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JP3127359B2 - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JP3127359B2
JP3127359B2 JP08327015A JP32701596A JP3127359B2 JP 3127359 B2 JP3127359 B2 JP 3127359B2 JP 08327015 A JP08327015 A JP 08327015A JP 32701596 A JP32701596 A JP 32701596A JP 3127359 B2 JP3127359 B2 JP 3127359B2
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vehicle
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shift
slip state
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正光 平野
洋一 佐藤
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/16Inhibiting or initiating shift during unfavourable conditions, e.g. preventing forward reverse shift at high vehicle speed, preventing engine over speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/50Inputs being a function of the status of the machine, e.g. position of doors or safety belts
    • F16H2059/506Wheel slip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/36Inputs being a function of speed
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/0202Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric
    • F16H61/0204Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric for gearshift control, e.g. control functions for performing shifting or generation of shift signal
    • F16H61/0213Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric for gearshift control, e.g. control functions for performing shifting or generation of shift signal characterised by the method for generating shift signals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速機
の制御装置に関し、特に車両のスリップ状態が判定され
たときに自動変速機の変速が禁止される車両用自動変速
機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の回転部材の回転速度に基づ
いて車体速度を検出する車体速度検出手段を備えた車両
が摩擦係数の小さい氷上等で発進を行う際に、駆動輪が
スリップすると前記回転部材の回転速度が増加するため
に車体速度検出手段は高い車体速度を検出するが、駆動
輪と路面との間のグリップが失われているために実際の
車体速度は低いままである。この場合、車体速度検出手
段が高い車体速度を検出するために自動変速機がシフト
アップされてしまい、駆動輪の回転数が更に増加してデ
ィファレンシャル等の耐久性に影響を及ぼす可能性があ
る。
【0003】そこで、自動変速機の回転部材の回転加速
度が所定値以上になった場合に、駆動輪がスリップ状態
にあると判定してシフトアップを禁止するものが、特公
昭64−7259号公報により公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる変速
禁止手段を備えた自動変速機の制御装置において、シフ
トアップの禁止の解除を的確に行わないと、スリップ状
態が解消された後にもシフトアップの禁止が継続された
り、スリップ状態が解消される前にシフトアップの禁止
