JP3265163B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
関し、特に、インクジェット方式に従って記録を行なう
記録部を有するファクシミリ装置に関するものである。
を行なう記録部を有するファクシミリ装置における記録
部のインク残量検知は、フォトインタラプタ方式のイン
クセンサの光軸を遮断するように吐出されたインクによ
って変化するセンサ出力を判別することによって行なわ
れていた。
例のフォトインタラプタ方式のインク残量検知では、万
一、インク以外の物体(例えば、吐出したインクが固化
した堆積物など)がフォトインタラプタの光軸を遮断す
ると、たとえインクが無くなっていてもインク有りと判
断してしまうという問題があった。
で、インク以外の物体、例えば、吐出したインクが固化
した堆積物などによるインク残量検出の誤認を簡単に判
別し、これを装置利用者に通知することができるファク
シミリ装置を提供することを目的としている。
に本発明のファクシミリ装置は、次のような構成からな
る。即ち、交換可能なインクカートリッジから供給され
るインクを吐出する記録ヘッドを用い、受信したファク
シミリデータに基づいて記録媒体に記録を行なう記録ヘ
ッドを有したファクシミリ装置であって、通信回線を介
してファクシミリデータの送受信を行なう通信手段と、
前記受信したファクシミリデータを格納する記憶手段
と、前記インクカートリッジのインク残量を判断するよ
う指示する指示手段と、発光素子と、前記発光素子が発
した光を受光する受光素子とからなり、前記発光素子と
受光素子との間の光軸が遮断されたか否かを検出する検
出手段と、前記記録ヘッドから前記光軸に対してインク
の吐出を行わせたときに前記検出手段による前記光軸が
遮断されたか否かの検出結果に基づいて、前記インクカ
ートリッジ内のインクの有無を判断する判断手段と、前
記指示手段による指示、或いは、前記受信したファクシ
ミリデータの前記記憶手段への格納を契機として、前記
検出手段による検出と、前記判断手段による判断とを行
う制御手段と、前記判断手段による判断結果と前記記録
ヘッドから前記光軸に対してインクの吐出を行っていな
いときの前記検出手段による検出結果とに基づいて、前
記検出手段による検出が正常に行われているか否かを検
証する検証手段と、前記判断手段による判断結果と前記
検証手段による検証結果とに従って、メッセージを表示
する表示手段とを有することを特徴とするファクシミリ
装置を備える。
可能なインクカートリッジから供給されるインクを吐出
して記録媒体に記録を行なう記録ヘッドを有したファク
シミリ装置において、インク残量検出指示や受信ファク
シミリデータの記憶手段への格納を契機としてインクカ
ートリッジの残量を検出し、その検出結果を検証し、そ
の検出結果と検証結果に従って、メッセージを表示する
よう動作する。
の検出には、記録ヘッドのインク吐出口を鋏むようにし
て備えられた光を発光する発光手段と、その光を受光す
る受光手段と、その発光手段と受光手段との間で光が遮
断される時間を第1閾値と比較する比較手段とを用い
る。そして、その遮断時間が第1閾値より短い場合に
は、インクがないと判断する。
出結果は、記録ヘッドによるインク吐出動作が行なわれ
ていないときに、発光手段と受光手段との間で光が遮断
されるかどうかで、その検出結果が妥当であるかどうか
が検証される。さらに、この検証は、前記の遮断時間が
第1閾値より大きい第2閾値と比較し、その遮断時間が
第2閾値より長い場合に、行なうようにしても良い。
しない旨を示す第1のメッセージと、インク残量検出の
検出異常を通知する第2メッセージとが含まれている。
この第2メッセージの表示を行なうかどうかは、選択的
に設定される。なお、上記の記録ヘッドは、インクを吐
出して記録を行うインクジェット記録ヘッドや、或い
は、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッ
ドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するた
めの熱エネルギー変換体を備えていても良い。
実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の代表
的な実施形態であるインクジェット方式に従った記録ヘ
ッドによって記録を行なう記録部を備えたファクシミリ
装置の構成を示す側断面図である。図1を参照して、フ
ァクシミリ装置の概略構成について説明する。図1にお
