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JP3250474B2 - メンタルストレス判定装置 - Google Patents

メンタルストレス判定装置

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Publication number
JP3250474B2
JP3250474B2 JP31142496A JP31142496A JP3250474B2 JP 3250474 B2 JP3250474 B2 JP 3250474B2 JP 31142496 A JP31142496 A JP 31142496A JP 31142496 A JP31142496 A JP 31142496A JP 3250474 B2 JP3250474 B2 JP 3250474B2
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JP
Japan
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mental stress
data
task
sympathetic
rest
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JP31142496A
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達美 柳井
泰秀 山本
則政 岸
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/16Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state
    • A61B5/18Devices for psychotechnics; Testing reaction times ; Devices for evaluating the psychological state for vehicle drivers or machine operators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/40Detecting, measuring or recording for evaluating the nervous system
    • A61B5/4029Detecting, measuring or recording for evaluating the nervous system for evaluating the peripheral nervous systems
    • A61B5/4035Evaluating the autonomic nervous system

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  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Psychology (AREA)
  • Social Psychology (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人の定常的ストレ
スとしてのメンタルストレスを判定するメンタルストレ
ス判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、脈拍データの変動状況をマイクロ
コンピュータにより測定することにより、人のストレス
レベルを測定するストレスレベル測定装置がある。これ
は、図21に示すように、被験者の脈波を検出する脈波
検出器501が脈拍計数器502に接続され、その脈拍
計数器502がマイクロコンピュータ503に接続され
ているものである。そして、図22に示すように、脈波
検出器501で検出した脈波データを、脈拍計数器50
2により整形パルスに変換して脈拍データを計数し、そ
の脈拍データの上昇下降をマイクロコンピュータ503
で監視することにより、ストレスのレベルを測定するも
のである。同様のものが、特開平4ー180730号公
報に記載されている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、人
は、職場あるいは日常生活において、様々なストレスを
受けている。特に、急速なOA(オフィスオートメーシ
ョン)化、FA(ファクトリオートメーション)化によ
り、VDT(ビデオディスプレイ端末装置)作業や監視
作業が増え、これらの作業がもたらすメンタルストレス
は過労やヒューマンエラーの要因となっている。これを
防ぐため、メンタルストレス(テクノストレスとも言
う。)を評価、判定することが重要となっている。
【0004】しかしながら、従来のストレスレベル測定
装置は、心拍数の上昇下降のみの情報を利用する構成で
あるため、ストレスレベル測定の信頼性が低く、また、
測定時における一時的ストレスしか測定できず、定常的
なストレスレベル測定についての信頼性は低い。また、
心電図信号に不整脈等の現象が生じた場合、その区間は
解析が不能になる。そして、脈拍という1つの生体信号
を用いるだけであるので、このように解析不能区間が生
じると、判定自体が不可能になるという問題があった。
【0005】そこで次に、メンタルストレスと自律神経
系の相関が高いことを利用して、図23に示されるよう
な心電図信号における拍動間隔RRIを算出して自律神
経系の活動を判定しようとする試みがある。この際、図
24の(b)に示すように心電図信号に電気的なノイズ
