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JP3256666B2 - 車両用リモコン装置および車両セキュリティ装置 - Google Patents

車両用リモコン装置および車両セキュリティ装置

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Publication number
JP3256666B2
JP3256666B2 JP34590896A JP34590896A JP3256666B2 JP 3256666 B2 JP3256666 B2 JP 3256666B2 JP 34590896 A JP34590896 A JP 34590896A JP 34590896 A JP34590896 A JP 34590896A JP 3256666 B2 JP3256666 B2 JP 3256666B2
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vehicle
code
encryption
control device
remote control
Prior art date
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JP34590896A
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崇之 久田
孝夫 宮崎
和頼 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Priority to US08/885,900 priority patent/US6043752A/en
Priority to DE1997129577 priority patent/DE19729577C2/de
Publication of JPH10181533A publication Critical patent/JPH10181533A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メカニカルキー
(以下、単に「キー」という)に内蔵された車両用リモ
コン装置を用いて専用の暗号化コードおよびIDコード
を送信し、車両に搭載された車両コントロール装置と協
動して、遠隔操作によるドアロック制御を行うとともに
エンジン始動許可を行うための車両用リモコン装置およ
び車両セキュリティ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の盗難事件は著しく増加す
る傾向にあり、セキュリティ度の高い盗難防止装置の実
現が要求されている。そこで、従来より、車両のドアロ
ックをリモコン制御で解除する車両用リモコン装置や、
車両の盗難防止のために、車両との間で暗号化コードを
介して通信を行う車両用リモコン装置、およびこれを用
いた車両セキュリティ装置などが種々提案されている。
【0003】たとえば、盗難防止を目的とした周知のイ
モビライザ(エンジン不正始動防止)装置においては、
エンジン始動用のキーシリンダ内にキーを挿入するのみ
ではエンジンが始動されず、キー内の回路から送信され
るIDコードが車両内のコントロール装置に格納された
IDコードと一致したときのみエンジン始動され、両者
が異なる場合にはエンジン始動を禁止するようになって
いる。
【0004】また、リモコン操作でドアロックの施錠お
よび解除などを行う周知のキーレスエントリ装置におい
ては、リモコン装置を内蔵したキーから所定の暗号化コ
ードが車両コントロール装置に送信されない限り、たと
えばドアロックが解除されないようになっている。
【0005】図12はたとえば特開平8−86130号
公報に記載された従来の車両セキュリティ装置を概略的
に示すブロック構成図であり、キー側と車両側との間の
送受信情報に基づいてエンジンの始動を許可してよいか
否かを判断するイモビライザ機能を具備した場合を示し
ている。
【0006】図12において、イモビライザ装置として
機能する車両セキュリティ装置は、エンジン不正始動防
止用のIDコードなどが書き込まれたトランスポンダ1
1Aと、トランスポンダ11Aが内蔵されたキー10
と、車両(図示せず)側に設けられてコイルアンテナ2
0と、コイルアンテナ20を有するキーシリンダ21
と、車両に搭載されたマイクロコンピュータからなる車
両コントロール装置30Aと、車両コントロール装置3
0Aにより制御されるエンジン制御装置29とを備えて
いる。
【0007】車両コントロール装置30Aは、キーシリ
ンダ21内でのキー10の操作に応答するとともに送受
信データの処理を行うCPUからなる制御回路25と、
制御回路25の記憶手段となるEEPROM(電気的に
消去可能なPROM)26と、制御回路25とエンジン
制御装置29との間に挿入されたエンジン通信補助回路
28と、制御回路25とコイルアンテナ20との間に挿
入されたRF送受信回路23Aとを含んでいる。車両コ
ントロール装置30Aは、車両バッテリ34から供給さ
れた電力により動作する。
【0008】通常、キー10をキーシリンダ21に挿入
すると、メカニカルスイッチによりキーシリンダ21か
らキー検出信号Kが生成されて制御回路25に入力され
る。これにより、制御回路25は、キー10の挿入操作
を認識して、RF送受信回路23Aからトランスポンダ
11Aに向けて特定のIDコードを送信する。これに応
答して、トランスポンダ11Aは、コイルアンテナ20
に向けて特定のIDコードを送信する。
【0009】車両コントロール装置30A内のRF送受
信回路23Aは、キー10内のトランスポンダ11Aか
らコイルアンテナ20を介して受信されたIDコードを
制御回路25に入力する。
【0010】制御回路25は、EEPROM26内にあ
らかじめ格納されたIDコードと、受信されたIDコー
ドとを比較し、エンジンの始動を許可してよいかの判定
を行う。これにより、他人のキーでエンジンが始動され
ることが防止され、盗難を防止することができる。
【0011】図12のように、トランスポンダ11Aを
内蔵したキー10と、コイルアンテナ20を介してキー
10と通信を行う車両コントロール装置30Aとを備え
たイモビライザ装置は、ドアロックをトランスポンダ1
1Aでリモコン解除するキーレスエントリ装置と、盗難
防止用のイモビライザと、盗難防止アラーム装置とを一
体化することにより、コストパフォーマンスを向上させ
ている。
【0012】また、図13はたとえば特開平8−149
127号公報に記載された従来の車両セキュリティ装置
を概略的に示すブロック構成図であり、ドアロックの開
錠および施錠やトランクの解錠を通信するキーレスエン
トリ機能を具備した場合を示している。図13におい
て、図12内と同様の構成には同一符号を付してその説
明を省略する。
【0013】この場合、キーレスエントリ装置からなる
車両セキュリティ装置は、キー10に内蔵されたCPU
からなる車両用リモコン装置11Bと、受信用のアンテ
ナ22を有する車両コントロール装置30Bと、車両コ
ントロール装置30Bにより制御されるドアロック制御
装置31とを備えている。
【0014】キー10内の車両用リモコン装置11B
は、キーレスエントリでドアロックの開錠などを行うた
めにユーザにより操作される手動スイッチ12と、車両
用リモコン装置11BのCPU電源となる小形の電池1
3と、電池13から給電されるCPUすなわち制御回路
14と、制御回路14の制御下でアンテナ22に向けて
種々の暗号化コードCSを電波信号で送信する送信回路
15と、制御回路14の記憶手段となるEEPROM1
7とを含んでいる。
【0015】車両用リモコン装置11B内のEEPRO
M17には、個々のキー10に対応して異なるIDコー
ドおよび各通信動作毎に異なる暗号化コードCSが記憶
されており、これらの暗号化コードCSのデータは、送
信毎に制御回路14により呼び出されるようになってい
る。
【0016】また、車両コントロール装置30Bは、車
両用リモコン装置11Bから送信されたIDコードおよ
び暗号化コードCSを受信する受信回路23と、受信デ
ータに応答してドアロック制御装置31を制御する制御
回路25と、制御回路25に属するEEPROM26
と、制御回路25と車載機器との間に挿入された入出力
インターフェース27とを含んでいる。
【0017】入出力インターフェース27は、車両のル
ーム内のランプ32および車両のドア35に接続されて
おり、制御回路25の制御下で、ドア35の開閉スイッ
チのオンオフ状態に応じて、ドア35の開放を示す場合
にランプ32を点灯駆動するようになっている。
【0018】図13に示した車両セキュリティ装置は、
電波信号(または、赤外線)からなる暗号化コードCS
のデータを、車両用リモコン装置11B側の送信回路1
5から車両側の受信回路23に送信し、ドアロック制御
装置31に対してドアロックの開錠および施錠や、トラ
ンクの解錠を通信する。また、この場合、暗号化コード
CSのコード番号を変更して解読を困難にし、盗難防止
機能をさらに確実にしている。
【0019】しかしながら、上記の各車両セキュリティ
装置は、イモビライザ装置(図12参照)とキーレスエ
ントリ装置(図13参照)とが独立して構成されてお
り、相互に連係を持つことがないので、イモビライザ機
能およびキーレスエントリ機能の両方を達成するために
は、各装置を個別に装着する必要がある。
【0020】このため、自動車メーカーでは、車載装置
としての取り付け場所を確保する必要があるうえ接続配
線が増加することから、各装置の取り付けコストが増加
し、メンテナンスにおいても個別に労力を費やすことが
余儀なくされている。
【0021】また、キーレスエントリ装置における電波
信号の単方向通信を用いて、イモビライザ機能に兼用す
ることも考えられるが、エンジン始動を許可(エンジン
始動禁止を解除)するためには、ユーザによるキーレス
エントリ操作が必須となるうえ、もし決められた時間内
にエンジンを始動させないと、再びキーレスエントリ操
作が必要になってしまうので実用的ではない。
【0022】また、キーレスエントリ装置の単方向通信
において、送信データ(暗号化コードCS)を毎回固定
させる方法では、盗聴解読を確実に防止することはでき
ない。また、送信データの数値に対して簡単な増減を付
加するのみでは、やはり送信データの盗聴解読や送信デ
