JP3263968B2 - 硝酸塩を含む排水の処理法 - Google Patents
硝酸塩を含む排水の処理法Info
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Description
法に係り、特に、硝酸塩を含む排水に水素供与体を添加
して触媒存在下に加熱することにより、硝酸塩を容易か
つ効率的に、低コストにて分解して高水質の処理水を得
る硝酸塩を含む排水の処理法に関する。
NH4 +,NO3 -を除去する方法としては、生物処理によ
る方法、或いは、薬剤とオゾンを併用する方法(特開平
3−181390)がある。
95重量%の硝酸アンモニウムを分解するに当り、18
0〜290℃の流動床に排水を噴霧する方法が、特開昭
53−20662,同55−86484等には、アンモ
ニア含有水に酸素を吹き込んで脱窒することが開示され
ている。
酸塩や硝酸塩を含む水に水素ガスを注入した後、パラジ
ウム触媒やロジウム触媒と接触させ亜硝酸塩や硝酸塩を
窒素に還元することが提案されている。
ち、生物処理による方法では、次のような問題点があ
る。
うな問題点がある。 NH4 +濃度の10倍以上のBr- 濃度が必要である。 NH4 +濃度の2倍以上のオゾン濃度が必要である。 NH4 +濃度の大きい原水に対応できない。 NO3 -に対しては効果がない。
焼却炉が必要であること、水を蒸発させるための熱が必
要であり、40重量%以下の硝酸アンモニウム濃度のも
のには対応できないという欠点があり、特開昭53−2
0662,同55−86484の方法では、実用上の温
度は250℃以上と高く、第1種高圧容器の取締りを受
ける条件となり、管理者の常駐が必要となるという不具
合がある。
95の方法では、水素ガスは、ボンベを必要とし爆発の
危険を伴なうので、取り扱いが容易ではないという欠点
がある。
塩を含む排水から、硝酸塩を容易かつ効率的に分解除去
する硝酸塩を含む排水の処理法を提供することを目的と
する。
排水の処理法は、硝酸塩を含む排水に水素供与体を添加
し、触媒存在下に加熱して硝酸塩を分解する方法におい
て、該水素供与体は、ヒドラジン又はヒドロキシルアミ
ンであり、該加熱処理温度が85〜180℃であること
を特徴とする。
請求項1の方法において、硝酸塩は硝酸アンモニウムで
あることを特徴とする。
する。図1は本発明の硝酸塩を含む排水の処理法の一実
施方法を示す系統図である。
モニウム(NH4 NO3 ))を含有する排水の貯槽、2
は水素供与体(本実施例ではヒドラジン)貯槽、3は熱
交換器、4はヒーター、5は触媒5Aが充填された分解
塔である。P1 ,P2 はポンプ、11,12,13,1
4,15は配管を示す。
H4 NO3 含有排水をポンプP1 を備える配管11を経
て熱交換器3に導入して加熱するが、その過程で貯槽2
よりポンプP2 を備える配管12を経て、該排水中に水
素供与体としてのヒドラジンが添加される。ヒドラジン
が添加された排水は熱交換器3内で後述の分解塔5の流
出水と熱交換された後、更にヒーター4を備える配管1
3で加熱された後、分解塔5に導入され、塔内の触媒5
Aと接触することによりNH4 NO3 がN2 に分解され
て除去される。NH4 NO3 が分解除去された分解塔5
の流出水は配管14を経て、熱交換器3に導入され、前
述の排水と熱交換された後、配管15より処理水として
系外へ排出される。
する水素供与体としては、ヒドラジン又はヒドロキシル
アミンが使用される。ヒドラジン又はヒドロキシルアミ
ン添加量は処理する排水中の硝酸塩の種類及び濃度によ
って異なり、硝酸塩がNH4NO3 である場合、NH4
NO3 に対して1/2〜2モル倍程度とされる。
好ましくは140〜170℃とし、圧力は10kg/c
m2未満で実施される。
金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、インジウム、
イリジウム、銀、金、コバルト、ニッケル及びタングス
テン、並びにこれらの金属の水不溶性又は水難溶性の化
合物、具体的には、一酸化コバルト、一酸化ニッケル、
二酸化ルテニウム、三二酸化ロジウム、一酸化パラジウ
ム、二酸化イリジウム、二酸化タングステン等の酸化
物、更には二塩化ルテニウム、二塩化白金等の塩化物、
硫化ルテニウム、硫化ロジウム等の硫化物等よりなる群
から選ばれた1種又は2種以上を、アルミナ、活性炭、
酸化チタン、酸化ジルコニア等の担体に担持したものが
挙げられる。このような担持触媒中の金属及び/又はそ
の化合物の担持量は、通常、担体重量の0.05〜25
重量%、好ましくは0.5〜3重量%であることが望ま
しい。このような担持触媒は、球状、ペレット状、円柱
状、破砕片状、ハニカム状、粉末状等の種々の形態で使
用可能である。
を含む排水にヒドラジン又はヒドロキシルアミンの水素
供与体の所定量を添加し、これを上記担持触媒を充填し
た固定床式反応層に通液することにより実施することが
できる。この場合、反応層容積、触媒充填量、通液速度
は、用水と担持触媒との接触時間が3〜60分、特に1
0〜20分となるように設定するのが好ましい。なお、
固定床式反応層に使用する担持触媒の粒径は、通常、
0.2〜10mm、特に0.5〜5mm程度であること
が好ましい。
製造工場から排出される硝酸排水とアンモニア排水とを
合併して硝酸アンモニウムとすることにより、酸化性成
分(HNO3 )と還元性成分(NH3 )とを含む化合物