いて、Aは原稿を光学的に読み取る読取部、Bはインク
ジェット方式に従って記録を行なう記録部、Cは給紙カ
セットに積載された記録紙P等の記録媒体を1枚づつ分
離して記録部Bに供給する給紙部である。
記録紙Pの搬送経路は矢印Gで示す通りである。即ち、
給紙部Cの給紙カセット1に積載された記録紙Pは、給
紙ローラ2およびリタードローラ3によりピックアップ
され、給紙ローラ2によって記録部Bに送り込まれる。
記録部Bでは記録ヘッド5により記録紙Pにインクを吐
出して記録を行いつつ、その記録に合わせて記録紙Pを
搬送する。そして、記録が終了すると、排紙ローラ6に
よって記録紙Pを排紙スタッカ7に排出積載する。
明する。図1において、記録紙Pを複数枚積載収納する
給紙カセット1には記録紙Pを積載する中板4を備えて
いる。中板4は給送ローラ2と対向配置されている中板
バネ10により裏面より上方に付勢されている。また、
中板4は給紙待機時においてはカムなどにより下方へ押
圧され記録紙Pが少なくなったり無くなった時には容易
に継ぎ足し可能な構造になっている。
する時は、カム等による中板4の下方押圧が解除され、
記録紙Pは給紙ローラ2によってピックアップされる。
リタードローラ3は給紙ローラ2と対向する位置にあり
中板4と連動して記録紙Pの位置を変える。給紙動作を
行う時は、中板4によって付勢され、給紙ローラ2でピ
ックアップされた記録紙PをJ部で給紙ローラ2との協
働作用によって最上側の1枚のみを分離給送する。分離
給送された記録紙Pは給送ローラ2に十分巻き付くよう
に挟持しながら記録部Bに搬送される。
排出機構を説明する。排紙ローラ6で排出された記録紙
Pは、排紙スタッカ7に排紙積載される。排紙スタッカ
7は、ヒンジK部を回転中心とする排紙補助トレイ9が
設けられており、使用する記録紙Pが長尺である場合に
回転させて、排紙スタッカを記録紙排紙方向へ長くさせ
ることが出来る。さらに、排紙スタッカ7は、給紙カセ
ット1のカバーを兼ねる構造になっている。なお、排紙
スタッカ7と排紙補助トレイ9には複数のリブ(不図
示)が設けられており記録がなされた記録紙Pはそれら
の複数のリブ上を摺動し、順次積載される。
る。原稿搬送路は図1に矢印Fで示す通りである。図1
において、画像原稿Sはその画像面を下側にして原稿積
載トレイ41に積載される。原稿積載トレイ41に積載
された画像原稿Sはその幅方向に移動可能なスライダ4
2によって位置決めが行われる。画像原稿Sが原稿積載
トレイ41に積載されると、その原稿は予備搬送押圧片
43によって上方から予備搬送バネ44により押圧さ
れ、分離ローラ46との協働作用により捌いて予備搬送
される。
片45と上方からADFバネ47によって押圧された分
離ローラ46との協働作用により、下側から1枚ずつ分
離搬送する。さらに、分離ローラ46は分離された画像
原稿Sを読み取り位置に搬送させる役割を兼ねている。
このようにして分離ローラ46で読み取り位置まで分離
搬送された画像原稿Sに描かれた画像は、光電変換セン
サ48に読み取られる。さて、CSローラ49はその上
方よりCS押圧バネ50により、光電変換センサ48の
読み取りラインにそって付勢されており、分離搬送され
た画像原稿Sを読み取りラインに密着させている。さら
に、CSローラ49は画像原稿Sの副走査方向(画像原
稿の搬送方向)の読み取り速度を決めるとともに、読み
取りを終了した画像原稿Sを排出する役割を兼ねてい
る。最後に、排出された画像原稿Sは原稿排紙トレイ5
1に排紙積載される。なお、原稿排紙トレイ51は装置
本体に着脱可能な構造になっている。
視図である。図2に示すように、記録ヘッド5は、イン
クタンクを内蔵し、インクが無くなったときに記録ヘッ
ドごと新品と交換し得るカートリッジ式の記録ヘッドで
ある。ここで、記録ヘッドからのインク吐出原理につい
て説明する。その記録ヘッド部は、一般に微細な液体吐
出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設け
られるエネルギー作用部と、その作用部にある液体に作
用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生
部とを備えている。
等の電気機械変換体を用いたもの、レーザ等の電磁波を
照射して、そこにある液体に吸収させて発熱さて、その
発熱による作用で液滴を吐出、飛翔させるようにしたも
の、あるいは電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるようにしたもの等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させる方式を用いた記録ヘ
ッドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成する
ための液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列するこ
とができるために高解像度で記録を行なうことが可能で
ある。
して用いた記録ヘッドは、全体的な小型化も容易で、か
つ、最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向
上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分
に活用でき、長尺化及び面状化(2次元化)が容易であ
ること等から、マルチノズル化、高密度実装化が容易
で、しかも大量生産が可能で、製造コストも安価にする
ことが可能である。
体を用い、半導体製造プロセスを経て製造された記録ヘ
ッドは、一般には各インク吐出口に対応した液路を設
け、その液路ごとに液路を満たす液体に熱エネルギーを
作用させて、対応するインク吐出口から液体を吐出して
飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設け
られ、各液路には、各液路に連通さている共通液室から
液体が供給される構造となっている。
構成を説明する。図2において、キャリッジ15は記録
ヘッド5を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向
(副走査方向、矢印G方向)とは直交する方向(主走査
方向、矢印H方向)に往復移動させる。また、キャリッ
ジ15は、ガイド棒16と突き当て部15aにより摺動
自在に保持されている。キャリッジ15の往復移動は、
キャリッジモータ30(不図示)によって駆動されるプ
ーリ17およびタイミングベルト18によって行われ、
この時に記録ヘッド5に与えられる記録信号や電力は、
フレキシブルケーブル19によって装置本体の電気回路
より供給されている。記録ヘッド5とフレキシブルケー
ブル19とは互いの接点を圧接して接続している。 ま
た、記録部Bのキャリッジ15のホームポジションには
キャップ20が設けられインク受け手段として機能す
る。キャップ20は必要に応じて上下し、上昇時は記録
ヘッド5に密着しそのノズル部を覆いインクの蒸発やゴ
ミの付着を防止する。
ップ20とが相対的に対向した位置となるように位置決
めするために、装置本体に設けられたキャリッジホーム
センサ21とキャリッジ15に設けられた遮光板15b
が用いられている。キャリッジホームセンサ21は透過
型のフォトインタラプタが用いられ、キャリッジ15が
移動して待機位置まで移動した時に、キャリッジホーム
センサ21の一部から照射された光が遮光板15bによ
ってその透過が遮られることを利用して、記録ヘッド5
とキャップ20とが相対的に対向した位置にあることを
検知する。
給送ローラ2および紙ガイド22によって水平方向に曲
げられて、矢印G方向(副走査方向)に搬送される。給
送ローラ2および排紙ローラ6は夫々、記録モータ(不
図示)によって駆動され、必要に応じてキャリッジ15
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に
搬送する。また、副走査方向には撥水性の高い材料でつ
くられ、その刃状の円周部のみで記録紙Pに接触する拍
車23が設けられる。拍車23は排紙ローラ6に対向す
る位置で、軸受部材23aにより主走査方向に所定長離
間して複数箇所に配設されており、記録直後の記録紙上
の未定着画像に接触しても画像に影響を与えずに記録紙
Pをガイドし搬送するようになっている。
ャップ20と記録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5のノ
ズル列5cに対向した位置に配置され、記録ヘッド5の
ノズルより吐出されるインク滴を直接光学的に検知する
透過型フォトインタラプタであり、記録ヘッド5のイン
ク無しの状態をその出力から判断できる。ここで用いて
いるフォトセンサ8は発光素子に赤外線LEDを用い、
LED発光面にはレンズを一体成形し、受光素子に向け
ておおよそ平行に光を投射できる。受光素子にはフォト
トランジスタが用いられ、受光素子の受光面にはモール
ド部材により0.7mm×0.7mmの穴が光軸上に形
成され、受光素子と発光素子との間全域において検出範