Nが混入した場合には、フィルタリング処理で対処する
ことが可能である。しかし、同図(a)のように心電図
信号に不整脈による期外収縮という拍動の時間的乱れ、
とくに拍動欠落Kが生じた場合には、RRI検出に多大
な誤差が生じる。精神的ストレス状態では不整脈の生じ
る被験者が多く報告されているので、したがって、不整
脈で解析が実際上不能になるようでは本来のメンタルス
トレス判定に貢献することはできない。
【0006】以上のように、現在のところ、メンタルス
トレスという感覚量を客観的にかつ計測したり、定量的
に信頼性高く評価する技術は確立されていないと言え
る。本発明は、このような従来の問題点に鑑み、不整脈
などがあっても定常的ストレスとしてのメンタルストレ
スを客観的に精度よく判定するメンタルストレス判定装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、被
験者に一時的ストレスを与えるタスクを提示するタスク
提示手段と、被験者の心拍相当データを採取する心拍相
当データ採取手段と、この心拍相当データ採取手段によ
り採取した心拍相当データに基づいて、拍動間隔を検出
する拍動間隔検出手段と、該拍動間隔検出手段により検
出した拍動間隔データのばらつきの程度を算出し、算出
したばらつきの程度を交感副交感神経活動度とする交感
副交感神経活動度算出手段と、拍動の一時的異常を検出
し、当該異常の拍動間隔データを前記交感副交感神経活
動度算出手段の処理対象から除去する欠陥データ除去手
段と、複数の異なる時間で採取した拍動間隔データを用
いて交感副交感神経活動度算出手段により算出した交感
副交感神経活動度に基づいて、タスク遂行に伴う被験者
の反応の変化からメンタルストレスを判定するメンタル
ストレス判定手段とを有するものとした。
【0008】上記のタスク提示手段は、タイマを備え、
被験者に一定時間のタスクとレストとを交互に行なうよ
うに、タイマにより時間を提示するのが好ましい。
【0009】さらに、上記の交感副交感神経活動度算出
手段は、拍動間隔検出手段により検出された拍動間隔デ
ータの正規化分散、および拍動間隔データに基づく単位
時間当たりの平均心拍数を算出し、該正規化分散および
平均心拍数をそれぞれ2次元平面上におけるタスク状態
の分布エリアおよびレスト状態の分布エリアとして求
め、メンタルストレス判定手段は、タスク状態の分布エ
リアとレスト状態の分布エリアとの面積の重なり率に基
づいて、メンタルストレスを判定するものとすることが
できる。この際メンタルストレス判定手段は、前回測定
および今回測定におけるタスク状態を表わす分布エリア
面積の重心とレスト状態を表わす分布エリア面積の重心
との間の距離の経時変化からメンタルストレスの変化を
判定することもできる。
【0010】また、交感副交感神経活動度算出手段は、
拍動間隔検出手段により検出された拍動間隔データを周
波数解析することにより、副交感神経活動度を算出する
こともできる。
【0011】さらに、被験者の脳波の周波数解析手段を
備えて、メンタルストレス判定手段が交感副交感神経活
動度に基づくメンタルストレスを周波数解析手段の解析
結果を参照してさらに細分判定するものとするのが望ま
しい。上記周波数解析手段は、脳波データを採取する脳
波データ採取手段と、各レスト時間帯から切り出した脳
波データの周波数パワーを算出する周波数成分算出回路
と、周波数成分ごとに上記パワーを加算して被験者のリ
ラクセーション度を求めるリラクセーション算出回路と
からなるものとすることができる。
【0012】
【作用】本発明に係るメンタルストレス判定装置は、タ
スク提示手段により被験者に一時的ストレスを与えつ
つ、心拍相当データ採取手段により被験者の心拍相当デ
ータを採取して拍動間隔検出手段に入力し、拍動間隔検
出手段が拍動間隔を検出してその拍動間隔データを交感
副交感神経活動度算出手段に入力して、拍動間隔データ
のばらつきの程度を算出しこれを交感副交感神経活動度
とする。メンタルストレス判定手段では、複数の異なる
時間で採取した拍動間隔データを用いて求めた上記交感
副交感神経活動度に基づいて、タスク遂行に伴う被験者
の反応の変化からメンタルストレスの有無が判定され
る。拍動間隔検出手段により検出された拍動間隔に一時
的異常があると、その異常の拍動間隔データは欠陥デー
タ除去手段により交感副交感神経活動度算出手段へ入力
されず、処理対象から除去される。これにより、感覚的
なメンタルストレスが客観的に判定される。
【0013】上記のタスク提示手段が、タイマにより、
被験者に一定時間のタスクとレストとを交互に行なうよ
うに、時間の提示を行なうと、被験者に対して簡易なタ
スクが与えられ、心拍相当データが容易に採取される。
【0014】また、上記の交感副交感神経活動度算出手
段が、正規化分散および平均心拍数の分布エリアを求め
ることにより、メンタルストレス判定手段は、重なりが
ないときは健常で、分布エリアの重なりがあるときはメ
ンタルストレスのあることが判定できる。また、前回測
定と今回測定におけるタスク状態およびレスト状態を表
わす分布エリア面積の重心間の距離の経時変化を求める
ことにより、メンタルストレスの変化状況を知ることが
できる。
【0015】また、上記の交感副交感神経活動度算出手
段が、上記拍動間隔検出手段で検出された拍動間隔デー
タを周波数解析して副交感神経活動度を算出することに
より、メンタルストレスが客観的に判定される。さら
に、脳波の周波数解析結果を参照し、とくに、レスト時
間帯から切り出した脳波データの周波数パワーを算出、
加算して求めた被験者のリラクセーション度を参照し
