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JP3121395B2 - 密封容器 - Google Patents

密封容器

Info

Publication number
JP3121395B2
JP3121395B2 JP03280640A JP28064091A JP3121395B2 JP 3121395 B2 JP3121395 B2 JP 3121395B2 JP 03280640 A JP03280640 A JP 03280640A JP 28064091 A JP28064091 A JP 28064091A JP 3121395 B2 JP3121395 B2 JP 3121395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ethylene
vinyl acetate
mol
container
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP03280640A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0592528A (ja
Inventor
滋行 榛田
淳一 松本
進 福留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP03280640A priority Critical patent/JP3121395B2/ja
Publication of JPH0592528A publication Critical patent/JPH0592528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121395B2 publication Critical patent/JP3121395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Closures For Containers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−ビニルエス
テル共重合体けん化物(A)層とエチレン−酢酸ビニル
エステル共重合体、またはエチレン−不飽和カルボン酸
エステル共重合体と、粘着付与剤およびワックスよりな
る組成物(B)層よりなる積層体をロール状に巻き取っ
たときブロッキングしにくく、易開封性、内容物の保存
性に優れ、かつ安価な積層体、蓋材および容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、易開封性を有する蓋剤は多数紹介
されているが、例えばポリプロピレンより成る容器とヒ
ートシールされる蓋材の最内層には、ポリプロピレンを
主成分とし、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル
共重合体等をブレンドし、シーラントの凝集力を低下さ
せる方法やポリプロピレンにタルク等の無機フィラーを
充填させる方法が採用されている。しかしこれ等の方法
では、移送中には十分な接着力を有し、かつ開封時には
容易に開封できるという相反する特性を兼備えた易開封
性は未だ十分なものでない。
【0003】特開昭53−129271号公報には、エ
チレン含有量20〜50モル%、けん化度90%以上の
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層と該エチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物と接着性に優れた樹脂に
粘着付与剤を添加した、混合樹脂層の少なくとも二層か
らなる共押出し多層フィルムについて述べられている。
しかし該公報は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物と、エチレン−酢酸ビニル共重合物等をベースにし、
粘着付与剤を配合した層、あるいはさらに、ポリオレフ
ィン樹脂層とを共押出し法により溶融させ、ダイ内にお
いて融着させることにより各樹脂間の層間強度が非常に
優れた多層フィルムを得るためのものであり、易開封性
(適度な層間強度)および非ブロッキング性に関する記
述、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層に、エチ
レン−酢酸ビニルエステル共重合体、またはエチレン−
不飽和カルボン酸エステル共重合体と、粘着付与剤およ
びワックスよりなる組成物(以下、本樹脂組成物と略称
する)をコーティングすることに関する記述、およびワ
ックスを配合させることに関する記述は無い。さらにま
た、該公報の明細書には、エチレン−酢酸ビニルエステ
ル共重合体のメルトインデックス(以下MIと略称す
る)は、1.5〜15程度のものが有効との記述がある
