JP3250900B2 - 半導体装置及びその製造方法及びリードフレーム - Google Patents
半導体装置及びその製造方法及びリードフレームInfo
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- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
- Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法及びリードフレームに係り、特にパッケージ底面に
外部端子と接続される接続部が形成された半導体装置及
びその製造方法及びリードフレームに関する。
方法及びリードフレームに係り、特にパッケージ底面に
外部端子と接続される接続部が形成された半導体装置及
びその製造方法及びリードフレームに関する。
【0002】近年の電子機器の小型化,高速化,更には
高機能化に伴い、それらに用いられる半導体装置につい
ても同様の要求がある。
高機能化に伴い、それらに用いられる半導体装置につい
ても同様の要求がある。
【0003】また、このような半導体装置自体に対する
要求に加え、半導体装置を基板に実装する時の実装効率
の改善,及び実装構造の簡単化も望まれている。
要求に加え、半導体装置を基板に実装する時の実装効率
の改善,及び実装構造の簡単化も望まれている。
【0004】そこで、リードを実装基板の表面で接続す
る表面実装型の半導体装置が現在主流をなしているが、
更に実装効率の向上及び実装構造の簡単化を図った半導
体装置が望まれている。
る表面実装型の半導体装置が現在主流をなしているが、
更に実装効率の向上及び実装構造の簡単化を図った半導
体装置が望まれている。
【0005】
【従来の技術】近年の電子機器の高機能化に伴い、電子
機器に配設される半導体装置の高密度化が図られ、これ
に伴い半導体装置に設けられるリード数も増大する傾向
にある。このように多数のリードを有する半導体装置を
表面実装するパッケージ構造としてパッケージの4側面
からリードを外方にガルウイング形状をなすよう延出し
た構成のQFP(Quad Flat Package) 型のパッケージが
知られている。
機器に配設される半導体装置の高密度化が図られ、これ
に伴い半導体装置に設けられるリード数も増大する傾向
にある。このように多数のリードを有する半導体装置を
表面実装するパッケージ構造としてパッケージの4側面
からリードを外方にガルウイング形状をなすよう延出し
た構成のQFP(Quad Flat Package) 型のパッケージが
知られている。
【0006】しかるに、パッケージの4側面からリード
を外方に延出させるQFP型のパッケージ構造では、リ
ード数が増大すると必然的にリードの厚さが薄くなり機
械的強度が低下すると共に、隣接するリード間ピッチが
狭くなりリード間干渉が発生するおそれがある。
を外方に延出させるQFP型のパッケージ構造では、リ
ード数が増大すると必然的にリードの厚さが薄くなり機
械的強度が低下すると共に、隣接するリード間ピッチが
狭くなりリード間干渉が発生するおそれがある。
【0007】これを解決する表面実装構造としてBGA
(Ball Grid Array) 型のパッケージ構造が知られてい
る。このBGA型のパッケージ構造を図15に示す。同
図に示すBGA型のパッケージ構造を採用した半導体装
置1は、基板2の上部に半導体チップ3がダイス付け剤
4により接合されると共に、基板2の上面に配設された
電極部と半導体チップ3との間はワイヤ5により電気的
接続が行われている。また、基板2の上部にはモールド
樹脂が配設されることにより樹脂パッケージ6(梨地で
示す)が形成されており、この樹脂パッケージ6により
半導体チップ3は外界に対して保護されている。
(Ball Grid Array) 型のパッケージ構造が知られてい
る。このBGA型のパッケージ構造を図15に示す。同
図に示すBGA型のパッケージ構造を採用した半導体装
置1は、基板2の上部に半導体チップ3がダイス付け剤
4により接合されると共に、基板2の上面に配設された
電極部と半導体チップ3との間はワイヤ5により電気的
接続が行われている。また、基板2の上部にはモールド
樹脂が配設されることにより樹脂パッケージ6(梨地で
示す)が形成されており、この樹脂パッケージ6により
半導体チップ3は外界に対して保護されている。
【0008】また、基板2にはスルーホール或いはビア
等(図示せず)が形成されており、このスルーホール或
いはビア等により、半導体チップ3とワイヤ5により接
続された電極部は基板2の背面側に電気的に引き出さ
れ、この引き出された部位には外部接続用電極(図示せ
ず)が形成されている。また、外部接続用電極には半田
ボール7が設けられており、この半田ボール7を実装基
板8に配設された電極部9に接合することにより、半導
体装置1を実装基板8に実装する構成とされていた。
等(図示せず)が形成されており、このスルーホール或
いはビア等により、半導体チップ3とワイヤ5により接
続された電極部は基板2の背面側に電気的に引き出さ
れ、この引き出された部位には外部接続用電極(図示せ
ず)が形成されている。また、外部接続用電極には半田
ボール7が設けられており、この半田ボール7を実装基
板8に配設された電極部9に接合することにより、半導
体装置1を実装基板8に実装する構成とされていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した従
来構成の半導体装置1では、樹脂パッケージ6を形成す
る樹脂パッケージ形成工程を実施した後に半田ボール7
を基板2に配設する半田ボール配設工程を行わなければ
ならず、また半導体装置1の製造工程とは別個に半田ボ
ール7の製造工程も必要となり、半導体装置1を製造す
るための工程が複雑になってしまい、またこれに伴い半
導体装置1の製品コストが上昇してしまうという問題点
があった。
来構成の半導体装置1では、樹脂パッケージ6を形成す
る樹脂パッケージ形成工程を実施した後に半田ボール7
を基板2に配設する半田ボール配設工程を行わなければ
ならず、また半導体装置1の製造工程とは別個に半田ボ
ール7の製造工程も必要となり、半導体装置1を製造す
るための工程が複雑になってしまい、またこれに伴い半
導体装置1の製品コストが上昇してしまうという問題点
があった。
【0010】また、半導体装置1を実装基板8に確実に
電気的に接続するためには、半導体装置1に配設される
多数の半田ボール7の径寸法を正確に一致させる必要が
ある。これは、半田ボール7の径寸法にバラツキが有る
と、径寸法の小さい半田ボール7においては電極部9と
の間に間隙が発生してしまい、半田ボール7と電極部9
との電気的接続が確実に行われないおそれがあるからで
ある。しかるに、多数の半田ボール7を正確にその径寸
法が一致するよう製造するのは困難であり、よって半導
体装置1を実装基板8に実装する際の実装歩留りが低下
してしまうという問題点があった。
電気的に接続するためには、半導体装置1に配設される
多数の半田ボール7の径寸法を正確に一致させる必要が
ある。これは、半田ボール7の径寸法にバラツキが有る
と、径寸法の小さい半田ボール7においては電極部9と
の間に間隙が発生してしまい、半田ボール7と電極部9
との電気的接続が確実に行われないおそれがあるからで
ある。しかるに、多数の半田ボール7を正確にその径寸
法が一致するよう製造するのは困難であり、よって半導
体装置1を実装基板8に実装する際の実装歩留りが低下
してしまうという問題点があった。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、簡単な製造工程で確実な実装実装処理を行えると
共に製品コストの低減を図るうる半導体装置及びその製
造方法及びリードフレームを提供することを目的とす
る。
あり、簡単な製造工程で確実な実装実装処理を行えると
共に製品コストの低減を図るうる半導体装置及びその製
造方法及びリードフレームを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の各手
段を講じることにより解決することができる。
段を講じることにより解決することができる。
【0013】請求項1記載の発明は、半導体チップと、
この半導体チップと接続されたリード部が樹脂パッケー
ジに内設されると共に、このリード部の一部が樹脂パッ
ケージの外部にその露出面が樹脂パッケージの外面と面
一となるよう露出し接続部を形成してなる半導体装置に
おいて、上記接続部に、上記樹脂パッケージの外面より
外側に向け突出した突出部をリード部と一体的に形成
し、突出部を除くリード部の厚さ寸法(H)に比べて突
出部の厚さ寸法(h)を薄く形成し、上記リード部が上
記リードフレームの一部を構成するよう構成し、かつ、
該突出部は、該突出部周辺の該リード部の部位よりも薄
く形成されていることを特徴とするものである。
この半導体チップと接続されたリード部が樹脂パッケー
ジに内設されると共に、このリード部の一部が樹脂パッ
ケージの外部にその露出面が樹脂パッケージの外面と面
一となるよう露出し接続部を形成してなる半導体装置に
おいて、上記接続部に、上記樹脂パッケージの外面より
外側に向け突出した突出部をリード部と一体的に形成
し、突出部を除くリード部の厚さ寸法(H)に比べて突
出部の厚さ寸法(h)を薄く形成し、上記リード部が上
記リードフレームの一部を構成するよう構成し、かつ、
該突出部は、該突出部周辺の該リード部の部位よりも薄
く形成されていることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項2記載の発明は、上記突出部
を、上記接続部を塑性変形させることにより外側に向け
突出した構成としたことを特徴とするものである。
を、上記接続部を塑性変形させることにより外側に向け
突出した構成としたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項3記載の発明に係る半導体装
置は、表面にリードパターンが形成された樹脂製テープ
と、上記リードパターンと電気的に接続された半導体チ
ップと、上記樹脂テープの所定箇所に孔が設けられ、上
記リードパターンの幅方向の一部がこの孔を介して上記
樹脂テープから突出してなる突出部と、上記半導体チッ
プと突出部を含むリードパターン表面を封止する樹脂パ
ッケージとを有することを特徴とするものである。
置は、表面にリードパターンが形成された樹脂製テープ
と、上記リードパターンと電気的に接続された半導体チ
ップと、上記樹脂テープの所定箇所に孔が設けられ、上
記リードパターンの幅方向の一部がこの孔を介して上記
樹脂テープから突出してなる突出部と、上記半導体チッ
プと突出部を含むリードパターン表面を封止する樹脂パ
ッケージとを有することを特徴とするものである。
【0016】また、請求項4記載の発明に係る半導体装
置の製造方法は、半導体チップと接続されると共に外部
端子と接続させる接続部を有したリード部を形成するリ
ード部形成工程と、上記リード部形成工程により形成さ
れたリード部と、搭載された半導体チップとを電気的に
接続する半導体チップ搭載工程と、上記半導体チップが