が解除される可能性がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、駆動輪のスリップ状態が解消されて路面との間のグ
リップが回復したことを精度良く検出して変速禁止を的
確に解除できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明では、平坦路走行時車体
加速度算出手段は、スリップ状態判定手段によりスリッ
プ状態が判定されたときの変速段について、スロットル
開度又はアクセル開度と車体速度算出手段により算出さ
れた車体速度とから平坦路における車体加速度を算出
し、経過時間計測手段はスリップ状態判定手段によりス
リップ状態が判定されたときからの経過時間を計測す
る。推定車体速度算出手段は、前記車体加速度と経過時
間とから該経過時間に対応する車体速度変化量を算出
し、この車体速度変化量とスリップ状態が判定されたと
きの車体速度とから推定車体速度を算出する。スリップ
状態解消判定手段は、車体速度と推定車体速度とを比較
することによりスリップ状態の解消を判定し、変速禁止
解除手段はスリップ状態の解消が判定されたときに変速
禁止手段による変速禁止を解除する。これにより、スリ
ップ状態の解消時に前記変速禁止が的確に解除されるの
で、スリップ状態が解消された後に変速禁止が継続され
たり、スリップ状態が解消される前に変速禁止が解除さ
れることが防止される。しかも、車両が発進後にスリッ
プ状態なってからスリップ状態判定手段により車両のス
リップ状態が判定される前にスロットル開度又はアクセ
ル開度が閉じられた場合に、変速禁止手段はその時点か
ら所定時間だけ変速を禁止するので、 車両のスリップ状
態が判定されて変速禁止が開始される前に発生する望ま
しくない変速を防止することができる。
【0007】
【0008】また請求項に記載された発明では、平坦
路走行時車体加速度算出手段は、スリップ状態判定手段
によりスリップ状態が判定されたときの変速段につい
て、スロットル開度又はアクセル開度と車体速度算出手
段により算出された車体速度とから平坦路における車体
加速度を算出し、経過時間計測手段はスリップ状態判定
手段によりスリップ状態が判定されたときからの経過時
間を計測する。推定車体速度算出手段は、前記車体加速
度と経過時間とから該経過時間に対応する車体速度変化
量を算出し、この車体速度変化量とスリップ状態が判定
されたときの車体速度とから推定車体速度を算出する。
スリップ状態解消判定手段は、車体速度と推定車体速度
とを比較することによりスリップ状態の解消を判定し、
変速禁止解除手段はスリップ状態の解消が判定されたと
きに変速禁止手段による変速禁止を解除する。これによ
り、スリップ状態の解消時に前記変速禁止が的確に解除
されるので、スリップ状態が解消された後に変速禁止が
継続されたり、スリップ状態が解消される前に変速禁止
が解除されることが防止される。しかも、変速禁止中に
スロットル開度又はアクセル開度が所定開度以下に保持
された場合に、推定車体速度算出手段は推定車体速度を
スリップ開始時の車体速度に固定するので、低スロット
ル開度での変速禁止中における望ましくない変速禁止の
解除を回避することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図13は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は車両用自動変速機の制御装置を備えた車両
の全体構成図、図2は制御系のブロック図、図3はメイ
ンルーチンのフローチャート、図4は氷上判断ルーチン
のフローチャート、図5は加速度差算出ルーチンのフロ
ーチャート、図6は推定車体速度算出ルーチンのフロー
チャート、図7はスリップによる2速変速段ホールド開
始を説明するタイムチャート、図8はスリップ収束によ
る2速変速段ホールド解除を説明するタイムチャート、
図9はスロットル全閉による2速変速段ホールド解除を
説明するタイムチャート、図10は2NDホールドキャ
ンセルディレイタイマーTMHYJGによる2速変速段
ホールド解除抑制を説明するタイムチャート、図11は
氷上判断前2NDホールドタイマーTM234Kによる
2速変速段ホールド解除抑制を説明するタイムチャー
ト、図12は低スロットル開度時の2速変速段ホールド
解除抑制を説明するタイムチャート、図13はRレンジ
からDレンジにシフトした場合の作用を説明するタイム
チャートである。
【0011】図1に示すように、フロントエンジン・フ
ロントドライブの車両は、エンジンEにより自動変速機
T及びディファレンシャルDを介して駆動される左右の
駆動輪WFL,WFRと、車両の走行に伴って回転する左右
の従動輪WRL,WRRとを備える。電子制御ユニットUに
は、自動変速機Tの回転部材(例えば、出力軸)の回転
数に基づいて車体速度Vを検出する車体速度センサS1
からの信号と、エンジンEの吸気通路に設けたスロット
ル弁の開度であるスロットル開度THを検出するスロッ
トル開度センサS2 からの信号とが入力される。電子制
