JP3261175B2 - 抗菌剤とこの抗菌剤を用いて物品を処理する方法 - Google Patents
抗菌剤とこの抗菌剤を用いて物品を処理する方法Info
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Description
を用いて物品を処理する方法に関するものである。さら
に詳しくは、この発明は、広範な微生物に対して優れた
抗菌作用を有する新しい抗菌剤と、この抗菌剤を用いて
食品や医薬品等の物品を安全に抗菌処理する方法に関す
るものである。
液、末梢血、乳汁等に含まれている天然の鉄結合蛋白質
であり、大腸菌、カンジダ菌、クロストリジウム菌等の
有害微生物に対して抗菌作用を示すことが知られている
[ジャ−ナル・オブ・ペディアトリクス(Journal of P
ediatrics )、第94巻、1頁:1979年]。また、
ブドウ球菌および腸球菌に対して、0.5〜30mg/
mlの濃度で抗菌作用を有することが知られている[ノ
ネッケとスミス;ジャ−ナル・オブ・デイリ−・サイエ
ンス(Nonnecke,B.J. & Smith,K.L.;Journal of Dairy
Science )67巻、606頁:1984年]。
作用を有するペプチドについては多数の発明が知られて
いる。例えばグラム陽性菌およびグラム陰性菌に有効な
ホスホノトリペプチド(特開昭57−106689号公
報)、ホスホノジペプチド誘導体(特開昭58−135
94号公報)、環状ペプチド誘導体(特開昭58−21
3744号公報)、抗菌及び抗ウイルス作用を示すペプ
チド(特開昭59−51247号公報)、酵母に有効な
ポリペプチド(特開昭60−130599号公報)、グ
ラム陽性菌に有効な糖ペプチド誘導体(特開昭60−1
72998号公報、特開昭61−251699号公報、
特開昭63−44598号公報)、グラム陽性菌に有効
なオリゴペプチド(特開昭62−22798号公報)、
ペプチド系抗生物質(特開昭62−51697号公報、
特開昭63−17897号公報)その他北米産カブトガ
ニの血球から抽出した抗菌性ペプチド(特開平2−53
799号公報)、蜜蜂の血リンパから単離した抗菌性ペ
プチド(特表平2−500084号公報)等である。
用等(例えば、抗原性等)がなく、耐熱性があり、かつ
強い抗菌作用を有する物質を自然界から安価に単離する
ことを企図し、哺乳類のラクトフェリン、アポラクトフ
ェリンおよび/または金属飽和ラクトフェリン(以下、
これらをラクトフェリン類と記載することがある)を酸
または酵素により加水分解した分解物が未分解のラクト
フェリン類よりも強い耐熱性および抗菌性を有すること
を見出し、すでに特許出願を行った(特願平3−171
736号[特開平5−320068号公報])。
副作用等(例えば、抗原性等)がなく、耐熱性があり、
かつ強い抗菌作用を有するラクトフェリン関連抗菌性ペ
プチドとして、アミノ酸残基が20残基である抗菌性ペ
プチド(特願平3−186260号[特開平5−929
94号公報])、アミノ酸残基が11残基である抗菌性
ペプチド(特願平3−48196号[特開平5−783
92号公報])、アミノ酸残基が6残基である抗菌性ペ
プチド(特願平3−94492号[特開平5−1482
97号公報])、アミノ酸残基が5残基である抗菌性ペ
プチド(特願平3−94493号[特開平5−1482
96号公報])、アミノ酸残基が3〜6残基である抗菌
性ペプチド(特願平3−94494号[特開平5−14
8295号公報)を発明し、すでに特許出願を行なっ
た。
増強する研究が種々行われてきており、かかる生理活性
増強補助剤としてはリゾチ−ム、IgAおよびグリコペ
プチドが知られている。例えば、ラクトフェリンとリゾ
チ−ムとの共存により相乗的に抗菌作用を増強する方法
[特開昭62−249931号公報]、ラクトフェリン
と分泌型IgAとの共存により相乗的に抗菌作用を増強
する方法[ステフェンス等;イムノロジ−(Stephens,
S.,et al;Immunology);41巻、597頁:1980
年]等が報告されている。更に、スピック等は[エ−・
エフ・ウイリアムスおよびジェ−・ディ−・バウム(A.