搭載されたリード部を金型内に装着すると共にこの金型
内に樹脂を充填して半導体チップ及びリード部を樹脂内
に埋設し、かつリード部の一部に形成された接続部の表
面が樹脂の外面と面一となる構成で露出するよう樹脂パ
ッケージを形成する樹脂モールド工程と、この樹脂モー
ルド工程実施時に同時に実施され、樹脂が金型に充填さ
れることにより発生する内圧力(F)により接続部を塑
性変形させて外側に向け突出させて突出部を形成する突
出部形成工程とを有することを特徴とするものである。
置の製造方法は、半導体チップと接続されると共に外部
端子と接続させる接続部を有したリード部を形成するリ
ード部形成工程と、上記リード部形成工程により形成さ
れたリード部と、搭載された半導体チップとを電気的に
接続する半導体チップ搭載工程と、上記半導体チップが
搭載されたリード部を金型内に装着すると共にこの金型
内に樹脂を充填して半導体チップ及びリード部を樹脂内
に埋設し、かつリード部の一部に形成された接続部の表
面が樹脂の外面と面一となる構成で露出するよう樹脂パ
ッケージを形成する樹脂モールド工程と、この樹脂モー
ルド工程実施時に同時に実施され、樹脂が金型に充填さ
れることにより発生する内圧力(F)により接続部を塑
性変形させて外側に向け突出させて突出部を形成する突
出部形成工程とを有することを特徴とするものである。
【0017】また、請求項5記載の発明は、 上記リード
部形成工程において、リード部に形成される接続部にハ
ーフエッチングを実施し、後に実施される突出部形成工
程において突出部が形成される部位を、他の部位に対し
て肉薄とすることを特徴とするものである。
部形成工程において、リード部に形成される接続部にハ
ーフエッチングを実施し、後に実施される突出部形成工
程において突出部が形成される部位を、他の部位に対し
て肉薄とすることを特徴とするものである。
【0018】また、請求項6記載の発明は、 上記樹脂モ
ールド工程において、樹脂パッケージを成形する際に用
いる金型の突出部形成位置と対向する部位に、突出部の
形状に対応した凹部を形成したことを特徴とするもので
ある。
ールド工程において、樹脂パッケージを成形する際に用
いる金型の突出部形成位置と対向する部位に、突出部の
形状に対応した凹部を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0019】また、請求項7記載の発明は、 上記樹脂モ
ールド工程において、樹脂パッケージを成形する際に用
いる金型の突出部が形成される部位に、接続部を外側に
向け吸引する吸引装置を接続し、この吸引装置の発生す
る吸引力を補助力として突出部を外側に向け突出させる
ことを特徴とするものである。
ールド工程において、樹脂パッケージを成形する際に用
いる金型の突出部が形成される部位に、接続部を外側に
向け吸引する吸引装置を接続し、この吸引装置の発生す
る吸引力を補助力として突出部を外側に向け突出させる
ことを特徴とするものである。
【0020】また、請求項8記載の発明は、半導体チッ
プが搭載されるチップ搭載部と、該半導体チップと接続
されるインナーリード部と、樹脂パッケージ内に埋設さ
れた際に該樹脂パッケージの外部に露出する接続部が形
成されたアウターリード部とを具備するリードフレーム
において、上記接続部に突出部を形成し、上記突出部を
除くアウターリード部の厚さ寸法に比べて突出部の厚さ
寸法を薄く形成し、かつ、該突出部は、該突出部周辺の
該リード部の部位よりも薄く形成したこと特徴とするも
のである。
プが搭載されるチップ搭載部と、該半導体チップと接続
されるインナーリード部と、樹脂パッケージ内に埋設さ
れた際に該樹脂パッケージの外部に露出する接続部が形
成されたアウターリード部とを具備するリードフレーム
において、上記接続部に突出部を形成し、上記突出部を
除くアウターリード部の厚さ寸法に比べて突出部の厚さ
寸法を薄く形成し、かつ、該突出部は、該突出部周辺の
該リード部の部位よりも薄く形成したこと特徴とするも
のである。
【0021】また、請求項9記載の発明は、上記突出部
を、上記接続部を塑性変形させることにより外側に向け
突出した構成としたことを特徴とするものである。
を、上記接続部を塑性変形させることにより外側に向け
突出した構成としたことを特徴とするものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【作用】上記した各手段は下記のように作用する。
【0026】請求項1の発明によれば、リード部に形成
された接続部に、樹脂パッケージの外面より外側に向け
突出した突出部を形成することにより、この突出部を従
来における半田ボールと同等の機能を持たせることがで
きる。また、突出部はリード部と一体的に形成されてい
るため、従来構成の半導体装置では必要であった半田ボ
ールを不要とすることができ、これにより部品点数の削
減及び製造工程の簡単化を図ることができる。
された接続部に、樹脂パッケージの外面より外側に向け
突出した突出部を形成することにより、この突出部を従
来における半田ボールと同等の機能を持たせることがで
きる。また、突出部はリード部と一体的に形成されてい
るため、従来構成の半導体装置では必要であった半田ボ
ールを不要とすることができ、これにより部品点数の削
減及び製造工程の簡単化を図ることができる。
【0027】また、突出部の厚さ寸法を、突出部を除く
リード部の厚さ寸法に比べて薄く形成したことにより、
突出部の形成を容易に行うことができる。また、樹脂パ
ッケージを製造する際に金型内で発生する内圧力により
突出部を突出させることが可能となり、製造工程の簡単
化を図ることができる。
リード部の厚さ寸法に比べて薄く形成したことにより、
突出部の形成を容易に行うことができる。また、樹脂パ
ッケージを製造する際に金型内で発生する内圧力により
突出部を突出させることが可能となり、製造工程の簡単
化を図ることができる。
【0028】また、請求項2及び請求項9の発明によれ
ば、接続部を塑性変形することにより突出部が外側に向
け突出するよう構成したことにより、塑性加工は従来の
ように半田ボールを径寸法が均一となるように精度よく
製造するのに比べて高い精度で加工を行なえるため、多
数形成される突出部の突出量の均一化を容易に行うこと
が可能となる。
ば、接続部を塑性変形することにより突出部が外側に向
け突出するよう構成したことにより、塑性加工は従来の
ように半田ボールを径寸法が均一となるように精度よく
製造するのに比べて高い精度で加工を行なえるため、多
数形成される突出部の突出量の均一化を容易に行うこと
が可能となる。
【0029】
【0030】また、請求項4の発明によれば、樹脂が金
型に充填される際発生する内圧力により接続部を塑性変
形させて外側に向け突出させて突出部を形成する突出部
形成工程を樹脂モールド工程実施時に同時に実施するた
め、一般に半導体装置の製造方法において実施されてい
る製造工程を変更或いは新たな工程の追加を行うことな
く、請求項1記載の半導体装置を製造することができ
る。従って、請求項1記載の半導体装置を低コストで製
造することが可能となる。
型に充填される際発生する内圧力により接続部を塑性変
形させて外側に向け突出させて突出部を形成する突出部
形成工程を樹脂モールド工程実施時に同時に実施するた
め、一般に半導体装置の製造方法において実施されてい
る製造工程を変更或いは新たな工程の追加を行うことな
く、請求項1記載の半導体装置を製造することができ
る。従って、請求項1記載の半導体装置を低コストで製
造することが可能となる。
【0031】また、請求項5の発明によれば、突出部が
形成される部位を他の部位に対して肉薄としたことによ
り、接続部を突出させて突出部を形成する際実施される
塑性加工を小さな加工力により行うことが可能となり、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力により確実に
接続部を塑性変形させることができる。また、突出部が
形成される部位を他の部位に対して肉薄とする手段とし
てハーフエッチングを用いているため肉薄部の形成を容
易に行うことができ、更にリード部形成工程においてリ
ード部を成形する方法としてエッチングを用いることに
より、上記肉薄部の形成とリード部の成形をリード部形
成工程において一括的に行うことができる。
形成される部位を他の部位に対して肉薄としたことによ
り、接続部を突出させて突出部を形成する際実施される
塑性加工を小さな加工力により行うことが可能となり、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力により確実に
接続部を塑性変形させることができる。また、突出部が
形成される部位を他の部位に対して肉薄とする手段とし
てハーフエッチングを用いているため肉薄部の形成を容
易に行うことができ、更にリード部形成工程においてリ
ード部を成形する方法としてエッチングを用いることに
より、上記肉薄部の形成とリード部の成形をリード部形
成工程において一括的に行うことができる。
【0032】また、請求項6の発明によれば、樹脂パッ
ケージを成形する際に用いる金型の突出部形成位置と対
向する部位に突出部の形状に対応した凹部を形成するこ
とにより、金型構造に小変更を加えるのみで突出部形成
工程を樹脂モールド工程実施時と同時に実施することが
可能となる。また、形成される突出部の形状は凹部の形
状により決められるため、金型に形成される複数の凹部
を高精度に形成しておくことにより、この金型により形
成される突出部の形状を均一化することができる。
ケージを成形する際に用いる金型の突出部形成位置と対
向する部位に突出部の形状に対応した凹部を形成するこ
とにより、金型構造に小変更を加えるのみで突出部形成
工程を樹脂モールド工程実施時と同時に実施することが
可能となる。また、形成される突出部の形状は凹部の形
状により決められるため、金型に形成される複数の凹部
を高精度に形成しておくことにより、この金型により形
成される突出部の形状を均一化することができる。
【0033】また、請求項8の発明によれば、金型の突
出部が形成される部位に接続部を外側に向け吸引する吸
引装置を設け、この吸引装置の発生する吸引力を補助力
として上記突出部を外側に向け突出させることにより、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力力に加えて吸
引装置の発生する吸引力により突出部の形成が行われる
ため、確実にかつ加工効率よく突出部を形成することが
できる。
出部が形成される部位に接続部を外側に向け吸引する吸
引装置を設け、この吸引装置の発生する吸引力を補助力
として上記突出部を外側に向け突出させることにより、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力力に加えて吸
引装置の発生する吸引力により突出部の形成が行われる
ため、確実にかつ加工効率よく突出部を形成することが
できる。
【0034】また、請求項8の発明によれば、半導体チ
ップが搭載されるとチップ搭載部と、この半導体チップ
と接続されるインナーリード部と、樹脂パッケージ内に
埋設された際にこの樹脂パッケージの外部に露出する接
