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JP3241389B2 - 粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器 - Google Patents

粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器

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JP3241389B2
JP3241389B2 JP50347398A JP50347398A JP3241389B2 JP 3241389 B2 JP3241389 B2 JP 3241389B2 JP 50347398 A JP50347398 A JP 50347398A JP 50347398 A JP50347398 A JP 50347398A JP 3241389 B2 JP3241389 B2 JP 3241389B2
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liquid product
membrane
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gas
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D51/00Closures not otherwise provided for
    • B65D51/16Closures not otherwise provided for with means for venting air or gas
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    • B65D51/1616Closures not otherwise provided for with means for venting air or gas whereby the interior of the container is maintained in permanent gaseous communication with the exterior by means of a filter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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    • B65D77/22Details
    • B65D77/225Pressure relief-valves incorporated in a container wall, e.g. valves comprising at least one elastic element

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  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、通気手段を含む容器に関する。
発明の背景 閉鎖容器と内側と周囲圧力との間に存在する圧力差を
応じて容器が変形する問題は、パッケージング産業で周
知である。このような容器の変形は、プラスチックや金
属等の特定の容器材料については回復不能である。薄壁
の部分的に可撓性の容器が、特にこの問題の作用を受け
る。
上文中に言及した容器の内部と外部との間には、多く
の可能な要因で圧力差が生じる。容器の内容物は、例え
ば、化学的に不安定であったり、容器の頭上空間内に存
在するガスと反応したり、特殊な場合には容器の材料そ
れ自体と反応することがある。科学反応には、液状の内
容物がガスを発生して容器を過圧状態にする反応、或い
は頭上空間内のガスを吸収することによって容器内に負
圧を発生する反応のいずれかが含まれる。
容器の充填中及びシール中の温度が輸送中及び貯蔵中
の外部温度と僅かに異なる場合に容器の内側の圧力と周
囲大気圧との間に圧力差が生じる。容器の充填時の周囲
圧力が、別の地勢学的場所での周囲圧力と異なることに
よっても圧力差が生じる可能性がある。
従来技術では、容器の内部と外部との間に圧力差が発