ータのコピーなどを確実に防止することはできず、不正
にエンジン始動されて車両盗難等の被害を受ける可能性
もある。
【0023】さらに、上記特開平8−86130号公報
(図12参照)に記載されたイモビライザ装置の簡易的
な送受信装置(トランスポンダ11A)と、キーレスエ
ントリ装置の送信回路15(図13参照)との両方を合
わせ持つ回路をキー10内に構成したとしても、図12
および図13に個々に示したキー10を単に組み合わせ
たものと同等のコストがかかるので、コスト的にメリッ
トが発生する見込みはほとんどない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用リモコン
装置および車両セキュリティ装置は以上のように、イモ
ビライザ機能およびキーレスエントリ機能が個々の装置
として独立しており、各機能が相互に連係を持つことが
ないので、単に両機能を組み合わせたとしても、たとえ
ばエンジンを始動する場合に必ずキーレスエントリ操作
を実行しなければならず、セキュリティ度、操作性およ
びコストパフォーマンスを十分に向上させることができ
ないという問題点があった。
【0025】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、イモビライザ機能およびキ
ーレスエントリ機能を統合してキー内に一体化すること
により、材料コストの低減、組み付けコストの低減およ
びメンテナンス労力の低減を実現した車両用リモコン装
置を得ることを目的とする。
【0026】また、この発明は、上記車両用リモコン装
置と協動して、同様にイモビライザ機能およびキーレス
エントリ機能を統合して一体化した車両コントロール装
置を用いることにより、材料コストの低減、組み付けコ
ストの低減およびメンテナンス労力の低減を実現した車
両セキュリティ装置を得ることを目的とする。
【0027】また、この発明は、車両用リモコン装置に
受信回路を設けてイモビライザ用の双方向通信機能を確
保するとともに、他のキーに対して解読困難な毎回異な
る暗号元コードおよび暗号化コードの送受信することに
より、送信データの盗聴解読コピーによる不正なエンジ
ン始動および車両盗難などの被害を確実に防止し、セキ
ュリティ度をさらに向上させた車両用リモコン装置およ
び車両セキュリティ装置を得ることを目的とする。
【0028】さらに、この発明は、キーレスエントリ装
置および送信回路を共用して部品点数を削減することに
より、十分な低コスト化を実現するとともに、暗号化コ
ードの利用におけるセキュリティ度の向上を実現した車
両用リモコン装置および車両セキュリティ装置を得るこ
とを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用リ
モコン装置は、車両のエンジン始動用のキーシリンダに
挿入されるキーに内蔵され、且つ車両との間で相互に通
信を行う車両用リモコン装置であって、キーシリンダへ
のキーの挿入時に車両側から送信される暗号元コードを
受信する受信回路と、暗号元コードを記憶する記憶回路
と、ユーザにより操作される手動スイッチと、暗号元コ
ードの受信に応答して第1の暗号化コードを生成すると
ともに、手動スイッチの操作に応答して第2の暗号化コ
ードを生成する制御回路と、第1および第2の暗号化コ
ードを電波信号により車両側に送信する送信回路とを備
え、第1の暗号化コードは、車両のエンジン始動を許可
するための指令を含み、第2の暗号化コードは、記憶回
路内の暗号元コードに基づいて生成され、車両のドアロ
ックの施錠または開錠するための指令を含むものであ
る。
【0030】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、暗号元コードは、車両を特定するために設定された
トリガ信号を含み、制御回路は、トリガ信号に基づいて
暗号元コードの正規を判定するとともに、トリガ信号に
応答して第1の暗号化コードを生成し、記憶回路は、正
規と判定された暗号元コードのみを記憶するものであ
る。
【0031】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、制御回路は、記憶回路に記憶された暗号元コードに
基づいて、通信毎に異なる第2の暗号化コードを生成す
るものである。
【0032】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、第1および第2の暗号化コードは、互いに異なるも
のである。
【0033】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、第1の暗号化コードの電波出力は、第2の暗号化コ
ードの電波出力よりも小さく設定されたものである。
【0034】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、暗号元コードは、電波信号からなり、受信回路は、
インダクタンスを有するコイルとキャパシタンスを有す
るコンデンサとからなる共振回路を含み、共振回路を介
した電磁結合により暗号元コードを受信するものであ
る。
【0035】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、暗号元コードは、磁気信号からなり、受信回路は、
磁気抵抗素子を含み、磁気抵抗素子を介して暗号元コー
ドを受信するものである。
【0036】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、暗号元コードは、磁気信号からなり、受信回路は、
ホールセンサを含み、ホールセンサを介して暗号元コー
ドを受信するものである。
【0037】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、暗号元コードは、光信号からなり、受信回路は、受
光素子を含み、受光素子を介して暗号元コードを受信す
るものである。
【0038】また、この発明に係る車両用リモコン装置
は、暗号元コードは、電波信号からなり、受信回路は、
高周波受信回路からなるものである。
【0039】また、この発明に係る車両用リモコン装置
を用いた車両セキュリティ装置は、車両用リモコン装置
が内蔵されたキーと、車両に設けられて、キーの挿入時
にキー検出信号を生成するキーシリンダと、車両に搭載
されて、車両用リモコン装置との間で相互に通信を行う
車両コントロール装置とを備え、車両コントロール装置
は、車両用リモコン装置から送信される第1および第2
の暗号化コードを受信する受信手段と、キー検出信号に
応答して暗号元コードを生成するとともに、第1および
第2の暗号化コードの受信に応答して車両のエンジンお
よびドアを制御する制御手段と、暗号元コードを車両用
リモコン装置に送信するための送信手段とを含み、制御
手段は、第1の暗号化コードに応答して車両のエンジン
始動を許可するとともに、第2の暗号化コードに応答し
て車両のドアロックを制御するものである。
【0040】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、制御手段は、通信毎に異なる暗号元コードを生成
するものである。
【0041】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、制御手段は、通信毎ランダムカウント値を用いて
暗号元コードを生成するものである。
【0042】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、暗号元コードは、第1の暗号化コードの送信要求
を車両用リモコン装置に指令するためのトリガ信号を含
むものである。
【0043】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、トリガ信号は、車両を特定するために設定された
複数のデータの組み合わせからなるものである。
【0044】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、車両コントロール装置内の制御手段は、第2の暗
号化コードに応答して、車両のドアロックを制御すると
ともに、車両のエンジン始動を許可するものである。
【0045】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、車両用リモコン装置内の制御回路は、第2の暗号
化コードを送信毎に変更し、車両コントロール装置内の
制御手段は、第2の暗号化コードを受信毎に変更し、車
両コントロール装置は、受信毎に変更される第2の暗号
化コードを記憶する記憶手段を含み、制御手段は、受信
された第2の暗号化コードと、記憶手段に記憶された第
2の暗号化コードとの差が一定範囲以内のときに、受信
された第2の暗号化コードを正規と判定し、正規と判定
された第2の暗号化コードのみに応答して、車両のドア
ロックを制御するものである。
【0046】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、車両コントロール装置内の送信手段と協動するよ
うにキーシリンダに配設されたリング状のコイルアンテ
ナを備え、車両用リモコン装置内の受信回路は、インダ
クタンスを有するコイルとキャパシタンスを有するコン
デンサとからなる共振回路を含み、暗号元コードは、電
波信号からなり、共振回路を介した電磁結合により、コ
イルアンテナから受信回路に送信されるものである。
【0047】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、車両コントロール装置内の送信手段と協動するよ
うにキーシリンダに配設された磁石手段を備え、暗号元
コードは、磁気信号からなり、磁気応答作用により磁石
手段を介して車両用リモコン装置内の受信回路に送信さ
れるものである。
【0048】また、この発明に係る車両セキュリティ装
置は、車両コントロール装置内の送信手段と協動するよ
うにキーシリンダに配設された発光素子を備え、車両用
リモコン装置内の受信回路は、受光素子を含み、暗号元
コードは、光信号からなり、受光素子を介して受信回路
に送信されるものである。
【0049】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による車
両セキュリティ装置を示すブロック構成図であり、車両
用リモコン装置およびこの相手側となる車両コントロー
ル装置を概略的に示している。
