JP3127481U - 車椅子用シートベルトおよび車椅子用ヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【課題】福祉用車両に乗せる、乗せない如何にかかわらず、車椅子に着座した人が突発的衝撃や走行中の揺れを受けても、安定して着座していられる、簡便な車椅子用シートベルト及び車椅子用ヘッドレストを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子に着座した人の前面に当接する前面当接部材と、前面当接部材の上部側に接合され、一対の掛止部を有する上部接合部材と、前面当接部材の下部側に接合され、車椅子の底面を経由して背面方向に延びる、一対の掛合部を有する下部接合部材とを備え、上部接合部材又は下部接合部材が着座した人の左右の肩を経由し、掛止部及び掛合部がその着座した人の前面又は車椅子の背面で相互に掛合する。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子に着座した人の前面に当接する前面当接部材と、前面当接部材の上部側に接合され、一対の掛止部を有する上部接合部材と、前面当接部材の下部側に接合され、車椅子の底面を経由して背面方向に延びる、一対の掛合部を有する下部接合部材とを備え、上部接合部材又は下部接合部材が着座した人の左右の肩を経由し、掛止部及び掛合部がその着座した人の前面又は車椅子の背面で相互に掛合する。
【選択図】図3
Description
本考案は、車椅子に着座した人を固定するシートベルトおよびヘッドレストに関するものである。
歩行が不自由なお年寄りや体の不自由な人の移動には、車椅子が不可欠である。車椅子で移動するそれらの人を、病院等に運ぶ場合や、自宅と介護施設との間を往復する場合など移動が長距離に及ぶときは、車椅子に着座させたままの状態で所定の福祉用車両に乗せ、移動するのが一般的である。このため、福祉用車両の床には車椅子をワイヤなどで固定するためのピンが設けられる一方、壁面及び床面には車椅子に着座した人を、衝撃から保護する3点式シートベルト装置が設けられている。
しかしながら、3点式シートベルト装置は、ベルトを福祉用車両と車椅子との間で行き来させる必要があり、作業性が悪く、介添え者の負担になるという課題がある。
そこで、車椅子のフレームに固着部を設け、3点式シートベルト装置をその固着部でロックしたり、3点式シートベルト装置に代わるベルトをその固着部に設置した車椅子用シートベルト装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、移動が近距離で福祉用車両に乗せる必要がないときであっても、ぼけが始まった老人や、激しく動くような患者等で、車椅子上の自分の姿勢制御が困難な人は、車椅子に安定に着座させておくことは困難であるという課題がある。
そこで、腰紐を車椅子の背面で固着して腰部を固定するプロテクタと、前掛け部と背面部と二本の紐とを有するベストを頭部からかぶり、車椅子の背面を介した二本の紐と前掛け部と背面部とで、車椅子に胸部を固定する車椅子用シートベルトが開示されている(特許文献2参照)。
特開2002−166822号公報
特開2001−70349号公報
しかしながら、3点式シートベルト装置は、ベルトを福祉用車両と車椅子との間で行き来させる必要があり、作業性が悪く、介添え者の負担になるという課題がある。
そこで、車椅子のフレームに固着部を設け、3点式シートベルト装置をその固着部でロックしたり、3点式シートベルト装置に代わるベルトをその固着部に設置した車椅子用シートベルト装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、移動が近距離で福祉用車両に乗せる必要がないときであっても、ぼけが始まった老人や、激しく動くような患者等で、車椅子上の自分の姿勢制御が困難な人は、車椅子に安定に着座させておくことは困難であるという課題がある。
そこで、腰紐を車椅子の背面で固着して腰部を固定するプロテクタと、前掛け部と背面部と二本の紐とを有するベストを頭部からかぶり、車椅子の背面を介した二本の紐と前掛け部と背面部とで、車椅子に胸部を固定する車椅子用シートベルトが開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、福祉用車両に乗せて移動する場合と、乗せないで移動する場合とで車椅子を使い分けることや、シートベルトを使い分けるのは煩雑であり、不便である。また、3点式シートベルト装置に代えて、腰部と胸部とを車椅子の背面で面ファスナなどを用いて固定する方法を用いるのは、福祉用車両の安全走行上問題がある。さらに、福祉用車両の後部に積載される車椅子は、走行中の揺れを受けやすいという実態調査結果があり、また車椅子に着座した老人のほとんどは居眠りをするという実態があること等から、3点式シートベルト装置だけでは不十分である。