生しないようにするバルブシステムを使用する幾つかの
解決策が提案されてきた。ガスを逃がすことによって、
容器の内側で発生した圧力を解放できる様々な通気キャ
ップに関する提案もなされている。例えば、フランス特
許第2 259 026号、米国特許第4,136,796号、ドイツ
国特許第2 509 258号には、オリフィスを外部に対し
て覆うガス透過性の膜を含む自動通気閉鎖体が開示され
ている。これらの膜は、液体に対して不透過性であるが
ガスに対して透過性の材料で製作されている。従って、
容器は、耐漏性を損なうことなくガスを外部に逃がす孔
を有する。別の例が欧州特許第593 840号に開示されて
いる。これには、圧力を発生する液体を収容する容器が
開示されている。この容器は、微小なチャンネルででき
たネットワークを有する。微小なチャンネルでできたこ
のネットワークは、ガスに対して透過性であるが液体不
透過性である。
液体製品がこれらの膜又は微小なチャンネルの末端と
接触すると、膜は、それらのガス透過性を少なくとも部
分的に失う。詳細に述べると、カーボネート及び/又は
ペルカーボネート及び/又はペルボレート等の粒状固形
物が懸濁した液体製品を膜から完全にドレンして容器に
戻すことはできない。膜の孔が、液体から付着した粒状
固形物によって塞がれることがわかっている。このよう
にして、容器はそれらの通気性能を失うのである。この
ように通気性能が失われると、本体の外部と内部との間
に圧力差が発生し、これによって容器が変形する。
製品と膜との間の接触は、充填済の容器が輸送中に震
動される際に製品が膜に跳ね掛かることによって生じ
る。輸送中に通常生じる跳ね掛かりの量は、容器の通気
性能を完全に損なうのに十分である。製品は、容器を上
下逆にして収納する際にも膜と接触する。例えばバルブ
等の他の空気システムにも同様の欠点があることがわか
っている。
上文中に言及したように、膜の通気性能に影響を及ぼ
す重要なパラメータは、膜と接触した製品が、製品中に
懸濁した粒状固形物を膜に付着させることである。従っ
て、本発明の目的は、粒状固形物を含む液体製品を収容
する、製品を通気手段によって通気できる容器を提供
し、これによって、液体製品中の粒状固形物の通気手段
への付着を実質的に減少することである。
発明の概要 本発明は、液体製品を収容する容器を提供する。この
容器は、液体製品を通気手段によって通気できる。通気
手段により、容器の内側の圧力が周囲圧力と異なる場合
にガスを容器の内部と外部との間で通過させることがで
きる。通気手段は、ガスに対して透過性であるが、液体
製品に対して不透過性である。液体製品は、カーボネー
ト、ペルカーボネート、ペルボレート、及びこれらの混
合物からなる群から選択された粒状固形物を含む。粒状
固形物の大きさは、400μm以下である。
図面の簡単な説明 第1a図、第1b図、及び第1c図は、通気手段を持つ本発
明による容器の様々な実施形態(部分的に示す)の側断
面図である。
第2a図乃至第2c図は、本発明による液体製品と接触し
た通気手段の通気性能を計測するための気泡点試験法の
順序を示す図である。
発明の詳細な説明 下文において、第1a図乃至第1c図は、容器の一部に関
する。「容器」という用語は、液体製品を収容できる任
意の中空本体、及び容器を閉鎖する場合の容器の任意の
他の部品を含むものと理解されたい。このような他の部
品は、容器と取り外し自在に係合でき且つ容器の開閉を
可能にする閉鎖体、例えばキャップ又は蓋である。閉鎖
体は、好ましくは、容器と漏れ止めをなして掛合してい
る。閉鎖体は、ねじ着脱式又はスナップ着脱式であるの
がよい。更に、フリップトップキャップ閉鎖体又はタレ
ットキャップ閉鎖体が容器の可能な閉鎖体である。
第1a図は容器の側断面図であり、容器(10)(一部だ
けを示す)は、中空本体(11)を含む。この中空本体
は、側壁(18)及び底壁(第1a図には示さず)を含む。
容器は、その閉鎖時に上壁(17)を更に有する。中空本
体は、任意の液体製品を収容できる。好ましくは、中空
本体は、容器の内側と周囲圧力との間で生じる圧力差に
応じて変形する程度に可撓性である。例えば薄いプラス
チック材料製の袋もまた本発明に含まれる。この他に、
容器の適当な形状には、本質的に円筒形の形状、テーパ
した円筒形形状、楕円形形状、正方形形状、矩形形状又
