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JP3121522B2 - 屋根材およびその葺設構造 - Google Patents

屋根材およびその葺設構造

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Publication number
JP3121522B2
JP3121522B2 JP07146676A JP14667695A JP3121522B2 JP 3121522 B2 JP3121522 B2 JP 3121522B2 JP 07146676 A JP07146676 A JP 07146676A JP 14667695 A JP14667695 A JP 14667695A JP 3121522 B2 JP3121522 B2 JP 3121522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roofing
roof
piece
roofing material
laid
Prior art date
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JP07146676A
Other languages
English (en)
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JPH08338106A (ja
Inventor
剛 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP07146676A priority Critical patent/JP3121522B2/ja
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根材に関し、詳しく
は、軒側垂下片と棟側立ち上げ片とを平板状の屋根材本
体に有し、立体感のあるように葺設され、重厚感のある
屋根材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セメントを主成分として形成
される平板状の屋根材が用いられている。
【0003】しかし、図9に示すように、このような屋
根材を葺設した場合、(A)のように、板厚みが薄いた
め立体感のある外観が得られず、意匠性に欠けるもので
ある。また、側方に重ね片4を形成しにくく、重なりを
大きくし、暴露部8を少なくして葺設せざるを得ないも
のである。この図の例では、暴露部8は全体の1/3程
度になっている。このような欠点を改善するためには、
(B)のように、重ね片4を有する厚い屋根材となり、
重くなる点で別な問題点が生じる。
【0004】そこで、図10の側面図に示すように、軒側
垂下片1と棟側立ち上げ片2とを平板状の屋根材本体3
に備えた屋根材も考えられる。そして、このような屋根
材における屋根材本体の一側に、下方に垂下し、さらに
略水平に延設される重ね片4を形成することも考えられ
ている。このような屋根材にあっては、軒側垂下片1に
よって厚みのある外観が得られ、重ね片4によって防水
性が向上して、重なりを少なくして葺設できるものであ
る。したがって、軽量でありながら、立体感があって重
厚な外観に葺設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図10に示す屋根材にあっては、軒側垂下片1の下端が下
に葺設されている屋根材に接するとともに、重ね片4の
棟側裏面4aが屋根下地10に接して、これらの二点で支持
されている。したがって、重ね片4を形成していない他
の一側は浮いた状態となって不安定であるとともに、強
度が弱く、葺設時に踏み割れなどの問題が発生する場合
があった。
【0006】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的は、軒側垂下片が
形成されて、軽量でありながら立体感があるように葺設
される屋根材であって、しかも踏み割れなどが起こりに
くい屋根材およびその葺設構造の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明における屋根材は、軒側垂下片1と棟側
立ち上げ片2とを平板状の屋根材本体3に備え、この屋
根材本体3の一側に、下方に垂下し、さらに略水平に延
設される重ね片4を形成して成る屋根材において、葺設
時に前記重ね片4の棟側裏面4aと屋根材本体3の棟側裏
面3aとが、屋根下地10に接するように形成して成ること
を特徴として構成している。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、棟側立ち上げ片2の略中央部を切り欠い
て、上に重ねて葺設される屋根材の重ね片4の挿入隙間
5として成ることを特徴として構成している。
【0009】請求項3記載の発明における屋根材の葺設
構造は、請求項1ないし2のいずれかに記載の屋根材を
用いる葺設構造であって、屋根材と屋根下地10との隙間
にバックアップ材6を配して成ることを特徴として構成
している。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、バックアップ材6に屋根の流れ方向と一致
