにそれぞれ軸連結し
てダブルリンクを構成し、前記トップジブの先端を水平
に引き込み可能に構成すると共に、前記トップジブの先
端部にシーブ付きの吊りフレームを傾動可能に連結し、
前記サブブームと前記トップジブとの連結軸上に結合部
材を回動可能に装着し、前記結合部材の一端部と前記吊
りフレームとの間及び前記結合部材の他端部と前記サブ
ブームの基端側固定部との間に、前記吊りフレームを水
平に保持するようにそれぞれ前記トップジブと前記サブ
ブームとに平行なリンク部材を連結して構成したことを
特徴とする。
【0017】また、上記第2課題を解決する第2発明の
ダブルリンク式クレーンは、第1発明のダブルリンク式
クレーンにおいて、前記吊りフレーム上の各シーブブロ
ック又は前記吊りフレームに支持される吊り具上の各シ
ーブブロックを、それぞれダンパーを介して振動エネル
ギーを吸収可能に前記吊りフレーム上又は前記吊り具上
に支持したことを特徴とする。
ダブルリンク式クレーンは、第1発明のダブルリンク式
クレーンにおいて、前記吊りフレーム上の各シーブブロ
ック又は前記吊りフレームに支持される吊り具上の各シ
ーブブロックを、それぞれダンパーを介して振動エネル
ギーを吸収可能に前記吊りフレーム上又は前記吊り具上
に支持したことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
に基づき詳細に説明する。
【0019】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係るダブルリンク式多目的クレーンの側面図、図
2は図1のII-II 線矢視の後面図である。
態1に係るダブルリンク式多目的クレーンの側面図、図
2は図1のII-II 線矢視の後面図である。
【0020】<構成>図1及び図2に示すように、本多
目的クレーンは走行架台1を有しており、走行架台1の
上面側にはセンターポスト1a、下面側には複数組のタ
イヤ走行装置2がそれぞれ備えられている。また、タイ
ヤ走行装置2内には走行架台1の固定支持用のアウトリ
ガー3が備えられ、走行架台1上にはエンジン室4が備
えられている。
目的クレーンは走行架台1を有しており、走行架台1の
上面側にはセンターポスト1a、下面側には複数組のタ
イヤ走行装置2がそれぞれ備えられている。また、タイ
ヤ走行装置2内には走行架台1の固定支持用のアウトリ
ガー3が備えられ、走行架台1上にはエンジン室4が備
えられている。
【0021】センターポスト1a上には、旋回機構6を
介して旋回台(旋回デッキ)5が設けられている。旋回
台5は旋回機構55による駆動操作で旋回されるように
構成されている。旋回台5上の後部側には機械室7が設
けられ、前側にはAフレーム8が固定配置され、更に前
側にはメインブーム9が設けられている。機械室7内に
は巻上装置20が設けられている。
介して旋回台(旋回デッキ)5が設けられている。旋回
台5は旋回機構55による駆動操作で旋回されるように
構成されている。旋回台5上の後部側には機械室7が設
けられ、前側にはAフレーム8が固定配置され、更に前
側にはメインブーム9が設けられている。機械室7内に
は巻上装置20が設けられている。
【0022】メインブーム9は旋回台5上に軸9aを介
して基端部が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能
となっており、また、基端に近い部分がAフレーム8の
上部に回動可能に支持されたバランスウエイト10の先
端に連結部材11を介して軸連結され、このことによっ
てバランスするようになっている。また、メインブーム
9は、基端に近い部分がAフレーム8の中段に回動可能
に支持されたブーム起伏用のギヤージャッキ12の駆動
端に軸連結されており、このギヤージャッキ12の伸縮
駆動によって起伏(俯仰)される。一方、Aフレーム8
の上部にはサブブーム13が結合されている。サブブー
ム13はAフレーム8の上部に軸13aを介して基端部
が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能となってい
