JP3260926B2 - チューブ容器の製造方法 - Google Patents
チューブ容器の製造方法Info
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Description
に関するものである。
等のチューブ容器はブロー成形法によって製造してい
る。即ち、まず初めに押出機を用いてパリソンを形成
し、このパリソンを左右二つ割りの金型内にセットし、
パリソンに圧縮空気を吹き込み膨らまして成形し、この
後、底部を切断して開口し、この開口から内容物を充填
した後に前記切断した部分を溶着等の手段で接合して、
チューブ容器を製造している。
ロー成形法により製造されたチューブ容器は、二つ割り
の金型を使用しているため、製造されたチューブ容器の
表面にパーティングラインが出る。このようにパーティ
ングラインがあると、チューブ容器の表面に印刷を施し
た時に、印刷が汚くなるという不具合があった。
鑑みてなされたものであり、表面にパーティングライン
が出ないチューブ容器の製造方法を提供することを目的
とする。
するために、以下の構成を採用した。本発明のチューブ
容器の製造方法では、樹脂製シートを雌型を用いて真空
成形あるいは圧空成形あるいはプレス成形することによ
り、チューブ容器の収容筒部を製造する。この雌型に
は、製造すべきチューブ容器の直胴部、肩部および小筒
部からなる収容筒部とほぼ同形状でチューブ容器の口筒
部側に対応する側が底部にされたキャビティを設けてお
く。
樹脂製シートを配す。この樹脂シートはキャビティ開口
部に配した後で軟化させてもよいし、軟化状態にした後
でキャビティ開口部に配するようにしてもよい。そし
て、キャビティ表面から吸引するか、あるいは樹脂製シ
ートの外側から圧空を吹き込むか、あるいはプラグを用
いて押し込むか、もしくはこれらを複合的に用いるかし
て、前記軟化状態の樹脂製シートをキャビティ内面に圧
接させる。
シートを冷却固化して前記製造すべきチューブ容器の収
容筒部のほぼ全体を一体成型した有底筒体を形成する。
この有底筒体を雌型から離型し、有底筒体の前記製造す
べきチューブ容器の口筒部側に対応する底部(即ち、製
造すべきチューブ容器の口筒部側に対応する部位)を切
断して注出側接続口を開口する。そして、この接続口に
口筒部を形成かつ固着する。
予め所定形状の別体に形成しておき、この口筒部を前記
有底筒体に設けた接続口に挿入固着することも可能であ
るが、次の方法で接続口に口筒部を設けることも可能で
ある。
体の接続口に溶着し、接続口を塞ぐ。そして、有底筒体
の内部に配した第1金型と、有底筒体の接続口の外側に
配した第2金型とで、前記接続口を塞ぐ樹脂を圧縮成形
して口筒部に成形する。このようにすると、口筒部を有
底筒体(収容筒体)に確実にシール状態に密着固定する
ことができる。
層シートのいずれであっても構わない。積層シートとし
ては、ポリプロピレン/接着性ポリオレフィン(アド
マ)/エチレンビニルアルコール共重合体(エバール)
/接着性ポリオレフィン(アドマ)/ポリプロピレン等
を例示できる。
い。このパーティングラインのない収容筒体の表面には
綺麗に印刷を施すことができる。
くすることが可能になる。肩部の肉厚の薄い収容筒体を
有するチューブ容器においては、チューブ容器内の内容
物が少なくなった時に、収容筒体の肩部を潰して内容物
を注出することができ、注出できずに使用できない内容
物の残量を少なくすることができる。
に従って説明する。初めに、本願方法発明によって製造
されたチューブ容器について図5を参照して説明する。
チューブ容器1は、柔軟な樹脂製の積層シートを真空成
形してなる収容筒部2と、樹脂を圧縮成形法により成形
された樹脂製の口筒部6を具備している。収容筒部2は
直胴部3とテーパ肩部4と小筒部5から構成されてい
る。一方、口筒部6は先端に注出口7を有し、外周面に
雄ねじ部8を有している。
製造過程を図1から図3を参照して説明する。収容筒部
2は図1に示すような雌型10とプラグ15を用いて製
造する。雌型10には、前記チューブ容器1の収容筒部
2の小筒部5を若干延長させ、直胴部2の端部を若干延
長させて更にその先端に拡径する段部を設けた形状のキ
ャビティ11を設けておく。このキャビティ11におい
ては、その底部11aが収容筒部2の小筒部5側に対応
している。この雌型10は雌引き真空成形用の金型であ
り、雌型10には図示しない吸気用の孔が多数設けられ
ている。
ティ11と相似形をなし、キャビティ11に挿脱可能に
なっている。このプラグ15も真空成形用のプラグであ
り、プラグ15には図示しない圧空供給用の孔が多数設
けられている。尚、本実施例ではプラグ15をキャビテ
ィ11と相似形にしたが、これを相似形とせずにキャビ
ティ11の内面との間に隙間が生じるような形状、寸法
になっていても構わない。
口部11bの上方に樹脂製の積層シート20を配置し、
図示しないヒーターで加熱して軟化させる。次に、図2
に示すように、この軟化状態の積層シート20を雌型1
0の上面と押え金具19によって挟持し、プラグ15を
下降させてキャビティ11内に侵入させる。これと同時
に、雌型10を吸引してキャビティ11内を排気すると
ともに、プラグ15から圧空を供給して、積層シート2
0をキャビティ11の内面に圧接する。
グ15を上昇させ、積層シート20を冷却する。これに
よって、積層シート20はキャビティ11の内面に沿っ
た形状に成形される。冷却後、成形された積層シート2
0を雌型10から離型し、図3(A)に示すような有底
筒体21を得る。
部21bをそれぞれ図3(A)におけるX−X線、Y−
Y線に沿って切断して、図3(B)に示すようなチュー
ブ容器1の収容筒部2を得る。この収容筒部2において
小筒部5の開口が注出側接続口5aとなる。
固着する過程を図4を参照して説明する。初めに、収容
筒部2の小筒部5の先端外側に、図4(A)に示す刃具
30を装着し、この刃具30を用いて溶融状態にある樹
脂板を打ち抜き、打ち抜かれた樹脂板40を小筒部5の
先端内面に溶着する。図4(A)はこの状態を示してお