が、この様な高粘度では後述するホットメルトアプリケ
ーター等による積層が困難である。
【0004】特開昭60−239233号公報には、塩
化ビニル成分を60〜99モル%および酢酸ビニルおよ
び/または(メタ)アクリル酸エステルを40〜1モル
%含む塩化ビニル系共重合体層(A)と、イソシアネー
ト基を含む反応型ポリウレタン系高分子層(B)とから
成り、該混合割合(重量)がA/B=2/3〜6である
接着剤層で被覆された、エチレン含有量20〜60モル
%、酢酸ビニル成分のけん化度95%以上のエチレン−
酢酸ビニル共重合体けん化物からなる、熱ラミネーショ
ン用フィルムについて述べられている。また特開昭60
−242053号公報には、エチレン含有量20〜60
モル%、酢酸ビニル成分のけん化度95%以上のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物(A)、イソシアネー
ト基を含む反応型ポリウレタン系高分子層(B)および
塩化ビニル成分を60〜99モル%および酢酸ビニルお
よび/または(メタ)アクリル酸エステルを40〜1モ
ル%含む塩化ビニル系共重合体層(C)を有し、かつA
/B/Cの構成からなる、熱ラミネーション用複合フィ
ルムについて述べられている。しかしこれ等公報には
樹脂組成物に関する記述が無い。
【0005】実開平2−39973公報には、内面がハ
イバリアー性プラスチック層1Aであり、その内側にポ
リオレフィン層1Bを有する積層材1を、フランジ部3
を有するカップ状に成形したものを容器本体3とし、こ
れに蓋体4をヒートシールしてなる容器であって、蓋体
4を上記ハイバリアー性プラスチック層1Aを貫いてポ
リオレフィン層1Bに到達するヒートシールにより密封
したことを特徴とするハイバリアー性イージーオープニ
ング容器について述べられている。しかし該公報にも
樹脂組成物に関する記述が無く、ハイバリアー性プラス
チックは、ポリアクリロニトリルであり、エチレン−ビ
ニルエステル共重合体けん化物に関する物ではない。
【0006】以上述べたように、移送中には十分な接着
力を有し、かつ開封時には容易に開封できるという相反
する特性を兼備えた易開封性は未だ十分なものがなく、
かかる特性を兼備えかつ、ロール状に巻き取ったときブ
ロッキングしにくく、透視性に優れた易開封性蓋材の開
発が長年望まれていた。また易開封性とガスバリアー性
の両方を満足させるためには易開封性を有する樹脂とガ
スバリアー性を有する樹脂ないし金属箔を積層する必要
があり、したがってコスト的に不利でありそのコスト低
下が望まれていた。なお易開封性とは、JIS Z 02
38では0.3〜0.6kgf/15mmと規定されて
いるが、ここでは業界で多用されている圧力2kg/c
2 、時間1秒の条件で熱封緘し、180度剥離で、剥
離速度300mm/分の条件で測定した値が、600〜
1500g/15mm幅をいう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたとおり従来
技術では、易開封性、内容物の保存性を兼備え、(A)
/(B)構成の積層フィルムをロール状に巻き取ったと
きブロッキングしにくい安価な蓋材および容器がえられ
ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題の
認識の元に鋭意研究を重ねた結果、エチレン含有量20
〜65モル%、ビニルエステル成分のけん化度90モル
%以上のエチレン−ビニルエステル共重合体けん化物
(以下EVOHと略称する)(A)層および本樹脂組成
(B)層よりなる積層体、および(A)層、(B)層
および基材(C)層とよりなり、(C)層/(A)層/
(B)層の構成を有する積層体が、易開封性、内容物の
保存性、透視性を兼備え、(A)/(B)構成の積層フ
ィルムをロール状に巻き取ったときブロッキングしにく
い安価な蓋材および容器に有用なことを見出だし、本発
明を完成するに至った。
【0009】以下、本発明を更に詳しく説明する。本発
明において、EVOH(A)とは、エチレンとビニルエ
ステルを、メタノールやt−ブタノールやジメチルスル
ホキシド等の溶剤中で、加圧下で過酸化ベンゾイル、ア
ゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤を用い公知の
方法で重合させ、続いて酸、またはアルカリ触媒でけん
化して得られる物である。ビニルエステルとしては、酢
酸ビニルエステル、プロピオン酸ビニルエステル、バー
サチック酸ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステル
等の脂肪酸ビニルエステルがあげられ、また芳香族カル
ボン酸ビニルエステル等も使用可能であるが、価格の点
から酢酸ビニルエステルが、またガスバリアー性の点か
らピバリン酸ビニルエステルが好ましい。EVOHのエ
