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JP3120941B2 - 耐火電線 - Google Patents

耐火電線

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JP3120941B2
JP3120941B2 JP06100208A JP10020894A JP3120941B2 JP 3120941 B2 JP3120941 B2 JP 3120941B2 JP 06100208 A JP06100208 A JP 06100208A JP 10020894 A JP10020894 A JP 10020894A JP 3120941 B2 JP3120941 B2 JP 3120941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災等によって耐火電
線が高熱や火炎に晒された際に耐火層の絶縁性能の低下
を防止することのできる耐火電線に係り、特に高圧用に
適する耐火電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、劇場、デパート等多数の人が集
合する場所においては、火災等が発生した場合、場内の
人を安全に非常口に案内するために、非常口案内灯など
の避難誘導灯など、避難が完了する程度の一定の時間点
灯させておくことが要求されている。そこで耐火対象物
等における消火設備、警報設備、避難設備の配線に用い
られる耐火電線に関しては、社団法人日本電線工業会が
自主的に独自の耐火電線等に関する認定基準を設け、そ
の性能、構造および材料等の品質の確保を図っている。
本明細書において耐火電線という場合は、昭和53年消
防庁告示第7号で規定された耐火性能を有するケーブル
の総称を指している。この耐火電線は、図3に示す如き
構成を有している。すなわち、耐火電線1は、導体2の
外周に耐火テープ3を巻き付けて耐火層を形成し、この
耐火テープ3の外周を架橋ポリエチレンからなる絶縁体
4で被覆し、さらにその外周に半導電性テープ5を巻き
付ける。そして、この半導電性テープ5の上に遮蔽銅テ
ープ6が巻かれ、この遮蔽銅テープ6の上に、ポリ塩化
ビニル樹脂又はポリエチレン樹脂からなるシ−ス7を被
覆して構成したものである。
【0003】そして、耐火テープ3は、図4に示す如く
ガラス繊維布など無機質のもので構成されるガラステー
プ8に集成マイカテープ9を貼り合わせて一体化した複
合耐火テープ10を導体2に巻き付けることにより構成
されている。このガラステープ8は、例えば900デニ
ール前後の糸を縦横に30〜60本/インチ配列された
クロス地である。あるいは、耐火テープ3は、図5に示
す如く、プラスチックフィルム11に集成マイカテープ
9を貼り合わせて一体化した複合耐火テープ12を導体
2に巻き付けることにより構成されている。このプラス
チックフィルム11は、例えば、厚さ10μm〜25μ
m程度のPE、PP、PET等で形成されたものであ
る。集成マイカテープ9は、鱗片状のマイカ箔をシリコ
ーン樹脂によって接着し積層してテープ状にしたもので
ある。鱗片状のマイカ箔は、合成雲母が鱗片状になって
いて取扱い上適しているが、価格的に高いので、鱗片状
に形成した天然雲母が用いられる。なお、合成雲母とし
ては、タルクを主成分としたフッ素雲母が適している。
シリコーン樹脂は、有機ケイ素化合物で、オルガノハロ
ゲノシラン(R2 SiX2 )の加水分解および縮重合に
よって網状結合となって樹脂状物質を得られる。このシ
リコーン樹脂の性質は、耐熱性および耐湿性がきわめて
優秀で電気的絶縁性能も優れている。
【0004】そして、従来の耐火電線1は、導体2上に
施される耐火テープ3に、総厚1.0mm〜1.5mmとし
適当な幅に切断した複合耐火テープ10(12)を複数
枚使用し形成していた。この形成方法としては、複合耐
火テープ10(12)を導体2に重ね巻きしていた。こ
の導体2の上に重ね巻きしてある複合耐火テープ10
(12)の上に絶縁体4を押し出し被覆し、さらに絶縁
体4の外周に半導電性テープ5が巻き付けられ、さら
に、その上に遮蔽銅テープ6が巻かれ、この遮蔽銅テー
プ6の上に、ポリ塩化ビニル樹脂又はポリエチレン樹脂
