JP3249807B2 - 車両用アシストグリップ及びその取付方法 - Google Patents
車両用アシストグリップ及びその取付方法Info
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- JP3249807B2 JP3249807B2 JP2000190776A JP2000190776A JP3249807B2 JP 3249807 B2 JP3249807 B2 JP 3249807B2 JP 2000190776 A JP2000190776 A JP 2000190776A JP 2000190776 A JP2000190776 A JP 2000190776A JP 3249807 B2 JP3249807 B2 JP 3249807B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車室内に装備さ
れる車両用アシストグリップ及びその取付方法に関する
ものである。
れる車両用アシストグリップ及びその取付方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】車両用アシストグリップとして、格納タ
イプのアシストグリップがある。この格納タイプのアシ
ストグリップは、長手方向両端に脚部を有する長尺状グ
リップ本体と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取
付座とを備えていて、車体パネルとしてのインナパネル
に上記取付座を取り付けた状態で、上記グリップ本体を
格納位置と使用位置との間で回動させるようになってい
る。
イプのアシストグリップがある。この格納タイプのアシ
ストグリップは、長手方向両端に脚部を有する長尺状グ
リップ本体と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取
付座とを備えていて、車体パネルとしてのインナパネル
に上記取付座を取り付けた状態で、上記グリップ本体を
格納位置と使用位置との間で回動させるようになってい
る。
【0003】このような格納タイプのアシストグリップ
として、アシストグリップをインナパネルに簡単かつ迅
速に取り付けるために、例えば米国特許第4,981,
322号公報に開示されているようなアシストグリップ
がある。このアシストグリップでは、取付座本体に貫通
孔が形成され、先端に係止爪を有する一対の可撓性係止
片が上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突設されてい
る。
として、アシストグリップをインナパネルに簡単かつ迅
速に取り付けるために、例えば米国特許第4,981,
322号公報に開示されているようなアシストグリップ
がある。このアシストグリップでは、取付座本体に貫通
孔が形成され、先端に係止爪を有する一対の可撓性係止
片が上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突設されてい
る。
【0004】このアシストグリップをインナパネルに取
り付ける要領は、取付座をインナパネルの取付孔に対応
させて一対の可撓性係止片を取付孔に挿入するととも
に、取付座本体をインナパネルの取付孔周縁に表側から
当接させ、ロックピンを取付座本体の貫通孔に表側から
挿入した状態で、グリップ本体を格納方向に回動させる
ことで上記ロックピンを取付座本体の貫通孔に押し込
み、ロックピンで上記可撓性係止片間を押し広げること
により、各々の可撓性係止片の係止爪をインナパネルの
取付孔周縁に裏側から係止させてインナパネルを上記取
付座本体と係止爪とで挟持するようになっている。
り付ける要領は、取付座をインナパネルの取付孔に対応
させて一対の可撓性係止片を取付孔に挿入するととも
に、取付座本体をインナパネルの取付孔周縁に表側から
当接させ、ロックピンを取付座本体の貫通孔に表側から
挿入した状態で、グリップ本体を格納方向に回動させる
ことで上記ロックピンを取付座本体の貫通孔に押し込
み、ロックピンで上記可撓性係止片間を押し広げること
により、各々の可撓性係止片の係止爪をインナパネルの
取付孔周縁に裏側から係止させてインナパネルを上記取
付座本体と係止爪とで挟持するようになっている。
【0005】ところで、格納タイプのアシストグリップ
では、グリップ本体と取付座とは別体物であり、それぞ
れ別々に車体組付ラインに搬入されて車体のインナパネ
ルに取り付けると、車体組付ラインでの組付工数が増大
する。このため、上記従来例のようにロックピンを取付
座本体の貫通孔に途中まで挿入した状態で車体組付ライ
ンに搬入することが行われる。
では、グリップ本体と取付座とは別体物であり、それぞ
れ別々に車体組付ラインに搬入されて車体のインナパネ
ルに取り付けると、車体組付ラインでの組付工数が増大
する。このため、上記従来例のようにロックピンを取付
座本体の貫通孔に途中まで挿入した状態で車体組付ライ
ンに搬入することが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロックピンを
取付座本体の貫通孔に途中まで挿入した状態にしておく
と、取付座を車体組付ラインに搬入する前に、何らかの
要因でロックピンが取付座本体の貫通孔に完全に押し込
まれたり、あるいはロックピンが貫通孔から抜け落ちる
おそれがある。
取付座本体の貫通孔に途中まで挿入した状態にしておく
と、取付座を車体組付ラインに搬入する前に、何らかの
要因でロックピンが取付座本体の貫通孔に完全に押し込
まれたり、あるいはロックピンが貫通孔から抜け落ちる
おそれがある。
【0007】ロックピンが貫通孔に完全に押し込まれる
と、係止爪は取付孔の開口寸法を超えて広がっているた
め、最早、この状態ではアシストグリップをインナパネ
ルに取り付けることができず、ロックピンを貫通孔から
引き抜かなければならないが、ロックピンは貫通孔に圧
入されているため、ロックピンの引抜き作業は困難を極
める。
と、係止爪は取付孔の開口寸法を超えて広がっているた
め、最早、この状態ではアシストグリップをインナパネ
ルに取り付けることができず、ロックピンを貫通孔から
引き抜かなければならないが、ロックピンは貫通孔に圧
入されているため、ロックピンの引抜き作業は困難を極
める。
【0008】一方、ロックピンが貫通孔から抜け落ちる
と、紛失するおそれがあり、車体組付ラインでアシスト
グリップを組み付けることができないという事態とな
る。
と、紛失するおそれがあり、車体組付ラインでアシスト
グリップを組み付けることができないという事態とな
る。
【0009】このような事態は車体組付ラインに支障を
来すため、あってはならないことである。
来すため、あってはならないことである。
【0010】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、アシストグリップの
車体組付ラインへの搬入前にロックピンがロック位置に
移動するのを防止するとともに、ロックピンを取付座本
体の貫通孔から抜け落ちないようにして、アシストグリ
ップの車体パネルへの取付け作業に支障を来さないよう
にすることである。
であり、その目的とするところは、アシストグリップの
車体組付ラインへの搬入前にロックピンがロック位置に
移動するのを防止するとともに、ロックピンを取付座本
体の貫通孔から抜け落ちないようにして、アシストグリ
ップの車体パネルへの取付け作業に支障を来さないよう
にすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、ロックピンを必要以上に押し込んでピ
ン先端を一旦係止片から外し、グリップ本体の使用状態
への回動動作に連動して上記ロックピンのピン先端を係
止片間のロック位置に保持することを特徴とする。
め、この発明は、ロックピンを必要以上に押し込んでピ
ン先端を一旦係止片から外し、グリップ本体の使用状態
への回動動作に連動して上記ロックピンのピン先端を係
止片間のロック位置に保持することを特徴とする。
【0012】具体的には、請求項1,2に記載の発明
は、長手方向両端に脚部を有する長尺状グリップ本体
と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取付座とを備