る。
して基端部が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能
となっており、また、基端に近い部分がAフレーム8の
上部に回動可能に支持されたバランスウエイト10の先
端に連結部材11を介して軸連結され、このことによっ
てバランスするようになっている。また、メインブーム
9は、基端に近い部分がAフレーム8の中段に回動可能
に支持されたブーム起伏用のギヤージャッキ12の駆動
端に軸連結されており、このギヤージャッキ12の伸縮
駆動によって起伏(俯仰)される。一方、Aフレーム8
の上部にはサブブーム13が結合されている。サブブー
ム13はAフレーム8の上部に軸13aを介して基端部
が軸着され、基端部を支点として俯仰動可能となってい
る。
【0023】そして、メインブーム9の先端部と、サブ
ブーム13の先端部とがトップジブ14の中間部と基端
部とに軸9bと軸13bとを介してそれぞれ軸連結され
てダブルリンクが構成され、トップジブ14の先端を水
平に引き込み可能に構成されている。
ブーム13の先端部とがトップジブ14の中間部と基端
部とに軸9bと軸13bとを介してそれぞれ軸連結され
てダブルリンクが構成され、トップジブ14の先端を水
平に引き込み可能に構成されている。
【0024】また、トップジブ14の先端部には、4点
吊りフレーム15が軸14aを介して傾動可能に軸連結
されている。トップジブ14の基端部とサブブーム13
の先端部との連結部には、後記する2つのリンク部材を
連結する結合部材である逆三角形状のVフレーム16が
設けられている。Vフレーム16は、下端部が連結軸1
3b上に装着されて回動可能となっている。Aフレーム
8の上部には、凸形の固定フレーム17が設けられてい
る。
吊りフレーム15が軸14aを介して傾動可能に軸連結
されている。トップジブ14の基端部とサブブーム13
の先端部との連結部には、後記する2つのリンク部材を
連結する結合部材である逆三角形状のVフレーム16が
設けられている。Vフレーム16は、下端部が連結軸1
3b上に装着されて回動可能となっている。Aフレーム
8の上部には、凸形の固定フレーム17が設けられてい
る。
【0025】Vフレーム16の各アーム端部の外側には
後記するリンク部材を連結するための連結部16a,1
6bがそれぞれ設けられており、これらの連結部16
a,16bに対応する配置で固定フレーム17上に連結
部17aが設けられ、4点吊りフレーム15上に連結部
15aが設けられている。また、連結部16aと連結部
17aは、サブブーム13と平行に且つサブブーム13
の両端部の連結軸13b及び13aと等距離の配置で設
けられている。同様に、連結部16bと連結部15a
は、トップジブ14と平行に且つトップジブ14の両端
部の連結軸13b及び14aと等距離の配置で設けられ
ている。
後記するリンク部材を連結するための連結部16a,1
6bがそれぞれ設けられており、これらの連結部16
a,16bに対応する配置で固定フレーム17上に連結
部17aが設けられ、4点吊りフレーム15上に連結部
15aが設けられている。また、連結部16aと連結部
17aは、サブブーム13と平行に且つサブブーム13
の両端部の連結軸13b及び13aと等距離の配置で設
けられている。同様に、連結部16bと連結部15a
は、トップジブ14と平行に且つトップジブ14の両端
部の連結軸13b及び14aと等距離の配置で設けられ
ている。
【0026】連結部16aと連結部17aにはリンク部
材18の両端部がそれぞれ連結されており、リンク部材
18はサブブーム13と平行になっている。また、連結
部16bと連結部15aにはリンク部材19の両端部が
それぞれ連結されており、リンク部材19はトップジブ
14と平行になっている。そして、4点吊りフレーム1
5はトップジブ14の先端の連結軸14aと、リンク部
材18,19の系とにより支持されて、メインブーム9
の起伏回動中、常に水平状態を保持するように構成され
ている。
材18の両端部がそれぞれ連結されており、リンク部材
