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JP3130751U - 遮断弁 - Google Patents

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JP3130751U
JP3130751U JP2007000383U JP2007000383U JP3130751U JP 3130751 U JP3130751 U JP 3130751U JP 2007000383 U JP2007000383 U JP 2007000383U JP 2007000383 U JP2007000383 U JP 2007000383U JP 3130751 U JP3130751 U JP 3130751U
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弘幸 冨山
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ミキバルブ工業株式会社
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Abstract

【課題】 弁棒を閉弁方向に付勢する弾性部材について、強力なものを不要として遮断弁を小型化する。
【解決手段】 油の流路と弁座2とを備えた弁箱1と、弁体3と、弁棒4と、閉弁する方向に弁棒4を付勢する弾性部材5と、弁棒4をロックして弁箱の開弁状態を維持する弁棒ロック手段6とを備えた遮断弁について、弁棒4の少なくとも一部を収容する第1シリンダ部7と、ガス供給部とを備え、ガス供給部が、他より第1シリンダ部7内に圧縮ガスを供給して弁棒4を閉弁方向へ付勢するものであり、弁棒ロック手段6のロックを解除することにより、弾性部材5の付勢と共に当該ガスの圧力を利用して、弁棒4を閉弁方向へ移動させる。
【選択図】 図1

Description

本願の考案は、遮断弁の改良に関する。
例えば、JIS F7399:2002(船用油タンク非常遮断弁)の付図1(4頁/ワイヤ式玉型弁−構造、形状)に規定されている、従来の一般的な、船用油タンク非常遮断弁は、図6へ示す通り、油(流体)の流路(油の流れを図6中一点鎖線の矢印で示す。)を構成すると共に弁座j2を備えた弁箱j1と、弁座j2に着座することにより閉弁して流路を遮断する弁体j3と、弁体j3が設けられた弁棒j4と、弁棒j4をロックして弁箱1の開弁状態を維持する弁棒ロック手段とを備えるものであり、弁棒j4は、ばねj5にて弁体j3を閉弁する方向(下方に)に付勢されている(図6は、開弁状態を示している。尚、図面に付すべきハッチングの一部を、図面の煩雑を避けるため省略している)。また、この遮断弁は、図6へ示す通り、弁箱j1内において、弁体j3は、弁座j2よりも油の通路の下流側(上方側)に位置し、閉弁時、油の上流側(下方側)へ移動して弁座j2へ着座する。
より詳しくは、図6に示す従来の遮断弁では、弁箱j1に対し支柱を介して固定された弁棒支持金具と弁棒j4に設けられたばね受との間に配設されたばねj5が、当該ばね受を、弁箱j1側(下方)に向けて付勢し、弁体j3を、弁箱j1内にて弁体j3の下方に設けられた弁座j2へ、着座させるものである。
一方、この遮断弁に用いられている従来の弁棒ロック手段は、作動軸にて弁棒支持金具に軸止されたレバーj6と、弁棒j4側面に設けられた凹部(図示せず。)とにて構成される。尚作動軸の周面にも、凹み(図示せず。)が形成されている。開弁状態において、作動軸の周面は、上記凹み以外の部位にて弁棒j4の凹部と当接して弁棒j4をロックしている。閉弁時は、レバーj6の操作により、作動軸を回動させて、その凹みを弁棒j4の凹部へ対応させることにより、ロックを解除し、ばねj5の付勢にて弁棒j4を閉弁方向へ進行させる。
上述の通り、このような従来の遮断弁において、弁棒j4の閉弁方向への付勢は、専らばねj5に頼っていた。従って、上記の遮断弁において、弁箱j1を通過する流体、即ち緊急時に弁が遮断しようとする油が高圧であるほど、脈動の発生といった非常時の閉弁のために、上記のばねj5には強力なものが必要となり、勢い当該ばねj5として嵩の高いものを選ばざるを得なかった。このため、弁全体として、嵩が大きくなった。
また、復旧時の開弁作業においても、ばねj5が強力なものであるほど、力を要する作業となっていた。
更に、流体に負荷されている圧力によって、必要なばねの強さも変わるので、必要とされる弁の能力によって、強さの異なるをばねを用いた弁を製作する必要があった。
尚、この背景技術の説明において、記号を付けていない構成(「弁棒ロック手段」、「凹部」及び「凹み」以外の用語)について、JIS F7399:2002(の付図1〜4及び付図5)を参照されたい。
