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JP3114630B2 - 不揮発性半導体メモリおよび書込み読出し方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリおよび書込み読出し方法

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Publication number
JP3114630B2
JP3114630B2 JP26332696A JP26332696A JP3114630B2 JP 3114630 B2 JP3114630 B2 JP 3114630B2 JP 26332696 A JP26332696 A JP 26332696A JP 26332696 A JP26332696 A JP 26332696A JP 3114630 B2 JP3114630 B2 JP 3114630B2
Authority
JP
Japan
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memory cell
cell
write
writing
Prior art date
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Application number
JP26332696A
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JPH10112193A (ja
Inventor
俊夫 竹島
寛 菅原
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP26332696A priority Critical patent/JP3114630B2/ja
Priority to KR1019970050923A priority patent/KR100284218B1/ko
Priority to US08/943,589 priority patent/US6064597A/en
Publication of JPH10112193A publication Critical patent/JPH10112193A/ja
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気的に記憶データ
を書換え可能な不揮発性半導体メモリに係わり、特にフ
ラッシュメモリなどの高信頼化や高速データ書換えに有
効な不揮発性半導体メモリおよび書込み読出し方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリなどの電気的に書換え
可能な不揮発性半導体メモリ(以下、フラッシュメモリ
と称す)では、データの論理状態をメモリセルのしきい
値電圧(以下、セルVtと称す)で記憶している。例え
ば、2値情報記憶の場合、セルVtを消去動作により低
くして論理状態“1”に対応させ、書込み動作によりセ
ルVtを高くして論理状態“0”に対応させることがあ
る。
【0003】また、多値情報記憶の場合も同様な考え方
で、3値情報記憶を例に取ると、セルVtを消去動作に
より低くして論理状態“2”に対応させ、書込み動作に
よりセルVtを少しずつ高くして論理状態“1”、
“0”に対応させることがある。
【0004】一方、これらの逆で、2値情報に対してセ
ルVtを消去動作により高くして論理状態“0”に対応
させ、書込み動作によりセルVtを低くして論理状態
“1”に対応させることもある。
【0005】また、3値情報に対しても同様な考え方
で、セルVtを消去動作により低くして論理状態“0”
に対応させ、書込み動作によりセルVtを少しずつ高く
して論理状態“1”、“2”に対応させることがある。
前者はチャネルホットエレクトロン(CHE)書込み型
メモリセルを用いた場合で、後者はファウラーノルドハ
イム(FN)書込み型メモリセルを用いた場合である。
【0006】このようなフラッシュメモリへの書込み動
作は書込みデータが消去データと同じデータの時には行
われず、異なるデータのときにだけ実施される。すなわ
ち、CHE書込み型メモリセルに2値情報を書き込む場
合、書込みデータが“0”のときにはセルVtを高くす
るために書込み動作が実施され、書込みデータが“1”
のときには、書込み命令があってもセルVtを低くする
書込み動作は行われない。
【0007】従って、メモリセルの記憶データを“0”
から“1”に書換えるときには消去動作が必要である。
このため、すでにデータの書込みが実施されたメモリセ
ルに対して任意のデータを書込むときには、書込み前に
消去動作が組になって実施されている。
【0008】従来の不揮発性半導体メモリにおける書込
み方法のフローチャートを示した図10を参照すると、