御ユニットUは、前記車体速度センサS1 及びスロット
ル開度センサS2 からの信号に基づいて自動変速機Tの
変速を制御する。
【0012】図2に示すように、電子制御ユニットU
は、変速制御手段M1と、スリップ状態判定手段M2
と、変速禁止手段M3と、平坦路走行時車体加速度算出
手段M4と、経過時間計測手段M5と、推定車体速度算
出手段M6と、スリップ状態解消判定手段M7と、変速
禁止解除手段M8とを備える。
【0013】変速制御手段M1は、エンジン回転数、吸
気管内絶対圧、車体速度、スロットル開度、変速段等の
運転状態信号に基づいて自動変速機Tの変速を制御す
る。スリップ状態判定手段M2は、車体速度センサS1
で検出した車体速度Vの変化率に基づいて駆動輪WFL
FRのスリップ状態を判定する。変速禁止手段M3は、
駆動輪WFL,WFRのスリップ状態が判定されたときに、
変速制御手段M1による自動変速機Tのシフトアップを
禁止し、変速段を2速変速段にホールドする。
【0014】平坦路走行時車体加速度算出手段M4は、
車体速度センサS1 で検出した車体速度Vと、スロット
ル開度センサS2 で検出したスロットル開度THと、後
述するマップとに基づいて平坦路における車体加速度を
算出する。経過時間計測手段M5は、スリップ状態判定
手段M2によりスリップ状態が判定されたときからの経
過時間を計測する。推定車体速度算出手段M6は、前記
車体加速度と経過時間とから該経過時間に対応する車体
速度変化量を算出するとともに、この車体速度変化量と
スリップ状態が判定されたときの車体速度Vとから推定
車体速度VYSを算出する。
【0015】スリップ状態解消判定手段M7は、車体速
度Vと推定車体速度VYSとを比較することによりスリ
ップ状態の解消を判定する。変速禁止解除手段M8は、
スリップ状態の解消が判定されたときに変速禁止手段M
3による変速禁止を解除し、2速変速段からのシフトア
ップを許容する。
【0016】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を、図3〜図6のフローチャートを参照しながら
更に詳細に説明する。
【0017】説明に先立って、前記フローチャートにお
いて使用される記号の内容を以下に記載する。
【0018】ラベル SPKU;加速度差 HPKU;氷上判断定数 VHYJL;2NDホールド実行下限車体速度 VHYJH;2NDホールド実行上限車体速度 HVYSH;推定車体速度の上限リミット値 V0 ;スリップ開始時車体速度 VYS;推定車体速度 ΔVYS;推定車体速度の変化 GHH;平坦路を2速変速段で走行する際の基準加速
度 GGFH;平坦路を2速変速段で走行する際の基準加速
度を、平坦路 を1速変速段で走行する際の基準加速度で除算した加速
度比 HDELVH;実際の加速度 TH;スロットル開度タイマー TMA;氷上判断タイマー TMTH;TH戻しタイマー TMHYJG;2NDホールドキャンセルディレイタイ
マー TM234K;氷上判断前2NDホールドタイマーフラグ SLIP;スリップ判断フラグ F HYJ;氷上判断フラグ F THCL;スロットル全閉判断フラグ F SECHLD;氷上外2NDホールド判断フラグ 先ず、図3のメインルーチンのステップS1において、
車両が路面摩擦係数の小さい氷上にあるか否かの判断を
行う。車両が氷上にある場合には氷上判断フラグF
YJが「1」にセットされて2速変速段から3速変速段
へのシフトアップが規制され、車両が氷上にない場合に
は氷上判断フラグF HYJが「0」にクリアされて前
記シフトアップが許可される。前記ステップS1の詳細
を、図4に示す氷上判断サブルーチンに基づいて説明す
る。
【0019】先ず、車両が氷上にあると判断して氷上判
断フラグF HYJを「1」にセットする場合を説明す
る。ステップS31で変速段が3速変速段又は4速変速
段になく、且つステップS32で氷上判断フラグF
YJが「0」にクリアされていれば、ステップS33で
TH戻しタイマーTMTHをセットする。続くステップ
S34で車体速度センサS1 で検出した車体速度Vが2
NDホールド実行下限車体速度VHYJL(例えば、5
km/h)及び2NDホールド実行上限車体速度VHY
LH(例えば、120km/h)の間にあれば、ステッ
プS35に移行して車両が路面摩擦係数の小さい氷上に
あるか否かの判断を行う。
【0020】フローチャートによる説明に先立って図7
による説明を行うと、車両を発進させるべくアクセルペ
ダルを踏み込んだとき、氷上で駆動輪がスリップすると
駆動輪速度Vは急激に且つ不安定に増加する。このとき
氷上での車体の加速度と通常の平坦路走行時の車体の加
速度との差である加速度差SPKUが、a点において所
定の氷上判断定数HPKU(例えば、240msの間に
2.9km/hの車体速度変化)を越えると氷上判断タ
イマーTMAがスタートし、その氷上判断タイマーTM
Aのカウント中に加速度差SPKUが氷上判断定数HP
KUを上回っていれば、即ち路面摩擦係数が小さい氷上
において駆動輪がスリップするために大きな加速度が所