本願考案は、弁棒を付勢するのに、圧縮ガスを利用することで、弁棒を付勢して閉弁に方向に作用させるばねについて従来のような強力なものを必要とせず、当該ばねの嵩を低減させることを可能として、上記の課題の解決を図った。
本願第1の考案は、油等の流体の流路を構成すると共に弁座2を備えた弁箱1と、弁座2に着座することにより閉弁して流路を遮断する弁体3と、弁体3が設けられた弁棒4と、閉弁する方向に弁棒4を付勢する弾性部材5と、弁棒4をロックして弁箱の開弁状態を維持する弁棒ロック手段6とを備えた遮断弁について、弁棒4の少なくとも一部を収容する第1シリンダ部7と、ガス供給部8とを備え、ガス供給部8が、他より第1シリンダ部7内に圧縮ガスを供給して弁棒4を閉弁方向へ付勢するものであり、弁棒ロック手段6のロックを解除することにより、弾性部材5の付勢と共に当該ガスの圧力を利用して、弁棒4を閉弁方向へ移動させることを特徴とするものを提供する。
ここでいうガスとは、空気を含む。
本願第2の考案では、上記本願第1の考案にあって、弁棒ロック手段6が、弁棒4と当接して弁棒をロックするピン61を備え、弁棒ロック手段6が、上記の圧縮ガスの圧力を利用して、ピン61を弁棒4から離すことにより弁棒4のロックを解除する遮断弁を提供する。
本願第3の考案では、上記本願第2の考案にあって、以下の構成を採る遮断弁を提供する。
即ち、弁棒4は、第1シリンダ部7内にて、圧縮ガスの加圧を受けて弁棒4を閉弁方向へ移動させる第1ピストン部47を備える。第1シリンダ部7の外周部に、上記ピン61を収容してピン61の移動を案内する第2シリンダ部63が設けられている。ピン61は、第2シリンダ部63内にて、圧縮ガスの加圧を受けてピン61を移動させる第2ピストン部65を備える。弁棒4の側面は、少なくとも閉弁時第1シリンダ部7内に配位する部分に、弁棒4の径内方向に後退するピン受部62を備える。弁棒ロック手段6は、ピン61の先端を、上記弁棒4のピン受部62に挿入することにより、弁棒4をロックする。ガス供給部8は、第2シリンダ部を圧縮ガスの供給源と接続する接続部と、第2シリンダ部63と第1シリンダ部7とを連絡する通路とからなる。ガス供給部8は、接続部から、他より圧縮ガスを第2シリンダ部63内に導入することにて、第2ピストン部65を加圧してピン61を弁棒4から離脱させると共に、通路を通じて、第2シリンダ部65内から第1シリンダ部7内へガスを供給することにより、第1ピストン部47を加圧して弁棒4を閉弁方向へ付勢する。
本願第4の考案では、上記本願第3の考案にあって、弁体3が、弁座2よりも流路の上流側に位置し、閉弁時、下流側へ移動して弁座2へ着座することを特徴とする遮断弁を提供する。
本願第5の考案では、上記本願第4の考案にあって、以下の構成を採る遮断弁を提供する。
即ち、この遮断弁は、船用油タンク非常遮断弁であって、弁箱1の内部は、流体の通路の上流側と下流側とを隔する隔壁10を備え、隔壁10には上流側と下流側とを連絡する開口部11が設けられている。隔壁10の上流側を臨む面12に上記の弁座2が設けられ、弁体3が着座することにより開口部11が閉鎖されて閉弁する。第1シリンダ部7は、弁箱1に対し一定の間隔を開けて配置されたものである。弁箱1は、隔壁10よりも上流側において、弁箱1内部から弁箱1外部へ貫通する貫通部13を備える。弁棒4は、先端側が貫通部13より弁箱1内に挿入され且つ後端側が弁箱1より外部へ露出する第1棒状部41と、第1棒状部41と別体に形成され且つ第1棒状部41の後端側に接続された第2棒状部42とを備える。第1棒状部41の弁箱1内に挿入された部分に、上記弁体3が設けられ、第1棒状部41の弁箱より外部へ露出する部分に、弾性部材5の付勢を受ける付勢受部45が設けられている。上記のピン受部62は、第2棒状部42の外周面において、第2棒状部42の周方向に沿って環状に形成されている。第2棒状部42に、第1ピストン部47が設けられ、第2棒状部42の後端には、ハンドル49が設けられている。第1棒状部41と第2棒状部42の、何れか一方には雄ねじ43が設けられ、何れか他方には当該雄ねじ43と螺合する雌ねじ44が設けられ、雄ねじ43を雌ねじ44へ螺合することにより、第1棒状部41に対する第2棒状部42の上記接続がなされたものである。閉弁時、弾性部材5の付勢及び圧縮ガスの加圧により、第2棒状部42を伴わせて、第1棒状部41を、閉弁する方向へ進行させ、閉弁状態から開弁状態に復旧する際、ハンドル49の操作により第1棒状部41に対し第2棒状部42を回転させて、相対的に雄ねじ43を雌ねじ44から緩める方向に螺回させることにより、閉弁位置にある第1棒状部41を残して第2棒状部42を開弁時の位置に戻し、ピン受部62にピンを挿入して開弁時の位置に復旧した第2棒状部42の進退を固定した後、ハンドル49の逆操作により第2棒状部42を逆回転させて、相対的に雄ねじ43を雌ねじ44へ締結する方向に螺回させることにより、弾性部材5の付勢に抗して第1棒状部41を開弁時の位置に戻し、開弁状態へ復旧させる。