からなるシ−ス7が被覆される。絶縁体4の外周に半導
電性テープ5を巻き付けるのは、絶縁体4の界面すなわ
ち絶縁体4と遮蔽銅テープ6の接触面における部分放電
の防止と電界緩和を目的としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように耐火電線
は、火災が発生して直後に電線・ケーブルの異常によっ
て電力の供給が停止することなく、火災時でも一定の時
間、電力を供給することのできるケーブルである。した
がって、従来の耐火電線1は、導体2の上に耐火層(耐
火テープ)3、絶縁体4、遮蔽層(遮蔽銅テープ)6、
シース7を順次施してある。
【0006】このような従来の耐火電線1にあっては、
火災時に耐火電線1が直接火炎に晒されると、まず、シ
ース7が燃焼し消失すると、遮蔽銅テープ6が直接火炎
に晒されることになる。遮蔽銅テープ6が直接火炎に晒
されると、遮蔽銅テープ6を通して絶縁体4が加熱さ
れ、絶縁体4が燃焼する。この絶縁体4が燃焼消失する
と、遮蔽銅テープ6と耐火層3が長時間火炎に晒される
ことになる。遮蔽銅テープ6と耐火テープ3が長時間火
炎に晒されると、遮蔽銅テープ6が切断したり、耐火テ
ープ3の耐火層としての絶縁性能が大幅に低下してしま
い、その結果導体2が短絡等を起こし電力の供給が停止
し、耐火電線の機能を十分に発揮できないという問題点
を有している。
【0007】本発明の目的は、火災時に耐火電線が直接
火炎に晒されても耐火層の絶縁性能が大幅に低下するこ
となく、一定の時間、電力を供給することができるよう
にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
導体の外周に耐火テープを巻き付け、該耐火テープの上
に絶縁体を押し出し被覆し、該絶縁体の上に遮蔽銅テー
プを巻き付け、該遮蔽銅テープの上にシースを押し出し
被覆してなる耐火電線の遮蔽銅テープとシースとの間に
燃焼発泡倍率の異なる2つの発泡性耐火組成物によって
構成される断熱層を設け、燃焼時に該2つの断熱層の
内、内層が炭化層を形成し、外層が発泡層を形成するよ
うにしたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、導体の外周に耐火
テープを巻き付け、該耐火テープの上に絶縁体を押し出
し被覆した後、該絶縁体の上に遮蔽銅テープを巻き付
け、該遮蔽銅テープの上に発泡性耐火組成物によってテ
ープ状に形成され燃焼発泡倍率が1.5〜2.0倍の第
1の発泡層を巻き付け、該第1の発泡層の上に発泡性耐
火組成物によってテープ状に形成され燃焼発泡倍率が
3.0〜6.5倍の第2の発泡層を巻き付け、該第2の
発泡層の上にシースを押し出し被覆して構成したもので
ある。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によると、耐火電線の遮蔽
銅テープとシースとの間に燃焼時に発泡することによっ
て断熱効果を持たせる発泡性耐火組成物によって構成さ
れる断熱層を設け、この断熱層を燃焼発泡倍率を違えた
2層構造にすることにより、火災発生によって生じる火
炎の影響で発泡性耐火組成物によって構成される2つの
断熱層がそれぞれ発泡し、熱の伝わりの速い外層が発泡
層を形成し、外層の発泡よりも遅く発泡する内層が炭化
層を形成する。
【0011】このように構成すると、火災が発生し、耐
火電線が火炎に晒されると、発泡性耐火組成物によって
テープ状に形成された外層が発泡し始め、次に発泡性耐
火組成物によってテープ状に形成された内層が発泡す
る。内層は、先に発泡した外層によって火炎熱が遮断さ
れ、発泡が抑えられる。しかも内層は、外層よりも燃焼
発泡倍率を低くしておくことにより炭化層を形成するこ
とになる。このようにして請求項1記載の発明による
と、火災時に耐火電線が直接火炎に晒されても耐火層の
絶縁性能が大幅に低下することなく、一定の時間、電力
を供給することができる。
【0012】請求項2記載の発明によると、遮蔽銅テー
プの上に発泡性耐火組成物によってテープ状に形成さ
れ、燃焼発泡倍率が1.5〜2.0倍の第1の発泡層を
形成し、該第1の発泡層の上に、発泡性耐火組成物によ
ってテープ状に形成され、燃焼発泡倍率が3.0〜6,