する溝7を形成して成ることを特徴として構成してい
る。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、重ね片4の棟側裏面
4aと屋根材本体3の棟側裏面3aとの二カ所が、屋根下地
10に接するように葺設される。また、軒側垂下片1の下
端が下方に葺設される屋根材に当接している。したがっ
て、前記の二カ所に加えて、この軒側垂下片1の下端と
の三カ所で支持されて、ガタツキなしに屋根下地10上に
安定し、踏み割れなどに対する強度が向上している。
【0012】請求項2記載の発明では、上に重ねて葺設
される屋根材の重ね片4を、挿入隙間5に挿入した状態
で段差なく葺設することができる。つまり、下の屋根材
幅方向のほぼ中央部に、上に重ねる屋根材の側端部がく
るように半分ずらした状態の千鳥葺きが可能になるので
ある。
【0013】請求項3記載の発明では、バックアップ材
6によって、屋根材が支えられて踏み割れなどに対する
強度が向上し、このバックアップ材6が屋根材の厚みを
補って断熱性も向上する。
【0014】請求項4記載の発明では、屋根の流れ方向
と一致する溝7が上下方向に連通する隙間となり、空気
または雨水の流路となり、湿気がたまりにくく排水性が
向上している。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を以下に添付図を参照して
説明する。
【0016】図1ないし図2に基づいて、第一の実施例
である屋根材を説明する。図1はこの実施例における屋
根材を示す斜視図であり、図2はこの屋根材の葺設状態
を示す側面図である。なお、図2は、葺設された屋根を
切断して、屋根材を側面から見た状態を示している。
【0017】これらの図に示すように、この屋根材は、
軒側垂下片1と棟側立ち上げ片2とを平板状の屋根材本
体3に備え、この屋根材本体3の一側に、下方に垂下
し、さらに略水平に延設される重ね片4を形成して成る
ものである。
【0018】このような屋根材はセメントを主成分とし
て、骨材、補強繊維などの種々の充填材を適宜添加した
材料を成形、硬化させて形成される無機質セメント板で
ある。しかし、この他に、粘土系、金属系などのような
のものであってもよい。
【0019】そして、このような屋根材は、葺設時に重
ね片4の棟側裏面4aと屋根材本体3の棟側裏面3aとが、
屋根下地10に接するように形成されているものである。
【0020】つまり、この屋根材は、軒側垂下片1の下
端が下方に葺設される屋根材に当接するように葺設され
るので、上記した重ね片4の棟側裏面4aと屋根材本体3
の棟側裏面3aとの二カ所とともに、合計三カ所で支持さ
れて葺設されている。つまり、以上の三箇所で支持され
て、軒側垂下片1によって厚み感のある重厚な葺設状態
となり、しかも薄くて軽量な屋根材でありながら、ガタ
ツキなしに屋根下地10上に安定し、踏み割れなどに対す
る強度が向上したものになっている。
【0021】なお、この屋根材を葺設する場合は、上に
重ねる屋根材の側端部が下の屋根材の側端部と同一直線
を形成するように葺設することが好ましい。つまり、こ
のような葺設状態によって、重ね片4を軒側垂下片1に
近い位置まで形成して、十分広い重なり代を有せしめる
ことができる。
【0022】図3ないし図4に基づいて、第二の実施例
である屋根材を説明する。図3はこの実施例における屋
根材の斜視図を示し、図4はこの屋根材を葺設した屋根
の一部分の外観を示す斜視図である。
【0023】この屋根材は、図3に示すように、第一の
実施例の屋根材において、棟側立ち上げ片2の略中央部
を切り欠いて、上に重ねて葺設される屋根材の重ね片4
の挿入隙間5としているものである。つまり、上に重ね
て葺設される屋根材の重ね片4を、挿入隙間5に挿入し
て段差なく葺設することができる。したがって、図4に
示すように、下の屋根材幅方向のほぼ中央部に、上に重
ねる屋根材の側端部がくるような半分ずらした状態の千
鳥葺きが可能になるのである。その上、特に、重ね片4
を挿入隙間5に挿入嵌合させるように互いの大きさを合
わせて形成することによって、キッチリと位置決めさ
れ、グラツキが少なくしっかりした葺設状態を得ること
ができる。
【0024】なお、第一の実施例の屋根材においても、
このような千鳥葺きを行うことができるが、この場合
は、重ね片4が邪魔になるか、または重ね片4を軒側垂
下片1に近い位置まで形成することが困難になって、重
なり代を大きくとれないため、防水性が不完全になりや
すいのである。
【0025】図5ないし図6に基づいて、屋根面全体に
対する屋根材の割りつけを説明する。これらの図は、上
記した千鳥葺きの場合を示している。図5は切妻屋根の
場合を示し、(A)は全体の斜視図、(B)は水平方向
に切断した断面図である。図6は隅棟の場合における全
体の斜視図である。
【0026】図5に示すように、切妻屋根の場合は両側
にケラバ材11を配して葺設される。そして、屋根材がキ
ッチリと水平方向に納まらない場合、図中のAまたはB
の屋根材にて幅調整を行うようにしている。つまり、屋
根材の重ね片4の部分を残して切断し、幅の狭いAまた
はBの屋根材として用いるのである。また、この場合、
図の左の方から屋根材を葺設していき、最後にBの屋根