F.Williams & J.D.Baum )編、「ヒュ−マン・ミルクバ
ンキング」(Human Milk Banking)、ネッスル・ニュー
トリション・ワ−クショップ・シリ−ズ、第5巻、(Ne
stle Nutrition Workshop Series Volume 5 )、133
頁、レ−ベン・プレス・ブック社(Raven Press Books,
Ltd.)、1984年]に、ラクトフェリンには細菌が粘
膜表面に付着するのを防止する作用があり、この作用は
リゾチ−ムまたはグリコペプチドの存在で強化されるこ
とを報告している。
効果についても従来から研究が行われており、ラクトフ
ェリンとの併用によって抗菌活性を増強させる抗生物質
としては、セフェム系抗生物質[宮崎修一等;ケモセラ
ピー(chemotherapy) ;第39巻;第829ページ、
1991年]およびベータラクタム系抗生物質(特願平
1−319463号[特開平3−181421号公
報])等が知られている。
クトフェリン関連抗菌性ペプチドと抗生物質との併用効
果については従来全く研究されておらず、従ってそれら
を有効成分とする抗菌剤も存在しなかった。さらに、上
記ラクトフェリン関連抗菌性ペプチドと抗生物質とを有
効成分とする抗菌剤に対して、特定の成分を加えること
により、その抗菌活性をさらに増強しようとする試みも
全くなされていなかった。
されたものであり、この発明の発明者等が既に発明した
上記のラクトフェリン関連抗菌性ペプチドを抗生物質と
併用することにより、あるいは上記ラクトフェリン関連
抗菌性ペプチドと抗生物質と特定の成分とを併用するこ
とにより、抗菌性がさらに増強された抗菌剤を提供する
ことを目的としている。
を解決するものとして、ラクトフェリン関連抗菌性ペプ
チド、またはこれらの任意の混合物と、抗生物質とを有
効成分とする抗菌剤と、この抗菌剤を用いて物品を処理
する方法を提供する。
性ペプチド、またはこれらの任意の混合物と、抗菌剤
と、ラクトフェリン類、トランスフェリン、コンアルブ
ミン、カゼインホスホペプチド、リゾチ−ム、カゼイン
分解物、トコフェロ−ル、シクロデキストリン類、グリ
セリン脂肪酸エステル類、アルコ−ル類、EDTA、E
DTA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン
酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサ
ン、システイン、コール酸、またはこれらの任意の混合
物とを有効成分とする抗菌剤と、この抗菌剤を用いて物
品を処理する方法を提供する。
お、以下の記載において%は、ラクトフェリン類の分解
度を除き、重量による値である。この発明においてラク
トフェリン類とは、市販のラクトフェリン、哺乳類(例
えば人、牛、羊、山羊、馬等)の初乳、移行乳、常乳、
末期乳等、またはこれらの乳の処理物である脱脂乳、ホ
エ−等から常法(例えば、イオン交換クロマトグラフィ
−)により分離したラクトフェリン、それらを塩酸、ク
エン酸等により脱鉄したアポラクトフェリン、アポラク
トフェリンを鉄、銅、亜鉛、マンガン等の金属でキレ−
トさせた金属飽和または部分飽和ラクトフェリンであ
り、市販品あるいは公知の方法により製造した調製品を
使用することができる。
のラクトフェリン類を酸または酵素で加水分解して得ら
れ、たとえば特願平3−171736号に記載された方
法によって得ることができる。すなわち酸により加水分
解を行う場合は、ラクトフェリン類を水に溶解し、これ
に無機酸または有機酸を添加し、所定温度に所定時間加
熱して加水分解する。酵素により加水分解を行う場合
は、ラクトフェリン類の水溶液を、使用する酵素の至適
pHに調整し、これにペプシン、トリプシン等の酵素を
加え、所定温度に所定時間保持して加水分解したのち常
法により酵素を失活させる。酸または酵素による加水分
解で得られた分解物は、種々の分子量を有する抗菌性ペ
プチドの混合物である。上記加水分解による分解度は、
6〜20%の範囲が望ましい。なお、この分解度は、ケ
ルダ−ル法により試料の全窒素を、またホルモ−ル滴定
法により試料のホルモ−ル態窒素をそれぞれ測定し、こ
れらの値から次式により算出した。
れた反応液(ラクトフェリン類分解物の溶液)は、常法
により冷却し、必要に応じて常法により中和、脱塩、脱
色し、更に必要に応じて常法により分画し、得られた溶
液をそのまま、または濃縮した液状で、あるいは濃縮後
乾燥した粉末状で、抗生物質と、あるいは抗生物質およ
びラクトフェリン類、トランスフェリン、コンアルブミ
ン、カゼインホスホペプチド、リゾチーム、カゼイン分
解物、トコフェロール、シクロデキストリン類、グリセ
リン脂肪酸エステル類、アルコール類、EDTA、ED
TA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン
酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサ
ン、システイン、コール酸またはこれらの任意の混合物
と混合する。
関連抗菌性ペプチドは、ラクトフェリン類の分解物から
