JP3119519B2 - ポリイソシアネート重付加生成物の製造方法 - Google Patents
ポリイソシアネート重付加生成物の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリイソシアネート付
加法による生成物の製造のための触媒としてN−(アミ
ノアルキル)ピロリジンを用いることに関する。これら
の触媒は、硬質又は可撓性のポリウレタン発泡体及び他
のポリウレタン生成物の製造のための1,4−ジアザビ
シクロ〔2,2,2〕オクタン(ダブコ(DABC
O))の如き公知のウレタン触媒の代替品として又はそ
れと組み合わせて用いられ得る。本発明に関して、“ポ
リウレタン生成物”なる用語は、ポリイソシアネートと
少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原子を含有
する化合物とのあらゆる反応生成物を含むよう意図され
ている。即ち、“ポリウレタン”なる用語は、例えば純
粋なポリウレタン、ポリウレタンポリ尿素又は純粋なポ
リ尿素を含むと理解される。
加法による生成物の製造のための触媒としてN−(アミ
ノアルキル)ピロリジンを用いることに関する。これら
の触媒は、硬質又は可撓性のポリウレタン発泡体及び他
のポリウレタン生成物の製造のための1,4−ジアザビ
シクロ〔2,2,2〕オクタン(ダブコ(DABC
O))の如き公知のウレタン触媒の代替品として又はそ
れと組み合わせて用いられ得る。本発明に関して、“ポ
リウレタン生成物”なる用語は、ポリイソシアネートと
少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原子を含有
する化合物とのあらゆる反応生成物を含むよう意図され
ている。即ち、“ポリウレタン”なる用語は、例えば純
粋なポリウレタン、ポリウレタンポリ尿素又は純粋なポ
リ尿素を含むと理解される。
【0002】
【従来の技術並びに発明が解決しようとする課題】イソ
シアネート基とNCO反応性水素原子を含有する化合物
との間の反応速度は、出発物の温度及びそれらの構造に
よってのみならず、特に適当な触媒の使用によっても決
定される。実際には、塩基(例えば、トリエチルアミン
の如き第3級アミン)は主として求核性触媒として用い
られるのに対し、有機金属化合物(例えば、スズ(II)
オクトエートの如きスズカルボキシレート)は主として
求電子性触媒として用いられる。従来技術の方法は、ル
イス酸とルイス塩基との併用(通常、相乗効果により特
徴づけられる。)に基づいている。しかしながら、アミ
ンが多数の適用事例において触媒として専ら用いられて
いることも知られている。しかしながら、数多くある公
知のアミン触媒(「ウルマン(Ullmann),第4版」及び
「プラスチック便覧(Kunststoffhandbuch),第VII
巻, "ポリウレタン (Polyurethane)",ハンザー・フェ
アラーク(Hanser-Verlag),ミュンヘン(1983)」
参照)のうち極く少数のみしか広範な規模での使用のた
めにこれまで採用されておらず、しかして1,4−ジア
ザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(ダブコ(DABC
O))、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、
トリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジ
メチルエタノールアミン、ジメチルベンジルアミン、メ
チルモルホリン及びエチルモルホリンが最も重要であ
る。無論、特に、高活性、経済的製造及び広範囲の用途
によって見分けられる触媒が用いられる。別の増す増す
重要になっている考慮事項は、加工安全性及び臭気の放
出に関する触媒の毒物学的評価である。ダブコ(DAB
CO)又はトリエチルアミンの如き今日用いられている
アミン触媒の多くはこの点で不満足とみなされ得、何故
ならそれらは揮発性が高く、またかかる触媒を用いて製
造された最終製品中までアミン臭が比較的強く担持され
るからである。
シアネート基とNCO反応性水素原子を含有する化合物
との間の反応速度は、出発物の温度及びそれらの構造に
よってのみならず、特に適当な触媒の使用によっても決
定される。実際には、塩基(例えば、トリエチルアミン