尚、「相対的に」とは、雄ねじ43に対して雌ねじ44を螺回(旋回)させる場合と、雌ねじ44に対して雄ねじ43を螺回(旋回)させる場合の何れでもよいという意味である。
本願第6の考案では、上記本願第5の考案にあって、以下の構成を採る遮断弁を提供する。
即ち、第1シリンダ部7は、副付勢受部46を備え、弾性部材5は、付勢受部45と当該副付勢受部46との間に介された圧縮バネであり、付勢受部45と副付勢受部46とを遠ざける方向に付勢する。弁箱1の貫通部13は、弁棒4と弁箱1との間の液密性を保つパッキン14と、貫通部13の内周面と第1棒状部41の外周面との間に当該パッキン14を配置するパッキン収容部15とを備える。パッキン収容部15は、弁箱1の表面より弁箱1の外部へ開口するパッキン14の挿入用口15aと、当該挿入口15aを閉鎖する蓋体15bとを備える。蓋体15bは、環状に形成され、第1棒状部41が蓋体15bの中心に挿通されたものである。挿入口15aを閉鎖した蓋体15bと、付勢受部45との間には、間隔が開けられ、蓋体15bを第1棒状部41に沿って付勢受部45側へ摺動することにより、挿入口15aを開放することができる。パッキン14は、C字状に形成されたものであり、挿入口15aよりパッキン収容部15内へ挿入することにより、第1棒状部41の周囲に沿って環状に配置されている。第1ピストン部47の外周面に、上記ピン受部62が設けられている。第1シリンダ部7は、第1シリンダ部7の後端において第1シリンダ部7の内部から外部へ貫通する第1貫通孔71と、第1シリンダ部7の側部において第1シリンダ部7の内部から外部へ貫通する第2貫通孔72と、収容する第1ピストン部47より後方において第1シリンダ部7の内部から外部へ貫通する第3貫通孔73とを備える。第2棒状部42は、ハンドル49を支持する支持軸48を備え、第1貫通孔71に支持軸48を挿通することによりハンドル49を第1シリンダ部7の外部へ配置する。第2シリンダ部63は、第1シリンダ部7の側部表面において、第2貫通孔72と対応する位置に設けられ、第2貫通孔72を通じてピン61の先端を第1ピストン部47のピン受部62内へ挿入するものであり、第2シリンダ部63内には、ピン61を、第2貫通孔72側へ付勢する副弾性部材64が収容されている。第2シリンダ部63の側部は、収容する第2ピストン部65よりピン61の先端側に設けられ且つ第2シリンダ部63の内部から外部へ貫通する貫通穴を備える。第1シリンダ部7の第3貫通孔73と、当該貫通穴とを接続し、上記の通路を構成する接続管を備える。接続部に圧縮ガスの供給源となるコンプレッサを接続し、当該コンプレッサを操作することにより接続部から第2シリンダ部63内へ圧縮ガスを供給して、第2ピストン部65を摺動させることでピン61をピン受部62から抜き、更に、接続管を通じて、第2シリンダ部63内の圧縮ガスを第1シリンダ部7内へ供給することができる。
本願第1〜6の考案は、圧縮ガスを利用することで、弁棒を付勢して閉弁に方向に作用させる弾性部材として、従来のばねのような強力なものを必要とせず、当該弾性部材の嵩を低減させることを可能とした。これによって、遮断弁の嵩を肥大化させずに、コンパクトなものとすることができ、限られた設置スペースにおいても、広範に当該遮断弁を利用することが可能となった。
即ち、従来、弁棒を、閉弁方向に移動させる付勢手段として必要としたばねについて、少なくとも、従来よりも押圧力の弱い、小さなものを使用することができ、遮断弁の嵩を低減することができる。
また、弾性部材に従来のような強力なばねの採用を不要とすることにより、開弁作業において従来のような大きな力を必要とせず、円滑に開弁できるものとした。
更に、流体の送圧に応じて、圧縮ガスの圧力を調整して対応することができ、流圧が異なることによって、強さの異なる弾性部材を用いて、その都度弁を製作する必要がない。
特に本願第2の考案は、弁棒ロック手段についても、従来の機械式のものと異なる、上記圧縮ガスを利用するものを採用することにより、ロックの解除を行うものであり、上記弁棒の付勢と連携し、遮断時円滑に閉弁する遮断弁を提供した。
また、本願第3の考案では、弁棒のロックを解除するのに、上記弁棒の付勢に供する圧縮ガスを利用するより具体的な手段を提供した。
本願第4の考案では、開弁時に弁体を弁座よりも流体の上流側に位置するものとすることにより、閉弁時、流体の流れに逆らわずに、当該流体の流れを弁体を弁座へ着座させるのに利用するものとした。即ち、この本願第4の考案では、弁箱内を流れる流体の流圧が閉弁動作の抵抗とならず、逆に弁箱内を流れる当該流体を、閉弁時、弁体の着座に方向に作用させることができ、弁体を弁座よりも下流側に配置する従来の遮断弁に比して閉弁時に必要とする弁棒に対する付勢力を低減させることができ、この点において、より一層弁棒の付勢手段として必要とされていたばね(弾性部材)のコンパクト化を図ることができ、遮断弁全体の嵩をより低く抑えることができる。