分離手段によって得られる抗菌性を有するペプチド、ラ
クトフェリン類の分解物から分離手段によって得られる
抗菌性を有するペプチドと同一または相同の化学構造
(アミノ酸配列)を有するペプチド、ラクトフェリン類
の分解物から分離手段によって得られる抗菌性を有する
ペプチドと同一または相同の化学構造(アミノ酸配列)
を有するペプチドの誘導体、またはこれらの任意の混合
物である。これらのラクトフェリン関連抗菌性ペプチド
は、例えば、特願平3−186260、特願平3−48
196号、特願平3−94492号、特願平3−944
93号、および特願平3−94494号の各発明に記載
された方法によって得ることができる。すなわち、ラク
トフェリン類を酸または酵素を用いて加水分解し、得ら
れたペプチド混合物から液体クロマトグラフィ−等の分
離手段によって抗菌性を有するペプチドを含む画分を得
る方法、あるいは上記のようにして得た抗菌性を有する
ペプチドのアミノ酸配列を公知の方法(例えば、気相シ
−クェンサ−を用いる方法等)によって決定し、それら
のアミノ酸配列を有するペプチドを公知の方法(例え
ば、ペプチド自動合成装置を用いる方法)によって各々
合成して目的とするペプチドを得る方法等によって調製
することができる。これらのラクトフェリン関連抗菌性
ペプチドは、例えば下記のアミノ酸配列を有する以下の
ペプチドである:配列番号1、2、および27のアミノ
酸配列を有する抗菌性ペプチドまたはその誘導体(特願
平3−48196号発明);配列番号3、4、5および
6のアミノ酸配列を有する抗菌性ペプチドまたはその誘
導体(特願平3−94492号発明);配列番号7、
8、9および31のアミノ酸配列を有する抗菌性ペプチ
ドまたはその誘導体(特願平3−94493号発明);
配列番号10、11、12、13、14、15、16、
17、18、19、20および21のアミノ酸配列を有
する抗菌性ペプチドまたはその誘導体(特願平3−94
494号発明);および、配列番号22、23、24、
25、26、28、29および30のアミノ酸配列を有
する抗菌性ペプチドまたはその誘導体(特願平3−18
6260号発明)。
ま、または濃縮した液状で、あるいは濃縮後乾燥した粉
末状で、抗生物質と、あるいは抗生物質およびラクトフ
ェリン類、トランスフェリン、コンアルブミン、カゼイ
ンホスホペプチド、リゾチーム、カゼイン分解物、トコ
フェロール、シクロデキストリン類、グリセリン脂肪酸
エステル類、アルコール類、EDTA、EDTA塩、ア
スコルビン酸、アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸
塩、ポリリン酸、ポリリン酸塩、キトサン、システイ
ン、コール酸またはこれらの任意の混合物と混合する。
はペニシリン、半合成ペニシリン、セフェム系抗生物
質、カルバペネム系抗生物質、モノバクタム系抗生物
質、アミノグリコシド系抗生物質、ペプタイド系抗生物
質、テトラサイクリン系抗生物質、クロラムフェニコー
ル、マクロライド系抗生物質、リファマイシン、バンコ
マイシン、ホスホマイシン、化学合成抗菌剤、抗真菌
剤、抗結核剤、またはポリミキシンBを例示することが
できる。これらの抗生物質は、市販品あるいは公知の方
法によって調製したものを使用することができる。
ンアルブミン、カゼインホスホペプチド、リゾチーム、
カゼイン分解物、トコフェロール、シクロデキストリン
類、グリセリン脂肪酸エステル類、アルコール類、ED
TA、EDTA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸
塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸
塩、キトサン、システイン、コール酸等は市販品を使用
することができ、或いは公知の方法によって調製し使用
してもよい。ラクトフェリン類、トランスフェリン、コ
ンアルブミン、カゼインホスホペプチドは、金属イオン
と配位してキレート化合物を生成させ得る蛋白質(金属
をキレートする蛋白質)である。カゼイン分解物は、常
法により牛乳等のカゼインを蛋白質分解酵素、酸、或い
はアルカリによって加水分解した分解物の混合物、或い
は分解物から特定の成分を分画した物である。特に、数
平均分子量が380程度で分子量分布が75以上、約1
0000以下のペプチド(およびアミノ酸)の混合物の
使用が好ましい。シクロデキストリン類としては、α−
シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シ
クロデキストリン、δ−シクロデキストリン、或いはこ
れらのアルキル誘導体(分枝シクロデキストリン)を例
示することができる。グリセリン脂肪酸エステル類は、
脂肪酸とグリセリンまたはポリグリセリンのエステルお
よびその誘導体であって、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル等を例示することができ
る。アルコール類は脂肪族の1価、2価、3価或いは多
価アルコールであって、エチルアルコール、プロピレン
グリコール、グリセロール等を例示することができる。
はこれらの任意の混合物のいずれと、上記抗生物質のい