の如き第3級アミン)は主として求核性触媒として用い
られるのに対し、有機金属化合物(例えば、スズ(II)
オクトエートの如きスズカルボキシレート)は主として
求電子性触媒として用いられる。従来技術の方法は、ル
イス酸とルイス塩基との併用(通常、相乗効果により特
徴づけられる。)に基づいている。しかしながら、アミ
ンが多数の適用事例において触媒として専ら用いられて
いることも知られている。しかしながら、数多くある公
知のアミン触媒(「ウルマン(Ullmann),第4版」及び
「プラスチック便覧(Kunststoffhandbuch),第VII
巻, "ポリウレタン (Polyurethane)",ハンザー・フェ
アラーク(Hanser-Verlag),ミュンヘン(1983)」
参照)のうち極く少数のみしか広範な規模での使用のた
めにこれまで採用されておらず、しかして1,4−ジア
ザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(ダブコ(DABC
O))、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、
トリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジ
メチルエタノールアミン、ジメチルベンジルアミン、メ
チルモルホリン及びエチルモルホリンが最も重要であ
る。無論、特に、高活性、経済的製造及び広範囲の用途
によって見分けられる触媒が用いられる。別の増す増す
重要になっている考慮事項は、加工安全性及び臭気の放
出に関する触媒の毒物学的評価である。ダブコ(DAB
CO)又はトリエチルアミンの如き今日用いられている
アミン触媒の多くはこの点で不満足とみなされ得、何故
ならそれらは揮発性が高く、またかかる触媒を用いて製
造された最終製品中までアミン臭が比較的強く担持され
るからである。
【0003】一般式
【化2】 に相当する追加的なイソシアネート反応性基を含有する
アミン触媒が独国特許公開明細書第2,116,535
号に記載されており、とりわけ、2つの置換基Rが互い
に結合して3〜6員環を形成している化合物も挙げられ
ている。この特別なクラスの化合物の一つの代表的なも
の即ちN−(2−アミノエチル)アジリジンの使用が、
該独国特許公開明細書の例10及び例16〜18により
例示されている。これらの例において、その化合物は、
製造された発泡体の密度、強度及び弾性に関して(例1
0)並びに特に活性に関して(例16〜18)、対応す
る非環状化合物よりも明らかに劣ることが立証されてい
る。
アミン触媒が独国特許公開明細書第2,116,535
号に記載されており、とりわけ、2つの置換基Rが互い
に結合して3〜6員環を形成している化合物も挙げられ
ている。この特別なクラスの化合物の一つの代表的なも
の即ちN−(2−アミノエチル)アジリジンの使用が、
該独国特許公開明細書の例10及び例16〜18により
例示されている。これらの例において、その化合物は、
製造された発泡体の密度、強度及び弾性に関して(例1
0)並びに特に活性に関して(例16〜18)、対応す
る非環状化合物よりも明らかに劣ることが立証されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】或るピロリジン誘導体が
ポリウレタンの製造用触媒として有利に用いられ得る、
ということが今般驚くべきことに見出された。上記のN
−(2−アミノエチル)アジリジン並びに5員環を有す
るもの以外の環状化合物と比べて、本発明に従って用い
られる化合物はかなり大きな活性を有し、また上記の独
国特許公開明細書に開示されている非環状のものの活性
をしのぎさえする。別の利点は化合物の微臭性及び低揮
発性であり、これらの化合物においてはイソシアネート
反応性基はポリマー中に結合され、このことはポリウレ
タン生成物の製造の際に明らかに低減された臭気の放出
に通じる。加えて、たとえば取扱いの容易性(好ましく
は用いられるピロリジンは液状である故)、良好な硬化
挙動及び少なからず当該化合物の非常に簡単な製造を含
めて他の利点が認められた。
ポリウレタンの製造用触媒として有利に用いられ得る、
ということが今般驚くべきことに見出された。上記のN
−(2−アミノエチル)アジリジン並びに5員環を有す
るもの以外の環状化合物と比べて、本発明に従って用い
られる化合物はかなり大きな活性を有し、また上記の独