え、車体パネルに上記取付座を取り付けた状態で、上記
グリップ本体が使用位置から格納位置に向かうよう回動
付勢される格納タイプの車両用アシストグリップを対象
とし、次のような解決手段を講じた。
は、長手方向両端に脚部を有する長尺状グリップ本体
と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取付座とを備
え、車体パネルに上記取付座を取り付けた状態で、上記
グリップ本体が使用位置から格納位置に向かうよう回動
付勢される格納タイプの車両用アシストグリップを対象
とし、次のような解決手段を講じた。
【0013】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
取付座は、上記脚部を回動自在に支持する回動支持部が
設けられるとともに、上記車体パネルの取付孔周縁に表
側から当接する取付座本体と、上記取付座本体を表側か
ら裏側へ向けて貫通する貫通孔と、上記取付座本体裏面
の貫通孔周りに突設され、上記車体パネルの取付孔に挿
入されて取付孔周縁に係止する少なくとも2つの係止片
と、上記グリップ本体の取付座への取付け前に上記貫通
孔に表側から挿入されてピン先端の張出部が上記係止片
間を押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部が
ロック位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端
により反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック
位置を通過した位置に保持されるとともに、上記グリッ
プ本体が取り付けられた取付座の取付座本体を車体パネ
ルの取付孔周縁に表側から当接させた状態で、上記グリ
ップ本体の使用位置への回動動作により該グリップ本体
の脚部に形成された移動当て部と当接し該移動当て部に
より反挿入方向に移動されて上記張出部が上記係止片間
に分け入り、係止片間を押し広げて張出部がロック位置
に保持されて係止片を上記取付孔周縁に係止保持するロ
ックピンとを備えていることを特徴とする。
取付座は、上記脚部を回動自在に支持する回動支持部が
設けられるとともに、上記車体パネルの取付孔周縁に表
側から当接する取付座本体と、上記取付座本体を表側か
ら裏側へ向けて貫通する貫通孔と、上記取付座本体裏面
の貫通孔周りに突設され、上記車体パネルの取付孔に挿
入されて取付孔周縁に係止する少なくとも2つの係止片
と、上記グリップ本体の取付座への取付け前に上記貫通
孔に表側から挿入されてピン先端の張出部が上記係止片
間を押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部が
ロック位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端
により反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック
位置を通過した位置に保持されるとともに、上記グリッ
プ本体が取り付けられた取付座の取付座本体を車体パネ
ルの取付孔周縁に表側から当接させた状態で、上記グリ
ップ本体の使用位置への回動動作により該グリップ本体
の脚部に形成された移動当て部と当接し該移動当て部に
より反挿入方向に移動されて上記張出部が上記係止片間
に分け入り、係止片間を押し広げて張出部がロック位置
に保持されて係止片を上記取付孔周縁に係止保持するロ
ックピンとを備えていることを特徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、ロックピンが取付座本体の貫通孔に挿入されてピ
ン先端の張出部が係止片間を押し広げながらロック位置
を通過すると、係止片は張出部の押圧力から解放されて
元の間隔が狭まった状態に戻る。上記ロックピンは間隔
が狭まった係止片先端によりロックピンの反挿入方向へ
の移動が規制されて上記張出部がロック位置を通過した
位置に保持される。よって、取付座を車体組付ラインに
搬入する前に、ロックピンが何らかの要因でロック位置
に移動されるおそれがなく、また、ロックピンが取付座
本体の貫通孔から抜け落ちず、紛失のおそれがない。
では、ロックピンが取付座本体の貫通孔に挿入されてピ
ン先端の張出部が係止片間を押し広げながらロック位置
を通過すると、係止片は張出部の押圧力から解放されて
元の間隔が狭まった状態に戻る。上記ロックピンは間隔
が狭まった係止片先端によりロックピンの反挿入方向へ
の移動が規制されて上記張出部がロック位置を通過した
位置に保持される。よって、取付座を車体組付ラインに
搬入する前に、ロックピンが何らかの要因でロック位置
に移動されるおそれがなく、また、ロックピンが取付座
本体の貫通孔から抜け落ちず、紛失のおそれがない。
【0015】また、ロックピンの張出部がロック位置を
通過した位置に保持されることから、係止片は張出部の
押圧力は受けておらず、係止片間は狭まっていて係止片
が車体パネルの取付孔にスムーズに挿入される。
通過した位置に保持されることから、係止片は張出部の
押圧力は受けておらず、係止片間は狭まっていて係止片
が車体パネルの取付孔にスムーズに挿入される。
【0016】したがって、困難なピン引抜き作業をせず
に済み、かつ部品不足がなく、車体組付けラインに支障
を来さない。
に済み、かつ部品不足がなく、車体組付けラインに支障
を来さない。
【0017】しかも、グリップ本体を使用位置に回動さ
せるだけで、該グリップ本体の脚部に形成された移動当
て部が上記ロックピンに当接し、該移動当て部により該
ロックピンが反挿入方向に移動してその張出部が自動的
に係止片間に挿入され、係止片を取付孔周縁に係止した
状態でロックピンがロック位置に保持されることから、
アシストグリップが車体パネルにワンタッチで簡単に取
り付けられる。
せるだけで、該グリップ本体の脚部に形成された移動当
て部が上記ロックピンに当接し、該移動当て部により該
ロックピンが反挿入方向に移動してその張出部が自動的
に係止片間に挿入され、係止片を取付孔周縁に係止した
状態でロックピンがロック位置に保持されることから、
アシストグリップが車体パネルにワンタッチで簡単に取
り付けられる。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ロックピンのピン基端側には移動補助
片が延設され、一方、グリップ本体の脚部基端側には移
動当て部が設けられ、上記移動当て部は、グリップ本体
の使用位置への回動動作により上記移動補助片に当接し
て上記ロックピンを反挿入方向に移動させるようになっ
ていることを特徴とする。
の発明において、ロックピンのピン基端側には移動補助
片が延設され、一方、グリップ本体の脚部基端側には移
動当て部が設けられ、上記移動当て部は、グリップ本体
の使用位置への回動動作により上記移動補助片に当接し
て上記ロックピンを反挿入方向に移動させるようになっ
ていることを特徴とする。
【0019】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、ロックピンのロック位置への移動機構が具体化さ
れる。
では、ロックピンのロック位置への移動機構が具体化さ
れる。
【0020】請求項3に記載の発明は、長手方向両端に
脚部を有する長尺状グリップ本体と、上記脚部が回動自
在に取り付けられた取付座とを備え、車体パネルに上記
取付座を取り付けた状態で、上記グリップ本体が使用位
置から格納位置に向かうよう回動付勢される格納タイプ
の車両用アシストグリップを上記車体パネルに取り付け
る車両用アシストグリップの取付方法を対象とし、次の
ような解決手段を講じた。
脚部を有する長尺状グリップ本体と、上記脚部が回動自
在に取り付けられた取付座とを備え、車体パネルに上記
取付座を取り付けた状態で、上記グリップ本体が使用位
置から格納位置に向かうよう回動付勢される格納タイプ
の車両用アシストグリップを上記車体パネルに取り付け
る車両用アシストグリップの取付方法を対象とし、次の
ような解決手段を講じた。
【0021】すなわち、請求項3に記載の発明は、ロッ
クピンを取付座本体の貫通孔に表側から挿入してピン先