【0050】図1において、図12および図13内に示
したものと同様の構成には同一符号を付してその説明を
省略する。この発明の実施の形態1による車両セキュリ
ティ装置は、キー10に一体構成された車両用リモコン
装置11と、車両に搭載された車両コントロール装置3
0とから構成されている。
【0051】車両コントロール装置30の入力側には、
前述(図12参照)と同様に、キーシリンダ21が接続
されており、キーシリンダ21の挿入口には、車両用リ
モコン装置11を内蔵したキー10が挿入されるように
なっている。
【0052】この場合、車両コントロール装置30内の
制御回路25は、キー検出信号Kに応答してイモビライ
ザ用の暗号元コードCRを生成するとともに、暗号元コ
ードCRを車両用リモコン装置11に送信する毎に、セ
キュリティ度の高いランダムカウント値を用いて暗号元
コードCRを変更する。
【0053】また、車両用リモコン装置11内の制御回
路14は、暗号元コードCRに応答してイモビライザ用
の第1の暗号化コードCS1を生成するとともに、手動
スイッチ12の操作に応答して、暗号元コードCRに基
づくキーレスエントリ用の第2の暗号化コードCS2を
生成し、暗号化コードCS2を車両コントロール装置3
0に送信する毎に、簡単な演算(データ数値のインクリ
メント)により暗号化コードCS2を変更する。
【0054】第1および第2の暗号化コードCS1およ
びCS2は、互いに異なるランダムコードを含んでいる
が、キーレスエントリ時に車両から離れて送信される第
2の暗号化コードCS2は、イモビライザ時にキーシリ
ンダ21内で送信される第1の暗号化コードCS1より
も、必要最小限の範囲内で送信電波出力が大きくなるよ
うに設定されている。
【0055】また、各制御回路内のEEPROM17お
よび26には、最新のイモビライザ動作時に設定された
暗号元コードCRが記憶されるとともに、必要に応じて
暗号元コードCRに対応した第1および第2の暗号化コ
ードも記憶される。
【0056】車両コントロール装置30は、制御回路2
5を中心として、イモビライザ用の第1の暗号化コード
CS1およびキーレスエントリ用の第2の暗号化コード
CS2(ここでは、総称して、暗号化コードCSと記
す)を電波信号で受信する受信回路23と、イモビライ
ザ用の暗号元コードCRを送信するための送信回路24
と、現在の暗号元コードCRおよびこの暗号元コードC
Rに基づく暗号化コードCSを記憶するEEPROM2
6とを有する。
【0057】また、車両コントロール装置30は、制御
回路25とエンジン制御装置29との間でイモビライザ
用の双方向通信を行うエンジン通信補助回路28と、制
御回路25からドアロック制御装置31に対してキーレ
スエントリ用のドアロック制御信号DLを出力する入出
力インターフェース27とを有する。
【0058】EEPROM26内の暗号元コードCR
は、イモビライザ動作毎に呼び出されて車両用リモコン
装置11に送信されるとともに、後述するように、送信
後に演算更新されて再記憶される。暗号元コードCRお
よび暗号化コードCSは、後述するトリガ信号およびキ
ー操作毎のIDコードなどを含む。
【0059】入出力インターフェース27は、ドアロッ
ク制御装置31からの操作確認用の応答信号(図示せ
ず)を取り込むとともに、同様に、車両ルーム照明用の
ランプ32およびクラクション用のホーン33に駆動制
御信号を出力して、ランプ32およびホーン33からの
応答信号を取り込む。
【0060】また、エンジン通信補助回路28は、制御
回路25からの始動許可信号STをエンジン制御装置2
9に送信するとともに、エンジン制御装置29からの操
作確認用の応答信号REを受信して制御回路25に入力
する。
【0061】キーシリンダ21の挿入口に設けられたコ
イルアンテナ20は、車両用リモコン装置11に向けて
イモビライザ用の暗号元コードCRを送信するととも
に、車両用リモコン装置11から送信された暗号化コー
ドCSを受信する。また、キーシリンダ21は、キーシ
リンダ21に挿入されたキー10が所定の動作位置にあ
ることをメカニカルに検出し、キー検出信号Kを制御回
路25に入力する。
【0062】一方、キー10内の車両用リモコン装置1
1は、前述の手動スイッチ12、電池13、制御回路1
4、送信回路15およびEEPROM17とともに、コ
イルアンテナ20から送信されてくるイモビライザ用の
暗号元コードCRを受信するための受信回路16を有す
る。
【0063】前述(図13参照)と同様に、手動スイッ
チ12は、キーレスエントリ時において、ドアロックの
開錠または施錠を行うために外部から操作される。ま
た、車両用リモコン装置11内には、キーレスエントリ
時の暗号化コードの送信動作などを行う制御回路14の
電源として、電池13が設けられている。
【0064】この場合、送信回路15は、制御回路14
の制御下で、EEPROM17に記憶された暗号元コー
ドCRに基づく暗号化コードCSを電波信号により送信
し、コイルアンテナ20を介して車両コントロール装置
30内の受信回路23に送信する。
【0065】また、受信回路16は、イモビライザ動作
時に車両コントロール装置30内の送信回路24からコ
イルアンテナ20を介して送信される暗号元コードCR
を電波信号により受信する。
【0066】車両用リモコン装置11内の制御回路14
は、車両コントロール装置30から暗号元コードCR
(トリガ信号および暗号データを含む)が受信されたと
きに、トリガ信号から暗号元コードCRの正規を判定
し、正規判定された暗号元コードCRのみをEEPRO
M17に更新記憶させる。
【0067】したがって、EEPROM17には、前回
のイモビライザ動作時に車両コントロール装置30から
送信された最新の暗号元コードCRが常に記憶されてお
り、現在の暗号元コードCRに応じた暗号化コードCS
(IDコードなどを含む)も更新記憶され得る。
【0068】EEPROM17に記憶された暗号化コー
ドCSは、イモビライザ動作時の暗号元コードCRに応
じた送信タイミング、およびキーレスエントリ動作時の
送信タイミング毎に制御回路14から呼び出される。
【0069】図2は図1内の受信回路16を具体的に示
すブロック図であり、ここでは、受信回路16が電磁結
合作用を用いた回路により構成された場合を示してい
る。図2において、受信回路16は、インダクタンスを
有するコイル16aと、キャパシタンスを有するコンデ
ンサ16bと、整流部16cとを備えている。
【0070】コイル16aおよびコンデンサ16bは、
互いに並列接続されて共振回路を構成しており、電磁結
合を介して暗号元コードCRを受信する。整流部16c
は、共振回路と制御回路14との間に挿入されており、
共振回路16aおよび16bで受信された暗号元コード
CR(交流信号)を整流して制御回路14に入力する。
【0071】図3は車両コントロール装置30から送信
されるイモビライザ用の暗号元コードCRに含まれるト
リガ信号の波形パターン例を示す説明図である。トリガ
信号は個々の車両に応じて異なり、たとえば図3におい
て、トリガ信号Taは単純な矩形波からなる場合、トリ
ガ信号Tbは複数のパルス列からなる場合をそれぞれ示
している。
【0072】各車両を個別に特定するためのトリガ信号
は、図3の波形例(Ta、Tb)に限らず、暗号元コー
ドCR内の最初の数ビット(図3の例では、9ビット)
からなる任意の組み合わせデータにより構成されてい
る。
【0073】トリガ信号は、車両コントロール装置30
内のEEPROM26内にあらかじめ設定されており、
最初のイモビライザ用の送信時に車両用リモコン装置1
1内のEEPROM17に記憶される。また、暗号元コ
ードCR内のトリガ信号は、車両用リモコン装置11に
対して、第1の暗号化コードCS1の送信を要求する指
令信号としても機能する。
【0074】なお、暗号元コードCRのランダムデータ
(図示せず)は、トリガ信号Ta、Tbに続く複数ビッ
ト(たとえば、20ビット程度)からなり、種々の制御
指令内容やIDコードなどを含んでいる。
【0075】車両用リモコン装置11内の制御回路14
は、電池13を電源として動作し、手動スイッチ12の
接点信号に応答してEEPROM17内の暗号元コード
CRから第2の暗号化コードCS2を作成し、これを送
信回路15から電波信号として送信するキーレスエント
リ機能と、車両コントロール装置30からの暗号元コー
ドCRを受信回路16で受信し、第1の暗号化コードC
S1を車両コントロール装置30に自動的に送信するイ
モビライザ機能とを有する。
【0076】車両コントロール装置30内の制御回路2
5は、車両バッテリ34を電源として動作し、キーシリ
ンダ21へのキー挿入によるキー検出信号Kに応答して
暗号元コードCRを送信回路24からコイルアンテナ2
0を介して送信し、車両用リモコン装置11からの応答
信号(第1の暗号化コードCS1)を受信回路23で受
信する。
【0077】これにより、制御回路25は、受信された
第1の暗号化コードCS1をEEPROM26内のデー
タと比較し、第1の暗号化コードCS1が正規と判定さ
れたときにエンジン制御装置29に始動許可信号STを
通信するイモビライザ機能を有する。
【0078】また、制御回路25は、第2の暗号化コー
ドCS2が受信されたときに、入出力インターフェース
27を介して、ドアロック制御装置31にドアロック制
御信号DLを出力するキーレスエントリ機能を有する。
さらに、制御回路25は、ドアロック動作状態をユーザ
に知らせるために、車両ルーム内のランプ32またはク
ラクション用のホーン33を駆動する機能を有する。
【0079】次に、図4および図5のフローチャートを
参照しながら、図1〜図3に示したこの発明の実施の形
態1による車両セキュリティ装置の処理動作について説
明する。
【0080】図4はキー10に内蔵された車両用リモコ
ン装置11における動作を示し、図4において、S41
〜S48はイモビライザ装置として機能する場合の処理
ステップであり、S40、S49およびS50は、キー
レスエントリ装置として機能する場合の処理ステップで
ある。
【0081】同様に、図5は車両コントロール装置30
における動作を示し、図5において、S61〜S68は
イモビライザ装置として機能する場合の処理ステップで
あり、S60およびS69〜S71は、キーレスエント
リ装置として機能する場合の処理ステップである。
【0082】最初に、図4内のステップS41〜S48
にしたがって、車両用リモコン装置11によるイモビラ