チレン含有量は20〜65モル%、好ましくは20〜5
0モル%、ビニルエステル成分のけん化度は90モル%
以上、好ましくは95モル%以上である。EVOH層は
二軸延伸されていても良いし、無延伸であっても良い。
エチレン含有量が20モル%未満では、高湿度時のガス
バリアー性が低下し、65モル%を越えると十分なガス
バリアー性が得られない。一方、けん化度が90モル%
未満では、高湿度時のガスバリアー性が低下するだけで
なく、EVOHの熱安定性が悪化し、得られる膜面にゲ
ルが発生しやすい。
【0010】また、EVOH(A)にはさらに少量のプ
ロピレン、イソブテン、4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン、オクテン等のα−オレフィン、イタコン酸、メタ
クリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カル
ボン酸、その塩、その部分または完全エステル、そのニ
トリル、そのアミド、その無水物、ビニルトリメトキシ
シラン等のビニルシラン系化合物、不飽和スルホン酸、
その塩、アルキルチオール類等の共重合成分を含んでい
ても差支えない。
【0011】また、EVOH(A)はエチレン含有量の
異なる2種類以上のEVOHの混合物であってもよく、
また、重合度やけん化度の異なる2種類以上のEVOH
の混合物であってもよい。さらに、エチレン含有量と重
合度やけん化度が共に異なっていてもよい。
【0012】さらにまた、EVOH(A)層が、エチレ
ン含有量が異なる2種以上のEVOHの複数層であって
も良い。このような場合には、内容物の水分活性値を1
00倍した値と保存環境の相対湿度値を比べ、値の小さ
い方にエチレン含有量の小さいEVOHを配置した方
が、包材のガスバリアー性は良好となる。EVOHの複
数層は、すべての層が二軸延伸されていても良いし、特
定の層だけが二軸延伸されていても良いし、さらにすべ
ての層が無延伸であっても良い。
【0013】また、EVOH(A)には、本発明を阻害
しない範囲で、酸化防止剤、色剤、紫外線吸収剤、スリ
ップ剤、帯電防止剤、可塑剤、硼酸等の架橋剤、無機充
填剤、無機乾燥剤等の各種添加剤、ポリアミド、ポリオ
レフィン、高吸水性樹脂等の各種樹脂を配合してもよ
い。
【0014】本発明において、エチレン−酢酸ビニルエ
ステル共重合体またはエチレン−不飽和カルボン酸エス
テル共重合体と、粘着付与剤およびワックスよりなる組
成物(本樹脂組成物)(B)とは、1)エチレン−酢酸
ビニルエステル共重合体またはエチレン−不飽和カルボ
ン酸エステル共重合体、2)エチレン−酢酸ビニル共重
合体またはエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合
体と相溶性を有し、かつ被着体およびEVOHに粘着性
を有する粘着付与剤、および3)本樹脂組成物の流動性
を改善し、溶解を早めるためのワックス類、よりなる組
成物であり、好ましくはエチレン−酢酸ビニルエステル
共重合体またはエチレン−不飽和カルボン酸エステル共
重合体10〜90重量%、好適には20〜70重量%、
粘着付与剤5〜60重量%、好適には10〜50重量
%、ワックス1〜60重量%、好適には5〜45重量%
からなる組成物であり、さらに好ましくは4−4´−チ
オビス(6−ターシャリーブチル−m−クレゾール)や
BHT等の酸化防止剤0.001〜20重量%、好適に
は0.005〜10重量%の組成物であり、150℃で
の粘度が、好適には100〜20000cpsの物が、
より好適には500〜8000cpsを示す組成物であ
る。
【0015】本樹脂組成物には本発明を阻害しない範囲
で、エチレン−プロピオン酸ビニルエステル共重合体、
エチレン−酪酸ビニルエステル共重合体などのエチレン
−ビニルエステル共重合体、ジブチルフタレート、ジ−
2−エチル−ヘキシルフタレート、ジオクチルフタレー
ト等の可塑剤、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、含水けい
酸等の無機充填剤、色剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、
帯電防止剤、架橋剤、無機乾燥剤等の各種添加剤、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ酢酸ビニルエステル、高吸水性樹脂等の各種樹
脂を配合してもよい。
【0016】本発明において、本樹脂組成物中のエチレ
ン−酢酸ビニルエステル共重合体としては、酢酸ビニル
エステル含有量が、好適には10〜50重量%、より好
適には15〜45重量%の物である。必要に応じ(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボン酸をグラフト
重合変性した物も使用可能である。またエチレン−酢酸
ビニルエステル共重合体の荷重2160g,190℃に