国特許公開明細書に開示されている非環状のものの活性
をしのぎさえする。別の利点は化合物の微臭性及び低揮
発性であり、これらの化合物においてはイソシアネート
反応性基はポリマー中に結合され、このことはポリウレ
タン生成物の製造の際に明らかに低減された臭気の放出
に通じる。加えて、たとえば取扱いの容易性(好ましく
は用いられるピロリジンは液状である故)、良好な硬化
挙動及び少なからず当該化合物の非常に簡単な製造を含
めて他の利点が認められた。
【0005】従って本発明は、ポリイソシアネート重付
加生成物の製造方法において、 (a) ポリイソシアネートと (b) 少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原
子を含有する比較的高分子量の化合物及び (c) 鎖延長剤とを (d) 式(I)に相当するN−(アミノアルキル)ピ
ロリジン触媒
加生成物の製造方法において、 (a) ポリイソシアネートと (b) 少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原
子を含有する比較的高分子量の化合物及び (c) 鎖延長剤とを (d) 式(I)に相当するN−(アミノアルキル)ピ
ロリジン触媒
【化3】 〔式中、RはC2-12アルキレン基(随意にO又はN原子
を含有するがイソシアネート反応性基を含有しない。)
でありそしてR′は水素又はC1-4 アルキル基であ
る。〕、 (e) 随意に、他の公知の触媒及び (f) 他の公知の添加剤 の存在下で反応させることを特徴とする上記方法に関す
る。
を含有するがイソシアネート反応性基を含有しない。)
でありそしてR′は水素又はC1-4 アルキル基であ
る。〕、 (e) 随意に、他の公知の触媒及び (f) 他の公知の添加剤 の存在下で反応させることを特徴とする上記方法に関す
る。
【0006】本発明に従って製造されるポリイソシアネ
ート反応生成物は、好ましくは気泡質プラスチックであ
る。本発明により用いられる触媒は公知の化合物であ
る。好ましい触媒は、例えば、ピロリジンをアクリロニ
トリルに付加した後還元しそして随意に公知の方法によ
りその後アルキル化することにより製造される。本発明
による触媒は無色ないし淡帯黄色の化合物であり、しか
して好ましいタイプは液状であり、また有機溶媒に可溶
であり、水に可溶又は分散可能である。触媒の量は、一
般にイソシアネート反応性化合物を基準として約0.0
1重量%ないし約5重量%である。この量より多い量も
用いられ得るけれども、何ら利点は得られない。
ート反応生成物は、好ましくは気泡質プラスチックであ
る。本発明により用いられる触媒は公知の化合物であ
る。好ましい触媒は、例えば、ピロリジンをアクリロニ
トリルに付加した後還元しそして随意に公知の方法によ
りその後アルキル化することにより製造される。本発明
による触媒は無色ないし淡帯黄色の化合物であり、しか
して好ましいタイプは液状であり、また有機溶媒に可溶
であり、水に可溶又は分散可能である。触媒の量は、一
般にイソシアネート反応性化合物を基準として約0.0
1重量%ないし約5重量%である。この量より多い量も
用いられ得るけれども、何ら利点は得られない。
【0007】好ましい化合物は、Rが1,3−プロピレ
ン基でありそしてR′が水素又はC1-4 アルキルである
一般式(I)に相当する触媒である。本発明による適当
な触媒には、例えばN−(2−アミノエチル)ピロリジ
ン、N−(2−(メチルアミノ)エチル)ピロリジン、
N−(3−アミノプロピル)ピロリジン、N−(3−
(メチルアミノ)プロピル)ピロリジン、N−(3−
(エチルアミノ)プロピル)ピロリジン、N−(3−
(プロピルアミノ)プロピル)ピロリジン、N−(4−
アミノブチル)ピロリジン、N−(3−アミノ−2−メ
チルプロピル)ピロリジン及びN−(3−メチルアミノ
−2−メチルプロピル)ピロリジンが含まれる。好まし
い触媒には、N−(3−アミノプロピル)ピロリジン、
N−(3−(メチルアミノ)プロピル)ピロリジン、N
−(3−(エチルアミノ)プロピル)ピロリジン及びN
−(3−(プロピルアミノ)プロピル)ピロリジンが含
まれ、しかしてN−(3−アミノプロピル)ピロリジン
及びN−(3−メチルアミノ)プロピル)ピロリジンが
特に好ましい。
ン基でありそしてR′が水素又はC1-4 アルキルである
一般式(I)に相当する触媒である。本発明による適当