イザ装置としての動作について説明する。なお、車両用
リモコン装置11内のEEPROM17には、車両コン
トロール装置30内のEEPROM26と同一の暗号元
コードCRがあらかじめ記憶されているものとする。
【0083】まず、車両用リモコン装置11内の制御回
路14は、手動スイッチ12がオン操作されているか否
かを判定し(ステップS40)、もし、オン操作されて
いない(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、キ
ー10が車両のキーシリンダ21に挿入されたか否かを
判定する(ステップS41)。
【0084】もし、キー10がキーシリンダ21に挿入
されていない(すなわち、NO)と判定されれば、ステ
ップS40に戻り、キー10の挿入待機状態となる。一
方、エンジン始動時において、ユーザが、手動スイッチ
12を操作することなく、キー10をキーシリンダ21
に挿入して回転操作すると、ステップS41において、
キー10がキーシリンダ21に挿入された(すなわち、
YES)と判定される。
【0085】キー10の挿入により、キーシリンダ21
からは、キー検出信号Kが生成されて車両コントロール
装置30に入力される。これにより、車両コントロール
装置30内の制御回路25は、イモビライザ動作毎に変
更されたランダムデータを含む暗号元コードCR(後述
する)を生成する。このとき、トリガ信号は変更されな
い。
【0086】続いて、車両用リモコン装置11内の制御
回路14は、キーシリンダ21に設けられたコイルアン
テナ20から暗号元コードCRが受信されたか否かを判
定し(ステップS42)、もし、暗号元コードCRが受
信された(すなわち、YES)と判定されれば、受信さ
れた暗号元コードCRとEEPROM17に記憶された
暗号元コードとを比較し、双方のトリガ信号が一致する
か否かにより、暗号元コードCRが正規か否かを判定す
る(ステップS43)。
【0087】もし、暗号元コードCRが正規でない(す
なわち、NO)と判定されればステップS40に戻り、
また、暗号元コードCRが正規である(すなわち、YE
S)と判定されれば、今回受信された暗号元コードCR
をEEPROM17に更新記憶させる(ステップS4
4)。
【0088】このとき、暗号元コードCRには、前述の
ように車両毎に異なるトリガ信号が含まれており、たと
えば自車両のトリガ信号がパルス状のトリガ信号Tb
(図3参照)であれば、単純な矩形波からなるトリガ信
号Taが受信されても不一致と判定される。
【0089】したがって、不一致の場合には、車両のエ
ンジン始動禁止状態(後述する)が解除されず、盗難を
防止することができる。また、自車両の同様の車両セキ
ュリティ装置を用いた他車両が近傍に存在しても、相互
の使用コードを区別可能なので、自車両を確実に特定し
て誤動作を防止することができる。
【0090】続いて、暗号元コードCR内のトリガ信号
により、暗号元コードCRが第1の暗号化コードCS1
の送信を要求しているか否かを判定し(ステップS4
5)、もし、暗号元コードCRが暗号化コードCS1の
送信要求を示す(すなわち、YES)と判定されれば、
EEPROM17に既に記憶された暗号元コードCRに
基づいて第1の暗号化コードCS1を作成する(ステッ
プS46)。
【0091】このように、あらかじめ共通データとして
車両用リモコン装置11および車両コントロール装置3
0に記憶されたトリガ信号を照合し(ステップS4
3)、正規信号と判定されたときに、EEPROM17
に新たに記憶された暗号元コードCRを用いて、イモビ
ライザ応答コードとして第1の暗号化コードCS1を作
成する(ステップS46)。
【0092】こうして生成された暗号化コードCS1
は、送信回路15から送信され、キーシリンダ21側の
コイルアンテナ20を介して車両コントロール装置30
に入力される(ステップS47)。
【0093】最後に、制御回路14に印加される電池1
3の電圧(CPU入力電圧)が規定電圧以上か否かを判
定し(ステップS48)、もし、電池13の電圧が正常
(すなわち、YES)と判定されれば、最初の手動スイ
ッチ12の操作確認ステップS40に戻る。
【0094】また、電池13が消耗して電池電圧が規定
電圧未満に低下した(すなわち、NO)と判定されれ
ば、図4内のイモビライザ処理ルーチンを終了する。こ
の場合、車両用リモコン装置11の動作不良やデータ異
常などが発生するので、これを未然に防止するために電
池13の交換が行われる。
【0095】一方、ステップS42において、車両コン
トロール装置30から暗号元コードCRが受信されない
(すなわち、NO)と判定された場合は、以下のステッ
プS43〜S47をスキップして、暗号化コードCS1
を送信せずにステップS48に進む。
【0096】また、ステップS45において、暗号元コ
ードCRが送信要求を示していない(すなわち、NO)
と判定された場合は、以下のステップS46およびS4
7をスキップして、暗号化コードCS1を送信せずにス
テップS48に進む。
【0097】以上のイモビライザ機能の処理動作は、エ
ンジン始動時にユーザがキー10をキーシリンダ21に
挿入して回転操作し、エンジンを始動させるまでの数1
00m秒の間に自動的に実行される。また、イモビライ
ザ機能は、後述するキーレスエントリ機能とは独立して
いるので、ユーザによる特別な操作は何ら必要としな
い。
【0098】なお、ここでは図示しないが、車両用リモ
コン装置11における暗号元コードCRの受信時間およ
び暗号化コードCS1の演算時間などを考慮して、車両
コントロール装置30側から、次回のエンジン始動時で
の暗号化コードCS1の演算用の暗号元コードCRが送
信されてもよい。
【0099】この場合、制御回路14は、受信回路16
から受信された暗号元コードCRが次回の暗号化コード
の演算要求を示していれば、これに応答して、あらかじ
め次回の暗号化コードCS1の演算を行い、これをEE
PROM17に記憶しておくことになる。これにより、
イモビライザ機能での通信時間とデータ照合時間を短縮
することができる。
【0100】次に、図5内のステップS61〜S68に
したがって、車両に搭載された車両コントロール装置3
0によるイモビライザ用の処理動作について説明する。
なお、車両のエンジンは、始動前において始動禁止状態
に設定制御されているものとする。
【0101】まず、車両コントロール装置30内の制御
回路25は、車両用リモコン装置11側から暗号化コー
ドCS(第1または第2の暗号化コード)が受信された
か否かを判定し(ステップS60)、もし、暗号化コー
ドCSが全く受信されていない(すなわち、NO)と判
定されれば、キーシリンダ21からのキー検出信号Kが
入力されたか否かを判定する(ステップS61)。
【0102】もし、キー検出信号Kが入力されていない
(すなわち、NO)と判定されればステップS60に戻
り、暗号化コードCSの受信待機状態およびキー10の
挿入待機状態となる。一方、キー検出信号Kが入力され
た(すなわち、YES)と判定されれば、第1の暗号化
コードCS1の送信要求を示す暗号元コードCRを、送
信回路23およびコイルアンテナ20を介して車両用リ
モコン装置11に送信する(ステップS62)。
【0103】すなわち、エンジン始動時にキー10がキ
ーシリンダ21内に挿入されて回転操作されると、制御
回路25は、キー検出信号Kによりキー10が挿入され
たことを認識し、あらかじめEEPROM26内に記憶
されている暗号元コードCRを電波信号に変換して送信
する。
【0104】続いて、ステップS62の実行後から、セ
キュリティ用の一定時間が経過(タイムオーバー)した
か否かを判定し(ステップS63)、もし、タイムオー
バーしていない(すなわち、NO)と判定されれば、こ
の一定時間以内に車両用リモコン装置11からの応答に
より第1の暗号化コードCS1が受信されたか否かを判
定する(ステップS64)。
【0105】もし、ステップS63においてタイムオー
バー(すなわち、YES)と判定されるか、またはステ
ップS64において暗号化コードCS1が受信されない
(すなわち、NO)と判定されれば、一定時間以内に暗
号化コードCS1が受信されない状態と見なし、そのま
ま図5内のイモビライザ処理ルーチンから抜け出る。し
たがって、この場合、エンジンの始動禁止状態は維持さ
れる。
【0106】一方、ステップS64において、第1の暗
号化コードCS1が受信された(すなわち、YES)と
判定されれば、受信された暗号化コードCS1と、あら
かじめ演算されてEEPROM26内に記憶された暗号
化コードとを比較し、両者が一致するか否かにより暗号
化コードCS1が正規か否かを判定する(ステップS6
5)。
【0107】もし、両者が一致しており、暗号化コード
CS1が正規である(すなわち、YES)と判定されれ
ば、制御回路25は、エンジン通信補助回路28を介し
て、エンジン制御装置29に対して始動許可信号STを
出力し、エンジンの始動許可(始動禁止解除)を示す指
令コードを通信する(ステップS66)。
【0108】これにより、通常のエンジン始動が可能な
状態となり、以下、キー10のキーシリンダ21内での
回転操作により、実際にエンジンが始動される。最後
に、セキュリティ度を向上させるために、毎回ランダム
に発生する数値を次回の暗号元コードCRとしてEEP
ROM26に記憶させ(ステップS67)、図5の処理
ルーチンを抜け出てイモビライザ動作を終了する。
【0109】一方、ステップS65において、受信され
た暗号化コードCS1がEEPROM26内の暗号化コ
ードと一致せず、暗号元コードCRが正規でない(すな
わち、NO)と判定されれば、ユーザへの警告としてル
ーム内のランプ32を点滅させ(ステップS68)、図
5の処理ルーチンを抜け出てイモビライザ動作を中止さ
せる。
【0110】図5においては、次回の暗号元コードCR
を演算記憶するステップS67が実行された時点でイモ
ビライザ処理を完了しているが、ステップS67に続い
て、次回の暗号元コードCRを車両用リモコン装置11
側に送信してもよい。
【0111】この場合、前述のように、車両用リモコン
装置11側において、データ送受信および暗号化演算な
どを前もって実行することができるので、次回のイモビ
ライザ動作時において、車両用リモコン装置11へのデ
ータ送信時間や車両用リモコン装置11および車両コン
トロール装置30内での演算時間を短縮することができ
る。
