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JP3243103B2 - 血糖値の制御装置 - Google Patents

血糖値の制御装置

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JP3243103B2
JP3243103B2 JP01268394A JP1268394A JP3243103B2 JP 3243103 B2 JP3243103 B2 JP 3243103B2 JP 01268394 A JP01268394 A JP 01268394A JP 1268394 A JP1268394 A JP 1268394A JP 3243103 B2 JP3243103 B2 JP 3243103B2
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glucose
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insulin
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吉彦 鈴木
由照 野添
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血糖値の制御装置に関す
る。さらに詳しくは、糖尿病患者などの血糖値を自動的
に、かつ簡易に管理することができる血糖値の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】血糖値の不安定な患者、たとえば糖尿病
患者には、入院中、または手術前、手術中もしくは手術
後の血糖管理に対して、絶食、高カロリー輸液投与、イ
ンシュリン投与などの治療が適宜行なわれている。
【0003】たとえば、従来の治療用装置としては、患
者の腕の静脈内に挿入された針から連続的に血液をポン
プにより採取し、それにヘパリン液を入れて凝固しない
ようにしている。そして、血糖値をセンサーで測定した
あと、コンピューターによる演算にしたがって、必要な
インシュリンまたはグルコースをポンプにより患者の体
内に投与させるようにしたものがある。
【0004】そのため、前記装置は採取用、ヘパリン液
注入用、血糖値測定後の廃液用などの専用ポンプや血糖
値測定センサーの電極を校正・洗浄するための標準液な
どを装備している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記装
置は、多数の専用ポンプや校正液などにより装置自体が
重く、また大きくなりやすいため、院内での患者の治療
が内科、外科、ICU、CCUなどにわたって行なわれ
るばあい、持ち運びにくいという問題がある。
【0006】また、校正・洗浄などの設定キーが多くな
り、装置の操作がしにくいという問題がある。
【0007】さらに、前記装置は血糖値を連続測定する
ことから、採取する血液総量も多くなりやすくなるとい
う問題がある。
【0008】本発明は、叙上の事情に鑑み、病院内の多
部署にわたって血糖管理が自動的に行なえるように、小
型で、かつ操作が簡略化され、採血量の少ない安全な血
糖値の制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の血糖値の制御装
置は、(a)患者の身体に挿入される第1の留置針から
採血しかつ当該留置針へ返血するための空気ポンプと、
(b)前記第1の留置針にインシュリンを注入するイン
シュリン注入器と、(c)患者の身体に挿入される第2
の留置針にグルコースを注入するグルコース注入器と、
(d)前記血液に含まれる血糖値を測定するグルコース
センサーと、(e)測定された血糖値に応じてインシュ
リンまたはグルコースの所要注入量を演算し、該演算値
に基づいて患者の身体に投与する前記注入量を制御する
制御手段とからなり、前記第1の留置針と、前記グルコ
ースセンサーと、前記第1の留置針および第2の留置針
をフラッシングするための生理食塩水の生食バッグとに
は互いに連通するチューブが連結されており、かつ、前
記グルコースセンサーが、間欠的に測定可能な複数個の
センサーが配置されてなることを特徴としている。
【0010】また、本発明の血糖値の制御装置は(a)
患者の身体に挿入される第1の留置針から採血しかつ当
該留置針へ返血するための空気ポンプと、(b)前記第
1の留置針にインシュリンを注入するインシュリン注入
器と、(c)患者の身体に挿入される第2の留置針にグ
ルコースを注入するグルコース注入器と、(d)前記血
液に含まれる血糖値を測定するグルコースセンサーと、
(e)測定された血糖値に応じてインシュリンまたはグ
ルコースの所要注入量を演算し、該演算値に基づいて患
者の身体に投与される前記注入量を制御する制御手段と