定時間に亘って検出されると、氷上判断フラグF HY
Jが「1」にセットされる。このように、氷上判断タイ
マーTMAを用いたことにより、車体がジャンプしたり
駆動輪が濡れた鉄板を踏んだような場合に生じる一瞬の
スリップを氷上におけるスリップと誤判断することが防
止される。
【0021】これをフローチャートに基づいて説明する
と、先ずステップS35で前記加速度差SPKUを算出
する。加速度差SPKUの算出の詳細は、図5に示すサ
ブルーチンに示されている。加速度差SPKUの算出は
80ms間隔で行われるもので、先ずステップS61で
80msが経過すると、ステップS62で、車体速度V
及びスロットル開度THをパラメータとするGmapに
基づいて、平坦路を2速変速段で走行する際に発生する
基準加速度GGHHを検索する。続くステップS63
で、車体速度V及びスロットル開度THをパラメータと
する比mapに基づいて、平坦路を2速変速段で走行す
る際の基準加速度を、平坦路を1速変速段で走行する際
の基準加速度で除算した加速度比であるGGFHを検索
する。続くステップS64で、今回の車体速度Vと前回
の車体速度V(240ms前)との差(つまり、実際の
加速度)であるHDELVHを算出する。
【0022】次のステップS65で変速段が1速変速段
でなければ、即ち2速変速段であれば、ステップS67
で前記HDELVH(2速変速段における実際の加速
度)からステップS62で検索したGGHH(平坦路を
2速変速段で走行する際に発生する基準加速度)を減算
し、2速変速段における加速度差SPKUを算出する。
またステップS65で変速段が1速変速段であれば、ス
テップS66で前記HDELVH(1速変速段での実際
の加速度)にステップS63で検索したGGFH(平坦
路を2速変速段で走行する際の基準加速度を平坦路を1
速変速段で走行する際の基準加速度で除算した加速度
比)を乗算し、2速変速段に換算した実際の加速度HD
ELVHを算出する。そしてステップS67で2速変速
段に換算した実際の加速度HDELVHにから前記GG
HHを減算して2速変速段に相当する加速度差SPKU
を算出する。
【0023】以上のようにして、ステップS35で加速
度差SPKUが算出されると、ステップS36で加速度
差SPKUを前記氷上判断定数HPKUと比較し、加速
度差SPKUが氷上判断定数HPKUを越えていればス
テップS37に移行し、ステップS37で駆動輪がスリ
ップ中であることを示すスリップ判断フラグF SLI
Pが「0」にクリアされていれば、ステップS38でス
リップ中の推定車体速度VYSを初期値としての現在の
車体速度V(即ち、スリップ発生時の車体速度V0 )で
置き換えてステップS41に移行する。一方、前記ステ
ップS37でスリップ判断フラグF SLIPが既に
「1」にセットされていれば、ステップS40で推定車
体速度VYSを算出してステップS41に移行する。推
定車体速度VYSの算出の詳細は、後から図6に示すサ
ブルーチンに基づいて説明する。
【0024】続くステップS41で氷上判断タイマーT
MAがタイムアップすると、ステップS42でスリップ
判断フラグF SLIPを「0」にクリアする。続くス
テップS43で変速段が後進変速段でなければ、ステッ
プS44で車両が氷上にあると判断して氷上判断フラグ
HYJを「1」にセットする。また前記ステップS
36で加速度差SPKUが氷上判断定数HPKU以下で
あれば、ステップS45でスリップ判断フラグF SL
IPを「0」にクリアするとともに、ステップS46で
氷上判断タイマーTMAをセットする。
【0025】次に、車両が氷上から通常路面に移動した
と判断して氷上判断フラグF HYJを「0」にクリア
する場合を、先ず図8に基づいて説明する。氷上での発
進に伴って駆動輪がスリップすると、検出された車体速
度Vは急激に増加するが実際の車体速度V(F)は緩や
かにしか増加しない。スリップ中における実際の車体速
度V(F)は検出することができないため、車両が通常
の平坦路を発進したと仮定した場合の推定車体速度VY
Sを算出する。そして、車両が氷上から通常路面に移動
してスリップが収まり、検出された車体速度Vが低下し
て前記推定車体速度VYSを以下になったとき、即ち図
8のb点においてV≦VYSが成立したときに駆動輪が
路面をグリップしてスリッが解消されたと判断し、氷
上判断フラグF HYJを「0」にクリアする。
【0026】これをフローチャートに基づいて更に説明
すると、前記ステップS32で氷上判断フラグF HY
Jが「1」にセットされており、且つステップS47で
スロットル開度が全閉スロットル開度CTH以上であれ
ば、ステップS48でスロットル戻しタイマーTMTH
をセットし、ステップS49で前記ステップS40と同
じサブルーチンにより推定車体速度VYSを算出する。
そして、ステップS50で推定車体速度VYSが車体速
度V以上になれば、ステップS52でスリップが解消し
たと判断して氷上判断フラグF HYJを「0」にクリ
アし、ステップS53で氷上判断タイマーTMAをセッ
