JP3117607B2 - 汚水の処理方法 - Google Patents
汚水の処理方法Info
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Description
特に、合併処理浄化槽などの生活排水処理、下水処理、
活性汚泥処理法を利用した産業排水処理などにおいて行
われる汚水の処理方法に関する。
やし尿などを活性汚泥処理法によって処理し、活性汚泥
混合液より活性汚泥を分離したものを処理水として取り
出し、消毒などの処理を施した後に放流している。活性
汚泥混合液より活性汚泥を分離するに際しては、図3に
示したような膜分離装置を用いている。
に浸漬して設けられており、上下が開口した箱状のケー
シング4の内部に、上下方向に配置する平板状の膜カー
トリッジ5を複数枚平行に設けている。
板やスペーサにより透過水流路を形成するとともに、透
過水流路を集水管6を介して槽外の自吸式ポンプ7に連
通させており、自吸式ポンプ7で吸引することにより透
過水流路内を負圧として被処理水中の活性汚泥を濾過膜
で捕捉し、濾過膜を透過して透過水流路内に流入した透
過水8を処理槽2の外部へ取り出すようになっている。
自吸式ポンプ7のサクション部には、圧力計9が設置さ
れている。
ワー10に接続した散気管11を配置しており、散気管
11を通じて供給される曝気空気の気泡、および曝気空
気のエアリフト作用により生起される上向流によって膜
カートリッジ5の膜面を洗浄するようにしている。
自吸式ポンプ等を利用して濾過膜の表裏に圧力差(膜間
差圧)を設け、この圧力差を、膜面に付着した堆積物に
よるケーキ抵抗に打ち勝つ駆動力として濾過を行うもの
である。この駆動力は通常、水頭差0.5〜4mに相当
する。
法では、濾過膜の上部から被処理水3の水面までの距離
は通常50cm以下であり、水頭差の不足分を補う駆動
力としての吸引力を作用させる吸引口は1枚の膜カート
リッジ5につき通常1カ所である。そのため、吸引口付
近に負圧が集中してしまい、自吸式ポンプ7により供給
される負圧が有効に利用されないだけでなく、濾過膜の
全面が利用されないという問題がある。また、吸引口の
近傍では吸引により濾過膜が濾板に密着し、その結果濾
過抵抗が増加するので、定期的に吸引を停止する必要が
ある。そのため通常、吸引ポンプ7を8分運転して2分
停止させる間欠吸引を行っており、効率的でないという
問題がある。
知られているが、同一の水頭で運転すると、濾過膜の初
期には大きい透過流束が得られても、徐々に透過流束が
低下することは避けられない。透過流束を一定にするた
めには運転開始時より徐々に水頭を大きくしていく必要
があるが、このような運転をすると、処理水槽が曝気槽
である場合など、槽内の被処理水量が変化するに伴って
処理能力が変化するなどの不都合が生じるという問題が
ある。
プの吸引圧力や膜面を有効に利用して効率的に濾過でき
るとともに、濾過水頭の増大を抑制できる汚水の処理方
法を提供することを目的とするものである。
に、本発明の汚水の処理方法は、処理槽内に設けた浸漬
型膜分離装置の濾過膜により被処理水を濾過し、濾過膜
の透過側に流入した透過水を処理槽の外部に設けた自吸
式ポンプの吸引圧力により取り出すようにした汚水の処
理方法において、濾過膜の上部から被処理水の水面まで
の距離を適当距離とし、前記自吸式ポンプの吸引圧力
を、濾過膜の上部から被処理水の水面までの距離にて生
起される濾過水頭以下の圧力として、濾過膜の透過側を
正圧とした状態において濾過を行うことを特徴とする。
が活性汚泥混合液であるとき、自吸式ポンプの吸引圧力
を、濾過膜の上部から被処理水の水面までの距離にて生
起される濾過水頭と、被処理水の水面から自吸式ポンプ
までの距離にて発生する水頭との和以下の圧力として、
濾過膜の透過側を正圧とした状態において透過流束を一
定とした定流量濾過を行うことを特徴とする。
ンプの吸引圧力を、濾過膜の上部から被処理水の水面ま
での距離にて生起される濾過水頭と、被処理水の水面か
ら自吸式ポンプまでの距離にて発生する水頭との和の4
分の3程度の圧力としたことを特徴とする。
処理水の水頭を駆動力とし、透過側を正圧に保持するよ
うに自吸式ポンプで透過水を吸い上げて濾過を行うよう
にしたため、膜面全面に均等に濾過圧がかかり、ポンプ
の吸引圧力や膜面を有効に利用して効率的に濾過でき
る。また、膜面全面に均等に濾過圧がかかる結果、膜面
堆積物の局部的な付着が防止され、これにより、連続運
転が可能となって濾過効率が上昇するとともに、濾過水
頭をあまり増大させることなく濾過を行って一定の透過
流束を得ることができる。
きは、濾過水頭を大きくするとともに、被処理水の水面
から自吸式ポンプまでの距離にて発生する水頭を考慮に
入れた圧力で吸引することによって、濃厚な被処理水を
濾過する駆動力を得ることができる。
説明する。図1は本発明の汚水の処理方法が行われる処
理槽および膜分離装置を示し、図示した処理槽および膜
分離装置は、図3を用いて説明した従来のものと同じ構
成を有しているので同一部材に同一符号を付して説明を
省略する。ただし、濾過膜として平均孔径0.2μm〜
1μm程度の精密濾過膜を用い、自吸式ポンプ7の吐出
側に定流量弁12を設置した。なお、図示したPhは水
面から自吸式ポンプ7までの間で発生する水頭である。
置1において、約1〜2%濃度の活性汚泥混合液を被処
理水3として濾過を行った。結果を図2のグラフに示
す。グラフは、透過流束(m3/m2・日)および吸引圧
力(mH2 O)の経過日数による変化を表す。
距離を2mとして(すなわち濾過水頭=2m)一定の透
過流束で濾過を行ったところ、徐々に濾過膜の目詰まり