おけるMIは、好適には16g/10分以上、より好適
には20〜700g/10分である。また本樹脂組成物
の高接着力、低粘度、高相溶性、低糸ひき性を満足させ
るために、酢酸ビニルエステルの含有量やMIの異なる
エチレン−酢酸ビニルエステル共重合体や、さらにはそ
れらの部分けん化物の組成物であっても良い。
【0017】本発明において、本樹脂組成物中のエチレ
ン−不飽和カルボン酸エステル共重合体としては、エチ
レン−(メタ)アクリル酸メチルエステル共重合体、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エチルエステル共重合体、
エチレン−イタコン酸ジメチルエステル共重合体、エチ
レン−イタコン酸ジエチルエステル共重合体等があげら
れるが、エチレン−アクリル酸エチルエステル共重合体
で、アクリル酸エチルエステル含有量が10〜40重量
%の物が好ましく、必要に応じ(メタ)アクリル酸、無
水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸をグラ
フト重合変性した物も使用可能である。
【0018】本発明において、粘着付与剤とは、ガムロ
ジン、ウッドロジン、トール油等のロジン類、およびそ
れらを水素添加、不均化、二量化、エステル化等により
変性した変性ロジン類、α−ピネン重合体、β−ピネン
重合体、ジペンテン重合体、テルペン−フェノール共重
合体、α−ピネン−フェノール共重合体等のピネン樹脂
類、1−ブテン、イソブチレン、ブタジエン、1,3−
ペンタジエン、イソプレン、ピペリレン等のC4〜C5
のモノおよびジオレフィンを主成分とする重合体等の脂
肪族系樹脂類、スペントC4〜C5留分中のジエン成分
を環化二量体化後重合させた樹脂、芳香族炭化水素樹脂
を核内水添した樹脂等の脂環族系樹脂類、ビニルトルエ
ン、インデン、α−メチルスチレン等のC9〜C10の
ビニル芳香族炭化水素を主成分とした重合体である芳香
族系樹脂類、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレン、イソプロペニルトルエン等の重合体であるスチ
レン系樹脂類、クマロン−インデン系樹脂類、フェノー
ル系樹脂類等の石油樹脂類等があげられ、必要に応じ
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イ
タコン酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボン酸や、マ
レイン酸エステル等でグラフト重合変性されていても良
い。
【0019】本発明において、ワックスとは、常温で液
体あるいは溶融温度が低いかまたは溶融粘度の低い
(半)固体状のもので、平均分子量300〜10000
程度の石油ロウまたは変性石油ロウであり、パラフィン
ワックス、ミクロクリスタリンワックス、カスターワッ
クス、塩素化パラフィンがあげられ、さらには低分子量
ポリエチレンワックス等があげられる。さらにまた脂肪
酸と水に不溶な高級一価アルコール類または二価アルコ
ール類とのエステルからなるワックス(植物ロウや動物
ロウ等)もあげられる。
【0020】本発明において、本樹脂組成物(B)層
と、EVOH(A)層とよりなる積層体のそれぞれの厚
みは、コストや目標とする易開封性のヒートシール強度
により種々選択可能であるが、本樹脂組成物(B)層は
1〜50μm、EVOH(A)層は1〜100μmが好
適である。
【0021】本発明において、本樹脂組成物(B)層
と、EVOH(A)層とよりなる積層フィルムをロール
状に巻いた時、ブロッキングしにくいという特性が発揮
される。EVOH以外層の例えば、本樹脂組成物とエチ
レン−酢酸ビニルエステル共重合体とよりなる積層フィ
ルムなどをロール状に巻いた時には、ブロッキングが発
生しやすく、基材(C)層との積層が困難になることが
多い。
【0022】本発明において基材(C)層としては、
紙、セルロース系フィルム、熱可塑性樹脂、金属蒸着熱
可塑性樹脂、金属蒸着紙、金属蒸着セルロース系フィル
ム、金属箔等があげられ、これらは一種または二種以上
の層として使用することができる。
【0023】本発明において、基材(C)層に用いられ
る熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1、ポリメチルペンテン等のポリオレフィ
ン、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(メタキシリ
レンジアミンとアジピン酸よりなるポリアミド)等のポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリレ
ート、ポリスルホン、ポリジエン化合物(ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン等)等があげられ、蓋材として用い