端の張出部で上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突設さ
れた少なくとも2つの係止片間を押し広げながら上記張
出部をロック位置を通過させ、上記張出部がロック位置
を通過することで間隔が狭まった係止片先端によりロッ
クピンの反挿入方向への移動を規制して張出部をロック
位置を通過した位置に保持し、次いで、グリップ本体を
取付座に取り付けた後、取付座本体を車体パネルの取付
孔周縁に表側から当接させた状態で、上記グリップ本体
を使用位置に回動させ、その回動動作により該グリップ
本体の脚部に形成された移動当て部を上記ロックピンに
当接し、該移動当て部により該ロックピンを反挿入方向
に移動させて上記張出部を上記係止片間に分け入らせ、
係止片間を押し広げてロックピンをロック位置に保持し
て係止片を上記取付孔周縁に係止保持させることを特徴
とする。
クピンを取付座本体の貫通孔に表側から挿入してピン先
端の張出部で上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突設さ
れた少なくとも2つの係止片間を押し広げながら上記張
出部をロック位置を通過させ、上記張出部がロック位置
を通過することで間隔が狭まった係止片先端によりロッ
クピンの反挿入方向への移動を規制して張出部をロック
位置を通過した位置に保持し、次いで、グリップ本体を
取付座に取り付けた後、取付座本体を車体パネルの取付
孔周縁に表側から当接させた状態で、上記グリップ本体
を使用位置に回動させ、その回動動作により該グリップ
本体の脚部に形成された移動当て部を上記ロックピンに
当接し、該移動当て部により該ロックピンを反挿入方向
に移動させて上記張出部を上記係止片間に分け入らせ、
係止片間を押し広げてロックピンをロック位置に保持し
て係止片を上記取付孔周縁に係止保持させることを特徴
とする。
【0022】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、請求項1のところで記載した作用効果を奏するよ
うアシストグリップが車体パネルに取り付けられる。
では、請求項1のところで記載した作用効果を奏するよ
うアシストグリップが車体パネルに取り付けられる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
いて図面に基づいて説明する。
【0024】図1及び図8はこの発明の実施の形態に係
る格納タイプのアシストグリップGを示す。このアシス
トグリップGは、PP(ポリプロピレン)等を原料にし
て成形された樹脂製の長尺状グリップ本体1と、POM
(ポリアセタール)等を原料にして成形された樹脂製の
取付座3A,3Bとを備え、これらグリップ本体1と取
付座3A,3Bとは別体物である。上記グリップ本体1
は断面略コの字形をしていて長手方向両端に脚部5を有
し、一方(図8左側)の脚部5が取付座3Aに、他方
(図8右側)の脚部5が別の取付座3Bにそれぞれ回動
自在に取り付けられている。なお、取付座3Aと取付座
3Bとはヒンジ構造が異なる(図8参照)が、後述する
特徴部分は共通するので、共通するところの取付座3B
の説明は取付座3Aの説明をもって代用する。
る格納タイプのアシストグリップGを示す。このアシス
トグリップGは、PP(ポリプロピレン)等を原料にし
て成形された樹脂製の長尺状グリップ本体1と、POM
(ポリアセタール)等を原料にして成形された樹脂製の
取付座3A,3Bとを備え、これらグリップ本体1と取
付座3A,3Bとは別体物である。上記グリップ本体1
は断面略コの字形をしていて長手方向両端に脚部5を有
し、一方(図8左側)の脚部5が取付座3Aに、他方
(図8右側)の脚部5が別の取付座3Bにそれぞれ回動
自在に取り付けられている。なお、取付座3Aと取付座
3Bとはヒンジ構造が異なる(図8参照)が、後述する
特徴部分は共通するので、共通するところの取付座3B
の説明は取付座3Aの説明をもって代用する。
【0025】上記アシストグリップGは、上記2つの取
付座3A,3Bを介して車体パネルとしてのインナパネ
ルPに取り付けられる。このインナパネルPは車体内装
材である天井材Tで覆われている。上記インナパネルP
のアシストグリップ取付箇所には矩形の取付孔p1が、
上記天井材Tのアシストグリップ取付箇所には上記取付
孔p1よりも大きな矩形の取付孔t1がそれぞれアシス
トグリップGの2つの脚部5の間隔に対応して1つずつ
形成されている。上記取付座3A,3Bは上記インナパ
ネルPの2つの取付孔p1にそれぞれ取り付けられるよ
うになっており、この取付け状態で、グリップ本体1を
格納位置と使用位置との間で回動させるようになってい
る。ここで、格納位置とは、図1のようにグリップ本体
1が上側(図1左側)に向いて略鉛直面になっている天
井材Tに沿った状態をいい、使用位置とは、図5のよう
にグリップ本体1が車室内側に向いて略水平面に沿った
状態をいう。
付座3A,3Bを介して車体パネルとしてのインナパネ
ルPに取り付けられる。このインナパネルPは車体内装
材である天井材Tで覆われている。上記インナパネルP
のアシストグリップ取付箇所には矩形の取付孔p1が、
上記天井材Tのアシストグリップ取付箇所には上記取付
孔p1よりも大きな矩形の取付孔t1がそれぞれアシス
トグリップGの2つの脚部5の間隔に対応して1つずつ
形成されている。上記取付座3A,3Bは上記インナパ
ネルPの2つの取付孔p1にそれぞれ取り付けられるよ
うになっており、この取付け状態で、グリップ本体1を
格納位置と使用位置との間で回動させるようになってい
る。ここで、格納位置とは、図1のようにグリップ本体
1が上側(図1左側)に向いて略鉛直面になっている天
井材Tに沿った状態をいい、使用位置とは、図5のよう
にグリップ本体1が車室内側に向いて略水平面に沿った
状態をいう。
【0026】上記グリップ本体1の脚部5背面(アシス
トグリップ格納状態で天井材Tに対向する面)には、脚
部5下端から上側に向かって略矩形状に凹設された収納
凹部7が形成され、アシストグリップ格納状態で、取付
座3A,3Bの天井材Tから車室内側に突出する後述す
る取付座本体9を上記収納凹部7に収納して脚部5が取
付座3A,3Bに干渉しないようになっている。図6に
示すように、上記脚部5下端は左右2箇所で矩形に切り
欠かれ、グリップ本体1の使用位置での水平姿勢を保持
する回り止めとしての当たり部7bを上記切欠部で構成
している。また、この2つの当たり部7b間の脚部5下
端部分は、収納凹部7開口側に回り込んで後述するロッ
クピン23を該ロックピン23の反挿入方向に移動させ
る移動当て部7cを構成している。これらの構造に関し
ては左右の脚部5で共通していることであるが、グリッ
プ本体1を取付座3A,3Bに回動自在に取り付けるヒ
ンジ構造に関しては左右の脚部5で若干異なっている。
トグリップ格納状態で天井材Tに対向する面)には、脚
部5下端から上側に向かって略矩形状に凹設された収納
凹部7が形成され、アシストグリップ格納状態で、取付
座3A,3Bの天井材Tから車室内側に突出する後述す
る取付座本体9を上記収納凹部7に収納して脚部5が取
付座3A,3Bに干渉しないようになっている。図6に
示すように、上記脚部5下端は左右2箇所で矩形に切り
欠かれ、グリップ本体1の使用位置での水平姿勢を保持
する回り止めとしての当たり部7bを上記切欠部で構成
している。また、この2つの当たり部7b間の脚部5下
端部分は、収納凹部7開口側に回り込んで後述するロッ
クピン23を該ロックピン23の反挿入方向に移動させ
る移動当て部7cを構成している。これらの構造に関し
ては左右の脚部5で共通していることであるが、グリッ
プ本体1を取付座3A,3Bに回動自在に取り付けるヒ
ンジ構造に関しては左右の脚部5で若干異なっている。
【0027】すなわち、左右の脚部5では、収納凹部7
の左右方向に対向する2つの側面7dが軸受部の役目を
なし、そのうち一方(図8左側)の脚部5の2つの側面
7dには、貫通孔である軸受孔7eが対向して形成さ
れ、他方(図8右側)の脚部5の2つの側面7dには、
貫通孔である大径のスペーサ嵌着孔7fと有底穴である
小径の軸受穴7gとが対向して形成されている。
の左右方向に対向する2つの側面7dが軸受部の役目を