【0112】なお、暗号元コードCRに応じた暗号化コ
ードCS1は、車両用リモコン装置11および車両コン
トロール装置30において同一の暗号化手順により作成
される。具体的な暗号化手順としては、たとえば「現代
暗号化理論」(電子情報通信学会編纂)の第3章に記載
されている「データ暗号化規格(通称:DES(Dat
a Encryption Standard))」な
どに準拠することができる。
【0113】上記文献によれば、一般に、暗号化手順が
未知の場合には、暗号化コードを復元することは不可能
に近いとされているので、たとえば暗証番号や個別ID
などのデータセキュリティが非常に優れていることが分
かる。
【0114】次に、図4内のステップS40、S49お
よびS50にしたがって、車両用リモコン装置11によ
るキーレスエントリ用の処理動作について説明する。ま
ず、ドアロック解除などのキーレスエントリ操作時にお
いて、ユーザは、キー10をキーシリンダ21に挿入す
ることなく、車両から離れた位置でキー10を所持して
手動スイッチ12をオン操作する。
【0115】このとき、車両用リモコン装置11内の制
御回路14は、ステップS40において、手動スイッチ
12がオン操作された(すなわち、YES)と判定し、
キーレスエントリ用の第2の暗号化コードCS2をEE
PROM17から読み出して送信回路15から送信する
(ステップS49)。
【0116】第2の暗号化コードCS2は、EEPRO
M17に記憶された現在の暗号元コードCRに基づい
て、イモビライザ用の第1の暗号化コードCS1とは異
なる演算により生成される。車両用リモコン装置11か
ら送信された第2の暗号化コードCS2は、コイルアン
テナ20から受信回路23を介して受信され、車両コン
トロール装置30内の制御回路25に入力される。
【0117】続いて、制御回路14は、第2の暗号化コ
ードCS2の送信(ステップS49)を完了した後、E
EPROM17に記憶された暗号元コードCRを用い
て、次回のキーレスエントリ用の暗号化コードCS2を
求めてEEPROM17に記憶させる(ステップS5
0)。
【0118】このとき、次回の第2の暗号化コードCS
2は、簡単な演算、たとえば現在の暗号化コードCS2
のデータ数値を+1(インクリメント)することにより
求められ、キーレスエントリ動作を繰り返す毎に順次イ
ンクリメントされて、更新記憶される。一方、暗号元コ
ードCRは、イモビライザ動作による更新が行われない
限り変更されない。
【0119】したがって、キーレスエントリ用の暗号化
コードCS2は、エンジン始動時のイモビライザ動作毎
に車両コントロール装置30から送信されてくる暗号元
コードCRを基準として簡単な演算で作成され、イモビ
ライザ動作毎に大きく変更される。
【0120】このように、キーレスエントリ機能におい
ても、データセキュリティ度を向上させ、暗号化コード
CS2の盗聴者による車両トラブル(ドアロックの不法
開閉など)を回避することができる。
【0121】なお、ドアロック開閉用のキーレスエント
リ機能は、キー10側から車両側への単方向通信による
ものであり、双方向通信を用いるイモビライザ機能と比
べて重要度が低いので、次回の暗号化コードCR2のた
めに複雑なランダム演算を用いる必要はない。次回のキ
ーレスエントリ用の第2の暗号化コードCS2の記憶処
理(ステップS50)が終了した後は、電源チェック用
のステップS48に進む。
【0122】次に、図5内のステップS60、S69〜
S71にしたがって、車両コントロール装置30による
キーレスエントリ用の処理動作について説明する。ま
ず、ユーザが手動スイッチ12をオン操作すると、車両
用リモコン装置11側から第2の暗号化コードCS2が
送信され、車両コントロール装置30内の制御回路25
は、ステップS60において、ノイズ信号と区別可能な
暗号化コードCSが受信された(すなわち、YES)と
判定する。
【0123】続いて、制御回路25は、受信された暗号
化コードCSと、EEPROM26に記憶された第2の
暗号化コード(CS2)とを比較し、両者のトリガ信号
の一致状態から暗号化コードCSの正規を判定するとと
もに、暗号化コードCS内のランダムデータから、受信
された暗号化コードCSが、ドアロック関係の特定コー
ドを示す(第2の暗号化コードCS2)か否かを判定す
る(ステップS69)。
【0124】もし、受信された暗号化コードCSが、正
規でないと判定されるか、または、第2の暗号化コード
CS2でない(すなわち、NO)と判定されれば、ステ
ップS60に戻り、暗号化コードCSの受信待機状態と
なる。
【0125】一方、ステップS69において、受信され
た暗号化コードCS2が正規であって且つドアロック関
係の特定コードを示す(すなわち、YES)と判定され
れば、ドアロック制御装置31に対して、施錠(ドアロ
ック)または開錠(ドアロック解除)を指令するための
ドアロック制御信号DLを出力する(ステップS7
0)。
【0126】こうして、キーレスエントリ動作によるド
アロック制御が行われた後、制御回路25は、前述の車
両用リモコン装置11内の制御回路14と同様の演算方
法、すなわち今回の暗号化コードCS2のデータ数値の
インクリメント処理により、次回の暗号化コードCS2
を計算してEEPROM26に記憶させ(ステップS7
1)、図5のキーレスエントリ処理ルーチンを抜け出
る。
【0127】図6はイモビライザ動作時の信号通信タイ
ミングを図式的に示す説明図であり、各装置11、29
および30の間で時系列的な信号が双方向に送受信され
る状態を示している。
【0128】また、図7はキーレスエントリ動作時の信
号通信タイミングを図式的に示す説明図であり、各装置
11、30および31の間で時系列的な信号が単方向に
送信される状態を示している。各図において、横軸は時
間tである。
【0129】イモビライザ動作時において、図6に示す
ように、車両コントロール装置30から車両用リモコン
装置11に暗号元コードCRが送信されると、これに応
答して、車両用リモコン装置11から車両コントロール
装置30に第1の暗号化コードCS1が送信される。
【0130】続いて、車両コントロール装置30からエ
ンジン制御装置29に始動許可信号STが送信される
と、エンジン制御装置29から車両コントロール装置3
0に応答信号REが送信されてエンジン始動が可能な状
態になり、以下、キー10の操作によりエンジンが始動
される。上記通信シーケンスは、イモビライザ動作毎に
繰り返される。
【0131】一方、キーレスエントリ動作時において、
図7のように、車両用リモコン装置11から車両コント
ロール装置30にドアロック操作要求を示す第2の暗号
化コードCS2が送信されると、これに応答して、車両
コントロール装置30からドアロック制御装置31にド
アロック制御信号DLが出力される。
【0132】以下、ドアロック制御装置31により、ド
アロックの施錠または開錠が行われる。図7から明らか
なように、キーレスエントリ機能は、単方向通信により
行われるので、応答性が速く、短時間の通信が可能にな
る。
【0133】このように、車両用リモコン装置11内に
受信回路16を設けることにより、イモビライザ装置と
しての双方向通信が可能になり、キーレスエントリ装置
の単方向通信と協動して、単一のキー10内において両
装置を有効に一体化することができる。
【0134】また、イモビライザ装置およびキーレスエ
ントリ装置の一体化により、集中管理が可能になること
から、車両用リモコン装置11のメンテナンスが容易に
なるとともに、部品点数が削減されてコストダウンを実
現することができる。
【0135】また、ユーザが2個の装置を個別に所持す
る必要がなくなるうえ、手動スイッチ12の操作は、キ
ーレスエントリ時のみに行われて、イモビライザ時には
不要となるので、操作性を簡潔化することができる。
【0136】また、イモビライザ時において、キーレス
エントリ用の第2の暗号化コードCS2とは別の第1の
暗号コードCS1を自動的に生成するので、イモビライ
ザ装置として独立して機能することができ、エンジン始
動時にキーレスエントリ操作を実行する必要はない。
【0137】また、車両コントロール装置30側もキー
レスエントリ機能およびイモビライザ機能が一体化され
ているので、自動車メーカ−における車両コントロール
装置30の車両への取り付けスペースが軽減され、接続
配線が減少してコストダウンが実現するうえ、取り付け
後のメンテナンスにおいても、集中管理が可能となり労
力が軽減される。
【0138】また、車両用リモコン装置11と車両コン
トロール装置30との間の通信データ(暗号元コードC
Rおよび暗号化コードCS)が暗号化されており、通信
毎に異なるデータを送信することができるので、暗号化
手法による解読や次回コードの予測が非常に困難にな
り、セキュリティ度が向上する。
【0139】特にイモビライザ時には、車両用リモコン
装置11および車両コントロール装置30が双方向通信
により暗号データを用いるので、毎回予測不可能なデー
タが送受信され、セキュリティ度がさらに向上する。
【0140】また、車両用リモコン装置11において、
受信回路16内の共振回路16aおよび16bによる電
磁結合を用いて暗号元コードCRを受信するので、受信
回路16内は、電源を必要としないでデータ受信を行う
ことができる。
【0141】また、イモビライザ用の第1の暗号化コー
ドCS1の電波出力を、キーレスエントリ用の第2の暗
号化コードCS2の電波出力よりも小さく設定したの
で、電波信号の漏洩による暗号化コードCS1の盗聴を
防止するとともに、電池13の消費電力を必要最小限に
抑制することができる。
【0142】さらに、車両コントロール装置30から送
信される暗号元コードCR内のトリガ信号を、トリガ信
号TaまたはTb(図3参照)のように、複数のデータ
の組み合わせで設定することにより、自車両の特定を確
実にすることができる。
【0143】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、制御回路25は、キーレスエントリ時の第2の暗号
化コードCS2の正規判定ステップS69において、受
信された暗号化コードCS2とEEPROM26内の暗
号化コードCS2との一致を判定したが、両者の相違が
一定範囲以内であれば一致と判定してもよい。
【0144】なぜなら、前述のように車両用リモコン装
置11から送信される次回の暗号化コードCS2は送信