る場合には、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン
6、ナイロン66、MXD6、ポリプロピレンの二軸延
伸フィルムが、良好な易開封性、印刷性、美観の点で好
適でり、二軸延伸フィルムは、ポリ塩化ビニリデンをコ
ーティングしていても良い。シートおよびフィルムから
の熱成形および射出成形により得られるカップ、トレー
等や、ダイレクトブローボトル、ストレッチブローボト
ル等のブロー成形容器等の成形容器として用いる場合に
は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
アクリロニトリルが、良好な易開封性、成形容器の強
度、美観の点で好適であり、基材(C)層は多層体であ
っても良い。
【0024】本発明において、基材(C)層に用いられ
るセルロース系フィルムとしては、セロハン、セルロー
スアセテート、防湿セロハン、塩化ビニリデン系共重合
体をコートしたセロハン、セルロースアセテート等があ
げられが、セロハン、塩化ビニリデン系共重合体をコー
トしたセロハンが好適である。
【0025】本発明において、金属蒸着熱可塑性樹脂、
紙およびセルロース系フィルムとしては、上記の熱可塑
性樹脂、紙および上記のセルロース系フィルムに金属蒸
着したものである。金属蒸着としては、アルミニウム蒸
着、金蒸着、銀蒸着、酸化アルミニウム蒸着、酸化珪素
蒸着、酸化マグネシウム、酸化インジウム・酸化亜鉛蒸
着等があげられが、価格、ガスバリアー性の点でアルミ
ニウム蒸着、酸化アルミニウム蒸着、酸化珪素蒸着が好
適である。
【0026】本発明において、金属箔としては、アルミ
ニウム箔、鉄箔、ステンレススチール箔、金箔、銅箔等
があげられが、価格、美観、成形性の点でアルミニウム
箔、鉄箔が好適である。
【0027】本発明では、紙、セルロース系フィルム、
熱可塑性樹脂、金属蒸着熱可塑性樹脂、金属蒸着紙、金
属蒸着セルロース系フィルム、および金属箔より選ばれ
た少なくとも1種よりなる基材(C)層と本樹脂組成物
(B)層およびEVOH(A)層よりなる(C)/
(A)/(B)の構成の積層体を蓋材、成形容器等に用
いるものであるが、基材(C)層とEVOH(A)層を
積層するには、公知の積層方法、例えば共押出しラミネ
ート法、ドライラミネート法、押出しラミネート法、共
押出しコーティング法、溶液コーティング法等が採用可
能である。また、EVOH(A)層と本樹脂組成物
(B)層を積層するにも、公知のホットメルトアプリケ
ーター、例えばノズル式、ホイル式、ロール式、ジェッ
ト式等の方法が採用可能であるのみでなく、トルエン等
の有機溶剤に溶解し、グラビアコーター、リバースロー
ルコーター、スピンコーター、ナイフコーター、スプレ
ーコーター、ディッピング等の方法も採用可能である。
【0028】これらの積層方法を採用するにあたり、
(C)層と(A)層の間に十分な接着力が得られれば直
接積層して良いが、十分な接着力が得られない場合があ
る。十分な接着力が得られない場合には、共押出しラミ
ネート法を採用する場合には、不飽和カルボン酸でグラ
フト変性されたポリオレフィンや、オレフィンと不飽和
カルボン酸等の共重合体よりなる接着性樹脂を用いる必
要がある。またドライラミネート法や押出しラミネート
法を採用する場合には、ポリエステル、ポリエーテル、
ポリウレタンを主剤とし、イソシアネートを硬化剤とす
る二液硬化型の接着剤やアンカーコート剤を使用する必
要がある。また溶液コーティング法を採用する場合は、
適宜前記アンカーコート剤を用いる必要がある。さらに
また共押出しコーティング法を採用する場合には、適宜
前記アンカーコート剤や前記接着性樹脂を用いる必要が
ある。
【0029】また、(C)層/(A)層/(B)層構成
の積層体を積層する手順は、先ず(C)層と(A)層を
積層し、次いで(B)層を積層しても良いし、先ず
(A)層と(B)層を積層し、次いで(C)層を積層し
ても良い。また基材(C)層の表面または裏面に印刷を
施すことも、美観および商品価値を高める上で有用であ
る。
【0030】本発明により得られる積層体は、ガスバリ
アー性に優れており、容器の開口部周縁部分にてシール
してなる密封容器の優れたガスバリアー性を確保する点
からも、被着体となる成形容器または蓋材もガスバリア
ー性に優れている樹脂、金属箔、金属蒸着等が構成要素
に含まれていることが望ましい。
【0031】被着体としては、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、ポリメチルペンテン等のポリオレ
フィン、ナイロン6、ナイロン66、MXD6等のポリ
アミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリレー
ト、ポリスルホン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等