材にて現場合わせで幅調整を行うようにしている。ま
た、図6の隅棟の場合には、勾配固定役物12を用いて、
図5の場合と同様に、図中のCの屋根材にて幅調整を行
うようにしている。
【0027】図7ないし図8に基づいて、以上に説明し
たような屋根材の葺設構造について説明する。
【0028】図7は、以上のような屋根材を葺設する場
合に使用することのできるバックアップ材6を示す斜視
図であり、図8はこのバックアップ材6を用いて葺設し
た屋根を示す断面図である。
【0029】図7または図8において、6はバックアッ
プ材を示し、屋根材と屋根下地10との隙間に配されるも
のである。このバックアップ材6は、例えば、発泡ウレ
タンなどの合成樹脂材料、軽量セメントなどの無機材料
等のように、屋根材よりも低比重の種々の材料によって
形成されるものである。また、このバックアップ材6に
は、屋根の流れ方向と一致する溝7が、表裏両面に形成
されている。また、下に配して葺設される屋根材の軒側
立ち上げ片2上端が係止する凹部8を有している。
【0030】このようなバックアップ材6によれば、上
に配される屋根材が支えられて踏み割れなどに対する強
度が向上するとともに、このバックアップ材6が屋根材
の厚みをも補って断熱性が向上する。その上、このバッ
クアップ材6は、屋根材よりも低比重であって、屋根が
比較的軽く葺設されるものである。
【0031】また、屋根の流れ方向と一致する溝7が上
下方向に連通する隙間となり、この隙間を空気または雨
水が通過しやすく、湿気がたまりにくくなるとともに排
水性が向上している。なお、この実施例では溝7を表裏
両面に形成して、特に通気性がよくなっているが、場合
によっては表面または裏面にのみ形成してもよいもので
ある。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明の発明では、重ね片
の棟側裏面と、屋根材本体の棟側裏面と、軒側垂下片の
下端との三カ所で支持された状態に葺設することができ
る。したがって、厚み感のある重厚な葺設がなされて、
しかも軽量な屋根材でありながら、安定した状態に葺設
することができるとともに、踏み割れなどに対する強度
も向上している。
【0033】請求項2記載の発明では、挿入隙間によっ
て、下の屋根材幅方向のほぼ中央部に上に重ねる屋根材
の側端部がくるように、半分ずらした状態の千鳥葺き
を、ガタツキなしに安定した状態で実現することができ
る。
【0034】請求項3記載の発明では、バックアップ材
によって、屋根材が支えられて踏み割れなどに対する強
度が向上し、このバックアップ材が屋根材の厚みを補っ
て断熱性も向上する。
【0035】請求項4記載の発明では、屋根の流れ方向
と一致する溝によって、湿気がたまりにくく排水性が向
上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における屋根材を示す斜
視図である。
【図2】同上屋根材の葺設状態を示す側面図である。
【図3】本発明の第二の実施例における屋根材を示す斜
視図である。
【図4】同上屋根材を葺設した屋根の外観を示す斜視図
である。
【図5】切妻屋根における屋根面全体への同上屋根材の
割り付けを示す図であって、(A)は全体の斜視図、
(B)は水平方向に切断した断面図である。
【図6】隅棟の場合における同上屋根材の割りつけを示
す全体の斜視図である。
【図7】同上屋根材の葺設時に使用するバックアップ材
を示す斜視図である。
【図8】同上バックアップ材を用いて葺設した屋根を示
す断面図である。
【図9】従来の屋根材を示す斜視図であり、(A)は厚
みの薄いもの、(B)は厚みの厚いものを示している。
【図10】従来の別な屋根材を示す側面図である。
【符号の説明】
1 軒側垂下片 2 棟側立ち上げ片 3 屋根材本体 4 重ね片 5 挿入隙間 6 バックアップ材 7 溝 8 凹部 10 屋根下地 11 ケラバ材 12 勾配固定役物

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒側垂下片と棟側立ち上げ片とを平板状
    の屋根材本体に備え、この屋根材本体の一側に、下方に
    垂下し、さらに略水平に延設される重ね片を形成して成
    る屋根材において、葺設時に前記重ね片の棟側裏面と屋
    根材本体の棟側裏面とが、屋根下地に接するように形成
    して成ることを特徴とする屋根材。
  2. 【請求項2】 棟側立ち上げ片の略中央部を切り欠い
    て、上に重ねて葺設される屋根材の重ね片の挿入隙間と
    して成ることを特徴とする請求項1記載の屋根材。
  3. 【請求項3】 屋根材と屋根下地との隙間にバックアッ
    プ材を配して成ることを特徴とする請求項1ないし2の
    いずれかに記載の屋根材の葺設構造。
  4. 【請求項4】 バックアップ材に屋根の流れ方向と一致
    する溝を形成して成ることを特徴とする請求項3記載の
    屋根材の葺設構造。
JP07146676A 1995-06-14 1995-06-14 屋根材およびその葺設構造 Expired - Fee Related JP3121522B2 (ja)

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