て、上記交感副交感神経活動度に基づくメンタルストレ
スをさらに細分判定することにより、一層詳細な判定が
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例によ
り説明する。図1は第1の実施例の構成を示し、図2は
その使用状態を示す。また図3はタスクを与えるタイミ
ングを示す図、図4は測定の原理を示す図、図5はメン
タルストレスの判定要領の一部を示す図である。ここで
は、交感副交感神経活動度を一時的ストレスを加えた状
態で測定算出して、背景の定常的ストレスに対する変化
を観測するようにするとともに、不整脈等の現象が発生
したときには脳波信号を併用することで解析の中断な
く、確度の高い判定を行えるようにする。
【0017】メンタルストレス判定装置10は、被験者
に一時的ストレスを与えるタスク提示手段としてのタス
ク/レスト提示器11と、被験者の心拍相当データから
交感副交感神経活動度を求める交感副交感神経活動度算
出装置12と、被験者の脳波データからその周波数解析
を行なう周波数解析装置13と、上記交感副交感神経活
動度算出装置12および周波数解析装置13に接続され
たメンタルストレス判定回路14とから構成されてい
る。
【0018】交感副交感神経活動度算出装置12は、被
験者から心拍相当データを採取する心拍相当データ採取
手段としての心拍相当データ採取装置21が、拍動の時
間間隔であるRRI(R−R interval)デー
タを検出するRRI検出回路22に有線または無線で接
続され、さらにそのRRI検出回路22が交感副交感神
経の活動度を算出する交感副交感神経活動度算出回路2
4に接続されている。そして上記RRI検出回路22と
交感副交感神経活動度算出回路24の間には、欠陥デー
タ除去回路23が設けられている。交感副交感神経活動
度算出回路24がメンタルストレスを判定する上記メン
タルストレス判定回路14に接続されている。
【0019】一方、周波数解析装置13は、被験者の脳
波データを採取する脳波データ採取装置31と、脳波デ
ータの周波数成分を解析する周波数成分解析回路32
と、レスト時の所定サンプルの周波数成分のパワーを加
算してリラクセーション度を求めるリラクセーション算
出回路33からなり、リラクセーション算出回路33の
出力がメンタルストレス判定回路14に入力されるよう
になっている。ここで、RRI検出回路22、欠陥デー
タ除去回路23、交感副交感神経活動度算出回路24、
周波数成分解析回路32、リラクセーション算出回路3
3およびメンタルストレス判定回路14は、コンピュー
タで構成されている。
【0020】そして、タスク/レスト提示器11により
被験者に一時的ストレスを与えつつ、心拍相当データ採
取装置21により図4の(a)に示すように被験者の拍
動信号R−waveを測定してRRI検出回路22に入
力する。その拍動信号が入力されたRRI検出回路22
はバンドパスフィルタを備え、図4の(b)に示すよう
に、心拍相当データからRRIのデータを検出して交感
副交感神経活動度算出回路24に出力する。この間、心
拍相当データに不整脈などによる欠陥データがある場合
には、それに基づくRRIのデータは欠陥データ除去回
路23によりスキップされる。
【0021】RRIデータが入力された交感副交感神経
活動度算出回路24は、RRIデータのばらつきの程度
を算出し、図5に示すように2次元平面上におけるタス
ク状態およびレスト状態でのデータを求める。詳細につ
いては後述するが、非メンタルストレス下にある健常者
では(a)のように両データが離れており、メンタルス
トレス下にある要注意者では(b)のようにデータが重
なる。
【0022】周波数解析装置13では、レスト時の脳波
データの周波数パワースペクトルを求める。後述するよ
うに、メンタルストレス判定回路14は、2次元平面上
のタスク状態またはレスト状態の各分布エリアの位置か
ら、定常的ストレスであるメンタルストレスの有無を判
定するようになっており、この際、上記の周波数パワー
スペクトルを参照して判定する。
【0023】つぎに、本実施例における動作の流れをよ
り詳細に説明する。まず、タスク/レスト提示から交感
副交感神経活動度算出にわたる基本作動について図6お
よび図7により説明する。ステップ110において、タ
スク/レスト提示器11に内蔵されたタイマにより、一
定時間のタスク(課題)とレスト(休息)とを繰り返す
タイミングが被験者に提示される。具体的には、図3に
示すように、タスクが約1分程度、レストが約2分程度
に設定され、タスクとレストとが交互に複数回繰り返し
て提示される。タスクとしては、精神的なストレスを加
えられる内容であればよく、例えば図8に示すように、
罫線107Aで記入位置107Bを特定した所定の用紙
106に、上記の所定の時間内に、できるだけ多くの丸
印108を書き込む作業が課される。
【0024】図6に戻って、ステップ111で、心拍相
当データ採取装置21により、被験者の心拍が測定さ
れ、拍動信号が心拍相当データとして採取される。この
拍動信号はRRI検出回路22に100Hz以上でサン
プリングして逐次取り込まれる。 心電図信号の場合
は、身体に電極の装着を必要とするが、ここでは、被験
者に体動の少ないタスクを想定しているため、心拍の測
定で問題は生じない。また、医療用としての正確な波形
診断が目的ではないため、電極の装着も簡単なもの、例
えば、図2に示すようにハチマキ状のものが適用可能で
ある。さらに、簡易測定が可能な光学測定脈波信号や圧
力測定による脈波信号でも、適切な信号処理により拍動
のタイミングが検出されるものであれば、同様の効果を
得ることができる。
【0025】次いで、ステップ112で、RRI検出回