18はサブブーム13と平行になっている。また、連結
部16bと連結部15aにはリンク部材19の両端部が
それぞれ連結されており、リンク部材19はトップジブ
14と平行になっている。そして、4点吊りフレーム1
5はトップジブ14の先端の連結軸14aと、リンク部
材18,19の系とにより支持されて、メインブーム9
の起伏回動中、常に水平状態を保持するように構成され
ている。
【0027】即ち、Vフレーム16の一方のアーム端部
と4点吊りフレーム15の上部との間、及びVフレーム
16の他方のアーム端部とサブブーム13の基端側固定
部であるAフレーム8の上部(固定フレーム17)との
間に、4点吊りフレーム15を水平に保持するようにそ
れぞれトップジブ14とサブブーム13とに平行なリン
ク部材19,18を連結して構成されている。なお、リ
ンク部材18,19としては、テンションバーや鋼索等
を使用することができる。
と4点吊りフレーム15の上部との間、及びVフレーム
16の他方のアーム端部とサブブーム13の基端側固定
部であるAフレーム8の上部(固定フレーム17)との
間に、4点吊りフレーム15を水平に保持するようにそ
れぞれトップジブ14とサブブーム13とに平行なリン
ク部材19,18を連結して構成されている。なお、リ
ンク部材18,19としては、テンションバーや鋼索等
を使用することができる。
【0028】また、Aフレーム8の上部には4組のガイ
ドシーブ21が設けられ、連結軸13b上には4組のガ
イドシーブ22が設けられ、4点吊りフレーム15上に
は対称な配置で4組のガイドシーブ23が設けられ、4
点吊りフレーム15に支持される吊り具25上には4組
のガイドシーブ24が設けられている。吊り具25には
コンテナー等の荷27が支持されている。
ドシーブ21が設けられ、連結軸13b上には4組のガ
イドシーブ22が設けられ、4点吊りフレーム15上に
は対称な配置で4組のガイドシーブ23が設けられ、4
点吊りフレーム15に支持される吊り具25上には4組
のガイドシーブ24が設けられている。吊り具25には
コンテナー等の荷27が支持されている。
【0029】巻上索26は巻上装置20から繰り出さ
れ、ガイドシーブ21,22,23,24を経て、端部
が4点吊りフレーム15に繋着されている。従って、巻
上装置20による巻上索26の巻出し又は巻取り駆動
で、吊り具25が4点吊りフレーム15に対して下降又
は上昇移動する。
れ、ガイドシーブ21,22,23,24を経て、端部
が4点吊りフレーム15に繋着されている。従って、巻
上装置20による巻上索26の巻出し又は巻取り駆動
で、吊り具25が4点吊りフレーム15に対して下降又
は上昇移動する。
【0030】また、旋回台5上の機械室7、Aフレーム
8及びメインブーム9の側部には、トラス組の軌道桁3
0が海〜陸方向に配置されており、軌道桁30には、移
動桁31が長さ方向へ適宜の駆動機構を介して移動可能
に搭載されている。移動桁31の海側先端部には運転室
32が一体に設けられ、走行架台1の下面側中央付近に
もクレーン走行用の運転室33が別個に設けられてい
る。
8及びメインブーム9の側部には、トラス組の軌道桁3
0が海〜陸方向に配置されており、軌道桁30には、移
動桁31が長さ方向へ適宜の駆動機構を介して移動可能
に搭載されている。移動桁31の海側先端部には運転室
32が一体に設けられ、走行架台1の下面側中央付近に
もクレーン走行用の運転室33が別個に設けられてい
る。
【0031】なお、本クレーンは、吊り具25として、
一般的な伸縮式のコンテナースプレッダーの他、4組の
ガイドシーブ24を装着した構成のバラ荷用バケットや
各種の鋼材の専用吊り具等を適宜付け替えることによっ
て、多目的に使用することができる。
一般的な伸縮式のコンテナースプレッダーの他、4組の
ガイドシーブ24を装着した構成のバラ荷用バケットや
各種の鋼材の専用吊り具等を適宜付け替えることによっ
て、多目的に使用することができる。
【0032】<作用・効果>上記構成のクレーンでは、
走行用の運転室33からの操縦により、4組のアウトリ