な触媒には、例えばN−(2−アミノエチル)ピロリジ
ン、N−(2−(メチルアミノ)エチル)ピロリジン、
N−(3−アミノプロピル)ピロリジン、N−(3−
(メチルアミノ)プロピル)ピロリジン、N−(3−
(エチルアミノ)プロピル)ピロリジン、N−(3−
(プロピルアミノ)プロピル)ピロリジン、N−(4−
アミノブチル)ピロリジン、N−(3−アミノ−2−メ
チルプロピル)ピロリジン及びN−(3−メチルアミノ
−2−メチルプロピル)ピロリジンが含まれる。好まし
い触媒には、N−(3−アミノプロピル)ピロリジン、
N−(3−(メチルアミノ)プロピル)ピロリジン、N
−(3−(エチルアミノ)プロピル)ピロリジン及びN
−(3−(プロピルアミノ)プロピル)ピロリジンが含
まれ、しかしてN−(3−アミノプロピル)ピロリジン
及びN−(3−メチルアミノ)プロピル)ピロリジンが
特に好ましい。
【0008】本発明による方法において成分(b)とし
て用いられるイソシアネート反応性化合物は、ポリウレ
タンの製造のための公知の方法に用いられるものであ
り、しかして例えば「プラスチック便覧(Kunststoffha
ndbuch) ,第VII巻, "ポリウレタン (Polyurethan
e)",ハンゼン−フェアラーク(Hansen-Verlag),ミュ
ンヘン(1983)」あるいは「ホウベン−ヴェイル
(Houben-Weyl),“巨大分子物質(Makromolekulare St
offe)",第E20巻」に記載されている。イソシアネー
ト反応性化合物は3000〜10000好ましくは30
00〜6000の分子量Mn を有し、例えばバイフィッ
ト(外1)3973又はバイフィット(外2)3963
(バイエル社の商業用製品)の如きポリエーテルポリオ
ールである。
て用いられるイソシアネート反応性化合物は、ポリウレ
タンの製造のための公知の方法に用いられるものであ
り、しかして例えば「プラスチック便覧(Kunststoffha
ndbuch) ,第VII巻, "ポリウレタン (Polyurethan
e)",ハンゼン−フェアラーク(Hansen-Verlag),ミュ
ンヘン(1983)」あるいは「ホウベン−ヴェイル
(Houben-Weyl),“巨大分子物質(Makromolekulare St
offe)",第E20巻」に記載されている。イソシアネー
ト反応性化合物は3000〜10000好ましくは30
00〜6000の分子量Mn を有し、例えばバイフィッ
ト(外1)3973又はバイフィット(外2)3963
(バイエル社の商業用製品)の如きポリエーテルポリオ
ールである。
【外1】
【外2】 本発明の方法において成分(a)として用いられるNC
O基含有化合物は、公知の方法に用いられるものと同じ
化合物であり、しかして例えば「プラスチック便覧(Ku
nststoffhandbuch) ,第VII巻, "ポリウレタン (Poly
urethane)",ハンゼン−フェアラーク(Hansen-Verla
g),ミュンヘン(1983)」あるいは「ホウベン−ヴ
ェイル(Houben-Weyl),“巨大分子物質(Makromolekul
are Stoffe)",第E20巻」に記載されている。
O基含有化合物は、公知の方法に用いられるものと同じ
化合物であり、しかして例えば「プラスチック便覧(Ku
nststoffhandbuch) ,第VII巻, "ポリウレタン (Poly
urethane)",ハンゼン−フェアラーク(Hansen-Verla
g),ミュンヘン(1983)」あるいは「ホウベン−ヴ
ェイル(Houben-Weyl),“巨大分子物質(Makromolekul
are Stoffe)",第E20巻」に記載されている。
【0009】本発明による方法を行う場合、置換ピロリ
ジンは公知の触媒と同じように用いられる。例えば、本
触媒はその液状形態で用いられ得あるいはポリオール又
は適当な溶媒中に溶解され得る。本触媒は、いかなる温
度においても用いられ得あるいは他の条件下では単独で
もしくはポリウレタンの製造のために適した他の公知の
触媒と組み合わせて用いられ得る。適当な他の触媒に
は、有機又は無機のスズ化合物あるいは他の有機金属化
合物,第3級アミン、アルカノールアミン、環状アミ
ン、ポリアミン等,アルカリ金属化合物,並びに他の共
触媒が含まれる。本発明による触媒は、好ましくは触媒
の全使用量を基準として少なくとも50重量%の量で用