5倍の第2の発泡層を形成しているため、火災発生によ
って生じる火炎の影響で2つの発泡層が発泡する。しか
し、熱の伝わりが速く燃焼発泡倍率が3.0〜6,5倍
と高い発泡性耐火組成物によってテープ状に形成された
第2の発泡層は、発泡が大きく発泡によって形成される
層が厚くなり、火炎による熱を高い効率で遮断する効果
を発揮する。一方、第2の発泡層の内側になる発泡性耐
火組成物によってテープ状に形成された第1の発泡層
は、燃焼発泡倍率が1.5〜2.0倍と第2の発泡層よ
り低く、火災発生によって生じる火炎の影響で発泡が小
さく火災熱によって炭化し第2の発泡層と共に断熱層を
形成し、この第1の発泡層と第2の発泡層で構成される
断熱層が火災の火炎による熱から耐火層を防御してい
る。
【0013】
【実施例】以下、請求項1記載の発明及び請求項2記載
の発明の実施例について説明する。図1には、請求項1
及び請求項2記載の発明に係る耐火電線の一実施例が示
されている。図において、導体2上には、総厚1.0mm
〜1.5mmとし適当な幅に切断した耐火テープ3が、重
ね巻きされている。この耐火テープ3は、図4に示す如
きガラス繊維布など無機質のもので構成されるガラステ
ープ8に集成マイカテープ9を貼り合わせて一体化した
複合耐火テープ10、または図5に示す如きプラスチッ
クフィルム11に集成マイカテープ9を貼り合わせて一
体化した複合耐火テープ12が用いられる。この耐火テ
ープ3の上に絶縁体4を押し出し被覆し、さらに絶縁体
4の外周に半導電性テープ5を巻き付け、さらに、半導
電性テープ5の上に遮蔽銅テープ6が巻き付けてある。
【0014】13は第1の発泡層(内層)で、発泡性耐
火組成物によってテープ状に形成され、遮蔽銅テープ6
の上に巻き付けてある。この第1の発泡層13は、燃焼
発泡倍率が1.5〜2.0倍になっている。この燃焼発
泡倍率は、発泡剤が加熱発泡した際の膨脹厚さが、元の
厚さに対して何倍になるかを表したものである。したが
って、第1の発泡層13は、火災時に外部から加えられ
る熱によって厚さが1.5〜2.0倍になる。
【0015】14は第2の発泡層(外層)で、発泡性耐
火組成物によってテープ状に形成され、第1の発泡層1
3の上に巻き付けてある。この第2の発泡層14は、燃
焼発泡倍率が3.0〜6.5倍になっている。したがっ
て、第2の発泡層14は、火災時に外部から加えられる
熱によって厚さが3.0〜6.5倍になる。
【0016】この第1の発泡層13と第2の発泡層14
によって断熱層が構成される。そして、この第1の発泡
層13は、火災時に外部から加えられる熱によって炭化
層を、第2の発泡層14は、火災時に外部から加えられ
る熱によって発泡層をそれぞれ形成する。
【0017】この第1の発泡層13と第2の発泡層14
は、表1に示す如き組成を有している。 表 1 表1からも分かるように、内層(第1の発泡層13)
は、エチレン酢酸ビニル共重合体をベース樹脂として、
エチレン酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、リン
酸アンモニウム100重量部、サッカロース4重量部、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン60重量部、カー
ボンブラック0.1重量部配合したものである。また、
外層(第1の発泡層14)は、エチレン酢酸ビニル共重
合体をベース樹脂として、エチレン酢酸ビニル共重合体
100重量部に対し、リン酸アンモニウム100重量
部、重炭酸ナトリウム5重量部、サッカロース45重量
部、ジニトロソペンタメチレンテトラミン60重量部、
カーボンブラック0.7重量部配合したものである。
【0018】このように発泡性耐火組成物(第1の発泡
層14)は、無溶剤型の可塑化樹脂を結合剤として使用
する炭化層形成剤(サッカロース)、及び発泡層形成剤
(リン酸アンモニウム)の混合物に、ニトロソ化合物
(ジニトロソペンタメチレンテトラミン)、及び重炭酸
塩(重炭酸ナトリウム)の両者を含有したものである。
断熱層を第1の発泡層13と第2の発泡層14の2層に
することで、燃焼時、内層(第1の発泡層13)は、燃
焼発泡倍率が1.5〜2.0倍のため、強固な殻を作
り、外層(第1の発泡層14)は、燃焼発泡倍率が3.