なし、そのうち一方(図8左側)の脚部5の2つの側面
7dには、貫通孔である軸受孔7eが対向して形成さ
れ、他方(図8右側)の脚部5の2つの側面7dには、
貫通孔である大径のスペーサ嵌着孔7fと有底穴である
小径の軸受穴7gとが対向して形成されている。
【0028】一方、上記取付座3A,3Bのうち図8左
側の取付座3Aは、図1に示すように、室内側に突出す
る取付座本体9を備え、この取付座本体9は、底壁9a
と周壁9bとで矩形箱形形状に形成され、周壁9b内に
は車室内側に開口する凹部9cが形成されている。上記
取付座本体9の一辺(図1右辺)を構成する周壁9b下
端には、上記脚部5の移動当て部7cが進入する進入口
9dが形成されているとともに、この進入口9dの両サ
イドの開口辺を上記脚部5の当たり部7bが当接するス
トッパ9eとし、このストッパ9eに当たり部7bが当
接することでグリップ本体1がそれ以上回動しないよう
に回動規制されてグリップ本体1を使用位置に水平姿勢
に保持するようになっている(図5参照)。
側の取付座3Aは、図1に示すように、室内側に突出す
る取付座本体9を備え、この取付座本体9は、底壁9a
と周壁9bとで矩形箱形形状に形成され、周壁9b内に
は車室内側に開口する凹部9cが形成されている。上記
取付座本体9の一辺(図1右辺)を構成する周壁9b下
端には、上記脚部5の移動当て部7cが進入する進入口
9dが形成されているとともに、この進入口9dの両サ
イドの開口辺を上記脚部5の当たり部7bが当接するス
トッパ9eとし、このストッパ9eに当たり部7bが当
接することでグリップ本体1がそれ以上回動しないよう
に回動規制されてグリップ本体1を使用位置に水平姿勢
に保持するようになっている(図5参照)。
【0029】図7にも示すように、上記底壁9aの一端
側(図1左側,図7上側)には、上方から見て「く」の
字形のロックピン落込み防止用の突片9fが2つ並設さ
れ、その側方(図1右側,図7下側)には、側方から見
て略三角形のロックピン落込み防止用の突片9gが上記
突片9fと間隔をあけて2つ並設されている。また、こ
の突片9f,9gのうち図1右側(図7下側)の突片9
gは、進入口9d側が傾斜面に形成されていて、ロック
ピン23の後述する移動補助片27aを図1において上
方へ移動させる際、該移動補助片27aをスムーズに移
動させるためのガイドの役目をもするようになってい
る。
側(図1左側,図7上側)には、上方から見て「く」の
字形のロックピン落込み防止用の突片9fが2つ並設さ
れ、その側方(図1右側,図7下側)には、側方から見
て略三角形のロックピン落込み防止用の突片9gが上記
突片9fと間隔をあけて2つ並設されている。また、こ
の突片9f,9gのうち図1右側(図7下側)の突片9
gは、進入口9d側が傾斜面に形成されていて、ロック
ピン23の後述する移動補助片27aを図1において上
方へ移動させる際、該移動補助片27aをスムーズに移
動させるためのガイドの役目をもするようになってい
る。
【0030】図8左側の取付座3Aは、取付座本体9の
上記進入口9d上側(図1において)で側方に突出する
周壁9b部分を回動支持部11とし、この回動支持部1
1は、左右一対の軸受部11a(図7において)と、こ
の2つの軸受部11aを連結する連結部11bとで構成
されている。上記2つの軸受部11aには軸孔11cが
それぞれ形成され、この2つの軸孔11cに軸13を嵌
挿してその両端を脚部5の左右2つの軸受孔7eに挿入
し、グリップ本体1を取付座本体9に回動自在に支持す
るようになっている。上記軸13には捻りコイルバネ1
5が介装されている。この捻りコイルバネ15は一端が
回動支持部11の連結部11bに取り付けられ、図示し
ないが他端は脚部5下端に取り付けられていて、この捻
りコイルバネ15の捩り力により、上記グリップ本体1
を使用位置から格納位置に向かうように回動付勢し、ア
シストグリップ格納状態で上記収納凹部7に取付座本体
9が収納されるようになっている(図1参照)。
上記進入口9d上側(図1において)で側方に突出する
周壁9b部分を回動支持部11とし、この回動支持部1
1は、左右一対の軸受部11a(図7において)と、こ
の2つの軸受部11aを連結する連結部11bとで構成
されている。上記2つの軸受部11aには軸孔11cが
それぞれ形成され、この2つの軸孔11cに軸13を嵌
挿してその両端を脚部5の左右2つの軸受孔7eに挿入
し、グリップ本体1を取付座本体9に回動自在に支持す
るようになっている。上記軸13には捻りコイルバネ1
5が介装されている。この捻りコイルバネ15は一端が
回動支持部11の連結部11bに取り付けられ、図示し
ないが他端は脚部5下端に取り付けられていて、この捻
りコイルバネ15の捩り力により、上記グリップ本体1
を使用位置から格納位置に向かうように回動付勢し、ア
シストグリップ格納状態で上記収納凹部7に取付座本体
9が収納されるようになっている(図1参照)。
【0031】上記取付座本体9の凹部9cは仕切壁9h
で2分割され、この仕切壁9hの一方側(図1右側,図
7下側)に上記回動支持部11が設けられている。ま
た、仕切壁9hの他方側(図1左側,図7上側)の底壁
9aには、底壁9aの突片9f,9g間を表側から裏側
へ(図1において上側から下側へ)向けて貫通する矩形
の貫通孔17が形成されている。上記取付座本体9の底
壁9a裏面の貫通孔17周りには、上記インナパネルP
の取付孔p1に挿入されて取付孔p1周縁に係止する一
対の可撓性係止片19が対向して突設され、各可撓性係
止片19先端には、取付座本体9のインナパネルPから
の抜けを防止する係止爪19aが貫通孔17の外側方に
向かって膨出して形成されている。また、上記可撓性係
止片19のうち一方(図1右側)の可撓性係止片19の
係止爪19a背面には、ロックピン23のロック保持用
突起19bが突設されている。さらに、上記取付座本体
9の底壁9a裏面において可撓性係止片19の外側方に
は、2つの当接片21が突設され、アシストグリップ取
付け状態でこの当接片21がインナパネルPの取付孔p
1周縁に表側から当接するようになっている。
で2分割され、この仕切壁9hの一方側(図1右側,図
7下側)に上記回動支持部11が設けられている。ま
た、仕切壁9hの他方側(図1左側,図7上側)の底壁
9aには、底壁9aの突片9f,9g間を表側から裏側
へ(図1において上側から下側へ)向けて貫通する矩形
の貫通孔17が形成されている。上記取付座本体9の底
壁9a裏面の貫通孔17周りには、上記インナパネルP
の取付孔p1に挿入されて取付孔p1周縁に係止する一
対の可撓性係止片19が対向して突設され、各可撓性係
止片19先端には、取付座本体9のインナパネルPから
の抜けを防止する係止爪19aが貫通孔17の外側方に
向かって膨出して形成されている。また、上記可撓性係
止片19のうち一方(図1右側)の可撓性係止片19の
係止爪19a背面には、ロックピン23のロック保持用
突起19bが突設されている。さらに、上記取付座本体
9の底壁9a裏面において可撓性係止片19の外側方に
は、2つの当接片21が突設され、アシストグリップ取
付け状態でこの当接片21がインナパネルPの取付孔p
1周縁に表側から当接するようになっている。
【0032】上記2つの可撓性係止片19は、樹脂製ロ
ックピン23によって互いに離れる方向に押し広げられ
るようになっている。このロックピン23は、軸部25
と、この軸部25基端に一体に設けられた矩形のキャッ
プ部27と、上記軸部25先端に一体に設けられたピン
先端である張出部29とで構成され、この張出部29に
は、上記可撓性係止片19の係止爪19aのロック保持
用突起19bが係止するロック保持用溝29aが形成さ
れている。一方、上記キャップ部27には、移動補助片
27aが一体に延設され、この移動補助片27aは薄肉
部27bを介してキャップ部27に対して揺動可能にな
っている。この移動補助片27aは、ロックピン23を
貫通孔17に挿入する前には、図2に一点鎖線(最上位
置)で示すようにキャップ部27と平行になっており、
ロックピン23を貫通孔17に挿入する際には、作業者
が移動補助片27aを手で押し下げることで図2に二点
鎖線(中間位置)で示すように上記仕切壁9hに沿い、
また、ロックピン23を貫通孔17に完全に挿入してキ