いられる。本発明による方法は、例えば、ポリウレタン
発泡体、ポリウレタンエラストマー、ポリウレタン被膜
等の製造のためのワンショット法又はプレポリマー法並
びに直接的な重付加後しばしば望ましい架橋反応のため
の方法を含めて、慣用の製造法にとって適している。他
の条件はすべて、慣用のウレタン重付加法に用いられる
ものと同じである。いずれの場合も、鎖延長剤、膨張
剤、気泡安定剤、乳化剤、染料、顔料及び充填剤を含め
て、他の公知の添加剤も用いられ得る。
ジンは公知の触媒と同じように用いられる。例えば、本
触媒はその液状形態で用いられ得あるいはポリオール又
は適当な溶媒中に溶解され得る。本触媒は、いかなる温
度においても用いられ得あるいは他の条件下では単独で
もしくはポリウレタンの製造のために適した他の公知の
触媒と組み合わせて用いられ得る。適当な他の触媒に
は、有機又は無機のスズ化合物あるいは他の有機金属化
合物,第3級アミン、アルカノールアミン、環状アミ
ン、ポリアミン等,アルカリ金属化合物,並びに他の共
触媒が含まれる。本発明による触媒は、好ましくは触媒
の全使用量を基準として少なくとも50重量%の量で用
いられる。本発明による方法は、例えば、ポリウレタン
発泡体、ポリウレタンエラストマー、ポリウレタン被膜
等の製造のためのワンショット法又はプレポリマー法並
びに直接的な重付加後しばしば望ましい架橋反応のため
の方法を含めて、慣用の製造法にとって適している。他
の条件はすべて、慣用のウレタン重付加法に用いられる
ものと同じである。いずれの場合も、鎖延長剤、膨張
剤、気泡安定剤、乳化剤、染料、顔料及び充填剤を含め
て、他の公知の添加剤も用いられ得る。
【0010】
【作用効果】本発明の上記触媒は重付加反応をかなりの
程度促進し、そのため触媒の所要量は非常に少ない。本
発明による触媒化合物は微臭を有するにすぎない故並び
にそれらは実質的に不揮発性の液体であって組み込み可
能な化合物である故、得られるポリウレタン生成物は不
所望な臭気がない。
程度促進し、そのため触媒の所要量は非常に少ない。本
発明による触媒化合物は微臭を有するにすぎない故並び
にそれらは実質的に不揮発性の液体であって組み込み可
能な化合物である故、得られるポリウレタン生成物は不
所望な臭気がない。
【0011】
【実施例】次の例により、本発明の方法の詳細を更に示
す。前記に開示された本発明は、その精神においても範
囲においてもこれらの例により限定されるべきではな
い。下記の処理操作の条件の公知の変更が用いられ得る
ことは、当業者に容易に理解されよう。別段指摘がなけ
れば、温度はすべて摂氏度であり、そして部及び百分率
はすべてそれぞれ重量部及び重量百分率である。 例1〜6 これらの例は、ポリウレタン常温硬化可撓性発泡体系に
おいて、ピロリジン環を含有しない類似の触媒と比較し
てN−(3−アミノプロピル)ピロリジン及びN−(3
−(3−メチルアミノ)プロピル)ピロリジンが高い触
媒活性を有することを実証する。次の触媒が用いられ
た。 触媒1 N−(3−アミノプロピル)ピペリジン 触媒2 N−(3−アミノプロピル)−N′−メチルピ
ペラジン 触媒3 3−ジメチルアミノプロピルアミン 触媒4 N−(3−アミノプロピル)ピロリジン 触媒5 N−(3−(メチルアミノ)プロピル)ピロリ
ジン
す。前記に開示された本発明は、その精神においても範
囲においてもこれらの例により限定されるべきではな
い。下記の処理操作の条件の公知の変更が用いられ得る
ことは、当業者に容易に理解されよう。別段指摘がなけ
れば、温度はすべて摂氏度であり、そして部及び百分率
はすべてそれぞれ重量部及び重量百分率である。 例1〜6 これらの例は、ポリウレタン常温硬化可撓性発泡体系に
おいて、ピロリジン環を含有しない類似の触媒と比較し
てN−(3−アミノプロピル)ピロリジン及びN−(3
−(3−メチルアミノ)プロピル)ピロリジンが高い触
媒活性を有することを実証する。次の触媒が用いられ
た。 触媒1 N−(3−アミノプロピル)ピペリジン 触媒2 N−(3−アミノプロピル)−N′−メチルピ
ペラジン 触媒3 3−ジメチルアミノプロピルアミン 触媒4 N−(3−アミノプロピル)ピロリジン 触媒5 N−(3−(メチルアミノ)プロピル)ピロリ
ジン
【0012】これらの触媒は次の式を有する。
【化4】 触媒4及び5は本発明に相当し、他の触媒は比較触媒で
ある。
ある。
【0013】成分A 37.10部 80%の2,4−トルエンジイソシアネ