り、小筒部5の接続口5aは樹脂板40によって閉塞さ
れる。
図4(B)に示すように、収容筒部2の下側に、口筒部
6の外面形状に対応した形状のキャビティ32aを有す
る下型(第2金型)32を配し、収容筒部2の内部に、
口筒部6の内面形状に対応した外形を有し先端にポンチ
部31aを有する上型(第1金型)31を配置する。
0を溶融状態から軟化状態にした後、上型31を下降さ
せ、図4(C)に示すように上型31と下型32により
樹脂板40を圧縮成形する。この際に、上型31のポン
チ部31aが口筒部6の注出口7を穿孔し、下型32が
口筒部6の雄ねじ部8を成形する。
下型32を取り外して図5に示すチューブ容器1が完成
する。尚、この後の工程、即ちチューブ容器1の口筒部
6に図示しないキャップを装着し、収容筒部2内に内容
物を充填して、収容筒部2の直胴部3の開口端を熱溶着
等の手段により閉塞する工程は、従前通りである。
いては、チューブ容器1の収容筒部2を真空成形用の単
一の雌型10によって成形しているので、収容筒部2に
はパーティングラインがない。その結果、収容筒部2の
表面に印刷を施す場合に、綺麗に印刷することができ
る。
したので、テーパー肩部4の肉厚を薄く成形でき、した
がって、テーパー肩部4を極めて柔軟にすることができ
るので、チューブ容器1内の内容物が少なくなった時に
テーパー肩部4を潰して内容物を注出することができ、
注出できずに使用できない内容物の残量を少なくするこ
とができる。
収容筒体の表面にパーティングラインのないチューブ容
器を製造することができるという優れた効果が奏され
る。このようにパーティングラインのない収容筒体の表
面には、綺麗に印刷を施すことができるので、商品価値
の高いチューブ容器を製造することができることとな
る。
厚が薄いチューブ容器を製造することができるという効
果がある。このように収容筒体の肩部の肉厚を薄くでき
ると、チューブ容器内の内容物において注出できずに収
容筒体内に残る残量を少なくすることができるので、内
容物を無駄なく消費できるチューブ容器を製造すること
ができるという優れた効果が奏される。
説明する図であり、プラグ下降前の状態を示す概略構成
図である。
説明する図であり、プラグ下降後の状態を示す概略構成
図である。
筒体の断面図であり、(B)はこの有底筒体を切断して
得られた収容筒体の断面図である。
法のうち収容筒体に口筒部を設ける過程を示す概略構成
図である。
の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 製造すべきチューブ容器の直胴部、肩
部および小筒部からなる収容筒部とほぼ同形状でチュー
ブ容器の口筒部側に対応する側が底部にされたキャビテ
ィを有する雌型を用意し、この雌型のキャビティ開口部
に軟化状態の樹脂製シートを配し、この樹脂製シートを
雌型のキャビティ内面に圧接させ、これを冷却固化して
前記製造すべきチューブ容器の収容筒部のほぼ全体を一
体成型した有底筒体を形成し、この有底筒体を雌型から
離型した後、有底筒体の前記製造すべきチューブ容器の
口筒部側に対応する底部を切断して注出側接続口を開口
し、この接続口に口筒部を形成かつ固着するようにした
ことを特徴とするチューブ容器の製造方法。 - 【請求項2】 前記有底筒体の接続口を樹脂を溶着し
て塞ぎ、有底筒体の内部に配した第1金型と有底筒体の
接続口の外側に配した第2金型とで、前記接続口を塞ぐ
樹脂を圧縮成形して口筒部に成形することを特徴とする
請求項1に記載のチューブ容器の製造方法。 - 【請求項3】 前記樹脂製シートが積層シートである
ことを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ容
器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24571093A JP3260926B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | チューブ容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24571093A JP3260926B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | チューブ容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100951A JPH07100951A (ja) | 1995-04-18 |
JP3260926B2 true JP3260926B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=17137659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24571093A Expired - Lifetime JP3260926B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | チューブ容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3260926B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4662444B2 (ja) * | 2005-02-17 | 2011-03-30 | 大日本印刷株式会社 | チューブ容器の肩部および口頸部に一体化成形して用いる上部部材の製造方法、およびその製造方法で製造された上部部材を用いたチューブ容器 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP24571093A patent/JP3260926B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07100951A (ja) | 1995-04-18 |
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