ずれとを組み合わせるか、あるいはそれらの任意の組み
合わせのいずれとラクトフェリン類、トランスフェリ
ン、コンアルブミン、カゼインホスホペプチド、リゾチ
−ム、カゼイン分解物、トコフェロ−ル、シクロデキス
トリン類、グリセリン脂肪酸エステル類、アルコ−ル
類、EDTA、EDTA塩、アスコルビン酸、アスコル
ビン酸塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリ
ン酸塩、キトサン、システインあるいはコール酸のいず
れとを組み合わせるかは、使用目的によって適宜選択す
ることができる。また、それらの混合割合は、各々の成
分の種類や、使用目的等によって適宜選択することがで
きる。それらの成分を液状または粉末状で混合すること
ができ、適宜公知の希釈剤、賦形剤を添加してもよい。
カビに対して強い抗菌性を有し、医薬品としてのみなら
ず、医薬部外品等のように人または動物の体内に取り入
れられ、あるいは体表面に適用される製品、その他一般
に細菌の増殖を防止または抑制することが望まれるあら
ゆる製品に配合して使用することができ、またこの発明
の抗菌剤でそれらの製品あるいは原料素材を処理するこ
とができる。すなわちこの発明の抗菌剤は、そのまま人
または動物に投与することができ、あるいは医薬品(例
えば、目薬、乳房炎治療剤、下痢防止剤、水虫薬等)、
医薬部外品(例えば、口中洗浄剤、制汗剤、養毛剤
等)、各種化粧品(例えば、整髪料、クリ−ム、乳液
等)、各種歯磨用品(例えば、歯磨、歯ブラシ等)、各
種生理用品、各種ベビ−用品(例えば、オムツ等)、各
種高齢者用品(例えば、入れ歯固定剤、オムツ等)、各
種洗剤(例えば、石鹸、薬用石鹸、シャンプ−、リン
ス、洗濯用洗剤、キッチン用洗剤、住宅用洗剤等)、各
種除菌用品(例えば、キッチン用除菌ペ−パ−、トイレ
ット用除菌ペ−パ−等)、飼料(例えば、家畜用飼料、
ペットフ−ド等)、それらの原料となる素材、その他一
般に微生物の増殖の防止、抑制が望まれるあらゆる物品
に添加、配合、噴霧、付着、被覆、含浸等を行なっても
よく、またその他一般に微生物の増殖の防止、抑制が望
まれるあらゆる物品の処理に用いることができる。
うにこの発明の抗菌剤は、種々の抗生物質に耐性を有す
る微生物に対しても顕著な抗菌性を示すことである。す
なわち、ほとんどの抗生物質が効かず院内感染の原因と
なっている微生物、例えばメチシリン耐性スタフィロコ
ッカス・アウレウス等に対して、抗生物質単独では効果
を示さない場合でも、ラクトフェリン関連抗菌性ペプチ
ド、またはこれらの任意の混合物と特定の抗生物質とを
併用することにより顕著な抗菌効果を示すのである。従
って、この発明の抗菌剤は、最近大きな社会問題となっ
ている院内感染の防止にも極めて有効である。
をさらに詳しく説明するが、この発明は以下の例によっ
て限定されるものではない。まず以下の各試験例に共通
する試料の調製、および試験方法についてまとめて記載
する。 1.試料の調製 (1) ラクトフェリン分解物(粉末)参考 例1記載の方法により調製して使用した。 (2) 抗菌性ペプチド(粉末) 実施例1記載の方法により調製して使用した。 (3) 抗生物質 表1および表5に記載の12種類の抗生物質(市販品)
を使用した。 (4) ラクトフェリン:市販の牛のラクトフェリン(シグ
マ社製)を使用した。 (5) リゾチ−ム:市販の卵白リゾチ−ム(生化学工業社
製)を使用した。 (6) 1−モノカプリロイル−rac−グリセロ−ル:市
販品(シグマ社製)を使用した。 2.試験方法 (1) 供試菌の前培養液の調製 凍結保存した供試菌懸濁液から1白金耳を採取し、トリ
プチケ−ス・ソイ寒天培地(BBL社製)に塗沫して3
7℃で16時間培養し、トリプチケ−ス・ソイ寒天培地
の表面に育成したコロニ−を白金耳でかき取り、2.1 %
ミュウラ−・ヒントン・ブロス(ディフコ社製)に37
℃で数時間培養し、3×108/mlの菌濃度に増殖し
た対数期の菌液を前培養液とした。 (2) 試験培地の調製 前記1記載の試料の調製の(1)または(2)で調製したラク
トフェリン分解物または抗菌性ペプチドの水溶液、およ
び(3) 抗生物質の水溶液を滅菌フィルタ−(アドバンテ
ック社製)で除菌し、最終濃度2.1 %になるように調製
した基本培地(ミュウラ−・ヒントン・ブロス)に添加
してそれぞれ規定した濃度に調整し、試験培地を調製し
た。 (3) 抗菌効果試験 上記(1)で調製した供試菌の前培養液を2.1 %ミュウラ
−・ヒントン・ブロスで2×106/mlの割合に希釈
した100μlを、上記(2)で調製した試験培地100
μlに添加し、37℃で16時間培養し、培地の濁りの
有無より抗菌効果を調べた。 (4) 生残率試験 上記(1)で調製した供試菌の前培養液20μlを、上記
(2)で調製した試験培地2mlに添加し、37℃で1時
間培養し、培養液から200μlを採取し、1%ペプト
ン水溶液で10n倍に希釈した後、普通寒天培地プレ−
ト上に110μl塗布し、37℃で24時間培養して菌
数(試験菌数)を測定した。
菌の前培養液20μlを、2.1%ミュウラ−・ヒントン・
ブロス2mlに添加し、上記試験菌数の測定の場合と同