ャップ部27底面を底壁9aの突片9f,9gに当接し
た状態では、図2に実線で示すように突片9gと仕切壁
9hとの間に位置するようになっている。そして、アシ
ストグリップGをインナパネルPに取り付ける際、図5
に示すように、上記移動当て部7cは、グリップ本体1
の使用位置への回動動作により上記移動補助片27aに
当接して上記ロックピン23を該ロックピン23の反挿
入方向に移動するようになっている。
ックピン23によって互いに離れる方向に押し広げられ
るようになっている。このロックピン23は、軸部25
と、この軸部25基端に一体に設けられた矩形のキャッ
プ部27と、上記軸部25先端に一体に設けられたピン
先端である張出部29とで構成され、この張出部29に
は、上記可撓性係止片19の係止爪19aのロック保持
用突起19bが係止するロック保持用溝29aが形成さ
れている。一方、上記キャップ部27には、移動補助片
27aが一体に延設され、この移動補助片27aは薄肉
部27bを介してキャップ部27に対して揺動可能にな
っている。この移動補助片27aは、ロックピン23を
貫通孔17に挿入する前には、図2に一点鎖線(最上位
置)で示すようにキャップ部27と平行になっており、
ロックピン23を貫通孔17に挿入する際には、作業者
が移動補助片27aを手で押し下げることで図2に二点
鎖線(中間位置)で示すように上記仕切壁9hに沿い、
また、ロックピン23を貫通孔17に完全に挿入してキ
ャップ部27底面を底壁9aの突片9f,9gに当接し
た状態では、図2に実線で示すように突片9gと仕切壁
9hとの間に位置するようになっている。そして、アシ
ストグリップGをインナパネルPに取り付ける際、図5
に示すように、上記移動当て部7cは、グリップ本体1
の使用位置への回動動作により上記移動補助片27aに
当接して上記ロックピン23を該ロックピン23の反挿
入方向に移動するようになっている。
【0033】上記ロックピン23は、取付座3A,3B
が車体組付ラインに搬入される前に予め取付座本体9の
貫通孔17に挿入されて抜け落ちないようになってい
る。つまり、ロックピン23は、グリップ本体1の取付
座3A,3Bへの取付け前に貫通孔17に表側から挿入
されてロックピン先端の張出部29が2つの可撓性係止
片19間を押し広げながら係止爪19a間を通過し、上
記張出部29が係止爪19a間を通過することで間隔が
狭まった可撓性係止片19先端により反挿入方向への移
動が規制されて張出部29がロック保持用突起19b部
分を通過した位置(係止爪19aの外側)に保持される
ようになっている(図2参照)。また、上述の如くロッ
クピン23が挿入された取付座本体9、つまり取付座3
A,3Bにグリップ本体1を取り付けたアシストグリッ
プG(図3参照)を車体組付ラインでインナパネルPに
取り付ける際には、上記ロックピン23は、取付座本体
9の当接片21をインナパネルPの取付孔p1周縁に表
側から当接させた状態で、上記グリップ本体1の使用位
置への回動動作により脚部5の移動当て部7cで移動補
助片27aを移動させることで反挿入方向に移動されて
上記張出部29が可撓性係止片19間に分け入り、張出
部29で可撓性係止片19間を押し広げて係止爪19a
のロック保持用突起19bが張出部29のロック保持用
溝29aに係止し、これにより、張出部29がロック位
置である係止爪19a間に保持されて、つまりロックピ
ン23がロック状態に保持されて可撓性係止片19を上
記取付孔p1周縁に係止保持するようになっている。
が車体組付ラインに搬入される前に予め取付座本体9の
貫通孔17に挿入されて抜け落ちないようになってい
る。つまり、ロックピン23は、グリップ本体1の取付
座3A,3Bへの取付け前に貫通孔17に表側から挿入
されてロックピン先端の張出部29が2つの可撓性係止
片19間を押し広げながら係止爪19a間を通過し、上
記張出部29が係止爪19a間を通過することで間隔が
狭まった可撓性係止片19先端により反挿入方向への移
動が規制されて張出部29がロック保持用突起19b部
分を通過した位置(係止爪19aの外側)に保持される
ようになっている(図2参照)。また、上述の如くロッ
クピン23が挿入された取付座本体9、つまり取付座3
A,3Bにグリップ本体1を取り付けたアシストグリッ
プG(図3参照)を車体組付ラインでインナパネルPに
取り付ける際には、上記ロックピン23は、取付座本体
9の当接片21をインナパネルPの取付孔p1周縁に表
側から当接させた状態で、上記グリップ本体1の使用位
置への回動動作により脚部5の移動当て部7cで移動補
助片27aを移動させることで反挿入方向に移動されて
上記張出部29が可撓性係止片19間に分け入り、張出
部29で可撓性係止片19間を押し広げて係止爪19a
のロック保持用突起19bが張出部29のロック保持用
溝29aに係止し、これにより、張出部29がロック位
置である係止爪19a間に保持されて、つまりロックピ
ン23がロック状態に保持されて可撓性係止片19を上
記取付孔p1周縁に係止保持するようになっている。
【0034】図8右側の取付座3Bは、グリップ本体1
を回動支持するヒンジ構造が図8左側の取付座3Aと異
なるが、その他の構造については図8左側の取付座3A
と同様である。すなわち、図8右側の取付座3Bでは、
図8右側の脚部5を回動自在に支持する有底筒状の回動
支持部31が取付座本体9に備わっている。この回動支
持部31は奥部(図8左側)に向かって縮径する嵌合穴
31aを有している。この回動支持部31の底面には支
軸31bが外方に向かって突設されているとともに、上
記嵌合穴31a内には先端(図8右側)に向かって縮径
する嵌合軸31cが上記支軸31bと同軸になるように
突設されている。一方、図8右側の脚部5のスペーサ嵌
着孔7fには、先端(図8左側)に向かって縮径するス
ペーサ33基端が嵌着され、このスペーサ33には、奥
部(図8右側)に向かって縮径する嵌合穴33aが先端
から基端に亘って形成されている。このスペーサ33は
上記回動支持部31の嵌合穴31aに隙間をあけて挿入
されているとともに、嵌合穴31aには上記回動支持部
31の嵌合軸31cが隙間をあけて挿入されている。こ
れら2つの隙間は連続して1つの隙間を構成し、この連
続した隙間に例えばシリコン等の高粘度(100000cps 以
上が望ましい)の液体からなる粘性剤(図示せず)が封
入され、グリップ本体1が回動するときの回動抵抗とな
るトルクを発生するダンパが構成されている。このダン
パにより、グリップ本体1が使用位置から格納位置に回
動する際、捻りコイルバネ15の捻り力に抗してゆっく
りと格納位置に戻るようになっている。
を回動支持するヒンジ構造が図8左側の取付座3Aと異
なるが、その他の構造については図8左側の取付座3A
と同様である。すなわち、図8右側の取付座3Bでは、
図8右側の脚部5を回動自在に支持する有底筒状の回動
支持部31が取付座本体9に備わっている。この回動支
持部31は奥部(図8左側)に向かって縮径する嵌合穴
31aを有している。この回動支持部31の底面には支
軸31bが外方に向かって突設されているとともに、上
記嵌合穴31a内には先端(図8右側)に向かって縮径
する嵌合軸31cが上記支軸31bと同軸になるように
突設されている。一方、図8右側の脚部5のスペーサ嵌
着孔7fには、先端(図8左側)に向かって縮径するス
ペーサ33基端が嵌着され、このスペーサ33には、奥
部(図8右側)に向かって縮径する嵌合穴33aが先端
から基端に亘って形成されている。このスペーサ33は
上記回動支持部31の嵌合穴31aに隙間をあけて挿入
されているとともに、嵌合穴31aには上記回動支持部
31の嵌合軸31cが隙間をあけて挿入されている。こ
れら2つの隙間は連続して1つの隙間を構成し、この連
続した隙間に例えばシリコン等の高粘度(100000cps 以
上が望ましい)の液体からなる粘性剤(図示せず)が封
入され、グリップ本体1が回動するときの回動抵抗とな
るトルクを発生するダンパが構成されている。このダン
パにより、グリップ本体1が使用位置から格納位置に回
動する際、捻りコイルバネ15の捻り力に抗してゆっく
りと格納位置に戻るようになっている。
【0035】次に、上述の如く構成されたアシストグリ
ップGをインナパネルPに取り付ける要領について図2