のポリジエン化合物、金属およびガラス等があげられる
が、被着体がシートおよびフィルムからの熱成形および
射出成形により得られるカップ、トレー等や、ダイレク
トブローボトル、ストレッチブローボトル等のブロー成
形容器等の成形容器の場合には、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリルが、良好
な易開封性、成形容器の強度、美観の点で好適であり、
該成形容器は多層体であっても良い。
【0032】本発明により得られる易開封性容器は、さ
くらんぼ、ミニトマト、シメジ、カット野菜、サラダ、
アサリ、刺身、モズク等の生鮮食品類、八宝菜、焼売、
餃子、寿司、割子そば等の惣菜類、昆布、海苔、小魚等
の佃煮類、大根、野沢菜、茄子、赤蕪、生姜、梅干し、
らっきょう、キムチ等の漬物類、赤出し、白味噌、金山
時味噌、もろみ等の味噌類、豆腐、卵豆腐等の豆腐類、
スライスハム、ベーコン、ウィンナソーセージ等の畜肉
加工品類、笹蒲鉾、竹輪、ハンペン等の水産練製品類、
苺ジャム、マーマレード等のジャム類類、イクラ、鱈
子、からし明太子等の魚卵加工品類、ところてん、プリ
ン、フルーツゼリー、ケーキ、キャンディー、チョコレ
ート、ビスケット等のデザート類、白米、無洗米等の穀
物類、縮緬雑魚、白子乾、鰹節削り節等の乾物類、海老
フライ、焼売、餃子等の冷凍食品類等を初めとする食品
類、オーディオ部品、文具等の非食品類、医薬品類等に
好適に用いられる。
【0033】以下実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれによってなんら限定を受ける
ものではない。なお部、%とあるのは、特に断りのない
限りいずれも重量基準である。
【0034】なお評価方法は下記の通りであり、評価基
準は次の通りである。 ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや不良
×:不良
【0035】(1)内容物の保存性 密封に味噌を充填し、密封後、直射日光は当たらない
が、反射光は十分当たる室内南側窓際に90日間静置。
次いで開封し、味噌の色調、味について10名のパネラ
ーにて判定、平均値をとった。
【0036】(2)透明性 味噌を充填し、包装体の(C)層/(A)層/(B)層
を透視し、その透視性を10名のパネラーにて判定、平
均値をとった。
【0037】
【実施例】実施例1 EVOH(A)層としてエチレン−酢酸ビニルエステル
共重合体をけん化して得た、エチレン含有量32モル
%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
の樹脂を、230℃で溶融押出しして、15μmの厚み
の無延伸フィルムを得た。
【0038】基材(C)層として東レ(株)製のルミラ
ーの50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを選び、これにドライラミネート用接着剤として
武田薬品工業(株)製のA−385/A−50を固形分
として3g/m 2 塗布し、80℃で溶剤を蒸発させた後
に、前記EVOHフィルムを貼合わせ、40℃で3日エ
ージングを行い、複合フィルムを得た。
【0039】本樹脂組成物(B)層としてエチレン−酢
酸ビニルエステル共重合体として酢酸ビニルエステル含
有量28重量部、MI400g/10分の樹脂を30重
量%、粘着付与剤として水添ロジングリセリンエステル
を35重量部、ワックスとして120°Fパラフィンワ
ックスを35重量部、酸化防止剤としてBHTを800
ppmよりなる組成物を選び、15重量%濃度のトルエ
ン溶液に調整した。該溶液を該複合フィルムのEVOH
(A)層面に2g/m 2 塗布し、130℃で溶剤を蒸発
させ(C)層/(A)層/(B)層の構成を有する積層
体を得た。
【0040】被着体として(株)クラレ製のクラペット
シートKS750Rの500μmのシートを用い、
(株)安田精機製作所製のヒートシーラーを用い、圧力
2kg/cm 2 、時間1秒、温度140℃で該積層体の
(B)面と熱封緘した。(株)島津製作所製のオートグ
ラフを用い熱封緘強度を測定したところ0.7kg/1
5mmと良好な易開封性を示した。
【0041】別途クラペットシートKS750Rの1m
m厚さのシートより真空成形で容器を成形した。味噌を
充填した後、該積層体と該容器の開口部周縁部をヒート
シールして密封した。結果を表1に示す。
【0042】比較例1 実施例1において、本樹脂組成物(B)層を、無水マレ
イン酸グラフト変性のエチレン−酢酸ビニルエステル共
重合体である三井石油化学工業(株)製のアドマーVF
600(酢酸ビニルエステル含有量20重量部、MI
2.4g/10分:EVOHとPETやPS用の共押出
用接着性樹脂)のトルエン溶液に変更した以外は、実施
例1に準じて行い同様な積層体を得た。熱封緘強度は