続部が形成されたアウターリード部とを具備するリード
フレームにおいて、上記接続部に突出部を形成すること
により、当該リードフレームが樹脂パッケージ内に装着
された際、突出部は樹脂パッケージの外部に突出するた
め外部接続端子として機能させることができる。
ップが搭載されるとチップ搭載部と、この半導体チップ
と接続されるインナーリード部と、樹脂パッケージ内に
埋設された際にこの樹脂パッケージの外部に露出する接
続部が形成されたアウターリード部とを具備するリード
フレームにおいて、上記接続部に突出部を形成すること
により、当該リードフレームが樹脂パッケージ内に装着
された際、突出部は樹脂パッケージの外部に突出するた
め外部接続端子として機能させることができる。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。
する。
【0036】図1は本発明の一実施例である半導体装置
10を示す断面図であり、図2は本発明の一実施例であ
る半導体装置10の底面を示す斜視図である。半導体装
置10は、大略すると半導体チップ11,リード部12
及び樹脂パッケージ13等により構成されている。
10を示す断面図であり、図2は本発明の一実施例であ
る半導体装置10の底面を示す斜視図である。半導体装
置10は、大略すると半導体チップ11,リード部12
及び樹脂パッケージ13等により構成されている。
【0037】半導体チップ11は、ダイパッド14の上
部にダイ付け剤15を用いて接合されている。この半導
体チップ11の上面には複数のチップ側電極16が形成
されている。また、半導体チップ11の側方対向位置に
は複数のリード部12が半導体チップ11を囲繞するよ
う配設されている。
部にダイ付け剤15を用いて接合されている。この半導
体チップ11の上面には複数のチップ側電極16が形成
されている。また、半導体チップ11の側方対向位置に
は複数のリード部12が半導体チップ11を囲繞するよ
う配設されている。
【0038】リード部12は、例えばコバール,42a
lloy或いは銅(Cu)合金等のリードフレーム材料
により形成されており、インナーリード部17及びアウ
ターリード部18とにより構成されている。インナーリ
ード部17とアウターリード部18とは一体的に連続し
て1本のリードを構成している。このインナーリード部
17と半導体チップ11の上面に形成されたチップ側電
極16との間はワイヤボンディング処理が行われること
によりワイヤ19が橋架され、チップ側電極16とイン
ナーリード部17とは電気的に接続される構成とされて
いる。
lloy或いは銅(Cu)合金等のリードフレーム材料
により形成されており、インナーリード部17及びアウ
ターリード部18とにより構成されている。インナーリ
ード部17とアウターリード部18とは一体的に連続し
て1本のリードを構成している。このインナーリード部
17と半導体チップ11の上面に形成されたチップ側電
極16との間はワイヤボンディング処理が行われること
によりワイヤ19が橋架され、チップ側電極16とイン
ナーリード部17とは電気的に接続される構成とされて
いる。
【0039】上記の半導体チップ11及びリード部12
は、樹脂パッケージ13内に樹脂封止された構成とされ
ている。このように樹脂パッケージ13に半導体チップ
11及びリード部12が封止されることにより、半導体
チップ11及びリード部12が空気と触れることによる
酸化の発生を防止できると共に、水,塵埃等が半導体チ
ップ11及びリード部12に付着するのを防止すること
ができる。
は、樹脂パッケージ13内に樹脂封止された構成とされ
ている。このように樹脂パッケージ13に半導体チップ
11及びリード部12が封止されることにより、半導体
チップ11及びリード部12が空気と触れることによる
酸化の発生を防止できると共に、水,塵埃等が半導体チ
ップ11及びリード部12に付着するのを防止すること
ができる。
【0040】また、図1及び図2に示されるように、リ
ード部12を構成するアウターリード部18は、その一
部が樹脂パッケージ13の外部に露出した構成とされて
いる尚、以下このアウターリード部18の樹脂パッケー
ジ13の外部に露出した部分を接続部20という。
ード部12を構成するアウターリード部18は、その一
部が樹脂パッケージ13の外部に露出した構成とされて
いる尚、以下このアウターリード部18の樹脂パッケー
ジ13の外部に露出した部分を接続部20という。
【0041】ここで、上記接続部20に注目し、図1,
図2に加えて図3及び図4を用いて以下説明する。尚、
図3は半導体装置10に複数形成された接続部20のひ
とつを拡大して示す図であり、図4は図3におけるA−
A線に沿う断面図である。
図2に加えて図3及び図4を用いて以下説明する。尚、
図3は半導体装置10に複数形成された接続部20のひ
とつを拡大して示す図であり、図4は図3におけるA−
A線に沿う断面図である。
【0042】接続部20は、その表面20aが樹脂パッ
ケージ13の底面13aに露出しており、また接続部2
0の表面20aと樹脂パッケージ13の底面13aとは
略面一となるよう構成されている。また、接続部20の
略中央位置には半球状に突出した突出部21が形成され
ている。この突出部21は接続部20の表面20a(即
ち、樹脂パッケージ13の底面13a)から、接続部2
0に塑性加工を行うことにより外側に向け突出するよう
形成されている。従って、突出部21は接続部20に一
体的に、即ちリード部12に一体的に形成された構成と
なる。
ケージ13の底面13aに露出しており、また接続部2
0の表面20aと樹脂パッケージ13の底面13aとは
略面一となるよう構成されている。また、接続部20の
略中央位置には半球状に突出した突出部21が形成され
ている。この突出部21は接続部20の表面20a(即
ち、樹脂パッケージ13の底面13a)から、接続部2
0に塑性加工を行うことにより外側に向け突出するよう
形成されている。従って、突出部21は接続部20に一
体的に、即ちリード部12に一体的に形成された構成と
なる。
【0043】更に、図4に示されるように、突出部21
の厚さ寸法(同図中、矢印hで示す)は、突出部21の
形成位置を除くリード部12の厚さ寸法(同図中、矢印
Hで示す)に比べて薄くなるよう構成されている(h<
H)。具体的に、例えばリード部12の厚さ寸法HをH
=70μmに設定した場合には、突出部21の厚さ寸法
hは約h=20μm程度となるよう構成されている。
の厚さ寸法(同図中、矢印hで示す)は、突出部21の
形成位置を除くリード部12の厚さ寸法(同図中、矢印
Hで示す)に比べて薄くなるよう構成されている(h<
H)。具体的に、例えばリード部12の厚さ寸法HをH
=70μmに設定した場合には、突出部21の厚さ寸法
hは約h=20μm程度となるよう構成されている。
【0044】このように、突出部21の厚さ寸法hを突
出部21の形成位置を除く他の部位のリード部12の厚
さ寸法Hに比べて小さく設定することにより、突出部2
1を塑性加工し易い構成とすることができる。また、突
出部21の肉厚を薄くすることにより、突出部21の機
械的強度が低下することが考えられるが、図4に示され
るように、樹脂パッケージ13を構成する樹脂は塑性変
形され半球形状とされた突出部21の内部にまで充填さ
れた構成とされているため、この樹脂パッケージ13が
突出部21の補強材として機能し、よって突出部21の
機械的強度は維持される。
出部21の形成位置を除く他の部位のリード部12の厚
さ寸法Hに比べて小さく設定することにより、突出部2
1を塑性加工し易い構成とすることができる。また、突
出部21の肉厚を薄くすることにより、突出部21の機
械的強度が低下することが考えられるが、図4に示され
るように、樹脂パッケージ13を構成する樹脂は塑性変
形され半球形状とされた突出部21の内部にまで充填さ
れた構成とされているため、この樹脂パッケージ13が
突出部21の補強材として機能し、よって突出部21の
機械的強度は維持される。
【0045】続いて、突出部21が形成された半導体装
置10を実装基板22に実装する方法について図1を用
いて説明する。
置10を実装基板22に実装する方法について図1を用
いて説明する。
【0046】上記のように、接続部20の表面20aと
樹脂パッケージ13の底面13aとは略面一となるよう
構成されており、突出部21は面一とされた表面20a
及び底面13aから外側に向け突出した構成とされてい
るため、半導体装置10の底面においては突出部21の
みが下方(図1における下方)に突出した構成とされて
いる。また、突出部21はリード部12に一体的に形成
されているため、半導体チップ11と電気的に接続され
ている。従って、突出部21は、従来における半田ボー
ル7(図15参照)と同様に外部接続用の端子として機
能させることができる。
樹脂パッケージ13の底面13aとは略面一となるよう
構成されており、突出部21は面一とされた表面20a
及び底面13aから外側に向け突出した構成とされてい
るため、半導体装置10の底面においては突出部21の
みが下方(図1における下方)に突出した構成とされて
いる。また、突出部21はリード部12に一体的に形成
されているため、半導体チップ11と電気的に接続され
ている。従って、突出部21は、従来における半田ボー
ル7(図15参照)と同様に外部接続用の端子として機
能させることができる。
【0047】具体的には、実装基板22の所定位置に基
板側電極23を突出部21の形成位置に対応させて形成
すると共に、基板側電極23の上部にプリセット半田
(図示せず)を配設しておく。そして、半導体装置10
を突出部21と基板側電極23とを位置合わせした上で
実装基板22にフェイスダウンし、続いてリフロー炉を
通すことにより基板側電極23と突出部21とを半田付
けする。
板側電極23を突出部21の形成位置に対応させて形成
すると共に、基板側電極23の上部にプリセット半田
(図示せず)を配設しておく。そして、半導体装置10
を突出部21と基板側電極23とを位置合わせした上で
実装基板22にフェイスダウンし、続いてリフロー炉を
通すことにより基板側電極23と突出部21とを半田付
けする。
【0048】上記のように、本実施例に係る半導体装置
10では、突出部21が半田バンプと同様の機能を奏す
るため、半導体装置10を実装基板22に表面実装する
ことができ、また半導体チップ11が多数のチップ側電
極16を有する構成のものであっても実装基板22との
接続を確実に行うことができる。
10では、突出部21が半田バンプと同様の機能を奏す
るため、半導体装置10を実装基板22に表面実装する
ことができ、また半導体チップ11が多数のチップ側電
極16を有する構成のものであっても実装基板22との
接続を確実に行うことができる。
【0049】また、突出部21はリード部12と一体的
に形成されているため、従来構成の半導体装置1では必
要であった半田ボール7を不要とすることができる。こ
れにより、従来構成の半導体装置1に比べて部品点数の
削減及び製造工程が簡単化を図ることができ、製品コス
トの低減を図ることができる。更に、半導体装置10を
実装基板22に実装する作業は、従来から一般に行われ
