JP3129115B2 - 機械制御装置 - Google Patents
機械制御装置Info
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- JP3129115B2 JP3129115B2 JP06247169A JP24716994A JP3129115B2 JP 3129115 B2 JP3129115 B2 JP 3129115B2 JP 06247169 A JP06247169 A JP 06247169A JP 24716994 A JP24716994 A JP 24716994A JP 3129115 B2 JP3129115 B2 JP 3129115B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御装置等の工作
機械の制御装置に係り、複数台の機械を1つの操作パネ
ルにて操作し得る装置に関する。
機械の制御装置に係り、複数台の機械を1つの操作パネ
ルにて操作し得る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の機械制御装置において、
1台の操作パネルに複数の機械が接続されており、操作
パネル上の切換スイッチを操作することで、運転しよう
とする機械を選択し得るようにしたものがある。このよ
うな装置構成は、図5に示すごとくであり、各機械1〜
4は、1台の操作パネル上の機械切換スイッチ5に接続
されると共に、機械1〜4の各々に運転速度等を設定す
るためのオーバライドスイッチ6〜9が設けられてい
る。すなわち、オーバライドスイッチ6〜9は、機械の
台数分必要とされていた。
1台の操作パネルに複数の機械が接続されており、操作
パネル上の切換スイッチを操作することで、運転しよう
とする機械を選択し得るようにしたものがある。このよ
うな装置構成は、図5に示すごとくであり、各機械1〜
4は、1台の操作パネル上の機械切換スイッチ5に接続
されると共に、機械1〜4の各々に運転速度等を設定す
るためのオーバライドスイッチ6〜9が設けられてい
る。すなわち、オーバライドスイッチ6〜9は、機械の
台数分必要とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、オーバライドスイッチを複数個有ると、高価に
なる上、オーバライドスイッチを間違えて操作して、意
図しない機械にオーバライドをかけてしまい、機械を破
損する等の問題があった。本発明は、上述した問題点を
解決するためになされたものであり、1台の操作パネル
に複数の機械が接続されている場合にあって、単一のオ
ーバライドスイッチでよく、安価で、かつ、誤操作をす
ることのない機械制御装置を提供することを目的とす
る。
ように、オーバライドスイッチを複数個有ると、高価に
なる上、オーバライドスイッチを間違えて操作して、意
図しない機械にオーバライドをかけてしまい、機械を破
損する等の問題があった。本発明は、上述した問題点を
解決するためになされたものであり、1台の操作パネル
に複数の機械が接続されている場合にあって、単一のオ
ーバライドスイッチでよく、安価で、かつ、誤操作をす
ることのない機械制御装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1の機械制御装置は、被加工物に加工を行うた
めの複数の機械と、その複数の機械の1つを選択するた
めの切換スイッチと、その切換スイッチによって選択さ
れた機械のオーバライド速度を変更するための単一のオ
ーバライドスイッチと、切換スイッチにより選択された
機械のオーバライド速度を記憶すると共に、切換スイッ
チにより他の機械が選択された状態においてもその記憶
を維持する記憶手段と、他の機械が選択された状態にお
いては、オーバライドスイッチの状態とは無関係に記憶
手段に記憶されたオーバライド速度に従って先に選択さ
れた機械の速度を制御する制御手段とを備えたものであ
る。また、請求項2の機械制御装置は、請求項1に記載
の構成において、制御手段は、切換スイッチにより他の
機械から先に選択されていた機械が再び選択された時、
記憶手段に記憶されたオーバライド速度と現在のオーバ
ライドスイッチによるオーバライド速度とを比較し、そ
の比較の結果、それらの速度が異なっていた場合、機械
を停止又は減速処理するものである。また、請求項3の
機械制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記
記憶手段は、さらに複数の各機械の前回のオーバライド
スイッチの状態を記憶し、制御手段は、前回のオーバラ
イドスイッチの状態と今回のオーバライドスイッチの状
態とを比較し、その比較の結果、オーバライドスイッチ
の前回と今回の状態が異なっていた時にエラー処理を行
うものである。
に請求項1の機械制御装置は、被加工物に加工を行うた