本考案は、上記事情に鑑み、福祉用車両に乗せる、乗せない如何にかかわらず、また車椅子に着座した人の如何にかかわらず、正しい姿勢を保持することができ、たとえ突発的衝撃や走行中の揺れなどを受けても安定して着座していられる、簡便な車椅子用シートベルト及び車椅子用ヘッドレストを提供することを目的とする。
本考案は、上記事情に鑑み、福祉用車両に乗せる、乗せない如何にかかわらず、また車椅子に着座した人の如何にかかわらず、正しい姿勢を保持することができ、たとえ突発的衝撃や走行中の揺れなどを受けても安定して着座していられる、簡便な車椅子用シートベルト及び車椅子用ヘッドレストを提供することを目的とする。
本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子に着座した人の前面に当接する前面当接部材と、上記前面当接部材の上部側に接合され、一対の掛止部を有する上部接合部材と、上記前面当接部材の下部側に接合され、上記車椅子の底面を経由して該車椅子の背面方向に延びる、一対の掛合部を有する下部接合部材とを備え、上記上部接合部材又は上記下部接合部材が上記着座した人の左右の肩を経由し、上記車椅子の背面又は該着座した人の前面で上記掛止部と上記掛合部とが掛合することにより、該着座した人が該車椅子に固定されることを特徴とする。
このように、本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子の底面及び背面を通したベルト等を用いて、車椅子の背面又は着座した人の前面でそのベルトをロックし、着座した人を車椅子に固定するので、車椅子の形式に拘わらず適用することができる。また、着座した人の股間から胸部中央及び両肩に左右のバランスを持たせてベルトを掛け、着座した人を車椅子に固定するので、突発的衝撃を受けても、また走行中の揺れを受けても姿勢を正常に保持することができる。
本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子に着座した人の後頭部を支持する第1支持部と、左右の側頭部を支持する第2支持部と、上記第1支持部に固着された一対の棒状部材とを備え、該一対の棒状部材は、該車椅子の後部両側に設けられた一対の中空部材に挿脱自在に嵌合されることを特徴とする。
このように、後頭部のみならず、左右の側頭部も支持することができるので予想外の揺れを受けても、また居眠りをしても姿勢を正常に保持することができる。また、中空部材に挿脱自在に嵌合される棒状部材を有するので、ヘッドレストを有しない既存の車椅子に、簡易な細工を施すことにより、適用が可能となる。
このように、本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子の底面及び背面を通したベルト等を用いて、車椅子の背面又は着座した人の前面でそのベルトをロックし、着座した人を車椅子に固定するので、車椅子の形式に拘わらず適用することができる。また、着座した人の股間から胸部中央及び両肩に左右のバランスを持たせてベルトを掛け、着座した人を車椅子に固定するので、突発的衝撃を受けても、また走行中の揺れを受けても姿勢を正常に保持することができる。
本発明の車椅子用シートベルトは、車椅子に着座した人の後頭部を支持する第1支持部と、左右の側頭部を支持する第2支持部と、上記第1支持部に固着された一対の棒状部材とを備え、該一対の棒状部材は、該車椅子の後部両側に設けられた一対の中空部材に挿脱自在に嵌合されることを特徴とする。
このように、後頭部のみならず、左右の側頭部も支持することができるので予想外の揺れを受けても、また居眠りをしても姿勢を正常に保持することができる。また、中空部材に挿脱自在に嵌合される棒状部材を有するので、ヘッドレストを有しない既存の車椅子に、簡易な細工を施すことにより、適用が可能となる。
本考案の車椅子用シートベルトによれば、車椅子に着座した状態で、介添え者が容易に着脱することができるとともに、車椅子で移動中に溝等の横断による衝撃を受けても、また福祉用車両に乗せて移動する際に急ブレーキや追突などによって突発的衝撃を受けても、また走行中の揺れを受けても車椅子に着座した人の姿勢を正常に保持することができる。また、本考案の車椅子用ヘッドレストを併用すれば、走行中に予想外の揺れを受けても正常な姿勢を保持することができる。