ているフェイスダウンボンディング技術をそのまま利用
して実装できるため、実装作業についても容易に行うこ
とができる。
に形成されているため、従来構成の半導体装置1では必
要であった半田ボール7を不要とすることができる。こ
れにより、従来構成の半導体装置1に比べて部品点数の
削減及び製造工程が簡単化を図ることができ、製品コス
トの低減を図ることができる。更に、半導体装置10を
実装基板22に実装する作業は、従来から一般に行われ
ているフェイスダウンボンディング技術をそのまま利用
して実装できるため、実装作業についても容易に行うこ
とができる。
【0050】次に、上記構成を有する半導体装置10の
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0051】図5乃至図8は、本発明方法の一実施例で
ある半導体装置10の製造方法を説明するための図であ
る。半導体装置10を製造するには、先ずリードフレー
ム25を作成するためのリード部形成工程を行う。図5
はリード部形成工程を実施することにより形成されたリ
ードフレーム25を示している。
ある半導体装置10の製造方法を説明するための図であ
る。半導体装置10を製造するには、先ずリードフレー
ム25を作成するためのリード部形成工程を行う。図5
はリード部形成工程を実施することにより形成されたリ
ードフレーム25を示している。
【0052】図5(A)はリードフレーム25の平面図
であり、このリードフレーム25は例えばコバール,4
2alloy或いはCu合金等のリードフレーム材料よ
りなる平板状基材に対しエッチング処理を行うことによ
り、リード部12,ダイパッド14が形成された同図に
示す所定の形状に成形される。また、この状態において
は、リード部12及びダイパッド14は枠体26と一体
的な構成とされており、この枠体26に保持されてい
る。また、枠体26には位置決めを行うための位置決め
孔27が穿設されている。尚、図5(A)に示す破線
は、樹脂パッケージ13が配設された場合における樹脂
パッケージ13の外形を示している。従って、この破線
より内側位置が樹脂パッケージ13に封止される部分で
ある。
であり、このリードフレーム25は例えばコバール,4
2alloy或いはCu合金等のリードフレーム材料よ
りなる平板状基材に対しエッチング処理を行うことによ
り、リード部12,ダイパッド14が形成された同図に
示す所定の形状に成形される。また、この状態において
は、リード部12及びダイパッド14は枠体26と一体
的な構成とされており、この枠体26に保持されてい
る。また、枠体26には位置決めを行うための位置決め
孔27が穿設されている。尚、図5(A)に示す破線
は、樹脂パッケージ13が配設された場合における樹脂
パッケージ13の外形を示している。従って、この破線
より内側位置が樹脂パッケージ13に封止される部分で
ある。
【0053】また、リードフレーム25に形成される複
数のリード部12の所定位置には夫々ハーフエッチング
部28が形成されている。このハーフエッチング部28
は、突出部21の形成位置に形成されている。図5
(B)はハーフエッチング部28の配設位置近傍を拡大
して示す斜視図であり、また図5(C)は図5(B)に
おけるB−B線に沿う断面図を示している。ハーフエッ
チング部28の形成は、リードフレーム25を所定形状
にエッチングする際に同時に行うことができる。一般に
リードフレーム25を所定形状にエッチングする際、そ
の両面から食刻処理が行われる。具体的には、先ず平板
状基材にリード部12(ハーフエッチング部28を含
む),ダイパッド14,枠体26等がエッチングされな
いよう所定パターンのマスクを平板状基材の両側面に配
設して所定時間エッチング処理を行う。
数のリード部12の所定位置には夫々ハーフエッチング
部28が形成されている。このハーフエッチング部28
は、突出部21の形成位置に形成されている。図5
(B)はハーフエッチング部28の配設位置近傍を拡大
して示す斜視図であり、また図5(C)は図5(B)に
おけるB−B線に沿う断面図を示している。ハーフエッ
チング部28の形成は、リードフレーム25を所定形状
にエッチングする際に同時に行うことができる。一般に
リードフレーム25を所定形状にエッチングする際、そ
の両面から食刻処理が行われる。具体的には、先ず平板
状基材にリード部12(ハーフエッチング部28を含
む),ダイパッド14,枠体26等がエッチングされな
いよう所定パターンのマスクを平板状基材の両側面に配
設して所定時間エッチング処理を行う。
【0054】この際、ハーフエッチング部28の形成位
置には上記マスクを両面に配設するのではなく、片面の
みに配設する。これにより、図5(A)に示す形状のリ
ードフレーム25が形成された段階で、リード部12に
は他の部分に比べて肉厚が薄い構成とされたハーフエッ
チング部28が形成される。このハーフエッチング部2
8の厚さ寸法hは、例えばリード部12の厚さ寸法Hが
H=70μmである場合には約h=20μm程度となる
よう構成されている(図5(C)及び図4参照)。この
ハーフエッチング部28の形成は、単にマスクを平板状
基材の片側面に配設するのみであり、他は通常のエッチ
ング処理と変わるところはなく容易に形成することがで
きる。
置には上記マスクを両面に配設するのではなく、片面の
みに配設する。これにより、図5(A)に示す形状のリ
ードフレーム25が形成された段階で、リード部12に
は他の部分に比べて肉厚が薄い構成とされたハーフエッ
チング部28が形成される。このハーフエッチング部2
8の厚さ寸法hは、例えばリード部12の厚さ寸法Hが
H=70μmである場合には約h=20μm程度となる
よう構成されている(図5(C)及び図4参照)。この
ハーフエッチング部28の形成は、単にマスクを平板状
基材の片側面に配設するのみであり、他は通常のエッチ
ング処理と変わるところはなく容易に形成することがで
きる。
【0055】このように他の部分に比べて肉厚の薄いハ
ーフエッチング部28を形成することにより、このハー
フエッチング部28に対して塑性加工を行おうとした場
合、小さな加工力で塑性変形を発生させることが可能と
なる。また、ハーフエッチング処理によりハーフエッチ
ング部28が形成されるため、リード部形成工程におい
て同時にハーフエッチング部28を形成することが可能
となる。
ーフエッチング部28を形成することにより、このハー
フエッチング部28に対して塑性加工を行おうとした場
合、小さな加工力で塑性変形を発生させることが可能と
なる。また、ハーフエッチング処理によりハーフエッチ
ング部28が形成されるため、リード部形成工程におい
て同時にハーフエッチング部28を形成することが可能
となる。
【0056】仮にハーフエッチング部28の肉薄部分を
形成するのに切削加工等を用いた場合を想定すると、リ
ードフレーム25の形成(エッチング処理)とハーフエ
ッチング部28となる肉薄部分の切削加工等は同一工程
で行うことはできず、ハーフエッチング部28を形成す
るためのみに新たに切削工程が必要となってしまう。し
かるに、上記のようにハーフエッチング処理によりハー
フエッチング部28を形成することにより、リード部形
成工程において同時にハーフエッチング部28を形成す
ることが可能となり、製造工程の簡単化を図ることがで
きる。
形成するのに切削加工等を用いた場合を想定すると、リ
ードフレーム25の形成(エッチング処理)とハーフエ
ッチング部28となる肉薄部分の切削加工等は同一工程
で行うことはできず、ハーフエッチング部28を形成す
るためのみに新たに切削工程が必要となってしまう。し
かるに、上記のようにハーフエッチング処理によりハー
フエッチング部28を形成することにより、リード部形
成工程において同時にハーフエッチング部28を形成す
ることが可能となり、製造工程の簡単化を図ることがで
きる。
【0057】尚、上記したリード部形成工程において
は、エッチング処理によりリードフレーム25及びハー
フエッチング部28を同時形成する例を示したが、リー
ドフレーム25の形成方法としてプレス加工を用いるこ
とにより、リードフレーム25と肉薄部分(ハーフエッ
チング部28)を同時形成することも可能である。
は、エッチング処理によりリードフレーム25及びハー
フエッチング部28を同時形成する例を示したが、リー
ドフレーム25の形成方法としてプレス加工を用いるこ
とにより、リードフレーム25と肉薄部分(ハーフエッ
チング部28)を同時形成することも可能である。
【0058】即ち、リード部12,ダイパッド14の形
成においてはカッタを用いて平板状基材を切断して所定
形状のリード部12及びダイパッド14を形成し、肉薄
部分はポンチ等の治具を用いて押圧処理することにより
肉薄部分(ハーフエッチング部28)を形成する。カッ
タ及びポンチ等の治具はプレス装置により同時に駆動す
ることができるため、よってプレス加工を用いることに
よりリードフレーム25の形成と肉薄部分(ハーフエッ
チング部28)の形成とを同時に実施することができ
る。
成においてはカッタを用いて平板状基材を切断して所定
形状のリード部12及びダイパッド14を形成し、肉薄
部分はポンチ等の治具を用いて押圧処理することにより
肉薄部分(ハーフエッチング部28)を形成する。カッ
タ及びポンチ等の治具はプレス装置により同時に駆動す
ることができるため、よってプレス加工を用いることに
よりリードフレーム25の形成と肉薄部分(ハーフエッ
チング部28)の形成とを同時に実施することができ
る。
【0059】上記の如くリードフレーム25が製造され
ると、続いて半導体チップ搭載工程が実施される。半導
体チップ搭載工程では、先ずリードフレーム25に形成
されたダイパッド14上にダイ付け剤15を用いて半導
体チップ11を搭載固定する。続いて、半導体チップ1
1の上部に配設されているチップ側電極16とリード部
12との間にワイヤボンディング処理を行うことにより
ワイヤ19を配設する。上記のようにチップ側電極16
とリード部12との間にワイヤ19が配設されると、リ
ードフレーム25にはプレス処理が行われることによ
り、リード部12は所定形状に形成される。
ると、続いて半導体チップ搭載工程が実施される。半導
体チップ搭載工程では、先ずリードフレーム25に形成
されたダイパッド14上にダイ付け剤15を用いて半導
体チップ11を搭載固定する。続いて、半導体チップ1
1の上部に配設されているチップ側電極16とリード部
12との間にワイヤボンディング処理を行うことにより
ワイヤ19を配設する。上記のようにチップ側電極16
とリード部12との間にワイヤ19が配設されると、リ
ードフレーム25にはプレス処理が行われることによ
り、リード部12は所定形状に形成される。
【0060】上記の半導体チップ搭載工程が終了する
と、半導体チップ11が搭載されたリードフレーム25
は金型29に装着され樹脂モールド工程が実施される。
と、半導体チップ11が搭載されたリードフレーム25
は金型29に装着され樹脂モールド工程が実施される。
【0061】図6は、半導体チップ11が搭載されたリ
ードフレーム25を金型29に装着した状態を示してい
る。金型29は上型30及び下型31とにより構成され