様にして菌数(対照菌数)を測定した。
最終濃度を1ml当たり0mg、0.4mg、1.6m
gおよび6.4mgあるいは、試料の調製の(2)記載の
抗菌性ペプチドの最終濃度を1ml当たり0μg、16
μg、64μg、および256μgに、(3)記載の抗生
物質の最終濃度を1ml当たり0μg、0.01μg、
0.1μg、1μgおよび10μgにそれぞれ調整し、
エシェリキア・コリO-111およびスタフィロコッカス・
アウレウス(JCM2151)に対する抗菌効果を調べ、各濃
度の抗菌ペプチドを共存させた場合の抗生物質の発育阻
止濃度を求めた。
る。表1−表4から明らかなように、抗菌性ペプチドが
抗生物質の抗菌効果を増強することが確認された。ま
た、抗菌性ペプチドを添加し、抗生物質を添加しなかっ
た場合、殺菌効果は認められなかった。したがって、上
記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドと抗生物質との相
乗効果であることは明らかである。なお、上記の抗菌性
ペプチド以外の抗菌性ペプチド、およびラクトフェリン
分解物についても同様の試験を行なったが、この場合も
抗生物質の抗菌効果を増強させることが認められた。
度を1ml当たり0μg、10μg、100μg、およ
び1000μgに、(3)記載の抗生物質の最終濃度を1
ml当たり0μg、10μgおよび50μgに、それぞ
れ調整し、抗生物質耐性を有する微生物[メチシリン耐
性スタフィロコッカス・アウレウス(野生株)]の生残
率試験を行った。
る。表5から明らかなように、抗菌性ペプチドが抗生物
質の殺菌効果を増強することが確認された。また、抗菌
性ペプチドを添加し、抗生物質を添加しなかった場合、
殺菌効果はほとんど認められなかった。したがって、上
記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドと抗生物質との相
乗効果であることは明らかである。なお、上記の抗菌性
ペプチド以外の抗菌性ペプチド、およびラクトフェリン
分解物についても同様の試験を行なったが、この場合も
抗生物質の殺菌効果を増強させることが認められた。
度を1ml当たり0μg、10μg、あるいは抗菌性ペ
プチドと試料の調製の(4),(5),(6)記載のラクトフェリ
ン、リゾチ−ムまたは1−モノカプリロイル−rac−
グリセロ−ルの最終濃度を1ml当たり10μgとそれ
ぞれ100μgに、(3)記載の抗生物質の最終濃度を1
ml当たり0μgおよび1μgに、それぞれ調整し、ス
タフィロコッカス・アウレウス(JCM-2151)の生残率試験
を行った。
る。表6から明らかなように、抗菌性ペプチドとラクト
フェリン、リゾチ−ムまたは1−モノカプリロイル−r
ac−グリセロ−ルが抗生物質の殺菌効果を増強するこ
とが確認された。また、抗菌性ペプチドとラクトフェリ
ン、リゾチ−ムまたは1−モノカプリロイル−rac−
グリセロ−ルを添加し、抗生物質を添加しなかった場
合、殺菌効果はほとんど認められなかった。したがっ
て、上記の殺菌効果の増強は抗菌性ペプチドとラクトフ
ェリン、リゾチ−ムまたは1−モノカプリロイル−ra
c−グリセロ−ルと抗性物質との相乗効果であることは
明らかである。なお、上記の抗菌性ペプチド以外の抗菌
性ペプチド、およびラクトフェリン分解物と金属をキレ
−トする蛋白質、カゼイン分解物、トコフェロ−ル、シ
クロデキストリン類、グリセリン脂肪酸エステル類、ア
ルコ−ル類、EDTA、EDTA塩、アスコルビン酸、
アスコルビン酸塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリリン
酸、あるいはポリリン酸塩と抗性物質とについても同様
の試験を行なったが、この場合も抗生物質の殺菌効果を
増強させることが認められた。
−のオレオフィナ社製)50gを精製水950gに溶解
し、得られた溶液に1規定の塩酸を添加してpHを2に
調整し、120℃で15分間加熱し、冷却して、ラクト
フェリン分解物溶液(ラクトフェリン分解物濃度:5
%)約1000gを得た。このラクトフェリン分解物の
分解度は9%であった。
縮し、凍結乾燥し、ラクトフェリン分解物の粉末約49
gを得た。このラクトフェリン分解物粉末40gにスト
レプトマイシン2mgを均一混合し、抗菌剤を調製し
た。参考 例2 牛乳から分離したままの市販のラクトフェリン(ベルギ
−のオレオフィナ社製)1kgを精製水9kgに溶解
し、2モル濃度のクエン酸を添加してpHを2.5に調
整し、市販の豚ペプシン(1:10,000。和光純薬
工業社製)30gを添加して均一に混合し、37℃に1
80分間保持し、85℃で10分間加熱して酵素を失活
させ、のち冷却し、ラクトフェリン分解物溶液(ラクト
フェリン分解物濃度:10%)約10kgを得た。この
ラクトフェリン分解物の分解度は11.3%であった。
縮し、凍結乾燥して、ラクトフェリン分解物の粉末約9
60gを得た。このラクトフェリン分解物粉末100g
にポリミキシンB1gを均一混合して、抗菌剤を調製し
た。参考 例3参考 例2と同一の方法により調整したラクトフェリン分
解物粉末500gにオキシテトラサイクリン0.1gを
