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JP3261911B2 - 半導体装置のスナバ回路 - Google Patents

半導体装置のスナバ回路

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Publication number
JP3261911B2
JP3261911B2 JP00535095A JP535095A JP3261911B2 JP 3261911 B2 JP3261911 B2 JP 3261911B2 JP 00535095 A JP00535095 A JP 00535095A JP 535095 A JP535095 A JP 535095A JP 3261911 B2 JP3261911 B2 JP 3261911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
snubber circuit
igbt
capacitor
circuit
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP00535095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08195664A (ja
Inventor
征輝 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPH08195664A publication Critical patent/JPH08195664A/ja
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  • Electronic Switches (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置をスイッ
チング素子として用いた電力変換装置において、この半
導体装置に加わるスパイク電圧(電圧上昇率および尖頭
値)を抑制するためのスナバ回路に関するもので、特に
ターンオフ時の安全動作領域の狭い電圧駆動形サイリス
タなどの半導体装置のスナバ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の電圧駆動形サイリスタ(以
下単にサイリスタと称す)のスナバ回路と主回路を示
す。主回路は降圧チョッパ回路を例にとった。つぎにこ
の回路について説明をする。直流電源Edと電圧駆動形
サイリスタ1とダイオード8が逆直列に、ダイオード8
と並列にリアクトル9と抵抗32の直列回路がそれぞれ
接続され主回路を構成している。またダイオード81と
コンデンサ21が直列接続され、このダイオード81と
抵抗31が並列接続され構成されたスナバ回路6が電圧
駆動形サイリスタ1に接続される。この降圧チョッパ回
路は電圧駆動形サイリスタ1をオンオフさせることで出
力電力(リアクトルと抵抗とで消費する電力)を調整す
る回路である。このスナバ回路6は前記コンデンサ21
へ主電流を転流させることで、ターンオフ時に電圧駆動
形サイリスタ1に印加される電圧の上昇率および尖頭値
(跳ね上がり電圧の尖頭値)を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記のようなスナバ回路6では、電圧駆動形サイリスタ
1がターンオンしたとき、コンデンサ21に蓄えられた
電荷が抵抗31を介して放電され、このときの電流値と
抵抗値の積でジュール損失が発生する。電圧駆動形サイ
リスタ1の動作周波数が10kHzと高くなるとジュー
ル損失は極めて大きくなり、抵抗の容量増大によるスナ
バ回路の大型化や装置効率の低下などの不都合が生じ
る。
【0004】この発明は、前記の問題点を除去し得る半
導体装置のスナバ回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、回路を開閉するスイッチング手段として
の半導体装置に加わるスパイク電圧を吸収するスナバ回
路において、前記半導体装置の高電位側となるアノード
および低電位側となるカソードにそれぞれコレクタおよ
びエミッタが接続された絶縁ゲート型バイポーラトラン
ジスタ(IGBT)と、このIGBTのコレクタ・ゲー
ト間に接続されたコンデンサと、ゲート・エミッタ間に
接続された抵抗とを有することである。
【0006】またIGBTのコレクタおよびゲートに定
電圧ダイオードのカソードおよびアノードをそれぞれ接
続すると一層効果的である。またこのスナバ回路を電圧
駆動形スイッチング素子に適用すると効果的である。
【0007】
【作用】電圧駆動形サイリスタがターンオフするとき、
電圧駆動形サイリスタに流れていた主電流はスナバ回路
に流入し、この電流でコンデンサに電荷が蓄えられ、抵
抗の両端に電圧が発生する。ターンオフ期間では流入す
る電流は一定と近似でき、そのため抵抗の両端に発生す
る電圧も一定になる。この一定電圧はIGBTのゲート
に印加され、この電圧値を適宜選ぶことでIGBTを活
性領域での動作状態にする。この活性領域のIGBTに
主電流の一部を流すことで、コンデンサに蓄えられる電
荷量を減らし、電圧駆動形サイリスタがターンオンする
ときの抵抗を介して流れる放電電流を減らし、抵抗で発
生するジュール損失を低減する。これによって、回路効
率の向上とスナバ回路の小型化が図れる。
【0008】またコンデンサに流入する電流が小さくな
るため、電圧駆動形サイリスタのアノード.カソード間
に印加される電圧の立上がり(電圧上昇率)が小さくな
り、安全動作領域(ターンオフ時の電圧と電流の軌跡を
示し、これが広いと高い電圧で大きい電流を流すことが
できる)の狭い電圧駆動形サイリスタでも破壊すること
なく、確実にターンオフできる。
【0009】さらにコンデンサと並列に定電圧ダイオー
ドを接続すると、電圧駆動形サイリスタに過電圧が印加
されることが防止でき、さらに確実にターンオフでき
る。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例のスナバ回路を