からなり、前記第1の留置針と、前記グルコースセンサ
ーと、前記第1の留置針および第2の留置針を定期的に
フラッシングするための生理食塩水の生食バッグとには
互いに連通するチューブが連結されており、かつ、前記
生食バッグに連通するチューブにチャンバーが形成され
ているとともに、該チャンバーと前記空気ポンプとのあ
いだに、定容量容器と、該定容量容器と並列に並べられ
る3方電磁弁とからなる圧力制御機構が備えられてなる
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】空気ポンプを吸気作動させて、第1の留置針か
ら血液を採取する。採取された血液はグルコースセンサ
ー側のチューブに送り込まれたのち、センサー上に点着
される。グルコースセンサーは、血液に含まれる血糖値
を測定し、その測定血糖値を制御手段に送信する。ま
た、グルコースセンサーは、次回の血糖値の測定のため
に、つぎのセンサーを所定位置にセットし血液点着部に
移動させる。なお、測定前に移動させても構わない。
【0012】制御手段では、前記測定血糖値に応じてイ
ンシュリンまたはグルコースの注入量を演算し、その演
算値に基づいてインシュリン注入器またはグルコース注
入器を作動させて、患者にインシュリンまたはグルコー
スを適切に投与する制御を行う。
【0013】つぎに空気ポンプを排気作動させて、採血
した血液を患者に返血する。
【0014】そして、侵入拡散してくる血液の凝固を防
止するために第1および第2の留置針から定期的に生理
食塩水を患者の身体に注入(フラッシング)する。
【0015】前記採血および返血は、空気ポンプを作動
してチャンバー内の陰圧および陽圧により行うようにし
ている。そして、採血のときは、圧力制御機構の定容量
容器により最大の採血量を制限して、採血し過ぎを防止
している。
【0016】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明の血糖値の制
御装置を説明する。
【0017】図1は本発明の血糖値の制御装置の一実施
例を示す斜視図、図2は図1におけるグルコースセンサ
ーを示す説明図、図3は図1における圧力制御機構を示
す説明図である。
【0018】図1に示すように、本発明の血糖値の制御
装置1は、患者Mから採血し、かつ患者Mに返血するた
めの空気ポンプ2と、血糖値を測定するグルコースセン
サー3と、該血糖値からインシュリンまたはグルコース
の注入量を算出し、該演算値に基づいてインシュリン注
入器4またはグルコース注入器5から体内へ投与する所
要注入量を制御する制御手段6とから構成されている。
【0019】前記血糖値の制御装置1は、移動自在なス
タンド7に固定されている。また、このスタンド7の上
部には、生理食塩水が入っている生食バッグ8が吊り下
げられている。
【0020】患者Mの腕に挿入される第1の留置針9に
は、採血チューブ10と前記インシュリン注入器4から
引き出されるインシュリン注入チューブ11とが連結さ
れている。さらに患者Mの腕に挿入される前記第2の留
置針12には、前記グルコース注入器5からのグルコー
ス注入チューブ13と前記生食バッグ8に差し込まれて
いる生食チューブ14とが連結されている。
【0021】前記採血チューブ10は、その一端が前記
グルコースセンサー3内に延びるセンサーチューブ15
と前記生食バッグ8に差し込まれるチャンバーチューブ
16とに分かれている。
【0022】前記センサーチューブ15は、その先端が
廃液バッグ17内に差し込まれている。
【0023】一方、前記チャンバーチューブ16は、そ
の途中にチャンバー18が形成されており、このチャン
バー18に前記空気ポンプ2が圧力制御機構19とエア
フィルター20とを介して連結されている。
【0024】前記採血チューブ10、生食チューブ1
4、センサーチューブ15およびチャンバーチューブ1
6には、それぞれソレノイドバルブ(以下、単にバルブ
という)21、22、23、24が連結されている。
【0025】なお、前記採血チューブ10、センサーチ
ューブ15、チャンバーチューブ16の内径は、本発明
においてとくに限定されるものではないが、それぞれ概
ね0.1〜3.0mm、0.1〜1.5mm、0.5〜
5.0mmが目安である。
【0026】前記グルコースセンサー3は、図1〜2に
示すようにセンサーボックス25内に収納されており、
ケース26に回転自在な円盤27と、その円盤27上に
周方向等間隔に配置される複数個の使い捨てセンサー2
8とから構成されている。また、ケース26には、セン
サー28の電極29が前記センサーチューブ15に設け
られる血液点着部30に臨めるように切欠部31が形成
されている。
【0027】前記センサー28としては、酵素電極式グ
ルコースセンサー(たとえば(株)エー・アンド・デイ
製のG2電極)、酸素電極式グルコースセンサーや過酸
化水素電極式グルコースセンサーなどが用いられる。