ガー3を接地してクレーンの全荷重を支持した状態で、
各タイヤ走行装置2を適宜の方角に揃えて回動操作し、
走行駆動することよって任意の方向に走行することがで
きる。なお、このクレーンの走行は、ギヤージャッキ1
2の縮み駆動でメインブーム9を引き起し、図1中に一
点鎖線で示す位置に引き込んだ状態で行う。
走行用の運転室33からの操縦により、4組のアウトリ
ガー3を接地してクレーンの全荷重を支持した状態で、
各タイヤ走行装置2を適宜の方角に揃えて回動操作し、
走行駆動することよって任意の方向に走行することがで
きる。なお、このクレーンの走行は、ギヤージャッキ1
2の縮み駆動でメインブーム9を引き起し、図1中に一
点鎖線で示す位置に引き込んだ状態で行う。
【0033】このように、クレーンの走行運転を走行架
台1の下面側、即ち地上近くに設けた運転室33から行
うことによって、走行路の監視が容易になる。
台1の下面側、即ち地上近くに設けた運転室33から行
うことによって、走行路の監視が容易になる。
【0034】クレーンを岸壁上の任意の位置まで走行さ
せて停止した後、4組のアウトリガー3を接地してクレ
ーンの全荷重を支持した状態で、移動桁31を前後の適
宜の位置へ調節移動し、移動桁31上の運転室32から
の操縦により、岸壁荷役を行う。
せて停止した後、4組のアウトリガー3を接地してクレ
ーンの全荷重を支持した状態で、移動桁31を前後の適
宜の位置へ調節移動し、移動桁31上の運転室32から
の操縦により、岸壁荷役を行う。
【0035】即ち、ギヤージャッキ12の伸ばし駆動で
メインブーム9を俯動して、トップジブ14の先端部を
図1中に実線で示すように海側位置へ水平に移動し、巻
上装置20の巻出し駆動で吊り具25を4点吊りフレー
ム15に対して下降移動させて図示しない運搬船上の荷
27を吊り具25に着脱可能に結合した後、巻上装置2
0の巻取り駆動で吊り具25を4点吊りフレーム15に
対して上昇移動させて荷27を吊り上げる。
メインブーム9を俯動して、トップジブ14の先端部を
図1中に実線で示すように海側位置へ水平に移動し、巻
上装置20の巻出し駆動で吊り具25を4点吊りフレー
ム15に対して下降移動させて図示しない運搬船上の荷
27を吊り具25に着脱可能に結合した後、巻上装置2
0の巻取り駆動で吊り具25を4点吊りフレーム15に
対して上昇移動させて荷27を吊り上げる。
【0036】そして、荷27を吊り上げた状態で、ギヤ
ージャッキ12を縮め駆動してトップジブ14の先端を
水平に引き込み、同時に旋回機構6の駆動によって適宜
の位置へ旋回し、荷27を陸側の荷受け場等に下降させ
て放すことにより、荷揚げを行う。また、逆の手順で運
搬船への荷積みも行う。
ージャッキ12を縮め駆動してトップジブ14の先端を
水平に引き込み、同時に旋回機構6の駆動によって適宜
の位置へ旋回し、荷27を陸側の荷受け場等に下降させ
て放すことにより、荷揚げを行う。また、逆の手順で運
搬船への荷積みも行う。
【0037】そして、この荷役搬送時には、トップジブ
14とサブブーム13の折り畳み移動にサブブーム13
側の平行リンク部材18とトップジブ14側の平行リン
ク部材19とが連動することによって、トップジブ14
の先端の4点吊りフレーム15が常に水平な姿勢に保持
されるようになる。このため、4点吊りフレーム15の
4組の各ガイドシーブ23と、吊り具25上の前記各ガ
イドシーブ23に対応する各ガイドシーブ24との間の
巻上索26の長さが常に均等に保持されるようになり、
その結果、従来のような巻上索長さの不均一に起因する
複雑な荷27の振れ動きが解消され、振動の減衰操作が
容易になって荷27の搬送が容易になり、荷役の安全性
を損なう虞がなくなる。
14とサブブーム13の折り畳み移動にサブブーム13
側の平行リンク部材18とトップジブ14側の平行リン
ク部材19とが連動することによって、トップジブ14
の先端の4点吊りフレーム15が常に水平な姿勢に保持
されるようになる。このため、4点吊りフレーム15の
4組の各ガイドシーブ23と、吊り具25上の前記各ガ