毎に異なるので、コイルアンテナ20との間の通信が不
成立となる場合や、コイルアンテナ20との間の通信範
囲外で手動スイッチ12を操作する場合には、キーレス
エントリ対象が自車両であっても、車両用リモコン装置
11から送信される暗号化コードCS2と、車両コント
ロール装置30内の暗号化コードCS2とが完全に一致
せず、キーレスエントリ機能が達成できない状況が起こ
り得るからである。
【0145】したがって、この発明の実施の形態2にお
いては、車両用リモコン装置11から送信される暗号化
コードCS2と、車両コントロール装置30内の暗号化
コードCS2との各数値データとが完全に一致しない場
合であっても、両者の違いが一定範囲以内であれば一致
状態と判定する。これにより、通信状態が多少不完全な
場合でも、キーレスエントリ機能が不実行となる可能性
を低減させることができる。
【0146】実施の形態3.また、上記実施の形態1で
は、車両コントロール装置30から車両用リモコン装置
11に暗号元コードCRを送信するために電波信号を用
いたが、磁気信号を用いてもよい。以下、暗号元コード
CRを磁気信号で送信するようにしたこの発明の実施の
形態3を図について説明する。
【0147】図8はこの発明の実施の形態3による車両
用リモコン装置11の構成を示すブロック図であり、図
8において、受信回路16Aは、受信部となる磁気抵抗
素子16dと、データ検出用の信号検出部16eとを備
えている。
【0148】磁気抵抗素子16dは、コイルアンテナ2
0から磁気信号で送信される暗号元コードCRを受信し
て電気信号に変換する。続いて、信号検出部16eは、
磁気抵抗素子16dから出力される電気信号から、特定
データを検出して制御回路14に入力する。
【0149】図8のように、暗号元コードCRを磁気信
号で送信した場合、コイルアンテナ20をそのまま電磁
石として送信手段に用いることができる。また、コイル
アンテナ20に代えて永久磁石(図示せず)を用いれ
ば、車両コントロール装置30側の消費電力を節約する
ことができ、コスト低減を実現することができる。
【0150】実施の形態4.また、上記実施の形態3で
は、磁気信号からなる暗号元コードCRを磁気抵抗素子
16dを介して受信したが、ホール素子を介して受信し
てもよい。以下、車両用リモコン装置11内の受信回路
にホールセンサを設けたこの発明の実施の形態4を図に
ついて説明する。
【0151】図9はこの発明の実施の形態4による車両
用リモコン装置11の構成を示すブロック図であり、図
9において、受信回路16Bは、受信部となるホールセ
ンサ16fと、データ検出用の信号検出部16eとを備
えている。
【0152】ホールセンサ16fは、コイルアンテナ2
0から磁気信号で送信される暗号元コードCRを受信し
て電気信号に変換し、信号検出部16eは、電気信号内
の特定データを制御回路14に入力する。この場合も、
コイルアンテナ20の代わりに永久磁石を用いることが
でき、車両コントロール装置30側の消費電力を節約
し、コスト低減を実現することができる。
【0153】実施の形態5.また、上記実施の形態3お
よび4では、暗号元コードCRを磁気信号で送信した
が、光信号で送信してもよい。以下、暗号元コードCR
を光信号で送信するようにしたこの発明の実施の形態4
を図について説明する。
【0154】図10はこの発明の実施の形態5による車
両用リモコン装置11の構成を示すブロック図であり、
図10において、受信回路16Cは、受信部となる受光
素子16gと、信号増幅部16hとを備えている。
【0155】受光素子16gは、車両コントロール装置
30から赤外線などの光信号で送信される暗号元コード
CRを受光し、データ内容を含む電気信号に変換して出
力する。続いて、信号増幅部16hは、受光素子16g
から出力される電気信号から暗号コードを取り出して制
御回路14に入力する。
【0156】一方、車両コントロール装置30の送信回
路24(図1参照)は、赤外線などの光信号を出力する
発光装置(図示せず)を含み、キーシリンダ21には、
発光装置により駆動される発光素子20Aが設けられて
いる。発光素子20Aは、キー10がキーシリンダ21
に挿入されると、制御回路25の制御下で、光信号(た
とえば、赤外線)からなる暗号元コードCRを車両用リ
モコン装置11に送信する。
【0157】この場合、暗号元コードCRの送信手段と
して、コイルアンテナ20の代わりに発光素子20Aが
用いられるので、暗号元コードCRの送信時における車
両コントロール装置30側の消費電力を節約することが
できる。
【0158】実施の形態6.また、上記実施の形態1で
は、電波信号からなる暗号元コードCRを共振回路16
aおよび16bを介して受信したが、高周波受信回路を
介して受信してもよい。以下、車両用リモコン装置11
内の受信回路として高周波受信回路を用いたこの発明の
実施の形態6を図について説明する。
【0159】図11はこの発明の実施の形態6による車
両用リモコン装置11の構成を示すブロック図であり、
図11において、受信回路16Dは、受信部となるRF
増幅部16iと、データ検出用の検波部16jと、検波
用の周波数信号を出力する受信用発振部16kとを備え
ている。
【0160】RF増幅部16iは、電波信号からなる暗
号元コードCRを受信して増幅し、検波部16jに入力
する。続いて、検波部16jは、受信用発振部16kか
らの発振周波数を用いて、増幅された受信信号から特定
データ信号を検波して制御回路14に入力する。
【0161】図11においては、送信回路15が受信回
路16Dとは別に構成されているが、送信回路15は、
受信回路16Dとほぼ同構成の高周波送信回路により構
成されているので、受信回路16Dと共用に構成するこ
とができる。
【0162】すなわち、受信回路16Dと同一の回路構
成において、RF増幅部16iから制御回路14に向か
う受信信号に代えて、制御回路14からRF増幅部に向
かう送信信号(図示せず)を送信すればよい。
【0163】このように、単一の高周波送信回路で送受
信回路を共用することにより、部品点数を削減してコス
トダウンを実現することができる。ただし、この場合、
暗号元コードCRおよび暗号化コードCSの各送受信用
周波数に整合させるため、制御回路14の制御下で、受
信用発振部16kの出力信号の発振周波数を送受信毎に
切り替える必要がある。
【0164】実施の形態7.さらに、上記実施の形態1
では、車両コントロール装置30が、手動スイッチ12
の操作に基づく第2の暗号化コードCS2に応答してキ
ーレスエントリ機能(ドアロックの開閉制御)のみを実
行するようにしたが、ドアロックの解除に続いて、自動
的にイモビライザ機能(エンジン始動許可)を実行する
ようにしてもよい。
【0165】すなわち、車両コントロール装置30は、
第2の暗号化コードCS2が受信されたときに、自車両
がドアロック状態であれば、第2の暗号化コードCS2
がドアロック解除指令であると見なし、ドアロック制御
信号DLによりドアロックを解除するとともに、エンジ
ンの始動許可信号STを生成する。
【0166】これにより、ユーザが車両に乗り込んでキ
ー10をキーシリンダ21に挿入する前に、既にエンジ
ン始動が可能な状態になっているので、エンジン始動の
応答を迅速にすることができる。
【0167】なお、第2の暗号化コードCS2が受信さ
れたときに、自車両がドアロック解除状態の場合には、
第2の暗号化コードCS2がドアロック指令であると見
なされるので、ドアロック制御信号DLによりドアロッ
クされるのみで、エンジンの始動許可信号STは生成さ
れない。
【0168】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車両のエンジン始動用のキーシリンダに挿入される
キーに内蔵され、且つ車両との間で相互に通信を行う車
両用リモコン装置であって、キーシリンダへのキーの挿
入時に車両側から送信される暗号元コードを受信する受
信回路と、暗号元コードを記憶する記憶回路と、ユーザ
により操作される手動スイッチと、暗号元コードの受信
に応答して第1の暗号化コードを生成するとともに、手
動スイッチの操作に応答して第2の暗号化コードを生成
する制御回路と、第1および第2の暗号化コードを電波
信号により車両側に送信する送信回路とを備え、第1の
暗号化コードは、車両のエンジン始動を許可するための
指令を含み、第2の暗号化コードは、記憶回路内の暗号
元コードに基づいて生成され、車両のドアロックの施錠
または開錠するための指令を含み、イモビライザ機能お
よびキーレスエントリ機能を統合してキー内に一体化す
るこに、メンテナンス労力を低減した車両用リモコン装
置が得られる効果がある。
【0169】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、暗号元コードは、車両を特定するために
設定されたトリガ信号を含み、制御回路は、トリガ信号
に基づいて暗号元コードの正規を判定するとともに、ト
リガ信号に応答して第1の暗号化コードを生成し、記憶
回路は、正規と判定された暗号元コードのみを記憶する
ようにしたので、常に最新の暗号元コードを記憶し、要
求が発生する毎に新規の暗号化コードを生成することの
できる車両用リモコン装置が得られる効果がある。
【0170】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、制御回路は、記憶回路に記憶された暗号
元コードに基づいて、通信毎に異なる第2の暗号化コー
ドを生成するようにしたので、他のキーに対して解読困
難となり、セキュリティ度を向上させた車両用リモコン
装置が得られる効果がある。
【0171】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1において、第1および第2の暗号化コードが互いに
異なるので、確実なイモビライザ機能およびキーレスエ
ントリ機能を実現した車両用リモコン装置が得られる効
果がある。
【0172】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1において、第1の暗号化コードの電波出力は、第2
の暗号化コードの電波出力よりも小さく設定されている
ので、第1の暗号化コードの電波漏洩による盗聴を防止
するとともに、車両用リモコン装置内の電池の消費電力
を最小限に抑制した車両用リモコン装置が得られる効
がある。