0〜6.5倍と内層より大きいのため、発泡して断熱層
の厚さを大きくすることができ、遮蔽銅テープ6内部の
線心に直接炎を晒さなくて済む。この第2の発泡層14
の上にシース7が押し出し被覆されている。
【0019】このように図1に図示の如く構成される請
求項1、2記載の発明における耐火電線の特性と、従来
の耐火電線の特性の特性試験結果が表2に示されてい
る。このときの請求項1、2記載の発明における耐火電
線の内層(第1の発泡層13)と外層(第2の発泡層1
4)のそれぞれの発泡倍率は、内層が1.7倍で、外層
が5.5倍のものを用いた。なお、特性試験に用いた実
施例の耐火電線は、断面積14mm2 の導体上に耐火テー
プを重ね巻きし、この耐火テープの上に絶縁体を押出し
により被覆し、絶縁体の外周に半導電性テープを巻き付
け、さらに、遮蔽銅テープが巻き付けられている。そし
て、この遮蔽銅テープの上に第1の発泡層(内層)、第
2の発泡層(外層)を巻き付けた後、シースを被覆して
構成してある。また、従来例の耐火電線は、断面積14
mm2 の導体上に耐火テープを重ね巻きし、この耐火テー
プの上に絶縁体を押出しにより被覆し、絶縁体の外周に
半導電性テープを巻き付け、さらに、遮蔽銅テープを巻
き付け、この遮蔽銅テープの上にシースを被覆して構成
している。
【0020】なお、耐火テープ、絶縁体、半導電性テー
プ、遮蔽銅テープ、シースの厚さは、実施例、従来例共
に同等のものを使用している。
【0021】この特性試験は、実施例、従来例共に耐火
電線を加熱炉内に収納し、炉内温度が30分で840℃
までJIS A 1304に定められている温度曲線に
準じて加熱する。なお、試料の加熱開始温度は200℃
以下である。
【0022】表 2 表2における絶縁抵抗測定試験は、加熱炉内に配置して
加熱し、30分で840℃に昇温したときの導体と固定
線間の絶縁抵抗値(単位は、MΩ)を直流500V/1
000MΩの絶縁抵抗測定器で測定して行った。また、
表2における絶縁耐力測定試験は、試料を加熱炉内に配
置して加熱し、30分で840℃まで昇温してバーナー
の火を消化した直後に、導体と固定線間に7.6kVの
交流電圧を10分間印加したときに絶縁状態を維持でき
るかを測定して行った。表2における規格というのは、
消防庁が定め、告示されている絶縁抵抗と絶縁耐力につ
いての耐火認定基準を指している。規格では、絶縁抵抗
は1MΩ以上で、絶縁耐力は7.6kVの電圧を10分
印加して絶縁状態を保つことである。
【0023】表2の結果は、本実施例は、絶縁抵抗が3
0MΩで規格を遥かに超える値を示している。また、本
実施例は、絶縁耐力においても良好である。これに対
し、従来例は、絶縁抵抗が1MΩ未満と規格を維持でき
ず、絶縁耐力においても否と規格を維持することができ
ない。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、耐火電線
の遮蔽銅テープとシースとの間に燃焼時に発泡すること
によって断熱効果を持たせる発泡性耐火組成物によって
構成される断熱層を設け、この断熱層を燃焼発泡倍率を
違えた2層構造にすることにより、火災発生によって生
じる火炎の影響で発泡性耐火組成物によって構成される
2つの断熱層が発泡し、熱の伝わりの速い外層が発泡層
を形成し、外層の発泡よりも遅く発泡する内層が炭化層
を形成するように構成してあるため、火災が発生し耐火
電線が火炎に晒されても、まず外層が発泡し始め、次に
内層が発泡し、内層が外層よりも燃焼発泡倍率を低くし
ておくことにより炭化層を形成することになり、耐火層