均一混合して、抗菌剤を調製した。 実施例1 市販の牛ラクトフェリン(シグマ社製)50mgを精製
水0.9mlに溶解し、0.1規程の塩酸でpHを2.
5に調整し、のち市販の豚ペプシン(シグマ社製)1m
gを添加し、37℃で6時間加水分解した。次いで0.
1規程の水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整し、8
0℃で10分間加熱して酵素を失活させ、室温に冷却
し、15,000rpmで30分間遠心分離し、透明な
上清を得た。この上清100μlをTSKゲルODS−
120T(東ソ−社製)を用いた高速液体クロマトグラ
フィ−にかけ、0.8ml/分の流速で試料注入後10
分間0.05%TFA(トリフルオロ酢酸)を含む20
%アセトニトリルで溶出し、のち30分間0.05%T
FAを含む20〜60%のアセトニトリルのグラジエン
トで溶出し、24〜25分の間に溶出する画分を集め、
真空乾燥した。この乾燥物を2%(W/V)の濃度で精
製水に溶解し、再度TSKゲルODS−120T(東ソ
−社製)を用いた高速液体クロマトグラフィ−にかけ、
0.8ml/分の流速で試料注入後10分間0.05%
TFAを含む24%アセトニトリルで溶出し、のち30
分間0.05%TFAを含む24〜32%のアセトニト
リルのグラジエントで溶出し、33.5〜35.5分の
間に溶出する画分を集めた。上記の操作を25回反復
し、真空乾燥し、抗菌性ペプチド約1.5mgを得た。
解し、アミノ酸分析計を用いて常法によりアミノ酸組成
を分析した。同一の試料を気相シ−クェンサ−(アプラ
イド・バイオシステムズ社製)を用いて25回のエドマ
ン分解を行ない、25個のアミノ酸残基の配列を決定し
た。またDTNB(5,5−ジチオ−ビス(2−ニトロ
ベンゾイック・アシド))を用いたジスルフィド結合分
析法[アナリティカル・バイオケミストリ−(Analytic
al Biochemistry)、第67巻、第493頁、1975
年]によりジスルフィド結合が存在することを確認し
た。
ノ酸残基からなり、3番目と20番目のシステイン残基
がジスルフィド結合し、3番目のシステイン残基からN
−末端側に2個のアミノ酸残基が、20番目のシステイ
ン残基からC−末端側に5個のアミノ酸が、それぞれ結
合した、配列番号26のアミノ酸配列を有していること
が確認された。
トラサイクリン系抗生物質ミノサイクリン1mgを均一
混合して、抗菌剤を調製した。 実施例2 実施例1と同一の方法により調整した抗菌性ペプチド粉
末100mgにペニシリンG1mgを均一混合して、抗
菌剤を調製した。 実施例3 実施例1と同一の方法により調整した抗菌性ペプチド粉
末10mgにリゾチ−ム100mgとペニシリンG1m
gを均一混合して、抗菌剤を調製した。 実施例4 ペプチド自動合成装置(ファルマシアLKBバイオテク
ノロジ−社製。LKBBiolynx4170)を用
い、シェパ−ド等[ジャ−ナル・オブ・ケミカル・ソサ
イエティ−・パ−キンI(Journal of Chemical Societ
y Perkin I)、第538頁、1981年]による固相ペ
プチド合成法に基づいて抗菌性ペプチドを次のようにし
て合成した。
カルボニル基で保護したアミノ酸に、N,N−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドを添加して所望のアミノ酸の無
水物を生成させ、このFmoc−アミノ酸無水物を合成に用
いた。ペプチド鎖を製造するためにC−末端のアスパラ
ギン残基に相当するFmoc−アスパラギン無水物を、その
カルボキシル基を介し、ジメチルアミノピリジンを触媒
としてウルトロシンA樹脂(ファルマシアLKBバイオ
テクノロジ−社製)に固定する。次いでこの樹脂をピペ
リジンを含むジメチルホルムアミドで洗浄し、C−末端
アミノ酸のアミン官能基の保護基を除去する。のちアミ
ノ酸配列のC−末端から2番目に相当するFmoc−アルギ
ニン無水物を前記C−末端アミノ酸残基を介して樹脂に
固定されたアルギニンの脱保護アミン官能基にカップリ
ングさせた。以下同様にして順次グルタミン、トリプト
ファン、グルタミン、およびフェニルアラニンを固定し
た。全部のアミノ酸のカップリングが終了し、所望のア
ミノ酸配列のペプチド鎖が形成された後、94%TF
A、5%フェノ−ル、および1%エタンジオ−ルからな
る溶媒でアセトアミドメチル以外の保護基の除去および
ペプチドの脱離を行ない、高速液体クロマトグラフイ−
によりペプチドを精製し、この溶液を濃縮し、乾燥し
て、ペプチド粉末を得た。
分析計を用いて常法によりアミノ酸組成を分析し、配列
番号10のアミノ酸配列を有することを確認した。上記
の合成によって調製した抗菌性ペプチド粉末100mg
にゲンタマイシン0.5mgを均一混合し、抗菌剤を調
製した。参考例4 常法により次の組成の点眼薬(水溶液)を製造した。
とおりである。 (1) 広範囲の微生物に対し優れた抗菌作用を有する抗菌
剤である。 (2) 食品および医薬品に使用して、極めて安全な抗菌剤
である。 (3) この発明の抗菌剤は、少量で抗菌効果を呈するの