【0028】前記圧力制御機構19は、図3に示すよう
に定容量容器32と該定容量容器32と並列に並べられ
ている3方電磁弁(以下、単に電磁弁という)33、3
4とから構成されている。
【0029】前記定容量容器32は、その上部が前記空
気ポンプ2の吸気路35と排気路36とに連通してお
り、この吸気路35および排気路36にはそれぞれ前記
電磁弁33、34が連結されている。また、定容量容器
32は、その下部が前記エアフィルター20に連通して
いる。さらに、定容量容器32は、その内部において膨
張および収縮できる内側風船部37が前記下部のチュー
ブに連結されている。なお、図中の矢印は空気の流れを
示す。
【0030】前記制御手段6は、インシュリンおよびグ
リコースの注入量を算出する演算回路と、該演算回路で
算出される演算値に基づいて前記インシュリン注入器4
およびグルコース注入器5からのインシュリンまたはグ
ルコースの所要注入量を制御する制御回路と、前記空気
ポンプ2の吸・排切換やバルブ21、22、23、24
および電磁弁33、34の開・閉切換を制御する切換回
路とから構成されている。
【0031】なお、38はタッチ操作ディスプレイであ
り、39はプリンタである。
【0032】また、図1ではグルコース注入器5が外付
けになっているが、制御装置1自体に内蔵してもよい。
【0033】つぎに本発明の血糖値の制御装置の動作を
説明する。
【0034】まず、電源投入とともに、前記バルブ2
1、22、23、24を開状態(以下、単にONとい
う)にする。つぎに生食チューブなどの回路(流路)を
バルブ21、22、23、24にセットする。セット確
認後、タッチ操作ディスプレイ38の確認キーにより、
バルブ21、22、23、24を閉状態(以下、単にO
FFという)にする。電磁弁34をONにし、前記空気
ポンプ2を作動させてチャンバー18周辺の回路および
バルブへの接続状態の確認を行なうためリークテストを
行なう。リークテスト終了後、空気ポンプ2の作動を停
止させる。ここで、前記制御手段6におけるインシュリ
ン注入量などのプログラム設定値を確認しておく。その
のち、チャンバーチューブ16および生食チューブ14
を生食バック8に穿刺する。バルブ24をONにする。
そして、バルブ23を一定時間ONにし、生理食塩水が
チャンバーチューブ16からセンサーチューブ15へと
流れ、廃液バック17に滲み出してきたなら、バルブ2
3を閉じる。
【0035】つぎにバルブ21をONにし、生理食塩水
が採血チューブ10側へ流れて第1の留置針9から滲み
出してきたならバルブ21をOFFにする。
【0036】以上により採血チューブ10、センサーチ
ューブ15およびチャンバーチューブ16は生理食塩水
により洗浄されるとともに、生理食塩水が充填される。
【0037】つぎにバルブ22をONにし、一定時間後
に第2の留置針12から生理食塩水が滲み出してきたら
バルブ22をOFFにする。これにより、生食チューブ
14は生理食塩水により洗浄されるとともに、生理食塩
水が充填される。
【0038】つぎにインシュリン注入器4を作動させ
て、一定時間後にインシュリン注入チューブ11内にイ
ンシュリンが充填すると、停止キーによりインシュリン
注入器4を停止させる。同様にグルコール注入器5を作
動させて、一定時間後にグルコース注入チューブ13内
にグルコールが充填すると、停止キーによりグルコール
注入器5を停止させる。
【0039】なお、プライミングの後に留置針に接続す
るとき、採血チューブ10や生食チューブ14の開口側
先端ぎりぎりまで生理食塩水を満たしたい時などから、
生理食塩水を採血チューブ10や生食チューブ14内に
追加注入する必要があるばあいがある。このばあい前記
タッチ操作ディスプレイ37上のキー設定により必要量
を追加させる動作は、バルブ22をONから停止キーに
よりOFFにするか、またはバルブ21をONから停止
キーによりOFFにするかによって行なうことができ
る。そののち、インシュリン、グルコースの注入量を0
設定する。
【0040】以上により血糖値を管理するための初期準
備が整う。
【0041】つぎにインシュリンおよびグルコースを投
与する動作を説明する。
【0042】まず、前記第1の留置針9および第2の留
置針12を患者Mの腕に穿刺する。
【0043】採血としては、空気ポンプ2を作動させ
て、電磁弁33をONにするとともに、電磁弁34をO
FFにし、一定時間後に電磁弁33をOFFにする。こ
れによりチャンバー18内に陰圧を発生させたのち、バ
ルブ21をONにして、採血チューブ10内に血液を採
取するようにさせている。このときの血液の採取量は、
前記定容量容器32の内側風船部37の容量に依存す
る。まず、採血開始前に内側風船部37の空気を完全に
抜いておく。つぎに定容量容器32に、空気ポンプ2に
より陰圧を加え、内側風船部37にも陰圧を発生させ