路22においてバンドパスフィルタによりノイズ等の目
的外信号が除去され、心拍相当信号がファイリング処理
される。ステップ113で、心拍相当信号をしきい値処
理などを施し、ステップ114で、拍動の時間間隔であ
るRRIデータ(R−R interval)を検出す
る。ただし元来、RRIには変動が伴なうため、このR
RIデータは時系列的には不規則なサンプリングになら
ざるを得ないが、必要に応じて、補間処理により時系列
的に規則的なサンプリングにすることも可能である。
【0026】ステップ115では、欠陥データ除去回路
23において、拍動の時間間隔が所定の範囲内にあるか
どうかがチェックされる。ここでは、新規のデータRR
I(1)検出に際してその直前のデータRRI(0)を
参照し、(1/2)RRI(0)から(3/2)RRI
(0)の範囲を検出範囲として設定する。不整脈で拍動
が欠けるとRRIは通常の約2倍になるからこのチェッ
クで検出できる。すなわち、RRI(1)が上記範囲内
にあるときはそのまま交感副交感神経活動度算出回路2
4に送られて次のステップ117に進むが、上記範囲に
ないときは誤差を含んだ値として、交感副交感神経活動
度算出回路24には送られず、ステップ116で時間情
報のみが更新されたあと、ステップ117に進む。
【0027】なお(1/2)から(3/2)の設定は、
精神的タスクでは50%以上の瞬時変化はないことによ
っている。通常の生活を営んでいる被験者における不整
脈はその現象が生じてもその後はまた通常の拍動に戻る
ため、その後の拍動は再び判定に利用できる。
【0028】交感副交感神経活動度算出回路24では、
RRIデータのばらつきの程度を算出する。RRIデー
タのばらつきの程度が交感副交感神経活動度と密接な相
関を持つことは実験的に確かめられている。ここでは、
このばらつきを表す指標として分散を用いている。まず
ステップ117では、逐次入力されてくるRRIデータ
より15秒程度(本実施例では、16サンプル)のデー
タを解析区間として切り出す。次いで、ステップ118
で、正規化分散RRVと平均心拍数BEATを算出し、
これらを解析区間の中央値の時刻データとして格納す
る。
【0029】次に、ステップ119で、解析区間の中央
値の時刻データがタスク状態のデータかレスト状態のデ
ータかを判別する。そして、タスク状態の場合、ステッ
プ120で、タスク状態のデータとして蓄積し、そのタ
スク状態に応じた正規化分散RRVと平均心拍数BEA
Tとの関係を2次元平面上のエリアとして求めるととも
に、重心および標準偏差を算出する。
【0030】次に、ステップ122に進み、タスクおよ
びレストの提示が完了したか否かがチェックされる。そ
して、タスクおよびレストの提示が完了していない場
合、ステップ123に進み、解析区間を1点幅でシフト
した後、ステップ117〜ステップ119の処理を繰り
返す。ここで、解析区間を1点幅でシフトするのは、R
RIデータを時系列的に解析する上で、入力される度に
解析することが最も詳細に解析できるからである。
【0031】一方、ステップ119で、レスト状態の場
合、ステップ121に進み、レスト状態のデータとして
蓄積し、レスト状態に応じた正規化分散RRVと平均心
拍数BEATとの関係を2次元平面上のエリアとして求
めるとともに、重心および標準偏差を算出する。次い
で、ステップ122に進み、タスクおよびレストの提示
が完了したか否かがチェックされる。そしてタスクおよ
びレストの提示が完了していない場合、再度、ステップ
123に進み、解析区間を1点幅でシフトした後、ステ
ップ117〜ステップ119の処理を繰り返す。上記の
ステップ117〜123の処理は、被験者に対するタス
クおよびレストの提示が行なわれている間、繰り返され
ている。
【0032】次いで、ステップ122で、タスクおよび
レストの提示完了がチェックされたとき、ステップ12
4に進み、メンタルストレス判定回路14により、正規
化分散RRVー平均心拍数BEAT2次元平面上にて分
布エリアを比較してメンタルストレスを判定する。
【0033】次に、図9により周波数解析装置13の動
作を説明する。先のステップ110によるタスクとレス
トの繰り返しタイミングが被験者に提示されるのにあわ
せて、まずステップ201で、脳波データ採取装置31
により、被験者の額などから単極誘導で自発脳波が採取
され、1kHz以上のサンプリングで周波数成分解析回
路32に取り込まれる。周波数成分解析回路32ではこ
のあと、ステップ202で、目的外信号を除去するフィ
ルタリングを施した上で、ステップ203において、レ
スト時の中間50%の部分を切り出し処理を行う。こう
して、ステップ204で切り出し脳波データが得られ
る。
【0034】ステップ205では、この切り出した脳波
データに対して周波数パワースペクトルを算出し、図1
0に示すように周波数帯毎にパワースペクトルを求め、
それぞれステップ206でこれを加算する。つぎのステ
ップ207のタスク・レスト提示完了判定チェックによ
り同様の処理をレスト状態が終了するまで繰り返し、タ
スク・レスト提示が完了すると、ステップ208で周波
数帯毎のパワースペクトル加算値をメンタルストレス判
定回路14にわたして、判定の参照とされる。
【0035】次に、メンタルストレス判定回路14にお
ける判定について説明する。図11は正規化分散RRV
と平均心拍数BEATとの関係を表示した図であり、横
軸に正規化分散RRVが、縦軸に平均心拍数BEATが
表示されている。そして、正規化分散RRVは左方に向
かうに従って、平均心拍数BEATは上方に向かうに従
って負担が大きくなっていることを示している。基本的