めの複数の機械と、その複数の機械の1つを選択するた
めの切換スイッチと、その切換スイッチによって選択さ
れた機械のオーバライド速度を変更するための単一のオ
ーバライドスイッチと、切換スイッチにより選択された
機械のオーバライド速度を記憶すると共に、切換スイッ
チにより他の機械が選択された状態においてもその記憶
を維持する記憶手段と、他の機械が選択された状態にお
いては、オーバライドスイッチの状態とは無関係に記憶
手段に記憶されたオーバライド速度に従って先に選択さ
れた機械の速度を制御する制御手段とを備えたものであ
る。また、請求項2の機械制御装置は、請求項1に記載
の構成において、制御手段は、切換スイッチにより他の
機械から先に選択されていた機械が再び選択された時、
記憶手段に記憶されたオーバライド速度と現在のオーバ
ライドスイッチによるオーバライド速度とを比較し、そ
の比較の結果、それらの速度が異なっていた場合、機械
を停止又は減速処理するものである。また、請求項3の
機械制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記
記憶手段は、さらに複数の各機械の前回のオーバライド
スイッチの状態を記憶し、制御手段は、前回のオーバラ
イドスイッチの状態と今回のオーバライドスイッチの状
態とを比較し、その比較の結果、オーバライドスイッチ
の前回と今回の状態が異なっていた時にエラー処理を行
うものである。
【0005】
【作用】上記の構成を有する請求項1の機械制御装置に
よれば、先に或る機械が選択されている状態(前回)か
ら切換スイッチの操作により他の機械が選択され、その
状態でオーバライドスイッチが操作されても、その後、
再度の選択により先に選択されていた機械が選択された
時(今回)、その機械の前回のオーバライド速度が記憶
手段に記憶されていて、この記憶されているオーバライ
ド速度でもって運転をするので、誤操作による意図しな
いような動作を引き起こすことがなくなり、再度選択さ
れた機械が思いかけない高速で運転されるようなことは
解消され、安全性の向上が図れる。また、請求項2の機
械制御装置によれば、先に或る機械が選択されている状
態(前回)から切換スイッチの操作により他の機械が選
択され、その状態でオーバライドスイッチが操作されて
も、その後、再度の選択により先に選択されていた機械
が選択された時(今回)、オーバライドスイッチの前回
と今回の状態が異なっていた場合には、機械を停止又は
減速させる。また、請求項3の機械制御装置によれば、
先に或る機械が選択されている状態(前回)から切換ス
イッチの操作により機械が他の機械に切換えられ、その
後、再度の切換えにより先に選択されていた機械が再選
択された時(今回)、複数の各機械の前回のオーバライ
ドスイッチの状態が記憶手段に記憶されており、前回の
オーバライドスイッチの状態と今回のオーバライドスイ
ッチの状態を比較し、その比較の結果、前回と今回の状
態が異なっていた時にはエラー処理が行われる。従っ
て、他の機械に切換えられた時にオーバライドスイッチ
が操作されて状態が変わっていて、再選択時にその機械
が思いもかけないような高速で運転を始めるようなこと
がない。
よれば、先に或る機械が選択されている状態(前回)か
ら切換スイッチの操作により他の機械が選択され、その
状態でオーバライドスイッチが操作されても、その後、
再度の選択により先に選択されていた機械が選択された
時(今回)、その機械の前回のオーバライド速度が記憶
手段に記憶されていて、この記憶されているオーバライ
ド速度でもって運転をするので、誤操作による意図しな
いような動作を引き起こすことがなくなり、再度選択さ
れた機械が思いかけない高速で運転されるようなことは
解消され、安全性の向上が図れる。また、請求項2の機
械制御装置によれば、先に或る機械が選択されている状
態(前回)から切換スイッチの操作により他の機械が選
択され、その状態でオーバライドスイッチが操作されて
も、その後、再度の選択により先に選択されていた機械
が選択された時(今回)、オーバライドスイッチの前回
と今回の状態が異なっていた場合には、機械を停止又は
減速させる。また、請求項3の機械制御装置によれば、
先に或る機械が選択されている状態(前回)から切換ス
イッチの操作により機械が他の機械に切換えられ、その
後、再度の切換えにより先に選択されていた機械が再選
択された時(今回)、複数の各機械の前回のオーバライ
ドスイッチの状態が記憶手段に記憶されており、前回の
オーバライドスイッチの状態と今回のオーバライドスイ
ッチの状態を比較し、その比較の結果、前回と今回の状
態が異なっていた時にはエラー処理が行われる。従っ
て、他の機械に切換えられた時にオーバライドスイッチ
が操作されて状態が変わっていて、再選択時にその機械
が思いもかけないような高速で運転を始めるようなこと