囲を高さ方向には0.7mm、幅方向は0.7mmに絞
り込んでいる。また、発光素子と受光素子とを結ぶ光軸
は記録ヘッド5のノズル列5cと平行に配置され、受光
素子と受光素子に間隔は記録ヘッド5のノズル列5cよ
りも広く、光軸と記録ヘッド5のノズル列5cの位置が
一致すると、記録ヘッド5の各ノズルから吐出されるイ
ンク滴は全て発光素子と受光素子の間の検出範囲を通過
可能な構成となっている。その検出範囲をインク滴が通
過することにより、インク滴が発光側からの光を遮り、
受光側への光量を減少させ、受光素子であるフォトトラ
ンジスタの出力の変化が得られる。
とを相対的に対向した位置となるように位置決めするた
めに、キャップ20との位置決め同様に、装置本体に設
けられたキャリッジホームセンサ21を用いる。この実
施形態では、図3に示すようにホームポジション(H
P)にある記録ヘッド5のノズル列5cの位置からフォ
トセンサ8の光軸へ移動する距離(L)を、キャリッジ
15を駆動するモータのステップ数に換算し、予め記録
動作を実行させる制御プログラムに定数として設定され
ている。このようにして、ホームポジションを検出した
後一定量キャリッジを移動することにより、記録ヘッド
5のインク列の位置とフォトセンサ8の光軸とが相対的
に対向した位置に正確に位置決めできる。
構成を示すブロック図である。図4において、24は装
置全体を制御するための制御部であり、制御部24はC
PU25と、CPU25が実行する制御プログラムや各
種データを記憶しているROM26と、CPU25が種
々の処理を実行するにあたり作業領域として使用した
り、各種データを一時的に保存するためのRAM27等
を有している。
シブルケーブル19を介して制御部24に接続し、フレ
キシブルケーブル19には制御部24から記録ヘッド5
に対する制御信号線、画像信号線が含まれている。ま
た、フォトセンサ8の出力はA/D変換回路28により
数値化し、CPU25にて解析可能な構成となってい
る。キャリッジモータ30はモータ駆動回路32による
パルスステップ数によって回転可能なモータである。さ
らに、制御部24は、モータ駆動回路33を介しキャリ
ッジモータ30を、モータ駆動回路32を介し搬送モー
タ31を、モータ駆動回路53を介し読取モータ52を
制御し、キャリッジホームセンサ21からの出力を入力
している。
8、外部コンピュータ56からの記録命令や記録データ
を受信するプリンタインタフェース54、公衆電話回線
57からの受信データを受け付ける回線制御回路55な
どの画像データの入力装置を接続しており、ファクシミ
リ送受信およびコピー、外部コンピュータのプリンタと
して動作可能となっている。さらにまた、制御部24は
装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パネル58
を接続している。操作パネル58からは、以下に説明す
るインク残量検出及び通知処理において、インク残量検
出が正常に行なわれていない旨を示すメッセージ(異常
通知メッセージ)を表示するかどうかを指示することが
できる。操作パネル58にはメッセージ表示を行なうた
めのLCD59が設けられている。
出及び通知処理について、図5に示すフローチャートを
参照して説明する。まずステップS100では、操作パ
ネル58のキー操作によって、或いは、あらかじめ設定
されたタイミング(例えば、ファクシミリ受信後など画
像データが画像メモリに蓄積されている状態など)で、
制御部24は、記録ヘッド5をフォトセンサ8の位置に
移動させ、フォトセンサ8の発光素子と受光素子の間に
インクの吐出(試験吐出)を行わせる。次に、ステップ
S101では、受光素子であるフォトトランジスタの出
力の変化を検知し、この検出パルスを制御部24のCP
U25に対して送出する。
る間、検出パルスとして「H」の信号が出力され、一
方、インクが吐出されていなければ、フォトトランジス
タの出力は変化せず「L」のままである。ステップS1
02では、その検出パルスを受け取った制御部24は、
その検出パルスが「H」である時間(検出パルス幅:P
L)が第1の閾値(TH1)よりも小さいか否かを調べ
る。ここで、PL≦TH1である場合、制御部24はイ
ンクの吐出を検出している時間が短く、インクが少ない
と判断して、処理はステップS107に進み、「インク
無し」のメッセージをLCD59に表示させ、その後、
処理を終了する。これに対して、PL>TH1である場
合、処理はステップS103に進む。
幅(PL)が第2の閾値(TH2)よりも大きくなって
いるか否かを調べる。ここで、PL≧TH2である場