以下に、本考案の車椅子用シートベルト及び車椅子用ヘッドレストの実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態の車椅子用シートベルトを示す図である。
図1に示すように、本実施形態の車椅子用シートベルト1は、車椅子に着座した人の股間、腹部、胸部にあてがう前面当接部材10と、その前面当接部材の胸部側に接合された上部接合部材20と、その前面当接部材の股間側に接合された下部接合部材30とを備えている。
前面当接部材10は、所定の引っ張り強度を有する、ズックなどが基材として用いられ、さらに、ウレタンなどの弾性部材が布などで覆われてその基材に縫い付けられている。また、幅広で、体にあてがう部分の面積を広くする一方、股間にあてがう部分の幅は狭くなっているので、体によくフィットする。このため、福祉車両が急ブレーキをかけたり、追突されて車椅子に衝撃が加わっても、着座した人に加わる衝撃は和らげられる。
上部接合部材20は、車椅子に着座した人の左右の肩を経由し車椅子の背面に達する一対のベルト21と、その一対のベルトそれぞれの先端に取り付けられたタング22と、タング22で折り返したベルト長を変化させ、タング22から前面当接部材10までの長さを自在に調整する長さ調整部材23とを有する。
下部接合部材30は、車椅子の底面を経由して車椅子の背面に延びる長尺ベルト31と、その長尺ベルト31に連なる台形ベルト32と、台形ベルト32に取り付けられた一対のフック33とを有する。
ここで、ベルト21には、所定の引っ張り強度を有する、ズックなどが基材として用いられ、長さ調整部材23やタング22、フック33には、金属部材が用いられているが、必ずしもこれに限定されない。
本実施形態の前面当接部材における胸部側の幅は、概ね肩幅に設定されている。そして、その胸部側の両側に上部接合部材20の一対のベルト21が接合されているので、それらのベルト21は、着座した人の両肩を経て、容易に車椅子の背面に達することができる。また、下部接合部材30の台形ベルト32も、概ね肩幅に設定されているので、上部接合部材20の一対のタング22と下部接合部材30の一対のフック33は、相互に車椅子の背面で容易に掛合することができる。
ただし、前面当接部材10は、必ずしも台形である必要はなく、長円形や菱形であってもよい。また、胸部側の幅は、肩幅に設定される必要はない。さらに、下部接合部材30は、必ずしも長尺ベルト31と、台形ベルト32という構成を用いる必要はなく、一対のベルトであってもよい。
図2は、第1の実施形態の車椅子用ヘッドレストを示す図である。
図2に示す本実施形態の車椅子100の背面には、後部両側にある手押しハンドル用の金属パイプ50それぞれに係合させて一対の中空部材51が設けられている。そして、その中空部材51には、本実施形態の車椅子用ヘッドレスト3が着脱自在に取り付けられている。
本実施形態の車椅子用ヘッドレスト3は、車椅子100に着座した人の後頭部を支持する第1支持部41と、その第1支持部41の両側に固定され、左右の側頭部を支持する第2支持部42(図にあらわれない)とを有する。
第1支持部41の背面には、一対の棒状部材43が取り付けてあり、その一対の棒状部材43は、車椅子100の背面に取り付けられた中空部材51に自在に挿脱できるようになっている。したがって、中空部材51に棒状部材43を嵌合させることにより、車椅子用ヘッドレスト3を車椅子100に容易に取り付けることができる。また、車椅子用ヘッドレスト3と車椅子100との間には空隙Gがあるので、その空隙Gから上部接合部材20の一対のベルト21を通過させることができる。
ここで、第1支持部41及び第2支持部42は、金属フレームをウレタンなどの弾性部材で覆い、さらにビニールなどで被覆されている。したがって、頭部に衝撃が加わっても、その衝撃を緩和することができる。また、車椅子が左右に揺れても、第2支持部42により、体の揺れと頭部の揺れとが同期するので、頭部のみに異常な力が加わることはなく、居眠りをしても姿勢が正しく保持される。
図3は、車椅子に着座した人を第1の実施形態の車椅子用シートベルト及び車椅子用ヘッドレストで車椅子に固定した状態を示す図である。
図3に示すように、車椅子100に着座した人は、車椅子用シートベルトの前面当接部材10、上部接合部材20、及び下部接合部材30により、胸部、腹部、股間が確実に固定されるので、車椅子100が前後、左右に揺れたり、前後の衝撃を受けたときに、その揺れや衝撃から身を守ることができる。また、車椅子100に着座した人の後頭部を支持する第1支持部41と、その第1支持部41の両側に固定され、左右の側頭部を支持する第2支持部42を有する車椅子用ヘッドレスト3により、車椅子が前後、左右に揺れたり、前後の衝撃を受けたときに、その揺れや衝撃から頭部を守ることができるほか、着座した人が居眠りをしても正しい姿勢が保持される。