がない。
【0006】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は、本実施例による機械制御装
置の概略構成図、図2は同装置における操作装置の操作
パネル11の前面図である。複数の機械1〜4は、各々
に操作指令を与えるための1台の操作装置に接続され、
この操作装置には、作動させようとする機械1〜4のい
ずれかを選択するための機械切換スイッチ5と、各機械
のオーバライド速度の変更を行うための1つのオーバラ
イドスイッチ10が設けられている。操作パネル11に
は、機械切換スイッチ5とオーバライドスイッチ10の
他に、ディスプレイ12と各種操作キー13が配置さ
れ、これらの各スイッチやキーが操作された時の信号
は、図示していない制御回路に与えられ、この制御回路
から各機械1〜4に動作信号が出力される。
参照して説明する。図1は、本実施例による機械制御装
置の概略構成図、図2は同装置における操作装置の操作
パネル11の前面図である。複数の機械1〜4は、各々
に操作指令を与えるための1台の操作装置に接続され、
この操作装置には、作動させようとする機械1〜4のい
ずれかを選択するための機械切換スイッチ5と、各機械
のオーバライド速度の変更を行うための1つのオーバラ
イドスイッチ10が設けられている。操作パネル11に
は、機械切換スイッチ5とオーバライドスイッチ10の
他に、ディスプレイ12と各種操作キー13が配置さ
れ、これらの各スイッチやキーが操作された時の信号
は、図示していない制御回路に与えられ、この制御回路
から各機械1〜4に動作信号が出力される。
【0007】また、機械切換スイッチ5が切り換え操作
されることにより、一つの機械が選択され、この選択さ
れた機械にはオーバライドスイッチ10からのオーバラ
イド速度の変更信号を有効とする信号が送信され、他の
機械には同信号を無効とする信号が送信されるようにな
っている。各機械1〜4は、自機が有効であるか、無効
であるかを判別できるようになっている。さらに、上記
により有効になった機械に対しては、操作パネル11か
らの各種操作キー13による操作信号が送信され、ま
た、当該機械の状態をディスプレイ12に表示すること
ができるように構成されている。
されることにより、一つの機械が選択され、この選択さ
れた機械にはオーバライドスイッチ10からのオーバラ
イド速度の変更信号を有効とする信号が送信され、他の
機械には同信号を無効とする信号が送信されるようにな
っている。各機械1〜4は、自機が有効であるか、無効
であるかを判別できるようになっている。さらに、上記
により有効になった機械に対しては、操作パネル11か
らの各種操作キー13による操作信号が送信され、ま
た、当該機械の状態をディスプレイ12に表示すること
ができるように構成されている。
【0008】また、オーバライドスイッチ10は、機械
1〜4の速度を制御するためのスイッチであり、0から
100%まで10%刻みで速度を切り換えることがで
き、機械1〜4は本来動作すべき速度に対して、このス
イッチの設定値により減速して動作する。例えば、本
来、30m/分で動くべきところ、オーバライドスイッ
チ10が50%になっておれば、実際には15m/分で
動く。また、図1に示したように、各機械1〜4からオ
ーバライドスイッチ10の状態をいつでも知ることがで
きるようになっている。
1〜4の速度を制御するためのスイッチであり、0から
100%まで10%刻みで速度を切り換えることがで
き、機械1〜4は本来動作すべき速度に対して、このス
イッチの設定値により減速して動作する。例えば、本
来、30m/分で動くべきところ、オーバライドスイッ
チ10が50%になっておれば、実際には15m/分で
動く。また、図1に示したように、各機械1〜4からオ
ーバライドスイッチ10の状態をいつでも知ることがで
きるようになっている。
【0009】図3は各機械のブロック構成図である。各
機械1〜4は、その内部に機械を制御するためのCPU
16と、各種データを記憶したROM,RAM等でなる
記憶装置17と、機械工具等を駆動するためのモータ等
を含む駆動装置18を備えており、CPU16は、記憶
装置17に対して情報の読み出し・書き込みを行い、ま
た、駆動装置18に対する機械の運転速度等の指令を出
力し、操作パネル11からの各種操作キー13の操作情
報を入力し、また、ディスプレイ12への表示を行う。
機械1〜4は、その内部に機械を制御するためのCPU
16と、各種データを記憶したROM,RAM等でなる
記憶装置17と、機械工具等を駆動するためのモータ等
を含む駆動装置18を備えており、CPU16は、記憶
装置17に対して情報の読み出し・書き込みを行い、ま
た、駆動装置18に対する機械の運転速度等の指令を出
力し、操作パネル11からの各種操作キー13の操作情
報を入力し、また、ディスプレイ12への表示を行う。