〜5を参照しつつ説明する。
ップGをインナパネルPに取り付ける要領について図2
〜5を参照しつつ説明する。
【0036】まず、ロックピン23のキャップ部27の
移動補助片27aを図2一点鎖線の状態から図2二点鎖
線の状態へと薄肉部27bのところで挿入方向に倒し、
この状態からロックピン23を取付座本体9の貫通孔1
7に表側から挿入し、キャップ部27裏面が突片9f,
9gに当接するまで押し込む。この間、一対の可撓性係
止片19の外側には何ら規制物がないため、ロックピン
23のピン先端の張出部29が2つの可撓性係止片19
間を押し広げながらロック位置である係止爪19a間を
通過して係止爪19a先端の外側に突出する(図2実線
参照)。このとき、可撓性係止片19のロック保持用突
起19bが張出部29のロック保持用溝29aに瞬間的
に嵌り込むが、挿入力によりこの嵌合が解除されてロッ
クピン23はさらに挿入される。押し広げられた可撓性
係止片19は張出部29が通過した後、張出部29の押
圧力から解放されて復元力により元の間隔が狭まった位
置に戻る。この状態で、ロックピン23は、キャップ部
27裏面が突片9f,9gに当接していることでそれ以
上挿入方向に移動せず、張出部29が係止爪19a先端
に当接することで反挿入方向への移動も規制されて張出
部29を係止爪19a先端の外側に保持する。
移動補助片27aを図2一点鎖線の状態から図2二点鎖
線の状態へと薄肉部27bのところで挿入方向に倒し、
この状態からロックピン23を取付座本体9の貫通孔1
7に表側から挿入し、キャップ部27裏面が突片9f,
9gに当接するまで押し込む。この間、一対の可撓性係
止片19の外側には何ら規制物がないため、ロックピン
23のピン先端の張出部29が2つの可撓性係止片19
間を押し広げながらロック位置である係止爪19a間を
通過して係止爪19a先端の外側に突出する(図2実線
参照)。このとき、可撓性係止片19のロック保持用突
起19bが張出部29のロック保持用溝29aに瞬間的
に嵌り込むが、挿入力によりこの嵌合が解除されてロッ
クピン23はさらに挿入される。押し広げられた可撓性
係止片19は張出部29が通過した後、張出部29の押
圧力から解放されて復元力により元の間隔が狭まった位
置に戻る。この状態で、ロックピン23は、キャップ部
27裏面が突片9f,9gに当接していることでそれ以
上挿入方向に移動せず、張出部29が係止爪19a先端
に当接することで反挿入方向への移動も規制されて張出
部29を係止爪19a先端の外側に保持する。
【0037】これにより、ロックピン23を取付座本体
9の貫通孔17から抜け落ちないようにすることがで
き、取付座3A,3Bを車体組付ラインに搬入する前に
ロックピン23を紛失しないようにすることができる。
したがって、部品が不足したり、ロック状態になったロ
ックピン23の困難な引抜き作業をせずに済み、車体組
付けラインに支障を来さないようにすることができる。
9の貫通孔17から抜け落ちないようにすることがで
き、取付座3A,3Bを車体組付ラインに搬入する前に
ロックピン23を紛失しないようにすることができる。
したがって、部品が不足したり、ロック状態になったロ
ックピン23の困難な引抜き作業をせずに済み、車体組
付けラインに支障を来さないようにすることができる。
【0038】なお、上記移動補助片27aは、ロックピ
ン23が挿入するにつれて仕切壁9hに沿って移動し、
仕切壁9hと突片9gとの間に臨む。
ン23が挿入するにつれて仕切壁9hに沿って移動し、
仕切壁9hと突片9gとの間に臨む。
【0039】次いで、上述の如くしてロックピン23が
取付座本体9に組み付けられた取付座3A,3Bにグリ
ップ本体1を取り付けて図3の如くアシストグリップG
を構成する。図2〜5の取付座3Aは図8左側のもので
あり、したがって、図3では、回動支持部11の軸13
に捻りコイルバネ15が装着されている。図8右側の取
付座3Bでは、スペーサ33が回動支持部31に挿入さ
れてダンパ機能を備えている。この状態で、グリップ本
体1は捻りコイルバネ15の捻り力により取付座3A,
3Bに対し格納姿勢をとっている(図3参照)。
取付座本体9に組み付けられた取付座3A,3Bにグリ
ップ本体1を取り付けて図3の如くアシストグリップG
を構成する。図2〜5の取付座3Aは図8左側のもので
あり、したがって、図3では、回動支持部11の軸13
に捻りコイルバネ15が装着されている。図8右側の取
付座3Bでは、スペーサ33が回動支持部31に挿入さ
れてダンパ機能を備えている。この状態で、グリップ本
体1は捻りコイルバネ15の捻り力により取付座3A,
3Bに対し格納姿勢をとっている(図3参照)。
【0040】その後、図4に示すように、アシストグリ
ップGの取付座3A,3Bを天井材Tの取付孔t1に挿
入して取付座本体9の当接片21をインナパネルPの取
付孔p1周縁に表側から当接させるとともに、2つの可
撓性係止片19の係止爪19aを取付孔p1に挿入す
る。この際、ロックピン23の張出部29が係止爪19
aを通過してその外側に保持されているので、可撓性係
止片19は張出部29の押圧力は受けておらず、係止爪
19a間は狭まっていてしかもロックピン23の軸部2
5は係止爪19aが内側に撓んで上記取付孔p1を挿通
可能な大きさに設定されているため、インナパネルPの
取付孔p1に係止爪19aをスムーズに挿入することが
できる。
ップGの取付座3A,3Bを天井材Tの取付孔t1に挿
入して取付座本体9の当接片21をインナパネルPの取
付孔p1周縁に表側から当接させるとともに、2つの可
撓性係止片19の係止爪19aを取付孔p1に挿入す
る。この際、ロックピン23の張出部29が係止爪19
aを通過してその外側に保持されているので、可撓性係
止片19は張出部29の押圧力は受けておらず、係止爪
19a間は狭まっていてしかもロックピン23の軸部2
5は係止爪19aが内側に撓んで上記取付孔p1を挿通
可能な大きさに設定されているため、インナパネルPの
取付孔p1に係止爪19aをスムーズに挿入することが
できる。
【0041】しかる後、図5に示すように、グリップ本
体1を使用位置に回動させる。この回動動作により脚部
5の移動当て部7cが取付座本体9の進入口9dに進入
し、ロックピン23の移動補助片27aをロックピン2
3の反挿入方向へ移動させる。この際、ロックピン23
の移動補助片27aが突片9gの傾斜面に案内されてス
ムーズに移動するとともに、移動当て部7cが移動補助
片27aから外れることがない。
体1を使用位置に回動させる。この回動動作により脚部
5の移動当て部7cが取付座本体9の進入口9dに進入
し、ロックピン23の移動補助片27aをロックピン2
3の反挿入方向へ移動させる。この際、ロックピン23
の移動補助片27aが突片9gの傾斜面に案内されてス
ムーズに移動するとともに、移動当て部7cが移動補助
片27aから外れることがない。
【0042】これにより、ロックピン23が反挿入方向
に移動され、これに伴ってロックピン23の張出部29
が上記可撓性係止片19間に分け入って可撓性係止片1
9間を押し広げ、可撓性係止片19のロック保持用突起
19bが張出部29のロック保持用溝29aに係止して
張出部29をロック位置である係止爪19a間に保持
し、可撓性係止片19の係止爪19aを取付孔p1周縁
に係止保持させる。
に移動され、これに伴ってロックピン23の張出部29
が上記可撓性係止片19間に分け入って可撓性係止片1
9間を押し広げ、可撓性係止片19のロック保持用突起
19bが張出部29のロック保持用溝29aに係止して
張出部29をロック位置である係止爪19a間に保持
し、可撓性係止片19の係止爪19aを取付孔p1周縁
に係止保持させる。
【0043】その後はグリップ本体1を離すことでグリ
ップ本体1が捻りコイルバネ15の捻り力とダンパ機能
とにより図1のような格納位置に戻る。この状態からグ
リップ本体1を再度使用位置に回動しても、脚部5の移
動当て部7cがロックピン23の移動補助片27aをロ
ックピン23の反挿入方向へ移動させることがなく、ロ
ックピン23が外れたり、ロックピン23によりグリッ
プ本体1の回動が支障となることがない。
ップ本体1が捻りコイルバネ15の捻り力とダンパ機能
とにより図1のような格納位置に戻る。この状態からグ