で、従来の抗生物質の使用量を大幅に低減できる。 (4) この発明の抗菌剤は、ある種の抗生物質に耐性を有
する微生物にも、顕著な抗菌効果を示す。
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Xaa Xaa Xaa Xaa Gln Xaa Xaa Met Lys Lys 1 5 10 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:2 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Xaa Xaa Xaa Xaa Gln Xaa Xaa Met Arg Lys 1 5 10 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:3 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Xaa Xaa Xaa Xaa Arg 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:4 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Xaa Xaa Xaa Xaa Arg 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:5 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Xaa Xaa Xaa Xaa Lys 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:6 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Xaa Xaa Xaa Xaa Lys 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:7 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Xaa Xaa Xaa Arg 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:8 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Xaa Xaa Xaa Arg 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:9 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Xaa Xaa Xaa Lys 1 5 (上記配列において、Xaa はCys を除く任意のアミノ酸
残基を示す) 配列番号:10 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Phe Gln Trp Gln Arg Asn 1 5 配列番号:11 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Phe Gln Trp Gln Arg 1 5 配列番号:12 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Gln Trp Gln Arg 1 配列番号:13 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Trp Gln Arg 1 配列番号:14 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Arg Trp Gln Trp 1 5 配列番号:15 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Arg Trp Gln 1 配列番号:16 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Trp Gln Trp Arg 1 配列番号:17 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Gln Trp Arg 1 配列番号:18 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Leu Arg Trp Gln Asn Asp 1 5 配列番号:19 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Leu Arg Trp Gln Asn 1 5 配列番号:20 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Leu Arg Trp Gln 1 配列番号:21 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 配列: Arg Trp Gln 1 配列番号:22 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、2番の Cysと19番の Cysがジスル