合、発行素子からの光が遮断されている時間が長すぎる
ため、「フォトセンサ8の遮断は吐出されたインクによ
って行われたのではない」のではないかと判断し、処理
はステップS104に進み、インクを吐出させずに、フ
ォトトランジスタの出力からの検出パルスを調べる。
め、当然、フォトセンサ8が正常に動作している限り、
フォトトランジスタの出力は「L」であることが予想さ
れる。従って、ステップS104において、その検出パ
ルスの幅が“0”(即ち、フォトトランジスタの出力は
「L」)であれば処理は終了する。これに対して、検出
パルスの幅が“0”ではなかった場合、フォトセンサ8
そのものの動作異常であるか、或いは、その発光素子と
受光素子の間にインクの固化物が堆積して発光素子から
の光を遮断して、正常なインク残量検出を行なえなくな
っていると判断して、処理はステップS105に進み、
異常通知メッセージを表示する設定となっているかどう
かを調べる。ここで、装置が異常通知メッセージを表示
する設定となっている場合には処理はステップS106
に進み、LCD59からインク残量検出を正常に行なえ
なくなっている旨を通知する異常通知メッセージを表示
する。そして、その後、処理を終了する。これに対し
て、装置が異常通知メッセージを表示する設定となって
いない場合には処理はそのまま終了する。
58からの指示、或いは、ファクシミリ画像を受信して
これを画像メモリに記憶した時を契機として、記録ヘッ
ド5をフォトセンサ8のある位置に移動させて試験吐出
を行ない、その試験吐出から得られる検出パルスの幅に
基づいて、インク残量を判断し、さらに、インク残量の
検出結果に信頼性に疑いがあるときには再び、インク吐
出を行なわずフォトセンサ8の出力を再確認してインク
残量が正確に検出されているかどうかを調べることがで
きる。
が正確に検出されていないと判断された場合には装置設
定に従って、異常通知メッセージをLCD59に表示す
ることができる。また、この再確認はフォトセンサ8の
出力を再び調べるだけであるので、装置構成を複雑にす
ることなく、簡単に行なうことができるという利点もあ
る。
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。その
代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4
723129号明細書、同第4740796号明細書に
開示されている基本的な原理を用いて行うものが好まし
い。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、上記の実施形態で説
明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましい。これ
らを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピ
ング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、
電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこ
れらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。ま
た、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えるこ
とも安定した記録を行うために有効である。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した実施の形態においては、インクが液
体であることを前提として説明しているが、室温やそれ
以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステ
ムに適用しても良いし、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって実施される場合にも適用で
きることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプ
ログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成することに
なる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステ
ム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は