は平らな楕円形形状が含まれる。
本発明の好ましい実施形態では、容器(10)は注ぎ口
を有する。好ましくは、容器は、プラスチック、金属、
紙、又は層をなしたこれらの材料の組み合わせ、積層
体、又は同時押出物からできている。更に、材料はリサ
イクルできるのがよい。容器及びその部品についての好
ましい材料には、ポリエチレン(高密度ポリエチレン又
は低密度ポリエチレン)、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、押出適性PE
T、ポリプロピレン、ポリカーボネート、及びナイロン
等のプラスチックが含まれる。これらのプラスチック
は、個々に、又は同時押出物として、層をなして、又は
積層体として組み合わせて使用できる。
別の重要な特徴として、容器(10)は、通気手段(2
0)を有する。この通気手段は、容器の内側の圧力を外
部周囲圧力と等しくできる。従って、通気手段は、容器
の内側で過圧並びに負圧が発生しないようにすることが
できる。確かに、通気手段は、収容された製品から放出
されたガスを容器の内側から外側へ逃がすことができ、
又は外側から内側に入れることができる。通気手段は容
器の上部分に配置されており、容器が直立位置にあると
き、収容された製品のレベルの上方にある。確かに、過
圧や負圧をもたらすガスは、容器の上領域に溜まる。従
って、ガスを外部又は内部に通すことが簡単になる。
好ましくは、通気手段は、少なくとも一つのオリフィ
ス(21)及び膜(22)を含む。オリフィスは、本体の内
部を外部に連絡する。詳細には、オリフィス(21)は、
容器の内側の圧力を外部周囲圧力と等しい圧力又は容器
の大きさ変形が生じる圧力以下に維持するため、ガスを
容器の内部から外部に又は外部から内部に通すことがで
きる。オリフィスは、上壁又は側壁に配置するのがよ
い。別の好ましい態様として、オリフィスは、容器の中
空本体(11)の別体の部品であり、これによって、閉鎖
体等の中空本体上に部品を取り付けるのか或いは係合さ
せることができる。オリフィスの寸法は、ガスを通すの
に適当でなければならない。
膜(22)はオリフィスを覆い、中空本体(11)の内容
物と中空本体(11)の内部又は外部のオリフィス(21)
との間に配置されている。膜は、液体に対して実質的に
不透過性であるが、ガスに対して透過性である。従っ
て、膜は、実質的に液体不透過性の障壁を提供できると
同時に、ガスを通すことができる。好ましくは、膜は、
中空本体の内側と外側との間の最大5×105Pa(500mba
r)の圧力差まで、好ましくは、最大106Pa(1bar)の圧
力差まで実質的に液体不透過性である。膜は、少なくと
も巨視的に見た場合に平らな表面である。更に、膜は、
欧州特許第593 840号に記載されているような、ガス透
過性であるが液体に対しては実質的に体液不透過性の微
小チャンネルでできたネットワークからなるのがよい。
膜は、ジグザグ表面をなすように巨視的に波形が付けて
あるのがよく、この場合、膜は、水平方向に関する傾斜
が異なる互いに連結された幾つかの平面によって構成さ
れている。
好ましくは、膜(22)は、オリフィス(21)を覆うの
に使用できる薄い層に形成できる任意の材料でできてい
る。膜は、小さな圧力差に応じてもガス流に対して透過
性でなければならない。好ましくは、膜は、5×104Pa
(50mbar)更に好ましくは5×103Pa(5mbar)程度の低
い圧力差でガスを流すことができなければならない。膜
の厚さは選択事項であるが、好ましくは、0.2mm乃至2mm
の範囲内にある。膜は、本質的には、薄い層に形成でき
る任意の材料で形成できる。こうした材料には、プラス
チック、紙、又は多孔質金属が含まれる。膜についての
好ましい材料には、微孔質プラスチックフィルムが含ま
れる。膜の微孔の大きさは、低い圧力差でもガスを通す
ことができると同時に高度の液体不透過性を提供するよ
うな大きさでなければならない。好ましくは、微孔は0.
1μm乃至5μmであり、更に好ましくは、0.2μm乃至
1μmである。好ましくは、膜の円形形状である。しか
しながら矩形、三角形等の他の形状を容器又はキャップ
に採用し、及び/又は容器又はキャップ自体の美観を改
善できる。
この用途についての好ましい微孔質プラスチックフィ
ルムは、 −不織プラスチックフィルム、特に、デュポン社がタイ