フィド結合している。
グメントとして含むペプチド 下記配列においてCys*は、ジスルフィド結合の形成を防
止するため、チオ−ル基を化学的に修飾したシステイン
を示す。
グメントとして含むペプチド 下記配列において、2番の Cysと19番の Cysがジスル
フィド結合している。
グメントとして含むペプチド 下記配列においてCys*は、ジスルフィド結合の形成を防
止するため、チオ−ル基を化学的に修飾したシステイン
を示す。
グメントとして含むペプチド 下記配列において、3番の Cysと20番の Cysがジスル
フィド結合している。
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Thr Arg Arg Trp Gln Trp Arg Met Lys Lys 1 5 10 配列番号:28 配列の長さ:38 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:このペプチド、およびこのペプチドをフラ
グメントとして含むペプチド 下記配列において、16番のCysと33番のCysとがジス
ルフィド結合している。
グメントとして含むペプチド 下記配列において、10番のCysと27番のCysとがジス
ルフィド結合している。
グメントとして含むペプチド 下記配列において、配列の長さ36であって9番、26
番、及び35番にCysを有するペプチドの、9番のCysと
26番のCysとがジスルフィド結合し、上記配列の長さ
36のペプチドの35番のCysが、配列の長さ11であ
って10番にCysを有するペプチドの10番のCysとがジ
スルフィド結合している。
グメントとして含むペプチド 配列: Lys Xaa Xaa Xaa Lys 1 5 (上記配列において、 Xaaは Cysを除く任意のアミノ酸
残基を示す)
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)ラクトフェリン関連抗菌性ペプチ
ド、またはこれらの任意の混合物と、(B)抗生物質と
を有効成分とする抗菌剤。 - 【請求項2】 (A)ラクトフェリン関連抗菌性ペプチ
ド、またはこれらの任意の混合物と、(B)抗生物質
と、(C)ラクトフェリン類、トランスフェリン、コン
アルブミン、カゼインホスホペプチド、リゾチ−ム、カ
ゼイン分解物、トコフェロ−ル、シクロデキストリン
類、グリセリン脂肪酸エステル類、アルコ−ル類、ED
TA、EDTA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸
塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸
塩、キトサン、システイン、コール酸、またはこれらの
任意の混合物とを有効成分とする抗菌剤。 - 【請求項3】 (B)抗生物質がペニシリン、半合成ペ
ニシリン、セフェム系抗生物質、カルバペネム系抗生物
質、モノバクタム系抗生物質、アミノグリコシド系抗生
物質、ペプタイド系抗生物質、テトラサイクリン系抗生
物質、クロラムフェニコ−ル、マクロライド系抗生物
質、リファマイシン、バンコマイシン、ホスホマイシ
ン、化学合成抗菌剤、抗真菌剤、抗結核剤、ポリミキシ
ンBである請求項1および2の抗菌剤。 - 【請求項4】 (A)ラクトフェリン関連抗菌性ペプチ
ド、またはこれらの任意の混合物と、(B)抗生物質と
を有効成分とする抗菌剤を用いて物品を処理する方法。 - 【請求項5】 (A)ラクトフェリン関連抗菌性ペプチ
ド、またはこれらの任意の混合物と、(B)抗生物質
と、(C)ラクトフェリン類、トランスフェリン、コン
アルブミン、カゼインホスホペプチド、リゾチ−ム、カ
ゼイン分解物、トコフェロ−ル、シクロデキストリン
類、グリセリン脂肪酸エステル類、アルコ−ル類、ED
TA、EDTA塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸
塩、クエン酸、クエン酸塩、ポリリン酸、ポリリン酸
塩、キトサン、システイン、コール酸、またはこれらの
任意の混合物とを有効成分とする抗菌剤を用いて物品を
処理する方法。 - 【請求項6】 (B)抗生物質がペニシリン、半合成ペ
ニシリン、セフェム系抗生物質、カルバペネム系抗生物
質、モノバクタム系抗生物質、アミノグリコシド系抗生
物質、ペプタイド系抗生物質、テトラサイクリン系抗生
物質、クロラムフェニコ−ル、マクロライド系抗生物
質、リファマイシン、バンコマイシン、ホスホマイシ
ン、化学合成抗菌剤、抗真菌剤、抗結核剤、ポリミキシ
ンBである請求項4および5の抗菌剤を用いて物品を処
理する方法。
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宮崎 修一ら,「マウス実験感染モデルにおけるlactoferrinと各種抗菌薬との併用効果の解析」,CARLSSON,A.,et al.,"Lactoferrin and Lysozyme in |
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