トする。
【0027】ところで、前記ステップS47でスロット
ル開度が全閉スロットル開度CTHになった場合、前回
のループにおけるステップS48でセットされたスロッ
トル戻しタイマーTMTHがカウントを開始し、ステッ
プS51で所定時間(例えば、2sec)が経過すると
ステップS52で氷上判断フラグF HYJが「0」に
クリアされる。これは、スロットル開度が全閉スロット
ル開度CTHになってから2secが経過すると、駆動
力の低下よりスリップが収まるために、2速変速段の
ホールドを行う必要がなくなるからである(図9参
照)
【0028】ここで、前記ステップS40,S49にお
ける推定車体速度VYSの算出を、図6のフローチャー
トを参照しながら説明する。先ずステップS71で24
0msが経過すると、ステップS72で推定車体速度V
YS及びスロットル開度THをパラメータとするGma
pに基づいて、通常の平坦路を2速変速段で走行する際
の基準加速度GGHHを検索する。続くステップS73
で変速段が1速変速段にあれば、ステップS74で、推
定車体速度VYS及びスロットル開度THをパラメータ
とする比mapに基づいて、平坦路を2速変速段で走行
する際の基準加速度を、平坦路を1速変速段で走行する
際の基準加速度で除算した加速度比であるGGFHを検
索する。前記ステップS73で変速段が1速変速段にな
く2速変速段にあれば、ステップS75で加速度比GG
FHを1に設定する。
【0029】そして、ステップS76で、前記ステップ
S72で検索した2速相当の基準加速度GGHHを、前
記ステップS74で検索した加速度比GGFHで除算し
て1速相当の推定車体速度変化量ΔVYSを算出する。
このとき、変速段が2速変速段であれば、2速相当の基
準加速度GGHHに前記ステップS75で設定した1を
乗算した値を、2速相当の推定車体速度変化量ΔVYS
とする。
【0030】続くステップS77で推定車体速度変化量
ΔVYSが正であり、ステップS78で現在のスロット
ル開度THが8分の0.6以上であれば、ステップS7
9で推定車体速度VYSに推定車体速度変化量ΔVを加
算した値を新たな推定車体速度VYSとする。そしてス
テップS80で推定車体速度VYSが推定車体速度の上
限リミット値HVYSH(例えば、100km/h)を
越えていれば、ステップS81で前記推定車体速度の上
限リミット値HVYSHを推定車体速度VYSとして採
用する。また前記ステップS78で、スロットル開度T
Hが8分の0.6未満であれば、ステップS79〜S8
1の推定車体速度VYSの算出は行われない。尚、推定
車体速度VYSの初期値には、スリップ開始時の車体速
度V、つまり加速度差SPKUが氷上判断定数HPKU
を越えた瞬間の車体速度VであるV0 (図7参照)が採
用される。
【0031】以上のようにして、図3のメインルーチン
のステップS1における氷上判断が実行され、その結
果、氷上判断フラグF HYJが「1」にセットされる
か、或いは「0」にリセットされると、ステップS2に
移行する。ステップS2で変速段が後進変速段になく、
ステップS3で車両がシフトアップを行う運転状態にあ
って変速指令の次回出力が3速変速段又は4速変速段で
あれば、ステップS4に移行する。
【0032】前記ステップS4で氷上判断フラグF
YJが「1」にセットされていて、車両が路面摩擦係数
の小さい氷上にある場合には、ステップS5〜S9を経
て、ステップS16で変速段が2速変速段にホールドさ
れる。これにより、車両が氷上にある場合に3速変速段
或いは4速変速段にシフトアップされることが規制さ
れ、ディファレンシャルDの損傷が未然に回避される。
これを図10に基づいて説明すると、氷上での発進時に
スリップが発生した状態でアクセルペダルを踏み続ける
と、推定車体速度VYSが次第に増加して車体速度Vに
接近するため、c点においてアクセルペダルを戻したと
きに、d点において車体速度Vが推定車体速度VYS以
下になって2速変速段のホールドが解除され、シフトア
ップが行われてしてしまう問題がある。そこで、氷上判
断フラグF HYJが「1」にセットされた状態でスロ
ットル開度THが全閉になったとき、2NDホールドキ
ャンセルディレイタイマーTMHYJGがタイムアップ
するまで、2速変速段のホールド解除を抑制することに
より望ましくないシフトアップを回避することができ
る。
【0033】これをフローチャートに基づいて更に説明
すると、前記ステップS5〜S9において、氷上判断フ
ラグF HYJが「1」にセットされている状態でスロ
ットル開度が全閉になると、2NDホールドキャンセル
ディレイタイマーTMHYJGがセットされる。即ち、
ステップS5でスロットル開度THが全閉でないときに
ステップS6でスロットル全閉判断フラグF THCL
を「1」にセットしておき、ステップS5でスロットル
開度THが全閉になったとき、ステップS6でスロット
ル全閉判断フラグF THCLが「1」であれば、つま
りスロットル開度THが全閉になった瞬間に、ステップ