【0010】次に、上記のように構成された機械制御装
置の動作を図4を参照して説明する。図4は機械1のC
PU16による処理手順を示すフローチャートであり、
他の機械も同等の処理がなされる。CPU16は、その
処理がスタートすると、まず記憶装置17のデータクリ
ア等の初期設定を行い(S1)、機械1が選択されてい
るか否かを調べる(S2)。いま、作業者が機械切換ス
イッチ5を操作して機械1を選択したとする(S2でY
ES)と、操作パネル11から機械1に有効信号が、他
の機械2〜4には無効信号が出力され、以降、機械切換
スイッチ5が操作されるまで、操作パネル11は主とし
て機械1と接続された状態となる。次に、CPU16は
オーバライドスイッチ10の設定を読み込み(S3)、
その設定状態を記憶装置17に記憶し(S4)、機械1
の駆動装置18を設定された状態で運転する(S5)。
例えば、作業者がオーバライドスイッチ10を10%の
オーバライド値に設定して、機械1の運転を開始したと
すると、機械1は通常の10%の速度にて運転を実行す
る。
置の動作を図4を参照して説明する。図4は機械1のC
PU16による処理手順を示すフローチャートであり、
他の機械も同等の処理がなされる。CPU16は、その
処理がスタートすると、まず記憶装置17のデータクリ
ア等の初期設定を行い(S1)、機械1が選択されてい
るか否かを調べる(S2)。いま、作業者が機械切換ス
イッチ5を操作して機械1を選択したとする(S2でY
ES)と、操作パネル11から機械1に有効信号が、他
の機械2〜4には無効信号が出力され、以降、機械切換
スイッチ5が操作されるまで、操作パネル11は主とし
て機械1と接続された状態となる。次に、CPU16は
オーバライドスイッチ10の設定を読み込み(S3)、
その設定状態を記憶装置17に記憶し(S4)、機械1
の駆動装置18を設定された状態で運転する(S5)。
例えば、作業者がオーバライドスイッチ10を10%の
オーバライド値に設定して、機械1の運転を開始したと
すると、機械1は通常の10%の速度にて運転を実行す
る。
【0011】機械1の運転中、CPU16は、機械切換
スイッチ5が操作されて他の機械が選択されたかを調べ
ており(S6)、他の機械が選択されなければ(S6で
NO)、S3に戻る。いま、作業者が機械切換スイッチ
5を操作して機械2を選択したとしても(S6でYE
S)、機械1は、そのまま、つまり上記の例では通常の
10%の状態で運転を続行する(S7)。一方、機械2
が選択されると、操作パネル11は機械2と接続され、
この状態で、作業者がオーバライドスイッチ10を10
0%のオーバライド値にして機械2の運転を開始したと
すると、機械2は通常の速度にて運転を実行することに
なる。機械1のCPU16は、上記S7の後、再度、機
械1が選択されたかを調べ(S8)、機械1が選択され
なければ(S8でNO)、S7に戻るが、作業者が機械
切換スイッチ5を再度操作して機械1を選択したとする
と(S8でYES)、CPU16は、この時(今回)の
オーバライドスイッチ10の設定を読み込み(S9)、
この設定状態と、先(前回)の運転の時に記憶装置17
に記憶しておいたオーバライドスイッチ10の状態とを
比較する(S10)。
スイッチ5が操作されて他の機械が選択されたかを調べ
ており(S6)、他の機械が選択されなければ(S6で
NO)、S3に戻る。いま、作業者が機械切換スイッチ
5を操作して機械2を選択したとしても(S6でYE
S)、機械1は、そのまま、つまり上記の例では通常の
10%の状態で運転を続行する(S7)。一方、機械2
が選択されると、操作パネル11は機械2と接続され、
この状態で、作業者がオーバライドスイッチ10を10
0%のオーバライド値にして機械2の運転を開始したと
すると、機械2は通常の速度にて運転を実行することに
なる。機械1のCPU16は、上記S7の後、再度、機
械1が選択されたかを調べ(S8)、機械1が選択され
なければ(S8でNO)、S7に戻るが、作業者が機械
切換スイッチ5を再度操作して機械1を選択したとする
と(S8でYES)、CPU16は、この時(今回)の
オーバライドスイッチ10の設定を読み込み(S9)、
この設定状態と、先(前回)の運転の時に記憶装置17
に記憶しておいたオーバライドスイッチ10の状態とを
比較する(S10)。
【0012】上記の比較の結果、両者が一致すれば(S
10でYES)、S5に戻り、機械1は停止することな
く運転を継続するが、一致しなければ(S10でN
O)、CPU16は、エラー処理を行うべく、機械1の
運転を停止させ(S11)、操作パネル11上のディス
プレイ12にアラームを表示して、作業者に機械1が停
止したことを知らせる(S12)。その後、アラームが
解除されたかを調べ(S13)、作業者によりアラーム
が解除されたなら(S13でYES)、処理は最初に戻
る。