ベックの商標で販売しているスパンボンデッド不織ポリ
エチレンフィルム材料のうち、高度の流体不透過性を得
るためにフルオロカーボン処理を施したタイベック10
型、 −米国ミシガン州アンアーバーのサウスワグナーロード
600のゲルマン・サイエンス社がヴェルサポーの商標で
販売している、不織支持体(ナイロン又はPET)上に流
延し、疎水性フルオロモノマーで事後処理したアクリル
コポリマーである。
膜(22)の微孔質フィルム材料は、その表面エネルギ
を減少し、及び従って液体に対するフィルム材料の不透
過性を改善する処理を施すことができる。フィルム材料
の表面エネルギを下げることは、界面活性剤成分を含む
製品を容器(10)が収容する場合のフィルム材料の不透
過性を改善する上で特に必要である。好ましくは、この
場合には、フィルム材料の比表面エネルギは、収容され
た製品に対して実質的に完全な不透過性を得るため、界
面活性剤含有製品の比表面エネルギよりも低くなければ
ならない。好ましくは、膜(22)は、容器の内側の液体
製品に向かって差し向けられた少なくとも一方の表面
が、液体製品よりも疎水性が大きい。
フィルム材料の表面上にフルオロカーボン材料を微視
的規模で定着させることを含むフルオロカーボン処理
は、このような表面エネルギの低下を行う処理の特定の
例である。確かに、弗素化処理を施すと、収容された液
体製品により膜の微孔質フィルム材料が湿潤される可能
性が小さくなる。例えば、本発明によるフルオロカーボ
ン処理で使用するための可能なフルオロカーボン材料
は、3M社がスコッチバンの商標で販売している。しかし
ながら、本発明による膜の微孔質フィルム材料の処理に
使用する場合には、このフルオロカーボン処理は、膜の
ガス透過性を損なわない。
膜(22)は、中空本体(11)の内側又は外側に、内容
物とオリフィス(21)との間に、その液体不透過性及び
ガス透過性を本発明に従って維持する何等かの方法で装
着でき且つ配置できる。従って、装着手段には、膜をオ
リフィスの周りの領域に接着剤を使用して装着すること
又はヒートシールすること、又はクランプ手段や箔押し
等の機械的手段を用いること、又は容器の成形中に膜を
挿入することが含まれる。上文中に説明したように、使
用された装着手段は、膜の通気性を大きく損なうもので
あってはならない。この理由により、使用される装着剤
もまたガスに対して透過性であるか或いは膜の孔を塞が
ないのが好ましい。
現在係属中の欧州特許第0 706 954号に記載されて
いるように、膜(22)をハウジングに固定してもよい。
本発明による容器又はキャップで使用するのに特に適し
た寸法を持つハウジングは、イタリア国ゾラプレドーザ
(BO)40069のヴィアローマ50GVS社から商業的に入手で
きる。非常に好ましい実施形態では、ハウジングの製造
及びこのハウジングでの膜(22)の固定は、「挿入成形
作業(insert moulding operation)」によって行うこ
とができる。この作業では、 −膜材料のロールから膜シートを装置に供給する工程
と、 −装置において、少なくとも一つの膜をシートから切断
し、ハウジングが形成される成形型内に配置する工程
と、 −その後、ハウジングを、膜をハウジングに固定する方
法で、実質的に膜の周りで形成する工程とを含む。「実
質的に周りで」というのは、本明細書中では、ひとたび
完了した後、この工程からハウジング膜が固定された状
態で形成するということを意味する。ここでは、膜の両
面が空気と接触しているが、膜は、ハウジング内にぴっ
たりと維持されているということを意味する。
膜をハウジングにヒートシール、超音波シール、又は
糊付けすることによってもハウジングを製造できる。更
に、ハウジングは、膜を二つの別々の部品間に保持し、
これらの部品を互いにクリップすることによっても製造
できる。
本発明による液体製品は、固体懸濁性を有する。液体
製品は、水性であってもよいし、非水性であってもよ
い。非水性液体製品の場合には、水の量は、液体製品の
約5重量%を越えてはならず、更に詳細には、約1重量
%以下である。本明細書中で説明する粒子含有液体は、
このような製品の商業的販売及び使用条件で相が安定し
ている。更に、本明細書中で説明する粒子含有液体製品
は比較的粘性である。多くの場合、本明細書中で説明す
る液体製品の粘度は、約0.3Pa・s(300cps)乃至約5Pa