リップ本体1を再度使用位置に回動しても、脚部5の移
動当て部7cがロックピン23の移動補助片27aをロ
ックピン23の反挿入方向へ移動させることがなく、ロ
ックピン23が外れたり、ロックピン23によりグリッ
プ本体1の回動が支障となることがない。
【0044】このように、グリップ本体1を使用位置に
回動させるだけで、ロックピン23の張出部29を自動
的にロック位置(係止爪19a間)に押し上げて可撓性
係止片19間を押し広げ、可撓性係止片19を取付孔p
1周縁に係止させることができるので、アシストグリッ
プGをインナパネルPにワンタッチで簡単に取り付ける
ことができる。また、アシストグリップGを構成するグ
リップ本体1とロックピン23付きの取付座3A,3B
だけあればよく、これ以外に他の取付治具や部品がいら
ず経済的なものとすることができる。
回動させるだけで、ロックピン23の張出部29を自動
的にロック位置(係止爪19a間)に押し上げて可撓性
係止片19間を押し広げ、可撓性係止片19を取付孔p
1周縁に係止させることができるので、アシストグリッ
プGをインナパネルPにワンタッチで簡単に取り付ける
ことができる。また、アシストグリップGを構成するグ
リップ本体1とロックピン23付きの取付座3A,3B
だけあればよく、これ以外に他の取付治具や部品がいら
ず経済的なものとすることができる。
【0045】なお、上記の実施形態では、係止片を係止
爪19aを有する2つの可撓性係止片19で構成した
が、一方の係止片を上記と同様の係止爪19aを有する
可撓性係止片19とし、他方の係止片を嵌合溝を有する
嵌合片としてもよい。この場合には、ロックピン23を
挿入した取付座3A,3Bを天井材Tの取付孔t1に挿
入して係止爪19a側の当接片21をインナパネルPの
取付孔p1周縁に表側から当接させるとともに、上記嵌
合片の嵌合溝をインナパネルPの取付孔p1周縁に嵌合
させ、この状態からグリップ本体1を使用方向に回動さ
せることでロックピン23の張出部29を上記嵌合片と
可撓性係止片との間に割り込ませ、上記可撓性係止片1
9の係止爪19aをインナパネルPの取付孔p1周縁に
裏側から係止させてインナパネルPを上記当接片21先
端と係止爪19a、及び係止片の嵌合片で挟持するよう
する。
爪19aを有する2つの可撓性係止片19で構成した
が、一方の係止片を上記と同様の係止爪19aを有する
可撓性係止片19とし、他方の係止片を嵌合溝を有する
嵌合片としてもよい。この場合には、ロックピン23を
挿入した取付座3A,3Bを天井材Tの取付孔t1に挿
入して係止爪19a側の当接片21をインナパネルPの
取付孔p1周縁に表側から当接させるとともに、上記嵌
合片の嵌合溝をインナパネルPの取付孔p1周縁に嵌合
させ、この状態からグリップ本体1を使用方向に回動さ
せることでロックピン23の張出部29を上記嵌合片と
可撓性係止片との間に割り込ませ、上記可撓性係止片1
9の係止爪19aをインナパネルPの取付孔p1周縁に
裏側から係止させてインナパネルPを上記当接片21先
端と係止爪19a、及び係止片の嵌合片で挟持するよう
する。
【0046】また、上記の実施形態では、可撓性係止片
19の係止爪19aのロック保持用突起19bをロック
ピン23の張出部29のロック保持用溝29aに係止さ
せることで、ロックピン23をロック位置(係止爪19
a間)に保持するようにしたが、係止爪を有する抜止め
(ロック保持用)片をロックピン23のキャップ部27
に設け、取付座本体9の周壁9bに形成した係止窓(ロ
ック保持用窓)に上記抜止め片の係止爪を係止させるこ
とで、ロックピン23をロック位置(係止爪19a間)
に保持するようにしてもよい。
19の係止爪19aのロック保持用突起19bをロック
ピン23の張出部29のロック保持用溝29aに係止さ
せることで、ロックピン23をロック位置(係止爪19
a間)に保持するようにしたが、係止爪を有する抜止め
(ロック保持用)片をロックピン23のキャップ部27
に設け、取付座本体9の周壁9bに形成した係止窓(ロ
ック保持用窓)に上記抜止め片の係止爪を係止させるこ
とで、ロックピン23をロック位置(係止爪19a間)
に保持するようにしてもよい。
【0047】さらに、ロックピン23の移動補助片27
a端部とグリップ本体1の脚部5の移動当て部7c端部
との一方に凹部を設けるとともに他方に凸部を設けて、
両者を凹凸嵌合させるようにすれば、ロックピン23を
反挿入方向に移動させる際に、移動当て部7cが移動補
助片27aから外れず、ロックピン23を確実にロック
位置まで移動させることができる。
a端部とグリップ本体1の脚部5の移動当て部7c端部
との一方に凹部を設けるとともに他方に凸部を設けて、
両者を凹凸嵌合させるようにすれば、ロックピン23を
反挿入方向に移動させる際に、移動当て部7cが移動補
助片27aから外れず、ロックピン23を確実にロック
位置まで移動させることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、グリップ本体が使用位置から格納位置に向かうよう
回動付勢される格納タイプの車両用アシストグリップに
おいて、グリップ本体を取付座に取り付ける前に取付座
本体の貫通孔にロックピンを挿入してロックピン先端の
張出部で係止片間を押し広げながら上記張出部をロック
位置を通過させ、上記張出部がロック位置を通過するこ
とで間隔が狭まった係止片先端により反挿入方向へのロ
ックピンの移動を規制して張出部をロック位置を通過し
た位置に保持するので、アシストグリップを車体組付ラ
インに搬入する前に、ロックピンを取付座本体の貫通孔
から抜け落ちないようにして紛失しないようにすること
ができる。また、ロックピンの張出部をロック位置を通
過した位置に保持しているので、係止片間が狭まってい
て係止片を車体パネルの取付孔にスムーズに挿入させる
ことができる。したがって、部品不足がなく、かつ困難
なピン引抜き作業をせずに済み、車体組付けラインに支
障を来さないようにすることができる。しかも、アシス
トグリップの取付座本体の係止片を車体パネルの取付孔
に挿入した後、グリップ本体を使用位置に回動させるだ
けで、ロックピンをロック位置に保持してアシストグリ
ップを車体パネルにワンタッチで簡単に取り付けること
ができる。
ば、グリップ本体が使用位置から格納位置に向かうよう
回動付勢される格納タイプの車両用アシストグリップに
おいて、グリップ本体を取付座に取り付ける前に取付座
本体の貫通孔にロックピンを挿入してロックピン先端の
張出部で係止片間を押し広げながら上記張出部をロック
位置を通過させ、上記張出部がロック位置を通過するこ
とで間隔が狭まった係止片先端により反挿入方向へのロ
ックピンの移動を規制して張出部をロック位置を通過し
た位置に保持するので、アシストグリップを車体組付ラ
インに搬入する前に、ロックピンを取付座本体の貫通孔
から抜け落ちないようにして紛失しないようにすること
ができる。また、ロックピンの張出部をロック位置を通
過した位置に保持しているので、係止片間が狭まってい
て係止片を車体パネルの取付孔にスムーズに挿入させる
ことができる。したがって、部品不足がなく、かつ困難
なピン引抜き作業をせずに済み、車体組付けラインに支
障を来さないようにすることができる。しかも、アシス
トグリップの取付座本体の係止片を車体パネルの取付孔
に挿入した後、グリップ本体を使用位置に回動させるだ
けで、ロックピンをロック位置に保持してアシストグリ
ップを車体パネルにワンタッチで簡単に取り付けること
ができる。
【図1】アシストグリップをインナパネルに取り付けた
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図2】取付座本体にロックピンを取り付けた状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図3】取付座にロックピンとグリップ本体とを取り付
けた状態を示す縦断面図である。
けた状態を示す縦断面図である。
【図4】グリップ本体の使用位置への回動初期状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図5】グリップ本体を使用位置に回動させてアシスト
グリップをインナパネルに取り付けた状態を示す縦断面
図である。