に、健常者は一時的ストレスを与えたときと与えないと
きでは、反応に明確な差異が生じるものである。
【0036】すなわち、非メンタルストレス下では、タ
スク状態とレスト状態の分布エリアはお互い離れた位置
に分布する。そして、タスクを正確に実行していれば、
タスク状態の分布エリアはレスト状態の分布エリアに対
して負担の高い左上方に位置する結果となる。これは、
交感副交感神経の活動から考えて正常な反応である。一
方、背景ストレスであるメンタルストレス下の状態で
は、タスク状態での非集中、レスト状態での非リラック
スの現象が生じ、相互の分布エリアは接近することにな
る。
【0037】図12、図13はそれぞれ被験者A、被験
者Bの測定結果を表示したものであり、図12の
(a)、図13の(a)は非メンタルストレス状態の
下、図12の(b)、図13の(b)はメンタルストレ
ス状態の下で測定した結果である。いずれの図において
も、非メンタルストレス状態の下では、タスク状態とレ
スト状態の分布エリアは離れた位置にあり、メンタルス
トレス状態の下では、その各分布エリアは重なった状態
になっている。
【0038】図14は、前回データのない場合の判定ア
ルゴリズムを示すフローチャートである。ここではRR
V−BEAT2次元平面上で分布エリアを比較すること
によりまず判定を行い、とくに、タスク状態の分布エリ
アの面積を基準に取り、その重なり率により上記現象を
捉える。
【0039】まずステップ130で、先のステップ12
0、121で求められたタスク時とレスト時の重心およ
び標準偏差をそれぞれGt(Rt、Bt)およびSt
(Rt、Bt)、Gr(Rr、Br)およびSr(R
r、Br)として、2次元平面上におけるタスク状態お
よびレスト状態の分布エリアの重心の相対的位置を判定
する。すなわち、RRV軸方向では、タスク状態におけ
る重心位置Rtがレスト状態における重心位置Rrより
図中で左方にあるか否か、およびBEAT軸方向では、
タスク状態における重心位置Btがレスト状態における
重心位置Brより図中で上方にあるか否かがチェックさ
れて、重心位置関係が判定される。
【0040】そして、重心位置Rtが重心位置Rrより
左方(Rt<Rr)、かつ、重心位置Btが重心位置B
rより上方(Bt>Br)にある場合、ステップ131
に進む。一方、上記のタスク状態およびレスト状態の重
心位置の関係が、Rt<Rr、かつ、Bt>Brを満足
しない場合、ステップ132に進む。この場合、タスク
不履行の可能性が大きいため、再度、測定することが必
要となる。
【0041】ステップ131では、タスク状態およびレ
スト状態の分布エリアの面積At、Arをそれぞれ算出
する。その後、ステップ133で、タスク状態における
分布エリア面積Atに対する、タスク状態の分布エリア
面積Atがレスト状態の分布エリア面積Arに重なるエ
リア面積(At&Ar)の重なり率により、メンタルス
トレスの有無が判定される。
【0042】そして、図15の(a)に示すように、タ
スク状態の分布エリアとレスト状態の分布エリアが重な
らない場合((At&Ar)=0)、ステップ134
で、「メンタルストレスなし」の判定がなされ、健常者
と判断される。また、図15の(b)に示すように、タ
スク状態の分布エリアに対するレスト状態の分布エリア
の重なり率が1/2以下の場合((At&Ar)≦At
/2)、ステップ135で、「メンタルストレスの可能
性あり」の判定がなされる。さらに、図15の(c)に
示すように、上記の重なり率が1/2以上の場合((A
t&Ar)>At/2)には、(メンタルストレスあ
り)に分類される。
【0043】(メンタルストレスあり)となったとき
は、次にステップ136に進み、先のステップ208で
算出した周波数成分毎のパワースペクトルを参照する。
すなわちステップ136では安静成分であるα波のパワ
ーP(α)と覚醒成分であるβ波のパワーP(β)を比
較する。図16にタスク時とレスト時の脳波データ周波
数パワースペクトルを示す。このパワースペクトルはレ
スト時に閉眼安静状態にして採取した脳波より算出して
いる。これからわかるように、時間軸にそってレスト略
1分、タスク1分、レスト1分としたときの周波数ワー
スペクトルの堆移において、レスト時には低い周波数成
分が顕著になっている様子が確認できる。
【0044】これより、覚醒成分のパワーP(β)が安
静成分のパワーP(α)に対して十分大きい(2倍以上
程度)場合は、メンタルストレスの中でもレスト時にリ
ラックスできないケースを裏付けるデータと考えられ、
ステップ137で、「メンタルストレスあり・リラック
ス不可」の判定がなされる。通常、このレスト時にリラ
ックスできないケースが勤労者のメンタルストレスには
多く存在し、いわゆる「タイプA」と称されている。一
方、安静成分のパワーP(α)が覚醒成分のパワーP
(β)より優位でレスト時にリラックスできているの
に、メンタルストレス状態と判定されているときは、タ
スク時に集中できないと考えられ、ステップ138で
「メンタルストレスあり・集中不可」の判定がなされ
る。
【0045】次に図17は、前回データのある場合の判
定アルゴリズムを示すフローチャートである。この場合
には、各分布エリアの重心間距離の経時変化を尺度にし
て判定する。まず先のステップ110から123で求め
られた重心が、ステップ148で前回データとして記憶
される。前回のタスク重心をGt1(Rt1、Bt
1)、レスト重心をGr1(Rr1、Br1)とする。
次に、同様にしてステップ149において、今回の2次
元分布エリアのデータとして、タスク重心をGt2(R
t2、Bt2)およびレスト重心をGr2(Rr2、B
r2)が求められる。