の絶縁性能を大幅に低下することなく、一定の時間、電
力を供給することができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、遮蔽銅テー
プの上に発泡性耐火組成物によってテープ状に形成さ
れ、燃焼発泡倍率が1.5〜2.0倍の第1の発泡層を
形成し、該第1の発泡層の上に、発泡性耐火組成物によ
ってテープ状に形成され、燃焼発泡倍率が3.0〜6,
5倍の第2の発泡層を形成しているため、火災発生によ
って生じる火炎の影響で熱の伝わりが速く燃焼発泡倍率
が3.0〜6,5倍と高い発泡性耐火組成物によってテ
ープ状に形成された第2の発泡層の厚さが、大きく、火
炎による熱を高い効率で遮断し、第2の発泡層の内側に
なる発泡性耐火組成物によってテープ状に形成された
1の発泡層は、燃焼発泡倍率が1.5〜2.0倍と第2
の発泡層より低く、火災発生によって生じる火炎の影響
で発泡が小さく火災熱によって炭化し強固な殻を形成し
て外部からの熱を遮断し、第2の発泡層と共に断熱層を
形成し、火災の火炎による熱から長時間耐火層を防御す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2記載の発明に係る耐火電線の実施
例を示す全体斜視図である。
【図2】図1に図示の実施例と従来の耐火電線の特性試
験における加熱曲線図である。
【図3】従来の耐火電線の全体斜視図である。
【図4】図3に図示の従来の耐火テープの構造を示す図
である。
【図5】図3に図示の従来の他の耐火テープの構造を示
す図である。
【符号の説明】
1…………………………………耐火電線 2…………………………………導体 3…………………………………耐火テープ 4…………………………………絶縁体 5…………………………………半導電性テープ 6…………………………………遮蔽銅テープ 7…………………………………シース 8…………………………………ガラステープ 9…………………………………集成マイカテープ 10,12………………………複合耐火テープ 11………………………………プラスチックフィルム 13………………………………第1の発泡層 14………………………………第2の発泡層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外周に耐火テープを巻き付け、該
    耐火テープの上に絶縁体を押し出し被覆し、該絶縁体の
    上に遮蔽銅テープを巻き付け、該遮蔽銅テープの上にシ
    ースを押し出し被覆してなる耐火電線において、上記遮
    蔽銅テープと上記シースとの間に燃焼発泡倍率の異なる
    2つの発泡性耐火組成物によって構成される断熱層を設
    け、燃焼時に該2つの断熱層の内、内層が炭化層を形成
    し、外層が発泡層を形成するようにしたことを特徴とす
    る耐火電線。
  2. 【請求項2】 導体の外周に耐火テープを巻き付け、該
    耐火テープの上に絶縁体を押し出し被覆した後、該絶縁
    体の上に遮蔽銅テープを巻き付け、該遮蔽銅テープの上
    発泡性耐火組成物によってテープ状に形成され燃焼発
    泡倍率が1.5〜2.0倍の第1の発泡層を巻き付け
    該第1の発泡層の上に発泡性耐火組成物によってテープ
    状に形成され燃焼発泡倍率が3.0〜6.5倍の第2の
    発泡層を巻き付け、該第2の発泡層の上にシースを押し
    出し被覆して構成したことを特徴とする耐火電線。
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