本願第5の考案では、特に、船用油タンク非常遮断弁において、上記の効果を得るものであり、船用油タンク非常遮断弁に適したより具体的な手段を提供した。即ち、弁棒を第1棒状部と第2棒状部とにて構成し、閉弁に際しては、両棒状体を共に閉弁方向に進行させ、閉弁状態からの復旧時、ハンドル操作によって第2棒状部を第1棒状部に先立って開弁時の状態に復旧させた後、当該ハンドルの逆操作により、第1棒状部を開弁時の状態に復旧させることができる。
本願第6の考案では、弁箱を分解することなく、弁箱と弁棒との間の液密性を保つパッキンの交換を可能とした。特に、遮断弁使用時、少なくとも遮断弁の開弁状態において、当該パッキンの交換を可能とした。
更に、弁棒ロック手段のピンを作動させるより具体的な手段を提供した。
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態について説明する。
図1〜図5に、本願考案の一実施の形態を示す。図1は、本願考案の一実施の形態に係る船用油タンク非常遮断弁の開弁状態を示す全体縦断面図である。図2は、図1の要部拡大一部切欠断面図である。図3は、図1に示す遮断弁の閉弁状態を示す全体縦断面図である。図4は、図3の要部拡大一部切欠断面図である。図5は、図3の閉弁状態から図1の開弁状態に復帰する途中の上記遮断弁を示す全体縦断面図である。
尚、図面に付すべきハッチングの一部は、図面の煩雑を避けるため省略してある。
図1及び図2へ示す通り、この遮断弁は、弁箱1と、弁体3と、弁棒4と、弾性部材5と、弁棒ロック手段6と、第1シリンダ部7と、ガス供給部8とを備える。
以下、各部の構成について詳しく説明する。
弁箱1は、油の流路を構成すると共に弁座2を備える。
弁箱1の内部は、油の通路(図1において、流体即ち油の流れる方向を一点鎖線の矢印で示す。)の上流側と下流側とを隔する隔壁10を備え、隔壁10には油の上流側と下流側とを連絡する開口部11が設けられている。隔壁10の上流側を臨む面12に上記の弁座2が設けられ、弁体3が着座することにより開口部11が閉鎖されて、油の流路が遮断され閉弁する。弁体3は、弁箱1内において、弁座2よりも油の流路の上流側に位置し、閉弁時、油の流路の下流側へ移動して弁座2へ着座する。
図1へ示す通り、この遮断弁の例では、隔壁10は略水平に配置されている。隔壁10の上方が流体(油)の流路の上流側であり、隔壁10の下方が流体(油)の流路の下流側である。
また、弁箱1は、隔壁10よりも上流側において、弁箱1内部から弁箱1外部へ貫通する貫通部13を備える。
貫通部13は、弁箱1の上面に形成されている。具体的には、弁箱1は、上方が外部に開口し、当該開口をボルト留めした蓋部材1aにて閉鎖されており、当該蓋部材に貫通部13が形成されている。
貫通部13は、弁棒4と弁箱1との間の液密性を保つパッキン14と、貫通部の内周面と第1棒状部の外周面との間に当該パッキンを配置するパッキン収容部15とを備える。パッキン収容部15は、弁箱の表面より弁箱の外部へ開口するパッキン14の挿入用口15aと、当該挿入口15aを閉鎖する蓋体15bとを備える。
弁体3は、弁箱1と別体に形成された、上記の弁棒4に設けられている。
この実施の形態において、弁棒4は、上下に伸び、上下方向に作動して弁体3の開閉を行うものであり、弁棒4については、以下必要に応じて、閉弁する方向(下方)への移動を進行と呼び、開弁する方向(上方)への移動を後退と呼ぶ。また、弁棒4の下端を弁棒の先端とし、弁棒4の上端を弁棒4の後端とする。
第1シリンダ部7は、弁棒4の一部を収容して、弁棒4の進退を案内するものである。第1シリンダ部7は、ステイ(図示せず。)を介して弁箱1に固定されたものであり、弁箱1に対し一定の間隔を開けて配置されている。即ち、ステイは、弁箱1の上方に、第1シリンダ部7を支持する支柱である。
弁棒4の後端側は、貫通部13より弁箱1の上方へ露出する。
詳しくは、弁棒4は、先端側が貫通部13より弁箱1内に挿入され且つ後端側が弁箱1より外部へ露出する第1棒状部41と、第1棒状部41と別体に形成され且つ第1棒状部41の後端側に接続された第2棒状部42とを備える。
前記の弁体3は、第1棒状部41の弁箱内1に挿入された部分に設けられている。
第1棒状部41の弁箱1から外部へ露出する部分(即ち、後端部の外周)には、雄ねじ43が設けられている。第2棒状部42の先端には、ねじ穴が形成され当該ねじ穴に雌ねじ44が形成されている。第1棒状部41の後端側を第2棒状部42の当該ねじ穴に挿入して、雄ねじ44を雌ねじ43に螺合することにより、第1棒状部41と第2棒状部42とを、上記の通り接続するものである。
尚、上記と逆に、第1棒状部41の弁箱1から外部へ露出する部分(後端面)にねじ穴を設けて雌ねじ44を形成しておき、第2棒状部42の先端側(即ち、先端部の外周)に、雄ねじ43を形成して、第1棒状部41と第2棒状部42とを接続するものとしても実施できる。