【0046】ステップ150で、2次元平面上における
タスク状態およびレスト状態の分布エリアの重心の相対
的位置を判定する。すなわち、RRV軸方向では、タス
ク状態における重心位置Rt2がレスト状態における重
心位置Rr2より左方にあるか否か、およびBEAT軸
方向では、タスク状態における重心位置Bt2がレスト
状態における重心位置Br2より上方にあるか否かがチ
ェックされて重心位置関係が判定される。
【0047】そして、重心位置Rt2が重心位置Rr2
より左方(Rt2<Rr2)、かつ、重心位置Bt2が
重心位置Br2より上方(Bt2>Br2)にある場
合、ステップ151に進む。一方、上記のタスク状態お
よびレスト状態の重心位置の関係が、Rt2<Rr2、
かつ、Bt2>Br2を満足しない場合、ステップ15
2に進む。この場合、タスク不履行の可能性が大きいた
め、再度、測定される。
【0048】次いで、ステップ151で、前回測定した
タスク状態およびレスト状態の分布エリアにおける重心
間距離(Gt1−Gr1)、および今回測定したタスク
状態およびレスト状態の分布エリアにおける重心間距離
(Gt2−Gr2)を算出する。次に、ステップ153
で、前回の重心間距離(Gt1−Gr1)と今回の重心
間距離(Gt2−Gr2)との比較を行なうことによ
り、メンタルストレスの変化の判定が行なわれる。
【0049】そして、今回測定した重心間距離(Gt2
−Gr2)が前回測定した重心間距離(Gt1−Gr
1)と変わらない場合((Gt1−Gr1)=(Gt2
−Gr2))、ステップ154で、「メンタルストレ
ス、前回と変化なし」の判定がなされる。また、今回測
定した重心間距離(Gt2−Gr2)が前回測定した重
心間距離(Gt1−Gr1)より大きくなっている場合
((Gt1−Gr1)<(Gt2−Gr2))、ステッ
プ155で、「メンタルストレス、前回より減少傾向」
の判定がなされる。さらに、今回測定した重心間距離
(Gt2−Gr2)が前回測定した重心間距離(Gt1
−Gr1)より小さくなっている場合((Gt1−Gr
1)>(Gt2−Gr2))には、(メンタルストレ
ス、前回より増加傾向)に分類される。
【0050】(メンタルストレス、前回より増加傾向)
となったときは、次にステップ156に進み、先の前回
データのない場合におけると同様に脳波の周波数成分毎
のパワースペクトルを参照し、安静成分であるα波のパ
ワーP(α)と覚醒成分であるβ波のパワーP(β)を
比較する。覚醒成分のパワーP(β)が安静成分のパワ
ーP(α)に対して十分大きい場合は、ステップ157
で、「メンタルストレス、前回より増加傾向・リラック
ス不可」の判定がなされる。
【0051】一方、安静成分のパワーP(α)が覚醒成
分のパワーP(β)より優位であるときは、ステップ1
58で「メンタルストレス、前回より増加傾向・集中不
可」の判定がなされる。上記のステップ111〜114
が発明の拍動間隔検出手段を、ステップ117〜123
が交感副交感神経活動度算出手段を、ステップ130〜
138、150〜158がメンタルストレス判定手段を
構成している。
【0052】以上説明したように、本実施例によれば、
RRIデータに基づくRRV−BEAT2次元分布にお
いて、タスク状態の分布エリア面積Atに対する、タス
ク状態の分布エリア面積Atがレスト状態の分布エリア
面積Arに重なるエリア面積(At&Ar)の重なり率
を判定することにより、主観的なメンタルストレスの有
無を客観的に判定することができる。そしてこの際、欠
陥データ除去回路23により拍動の時間間隔が直前のデ
ータに対して所定の範囲内にあるのみをデータとして用
いるようにしているので、不整脈で拍動が欠けたような
場合にも、精度の高い判定が行われる。さらに、周波数
解析装置13を設けて、レスト中の脳波周波数成分のパ
ワースペクトルを参照するようにし、メンタルストレス
ありの状態についてさらにリラックス不可か集中不可か
の分類分けを行うものとしたので、一層詳細な評価が可
能となる。
【0053】また、メンタルストレスを判定するにあた
り、前回の判定データがあるときは、タスク状態および
レスト状態の各分布エリアの重心間距離の経時変化を尺
度にして判定するようにしたので、メンタルストレスの
変化状況も知ることができる。また、分布エリアをさら
にディスプレイ上に表示するようにすれば、エリアの重
なり状態が視認でき、感覚的にも判定が分かりやすい。
【0054】図18、図19は、本発明の第2の実施例
を示す。この実施例は交感副交感神経活動度算出回路に
おけるRRIデータのばらつきの程度を算出するのに周
波数解析を用いた例であり、他の構成は第1の実施例と
同じである。図18の(a)はRRIに対して規則サン
プリングした状態を示し、(b)は周波数解析を説明す
る図である。
【0055】まず、図4に示す拍動の時間間隔としての
RRIを補間して規則サンプリングして、図18の
(a)に示すように、心拍相当データを採取する。サン
プリングされた各データのパワー曲線が(b)に例示さ
れる。そして、所定の周波数F0、本実施例においては
0.15Hzを境界として高周波成分と低周波成分にパ
ワーの分離を行なう。すなわち、パワー曲線をFFT処
理したパワースペクトルの密度関数をS(f)とし、低
周波成分はS(f)を0からF0まで、高周波成分はF
0から無限大まで積分することによって得ることがで
き、その高周波成分が副交感神経の活動度を反映してい
る。そして、高周波成分におけるパワーの上昇が副交感
神経のリラックス状態、下降が副交感神経の緊張状態を
表わされる。なお、低周波成分におけるパワーの上昇は
副交感神経の変化過程を、下降は副交感神経の定常過程
を表わしている。