ており、リードフレーム25は上型30と下型31との
間に挟持された構成で金型29内に保持される。
ードフレーム25を金型29に装着した状態を示してい
る。金型29は上型30及び下型31とにより構成され
ており、リードフレーム25は上型30と下型31との
間に挟持された構成で金型29内に保持される。
【0062】また、下型31には複数の凹部32が形成
されている。この凹部32の形成位置は、上記したリー
ド部形成工程においてリード部12に形成されたハーフ
エッチング部28の形成位置と対応するよう形成されて
おり、リードフレーム25が金型29に装着された状態
において図6に示されるようにハーフエッチング部28
は凹部32と対向するよう構成されている。また、凹部
32の形状は前記した突出部21の半球状形状と対応し
た凹形状とされている。尚、上型30には樹脂パッケー
ジ13となるモールド樹脂をキャビティ33内に導入す
るためのランナ34が配設されている。
されている。この凹部32の形成位置は、上記したリー
ド部形成工程においてリード部12に形成されたハーフ
エッチング部28の形成位置と対応するよう形成されて
おり、リードフレーム25が金型29に装着された状態
において図6に示されるようにハーフエッチング部28
は凹部32と対向するよう構成されている。また、凹部
32の形状は前記した突出部21の半球状形状と対応し
た凹形状とされている。尚、上型30には樹脂パッケー
ジ13となるモールド樹脂をキャビティ33内に導入す
るためのランナ34が配設されている。
【0063】リードフレーム25が金型29内に装着さ
れると、続いて図7に示すようにランナ34よりモール
ド樹脂13-1(梨地で示す)がキャビティ33内に導入
される。キャビティ33内にモールド樹脂13-1が導入
されることにより、キャビティ33内の内圧は上昇し、
この内圧はキャビティ33の内面全体に印加される。
れると、続いて図7に示すようにランナ34よりモール
ド樹脂13-1(梨地で示す)がキャビティ33内に導入
される。キャビティ33内にモールド樹脂13-1が導入
されることにより、キャビティ33内の内圧は上昇し、
この内圧はキャビティ33の内面全体に印加される。
【0064】ここで、ハーフエッチング部28に注目す
ると、前記したようにハーフエッチング部28はリード
部12の他の部分に比べて厚さ寸法が小さくなっている
ため、塑性変形し易い構成とされている、また、ハーフ
エッチング部28と対向する下型31には凹部32が形
成されている。従って、モールド樹脂13-1の導入によ
りキャビィティ33内に発生する内圧及びモールド樹脂
13-1の移動力(以下、この内圧及び移動力を含めて内
圧力Fという)は、ハーフエッチング部28を外側に向
け(下型31に向け)変形させようとする力として作用
し、この内圧力Fによりハーフエッチング部28は外側
に向け塑性変形され、これにより突出部21が形成され
る。
ると、前記したようにハーフエッチング部28はリード
部12の他の部分に比べて厚さ寸法が小さくなっている
ため、塑性変形し易い構成とされている、また、ハーフ
エッチング部28と対向する下型31には凹部32が形
成されている。従って、モールド樹脂13-1の導入によ
りキャビィティ33内に発生する内圧及びモールド樹脂
13-1の移動力(以下、この内圧及び移動力を含めて内
圧力Fという)は、ハーフエッチング部28を外側に向
け(下型31に向け)変形させようとする力として作用
し、この内圧力Fによりハーフエッチング部28は外側
に向け塑性変形され、これにより突出部21が形成され
る。
【0065】図7はキャビィティ33内に完全にモール
ド樹脂13-1が充填されて樹脂パッケージ13が形成さ
れた状態を示している。このように、樹脂パッケージ1
3が形成された状態においては、複数のリード部12に
夫々形成されていたハーフエッチング部28は全て外側
に向け塑性変形され突出部21が形成される。このよう
に突出部21の形成は、金型29の下型31の構造に小
変更を加えるのみで、具体的には下型29に凹部32を
形成するのみで、樹脂モールド工程の実施時に同時に形
成することができる。
ド樹脂13-1が充填されて樹脂パッケージ13が形成さ
れた状態を示している。このように、樹脂パッケージ1
3が形成された状態においては、複数のリード部12に
夫々形成されていたハーフエッチング部28は全て外側
に向け塑性変形され突出部21が形成される。このよう
に突出部21の形成は、金型29の下型31の構造に小
変更を加えるのみで、具体的には下型29に凹部32を
形成するのみで、樹脂モールド工程の実施時に同時に形
成することができる。
【0066】また、形成される突出部21の形状は凹部
32の形状により決められるため、下型31に形成され
る複数の凹部32の形状を高精度に形成しておくことに
より、金型29により形成される突出部21の突出量及
び形状を容易に均一化することができる。このように突
出部21の突出量が均一化しバラツキがなくなることに
より、図1を用いて説明した半導体装置10を実装基板
22に実装する際、突出部21と基板側電極23との間
に浮きが発生することがなくなり、突出部21と基板側
電極23との接合(半田接合)を確実に行うことが可能
となり、実装基板22に対する半導体装置10の実装性
を向上させることができる。
32の形状により決められるため、下型31に形成され
る複数の凹部32の形状を高精度に形成しておくことに
より、金型29により形成される突出部21の突出量及
び形状を容易に均一化することができる。このように突
出部21の突出量が均一化しバラツキがなくなることに
より、図1を用いて説明した半導体装置10を実装基板
22に実装する際、突出部21と基板側電極23との間
に浮きが発生することがなくなり、突出部21と基板側
電極23との接合(半田接合)を確実に行うことが可能
となり、実装基板22に対する半導体装置10の実装性
を向上させることができる。
【0067】また、前記したように突出部21の肉厚を
薄くすることにより突出部21の機械的強度が低下する
ことが考えられるが、図8に示されるようにモールド樹
脂13-1は突出部21の内部にまで充填された構成とさ
れ突出部21の補強材として機能しているため突出部2
1の機械的強度は維持されている。
薄くすることにより突出部21の機械的強度が低下する
ことが考えられるが、図8に示されるようにモールド樹
脂13-1は突出部21の内部にまで充填された構成とさ
れ突出部21の補強材として機能しているため突出部2
1の機械的強度は維持されている。
【0068】上記のように樹脂パッケージ13が形成さ
れると、樹脂パッケージ13が形成されたリードフレー
ム25は金型29から離型され、枠体26等の不要部分
が除去されることにより、図1に示す半導体装置10が
形成される。上記してきた半導体装置10の製造方法で
は、一般に行われている半導体製造方法と大きく変わる
ところはなく、また既存の設備を用いて従来の半導体製
造工程と略同一工程により半導体装置10を製造するこ
とができるため、半導体装置10の製品コストを上昇さ
せることなく半導体装置10を製造することができる。
れると、樹脂パッケージ13が形成されたリードフレー
ム25は金型29から離型され、枠体26等の不要部分
が除去されることにより、図1に示す半導体装置10が
形成される。上記してきた半導体装置10の製造方法で
は、一般に行われている半導体製造方法と大きく変わる
ところはなく、また既存の設備を用いて従来の半導体製
造工程と略同一工程により半導体装置10を製造するこ
とができるため、半導体装置10の製品コストを上昇さ
せることなく半導体装置10を製造することができる。
【0069】図9は樹脂モールド工程において使用され
る金型の変形例を示している。同図に示す金型35は、
凹部32の形成位置に吸引装置38(例えば真空ポンプ
等)に接続された吸引配管36,37を配設し、ハーフ
エッチング部28を吸引装置38が発生する吸引力によ
り外側に向け(下型に向け)吸引できるよう構成したこ
とを特徴とするものである。
る金型の変形例を示している。同図に示す金型35は、
凹部32の形成位置に吸引装置38(例えば真空ポンプ
等)に接続された吸引配管36,37を配設し、ハーフ
エッチング部28を吸引装置38が発生する吸引力によ
り外側に向け(下型に向け)吸引できるよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0070】上記の構成とされた金型35を用いること
により、ハーフエッチング部28を塑性変形させる力と
して、キャビィティ33内で発生する内圧力Fに加えて
吸引装置38が発生する吸引力fが塑性変形のための補
助力として作用するため、ハーフエッチング部28を凹
部32により強い力で押圧されるため、形成される突出
部21の形状を凹部32の形状に応じて精度よく成形す
ることが可能となる。これにより、形成される突出部2
1の突出高さ及び形状の均一性をより高めることがで
き、実装基板22に対する実装性を向上させることがで
きる。また、塑性変形に要する力が強くなるため、突出
部21を塑性変形するのに要する時間が短縮され、突出
部21を加工効率よく形成することができる。
により、ハーフエッチング部28を塑性変形させる力と
して、キャビィティ33内で発生する内圧力Fに加えて
吸引装置38が発生する吸引力fが塑性変形のための補
助力として作用するため、ハーフエッチング部28を凹
部32により強い力で押圧されるため、形成される突出
部21の形状を凹部32の形状に応じて精度よく成形す
ることが可能となる。これにより、形成される突出部2
1の突出高さ及び形状の均一性をより高めることがで
き、実装基板22に対する実装性を向上させることがで
きる。また、塑性変形に要する力が強くなるため、突出
部21を塑性変形するのに要する時間が短縮され、突出
部21を加工効率よく形成することができる。
【0071】図10乃至図12は、樹脂モールド工程に
おいて突出部21を形成する方法の変形例を示す図であ
る。上記した実施例においては、ハーフエッチング部2
8を塑性変形させ突出部21を形成するのに、モールド
樹脂13-1を金型25内に導入することによりキャビィ
ティ33内に発生する内圧力Fを用いていた。本変形例
では、治具を用いて直接的にハーフエッチング部28を
塑性変形させ突出部21を形成することを特徴とするも
のである。以下、具体的な突出部21の形成方法につい
て説明する。
おいて突出部21を形成する方法の変形例を示す図であ
る。上記した実施例においては、ハーフエッチング部2
8を塑性変形させ突出部21を形成するのに、モールド
樹脂13-1を金型25内に導入することによりキャビィ
ティ33内に発生する内圧力Fを用いていた。本変形例
では、治具を用いて直接的にハーフエッチング部28を
塑性変形させ突出部21を形成することを特徴とするも
のである。以下、具体的な突出部21の形成方法につい
て説明する。
【0072】図10は、半導体チップ11が搭載された
リードフレーム25を金型39に装着した状態を示して
いる。本実施例に係る金型39は、その上型40にプレ
スロッド41を配設した構成とされている。このプレス