の形の排水に調製されたものに対して極めて有効であ
る。
素供与体として例えばヒドラジン(N2 H4 )を当量以
上添加し、これを所定温度に加熱して触媒に接触させる
と、下記反応により、NH4 NO3 をN2 に分解して除
去することができる。
度で円滑に進行する。因みに、水素供与体を用いない下
記反応の場合には、180℃以上の高温を必要とし、特
に、低濃度排水ではより高い反応温度を必要とする。
り、NO3 は還元されてNO2 となり、NH4 NO2 は
NH4 NO3 に比べて分解温度が低いことから、より低
温での分解が可能となるためと考えられる。本発明にお
いては、このような分解温度の低下に有効な水素供与体
として、ヒドラジン又はヒドロキシルアミンを用いるた
め、水素ガスを用いる方法に比べて、薬品の取り扱い
性、作業性を大幅に改善させることができる。
より具体的に説明する。
l)をカラムに詰め、これを140℃の油浴に浸して加
熱した。このカラムに、N2 H4 を添加したNH4 NO
3 水溶液(Nとして2000mg/l)を毎分3ml送
液してNH4 NO3 の分解を行なった。なお、N2 H4
はNH4 NO3 の1/2モル倍量添加した。
定したところ、Nとして20〜30mg/lであり、除
去率は97〜98%であった。なお、処理水中にN2 H
4 ,NO2 -は含まれていなかった。
して行なったところ、処理水のNH4 +,NO3 -濃度は各
々700〜800mg/l(T−NではNとして140
0〜1600mg/l)であり、除去率は30〜20%
であった。
の2モル倍量添加したこと以外は実施例1と同様にして
行なったところ、処理水のNH4 +,NO3 -濃度はNとし
て20〜30mg/lであり、除去率は97〜98%で
あった。なお、処理水中にヒドロキシルアミンは含まれ
ていなかった。
む排水の処理法によれば、硝酸塩を含む排水中から、硝
酸塩をN2 として容易かつ効率的に分解除去することが
できる本発明によれば、 生物処理に比べて、処理水の水質コントロールが容易
であり、汚泥の発生もない。 薬剤使用量が少なくて足りる。 2000mg/l程度の濃度の排水にも対応できる。 低温度で分解反応を進行させることができる。 取り扱い性に問題のある水素ガス等を必要としない。 といった効果が奏され、工業的に極めて有利である。
を含む排水に有効である。
実施方法を示す系統図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 硝酸塩を含む排水に水素供与体を添加
し、触媒存在下に加熱して硝酸塩を分解する方法におい
て、 該水素供与体は、ヒドラジン又はヒドロキシルアミンで
あり、該加熱処理温度が85〜180℃であることを特
徴とする硝酸塩を含む排水の処理法。 - 【請求項2】 硝酸塩は硝酸アンモニウムであることを
特徴とする請求項1に記載の硝酸塩を含む排水の処理
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06820992A JP3263968B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 硝酸塩を含む排水の処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06820992A JP3263968B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 硝酸塩を含む排水の処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269477A JPH05269477A (ja) | 1993-10-19 |
JP3263968B2 true JP3263968B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=13367184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06820992A Expired - Fee Related JP3263968B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 硝酸塩を含む排水の処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3263968B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1678535A (zh) * | 2002-08-29 | 2005-10-05 | 住友金属矿山株式会社 | 处理含高浓度硝酸盐氮的排放水的方法 |
CN107519868B (zh) * | 2016-06-20 | 2020-08-11 | 中国科学院金属研究所 | 一种催化还原水中硝酸根的纳米钯银合金催化材料及其制备方法和应用 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP06820992A patent/JP3263968B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05269477A (ja) | 1993-10-19 |
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