ート及び2,6−トルエンジイソシアネート(80:2
0の比率にて)と20%の4,4′−ジイソシアナトジ
フェニルメタン及びポリマー状成分との混合物(NCO
含有率44.5±0.5重量%)(バイエル社の商業用
製品である、デスモデュア(外3)VT06)
ート及び2,6−トルエンジイソシアネート(80:2
0の比率にて)と20%の4,4′−ジイソシアナトジ
フェニルメタン及びポリマー状成分との混合物(NCO
含有率44.5±0.5重量%)(バイエル社の商業用
製品である、デスモデュア(外3)VT06)
【外3】
【0014】成分B 100.00部 トリメチロールプロパン(TMP)と
プロピレンオキシド(PO)との反応及びそれに続くエ
チレンオキシド(EO)との反応(82:18のPO:
EO比)により製造されたポリエーテルポリオール(O
H価28±2mgKOH/g) 3・00部 水 0.05部 ジプロピレングリコール(DPG)中のビ
ス(2−ジメチルアミノエチル)エーテルの70%溶液 0.25部 DPG中のジアザビシクロ〔2.2.2〕
オクタン(ダブコ(DABCO))の33%溶液 0.80部 安定剤としてのポリエーテルポリシロキサ
ン(バイエル社の製品であるスタビリゼイター(Stabil
isator)IS50) 0.6部 触媒1〜5 成分Aを成分Bと一緒にし、そしてこの混合物を高速か
くはん機を用いて6秒間充分に混合した。次いで、この
反応混合物を開放モールド中で室温にて発泡させた。各
触媒を用いて得られた結果を表1に記載する。
プロピレンオキシド(PO)との反応及びそれに続くエ
チレンオキシド(EO)との反応(82:18のPO:
EO比)により製造されたポリエーテルポリオール(O
H価28±2mgKOH/g) 3・00部 水 0.05部 ジプロピレングリコール(DPG)中のビ
ス(2−ジメチルアミノエチル)エーテルの70%溶液 0.25部 DPG中のジアザビシクロ〔2.2.2〕
オクタン(ダブコ(DABCO))の33%溶液 0.80部 安定剤としてのポリエーテルポリシロキサ
ン(バイエル社の製品であるスタビリゼイター(Stabil
isator)IS50) 0.6部 触媒1〜5 成分Aを成分Bと一緒にし、そしてこの混合物を高速か
くはん機を用いて6秒間充分に混合した。次いで、この
反応混合物を開放モールド中で室温にて発泡させた。各
触媒を用いて得られた結果を表1に記載する。
【0015】
【表1】 表1 例 触媒 クリーム時間 ゲル時間 ライズ時間 (秒) (秒) (秒) ───────────────────────────── 1 なし 9 108 213 2 1 9 105 210 3 2 8 75 150 4 3 7 52 115 5* 4 6〜7 48 100 6* 5 4〜5 46 93 * 本発明による例 満足な発泡構造を有する発泡体が得られた。
【0016】本発明は次の態様を含む。 (1) ポリイソシアネート重付加生成物の製造方法に
おいて、 (a) ポリイソシアネートと (b) 少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原
子を含有する比較的高分子量の化合物及び (c) 鎖延長剤とを (d) 下記の式に相当するN−(アミノアルキル)ピ
ロリジン触媒
おいて、 (a) ポリイソシアネートと (b) 少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原
子を含有する比較的高分子量の化合物及び (c) 鎖延長剤とを (d) 下記の式に相当するN−(アミノアルキル)ピ
ロリジン触媒
【化5】 〔式中、RはC2-12アルキレン基(随意にO又はN原子
を含有するがイソシアネート反応性基を含有しない。)
でありそしてR′は水素又はC1-4 アルキル基であ
る。〕、 (e) 随意に、他の公知の触媒及び (f) 他の公知の添加剤 の存在下で反応させることを特徴とする上記方法。
を含有するがイソシアネート反応性基を含有しない。)
でありそしてR′は水素又はC1-4 アルキル基であ
る。〕、 (e) 随意に、他の公知の触媒及び (f) 他の公知の添加剤 の存在下で反応させることを特徴とする上記方法。
【0017】(2) Rが1,3−プロピレン基であり
そしてR′が水素又はC1-4 アルキルである、上記
(1)記載の方法。 (3) N−(アミノアルキル)ピロリジン触媒がN−