ロッド41は図示しない昇降装置により図中上下方向に
移動可能な構成とされている。
リードフレーム25を金型39に装着した状態を示して
いる。本実施例に係る金型39は、その上型40にプレ
スロッド41を配設した構成とされている。このプレス
ロッド41は図示しない昇降装置により図中上下方向に
移動可能な構成とされている。
【0073】また、プレスロッド41の下端部は半球形
状とされており、その形状は凹部32の半球形状(即
ち、形成しようとする突出部21の形状)に対応するよ
う構成されている。このプレスロッド41は、下型31
に形成されている凹部32と対向するよう上型40に配
設されている。尚、リードフレーム25を金型39に装
着する時には、各プレスロッド41は図10に示される
ように上動した位置(以下、この位置を初期位置とい
う)にあるよう構成されている。
状とされており、その形状は凹部32の半球形状(即
ち、形成しようとする突出部21の形状)に対応するよ
う構成されている。このプレスロッド41は、下型31
に形成されている凹部32と対向するよう上型40に配
設されている。尚、リードフレーム25を金型39に装
着する時には、各プレスロッド41は図10に示される
ように上動した位置(以下、この位置を初期位置とい
う)にあるよう構成されている。
【0074】金型39にリードフレーム25が装着され
ると、続いて図11に示すように、昇降装置によりプレ
スロッド41は下動してハーフエッチング部28と当接
すると共に、更にプレスロッド41は下動してハーフエ
ッチング部28を凹部32に押圧する。このプレスロッ
ド41がハーフエッチング部28を凹部32に押圧する
押圧力により、ハーフエッチング部28は塑性変形され
突出部21が形成される。
ると、続いて図11に示すように、昇降装置によりプレ
スロッド41は下動してハーフエッチング部28と当接
すると共に、更にプレスロッド41は下動してハーフエ
ッチング部28を凹部32に押圧する。このプレスロッ
ド41がハーフエッチング部28を凹部32に押圧する
押圧力により、ハーフエッチング部28は塑性変形され
突出部21が形成される。
【0075】上記のように突出部21が形成されると、
プレスロッド41は昇降装置により上動し再び初期位置
に戻る。この状態でキャビティ33内にランナ34を介
してモールド樹脂13-1が導入され、樹脂パッケージ1
3が製造される(図12参照)。このモールド樹脂13
-1が導入される時、プレスロッド41は初期位置に戻っ
ているため、樹脂パッケージ13の製造に当たりプレス
ロッド41が邪魔になるようなことはない。
プレスロッド41は昇降装置により上動し再び初期位置
に戻る。この状態でキャビティ33内にランナ34を介
してモールド樹脂13-1が導入され、樹脂パッケージ1
3が製造される(図12参照)。このモールド樹脂13
-1が導入される時、プレスロッド41は初期位置に戻っ
ているため、樹脂パッケージ13の製造に当たりプレス
ロッド41が邪魔になるようなことはない。
【0076】また、樹脂モールド装置には、成形された
樹脂生成品を金型から離型するための離型用ロッドが配
設されたものがあるが、この離型用ロッドは本変形例で
示したプレスロッド41と似た構成とされており、離型
時には下方に移動するとにより金型内に形成された樹脂
生成品を押圧し金型から離型させる構成とされている。
従って、既存の離型用ロッドを昇降させる昇降装置を利
用してプレスロッド41を駆動できるよう構成すること
もできる。
樹脂生成品を金型から離型するための離型用ロッドが配
設されたものがあるが、この離型用ロッドは本変形例で
示したプレスロッド41と似た構成とされており、離型
時には下方に移動するとにより金型内に形成された樹脂
生成品を押圧し金型から離型させる構成とされている。
従って、既存の離型用ロッドを昇降させる昇降装置を利
用してプレスロッド41を駆動できるよう構成すること
もできる。
【0077】上記のように、本変形例においては、プレ
スロッド41がハーフエッチング部28を凹部32に向
け押圧することにより、ハーフエッチング部28を塑性
変形し突出部21を形成する構成とされている。従っ
て、内圧力Fを用いてハーフエッチング部28を塑性変
形する前記実施例に比べて、ハーフエッチング部28に
印加される加工力が安定化するため、本実施例によって
も形成される突出部21の形状を凹部32の形状に応じ
て精度よく成形することが可能となる。よって、形成さ
れる突出部21の突出高さ及び形状の均一性をより高め
ることができ、これにより実装基板22に対する実装性
を向上させることができる。
スロッド41がハーフエッチング部28を凹部32に向
け押圧することにより、ハーフエッチング部28を塑性
変形し突出部21を形成する構成とされている。従っ
て、内圧力Fを用いてハーフエッチング部28を塑性変
形する前記実施例に比べて、ハーフエッチング部28に
印加される加工力が安定化するため、本実施例によって
も形成される突出部21の形状を凹部32の形状に応じ
て精度よく成形することが可能となる。よって、形成さ
れる突出部21の突出高さ及び形状の均一性をより高め
ることができ、これにより実装基板22に対する実装性
を向上させることができる。
【0078】尚、突出部21の塑性加工はプレスロッド
41の1回の昇降動作により形成されるため、突出部2
1を塑性変形するのに要する時間は短く、突出部21を
加工効率よく形成することができる。
41の1回の昇降動作により形成されるため、突出部2
1を塑性変形するのに要する時間は短く、突出部21を
加工効率よく形成することができる。
【0079】また、プレスロッド41は上記のようにハ
ーフエッチング部28を塑性変形して突出部21を形成
する機能の他、樹脂パッケージ13が形成された後に、
これを金型39から離型させる離型用ロッドとしても用
いることができ、プレスロッド41の多機能化を図るこ
ともできる。上記してきた各実施例においては、リード
部12としてリードフレーム25を加工形成した例を示
したが、本発明に係る半導体装置は、リード部12とし
てTAB(Tape Automated Bonding)テープを用いること
も可能である。図13及び図14は、リード部12とし
てTABテープ42を用いた例を示している。
ーフエッチング部28を塑性変形して突出部21を形成
する機能の他、樹脂パッケージ13が形成された後に、
これを金型39から離型させる離型用ロッドとしても用
いることができ、プレスロッド41の多機能化を図るこ
ともできる。上記してきた各実施例においては、リード
部12としてリードフレーム25を加工形成した例を示
したが、本発明に係る半導体装置は、リード部12とし
てTAB(Tape Automated Bonding)テープを用いること
も可能である。図13及び図14は、リード部12とし
てTABテープ42を用いた例を示している。
【0080】TABテープ42は、ポリイミド等の樹脂
製テープ43の上面に例えば銅箔等よりなるリードパタ
ーン44を所定の形状でプリント形成した構成とされて
いる。半導体チップ11は、このTABテープ42上に
取り付けられ、ワイヤ19或いは半田バンプ等を用いて
リードパターン44と電気的に接続されいる(図13及
び図14はワイヤ19を用いた例を示している)。尚、
リードパターン44の膜厚は約30〜40μm程度が一
般的である。
製テープ43の上面に例えば銅箔等よりなるリードパタ
ーン44を所定の形状でプリント形成した構成とされて
いる。半導体チップ11は、このTABテープ42上に
取り付けられ、ワイヤ19或いは半田バンプ等を用いて
リードパターン44と電気的に接続されいる(図13及
び図14はワイヤ19を用いた例を示している)。尚、
リードパターン44の膜厚は約30〜40μm程度が一
般的である。
【0081】図13は半導体チップ11が搭載されたT
ABテープ42を金型29に装着した状態を示してい
る。TABテープ42を構成する樹脂製テープ43の突
出部21の形成位置は、所定範囲にわたり樹脂製テープ
43が除去されて孔45が形成された構成とされてお
り、よってTABテープ42を金型29に装着した状態
においてリードパターン44は凹部32と直接対向した
状態となっている。また、前記したように、リードパタ
ーン44の膜厚寸法は約30〜40μm程度であり、そ
のままで塑性変形しうる膜厚とされているため、リード
フレーム25を用いた場合と異なりハーフエッチング部
は形成されていない。
ABテープ42を金型29に装着した状態を示してい
る。TABテープ42を構成する樹脂製テープ43の突
出部21の形成位置は、所定範囲にわたり樹脂製テープ
43が除去されて孔45が形成された構成とされてお
り、よってTABテープ42を金型29に装着した状態
においてリードパターン44は凹部32と直接対向した
状態となっている。また、前記したように、リードパタ
ーン44の膜厚寸法は約30〜40μm程度であり、そ
のままで塑性変形しうる膜厚とされているため、リード
フレーム25を用いた場合と異なりハーフエッチング部
は形成されていない。
【0082】TABテープ42が金型29内に装着され
ると、続いて図14に示すようにランナ34よりモール
ド樹脂13-1(梨地で示す)がキャビティ33内に導入
され樹脂パッケージ13が形成される。この際、キャビ
ティ33内にモールド樹脂13-1が導入されることによ
り発生する内圧力FはTABテープ42の上面全体に印
加される。
ると、続いて図14に示すようにランナ34よりモール
ド樹脂13-1(梨地で示す)がキャビティ33内に導入
され樹脂パッケージ13が形成される。この際、キャビ
ティ33内にモールド樹脂13-1が導入されることによ
り発生する内圧力FはTABテープ42の上面全体に印
加される。
【0083】ここで、TABテープ42の孔45の形成
位置(即ち、突出部21の形成位置)に注目すると、前
記したようにリードパターン44の膜厚寸法は約30〜
40μmと塑性変形可能な膜厚とされており、かつ孔4
5が形成されることによりリードパターン44は露出さ
れた構成されている。更に、リードパターン44は露出
された部位と対向する下型31には凹部32が形成され
ている。従って、モールド樹脂13-1が導入されること
により発生する内圧力Fによりリードパターン44は外
側に向け(凹部32に向け)塑性変形され、これにより
突出部21が形成される。
位置(即ち、突出部21の形成位置)に注目すると、前
記したようにリードパターン44の膜厚寸法は約30〜
40μmと塑性変形可能な膜厚とされており、かつ孔4
5が形成されることによりリードパターン44は露出さ
れた構成されている。更に、リードパターン44は露出
された部位と対向する下型31には凹部32が形成され
ている。従って、モールド樹脂13-1が導入されること
により発生する内圧力Fによりリードパターン44は外
側に向け(凹部32に向け)塑性変形され、これにより
突出部21が形成される。
【0084】上記の製造方法により形成される半導体装
置においては、半導体装置の底面部分に突出部21のみ
が突出する構成となる。しかるに、TABテープ42の
形成工程において、予め突出部21が形成される部分を
突出部21が形成される面積よりも広い面積にわたりプ