0.2kg/15mmしかなく、実施例1に比べ非常に
劣っていた。結果を表1に示す。
【0043】比較例2 実施例1において、EVOH(A)層としてエチレン含
有量89モル%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度9
2モル%の樹脂を、200℃で溶融押出しした以外は、
実施例1に準じて行い同様な積層体を得た。味噌の保存
性は実施例1に比べ非常に劣っていた。結果を表1に示
す。
【0044】実施例2 EVOH(A)層としてエチレン−酢酸ビニルエステル
共重合体をけん化して得た、エチレン含有量44モル
%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
の樹脂を、220℃で溶融押出しして、25μmの厚み
の無延伸フィルムを得た。
【0045】基材(C)層として東レ(株)製のルミラ
ーの25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを選び、これにドライラミネート用接着剤として
武田薬品工業(株)製のA−385/A−50を固形分
として3g/m 2 塗布し、80℃で溶剤を蒸発させた後
に、前記EVOHフィルムを貼合わせ、40℃で3日エ
ージングを行い、複合フィルムを得た。
【0046】本樹脂組成物(B)層として、エチレン−
酢酸ビニルエステル共重合体として酢酸ビニルエステル
含有量28重量部、MI150g/10分の樹脂を40
重量%、粘着付与剤としてガムロジンを40重量部、ワ
ックスとして145°Fパラフィンワックスを20重量
部、酸化防止剤として4−4´−チオビス(6−ターシ
ャリーブチル−m−クレゾール)を1000ppmより
なる組成物を選び、150℃に溶融させ、該複合フィル
ムのEVOH(A)面に25g/m 2 塗布し、(C)層
/(A)層/(B)層の構成を有する積層体を得た以外
は実施例1に準じて行い、同様な積層体を得た。熱封緘
強度を測定したところ1.2kg/15mmと良好な易
開封性を示した。結果を表2に示す。
【0047】実施例3 EVOH(A)層としてエチレン−酢酸ビニルエステル
共重合体をけん化して得た、エチレン含有量44モル
%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
の樹脂と、基材(C)層として三菱油化(株)製のポリ
プロピレン樹脂MA−6を、三井石油化学工業(株)製
の接着性ポリプロピレン樹脂アドマーQF550を介
し、230℃で共押出しして、EVOH(A)層の厚み
70μm、アドマー層の厚み70μm、基材(C)層の
厚み360μmの3層共押出し複合シートを得た。
【0048】本樹脂組成物(B)層として、エチレン−
酢酸ビニルエステル共重合体として酢酸ビニルエステル
含有量33重量部、MI40g/10分の樹脂を15重
量%と酢酸ビニルエステル含有量25重量部、MI40
0g/10分の樹脂を25重量%、粘着付与剤として水
添ロジングリセリンエステルを35重量部、ワックスと
して120°Fパラフィンワックスを20重量部、酸化
防止剤としてBHTを800ppmよりなる組成物を選
び、15重量%濃度のトルエン溶液に調整した。該溶液
を該複合フィルムのEVOH(A)面に2g/m 2 塗布
し、130℃で溶剤を蒸発させ(C)層/(A)層/
(B)層の構成を有する積層体を得た。
【0049】被着体として、ユニチカ(株)製のエンブ
レットKPWの12μmのポリ塩化ビニリデンコート二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを選び、
(株)安田精機製作所製のヒートシーラーを用い、圧力
2kg/cm 2 、時間1秒、温度140℃で該積層体の
(B)面と熱封緘した。(株)島津製作所製のオートグ
ラフを用い熱封緘強度を測定したところ0.8kg/1
5mmと良好な易開封性を示した。結果を表2に示す。
【0050】実施例4 EVOH(A)層としてエチレン−酢酸ビニルエステル
共重合体をけん化して得た、エチレン含有量27モル
%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
の樹脂と、エチレン−酢酸ビニルエステル共重合体をけ
ん化して得た、エチレン含有量44モル%、酢酸ビニル
エステル成分のけん化度99.5モル%の樹脂とを、2
40℃で溶融共押出しして、それぞれの厚み15μm、
合計30μmの厚みの2種2層の共押出し無延伸フィル
ムを得た。
【0051】基材(C)層として東レ(株)製のルミラ
ーの25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを選び、これにドライラミネート用接着剤として
武田薬品工業(株)製のA−385/A−50を固形分
として3g/m 2 塗布し、80℃で溶剤を蒸発させた後
に、前記EVOHフィルムのエチレン含有量27モル%