前記パッキン収容部15の蓋体15bは、環状に形成されている。上記の第1棒状部41は、環状の蓋体15bの中心(中空部)に通されている。挿入口15aを閉鎖した蓋体15bと、付勢受部43との間には、間隔が開けられており、蓋体15bを第1棒状部41に沿って付勢受部43側へ摺動することにより、挿入口15aを開放することができ、パッキン14の交換を行うことができる。
パッキン14は、C字状に形成されたものであり、挿入口よりパッキン収容部内へ挿入することにより、第1棒状部の周囲に沿って環状に配置されている。
このパッキン14として、耐熱性金属線材で補強したものを採用することにより、耐熱性を持たせることが可能である。具体的には、耐熱性金属線材により補強したグラシールヤーンで編組し、特殊潤滑剤、黒鉛及び防食処理を施したものを上記パッキン14として採用するのが好ましい。例えば、ニチアス株式会社の「スーパーシールパッキン」(商品名)を当該パッキン14に採用することができる。
第1棒状部41の弁箱1より外部へ露出する部分において、上記雄ねじ43よりも弁箱1側(第1棒状部41の先端寄り)に、弾性部材5の付勢を受ける付勢受部45が設けられている。第1シリンダ部7にも、弾性部材5の付勢を受ける副付勢受部46が設けられている。この実施の形態において、付勢受部45は、第1棒状部41の外周面に設けられたフランジ状部分であり、副付勢受部46は、第1シリンダ部7の外周面に設けられたフランジ状部分である。
弾性部材5は、当該付勢受部45と副付勢受部46との間に介された圧縮バネ(コイルスプリング)であり、付勢受部45と副付勢部46とを遠ざける方向に付勢する。即ち、弾性部材5は、弁体3を弁座2へ着座させるべく、第1棒状部41(弁棒4)を、第1シリンダ部7側から弁箱1側に向けて付勢する。
第2棒状部42は、第1シリンダ部7に嵌合する第1ピストン部47と、第1ピストン部43の後端(上端)に設けられた支持軸48と、支持軸48の後端(上端)に設けられたハンドル49とを備える。
第1ピストン部47は、第1シリンダ部7内にて、後述のガス供給部8から供給される圧縮ガスの加圧を受けて、第2棒状部42(弁棒4)を、閉弁方向(下方)へ付勢する。
支持軸48は、ハンドル49を第1ピストン部47の後端に固定するものである。
弁棒ロック手段6は、弾性部材5にて閉弁方向(下方)へ付勢を受けている弁棒4について、当該弁棒4の閉弁方向への進行を阻止(ロック)して弁箱の開弁状態を維持する。
詳しくは、弁棒ロック手段6は、図2へ示す通り、弁棒4の第2棒状部42と当接して弁棒4をロックするピン61と、ピン61を収容してピン61の移動を案内する第2シリンダ部63と、第2シリンダ部63に収容された副弾性部材64とを備える。
また、第2棒状部42の第1ピストン部47には、ピン受部62が設けられている。このピン受部62は、第1ピストン部47の外周面に設けられた、第1ピストン部47の径内方向に後退する後退部である。ピン受部62は、第2棒状部42の外周面において、第2棒状部42の周方向に沿って環状に形成されている。この実施の形態において、ピン受部62は、第2棒状部42の外周面に沿って環状に形成された溝である。
第1シリンダ部7は、第1シリンダ部7の後端(上端)において第1シリンダ部の内部から外部へ貫通する第1貫通孔71と、第1シリンダ部7の側部において第1シリンダ部7の内部から外部へ貫通する第2貫通孔72と、収容する第1ピストン部47より後方(上方)において第1シリンダ部7の内部から外部へ貫通する第3貫通孔73とを備える。
第2棒状部42は、前述の支持軸48を、第1貫通孔71に挿通することによりハンドル49を第1シリンダ部7の外部へ配置する。
第2シリンダ部63は、第1シリンダ部7の側部表面において、第2貫通孔72と対応する位置に設けられ、ピン61(の軸方向)を略水平に配位せしめる。そして、第2貫通孔72を通じてピン61の先端を第1ピストン部47のピン受部62内へ挿入することができる(図1〜図5において、ピン61については、左側を先端側とし、右側を後端側として描いてある。)。
上記の副弾性部材64は、第2シリンダ部63内にて、ピン61を、第2貫通孔72側へ付勢するものである。具体的には、ピン61は、第2シリンダ部63に嵌合する、フランジ状の第2ピストン部65を備える。この実施の形態において、副付勢部材64は、当該第2ピストン部65と、第2シリンダ部63の後端部(右端)との間に収容され、第2ピストン部65と第2シリンダ部63の後端部(右端)とを引き離す方向に付勢するばねである。第2ピストン部65と第2シリンダ部63の後端部とが、この副弾性部材64のばね受けとなり、副弾性部材64の付勢を受けたピン61は、第2棒状部42(の第1ピストン部47)のピン受部62に押し付けられる。
このようにして、ピン61がピン受部62に係止されて、弾性部材5の付勢を受けている弁棒4をロックし、開弁状態を維持しているのである。