ここで、本実施形態においては、車椅子用シートベルト1と車椅子用ヘッドレスト3とを併用しているが、必ずしもその必要はない。また、ヘッドレスト付の車椅子においては、車椅子用シートベルト1のみの使用も可能である。さらに、車椅子用ヘッドレスト3のみを使用してもよい。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態の車椅子用シートベルトを示す図である。
図1に示すように、本実施形態の車椅子用シートベルト1は、車椅子に着座した人の股間、腹部、胸部にあてがう前面当接部材10と、その前面当接部材の胸部側に接合された上部接合部材20と、その前面当接部材の股間側に接合された下部接合部材30とを備えている。
前面当接部材10は、所定の引っ張り強度を有する、ズックなどが基材として用いられ、さらに、ウレタンなどの弾性部材が布などで覆われてその基材に縫い付けられている。また、幅広で、体にあてがう部分の面積を広くする一方、股間にあてがう部分の幅は狭くなっているので、体によくフィットする。このため、福祉車両が急ブレーキをかけたり、追突されて車椅子に衝撃が加わっても、着座した人に加わる衝撃は和らげられる。
上部接合部材20は、車椅子に着座した人の左右の肩を経由し車椅子の背面に達する一対のベルト21と、その一対のベルトそれぞれの先端に取り付けられたタング22と、タング22で折り返したベルト長を変化させ、タング22から前面当接部材10までの長さを自在に調整する長さ調整部材23とを有する。
下部接合部材30は、車椅子の底面を経由して車椅子の背面に延びる長尺ベルト31と、その長尺ベルト31に連なる台形ベルト32と、台形ベルト32に取り付けられた一対のフック33とを有する。
ここで、ベルト21には、所定の引っ張り強度を有する、ズックなどが基材として用いられ、長さ調整部材23やタング22、フック33には、金属部材が用いられているが、必ずしもこれに限定されない。
本実施形態の前面当接部材における胸部側の幅は、概ね肩幅に設定されている。そして、その胸部側の両側に上部接合部材20の一対のベルト21が接合されているので、それらのベルト21は、着座した人の両肩を経て、容易に車椅子の背面に達することができる。また、下部接合部材30の台形ベルト32も、概ね肩幅に設定されているので、上部接合部材20の一対のタング22と下部接合部材30の一対のフック33は、相互に車椅子の背面で容易に掛合することができる。
ただし、前面当接部材10は、必ずしも台形である必要はなく、長円形や菱形であってもよい。また、胸部側の幅は、肩幅に設定される必要はない。さらに、下部接合部材30は、必ずしも長尺ベルト31と、台形ベルト32という構成を用いる必要はなく、一対のベルトであってもよい。
図2は、第1の実施形態の車椅子用ヘッドレストを示す図である。
図2に示す本実施形態の車椅子100の背面には、後部両側にある手押しハンドル用の金属パイプ50それぞれに係合させて一対の中空部材51が設けられている。そして、その中空部材51には、本実施形態の車椅子用ヘッドレスト3が着脱自在に取り付けられている。
本実施形態の車椅子用ヘッドレスト3は、車椅子100に着座した人の後頭部を支持する第1支持部41と、その第1支持部41の両側に固定され、左右の側頭部を支持する第2支持部42(図にあらわれない)とを有する。
第1支持部41の背面には、一対の棒状部材43が取り付けてあり、その一対の棒状部材43は、車椅子100の背面に取り付けられた中空部材51に自在に挿脱できるようになっている。したがって、中空部材51に棒状部材43を嵌合させることにより、車椅子用ヘッドレスト3を車椅子100に容易に取り付けることができる。また、車椅子用ヘッドレスト3と車椅子100との間には空隙Gがあるので、その空隙Gから上部接合部材20の一対のベルト21を通過させることができる。
ここで、第1支持部41及び第2支持部42は、金属フレームをウレタンなどの弾性部材で覆い、さらにビニールなどで被覆されている。したがって、頭部に衝撃が加わっても、その衝撃を緩和することができる。また、車椅子が左右に揺れても、第2支持部42により、体の揺れと頭部の揺れとが同期するので、頭部のみに異常な力が加わることはなく、居眠りをしても姿勢が正しく保持される。