グリップをインナパネルに取り付けた状態を示す縦断面
図である。
【図6】グリップ本体の脚部の底面図である。
【図7】取付座本体の平面図である。
【図8】アシストグリップの全体図である。
1 グリップ本体 3A,3B 取付座 5 脚部 7c 移動当て部 9 取付座本体 11,31 回動支持部 17 貫通孔 19 係止片 23 ロックピン 27a 移動補助片 29 張出部 G アシストグリップ P インナパネル(車体パネル) p1 取付孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−24759(JP,A) 特開 平7−137566(JP,A) 特開 平7−243429(JP,A) 実開 平6−28320(JP,U) 実開 平3−121205(JP,U) 米国特許4981322(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/02
Claims (3)
- 【請求項1】 長手方向両端に脚部を有する長尺状グリ
ップ本体と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取付
座とを備え、車体パネルに上記取付座を取り付けた状態
で、上記グリップ本体が使用位置から格納位置に向かう
よう回動付勢される格納タイプの車両用アシストグリッ
プであって、 上記取付座は、上記脚部を回動自在に支持する回動支持
部が設けられるとともに、上記車体パネルの取付孔周縁
に表側から当接する取付座本体と、 上記取付座本体を表側から裏側へ向けて貫通する貫通孔
と、 上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突設され、上記車体
パネルの取付孔に挿入されて取付孔周縁に係止する少な
くとも2つの係止片と、 上記グリップ本体の取付座への取付け前に上記貫通孔に
表側から挿入されてピン先端の張出部が上記係止片間を
押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部がロッ
ク位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端によ
り反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック位置
を通過した位置に保持されるとともに、上記グリップ本
体が取り付けられた取付座の取付座本体を車体パネルの
取付孔周縁に表側から当接させた状態で、上記グリップ
本体の使用位置への回動動作により該グリップ本体の脚
部に形成された移動当て部と当接し該移動当て部により
反挿入方向に移動されて上記張出部が上記係止片間に分
け入り、係止片間を押し広げて張出部がロック位置に保
持されて係止片を上記取付孔周縁に係止保持するロック
ピンとを備えていることを特徴とする車両用アシストグ
リップ。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用アシストグリップ
において、 ロックピンのピン基端側には移動補助片が延設され、 一方、グリップ本体の脚部基端側には移動当て部が設け
られ、 上記移動当て部は、グリップ本体の使用位置への回動動
作により上記移動補助片に当接して上記ロックピンを反
挿入方向に移動させるようになっていることを特徴とす
る車両用アシストグリップ。 - 【請求項3】 長手方向両端に脚部を有する長尺状グリ
ップ本体と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取付
座とを備え、車体パネルに上記取付座を取り付けた状態
で、上記グリップ本体が使用位置から格納位置に向かう
よう回動付勢される格納タイプの車両用アシストグリッ
プを上記車体パネルに取り付ける車両用アシストグリッ
プの取付方法であって、 ロックピンを取付座本体の貫通孔に表側から挿入してピ
ン先端の張出部で上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突
設された少なくとも2つの係止片間を押し広げながら上
記張出部をロック位置を通過させ、上記張出部がロック
位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端により
ロックピンの反挿入方向への移動を規制して張出部をロ
ック位置を通過した位置に保持し、 次いで、グリップ本体を取付座に取り付けた後、取付座
本体を車体パネルの取付孔周縁に表側から当接させた状
態で、上記グリップ本体を使用位置に回動させ、その回
動動作により該グリップ本体の脚部に形成された移動当
て部を上記ロックピンに当接し、該移動当て部により該
ロックピンを反挿入方向に移動させて上記張出部を上記
係止片間に分け入らせ、係止片間を押し広げてロックピ
ンをロック位置に保持して係止片を上記取付孔周縁に係
止保持させることを特徴とする車両用アシストグリップ
の取付方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190776A JP3249807B2 (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 車両用アシストグリップ及びその取付方法 |
US09/693,903 US6405410B1 (en) | 1999-06-17 | 2000-10-23 | Retractable assist grip and mounting method thereof |
EP00123549A EP1155903A3 (en) | 2000-05-18 | 2000-10-27 | Retractable assist grip and mounting method thereof |
US09/961,060 US6526644B2 (en) | 1999-06-17 | 2001-09-24 | Retractable assist grip and mounting method thereof |
US09/961,057 US6477739B2 (en) | 1999-06-17 | 2001-09-24 | Retractable assist grip and mounting method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000190776A JP3249807B2 (ja) | 2000-06-26 | 2000-06-26 | 車両用アシストグリップ及びその取付方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002002349A JP2002002349A (ja) | 2002-01-09 |
JP3249807B2 true JP3249807B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=18690186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000190776A Expired - Fee Related JP3249807B2 (ja) | 1999-06-17 | 2000-06-26 | 車両用アシストグリップ及びその取付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249807B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107415793B (zh) * | 2016-05-24 | 2023-10-17 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种辅助拉手安装结构 |
-
2000
- 2000-06-26 JP JP2000190776A patent/JP3249807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002002349A (ja) | 2002-01-09 |
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