装置が、予め定められた仕方で動作する。
換可能なインクカートリッジから供給されるインクを吐
出して記録媒体に記録を行なう記録ヘッドを有したファ
クシミリ装置において、インク残量検出指示や受信ファ
クシミリデータの記憶手段への格納を契機としてインク
カートリッジの残量を検出し、その検出結果を検証し、
その検出結果と検証結果に従って、メッセージを表示す
るので、インク以外の物体、例えば、吐出したインクが
固化した堆積物などによるインク残量検出の誤認を判別
し、装置利用者に通知することができるという効果があ
る。
て行なうので、装置構成を複雑にすることなく簡単に行
なうことができる。さらに、請求項7によれば、インク
残量検出の誤認を示すメッセージは選択的に表示するこ
とができる。
ト方式に従った記録ヘッドによって記録を行なう記録部
を備えたファクシミリ装置の構成を示す側断面図であ
る。
立体斜視図である。
を示す図である。
ブロック図である。
ートである。
Claims (9)
- 【請求項1】 交換可能なインクカートリッジから供給
されるインクを吐出する記録ヘッドを用い、受信したフ
ァクシミリデータに基づいて記録媒体に記録を行なう記
録ヘッドを有したファクシミリ装置であって、 通信回線を介してファクシミリデータの送受信を行なう
通信手段と、 前記受信したファクシミリデータを格納する記憶手段
と、 前記インクカートリッジのインク残量を判断するよう指
示する指示手段と、発光素子と、前記発光素子が発した光を受光する受光素
子とからなり、前記発光素子と受光素子との間の光軸が
遮断されたか否か を検出する検出手段と、前記記録ヘッドから前記光軸に対してインクの吐出を行
わせたときに前記検出手段による前記光軸が遮断された
か否かの検出結果に基づいて、前記インクカートリッジ
内のインクの有無を判断する判断手段と、 前記指示手段による指示、或いは、前記受信したファク
シミリデータの前記記憶手段への格納を契機として、前
記検出手段による検出と、前記判断手段による判断とを
行う制御手段と、 前記判断手段による判断結果と前記記録ヘッドから前記
光軸に対してインクの吐出を行っていないときの前記検
出手段による検出結果とに基づいて、前記検出手段によ
る検出が正常に行われているか否かを 検証する検証手段
と、 前記判断手段による判断結果と前記検証手段による検証
結果とに従って、メッセージを表示する表示手段とを有
することを特徴とするファクシミリ装置。 - 【請求項2】 前記発光素子と前記受光素子との間の光
軸が遮断される時間を第1閾値と比較する比較手段をさ
らに有することを特徴とする請求項1に記載のファクシ
ミリ装置。 - 【請求項3】 前記判断手段は、前記比較手段による比
較結果に基づいて、前記光軸が遮断される時間が前記第
1閾値より短い場合には、インクがないと判断すること
を特徴とする請求項2に記載のファクシミリ装置。 - 【請求項4】 前記検証手段は、前記記録ヘッドから前
記光軸に対してインクの吐出を行っていないときの前記
検出手段による検出結果が前記光軸を遮断していないこ
とを示す場合に、前記検出手段による検出が正常に行わ
れていると判断することを特徴とする請求項1乃至3の
いずれかに記載のファクシミリ装置。 - 【請求項5】 前記比較手段はさらに、前記光軸が遮断
される時間を前記第1閾値より大きい第2閾値と比較
し、前記光軸が遮断される時間が前記第2閾値より長い
場合に、前記検証手段による検証を行なうことを特徴と
する請求項2に記載のファクシミリ装置。 - 【請求項6】 前記表示手段によるメッセージは、前記
インクカートリッジ内のインクがなくなったことを通知
する第1のメッセージと、前記検出手段の検出結果が異
常であることを通知する第2メッセージとを含むことを
特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。 - 【請求項7】 前記第2メッセージを表示するかどうか
を設定する設定手段をさらに有することを特徴とする請
求項6に記載のファクシミリ装置。 - 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
する請求項1乃至7のいずれかに記載のファクシミリ装
置。 - 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えていることを特徴とする請求項8に記載のファク
シミリ装置。
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