S8で2NDホールドキャンセルディレイタイマーTM
HYJGをセットするとともに、ステップS9でスロッ
トル全閉判断フラグF THCLを「0」にクリアす
る。
【0034】而して、前記ステップS4で、スリップの
解消により氷上判断フラグF HYJが「0」にクリア
されたとき、続くステップS10で例えば1secが経
過して前記2NDホールドキャンセルディレイタイマー
TMHYJGがタイムアップするまで、前記ステップS
16で変速段が2速変速段にホールドされ、前記1se
cが経過するまで3速変速段へのシフトアップが抑制さ
れる。
【0035】さて、前記ステップS4で未だ氷上判断が
行われておらず、従って氷上判断フラグF HYJが
「0」にクリアされた状態にあるとき、氷上でアクセル
ペダルを戻した場合に、望ましくないシフトアップが行
われる可能性がある。即ち、図11において、氷上での
発進に伴って加速度差SPKUが氷上判断定数HPKU
を越え氷上判断タイマーTMAがカウントを開始した
後、その氷上判断タイマーTMAがタイムアップする以
前にe点においてスロットル開度THが低下した場合、
f点において望ましくないシフトアップが発生すること
になる。そこでスロットル開度THの低下と同時に氷上
判断前2NDホールドタイマーTM234Kのカウント
を開始し、その氷上判断前2NDホールドタイマーTM
234Kがタイムアップするまでシフトアップが抑制さ
れる。
【0036】これをフローチャートに基づいて更に説明
すると、ステップS4で氷上判断フラグF HYJが
「0」にクリアされており、ステップS10で2NDホ
ールドキャンセルディレイタイマーTMHYJGがタイ
ムアップしており、且つステップS11で後述する氷上
外2NDホールド判断フラグF SECHLDが「0」
にクリアされた状態において、ステップS12で加速度
差SPKUが氷上判断定数HPKU以下であってスリッ
プが発生していないか、或いはステップS13でスロッ
トル開度THの戻し量が小さいか(例えば、8分の3開
度以下)であれば、ステップS17,S18を経てリタ
ーンすることにより、ステップS16よる2速変速段の
ホールドは実行されない。
【0037】しかしながら、ステップS13で加速度差
SPKUが氷上判断定数HPKUを越えていてスリップ
が発生しており、且つステップS14でスロットル開度
THの戻し量が大きい場合には、ステップS14で氷上
外2NDホールド判断フラグF SECHLDを「1」
にセットした後に、ステップS15で氷上判断前2ND
ホールドタイマーTM234Kがタイムアップするま
で、ステップS16で2速変速段にホールドされる。
【0038】次回のループでは、ステップS11で既に
氷上外2NDホールド判断フラグF SECHLDが
「1」にセットされているのでステップS19に移行
し、ステップS19で加速度差SPKUが氷上判断定数
HPKUを越えていてスリップが発生しており、且つス
テップS20でスロットル開度THの戻し量が大きい状
態にある間、ステップS21でその都度氷上判断前2N
DホールドタイマーTM234Kがセットされる。そし
てステップS19で加速度差SPKUが氷上判断定数H
PKU以下になるか、或いはステップS20でスロット
ル開度THの戻し量が小さくなれば、ステップS15で
氷上判断前2NDホールドタイマーTM234Kがカウ
ントを開始し、それがタイムアップするとステップS1
8に移行して氷上外2NDホールド判断フラグF SE
CHLDが「0」にクリアされ、2速変速段のホールド
が解除される。
【0039】ところで、1/8以下のスロットル開度T
Hでは、氷上における加速度と通常路面における加速度
との間に大差がないため、図12に示すように車体速度
Vのラインと推定車体速度VYSのラインとが接近する
ことになり、g点で両ラインが交差して望ましくない2
速変速段のホールド解除が発生する場合がある。そこ
で、図6のフローチャートのステップS78で説明した
ように、スロットル開度THが0.6/8未満の低スロ
ットル開度時には推定車体速度VYSの算出を行わず、
推定車体速度VYSをスリップ開始時の車体速度である
0 に固定することにより、望ましくないシフトアップ
を回避することができる。
【0040】さて、自動変速機Tの回転部材の回転数に
基づいて車体速度Vを検出する車体速度センサS1 は、
前記回転部材の回転方向(つまり車両が前進走行中であ
るか後進走行中であるか)を識別することができない。
そのため、高速で後進走行している状態でRレンジから
Dレンジに切り換えると、1速変速段が確立されずに3
速変速段や4速変速段が確立されてしまう可能性があ
る。そこで、図13に示すようにRレンジからDレンジ
への切換時に3RD,4TH禁止タイマーTMRDHY
Jをスタートさせ、所定時間(例えば、2sec)3速
変速段又は4速変速段のシフトアップが禁止される。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0042】例えば、スロットル開度THに代えてアク