る。この陰圧分は採血チューブ10のラインにそのまま
加わるため、採血吸引圧となる。ここで、内側風船部3
7の容量は決まっていることから、最大でも定容量容器
32の容量分だけ体外に取り出すことができる。
【0044】なお、容量分に相当する血液を取り出す前
に、前記バルブ21をOFFにすれば、採血量を制御す
ることができる。なお、血液は、バルブ21、23をO
Nにすることにより血圧だけでも身体から採り出すこと
ができるので、血圧も合わせて用いることができる。
【0045】採血が終了したのちは、電磁弁34をON
にしてチャンバー18内の陰圧を解除する。
【0046】つぎにバルブ23をONにすることによ
り、採取された血液は、患者Mの血圧によりセンサーチ
ューブ15側へと送り込まれる。血液が血液点着部30
に送られると、前記グルコースセンサー3が前方(図2
中のA方向)に移動し、かつ新たなセンサー28の電極
29が移動し、血液点着部30に位置する。血液が点着
されたら血糖測定を開始しグルコースセンサー3を元の
位置(図2中のB方向)に移動させて血液点着部30か
ら離す。
【0047】測定終了後血糖測定値は制御装置1の制御
手段6に送信されて、血糖値に応じて患者Mに投与しな
ければいけない所定のインシュリンまたはグルコースの
注入量に演算される。また、このとき注入の速度も決定
される。
【0048】そして、前記制御手段6によりインシュリ
ン注入器4またはグルコース注入器5を作動させて、患
者Mにインシュリンまたはグルコースの投与が開始され
る。
【0049】また、前記制御手段6はグルコースセンサ
ー3から血糖値の信号を受けると、バルブ24をONに
し、一定時間経過後にバルブ21をOFFにしてから、
バルブ23をONにするように信号を出す。これによ
り、生理食塩水がその落差圧(重力)によりチャンバー
チューブ16からセンサーチューブ15へと流れる。そ
の結果、センサーチューブ15内の血液が廃液バッグ1
7に排出されて、センサーチューブ15を洗浄すること
ができる。洗浄後は、バルブ23、24をOFFにす
る。
【0050】つぎに、電磁弁33をOFFにするととも
に、電磁弁34をONにして、空気ポンプ2の作用によ
りチャンバー18内を陽圧にする。そして、バルブ21
をONにすると、陽圧力によりチャンバーチューブ16
内の生理食塩水が押し出されて、採血チューブ10内の
血液が患者Mの体内に返血される。これは同時に採血チ
ューブ10を洗浄する働きもする。なお、チャンバー1
8内の陽圧は、バルブ24を開いて生理食塩水の落差圧
も用いることができる。
【0051】また、チャンバー18の下側にバルブを設
けることにより、チャンバー18まで血液がいかないよ
うにすることができるため、返血時にチャンバー18内
に残血する心配がなくなり、ひいては短時間で返血がで
きて、採血・返血をよりスムースに行なうことができ
る。
【0052】以上の採血、インシュリンおよびグルコー
スの投与、返血の動作を設定時間内に定期的に行なう。
【0053】さらに本実施例では、第1の留置針9およ
び第2の留置針12のフラッシングを定期的に行なって
いる。
【0054】フラッシングとは、血液がその血圧や拡散
により身体との接続部位である第1および第2の留置針
9、12やその接続チューブに侵入して凝固するのを回
避するために生理食塩水を第1および第2の留置針9、
12に注入して、血液を体内に戻す動作をいう。
【0055】第1の留置針9をフラッシングするばあい
は、バルブ24およびバルブ21をONにすることによ
り行なわれる。すなわち、生食バック8から生理食塩水
が落差圧により採血チューブ10内の生理食塩水を押し
出して、第1の留置針9内に拡散した血液を体内に戻す
ように行なわれる。なお、生理食塩水の落差圧が足りな
いばあい(たとえば生食バック8の位置と、患者の心臓
位置にあまり差がないばあいや患者の血圧が高いばあ
い)は、空気ポンプ2を作動させてもよい。一般には作
動させる必要はない。
【0056】第2の留置針12をフラッシングするばあ
いは、バルブ22をONにすることにすることにより行
なわれる。すなわち、前述と同様生理食塩水の落差圧に
より生食チューブ14内の生理食塩水を押し出して、第
2の留置針12内の血液を体内に戻すように行なわれ
る。
【0057】フラッシングが終了すると、前記バルブ2
1、22、24をOFFにする。
【0058】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明では各セン
サー使用前、校正使用後の洗浄、ならびに装置停止時の
保存などのキャリブレーションやメンテナンスを不要に
することができるため、校正・洗浄の標準液や専用ポン
プなどを装備する必要がなく、また校正設定、キー入力
などの作業も必要なく装置を小型で、操作しやすくする
ことができる。
【0059】また、血糖値測定に必要な血液量以外はほ