ガス供給部8は、第2シリンダ部63の側部に設けられた接続部81と、第2シリンダ部63の側部の他の位置に設けられた貫通穴83と、当該貫通穴83と第1シリンダ部7の上記第3貫通孔73とを連絡する接続管84とを備える。
接続部81は、第2ピストン部65よりピン61の先端側に設けられ且つ第2シリンダ部63の内部から外部へ貫通する貫通部分であり、コンプレッサPといった圧縮ガスの供給源と接続される。接続部81は、図示しないが、コンプレッサPのガス圧送用のホースP1を接続するニップル(貫通部分の周囲に設けられ、ホースP1端部の口に嵌合する筒状の隆起部)を備えるものとして形成することができる。また、ホースP1の端部にねじを備える止め金具が取り付けられている場合は、当該金具を螺合するねじを上記ニップルに形成して金具をニップルに螺合できるようにしておけばよい。尚ホースは、柔軟性を有する素材で形成されたものであっても、プラスチックや金属製の配管であっても、何れにでも実施することができる。
圧縮ガスとしては、圧縮空気を採用することができるが、他の不活性ガスを利用することもできる。
貫通穴83は、第2ピストン部65よりピン61の先端側に設けられ且つ第2シリンダ部63の内部から外部へ貫通する穴である。上記の通り、当該貫通穴83は、接続管84にて、第1シリンダ部7の上記第3貫通孔73と連絡する。接続管84の内部は、第2シリンダ部63内にコンプレッサPから導入された圧縮ガスを第1シリンダ部7内に送る通路82を提供する。
コンプレッサPから第1シリンダ部7までのガスの流路は、気密に形成されている。即ち、ホースP1、第2シリンダ部63、接続管84(通路82)及び第1シリンダ部7の、内部は、外部に対して気密に形成されている。
次に、この遮断弁の動作について、説明する。
平常時、図1に示す通り、弁体3は、弁座2より(上方へ)離れており、このとき、図1及び図2へ示す通り、ピン61の先端は、副弾性部材64の付勢を受けてピン受部62内に入った状態を維持している。また、このとき接続部81に接続されているコンプレッサPの開閉弁P2は閉じられており、圧縮ガスは、第2シリンダ部63に供給されていない。
緊急時、遮断弁を閉弁する必要が生じた際、作業者が、コンプレッサPの開閉弁P2を操作して当該開閉弁P2を開弁することによって、コンプレッサPから第2シリンダ部63内へ圧縮ガスが送り込まれる。第2ピストン部65が当該ガス圧を受けることにより、図4へ示す通り、ピン61が後退して、ピン受部62から抜け、弁棒4は、下方へ即ち閉弁方向への移動が可能となる。弾性部材5の付勢を受けている弁棒4は、この開弁方向への移動を開始するのであり、このとき、第2シリンダ部63内から、接続管84内の通路82を通じて、第1シリンダ部7内に圧縮ガスが送られ、第1ピストン部47を加圧して、弾性部材5の弁棒4の閉弁方向への付勢を助ける。
このような付勢を受けて、弁棒4は、閉弁方向へ進行し、その結果弁体3は、図3へ示す通り、弁座2に着座し、遮断弁は閉弁する。
上記のコンプレッサPは、復旧作業を開始するまで、第2シリンダ部を経由して第1シリンダ部7内に圧力を負荷し続ける。即ち、コンプレッサPの圧の供給を停止するための開閉弁P2の操作は、復旧作業を開始するまで行わず、第1シリンダ部7内に、ガス圧を負荷した状態を維持する。
尚、開閉弁P2の操作は、作業者の操作パネル(図示せず。)の操作によって行われる。
閉弁状態から開弁状態に復旧する際、上記操作パネルを通じた操作により、開閉弁P2を閉じて、コンプレッサPからの第1シリンダ部7へのガス圧の供給を停止する。図示はしないが、ホースP1は、切替弁を備えた、ホースP1外部との連絡部を有するものであり、当該切替弁を開弁することにより、ガス圧の供給の停止と共に、圧送したガスを外部へ放出する(ガス抜きを行う)。上記の切替弁の操作は、操作パネルでの操作により、開閉弁P2の開閉と共に行われる。尚、切替弁を別途設けるのではなく、開閉弁P2が上記の切替弁の機能を兼ねるものとして実施することができる。
上記にて、第シリンダ部7内へのガス圧の負荷を解除した後、作業者がハンドル49を回すことにより、第1棒状部41に対し第2棒状部42を回転させて、雄ねじを雌ねじから緩める方向に螺回させ、閉弁位置にある第1棒状部41を残して第2棒状部42を先に開弁時の位置に戻す。この動作により、第2棒状部42が開弁状態のときの位置まで後退(上昇)すると、副弾性部材64の付勢を受けている、第2シリンダ部63内のピン61が、ピン受部62へ入る(図5)。ピン61がピン受部62に入ることにより、第2棒状部42は、その軸を中心とする回転は依然可能であるが、上下方向に固定され、弁の開閉方向についての進退が拘束される。
上記にて、開弁時の位置に復旧した第2棒状部42の進退を固定した後、ハンドルの49を上記と逆に回転させることにより、第2棒状部42を逆回転させて、相対的に雄ねじを雌ねじへ締結する方向に螺回させる。これにより、弾性部材の付勢に抗して、第1棒状部41から上方に伸ばされた第2棒状部42のほうへ、第1棒状部41を引き寄せ、第1棒状部41を開弁時の位置に戻すことができ、遮断弁を、開弁状態へ復旧することができるのである(図1)。