レス加工等により外側に向け突出させ、樹脂パッケージ
13の底面と面一となるよう形成しておき、このTAB
テープ42を金型29に装着して上記の樹脂モールド工
程を実施することにより、樹脂パッケージ13の底面と
面一とされた接続部20に突出部21が形成された構成
の、図1に示す半導体装置10と等価形状の半導体装置
を製造することも可能である。
置においては、半導体装置の底面部分に突出部21のみ
が突出する構成となる。しかるに、TABテープ42の
形成工程において、予め突出部21が形成される部分を
突出部21が形成される面積よりも広い面積にわたりプ
レス加工等により外側に向け突出させ、樹脂パッケージ
13の底面と面一となるよう形成しておき、このTAB
テープ42を金型29に装着して上記の樹脂モールド工
程を実施することにより、樹脂パッケージ13の底面と
面一とされた接続部20に突出部21が形成された構成
の、図1に示す半導体装置10と等価形状の半導体装置
を製造することも可能である。
【0085】上記のように、TABテープ42を用いた
構成の半導体装置であっても、図1に示したリードフレ
ーム25を用いた半導体装置10と同様の効果を実現で
き、部品点数の削減及び製造工程の簡単化を図ることが
できる。
構成の半導体装置であっても、図1に示したリードフレ
ーム25を用いた半導体装置10と同様の効果を実現で
き、部品点数の削減及び製造工程の簡単化を図ることが
できる。
【0086】尚、上記した各実施例においては、突出部
21の形状として半球形状としたものを例に挙げて説明
したが、突出部21の形状はこれに限定されるものでは
なく、例えば平面的に見た形状で楕円状,矩形状等の形
状としてもよく、また全体形状としては円錐状,円錐台
状,角錐状等の形状としてもよい。この突出部21の形
状は、実装密度や実装基板22に配設される基板側電極
23の配設ピッチ等により任意に決定することができ
る。
21の形状として半球形状としたものを例に挙げて説明
したが、突出部21の形状はこれに限定されるものでは
なく、例えば平面的に見た形状で楕円状,矩形状等の形
状としてもよく、また全体形状としては円錐状,円錐台
状,角錐状等の形状としてもよい。この突出部21の形
状は、実装密度や実装基板22に配設される基板側電極
23の配設ピッチ等により任意に決定することができ
る。
【0087】また、上記した図3乃至図5を用いて説明
した例においては、突出部21の形成を容易とする構成
として、ハーフエッチング部28を設けた構成を示し
た。しかるに、リード部12の幅寸法を薄くして塑性加
工を行い易くできる構成であれば、特にハーフエッチン
グ部28に限定されるものではなく、上記した説明で例
に挙げた切削加工,プレス加工等により肉薄部分を形成
する構成としてもよい。
した例においては、突出部21の形成を容易とする構成
として、ハーフエッチング部28を設けた構成を示し
た。しかるに、リード部12の幅寸法を薄くして塑性加
工を行い易くできる構成であれば、特にハーフエッチン
グ部28に限定されるものではなく、上記した説明で例
に挙げた切削加工,プレス加工等により肉薄部分を形成
する構成としてもよい。
【0088】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次のような
種々の効果を実現することができる。
種々の効果を実現することができる。
【0089】請求項1の発明によれば、リード部に形成
された接続部に、樹脂パッケージの外面より外側に向け
突出した突出部を形成することにより、この突出部を従
来における半田ボールと同等の機能を持たせることがで
きる。また、突出部はリード部と一体的に形成されてい
るため、従来構成の半導体装置では必要であった半田ボ
ールを不要とすることができ、これにより部品点数の削
減及び製造工程が簡単化を図ることができる。
された接続部に、樹脂パッケージの外面より外側に向け
突出した突出部を形成することにより、この突出部を従
来における半田ボールと同等の機能を持たせることがで
きる。また、突出部はリード部と一体的に形成されてい
るため、従来構成の半導体装置では必要であった半田ボ
ールを不要とすることができ、これにより部品点数の削
減及び製造工程が簡単化を図ることができる。
【0090】また、突出部の厚さ寸法を、突出部を除く
リード部の厚さ寸法に比べて薄く形成したことにより、
突出部の形成を容易に行うことができる。また、樹脂パ
ッケージを製造する際に金型内で発生する内圧力により
突出部を突出させることが可能となり、製造工程の簡単
化を図ることができる。
リード部の厚さ寸法に比べて薄く形成したことにより、
突出部の形成を容易に行うことができる。また、樹脂パ
ッケージを製造する際に金型内で発生する内圧力により
突出部を突出させることが可能となり、製造工程の簡単
化を図ることができる。
【0091】また、請求項2及び請求項9の発明によれ
ば、接続部を塑性変形することにより突出部が外側に向
け突出するよう構成したことにより、塑性加工は従来の
ように半田ボールを径寸法が均一となるように精度よく
製造するのに比べて高い精度で加工を行なえないため、
多数形成される突出部の突出量の均一化を容易に行うこ
とが可能となる。
ば、接続部を塑性変形することにより突出部が外側に向
け突出するよう構成したことにより、塑性加工は従来の
ように半田ボールを径寸法が均一となるように精度よく
製造するのに比べて高い精度で加工を行なえないため、
多数形成される突出部の突出量の均一化を容易に行うこ
とが可能となる。
【0092】
【0093】また、請求項4の発明によれば、樹脂が金
型に充填される際発生する内圧力により接続部を塑性変
形させて外側に向け突出させて突出部を形成する突出部
形成工程を樹脂モールド工程実施時に同時に実施される
ため、一般に半導体装置の製造方法において実施されて
いる製造工程を変更或いは新たな工程の追加を行うこと
なく、請求項1記載の半導体装置を製造することができ
る。従って、請求項1記載の半導体装置を低コストで製
造することが可能となる。
型に充填される際発生する内圧力により接続部を塑性変
形させて外側に向け突出させて突出部を形成する突出部
形成工程を樹脂モールド工程実施時に同時に実施される
ため、一般に半導体装置の製造方法において実施されて
いる製造工程を変更或いは新たな工程の追加を行うこと
なく、請求項1記載の半導体装置を製造することができ
る。従って、請求項1記載の半導体装置を低コストで製
造することが可能となる。
【0094】また、請求項5の発明によれば、突出部が
形成される部位を他の部位に対して肉薄としたことによ
り、接続部を突出させて突出部を形成する際実施される
塑性加工を小さな加工力により行うことが可能となり、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力により確実に
接続部を塑性変形させることができる。また、突出部が
形成される部位を他の部位に対して肉薄とする手段とし
てハーフエッチングを用いているため肉薄部の形成を容
易に行うことができ、更にリード部形成工程においてリ
ード部を成形する方法としてエッチングを用いることに
より、上記肉薄部の形成とリード部の成形をリード部形
成工程において一括的に行うことができる。
形成される部位を他の部位に対して肉薄としたことによ
り、接続部を突出させて突出部を形成する際実施される
塑性加工を小さな加工力により行うことが可能となり、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力により確実に
接続部を塑性変形させることができる。また、突出部が
形成される部位を他の部位に対して肉薄とする手段とし
てハーフエッチングを用いているため肉薄部の形成を容
易に行うことができ、更にリード部形成工程においてリ
ード部を成形する方法としてエッチングを用いることに
より、上記肉薄部の形成とリード部の成形をリード部形
成工程において一括的に行うことができる。
【0095】また、請求項6の発明によれば、樹脂パッ
ケージを成形する際に用いる金型の突出部形成位置と対
向する部位に突出部の形状に対応した凹部を形成するこ
とにより、金型構造に小変更を加えるのみで突出部形成
工程を樹脂モールド工程実施時と同時に実施することが
可能となる。また、形成される突出部の形状は凹部の形
状により決められるため、金型に形成される複数の凹部
を高精度に形成しておくことにより、この金型により形
成される突出部の形状を均一化することができる。
ケージを成形する際に用いる金型の突出部形成位置と対
向する部位に突出部の形状に対応した凹部を形成するこ
とにより、金型構造に小変更を加えるのみで突出部形成
工程を樹脂モールド工程実施時と同時に実施することが
可能となる。また、形成される突出部の形状は凹部の形
状により決められるため、金型に形成される複数の凹部
を高精度に形成しておくことにより、この金型により形
成される突出部の形状を均一化することができる。
【0096】また、請求項7の発明によれば、金型の突
出部が形成される部位に接続部を外側に向け吸引する吸
引装置を設け、この吸引装置の発生する吸引力を補助力
として上記突出部を外側に向け突出させることにより、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力力に加えて吸
引装置の発生する吸引力により突出部の形成が行われる
ため、確実にかつ加工効率よく突出部を形成することが
できる。
出部が形成される部位に接続部を外側に向け吸引する吸
引装置を設け、この吸引装置の発生する吸引力を補助力
として上記突出部を外側に向け突出させることにより、
樹脂が金型に充填される際発生する内圧力力に加えて吸
引装置の発生する吸引力により突出部の形成が行われる
ため、確実にかつ加工効率よく突出部を形成することが
できる。
【0097】また、請求項8の発明によれば、半導体チ
ップが搭載されるとチップ搭載部と、この半導体チップ
と接続されるインナーリード部と、樹脂パッケージ内に
埋設された際にこの樹脂パッケージの外部に露出する接
続部が形成されたアウターリード部とを具備するリード
フレームにおいて、上記接続部に突出部を形成すること
により、当該リードフレームが樹脂パッケージ内に装着
された際、突出部は樹脂パッケージの外部に突出するた
め外部接続端子として機能させることができる。
ップが搭載されるとチップ搭載部と、この半導体チップ
と接続されるインナーリード部と、樹脂パッケージ内に
埋設された際にこの樹脂パッケージの外部に露出する接
続部が形成されたアウターリード部とを具備するリード
フレームにおいて、上記接続部に突出部を形成すること
により、当該リードフレームが樹脂パッケージ内に装着
された際、突出部は樹脂パッケージの外部に突出するた
め外部接続端子として機能させることができる。
【図1】本発明の一実施例である半導体装置の断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施例である半導体装置の底面を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】半導体装置に複数形成された接続部のひとつを