とんど、患者の身体に返血するため、採取血液の総量が
極力少なくできて、患者の負担を少なくすることができ
る。さらに、凝固のためのヘパリン液を注入する専用ポ
ンプを装備しなくてもよいので、一層の小型化が図れ
る。
【0060】また、返血は生理食塩水により行ない、採
血中以外は採血チューブなどには生理食塩水が充填され
ている状態である。そのため、身体との接続部位である
留置針より採血チューブなどに除々に侵入して来るであ
ろう血液に対しては、定期的に生理食塩水でフラッシン
グをしてやることにより、身体外に血液が出て、異物と
接触している時間は、極力短くすることができるように
したため、血液凝固を極力抑えることができる。
【0061】さらには、採血にチュービングポンプなど
を使用せず、定容量容器に、圧力を発生させて最大でも
その容量分だけ採血を行なうため、不慮の事故による誤
動作などに対する採血し過ぎを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血糖値の制御装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1におけるグルコースセンサーを示す説明図
である。
【図3】図1における圧力制御機構を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 制御装置 2 空気ポンプ 3 グルコースセンサー 4 インシュリン注入器 5 グルコース注入器 6 制御手段 8 生食バッグ 9 第1の留置針 10 採血チューブ 11 インシュリン注入チューブ 12 第2の留置針 13 グルコース注入チューブ 14 生食チューブ 15 センサーチューブ 16 チャンバーチューブ 18 チャンバー 19 圧力制御機構 28 センサー 32 定容量容器 33、34 電磁弁
フロントページの続き (72)発明者 野添 由照 東京都豊島区東池袋3丁目23番14号 株 式会社エー・アンド・デイ内 (72)発明者 小林 進 大阪市北区本庄西三丁目9番3号 株式 会社ニッショー内 (56)参考文献 特開 昭54−82885(JP,A) 特開 昭51−125993(JP,A) 特開 昭53−132198(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/36 565 G01N 21/35

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)患者の身体に挿入される第1の留
    置針から採血しかつ当該留置針へ返血するための空気ポ
    ンプと、(b)前記第1の留置針にインシュリンを注入
    するインシュリン注入器と、(c)患者の身体に挿入さ
    れる第2の留置針にグルコースを注入するグルコース注
    入器と、(d)前記血液に含まれる血糖値を測定するグ
    ルコースセンサーと、(e)測定された血糖値に応じて
    インシュリンまたはグルコースの所要注入量を演算し、
    該演算値に基づいて患者の身体に投与される前記注入量
    を制御する制御手段とからなり、前記第1の留置針と、
    前記グルコースセンサーと、前記第1の留置針および第
    2の留置針を定期的にフラッシングするための生理食塩
    水の生食バッグとには互いに連通するチューブが連結さ
    れており、かつ、前記グルコースセンサーが、間欠的に
    測定可能な複数個のセンサーが配置されてなることを特
    徴とする血糖値の制御装置。
  2. 【請求項2】 (a)患者の身体に挿入される第1の留
    置針から採血しかつ当該留置針へ返血するための空気ポ
    ンプと、(b)前記第1の留置針にインシュリンを注入
    するインシュリン注入器と、(c)患者の身体に挿入さ
    れる第2の留置針にグルコースを注入するグルコース注
    入器と、(d)前記血液に含まれる血糖値を測定するグ
    ルコースセンサーと、(e)測定された血糖値に応じて
    インシュリンまたはグルコースの所要注入量を演算し、
    該演算値に基づいて患者の身体に投与される前記注入量
    を制御する制御手段とからなり、前記第1の留置針と、
    前記グルコースセンサーと、前記第1の留置針および第
    2の留置針を定期的にフラッシングするための生理食塩
    水の生食バッグとには互いに連通するチューブが連結さ
    れており、かつ、前記生食バッグに連通するチューブに
    チャンバーが形成されているとともに、該チャンバーと
    前記空気ポンプとのあいだに、定容量容器と、該定容量
    容器と並列に並べられる3方電磁弁とからなる圧力制御
    機構が備えられてなることを特徴とする血糖値の制御装
    置。
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