・s(5000cps)であり、更に好ましくは、0.5Pa・s
(500cps)乃至約3pa・s(3000cps)である。本発明の
目的について、粘度は、50rpmのRV#5スピンドルを使
用して約20℃の温度でブルックフィールドヴィスコメー
タで計測される。
収容された液体製品が膜(22)と接触すると、通気手
段(20)の通気性能が大幅に低下することがわかってい
る。詳細には、液体製品が、液体製品中に懸濁した粒状
固形物を含む場合、本発明による粒状固形物は、カーボ
ネート、ペルカーボネート、ペルボレート、及びこれら
の混合物からなる群から選択される。上文中に説明した
ように、膜は、収容された製品に向かって最も露呈され
た通気手段の部品である。容器の内側での製品と膜との
間の接触は、主に、輸送中に容器の震動により飛沫が跳
ね掛かることによって起こる。本明細書中で使用されて
いるように、「飛沫が跳ね掛かる」という用語は、液体
が容器内で震動された場合の、表面上への液体物質の不
連続の僅かな接触を意味する。収容された液体製品の飛
沫の跳ね掛かりは、主に、容器が震動される危険が大き
い輸送中に生じる。
これらの膜は、粒状固形物が懸濁した液体製品が膜
(22)と接触した場合にガス透過性を失うということが
わかっている。確かに、液体製品中に懸濁した本発明に
よる粒状固形物は、製品から膜に付着するということが
わかっている。このようにして、膜又はその一部が、液
体製品から付着した粒状固形物によって覆われてしま
う、即ち、液体から付着し、膜から洗い流されなかった
本発明による粒状固形物で詰まった膜の任意の部分につ
いて、膜の通気性能が低下する。従って、容器の通気性
能が低下し、即ち効果的に失われる。
収容された液体製品と膜(22)との間の接触は、主に
容器の輸送中に生じる。確かに、容器が震動されたとき
に容器内の膜に製品が跳ね掛かる。輸送中に通常生じる
跳ね掛かりの量は、容器の通気性能を完全に損なうのに
十分であるということがわかっている。製品を膜と接触
させる別の手段は、容器を上下逆にして貯蔵している場
合である。更に、例えばバルブ等の他の通気システムに
も同様の欠点があることがわかっている。
跳ね掛かった製品を膜から除去するための可能な方法
は、製品が跳ね掛かった膜の表面を掻き取ることであ
る。跳ね掛かった製品を膜の表面から掻き取ると、膜の
通気性能が、ボトルが大きく変形しないようにするのに
十分に回復するということがわかっている。例えばシャ
ベル形態の装置で表面の掻取りを行うことができる。こ
の解決策は本発明の問題点を解決するけれども、二つの
大きな問題点がある。まず第1に、掻取り作用を手作業
で又は容器内の機械的装置によって行わなければならな
いが、手作業による掻取りは不適切であり、容器内の機
械的装置は複雑であり且つ高価である。第2に、跳ね掛
かった製品を膜から掻取る作用により膜が損傷してしし
まう。確かに、特に液体に対する膜の不透過性が掻取り
により容易に損なわれてまう。第3に、掻取り作用は、
膜の表面孔の内部が塞がった場合には効果的でない。
現在係属中の国際特許出願第PCT/US96/01610号は、保
護手段を備えた通気手段を持つ容器を提供する。保護手
段は、例えば製品と通気手段との間に配置された壁によ
って、通気手段を跳ね掛かった製品から保護する。国際
特許出願第PCT/US96/01610号に触れたことにより、この
特許出願に保護手段として記載された全ての実施形態は
本明細書中に組入れたものとする。
別の態様では、又は組み合わせとして、現在係属中の
欧州特許出願第95104281.1号は、通気手段の掻取りを行
わずに、跳ね掛かった製品を通気手段から自動的に除去
できる容器を提供する。この手段は、例えば第1b図に示
すように、容器を直立させて置いた支持面に関して傾斜
した又は垂直な平面に通気手段を位置決めする工程を含
む。別の態様として又は組み合わせで、手段は、例えば
第1c図に示すように、通気手段から延び且つ通気手段に
連結されたドレン手段(23)を含む。ドレン手段もま
た、容器が直立して起立した支持面に関して傾斜してい
るか或いは垂直である。通気手段の通気性能が低下しな
いようにするため、上掲の国際特許出願及び欧州特許出
願の両教示を本発明による容器で使用できる。欧州特許
出願第95104281.1号に触れたことにより、同特許にドレ