【0056】図19は周波数解析の結果を表示した図で
あり、実験遂行時間(sec)に対する周波数成分のパ
ワーを表示したものである。同図に示すように、タスク
遂行部分201すなわち集中状態を示す部分に対し、健
常者の高周波成分202は変化量が大きく表われ、メン
タルストレス状態の被験者の高周波成分203は変化量
が小さく表われる。したがって、この高周波成分の変化
量の差により、メンタルストレスの判定を行なうことが
できる。
【0057】以上説明したように、この実施例によれ
ば、被験者の拍動の時間間隔としてのRRIを補間して
規則サンプリングし、所定の周波数を境にして低周波成
分と高周波成分に分離して周波数解析を行なう。その高
周波成分が副交感神経の活動度を反映しているため、メ
ンタルストレスの状態を客観的に判定することができ
る。
【0058】なお、上記の各実施例では、タスクとして
所定の用紙に丸印を書き込む作業を例示したが、図20
に示すように、第1の実施例と同様の記入欄302に丸
印303を記入するにあたり、コンピュータ300に対
してペン入力可能なボード301、ペン304を使用
し、コンピュータ300で実行速度とエラー率を制御し
ながらタスクを実行することもできる。この場合、タス
クおよびレストの時間、達成度管理が容易になって、タ
スクをより効果的に与えることができる。また、コンピ
ュータで実行速度とエラー率とを制御しながら、被験者
に暗算などの作業を強制的に行なわせる方法でも可能で
ある。タスクは、被験者に精神的なストレスを与えられ
る内容であれば適用可能である。この際、被験者に諦め
の生じない範囲で強制的に行なわせる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメンタル
ストレス判定装置によれば、被験者に一時的ストレスを
与えつつ、被験者の心拍相当データを採取して拍動間隔
を検出し、拍動間隔データのばらつきの程度を交感副交
感神経活動度として求め、その変化に着目することによ
ってメンタルストレスを判定するものとしたから、従来
主観評価でのみしか評価し得なかった定常的なメンタル
ストレスに対し、生理学的な背景に基づいた精度の高い
客観的判定ができる。そして、欠陥データ除去手段を設
けて、拍動間隔に一時的異常があるときその異常の拍動
間隔データは処理対象から除去するようにしたので、不
整脈などがあっても影響を受けず、判定の高精度が確保
されるという効果を有する。
【0060】そして、被験者にタスクを与えるにあた
り、タイマにより、被験者に一定時間のタスクとレスト
とを交互に行なうように、時間の提示を行なうことによ
り、被験者に対して簡易なタスクを与えることができ、
心拍相当データが簡単に採取できる。
【0061】また、拍動間隔データから正規化分散およ
び平均心拍数を算出してその2次元分布エリアを求める
ことにより、その各分布エリアの重なりがあるときはメ
ンタルストレスがあり、面積の重なりがないときはメン
タルストレスがないことが判定できるため、客観的な判
定が容易である。また、前回測定と今回測定におけるタ
スク状態およびレスト状態の分布エリアの各面積の重心
間距離の経時変化を求めることにより、メンタルストレ
スの変化状況を知ることができ、判定精度の向上を図る
ことができる。また、メンタルストレスの判定は、拍動
間隔データを周波数解析して副交感神経活動度を算出す
ることによっても、客観的に判定することができる。
【0062】さらに、脳波の周波数を解析し、とくにレ
スト時間帯から切り出した脳波データの周波数パワーを
算出、加算して求めた被験者のリラクセーション度を参
照して、交感副交感神経活動度に基づくメンタルストレ
スをさらに細分判定することにより、一層詳細な判定が
行なわれるから、きめ細かい対処が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】第1の実施例の使用状態を示す図である。
【図3】第1の実施例におけるタスクの提示タイミング
を示す図である。
【図4】第1の実施例における心拍の測定原理を説明す
る図である。
【図5】第1の実施例におけるメンタルストレスの判定
要領を説明する図である。
【図6】第1の実施例におけるタスク/レスト提示から
交感副交感神経活動度算出にわたる基本作動の流れを示
すフローチャートである。
【図7】第1の実施例におけるタスク/レスト提示から
交感副交感神経活動度算出にわたる基本作動の流れを示
すフローチャートである。
【図8】第1の実施例におけるタスクを説明する図であ
る。
【図9】第1の実施例における脳波の周波数成分解析の
流れを示すフローチャートである。
【図10】脳波パワースペクトルの周波数帯毎の加算要
領を示す説明図である。
【図11】第1の実施例におけるメンタルストレスの判
定原理を説明する図である。
【図12】メンタルストレスの有無による拍動間隔の正
規化分散と平均心拍数の2次元分布の変化を説明する図
である。
【図13】メンタルストレスの有無による拍動間隔の正
規化分散と平均心拍数の2次元分布の変化を説明する図
である。
【図14】前回データのない場合の判定アルゴリズムを
示すフローチャートである。
【図15】交感副交感神経活動度に基づくメンタルスト
レスの判定例を示す図である。
【図16】タスク時とレスト時の脳波の周波数パワース
ペクトルを示す図である。
【図17】前回データのある場合の判定アルゴリズムを
示すフローチャートである。
【図18】第2の実施例におけるメンタルストレスの判
定原理を説明する図である。
【図19】第2の実施例におけるメンタルストレスの判
定要領を説明する図である。
【図20】他のタスク例を示す図である。