イドシーブ23に対応する各ガイドシーブ24との間の
巻上索26の長さが常に均等に保持されるようになり、
その結果、従来のような巻上索長さの不均一に起因する
複雑な荷27の振れ動きが解消され、振動の減衰操作が
容易になって荷27の搬送が容易になり、荷役の安全性
を損なう虞がなくなる。
【0038】[実施の形態2]図3及び図4は本発明の
実施の形態2に係るダブルリンク式多目的クレーンの要
部側面図であって、図1に示すダブルリンク式多目的ク
レーンの4点吊りフレームと吊り具部分の他の構成を拡
大して示す。
実施の形態2に係るダブルリンク式多目的クレーンの要
部側面図であって、図1に示すダブルリンク式多目的ク
レーンの4点吊りフレームと吊り具部分の他の構成を拡
大して示す。
【0039】<構成>図3に示すクレーンでは、4点吊
りフレーム15に吊り支えられている吊り具25上のガ
イドシーブ24が振動減衰可能に構成されている。
りフレーム15に吊り支えられている吊り具25上のガ
イドシーブ24が振動減衰可能に構成されている。
【0040】詳述すると、図3に示すように、吊り具2
5上のガイドシーブ24は、それぞれ対称位置で吊り具
25上に固定配置されたアイプレート35にリンク部材
36を介して揺動可能に軸連結して支持されている。各
ガイドシーブ24のシーブ軸24aの端近くには、筒状
の接続部材37がシーブ軸24a回りにそれぞれ嵌合さ
れている。そして、各接続部材37と吊り具25の上面
との間に、それぞれ一対のダンパー38a,38bが下
方に両開き状に軸連結して設けられている。即ち、各ガ
イドシーブ24毎に一対ずつダンパー38a,38bが
設けられている。
5上のガイドシーブ24は、それぞれ対称位置で吊り具
25上に固定配置されたアイプレート35にリンク部材
36を介して揺動可能に軸連結して支持されている。各
ガイドシーブ24のシーブ軸24aの端近くには、筒状
の接続部材37がシーブ軸24a回りにそれぞれ嵌合さ
れている。そして、各接続部材37と吊り具25の上面
との間に、それぞれ一対のダンパー38a,38bが下
方に両開き状に軸連結して設けられている。即ち、各ガ
イドシーブ24毎に一対ずつダンパー38a,38bが
設けられている。
【0041】図4に示すクレーンでは、上記と同様のシ
ーブ支持構造が、4点吊りフレーム15上の4組のガイ
ドシーブ23に適用されている。即ち、図4に示すよう
に、ガイドシーブ23はそれぞれ対称位置で4点吊りフ
レーム15上に固定配置されたアイプレート35にリン
ク部材36を介して揺動可能に軸連結して支持されてお
り、各ガイドシーブ23のシーブ軸23aの端近くに
は、筒状の接続部材37がシーブ軸23a回りにそれぞ
れ嵌合されている。そして、各接続部材37と4点吊り
フレーム15との間に、それぞれ一対のダンパー38
a,38bが下方に両開き状に軸連結して設けられてい
る。
ーブ支持構造が、4点吊りフレーム15上の4組のガイ
ドシーブ23に適用されている。即ち、図4に示すよう
に、ガイドシーブ23はそれぞれ対称位置で4点吊りフ
レーム15上に固定配置されたアイプレート35にリン
ク部材36を介して揺動可能に軸連結して支持されてお
り、各ガイドシーブ23のシーブ軸23aの端近くに
は、筒状の接続部材37がシーブ軸23a回りにそれぞ
れ嵌合されている。そして、各接続部材37と4点吊り
フレーム15との間に、それぞれ一対のダンパー38
a,38bが下方に両開き状に軸連結して設けられてい
る。
【0042】<作用・効果>従って、図3に示す構成の
クレーンでは、荷役搬送中に、4点吊りフレーム15に
よって吊り支えた吊り具25及び荷27に矢印Sa,S
bのような振動が発生したとき、矢印Sa方向の振動エ
ネルギーはダンパー38aの伸び抵抗とダンパー38b
の圧縮抵抗とで減衰され、矢印Sb方向の振動エネルギ
ーはダンパー38aの圧縮抵抗とダンパー38bの伸び
抵抗とで減衰されるようになり、荷役搬送中の荷27の
振れを自動的に減衰して荷役の安全性をより高めること
ができる。
クレーンでは、荷役搬送中に、4点吊りフレーム15に
よって吊り支えた吊り具25及び荷27に矢印Sa,S