ン手段として記載された全ての実施形態を本明細書中に
組入れたものとする。
それにも拘わらず、通気性能は、液体中に懸濁した粒
状固形物が液体製品から膜表面に付着する傾向により損
なわれ、かくして通気性能が低下するということがわか
っている。懸濁した粒状固形物が液体製品から付着する
傾向を左右する重要な要因は、粒状固形物の最大粒径で
ある。確かに、液体製品中に懸濁した粒状固形物の最大
粒径が約400μm以上である場合には、粒状固形物は、
跳ね掛かった製品が容器内にドレンされて戻される前に
液体製品から膜上に付着する。液体製品の付着した粒状
固形物は、膜を詰まらせ、膜自体の通気性能を低下す
る。
逆に、液体製品中に懸濁した粒状固形物の最大粒径が
約400μm以下である場合には、粒状固形物は、液体製
品がドレンされて容器内に戻されるまで、液体製品中に
懸濁したままである傾向が大きい。従って、本発明によ
れば、液体製品中に懸濁した粒状固形物の最大粒径は約
400μm以下であり、更に好ましくは、約200μm以下で
あり、更に好ましくは、約150μm以下であり、最も好
ましくは、約100μm以下である。粒状固形物の最大粒
径を小さくするため、これらの粒状固形物を篩にかけ及
び/又は粉砕する。次いで、最大粒径を小さくした本発
明による粒状固形物を液体製品に加える。
以上の事項を以下の例で明らかにする。以下の例にお
いて、「その他」は、水、安定剤、キレート剤、ラジカ
ルスカベンジャー、界面活性剤、漂白剤賦活剤、ビルダ
ー、汚れサスペンダー、染料移行剤、溶剤、増白剤、香
料、発泡抑制剤、染料、及びその組み合わせを含む随意
の成分である。
炭酸ナトリウム、ペルカルボネート、及びペルボレー
トは、液体製品中に固形分構成要素として懸濁してい
る。例Iの炭酸ナトリウム固形分粒子の約1.5%、及び
ペルカルボネート固形分粒子の約1.5%の最大粒径は400
μmよりも大きい。例IIの炭酸ナトリウム固形分粒子の
約1.5%、及びペルカルボネート固形分粒子の約1.5%の
最大粒径は400μmよりも大きい。
例IIIの液体製品中に固形分構成要素として懸濁した
炭酸ナトリウム及びペルボレートの粒径は、200μm乃
至400μmである。例IVの炭酸ナトリウム及びペルボレ
ートは100μm以下である。
以下は、上掲の例の液体製品が跳ね掛かった後の膜の
通気性能を計測するための試験である。第2a図、第2b
図、及び第2c図に示すように、ヴェルサポート(ヴェル
サポー(Versapor)は登録商標である)V800R型の膜が
円筒形チューブ(41)の一方の開放端を閉鎖している。
かくして、膜は、円筒形チューブの内側に向かって差し
向けられた内面(42)を有し、これに対し、反対側の外
面(43)が完全に円筒形チューブの外側にある。この膜
には、液体製品(44)が繰り返し跳ね掛かり(第2a図参
照)、これによって、液体製品は1分間に亘って内面に
滞まる。その後、内面を上下逆にすることによって、跳
ね掛かった液体製品を膜から24時間に亘ってドレン除去
する。最終的には、24時間に亘ってドレンした後、気泡
点法(bubble point method)を使用して通気圧力を計
測する。
上述の「気泡点法」は、以下の工程を含む。
−円筒形チューブ(41)の一方の開放端を塞ぐ膜の外面
(43)上に薄い水の層を置く工程と、 −チューブ内の圧力を毎分100mbarの速度で増加する工
程と、 気泡が膜を通過するのが見えた圧力を記憶する。この
検出された圧力が、上述の通気圧力を決定する。
−気泡点法で計測した圧力を通気手段の通気性能と相関
させる。確かに、計測された圧力が高ければ高い程、通
気性能が低い。逆に、計測された圧力が低ければ低い
程、通気性能が高い。
以下の表は、例I乃至IIIの液体製品について計測し
た通気性能の結果を示す。
例 I >200mbar 例 II >200mbar 例 III 30−60mbar 例 IV 30−60mbar 上掲の表からわかるように、最大粒径が400μm以上
の粒状固形物を含む例I及び例IIの液体製品は、通気性
能が大幅に低下する。しかしながら、粒状固形物の最大
粒径を、例III及び例IVにおけるように、本発明に従っ