10でYES)、S5に戻り、機械1は停止することな
く運転を継続するが、一致しなければ(S10でN
O)、CPU16は、エラー処理を行うべく、機械1の
運転を停止させ(S11)、操作パネル11上のディス
プレイ12にアラームを表示して、作業者に機械1が停
止したことを知らせる(S12)。その後、アラームが
解除されたかを調べ(S13)、作業者によりアラーム
が解除されたなら(S13でYES)、処理は最初に戻
る。
【0013】上記実施例のように、機械切換スイッチ5
により機械の切り換えがあった後に同機械が再度選択さ
れた場合で、前回運転時の速度と今回のオーバライドス
イッチ10の設定状態とが異なっている時に、エラー処
理を行うようにしたことにより、再度選択された機械が
思いもかけない高速で運転されるようなことが解消さ
れ、安全性の向上が図れる。すなわち、例えば、作業者
が機械1を選択し、オーバライドスイッチ10の設定値
を10%にして、機械1の運転を開始した場合におい
て、機械1のオーバライドスイッチ10を切り換えたつ
もりで、他の機械のオーバライドスイッチ10を切り換
えてしまったとする。そのような時に、作業者は機械1
がゆっくり動くと思い、体を機械1の動作範囲に入れて
運転を開始すると、機械1が意図した速度より速く動作
して、体に衝突するといった事態が考えられる。本発明
では、そのような事態に至ることが未然に防止されるの
である。さらにまた、複数の機械1〜4に対して、1個
のオーバライドスイッチ10を共用しているので、低コ
スト化が可能となる。
により機械の切り換えがあった後に同機械が再度選択さ
れた場合で、前回運転時の速度と今回のオーバライドス
イッチ10の設定状態とが異なっている時に、エラー処
理を行うようにしたことにより、再度選択された機械が
思いもかけない高速で運転されるようなことが解消さ
れ、安全性の向上が図れる。すなわち、例えば、作業者
が機械1を選択し、オーバライドスイッチ10の設定値
を10%にして、機械1の運転を開始した場合におい
て、機械1のオーバライドスイッチ10を切り換えたつ
もりで、他の機械のオーバライドスイッチ10を切り換
えてしまったとする。そのような時に、作業者は機械1
がゆっくり動くと思い、体を機械1の動作範囲に入れて
運転を開始すると、機械1が意図した速度より速く動作
して、体に衝突するといった事態が考えられる。本発明
では、そのような事態に至ることが未然に防止されるの
である。さらにまた、複数の機械1〜4に対して、1個
のオーバライドスイッチ10を共用しているので、低コ
スト化が可能となる。
【0014】なお、本発明は上記実施例構成に限られず
種々の変形が可能であり、例えば、図4に示したフロー
チャートの処理S13において、アラームが解除された
場合に、処理が最初に戻るようにする代わりに、先(前
回)の運転の時に記憶装置17に記憶しておいたオーバ
ライドスイッチ10の状態、つまり上記の例では通常の
10%のオーバライド値に戻し、運転を再開するように
してもよい。また、前回運転時の速度と今回のオーバラ
イドスイッチ10の設定状態とが異なっていた場合に、
運転を停止することなく、自動的に低速運転に入るよう
にしてもよい。また、上記実施例では、各機械1〜4に
記憶装置17を設けた例を示したが、共通して1つの記
憶装置を操作パネル11側に設けるようにしてもよい。
種々の変形が可能であり、例えば、図4に示したフロー
チャートの処理S13において、アラームが解除された
場合に、処理が最初に戻るようにする代わりに、先(前
回)の運転の時に記憶装置17に記憶しておいたオーバ
ライドスイッチ10の状態、つまり上記の例では通常の
10%のオーバライド値に戻し、運転を再開するように
してもよい。また、前回運転時の速度と今回のオーバラ
イドスイッチ10の設定状態とが異なっていた場合に、
運転を停止することなく、自動的に低速運転に入るよう
にしてもよい。また、上記実施例では、各機械1〜4に
記憶装置17を設けた例を示したが、共通して1つの記
憶装置を操作パネル11側に設けるようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明に係
る機械制御装置によれば、切換スイッチにより先に選択
されていた機械が再度選択された場合に、オーバライド
スイッチの状態とは無関係に記憶手段に記憶されたオー
バライド速度でもって機械は停止することなく運転をす
ることができるので、誤操作による意図しないような動
作を引き起こすことがなくなり、再度選択された機械が
思いかけない高速で運転されるようなことは解消され、
安全性の向上が図れる。また、請求項2の発明に係る機
械制御装置によれば、上記の効果に加えて、切換スイッ
チにより先に選択されていた機械が再度選択された場合
に、記憶しておいた先のオーバライド速度と現在のオー
バライドスイッチによるオーバライド速度との比較の結