bのような振動が発生したとき、矢印Sa方向の振動エ
ネルギーはダンパー38aの伸び抵抗とダンパー38b
の圧縮抵抗とで減衰され、矢印Sb方向の振動エネルギ
ーはダンパー38aの圧縮抵抗とダンパー38bの伸び
抵抗とで減衰されるようになり、荷役搬送中の荷27の
振れを自動的に減衰して荷役の安全性をより高めること
ができる。
【0043】また、図4に示す構成のクレーンでは、荷
役搬送中に吊り具25及び荷27に発生する矢印Sa,
Sb方向の各振動エネルギーにより4点吊りフレーム1
5上のガイドシーブ23に加わる荷重に対して、各ガイ
ドシーブ23の左右のダンパー38a,38bが間接的
に抵抗して荷27の振れを自動的に減衰するため、荷役
の安全性をより高めることができる。また、この場合に
は、付け替えて使用される吊り具毎にダンパー38a,
38bを設ける必要がなくなり、4点吊りフレーム15
上のダンパー38a,38bを共用することができると
いう利点がある。
役搬送中に吊り具25及び荷27に発生する矢印Sa,
Sb方向の各振動エネルギーにより4点吊りフレーム1
5上のガイドシーブ23に加わる荷重に対して、各ガイ
ドシーブ23の左右のダンパー38a,38bが間接的
に抵抗して荷27の振れを自動的に減衰するため、荷役
の安全性をより高めることができる。また、この場合に
は、付け替えて使用される吊り具毎にダンパー38a,
38bを設ける必要がなくなり、4点吊りフレーム15
上のダンパー38a,38bを共用することができると
いう利点がある。
【0044】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明のダブルリンク式クレーン
は、基端部を支点として俯仰動可能に設けたメインブー
ムの先端部と、基端部を支点として俯仰動可能に設けた
サブブームの先端部とをトップジブの中間部と基端部と
にそれぞれ軸連結してダブルリンクを構成し、前記トッ
プジブの先端を水平に引き込み可能に構成すると共に、
前記トップジブの先端部にシーブ付きの吊りフレームを
傾動可能に連結し、前記サブブームと前記トップジブと
の連結軸上に結合部材を回動可能に装着し、前記結合部
材の一端部と前記吊りフレームとの間及び前記結合部材
の他端部と前記サブブームの基端側固定部との間に、前
記吊りフレームを水平に保持するようにそれぞれ前記ト
ップジブと前記サブブームとに平行なリンク部材を連結
して構成したことを特徴とする。
説明したように、第1発明のダブルリンク式クレーン
は、基端部を支点として俯仰動可能に設けたメインブー
ムの先端部と、基端部を支点として俯仰動可能に設けた
サブブームの先端部とをトップジブの中間部と基端部と
にそれぞれ軸連結してダブルリンクを構成し、前記トッ
プジブの先端を水平に引き込み可能に構成すると共に、
前記トップジブの先端部にシーブ付きの吊りフレームを
傾動可能に連結し、前記サブブームと前記トップジブと
の連結軸上に結合部材を回動可能に装着し、前記結合部
材の一端部と前記吊りフレームとの間及び前記結合部材
の他端部と前記サブブームの基端側固定部との間に、前
記吊りフレームを水平に保持するようにそれぞれ前記ト
ップジブと前記サブブームとに平行なリンク部材を連結
して構成したことを特徴とする。
【0045】従って、この第1発明のダブルリンク式ク
レーンによれば、荷役搬送時に、トップジブとサブブー
ムの折り畳み移動にサブブーム側の平行リンク部材とト
ップジブ側の平行リンク部材とが連動して、トップジブ
の先端の吊りフレームが常に水平な姿勢に保持されるよ
うになる。このため、吊りフレームの各シーブブロック
と吊りフレームに巻上索で吊り支えられる吊り具上の各
シーブブロックとの間の巻上索の長さが常に均等に保持
されるようになり、その結果、従来のような巻上索長さ
の不均一に起因する複雑な荷の振れ動きが解消され、振
動の減衰操作が容易になって荷の搬送が容易になり、荷
役の安全性を損なう虞がなくなる。
レーンによれば、荷役搬送時に、トップジブとサブブー
ムの折り畳み移動にサブブーム側の平行リンク部材とト