て小さくした場合には、膜の通気性能は十分に維持され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−257625(JP,A) 特開 昭63−27422(JP,A) 特開 昭56−92901(JP,A) 実開 昭55−41345(JP,U) 特表 平6−502440(JP,A) 欧州特許482274(EP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 51/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側壁(18)と底壁と上壁(17)とを有し、
    通気手段(20)によって液体製品の通気を行うことがで
    き、前記通気手段は、前記容器の内側の圧力が周囲圧力
    と異なる場合に前記容器の内部と外部との間でガスを通
    過させることができ、前記通気手段は、ガスに対して透
    過性であるが前記液体製品に対して不透過性であり、前
    記液体製品は、カーボネート、ペルカーボネート、ペル
    ボレート、及びこれらの混合物からなる群から選択され
    た粒状固形物を含み、前記粒状固形物は前記液体製品内
    に懸濁している液体製品を収容する容器(10)におい
    て、前記粒状固形物の最大粒径は400μm以下であり、
    通気手段は、容器の内部を外部に連絡するオリフィス
    (21)と、このオリフィス(21)を覆う膜(22)とを有
    し、収容された液体製品のレベルより上方に位置するよ
    うに、容器(10)の側壁(18)に位置されたことを特徴
    とする容器。
  2. 【請求項2】粒状固形物の最大粒径は200μm以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】粒状固形物の最大粒径は100μm以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  4. 【請求項4】膜は微孔質フィルムであることを特徴とす
    る請求項1に記載の容器。
  5. 【請求項5】膜は、0.1μm乃至5μmの範囲の孔径の
    微孔を有することを特徴とする請求項4に記載の容器。
  6. 【請求項6】膜(22)は、少なくとも一方の表面が容器
    の内側の液体製品に向かって差し向けられ、この表面
    は、液体製品よりも疎水性が大きいことを特徴とする請
    求項4又は5に記載の容器。
  7. 【請求項7】通気手段(20)は、容器が直立して起立し
    た支持面に関して傾斜した平面内に位置されていること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の容器。
  8. 【請求項8】通気手段(20)は、通気手段(20)から延
    び通気手段に連結されたドレン手段(23)を有し、ドレ
    ン手段(23)は、容器が直立して起立した支持面に関し
    て傾斜またはは垂直方向に延びていることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載の容器。
  9. 【請求項9】通気手段(20)は、保護手段を有すること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の容器。
  10. 【請求項10】側壁(18)と底壁と上壁(17)とを有
    し、通気手段(20)によって液体製品の通気を行うこと
    ができ、前記通気手段は、前記容器の内側の圧力が周囲
    圧力と異なる場合に前記容器の内部と外部との間でガス
    を通過させることができ、前記通気手段は、ガスに対し
    て透過性であるが前記液体製品に対して不透過性であ
    り、前記液体製品は、カーボネート、ペルカーボネー
    ト、ペルボレート、及びこれらの混合物からなる群から
    選択された粒状固形物を含み、前記粒状固形物は前記液
    体製品内に懸濁している液体製品を収容する容器(10)
    において、前記粒状固形物の最大粒径は400μm以下で
    あり、通気手段は、容器の内部を外部に連絡するオリフ
    ィス(21)と、このオリフィス(21)を覆う膜(22)と
    を有し、容器(10)の上壁(17)に位置されたことを特
    徴とする容器。
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