(3−アミノプロピル)ピロリジン及びN−(3−(メ
チルアミノ)プロピル)ピロリジンである、上記(1)
記載の方法。 (4) ポリイソシアネート重付加生成物が気泡質プラ
スチックである、上記(1)記載の方法。
そしてR′が水素又はC1-4 アルキルである、上記
(1)記載の方法。 (3) N−(アミノアルキル)ピロリジン触媒がN−
(3−アミノプロピル)ピロリジン及びN−(3−(メ
チルアミノ)プロピル)ピロリジンである、上記(1)
記載の方法。 (4) ポリイソシアネート重付加生成物が気泡質プラ
スチックである、上記(1)記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウヴエ・シヨルツ ドイツ連邦共和国デイー5000 ケルン 80、アンドレアス−グリフイウス−シユ トラーセ 26 (56)参考文献 特開 昭46−4846(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/20
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリイソシアネート重付加生成物の製造
方法において、 (a) ポリイソシアネートと (b) 少なくとも2個のイソシアネート反応性水素原
子を含有する比較的高分子量の化合物及び (c) 鎖延長剤とを (d) 下記の式に相当するN−(アミノアルキル)ピ
ロリジン触媒 【化1】 〔式中、RはC2-12アルキレン基(随意にO又はN原子
を含有するがイソシアネート反応性基を含有しない。)
でありそしてR′は水素又はC1-4 アルキル基であ
る。〕、 (e) 随意に、他の公知の触媒及び (f) 他の公知の添加剤 の存在下で反応させることを特徴とする上記方法。
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US3888831A (en) * | 1973-10-01 | 1975-06-10 | Du Pont | Curing with complexes of selected diamines and alkali metal salts |
US3963680A (en) * | 1975-03-17 | 1976-06-15 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | One-part, room-temperature latent, curable isocyanate compositions |
LU81024A1 (fr) * | 1979-03-09 | 1980-09-24 | Prb Sa | Procede pour la preparation de polyurethanne a peau integrale et polyurethanne obtenu |
US4251637A (en) * | 1979-09-13 | 1981-02-17 | Texaco Development Corporation | Tertiary amino substituted oxazolidines as polyisocyanurate catalysts |
DE3046905A1 (de) * | 1980-12-12 | 1982-07-15 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung von ggf. geschaeumten polyurethanen |
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-
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- 1992-01-08 CA CA002059044A patent/CA2059044C/en not_active Expired - Fee Related
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- 1992-01-10 KR KR1019920000254A patent/KR0167567B1/ko not_active IP Right Cessation
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