【図21】従来のストレスレベル測定装置の構成を示す
ブロック図である。
【図22】従来のストレスレベル測定装置の測定原理を
説明する図である。
【図23】心電図波形における拍動間隔を示す図であ
る。
【図24】異常状態を含む心電図波形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 メンタルストレス判定装置 11 タスク/レスト提示器 12 交感副交感神経活動度算出装置 13 周波数解析装置 14 メンタルストレス判定回路 21 心拍相当データ採取装置 22 RRI検出回路 23 欠陥データ除去回路 24 交感副交感神経活動度算出回路 31 脳波データ採取装置 32 周波数成分解析回路 33 リラクセーション算出回路 106 用紙 107A 罫線 300 コンピュータ 301 ボード 302 記入欄 304 ペン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−280637(JP,A) 特開 平7−313494(JP,A) 特開 平7−231880(JP,A) 特開 平6−70898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/16 A61B 5/02 - 5/0245

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者に一時的ストレスを与えるタスク
    を提示するタスク提示手段と、 被験者の心拍相当データを採取する心拍相当データ採取
    手段と、 該心拍相当データ採取手段により採取した心拍相当デー
    タに基づいて、拍動間隔を検出する拍動間隔検出手段
    と、 該拍動間隔検出手段により検出した拍動間隔データのば
    らつきの程度を算出し、算出したばらつきの程度を交感
    副交感神経活動度とする交感副交感神経活動度算出手段
    と、 拍動の一時的異常を検出し、当該異常の拍動間隔データ
    を前記交感副交感神経活動度算出手段の処理対象から除
    去する欠陥データ除去手段と、 複数の異なる時間で採取した拍動間隔データを用いて前
    記交感副交感神経活動度算出手段により算出した交感副
    交感神経活動度に基づいて、前記タスク遂行に伴う被験
    者の反応の変化からメンタルストレスを判定するメンタ
    ルストレス判定手段とを有することを特徴とするメンタ
    ルストレス判定装置。
  2. 【請求項2】 前記タスク提示手段は、タイマを備え、
    被験者に一定時間のタスクとレストとを交互に行なうよ
    うに、タイマにより時間を提示することを特徴とする請
    求項1記載のメンタルストレス判定装置。
  3. 【請求項3】 前記交感副交感神経活動度算出手段は、
    前記拍動間隔検出手段により検出された拍動間隔データ
    の正規化分散、および拍動間隔データに基づく単位時間
    当たりの平均心拍数を算出し、該正規化分散および平均
    心拍数をそれぞれ2次元平面上におけるタスク状態の分
    布エリアおよびレスト状態の分布エリアとして求め、 前記メンタルストレス判定手段は、前記タスク状態の分
    布エリアとレスト状態の分布エリアとの面積の重なり率
    に基づいて、メンタルストレスを判定することを特徴と
    する請求項1または2記載のメンタルストレス判定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記交感副交感神経活動度算出手段は、
    前記拍動間隔検出手段により検出された拍動間隔データ
    の正規化分散、および拍動間隔データに基づく単位時間
    当たりの平均心拍数を算出し、該正規化分散および平均
    心拍数をそれぞれ2次元平面上におけるタスク状態の分
    布エリアおよびレスト状態の分布エリアとして求め、 前記メンタルストレス判定手段は、前回測定および今回
    測定における前記タスク状態を表わす分布エリア面積の
    重心とレスト状態を表わす分布エリア面積の重心との間
    の距離の経時変化からメンタルストレスの変化を判定す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のメンタルス
    トレス判定装置。
  5. 【請求項5】 前記交感副交感神経活動度算出手段は、
    前記拍動間隔検出手段により検出された拍動間隔データ
    を周波数解析することにより、副交感神経活動度を算出
    することを特徴とする請求項1または2記載のメンタル
    ストレス判定装置。
  6. 【請求項6】 被験者の脳波の周波数解析手段を備え、 前記メンタルストレス判定手段は、請求項3、4または
    5のいずれかにおける交感副交感神経活動度算出手段で
    算出した交感副交感神経活動度に基づくメンタルストレ
    スを前記周波数解析手段の解析結果を参照してさらに
    細分判定するものであることを特徴とするメンタルスト
    レス判定装置。
  7. 【請求項7】 前記周波数解析手段は、 脳波データを採取する脳波データ採取手段と、各レスト
    時間帯から切り出した脳波データの周波数パワーを算出
    する周波数成分算出回路と、 周波数成分ごとに前記パワーを加算して被験者のリラク
    セーション度を求めるリラクセーション算出回路とから
    なるものであることを特徴とする請求項6記載のメンタ
    ルストレス判定装置。
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