ップジブ側の平行リンク部材とが連動して、トップジブ
の先端の吊りフレームが常に水平な姿勢に保持されるよ
うになる。このため、吊りフレームの各シーブブロック
と吊りフレームに巻上索で吊り支えられる吊り具上の各
シーブブロックとの間の巻上索の長さが常に均等に保持
されるようになり、その結果、従来のような巻上索長さ
の不均一に起因する複雑な荷の振れ動きが解消され、振
動の減衰操作が容易になって荷の搬送が容易になり、荷
役の安全性を損なう虞がなくなる。
【0046】また、第2発明のダブルリンク式クレーン
は、第1発明のダブルリンク式クレーンにおいて、前記
吊りフレーム上の各シーブブロック又は前記吊りフレー
ムに支持される吊り具上の各シーブブロックを、それぞ
れダンパーを介して振動エネルギーを吸収可能に前記吊
りフレーム上又は前記吊り具上に支持したことを特徴と
する。
は、第1発明のダブルリンク式クレーンにおいて、前記
吊りフレーム上の各シーブブロック又は前記吊りフレー
ムに支持される吊り具上の各シーブブロックを、それぞ
れダンパーを介して振動エネルギーを吸収可能に前記吊
りフレーム上又は前記吊り具上に支持したことを特徴と
する。
【0047】従って、この第2発明のダブルリンク式ク
レーンによれば、荷役搬送中に、吊りフレームによって
吊り支えた吊り具及び荷に振動が発生したとき、この振
動エネルギーがダンパーの伸び抵抗及び圧縮抵抗で減衰
されるようになり、荷役搬送中の荷の振れを自動的に減
衰して荷役の安全性をより高めることができる。また、
吊りフレーム上の各シーブブロックを、それぞれダンパ
ーを介して振動エネルギーを吸収可能に前記吊りフレー
ム上に支持した場合には、荷の種類に応じて吊り具を付
け替える場合でも、吊り具毎にダンパーを設ける必要が
なくなり、吊りフレーム上のダンパーを共用することが
できるという利点がある。
レーンによれば、荷役搬送中に、吊りフレームによって
吊り支えた吊り具及び荷に振動が発生したとき、この振
動エネルギーがダンパーの伸び抵抗及び圧縮抵抗で減衰
されるようになり、荷役搬送中の荷の振れを自動的に減
衰して荷役の安全性をより高めることができる。また、
吊りフレーム上の各シーブブロックを、それぞれダンパ
ーを介して振動エネルギーを吸収可能に前記吊りフレー
ム上に支持した場合には、荷の種類に応じて吊り具を付
け替える場合でも、吊り具毎にダンパーを設ける必要が
なくなり、吊りフレーム上のダンパーを共用することが
できるという利点がある。
【図1】本発明の実施の形態1に係るダブルリンク式多
目的クレーンの側面図である。
目的クレーンの側面図である。
【図2】図1のII-II 線矢視の後面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るダブルリンク式多
目的クレーンの要部側面図である。
目的クレーンの要部側面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るダブルリンク式多
目的クレーンの要部側面図である。
目的クレーンの要部側面図である。
【図5】従来の最も一般的な多目的クレーンの側面図で
ある。
ある。
【図6】従来のダブルリンク式多目的クレーンの側面図
である。
である。
1 走行架台 1a センターポスト 2 タイヤ走行装置 3 アウトリガー 4 エンジン室 5 旋回台 6 旋回機構 7 機械室 8 Aフレーム 9 メインブーム 10 バランスウエイト 11 連結材 12 起伏用ギヤージャッキ 13 サブブーム 13a,13b,14a 連結軸 14 トップジブ 15 4点吊りフレーム 15a,16a,16b,17a リンク部材連結部 16 Vフレーム 17 凸形固定フレーム 18,19 リンク部材 20 巻上装置 21,22,23,24 ガイドシーブ 23a,24a シーブ軸 25 吊り具 26 巻上索 27 荷 35 アイプレート 36 リンク部材 37 接続部材 38a,38b ダンパー
Claims (2)
- 【請求項1】 基端部を支点として俯仰動可能に設けた
メインブームの先端部と、基端部を支点として俯仰動可