果、それらの速度が異なっていた時に、エラー処理とし
て、機械を停止又は減速処理するので、上記と同様に安
全性の向上が図れる。また、請求項3の発明に係る機械
制御装置によれば、上記の効果に加えて、切換スイッチ
により機械の切り換えがあった後に同機械が再度選択さ
れた場合に、前回のオーバライドスイッチの状態と今回
のオーバライドスイッチの状態とが異なっていた時に、
エラー処理を行うので、再度選択された機械が思いもか
けない高速で運転されるようなことが解消され、安全性
の向上が図れる。
る機械制御装置によれば、切換スイッチにより先に選択
されていた機械が再度選択された場合に、オーバライド
スイッチの状態とは無関係に記憶手段に記憶されたオー
バライド速度でもって機械は停止することなく運転をす
ることができるので、誤操作による意図しないような動
作を引き起こすことがなくなり、再度選択された機械が
思いかけない高速で運転されるようなことは解消され、
安全性の向上が図れる。また、請求項2の発明に係る機
械制御装置によれば、上記の効果に加えて、切換スイッ
チにより先に選択されていた機械が再度選択された場合
に、記憶しておいた先のオーバライド速度と現在のオー
バライドスイッチによるオーバライド速度との比較の結
果、それらの速度が異なっていた時に、エラー処理とし
て、機械を停止又は減速処理するので、上記と同様に安
全性の向上が図れる。また、請求項3の発明に係る機械
制御装置によれば、上記の効果に加えて、切換スイッチ
により機械の切り換えがあった後に同機械が再度選択さ
れた場合に、前回のオーバライドスイッチの状態と今回
のオーバライドスイッチの状態とが異なっていた時に、
エラー処理を行うので、再度選択された機械が思いもか
けない高速で運転されるようなことが解消され、安全性
の向上が図れる。
【図1】本発明の一実施例による機械制御装置の概略構
成図である。
成図である。
【図2】同装置の操作パネルの前面図である。
【図3】同装置の各機械のブロック構成図である。
【図4】各機械における処理手順を示すフローチャート
である。
である。
【図5】従来の機械制御装置の概略構成図である。
1〜4 機械 5 機械切換スイッチ 10 オーバライドスイッチ 11 操作パネル(操作装置) 16 CPU(制御手段) 17 記憶装置(記憶手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 被加工物に加工を行うための複数の機械
と、 その複数の機械の1つを選択するための切換スイッチ
と、 その切換スイッチによって選択された機械のオーバライ
ド速度を変更するための単一のオーバライドスイッチ
と、 前記切換スイッチにより選択された機械のオーバライド
速度を記憶すると共に、切換スイッチにより他の機械が
選択された状態においてもその記憶を維持する記憶手段
と、 前記他の機械が選択された状態においては、前記オーバ
ライドスイッチの状態とは無関係に前記記憶手段に記憶
されたオーバライド速度に従って先に選択された機械の
速度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする機
械制御装置 。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記切換スイッチによ
り他の機械から先に選択されていた機械が再び選択され
た時、前記記憶手段に記憶されたオーバライド速度と現
在のオーバライドスイッチによるオーバライド速度とを
比較し、その比較の結果、それらの速度が異なっていた
場合、機械を停止又は減速処理することを特徴とする請
求項1に記載の機械制御装置。 - 【請求項3】 前記記憶手段は、さらに複数の各機械の
前回のオーバライドスイッチの状態を記憶し、 前記制御手段は、前回のオーバライドスイッチの状態と
今回のオーバライドスイッチの状態とを比較し、その比
較の結果、オーバライドスイッチの前回と今回の状態が
異なっていた時にエラー処理を行うことを特徴とする請
求項1に記載の機械制御装置 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06247169A JP3129115B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 機械制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06247169A JP3129115B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 機械制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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