が生じて吸引圧力が上昇したが、吸引圧力3m(濾過水
頭2m+Ph1m)に達するまで1年以上連続濾過可能
であった。(グラフ中、定流量濾過・連続吸引として示
した。) 上記と同条件下、自吸式ポンプ7の回転数をインバータ
ー制御して吸引圧力を濾過水頭以下に制御しながら連続
濾過を行ったところ、この場合も1年以上の連続濾過が
可能であった。(グラフ中、定圧濾過・連続吸引として
示した。) 上記と同条件下、従来の濾過方法にしたがって、一定の
透過流束が得られるよう強制吸引する濾過を間欠的に行
ったところ、吸引圧力の上昇が大きかった。(グラフ
中、定流量濾過・間欠吸引として示した。) なお、本発明の定流量濾過および定圧濾過においては、
濾過膜の上方に存在する被処理水の水頭を駆動力とし、
透過側を正圧に保持するように自吸式ポンプで透過水を
吸い上げて濾過を行うようにしたため、膜面に形成され
る堆積物は強制吸引濾過する従来の方法に比べて堅く緻
密にならず、膜の洗浄も容易であった。
置の濾過膜の上方に存在する被処理水の水頭を駆動力と
して濾過を行い、このとき透過側を正圧に保持するよう
に自吸式ポンプで透過水を吸い上げるようにしたので、
膜面全面に均等に濾過圧を作用させることができ、この
結果、ポンプの吸引圧力や膜面を有効に利用して効率的
に濾過できるだけでなく、膜面堆積物を低減できる。そ
して、膜面堆積物を低減できる結果、膜分離装置の連続
運転が可能になるとともに、水頭をあまり増大させるこ
となく一定の透過流束を得ることができ、槽内被処理水
量が変化することに起因する処理効果への影響を低減で
きる。膜の洗浄も容易になる。
きは、濾過水頭を大きくするとともに、吸引圧力を、被
処理水の水面から自吸式ポンプまでの距離にて発生する
水頭を考慮に入れた圧力とすることにより、大きな駆動
力を得て濃厚な被処理水を濾過することができる。
び膜分離装置を示した説明図である。
過流束および吸引圧力の変化として示したグラフであ
る。
膜分離装置を示した説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 処理槽内に設けた浸漬型膜分離装置の濾
過膜により被処理水を濾過し、濾過膜の透過側に流入し
た透過水を処理槽の外部に設けた自吸式ポンプの吸引圧
力により取り出すようにした汚水の処理方法において、
濾過膜の上部から被処理水の水面までの距離を適当距離
とし、前記自吸式ポンプの吸引圧力を、濾過膜の上部か
ら被処理水の水面までの距離にて生起される濾過水頭以
下の圧力として、濾過膜の透過側を正圧とした状態にお
いて濾過を行うことを特徴とする汚水の処理方法。 - 【請求項2】 被処理水が活性汚泥混合液であるとき、
自吸式ポンプの吸引圧力を、濾過膜の上部から被処理水
の水面までの距離にて生起される濾過水頭と、被処理水
の水面から自吸式ポンプまでの距離にて発生する水頭と
の和以下の圧力として、濾過膜の透過側を正圧とした状
態において透過流束を一定とした定流量濾過を行うこと
を特徴とする請求項1記載の汚水の処理方法。 - 【請求項3】 自吸式ポンプの吸引圧力を、濾過膜の上
部から被処理水の水面までの距離にて生起される濾過水
頭と、被処理水の水面から自吸式ポンプまでの距離にて
発生する水頭との和の4分の3程度の圧力としたことを
特徴とする請求項2記載の汚水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06201199A JP3117607B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 汚水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06201199A JP3117607B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 汚水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857214A JPH0857214A (ja) | 1996-03-05 |
JP3117607B2 true JP3117607B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=16436995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06201199A Expired - Lifetime JP3117607B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 汚水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117607B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109553205A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-04-02 | 江苏新纯江环保工程有限公司 | 动态生物炭渗透设备 |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP06201199A patent/JP3117607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0857214A (ja) | 1996-03-05 |
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