図4の主回路に接続した図を示す。IGBT4のコレク
タ41・エミッタ42間に、コンデンサ2と抵抗3の直
列回路が並列に接続され、コンデンサ2と抵抗3の接続
点5とIGBT4のゲート43が接続しているスナバ回
路6が電圧駆動形サイリスタ1のアノード11・カソー
ド12間に並列に接続され、主回路と接続する。主回路
は従来例の図4と同一のため説明は省略する。
【0011】図2は図1のスナバ回路を接続した電圧駆
動形サイリスタの動作を説明するための動作波形図であ
る。電圧駆動形サイリスタがターンオフし、主電流IO
が零になりスナバ回路1に主電流IO は移りスナバ電流
S となる。実際のターンオフは極めて短時間で行われ
るため、ここではターンオフ期間の現象は省略し瞬時に
主電流IO が零となるものとした。スナバ電流IS はコ
ンデンサ2と抵抗3およびIGBT4を通り主回路へ流
れだす。IGBTに流れる電流(IGBT電流IIGBT
は、抵抗電流IR で抵抗3に抵抗電圧VR が発生し、こ
の抵抗電圧VRがゲート電圧としてIGBT4に印加さ
れ、IGBT4は活性領域に入り、スナバ電流IS の一
部を流すことで生ずる。そのため、スナバ電流IS はI
GBT4とコンデンサ2に分流し、IGBT4がない場
合(従来のスナバ回路)と比べてコンデンサ2に流れる
電流(コンデンサ電流IC )は減少し、コンデンサ2の
電圧つまり電圧駆動形サイリスタ1に印加される電圧V
T の電圧上昇率(dV/dt=IC /C,C:コンデン
サ容量)が減少する。またコンデンサ2に蓄積する電荷
Qが減少するためコンデンサの電圧(VC =Q/C)つ
まり電圧駆動形サイリスタ1に印加される電圧VT も低
下する。また抵抗電流IR も少なくなり、抵抗3で発生
するジュール損失(E=RIR /2,IR :抵抗電流)
は減少する。コンデンサ電圧VC は数100Vないし千
数百V、抵抗電圧VR は数Vないし十数であり、コンデ
ンサ電圧VC が2桁程度大きいので電圧駆動形サイリス
タに印加される電圧VT はコンデンサ電圧VC とほぼ等
しい。
【0012】また電圧駆動形サイリスタに印加される電
圧VT は電源電圧Edになると、電圧上昇率dV/dt
は急激に小さくなりスナバ電流IS (IC +IIGBT)が
零の時点で電源電圧Edになる。図3はこの発明の第2
実施例のスナバ回路を示す。図1のスナバ回路と異なる
点はコンデンサに並列に定電圧ダイオードを接続したこ
とである。定電圧ダイオードを接続することで電圧駆動
形サイリスタのターンオフ時にスナバ回路6のコンデン
サ2が過電圧になることを防ぎ、電圧駆動形サイリスタ
に過電圧が印加されることを防止する。
【0013】上記のことから、IGBT4に主電流の半
分ないしそれ以上の電流をターンオフ期間(数μs)に
流すことで、安全動作領域が狭い、別の言い方をすると
許容電圧上昇率が小さい電圧駆動形サイリスタ1でも、
このスナバ回路4を接続することで許容電圧上昇率dV
/dtを従来の1/2以下に低減でき、確実にターンオ
フできる。またターンオフ時にスナバ回路6で発生する
ジュール損失を1/4以下に低減することで、スナバ回
路4の大きさを従来の1/2以下に小型化できる。
【0014】またコンデンサと並列に定電圧ダイオード
を接続することで、ターンオフ時に電源電圧より跳ね上
がる電圧をカットでき、電圧駆動形サイリスタをより一
層確実にターンオフできる。
【0015】
【発明の効果】IGBTとコンデンサおよび抵抗を有す
るスナバ回路とすることで、半導体装置のスイッチオフ
時に発生する電圧の上昇率(dV/dt)を抑制でき、
安全動作領域の狭い電圧駆動形サイリスタでも確実にタ
ーンオフできる。またスナバ回路の発生損失を低減出来
るため、スナバ回路の小型化ができる。さらにコンデン
サと並列に定電圧ダイオードを接続することで、電圧駆
動形サイリスタに印加される過電圧を防止でき、より一
層確実にターンオフできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のスナバ回路図
【図2】図2は電圧駆動形サイリスタの動作波形図
【図3】この発明の第2実施例のスナバ回路図
【図4】従来のスナバ回路と主回路の回路図
【符号の説明】
1 電圧駆動形サイリスタ 11 アノード 12 カソード 2 コンデンサ 21 コンデンサ 3 抵抗 31 抵抗 32 抵抗 4 IGBT 41 コレクタ 42 エミッタ 43 ゲート 5 接続点 6 スナバ回路 7 定電圧ダイオード 8 ダイオード 9 リアクトル IT 電圧駆動形サイリスタ電流 VT 電圧駆動形サイリスタ電圧 IS スナバ電流 IC コンデンサ電流 VC コンデンサ電圧 IIGBT IGBT電流 IR 抵抗電流 VR 抵抗電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70 H03K 17/72 - 17/735 H02M 1/06 H02M 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路を開閉するスイッチング手段としての
    半導体装置に加わるスパイク電圧を吸収するスナバ回路
    であって、前記半導体装置の高電位側となるアノードお
    よび低電位側となるカソードにそれぞれコレクタおよび
    エミッタが接続された絶縁ゲート型バイポーラトランジ
    スタ(IGBT)と、このIGBTのコレクタ・ゲート
    間に接続されるコンデンサと、ゲート・エミッタ間に接
    続される抵抗とを有することを特徴とする半導体装置の
    スナバ回路。
  2. 【請求項2】IGBTのエミッタおよびゲートに定電圧
    ダイオードのカソードおよびアノードがそれぞれ接続さ
    れることを特徴とする請求項1記載の半導体装置のスナ
    バ回路。
  3. 【請求項3】半導体装置が電圧駆動形スイッチング素子
    であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体
    装置のスナバ回路。
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