図3は、車椅子に着座した人を第1の実施形態の車椅子用シートベルト及び車椅子用ヘッドレストで車椅子に固定した状態を示す図である。
図3に示すように、車椅子100に着座した人は、車椅子用シートベルトの前面当接部材10、上部接合部材20、及び下部接合部材30により、胸部、腹部、股間が確実に固定されるので、車椅子100が前後、左右に揺れたり、前後の衝撃を受けたときに、その揺れや衝撃から身を守ることができる。また、車椅子100に着座した人の後頭部を支持する第1支持部41と、その第1支持部41の両側に固定され、左右の側頭部を支持する第2支持部42を有する車椅子用ヘッドレスト3により、車椅子が前後、左右に揺れたり、前後の衝撃を受けたときに、その揺れや衝撃から頭部を守ることができるほか、着座した人が居眠りをしても正しい姿勢が保持される。
ここで、本実施形態においては、車椅子用シートベルト1と車椅子用ヘッドレスト3とを併用しているが、必ずしもその必要はない。また、ヘッドレスト付の車椅子においては、車椅子用シートベルト1のみの使用も可能である。さらに、車椅子用ヘッドレスト3のみを使用してもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施形態に比べて、車椅子用シートベルトのタングとフックとが車椅子に着座した人の前面で掛合する点は相違するが、それ以外の点は共通するので、相違点について説明する。
図4は、第2の実施形態の車椅子用シートベルトを示す図である。
図4に示すように、本実施形態の車椅子用シートベルト2は、車椅子に着座した人の股間、腹部、胸部にあてがう前面当接部材10と、その前面当接部材10の胸部側に接合された上部接合部材20と、その前面当接部材10の股間側に接合された下部接合部材30とを備えている。
前面当接部材10は、第1の実施形態と同様に、幅広で、体にあてがう部分の面積が広い一方、股間にあてがう部分の幅は狭くなっており、基材に弾性部材が縫い付けられている。したがって、第1の実施形態と同様に、着座した人に加わる衝撃は和らげられる。
本実施形態の上部接合部材20は、一対のベルトを介することなく、前面当接部材10に一対のフック33が直接接合されている。
一方、下部接合部材30は、車椅子の底面を経由して車椅子の背面に延びる長尺ベルト31と、その長尺ベルト31に連なる一対のベルト34と、一対のベルト34の先端に取り付けられた一対のタング22と、タング22で折り返したベルト長さを変化させ、タング22から長尺ベルト31までの長さを自在に調整する長さ調整部材23とにより構成されている。
本実施形態においても、前面当接部材10の胸部側の幅は、概ね肩幅に設定されており、その前面当接部材10の胸部側の両側に一対のフック33が接合されている。また、下部接合部材30の一対のタング22相互の幅も、概ね肩幅に設定されている。したがって、下部接合部材30の一対のベルト34は、着座した人の両肩を経て、その前面に達し、その先端のタング22は、フック33と容易に掛合させることができる。
ただし、前面当接部材10は、必ずしも台形であることや、一対のフック33が直接接合される必要はなく、一対のベルトを介してもよい。また、下部接合部材30は、必ずしも長尺ベルト31と、一対のベルト34という構成を用いる必要はなく、台形ベルトなどを介してもよい。
第1の実施形態及び第2の実施形態に示した車椅子用シートベルトは、車椅子に安定して着座するために使用するだけではなく、食事や休息時などの際に落ち着きのない老人や、姿勢が安定しない体の不自由な人などが椅子に座る場合にも適用することができる。
第2の実施形態は、第1の実施形態に比べて、車椅子用シートベルトのタングとフックとが車椅子に着座した人の前面で掛合する点は相違するが、それ以外の点は共通するので、相違点について説明する。
図4は、第2の実施形態の車椅子用シートベルトを示す図である。
図4に示すように、本実施形態の車椅子用シートベルト2は、車椅子に着座した人の股間、腹部、胸部にあてがう前面当接部材10と、その前面当接部材10の胸部側に接合された上部接合部材20と、その前面当接部材10の股間側に接合された下部接合部材30とを備えている。
前面当接部材10は、第1の実施形態と同様に、幅広で、体にあてがう部分の面積が広い一方、股間にあてがう部分の幅は狭くなっており、基材に弾性部材が縫い付けられている。したがって、第1の実施形態と同様に、着座した人に加わる衝撃は和らげられる。
本実施形態の上部接合部材20は、一対のベルトを介することなく、前面当接部材10に一対のフック33が直接接合されている。