拡大して示す図である。
拡大して示す図である。
【図4】図3におけるA−A線に沿う断面図である。
【図5】本発明の一実施例であるリードフレームの平面
図である。
図である。
【図6】半導体チップが搭載されたリードフレームを金
型に装着した状態を示す図である。
型に装着した状態を示す図である。
【図7】キャビィティ内にモールド樹脂が充填されてい
る状態を示す図である。
る状態を示す図である。
【図8】キャビィティ内に完全にモールド樹脂が充填さ
れて樹脂パッケージ形成された状態を示す図である。
れて樹脂パッケージ形成された状態を示す図である。
【図9】樹脂モールド工程において使用される金型の変
形例を示す図である。
形例を示す図である。
【図10】樹脂モールド工程において突出部を形成する
方法の変形例を示す図であり、半導体チップが搭載され
たリードフレームを金型に装着した状態を示す図であ
る。
方法の変形例を示す図であり、半導体チップが搭載され
たリードフレームを金型に装着した状態を示す図であ
る。
【図11】樹脂モールド工程において突出部を形成する
方法の変形例を示す図であり、プレスロッドが下動して
ハーフエッチング部を塑性加工している状態を示す図で
ある。
方法の変形例を示す図であり、プレスロッドが下動して
ハーフエッチング部を塑性加工している状態を示す図で
ある。
【図12】樹脂モールド工程において突出部を形成する
方法の変形例を示す図であり、樹脂パッケージが形成さ
れた状態を示す図である。
方法の変形例を示す図であり、樹脂パッケージが形成さ
れた状態を示す図である。
【図13】半導体チップが搭載されたTABテープを金
型に装着した状態を示す図である。
型に装着した状態を示す図である。
【図14】TABテープを用いて構成において、樹脂パ
ッケージが形成された状態を示す図である。
ッケージが形成された状態を示す図である。
【図15】従来の一例である半導体装置の断面図であ
る。
る。
10 半導体装置 11 半導体チップ 12 リード部 13 樹脂パッケージ 13a 底面 13-1 モールド樹脂 16 チップ側電極 17 インナーリード部 18 アウターリード部 19 ワイヤ 20 接続部 20a 表面 21 突出部 22 実装基板 23 基板側電極 25 リードフレーム 26 枠体 27 位置決め孔 28 ハーフエッチング部 29,35,39 金型 30,40 上型 31 下型 32 凹部 33 キャビィティ 36,37 吸引配管 38 吸引装置 41 プレスロッド 42 TABテープ 43 樹脂製テープ 44 リードパターン 45 孔
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体チップと、該半導体チップと接続
されたリード部が樹脂パッケージに内設されると共に、
該リード部の一部が該樹脂パッケージの外部にその露出
面が該樹脂パッケージの外面と面一となるよう露出し接
続部を形成してなる半導体装置において、 該接続部に、該樹脂パッケージの外面より外側に向け突
出した突出部を該リード部と一体的に形成し、 該突出部を除くリード部の厚さ寸法(H)に比べて該突
出部の厚さ寸法(h)を薄く形成し、 該リード部がリードフレームの一部を構成するよう構成
し、 かつ、該突出部は、該突出部周辺の該リード部の部位よ
りも薄く形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 該突出部は、該接続部を塑性変形させる
ことにより外側に向け突出させたことを特徴とする請求
項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 表面にリードパターンが形成された樹脂
製テープと、 該リードパターンと電気的に接続された半導体チップ
と、 該樹脂テープの所定箇所に孔が設けられ、該リードパタ
ーンの幅方向の一部が該孔を介して該樹脂テープから突
出してなる突出部と、 該半導体チップと該突出部を含む該リードパターン表面
を封止する樹脂パッケージとを有することを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項4】 半導体チップと接続されると共に外部端
子と接続させる接続部を有したリード部を形成するリー
ド部形成工程と、 該リード部形成工程により形成されたリード部と、搭載
された該半導体チップとを電気的に接続する半導体チッ
プ搭載工程と、 該半導体チップが搭載されたリード部を金型内に装着す
ると共に該金型内に樹脂を充填して該半導体チップ及び
該リード部を該樹脂内に埋設し、かつ該リード部の一部
に形成された接続部の表面が該樹脂の外面と面一となる
構成で露出するよう樹脂パッケージを形成する樹脂モー
ルド工程と、 該樹脂モールド工程実施時に同時に実施され、該樹脂が
該金型に充填されることにより発生する内圧力(F)に
より該接続部を塑性変形させて外側に向け突出させて突
出部を形成する突出部形成工程とを有することを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 該リード部形成工程において、該リード
部に形成される接続部にハーフエッチングを実施し、後
に実施される突出部形成工程において該突出部が形成さ
れる部位を、他の部位に対して肉薄とすることを特徴と
する請求項4記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 該樹脂モールド工程において、該樹脂パ
ッケージを成形する際に用いる該金型の該突出部形成位
置と対向する部位に、該突出部の形状に対応した凹部を
形成したことを特徴とする請求項4または5記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項7】 該樹脂モールド工程において、該樹脂パ
ッケージを成形する際に用いる該金型の該突出部が形成
される部位に、該接続部を外側に向け吸引する吸引装置
を接続し、該吸引装置の発生する吸引力を補助力として
該突出部を外側に向け突出させることを特徴とする請求
項4乃至6のいずれか記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 半導体チップが搭載されるチップ搭載部
と、該半導体チップと接続されるインナーリード部と、
樹脂パッケージ内に埋設された際に該樹脂パッケージの
外部に露出する接続部が形成されたアウターリード部と
を具備するリードフレームにおいて、 該接続部に突出部を形成し、 該突出部を除くアウターリード部の厚さ寸法に比べて該
突出部の厚さ寸法を薄く形成し、 かつ、該突出部は、該突出部周辺の該リード部の部位よ
りも薄く形成したこと特徴とするリードフレーム。 - 【請求項9】 該突出部は、該接続部を塑性変形させる
ことにより外側に向け突出させたことを特徴とする請求
項8記載のリードフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01755094A JP3250900B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 半導体装置及びその製造方法及びリードフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01755094A JP3250900B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 半導体装置及びその製造方法及びリードフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226475A JPH07226475A (ja) | 1995-08-22 |
JP3250900B2 true JP3250900B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=11947032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01755094A Expired - Fee Related JP3250900B2 (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 半導体装置及びその製造方法及びリードフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3250900B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6329711B1 (en) | 1995-11-08 | 2001-12-11 | Fujitsu Limited | Semiconductor device and mounting structure |
US6072239A (en) | 1995-11-08 | 2000-06-06 | Fujitsu Limited | Device having resin package with projections |
US7791180B2 (en) | 2004-10-01 | 2010-09-07 | Yamaha Corporation | Physical quantity sensor and lead frame used for same |
US7595548B2 (en) | 2004-10-08 | 2009-09-29 | Yamaha Corporation | Physical quantity sensor and manufacturing method therefor |
JP4561670B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2010-10-13 | 株式会社デンソー | 電子装置の実装構造および電子装置の実装方法 |
JP4705614B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2011-06-22 | パナソニック株式会社 | 樹脂封止型半導体装置 |
JP5280102B2 (ja) * | 2008-05-26 | 2013-09-04 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
DE112021007298T5 (de) * | 2021-03-17 | 2024-01-25 | Mitsubishi Electric Corporation | Halbleitereinheit und verfahren zur herstellung einer halbleitereinheit |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP01755094A patent/JP3250900B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07226475A (ja) | 1995-08-22 |
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