能に設けたサブブームの先端部とをトップジブの中間部
と基端部とにそれぞれ軸連結してダブルリンクを構成
し、前記トップジブの先端を水平に引き込み可能に構成
すると共に、 前記トップジブの先端部にシーブ付きの吊りフレームを
傾動可能に連結し、前記サブブームと前記トップジブと
の連結軸上に結合部材を回動可能に装着し、前記結合部
材の一端部と前記吊りフレームとの間及び前記結合部材
の他端部と前記サブブームの基端側固定部との間に、前
記吊りフレームを水平に保持するようにそれぞれ前記ト
ップジブと前記サブブームとに平行なリンク部材を連結
して構成したことを特徴とするダブルリンク式クレー
ン。 - 【請求項2】 請求項1に記載するダブルリンク式クレ
ーンにおいて、 前記吊りフレーム上の各シーブブロック又は前記吊りフ
レームに支持される吊り具上の各シーブブロックを、そ
れぞれダンパーを介して振動エネルギーを吸収可能に前
記吊りフレーム上又は前記吊り具上に支持したことを特
徴とするダブルリンク式クレーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04926798A JP3268260B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | ダブルリンク式クレーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04926798A JP3268260B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | ダブルリンク式クレーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246170A JPH11246170A (ja) | 1999-09-14 |
JP3268260B2 true JP3268260B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=12826070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04926798A Expired - Fee Related JP3268260B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | ダブルリンク式クレーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3268260B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4057855B2 (ja) * | 2002-07-05 | 2008-03-05 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の動弁装置 |
JP5606220B2 (ja) * | 2010-08-24 | 2014-10-15 | 三菱重工業株式会社 | 観測用クレーン |
CN115520771B (zh) * | 2022-11-30 | 2023-04-28 | 泉州市佩海科技有限公司 | 一种空调机组压缩机安装辅助架 |
CN118545612B (zh) * | 2024-07-29 | 2024-10-01 | 杭萧钢构(洛阳)有限公司 | 一种钢结构连廊高精度智能化吊装设备及施工方法 |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP04926798A patent/JP3268260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11246170A (ja) | 1999-09-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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