セルペダルの操作量であるアクセル開度を用いることが
できる。
【0043】また図5及び図6のフローチャートにおい
て、加速度差SPKUの算出或いは推定車体速度の算出
に比mapを用いているが、それぞれの変速段に対応す
るGmapを用いれば前記比mapは不要である。
【0044】また推定車体速度VYSを算出する際に、
自動変速機Tのトルクコンバータのスリップによるトル
ク増幅作用を考慮して路面への伝達トルクを算出し、こ
の伝達トルクに基づいて推定車体速度VYSを補正すれ
ば、更に精度の高い制御を行うことができる。
【0045】またエンジン回転数がアイドル回転数より
も高い状態でNレンジからDレンジ等の前進走行レンジ
にシフトした場合に、一瞬の間だけ3速変速段を確立し
た後に1速変速段を確立することにより変速ショックを
軽減する制御(インギヤスコート制御)を行う場合に
は、本実施例は適用されない。即ち、インギヤスコート
制御による3速変速段へのシフトアップは通常どおり実
行される。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1,2に記載され
た発明によれば、車両のスリップ状態が判定されたとき
に自動変速機の変速を禁止してディファレンシャル等の
損傷を回避する車両用自動変速機の制御装置において、
平坦路において発生すると推定される車体加速度とスリ
ップが発生してからの経過時間とに基づいて推定車体速
度を算出し、検出された車体速度と前記推定車体速度と
を比較することによりスリップ状態の解消を判定するの
で、スリップ状態の解消時に前記変速禁止を的確に解除
することが可能となる。これにより、スリップ状態が解
消された後に変速禁止が継続されたり、スリップ状態が
解消される前に変速禁止が解除されることが防止され
る。
【0047】特に請求項1に記載された発明によれば、
車両が発進後にスリップ状態なってからスリップ状態判
定手段により車両のスリップ状態が判定される前にスロ
ットル開度又はアクセル開度が閉じられた場合に、変速
禁止手段はその時点から所定時間だけ変速を禁止するの
で、車両のスリップ状態が判定されて変速禁止が開始さ
れる前に発生する望ましくない変速を防止することがで
きる。
【0048】
【0049】特に請求項に記載された発明によれば、
変速禁止中にスロットル開度又はアクセル開度が所定開
度以下に保持された場合に、推定車体速度算出手段は推
定車体速度をスリップ開始時の車体速度に固定するの
で、低スロットル開度での変速禁止中における望ましく
ない変速禁止の解除を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用自動変速機の制御装置を備えた車両の全
体構成図
【図2】制御系のブロック図
【図3】メインルーチンのフローチャート
【図4】氷上判断ルーチンのフローチャート
【図5】加速度差算出ルーチンのフローチャート
【図6】推定車体速度算出ルーチンのフローチャート
【図7】スリップによる2速変速段ホールド開始を説明
するタイムチャート
【図8】スリップ収束による2速変速段ホールド解除を
説明するタイムチャート
【図9】スロットル全閉による2速変速段ホールド解除
を説明するタイムチャート
【図10】2NDホールドキャンセルディレイタイマー
TMHYJGによる2速変速段ホールド解除抑制を説明
するタイムチャート
【図11】氷上判断前2NDホールドタイマーTM23
4Kによる2速変速段ホールド解除抑制を説明するタイ
ムチャート
【図12】低スロットル開度時の2速変速段ホールド解
除抑制を説明するタイムチャート
【図13】RレンジからDレンジにシフトした場合の作
用を説明するタイムチャート
【符号の説明】
M1 変速制御手段 M2 スリップ状態判定手段 M3 変速禁止手段 M4 平坦路走行時車体加速度算出手段 M5 経過時間計測手段 M6 推定車体速度算出手段 M7 スリップ状態解消判定手段 M8 変速禁止解除手段 S1 車体速度センサ(車体速度検出手段) T 自動変速機 TH スロットル開度 TMHYJG 2NDホールドキャンセルディレイタ
イマー(所定時間 M234K 氷上判断前2NDホールドタイマー
(所定時間) V 車体速度 VYS 推定車体速度 ΔVYS 車体速度変化量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:48 59:66 (56)参考文献 特開 平2−151534(JP,A) 特開 昭60−127465(JP,A) 特開 平6−185608(JP,A) 特開 昭59−151655(JP,A) 特開 昭62−99517(JP,A) 特開 昭62−181948(JP,A) 特開 平8−54057(JP,A) 特開 昭62−37548(JP,A) 特開 平9−72413(JP,A) 特開 平5−272630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転状態に応じて自動変速機
    (T)の変速段を切り換える変速制御手段(M1)と、 自動変速機(T)の回転部材の回転速度に基づいて車体