一方、下部接合部材30は、車椅子の底面を経由して車椅子の背面に延びる長尺ベルト31と、その長尺ベルト31に連なる一対のベルト34と、一対のベルト34の先端に取り付けられた一対のタング22と、タング22で折り返したベルト長さを変化させ、タング22から長尺ベルト31までの長さを自在に調整する長さ調整部材23とにより構成されている。
本実施形態においても、前面当接部材10の胸部側の幅は、概ね肩幅に設定されており、その前面当接部材10の胸部側の両側に一対のフック33が接合されている。また、下部接合部材30の一対のタング22相互の幅も、概ね肩幅に設定されている。したがって、下部接合部材30の一対のベルト34は、着座した人の両肩を経て、その前面に達し、その先端のタング22は、フック33と容易に掛合させることができる。
ただし、前面当接部材10は、必ずしも台形であることや、一対のフック33が直接接合される必要はなく、一対のベルトを介してもよい。また、下部接合部材30は、必ずしも長尺ベルト31と、一対のベルト34という構成を用いる必要はなく、台形ベルトなどを介してもよい。
第1の実施形態及び第2の実施形態に示した車椅子用シートベルトは、車椅子に安定して着座するために使用するだけではなく、食事や休息時などの際に落ち着きのない老人や、姿勢が安定しない体の不自由な人などが椅子に座る場合にも適用することができる。
1、2 車椅子用シートベルト
3 車椅子用ヘッドレスト
10 前面当接部材
20 上部接合部材
21、34 一対のベルト
22 タング
23 台形ベルト
30 下部接合部材
31 長尺ベルト
32 台形ベルト
33 フック
41 第1支持部
42 第2支持部
43 一対の棒状部材
50 金属パイプ
51 中空部材
G 空隙
3 車椅子用ヘッドレスト
10 前面当接部材
20 上部接合部材
21、34 一対のベルト
22 タング
23 台形ベルト
30 下部接合部材
31 長尺ベルト
32 台形ベルト
33 フック
41 第1支持部
42 第2支持部
43 一対の棒状部材
50 金属パイプ
51 中空部材
G 空隙
Claims (7)
- 車椅子に着座した人の前面に当接する前面当接部材と、前記前面当接部材の上部側に接合され、一対の掛止部を有する上部接合部材と、前記前面当接部材の下部側に接合され、前記車椅子の底面を経由して該車椅子の背面方向に延びる、一対の掛合部を有する下部接合部材とを備え、前記上部接合部材又は前記下部接合部材が前記着座した人の左右の肩を経由し、前記車椅子の背面又は該着座した人の前面で前記掛止部と前記掛合部とが掛合することにより、該着座した人が該車椅子に固定されることを特徴とする車椅子用シートベルト。
- 前記上部接合部材は、前記着座した人の左右の肩を経由して前記車椅子の背面に達する一対のベルトを有し、該一対のベルトそれぞれの先端に有する前記掛止部が、前記車椅子の背面で前記掛合部と掛合することを特徴とする請求項1記載の車椅子用シートベルト。
- 前記下部接合部材は、前記車椅子の背面から前記着座した人の左右の肩を経由して該着座した人の前面に達する一対のベルトを有し、該一対のベルトそれぞれの先端に有する前記掛合部により、該着座した人の前面で前記掛止部と掛合することを特徴とする請求項1記載の車椅子用シートベルト。
- 前記下部接合部材又は前記上部接合部材の何れか一方に、前記前面当接部材から前記掛合部又は前記掛止部までの長さを調節する長さ調整部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子用シートベルト。
- 前記前面当接部材は、前記着座した人の少なくとも股間及び胸部に当接するものであって、股間に当接する部分は、胸部に当接する部分よりも狭幅であることを特徴とする請求項1記載の車椅子用シートベルト。
- 前記車椅子は、該車椅子の後部両側に一対の中空部材が設けられたものであって、該車椅子に着座した人の後頭部を支持する第1支持部、左右の側頭部を支持する第2支持部、及び該第1支持部に固着され該中空部材に挿脱自在に嵌合される一対の棒状部材を有する車椅子用ヘッドレストを備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子用シートベルト。
- 車椅子に着座した人の後頭部を支持する第1支持部と、左右の側頭部を支持する第2支持部と、前記第1支持部に固着された一対の棒状部材とを備え、該一対の棒状部材は、該車椅子の後部両側に設けられた一対の中空部材に挿脱自在に嵌合されることを特徴とする車椅子用ヘッドレスト。
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