上記のハンドル49及びハンドル49を支持する支持軸48は、第1ピストン部47に固定され、弁の開閉に伴い、第1ピストン部47と共に上下に移動するものとして実施することができる。しかし、図面において省略するが、第1ピスント部47の後端に、支持軸48の先端側を収容する穴を設け、当該穴の内周面に穴内を弁棒4の軸方向に沿って上下に伸びるスプラインを形成し、支持軸48の外周面に当該スプラインと係合する突起部を形成し、第1ピストン部47に対する支持軸48の上下の動きを許容すると共に、ハンドル49から受ける回転力は、支持軸48から第1ピストン部47へ確実に伝達するものとし、支持軸48の外周に、突起やフランジなどの、第1シリンダ部7と当接して、支持軸48の上下(少なくとも下方へ)の動きを阻止する当りを形成しておき、上下についてハンドル49を定位置に止めるものとしても実施することができる。
また、この実施の形態において、ピン受部62は、第1ピストン部47の外周面に形成するものとしたが、第2棒状部42の他の部位に形成するものとしても良く、これに対応して、第2シリンダ部63を第1シリンダ部7と別に形成するものとしても良い。また、ピン受部62を、第2棒状部42に大径部と小径部とを形成して当該段差とすることにより、或いは、第2棒状部42の外周であって第1シリンダ部7に収容されていない部分にフランジを形成して当該フランジとすることにより、実施することもできる。
更に、弁棒ロック手段6のロック解除に、弁棒4を付勢するための圧縮ガスを利用するものとしたが、弁棒ロック手段の解除は、弁棒4を付勢する圧縮ガスを利用するものではなく、ピン61の後端に、ピン受部62よりピン62を引き抜くための把手を設けるなど、他の手段を採用することができる。但し、上記の通り、弁棒4を付勢するための圧縮ガスを利用すれば、コンプレッサの開弁により、弁棒ロック手段6のロック解除と、弁棒4の閉弁方向への付勢とが一挙に行え便利である。
本願考案の一実施の形態に係る船用油タンク非常遮断弁の開弁状態を示す全体縦断面図である。 図1の要部拡大一部切欠断面図である。 図1に示す遮断弁の閉弁状態を示す全体立て断面図である。 図3の要部拡大一部切欠断面図である。 図3の閉弁状態から図1の開弁状態に復帰する途中の上記遮断弁を示す全体縦断面図である。 従来の船用油タンク非常遮断弁の開弁状態を示す全体縦断面図である。
符号の説明
1 弁箱
2 弁座
3 弁体
4 弁棒
5 弾性部材
6 弁棒ロック手段
7 第1シリンダ部

Claims (6)

  1. 油等の流体の流路を構成すると共に弁座を備えた弁箱と、弁座に着座することにより閉弁して流路を遮断する弁体と、弁体が設けられた弁棒と、閉弁する方向に弁棒を付勢する弾性部材と、弁棒をロックして弁箱の開弁状態を維持する弁棒ロック手段とを備えた遮断弁において、
    弁棒の少なくとも一部を収容する第1シリンダ部と、ガス供給部とを備え、
    ガス供給部は、他より第1シリンダ部内に圧縮ガスを供給して弁棒を閉弁方向へ付勢するものであり、
    弁棒ロック手段のロックを解除することにより、弾性部材の付勢と共に当該ガスの圧力を利用して、弁棒を閉弁方向へ移動させることを特徴とする遮断弁。
  2. 弁棒ロック手段は、弁棒と当接して弁棒をロックするピンを備え、
    弁棒ロック手段は、上記の圧縮ガスの圧力を利用して、ピンを弁棒から離すことにより弁棒のロックを解除するものである請求項1記載の遮断弁。
  3. 弁棒は、第1シリンダ部内にて、圧縮ガスの加圧を受けて弁棒を閉弁方向へ移動させる第1ピストン部を備え、
    第1シリンダ部の外周部に、上記ピンを収容してピンの移動を案内する第2シリンダ部が設けられ、
    ピンは、第2シリンダ部内にて、圧縮ガスの加圧を受けてピンを移動させる第2ピストン部を備え、
    弁棒の側面は、少なくとも閉弁時第1シリンダ部内に配位する部分に、弁棒の径内方向に後退するピン受部を備え、
    弁棒ロック手段は、ピンの先端を、上記弁棒のピン受部に挿入することにより、弁棒をロックするものであり、
    ガス供給部は、第2シリンダ部を圧縮ガスの供給源と接続する接続部と、第2シリンダ部と第1シリンダ部とを連絡する通路とからなり、
    ガス供給部は、接続部から、他より圧縮ガスを第2シリンダ部内に導入することにて、第2ピストン部を加圧してピンを弁棒から離脱させると共に、通路を通じて、第2シリンダ部内から第1シリンダ部内へガスを供給することにより、第1ピストン部を加圧して弁棒を閉弁方向へ付勢するものであることを特徴とする請求項2記載の遮断弁。
  4. 弁体は、弁座よりも流路の上流側に位置し、閉弁時、下流側へ移動して弁座へ着座することを特徴とする請求項3記載の遮断弁。
  5. 船用油タンク非常遮断弁であって、