【0173】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1において、暗号元コードは、電波信号からなり、受
信回路は、インダクタンスを有するコイルとキャパシタ
ンスを有するコンデンサとからなる共振回路を含み、共
振回路を介した電磁結合により暗号元コードを受信する
ようにしたので、受信用の電源を省略した車両用リモ
ン装置が得られる効果がある。
【0174】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1において、暗号元コードは、磁気信号からなり、受
信回路は、磁気抵抗素子を含み、磁気抵抗素子を介して
暗号元コードを受信するようにしたので、暗号元コード
の送信手段に磁石を用いて消費電力を軽減可能な車両用
リモコン装置が得られる効果がある。
【0175】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1において、暗号元コードは、磁気信号からなり、受
信回路は、ホールセンサを含み、ホールセンサを介して
暗号元コードを受信するようにしたので、暗号元コード
の送信手段に磁石を用いて消費電力を軽減可能な車両用
リモコン装置が得られる効果がある。
【0176】また、この発明の請求項9によれば、請求
項1において、暗号元コードは、光信号からなり、受信
回路は、受光素子を含み、受光素子を介して暗号元コー
ドを受信するようにしたので、暗号元コードの送信側の
消費電力を軽減可能な車両用リモコン装置が得られる効
果がある。
【0177】また、この発明の請求項10によれば、請
求項1において、暗号元コードは、電波信号からなり、
受信回路は、高周波受信回路からなるので、送信回路と
の共用構造により小形化が可能な車両用リモコン装置が
得られる効果がある。
【0178】また、この発明の請求項11によれば、請
求項1の車両用リモコン装置を用いた車両セキュリティ
装置であって、車両用リモコン装置が内蔵されたキー
と、車両に設けられて、キーの挿入時にキー検出信号を
生成するキーシリンダと、車両に搭載されて、車両用リ
モコン装置との間で相互に通信を行う車両コントロール
装置とを備え、車両コントロール装置は、車両用リモコ
ン装置から送信される第1および第2の暗号化コードを
受信する受信手段と、キー検出信号に応答して暗号元コ
ードを生成するとともに、第1および第2の暗号化コー
ドの受信に応答して車両のエンジンおよびドアを制御す
る制御手段と、暗号元コードを車両用リモコン装置に送
信するための送信手段とを含み、制御手段は、第1の暗
号化コードに応答して車両のエンジン始動を許可すると
ともに、第2の暗号化コードに応答して車両のドアロッ
クを制御し、イモビライザ機能およびキーレスエントリ
機能を統合して一体化した車両コントロール装置を用
い、車両用リモコン装置と協動するようにしたので、材
料コストの低減、組み付けコストの低減およびメンテナ
ンス労力の低減を実現した車両セキュリティ装置が得ら
れる効果がある。
【0179】また、この発明の請求項12によれば、請
求項11において、制御手段は、通信毎に異なる暗号元
コードを生成し、他のキーに対して解読困難な毎回異な
る暗号元コードを送信するようにしたので、送信データ
の盗聴解読コピーによる不正なエンジン始動および車両
盗難などの被害を確実に防止し、暗号化コードの使用に
おけるセキュリティ度をさらに向上させた車両セキュリ
ティ装置が得られる効果がある。
【0180】また、この発明の請求項13によれば、請
求項12において、制御手段は、通信毎にランダムカウ
ント値を用いて暗号元コードを生成するようにしたの
で、送信データの盗聴解読コピーなどをさらに確実に防
止した車両セキュリティ装置が得られる効果がある。
【0181】また、この発明の請求項14によれば、請
求項11において、暗号元コードは、第1の暗号化コー
ドの送信要求を車両用リモコン装置に指令するためのト
リガ信号を含み、車両用リモコン装置側から自動的に第
1の暗号化コードを送信させるようにしたので、特別な
操作を必要とすることなくイモビライザ機能を実現し
車両セキュリティ装置が得られる効果がある。
【0182】また、この発明の請求項15によれば、請
求項14において、トリガ信号は、車両を特定するため
に設定された複数のデータの組合わせからなり、自車両
を確実に特定できるようにしたので、さらにセキュリテ
ィ度を向上させた車両セキュリティ装置が得られる効果
がある。
【0183】また、この発明の請求項16によれば、請
求項11において、車両コントロール装置内の制御手段
は、第2の暗号化コードに応答して、車両のドアロック
を制御するとともに、車両のエンジン始動を許可するよ
うにしたので、始動応答性を向上させた車両セキュリテ
ィ装置が得られる効果がある。
【0184】また、この発明の請求項17によれば、請
求項11において、車両用リモコン装置内の制御回路
は、第2の暗号化コードを送信毎に変更し、車両コント
ロール装置内の制御手段は、第2の暗号化コードを受信
毎に変更し、車両コントロール装置は、受信毎に変更さ
れる第2の暗号化コードを記憶する記憶手段を含み、制
御手段は、受信された第2の暗号化コードと、記憶手段
に記憶された第2の暗号化コードとの差が一定範囲以内
のときに、受信された第2の暗号化コードを正規と判定
し、正規と判定された第2の暗号化コードのみに応答し
て、車両のドアロックを制御するようにしたので、送受
信状態が多少不完全であっても、キーレスエントリ機能
を達成可能な車両セキュリティ装置が得られる効果があ
る。
【0185】また、この発明の請求項18によれば、請
求項11において、車両コントロール装置内の送信手段
と協動するようにキーシリンダに配設されたリング状の
コイルアンテナを備え、車両用リモコン装置内の受信回
路は、インダクタンスを有するコイルとキャパシタンス
を有するコンデンサとからなる共振回路を含み、暗号元
コードは、電波信号からなり、共振回路を介した電磁結
合により、コイルアンテナから受信回路に送信されるよ
うにしたので、受信用の電源を省略した車両セキュリテ
ィ装置が得られる効果がある。
【0186】また、この発明の請求項19によれば、請
求項11において、車両コントロール装置内の送信手段
と協動するようにキーシリンダに配設された磁石手段を
備え、暗号元コードは、磁気信号からなり、磁気応答作
用により磁石手段を介して車両用リモコン装置内の受信
回路に送信されるようにしたので、暗号元コードの送
のための消費電力を軽減した車両セキュリティ装置が得
られる効果がある。
【0187】また、この発明の請求項20によれば、請
求項11において、車両コントロール装置内の送信手段
と協動するようにキーシリンダに配設された発光素子を
備え、車両用リモコン装置内の受信回路は、受光素子を
含み、暗号元コードは、光信号からなり、受光素子を介
して受信回路に送信されるようにしたので、暗号元コー
ドの送信のための消費電力を軽減した車両セキュリティ
装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車両セキュリ
ティ装置を示すブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による車両用リモコ
ン装置内の受信回路の構成例として電磁気作用を用いた
場合を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるイモビライザ
機能で用いられる暗号元コード内のトリガ信号の波形パ
ターン例を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による車両用リモコ
ン装置側の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1による車両コントロ
ール装置側の処理動作を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1によるイモビライザ
機能でのデータ通信状態を時系列的に示す説明図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態1によるキーレスエン
トリ機能でのデータ通信状態を時系列的に示す説明図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態3による車両用リモコ
ン装置内の受信回路の構成例(磁気抵抗素子を用いた場
合)を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による車両用リモコ
ン装置内の受信回路の構成例(ホールセンサを用いた場
合)を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による車両用リモ
コン装置内の受信回路の構成例(受光素子を用いた場
合)を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態6による車両用リモ
コン装置内の受信回路の構成例(高周波受信回路を用い
た場合)を示すブロック図である。
【図12】 従来のイモビライザ装置を示すブロック構
成図である。
【図13】 従来のキーレスエントリ装置を示すブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
10 キー、11 車両用リモコン装置、12 手動ス
イッチ、13 電池、14、25 制御回路、15、2
4 送信回路、16、16A〜16D、23受信回路、
16a コイル、16b コンデンサ、16d 磁気抵
抗素子、16f ホールセンサ、16g 受光素子、1
6i RF増幅部、16j 検波部、16k 受信用発
振部、17、26 EEPROM(記憶回路)、20
コイルアンテナ、20A 発光素子、21 キーシリン
ダ、27 入出力インターフェース回路、29 エンジ
ン制御装置、30 車両コントロール装置、31ドアロ
ック制御装置、32 ランプ、CR 暗号元コード、C
S 暗号化コード、CS1 第1の暗号化コード、CS
2 第2の暗号化コード、DL ドアロック制御信号、
K キー検出信号、ST 始動許可信号、Ta、Tb
トリガ信号、S40 手動スイッチのオン操作を判定す
るステップ、S41 キーシリンダへのキー挿入を判定
するステップ、S42 暗号元コードの受信を判定する
ステップ、S43 受信された暗号元コードの正規を判
定するステップ、S44 受信された暗号元コードを記