    速度(V)を検出する車体速度検出手段(S1 )と、 車体速度検出手段(S1 )により検出された車体速度
    (V)の変化率に基づいて車両のスリップ状態を判定す
    るスリップ状態判定手段(M2)と、 スリップ状態判定手段(M2)によりスリップ状態が判
    定されたときに変速制御手段(M4)による自動変速機
    (T)の変速を禁止する変速禁止手段(M3)と、 を備えた車両用自動変速機の制御装置において、 スリップ状態判定手段(M2)によりスリップ状態が判
    定されたときの変速段について、スロットル開度(T
    H)又はアクセル開度と車体速度算出手段(S1)によ
    り算出された車体速度(V)とから平坦路における車体
    加速度を算出する平坦路走行時車体加速度算出手段(M
    4)と、 スリップ状態判定手段(M2)によりスリップ状態が判
    定されたときからの経過時間を計測する経過時間計測手
    段(M5)と、 平坦路走行時車体加速度算出手段(M4)により算出さ
    れた車体加速度と経過時間計測手段(M5)により計測
    された経過時間とから該経過時間に対応する車体速度変
    化量(ΔVYS)を算出し、この車体速度変化量(ΔV
    YS)とスリップ状態判定手段(M2)によりスリップ
    状態が判定されたときの車体速度(V)とから推定車体
    速度(VYS)を算出する推定車体速度算出手段(M
    6)と、 車体速度検出手段(S1 )により検出された車体速度
    (V)と推定車体速度算出手段(M6)により算出され
    た推定車体速度(VYS)とを比較することによりスリ
    ップ状態の解消を判定するスリップ状態解消判定手段
    (M7)と、 スリップ状態解消判定手段(M7)によりスリップ状態
    の解消が判定されたときに変速禁止手段(M3)による
    変速禁止を解除する変速禁止解除手段(M8)と、 を備えてなり、車両が発進後にスリップ状態なってから
    スリップ状態判定手段(M2)により車両のスリップ状
    態が判定される前にスロットル開度(TH)又はアクセ
    ル開度が閉じられた場合に、変速禁止手段(M3)はそ
    の時点から所定時間(TM234K)だけ変速を禁止す
    ることを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 両の運転状態に応じて自動変速機
    (T)の変速段を切り換える変速制御手段(M1)と、 自動変速機(T)の回転部材の回転速度に基づいて車体
    速度(V)を検出する車体速度検出手段(S1 )と、 車体速度検出手段(S1 )により検出された車体速度
    (V)の変化率に基づいて車両のスリップ状態を判定す
    るスリップ状態判定手段(M2)と、 スリップ状態判定手段(M2)によりスリップ状態が判
    定されたときに変速制御手段(M4)による自動変速機
    (T)の変速を禁止する変速禁止手段(M3)と、 を備えた車両用自動変速機の制御装置において、 スリップ状態判定手段(M2)によりスリップ状態が判
    定されたときの変速段について、スロットル開度(T
    H)又はアクセル開度と車体速度算出手段(S1)によ
    り算出された車体速度(V)とから平坦路における車体
    加速度を算出する平坦路走行時車体加速度算出手段(M
    4)と、 スリップ状態判定手段(M2)によりスリップ状態が判
    定されたときからの経過時間を計測する経過時間計測手
    段(M5)と、 平坦路走行時車体加速度算出手段(M4)により算出さ
    れた車体加速度と経過時間計測手段(M5)により計測
    された経過時間とから該経過時間に対応する車体速度変
    化量(ΔVYS)を算出し、この車体速度変化量(ΔV
    YS)とスリップ状態判定手段(M2)によりスリップ
    状態が判定されたときの車体速度(V)とから推定車体
    速度(VYS)を算出する推定車体速度算出手段(M
    6)と、 車体速度検出手段(S1 )により検出された車体速度
    (V)と推定車体速度算出手段(M6)により算出され
    た推定車体速度(VYS)とを比較することによりスリ
    ップ状態の解消を判定するスリップ状態解消判定手段
    (M7)と、 スリップ状態解消判定手段(M7)によりスリップ状態
    の解消が判定されたときに変速禁止手段(M3)による
    変速禁止を解除する変速禁止解除手段(M8)と、 を備えてなり、変速禁止中にスロットル開度(TH)又
    はアクセル開度が所定開度以下に保持された場合に、推
    定車体速度算出手段(M6)は推定車体速度(VYS)
    をスリップ開始時の車体速度(V)に固定することを特
    徴とする車両用自動変速機の制御装置。
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