    弁箱の内部は、流体の通路の上流側と下流側とを隔する隔壁を備え、隔壁には上流側と下流側とを連絡する開口部が設けられ、
    隔壁の上流側を臨む面に上記の弁座が設けられ、弁体が着座することにより開口部が閉鎖されて閉弁するものであり、
    第1シリンダ部は、弁箱に対し一定の間隔を開けて配置されたものであり、
    弁箱は、隔壁よりも上流側において、弁箱内部から弁箱外部へ貫通する貫通部を備え、
    弁棒は、先端側が貫通部より弁箱内に挿入され且つ後端側が弁箱より外部へ露出する第1棒状部と、第1棒状部と別体に形成され且つ第1棒状部の後端側に接続された第2棒状部とを備え、
    第1棒状部の弁箱内に挿入された部分に、上記の弁体が設けられ、第1棒状部の弁箱より外部へ露出する部分に、弾性部材の付勢を受ける付勢受部が設けられ、
    上記のピン受部は、第2棒状部の外周面において、第2棒状部の周方向に沿って環状に形成され、
    第2棒状部に、第1ピストン部が設けられ、第2棒状部の後端には、ハンドルが設けられ、
    第1棒状部と第2棒状部の、何れか一方には雄ねじが設けられ、何れか他方には当該雄ねじと螺合する雌ねじが設けられ、雄ねじを雌ねじへ螺合することにより、第1棒状部に対する第2棒状部の上記接続がなされたものであり、
    閉弁時、弾性部材の付勢及び圧縮ガスの加圧により、第2棒状部を伴わせて、第1棒状部を、閉弁する方向へ進行させ、
    閉弁状態から開弁状態に復旧する際、ハンドルの操作により第1棒状部に対し第2棒状部を回転させて、相対的に雄ねじを雌ねじから緩める方向に螺回させることにより、閉弁位置にある第1棒状部を残して第2棒状部を開弁時の位置に戻し、
    ピン受部にピンを挿入して開弁時の位置に復旧した第2棒状部の進退を固定した後、ハンドルの逆操作により第2棒状部を逆回転させて、相対的に雄ねじを雌ねじへ締結する方向に螺回させることにより、弾性部材の付勢に抗して第1棒状部を開弁時の位置に戻し、開弁状態へ復旧させるものであることを特徴とする請求項4記載の遮断弁。
  6. 第1シリンダ部は、副付勢受部を備え、
    弾性部材は、付勢受部と当該副付勢受部との間に介された圧縮バネであり、付勢受部と副付勢受部とを遠ざける方向に付勢するものであり、
    弁箱の貫通部は、弁棒と弁箱との間の液密性を保つパッキンと、貫通部の内周面と第1棒状部の外周面との間に当該パッキンを配置するパッキン収容部とを備え、
    パッキン収容部は、弁箱の表面より弁箱の外部へ開口するパッキンの挿入用口と、当該挿入口を閉鎖する蓋体とを備え、
    蓋体は、環状に形成され、第1棒状部が蓋体の中心に挿通されたものであり、
    挿入口を閉鎖した蓋体と、付勢受部との間には、間隔が開けられ、蓋体を第1棒状部に沿って付勢受部側へ摺動することにより、挿入口を開放することができ、
    パッキンは、C字状に形成されたものであり、挿入口よりパッキン収容部内へ挿入することにより、第1棒状部の周囲に沿って環状に配置され、
    第1ピストン部の外周面に、上記ピン受部が設けられ、
    第1シリンダ部は、第1シリンダ部の後端において第1シリンダ部の内部から外部へ貫通する第1貫通孔と、第1シリンダ部の側部において第1シリンダ部の内部から外部へ貫通する第2貫通孔と、収容する第1ピストン部より後方において第1シリンダ部の内部から外部へ貫通する第3貫通孔とを備え、
    第2棒状部は、ハンドルを支持する支持軸を備え、第1貫通孔に支持軸を挿通することによりハンドルを第1シリンダ部の外部へ配置するものであり、
    第2シリンダ部は、第1シリンダ部の側部表面において、第2貫通孔と対応する位置に設けられ、第2貫通孔を通じてピンの先端を第1ピストン部のピン受部内へ挿入するものであり、第2シリンダ部内には、ピンを、第2貫通孔側へ付勢する副弾性部材が収容され、
    第2シリンダ部の側部は、収容する第2ピストン部よりピンの先端側に設けられ且つ第2シリンダ部の内部から外部へ貫通する貫通穴を備え、
    第1シリンダ部の第3貫通孔と、当該貫通穴とを接続し、上記の通路を構成する接続管を備え、
    接続部に圧縮ガスの供給源となるコンプレッサを接続し、当該コンプレッサを操作することにより接続部から第2シリンダ部内へ圧縮ガスを供給して、第2ピストン部を摺動させることでピンをピン受部から抜き、更に、接続管を通じて、第2シリンダ部内の圧縮ガスを第1シリンダ部内へ供給することができる請求項5記載の遮断弁。
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KR102317266B1 (ko) * 2021-06-08 2021-10-25 울트라밸브 주식회사 유로 개폐 및 전환이 용이한 3방향 차단밸브

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