憶するステップ、S46 第1の暗号化コードを作成す
るステップ、S47 第1の暗号化コードを送信するス
テップ、S49 第2の暗号化コードを送信するステッ
プ、S50、S71 変更された次回の第2の暗号化コ
ードを演算して記憶するステップ、S60 暗号化コー
ドの受信を判定するステップ、S61 キー検出信号の
発生を判定するステップ、S62 暗号元コードを送信
するステップ、S64 第1の暗号化コードを受信する
ステップ、S65 第1の暗号化コードの正規を判定す
るステップ、S66 始動許可信号を通信するステッ
プ、S67 変更された次回の暗号元コードを演算して
記憶するステップ、S69 受信された暗号化コードが
第2の暗号化コードか否かを判定するステップ、S70
ドアロック制御信号を出力するステップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E05B 65/20 E05B 65/20 H04L 9/32 H04Q 9/00 301B H04Q 9/00 301 H04L 9/00 675A (56)参考文献 特開 平8−86130(JP,A) 特開 平8−149127(JP,A) 特開 昭60−206754(JP,A) 特開 昭62−289454(JP,A) 国際公開96/20100(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/00 - 25/10 E05B 1/00 - 75/00 H04L 9/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジン始動用のキーシリンダに
    挿入されるキーに内蔵され、且つ前記車両との間で相互
    に通信を行う車両用リモコン装置であって、 前記キーシリンダへの前記キーの挿入時に前記車両側か
    ら送信される暗号元コードを受信する受信回路と、 前記暗号元コードを記憶する記憶回路と、 ユーザにより操作される手動スイッチと、 前記暗号元コードの受信に応答して第1の暗号化コード
    を生成するとともに、前記手動スイッチの操作に応答し
    て第2の暗号化コードを生成する制御回路と、 前記第1および第2の暗号化コードを電波信号により前
    記車両側に送信する送信回路とを備え、 前記第1の暗号化コードは、前記車両のエンジン始動を
    許可するための指令を含み、 前記第2の暗号化コードは、前記記憶回路内の暗号元コ
    ードに基づいて生成され、前記車両のドアロックの施錠
    または開錠するための指令を含むことを特徴とする車両
    用リモコン装置。
  2. 【請求項2】 前記暗号元コードは、前記車両を特定す
    るために設定されたトリガ信号を含み、 前記制御回路は、前記トリガ信号に基づいて前記暗号元
    コードの正規を判定するとともに、前記トリガ信号に応
    答して前記第1の暗号化コードを生成し、 前記記憶回路は、正規と判定された前記暗号元コードの
    みを記憶することを特徴とする請求項1に記載の車両用
    リモコン装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記記憶回路に記憶さ
    れた前記暗号元コードに基づいて、通信毎に異なる前記
    第2の暗号化コードを生成することを特徴とする請求項
    1に記載の車両用リモコン装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の暗号化コードは、
    互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の車両用
    リモコン装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の暗号化コードの電波出力は、
    前記第2の暗号化コードの電波出力よりも小さく設定さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の車両用リモコン
    装置。
  6. 【請求項6】 前記暗号元コードは、電波信号からな
    り、 前記受信回路は、インダクタンスを有するコイルとキャ
    パシタンスを有するコンデンサとからなる共振回路を含
    み、前記共振回路を介した電磁結合により前記暗号元コ
    ードを受信することを特徴とする請求項1に記載の車両
    用リモコン装置。
  7. 【請求項7】 前記暗号元コードは、磁気信号からな
    り、 前記受信回路は、磁気抵抗素子を含み、前記磁気抵抗素
    子を介して前記暗号元コードを受信することを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用リモコン装置。
  8. 【請求項8】 前記暗号元コードは、磁気信号からな
    り、 前記受信回路は、ホールセンサを含み、前記ホールセン
    サを介して前記暗号元コードを受信することを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用リモコン装置。
  9. 【請求項9】 前記暗号元コードは、光信号からなり、 前記受信回路は、受光素子を含み、前記受光素子を介し
    て前記暗号元コードを受信することを特徴とする請求項
    1に記載の車両用リモコン装置。
  10. 【請求項10】 前記暗号元コードは、電波信号からな
    り、 前記受信回路は、高周波受信回路からなることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用リモコン装置。
  11. 【請求項11】 前記車両用リモコン装置が内蔵された
    キーと、 前記車両に設けられて、前記キーの挿入時にキー検出信
    号を生成するキーシリンダと、 前記車両に搭載されて、前記車両用リモコン装置との間
    で相互に通信を行う車両コントロール装置とを備え、 前記車両コントロール装置は、 前記車両用リモコン装置から送信される前記第1および
    第2の暗号化コードを受信する受信手段と、 前記キー検出信号に応答して前記暗号元コードを生成す
    るとともに、前記第1および第2の暗号化コードの受信
    に応答して前記車両のエンジンおよびドアを制御する制
    御手段と、 前記暗号元コードを前記車両用リモコン装置に送信する
    ための送信手段とを含み、 前記制御手段は、前記第1の暗号化コードに応答して前
    記車両のエンジン始動を許可するとともに、前記第2の
    暗号化コードに応答して前記車両のドアロックを制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用リモコン装
    置を用いた車両セキュリティ装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、通信毎に異なる前記
    暗号元コードを生成することを特徴とする請求項11に
    記載の車両セキュリティ装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、通信毎にランダムカ
    ウント値を用いて前記暗号元コードを生成することを特
    徴とする請求項12に記載の車両セキュリティ装置。
  14. 【請求項14】 前記暗号元コードは、前記第1の暗号
    化コードの送信要求を前記車両用リモコン装置に指令す
    るためのトリガ信号を含むことを特徴とする請求項11
    に記載の車両セキュリティ装置。
  15. 【請求項15】 前記トリガ信号は、前記車両を特定す
    るために設定された複数のデータの組み合わせからなる
    ことを特徴とする請求項14に記載の車両セキュリティ
    装置。
  16. 【請求項16】 前記車両コントロール装置内の制御手
    段は、前記第2の暗号化コードに応答して、前記車両の
    ドアロックを制御するとともに、前記車両のエンジン始
    動を許可することを特徴とする請求項11に記載の車両
    セキュリティ装置。
  17. 【請求項17】 前記車両用リモコン装置内の制御回路
    は、前記第2の暗号化コードを送信毎に変更し、 前記車両コントロール装置内の制御手段は、前記第2の
    暗号化コードを受信毎に変更し、 前記車両コントロール装置は、受信毎に変更される前記
    第2の暗号化コードを記憶する記憶手段を含み、 前記制御手段は、 受信された前記第2の暗号化コードと、前記記憶手段に
    記憶された前記第2の暗号化コードとの差が一定範囲以
    内のときに、受信された前記第2の暗号化コードを正規
    と判定し、 正規と判定された前記第2の暗号化コードのみに応答し
    て、前記車両のドアロックを制御することを特徴とする
    請求項11に記載の車両セキュリティ装置。
  18. 【請求項18】 前記車両コントロール装置内の送信手
    段と協動するように前記キーシリンダに配設されたリン
    グ状のコイルアンテナを備え、 前記車両用リモコン装置内の受信回路は、インダクタン
    スを有するコイルとキャパシタンスを有するコンデンサ
    とからなる共振回路を含み、 前記暗号元コードは、電波信号からなり、前記共振回路
    を介した電磁結合により、前記コイルアンテナから前記
    受信回路に送信されることを特徴とする請求項11に記
    載の車両セキュリティ装置。
  19. 【請求項19】 前記車両コントロール装置内の送信手
    段と協動するように前記キーシリンダに配設された磁石
    手段を備え、 前記暗号元コードは、磁気信号からなり、磁気応答作用
    により前記磁石手段を介して前記車両用リモコン装置内
    の受信回路に送信されることを特徴とする請求項11に
    記載の車両セキュリティ装置。
  20. 【請求項20】 前記車両コントロール装置内の送信手
    段と協動するように前記キーシリンダに配設された発光
    素子を備え、 前記車両用リモコン装置内の受信回路は、受光素子を含
    み、 前記暗号元コードは、光信号からなり、前記受光素子を
    介して前記受信回路に送信されることを特徴とする請求
    項11に記載の車両セキュリティ装置。
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