側に貼合わせ、40℃で3日エージングを行い、複合フ
ィルムを得た以外は、実施例1に準じて行い同様な積層
体を得た。熱封緘強度を測定したところ1.2kg/1
5mmと良好な易開封性を示した。結果を表3に示す。
【0052】実施例5 EVOH(A)層としてエチレン−酢酸ビニルエステル
共重合体をけん化して得た、エチレン含有量27モル
%、酢酸ビニルエステル成分のけん化度99.5モル%
の樹脂と、エチレン−酢酸ビニルエステル共重合体をけ
ん化して得た、エチレン含有量44モル%、酢酸ビニル
エステル成分のけん化度99.5モル%の樹脂とを、2
40℃で溶融共押出しして、それぞれの厚み15μm、
合計30μmの厚みの2種2層の共押出し無延伸フィル
ムを得た。
【0053】本樹脂組成物(B)層として、エチレン−
酢酸ビニルエステル共重合体として酢酸ビニルエステル
含有量28重量部、MI400g/10分の樹脂を40
重量%、粘着付与剤として水添ロジングリセリンエステ
ルを40重量部、ワックスとして145°Fパラフィン
ワックスを20重量部、酸化防止剤として4−4´−チ
オビス(6−ターシャリーブチル−m−クレゾール)を
700ppmよりなる組成物を選び、10重量%濃度の
トルエン溶液に調整した。該溶液を前記EVOHフィル
ムのエチレン含有量44モル%側に2g/m 2 塗布し、
130℃で溶剤を蒸発させ(A)/(B)の構成を有す
る積層フィルムを得た。該フィルムロールを42℃に1
日放置したが、ブロッキングは発生しなかった。
【0054】基材(C)層として東レ(株)製のルミラ
ーの25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを選び、これにドライラミネート用接着剤として
武田薬品工業(株)製のA−385/A−50を固形分
として3g/m 2 塗布し、80℃で溶剤を蒸発させた後
に、前記積層フィルムのエチレン含有量27モル%のE
VOHフィルム側に貼合わせ、40℃で3日エージング
を行い、積層体を得た以外は、実施例1に準じて行い同
様な積層体を得た。熱封緘強度を測定したところ1.1
kg/15mmと良好な易開封性を示した。結果を表3
に示す。
【0055】比較例3 実施例5において、EVOH(A)層のかわりにタマポ
リ(株)製のSB−10(酢酸ビニルエステル含有量1
0重量%)の40μmのフィルムを用いた以外は、実施
例5に準じて行い(A)/(B)の構成を有する積層フ
ィルムを得た。該フィルムロールを42℃に1日放置し
たら、ブロッキングしており、基材(C)層との貼合わ
せに支障をきたし、それ以降の実験を中止した。結果を
表3に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の密封容器
は、易開封性および内容物の保存性に優れ、かつ安価で
あり、各種食品、医薬品、非食品に好適に適用できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−58675(JP,A) 特開 昭53−129271(JP,A) 実開 昭58−1541(JP,U) 実開 昭57−88544(JP,U) 実開 昭57−111835(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 53/00 - 53/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルまたはポリプロピレンから
    なる容器と、エチレン含有量20〜65モル%、ビニル
    エステル成分のけん化度90モル%以上のエチレン−ビ
    ニルエステル共重合体けん化物(A)層、エチレン−ビ
    ニルエステル共重合体またはエチレン−不飽和カルボン
    酸エステル共重合体、粘着付与剤、ワックスおよび酸化
    防止剤からなる組成物(B)層およびポリエステルまた
    はポリプロピレンからなる基材(C)層からなる(C)
    層/(A)層/(B)層の構成を有する蓋材からなり、
    該蓋材の(B)層と該容器の開口部を該容器の開口部周
    縁部分で熱封緘してなり、熱封緘強度が600〜150
    0g/15mm幅である密封容器。
  2. 【請求項2】 (C)層/(A)層/(B)層の構成を
    有する蓋材を得るにあたり、(A)層と(C)層を積層
    した後、(B)層を溶液塗布により積層することを特徴
    とする請求項記載の密封容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 (C)層/(A)層/(B)層の構成を
    有する蓋材を得るにあたり、(A)層と(C)層を積層
    した後、(B)層を溶融塗布により積層することを特徴
    とする請求項記載の密封容器の製造方法。
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