データ書込み動作は、まず、メモリセルに記憶されたデ
ータを消去する(S101)。次に、所定のデータを書
込み(S102)、書き込まれたデータの書込みレベル
を判定する(S103)。この動作をすべてのメモリセ
ルの書込みが完了するまで続ける(S104)。
【0009】上述した従来の方法で書き込んだ2値情報
および3値情報の書込み後のセルVt分布領域の例が特
開平7−161852号公報に記載されている。同公報
記載の分布領域を示した図11(a)および(b)を参
照すると、1つのメモリセルに2つの状態(“0”、
“1”)を持たせる場合は、読みだし時のビット線出力
電圧が高レベルとなる状態(しきい値で約1〜2V)を
データ“0”(消去状態)、ビット線出力電圧が低レベ
ルとなる状態(しきい値で3V〜4V)をデータ1とす
る。1つのメモリセルに3つの状態(“0”、“1”、
“2”)を持たせる場合は、読みだし時のビット線出力
電圧が高レベルとなる状態(しきい値で0〜0.5V)
をデータ“0”(消去状態)、ビット線出力電圧が中間
レベルとなる状態(しきい値で1.5V〜2.5V)を
データ“1”、ビット線出力電圧が低レベルとなる状態
(しきい値で3.5V〜4.5V)をデータ“2”とし
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の不揮発
性半導体メモリの第1の問題点は、記憶データを書き換
えるたびにメモリセルの書込み消去特性やデータ保持特
性の劣化が促進されることである。すなわち、記憶デー
タの書換えに際して、毎回、メモリセルの状態を初期状
態にリセットするための消去動作が必ず実施され、フロ
ーティングゲート直下の絶縁膜に電界ストレスが加わ
り、それが蓄積され保持特性が劣化する。
【0011】第2の問題点は、記憶データの書換えが遅
いことである。すなわち、記憶データの書換えに際し
て、毎回、書込み前に消去動作が組になって実施される
ので全体として書込み時間が遅くなる。
【0012】本発明の目的は、上述した従来の欠点に鑑
みなされものであり、記憶データ書き換え回数に比べて
消去動作回数を低減することにより、デバイスの高信頼
化と高速データ書換えを可能にすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
メモリの書込み読み出し方法は、3種類以上のしきい値
電圧を設定可能で電気的書換可能な複数のメモリセルが
マトリクス状に配置されたメモリセルアレイと、前記メ
モリセルへの記憶データの書込みを行うデータ書込み手
段と、前記メモリセルから前記記憶データを読出すデー
タ読出し手段と、前記データ書込みおよび前記読出し手
段の動作を制御する制御手段とを用いて、データ書込み
手段におけるデータ書込み動作の回数を計数したリード
レベルから現在のデータ書込み状態を検知する第1のス
テップと、前記データ書込み状態検知結果が前記メモリ
セルへの第1のデータ書込み状態または前記第1のデー
タ書込み状態とは異なる第2のデータ書込み状態を示す
ときは、前記リードレベルおよび書込み検証レベルを
記第2のデータ書込み状態または前記第1および第2の
データ書込み状態とは異なる第3のデータ書込み状態に
対応するレベルに変更する第2のステップと、前記デー
タ書込み状態検知結果が前記第3のデータ書込み状態を
示すときは記憶データを消去する第3のステップと、
の第3のステップに引き続いて実行される前記リードレ
ベルおよび書込み検証レベルを前記第1のデータ書込み
状態に対応するレベルに変更する第4のステップとによ
り、記憶データの書込みおよび検証動作を行うことを特
徴とする。
【0014】また、前記第2のステップは、前記メモリ
セルに書き込まれた前記記憶データ消去後の第1回目の
データ書込み動作においては、前記記憶データのうち第
1〜第n番目の論理状態に対応して前記メモリセルの第
1〜第n番目のしきい値電圧分布範囲を設定し、その後
に続く第2回目のデータ書込み動作においては前記記憶
データの第1、第2〜第n番目の論理状態にそれぞれ対
応して前記メモリセルの第1〜第n、第n+1〜第2n
−1番目のしきい値電圧分布範囲を設定し、第m回目の
データ書込み動作においては前記記憶データの第1、第
2〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応して前記メモリ
セルの第1〜第(m−1)×(n−1)+1番目、第
(m−1)×(n−1)+2〜第m×(n−1)+1番
目のしきい値電圧分布範囲を設定することができる。
【0015】さらに、前記第2のステップは、前記メモ
リセルの記憶データ消去後の第1回目のデータ書込み動
作においては前記記憶データの第1〜第n番目の論理状
態にそれぞれ対応して前記メモリセルの第1〜第n番目
のしきい値電圧分布範囲を設定し、その後に続く第2回
目のデータ書込み動作においては前記記憶データの第1
〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応して前記メモリセ
ルの第n〜第2n−1番目のしきい値電圧分布範囲を設
定し、第m回目のデータ書込み動作においては前記記憶
データの第1〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応して
前記メモリセルの第(m−1)×(n−1)+1〜第m
×(n−1)+1番目のしきい値電圧分布範囲を設定す
ることもできる。
【0016】さらにまた、前記第m回目のデータ書込み
動作において、前記記憶データの第2〜第n番目の論理
状態に対応して前記メモリセルの第(m−1)×(n−
1)+2〜第m×(n−1)+1、第(m−1)×n+
1のしきい値電圧分布範囲を設定して書込みおよび読出
し動作を行うことができないときに、前記メモリセルの
記憶データ消去動作を行うこともできる。
【0017】本発明の不揮発性半導体メモリは、3種類
以上のしきい値電圧を設定可能で電気的書換可能な複数
のメモリセルがマトリクス状に配置されたメモリセルア
レイと、前記メモリセルへの記憶データの書込みを行う
データ書込み手段と、前記メモリセルから前記記憶デー
タを読出すデータ読出し手段と、前記データ書込みおよ
び前記読出し手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、複数のセクターに分割されたメモリセ
ルアレイの、それぞれの前記セクターに対してデータ書
込み動作の回数を計数するレジスタと、このレジスタの
保持する前記計数情報によって読出し書込み回路のデー
タ比較基準レベルを制御するとともに前記セクター内の
メモリセルに記憶された記憶データの第1〜第n番目の
論理状態にそれぞれ対応する前記メモリセルのしきい値
電圧分布範囲を設定し、さらに前記計数が予め決められ
た回数に達するとそれぞれの前記セクターごとにメモリ
セルアレイの消去動作を行うレジスタ制御回路と、前記
データ比較基準レベルを発生する基準レベル発生回路
と、前記レジスタ制御回路および前記基準レベル発生回
路の動作を制御する制御回路とからなることにある。
【0018】また、前記レジスタが、それぞれの前記セ
クターのメモリアレイに対して予め決められた前記回数
からデータ書込み動作の回数を順次に減算し、データ消
去動作を行うまでの残りの回数を計数する機能を含み、
このレジスタの内容によって前記記憶データの第1〜第
n番目の論理状態にそれぞれ対応する前記メモリセルの
しきい値電圧分布範囲を設定し、さらに前記減算結果が
0になるとそれぞれの前記セクターごとにメモリセルア
レイの消去動作を行うことができる。
【0019】さらに、前記メモリセルの前記しきい値電
圧分布範囲は、第1の領域が最も低い電圧設定であり、
第2の領域、第3の領域の順にそれ以降の各領域の電圧
設定を高くすることができる。
【0020】さらにまた、前記メモリセルの前記しきい
値電圧分布範囲は、前記第1の領域が最も高い電圧設定
であり、前記第2の領域、前記第3の領域の順にそれ以
降の各電圧設定を低くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、フラッシュメモリなど
のメモリセルの記憶データの書換えに際して、メモリセ
ルの状態を初期状態にリセットするための消去動作の回
数が低減され、フローティングゲート直下の絶縁膜への
電界ストレスが少なくなるためにメモリセルの書込み消
去特性やデータ保持特性の劣化が抑制でき、デバイスの
信頼性を高めることができるものである。
【0022】また、記憶データの書換えm回に対してm
−1回の書込み前消去動作が不要になるため、消去動作
時間分の高速データ書換えが可能となるものである。
【0023】次に本発明の実施の形態について図面を参
照しながら説明する。
【0024】図1は本発明が適用されたフラッシュメモ
リのセルVt設定領域を示す状態図である。なお、セル
Vtは最低セルVt(Vtmin)と最高セルVt(V
tmax)の間に設定可能で、消去動作により低レベル
に設定されるものとしてここでは説明する。
【0025】図中のB1,B2,B3〜BiはセルVt
設定領域を示しておりVtminとVtmaxの間に設
定される。また、VR1,VR2,VR3〜VRi−1
は読出し動作時に使用する基準電圧である。
【0026】はじめに、2値情報記憶時の状態図を示し
た図2(a)を参照すると、まず、1回目の書込みでは
全てのメモリセルの記憶データを消去しセルVtをセル
VT設定領域B1(論理状態“1”)に置き、データ書
込みを実行してデータ“0”を記憶するメモリセルのセ
ルVtをセルVt設定領域B2まで高くする。この状態
での記憶データ読出しは読出基準電圧をVR1として実
行し、この基準電圧よりセルVtが低いときにはデータ
“1”、高いときにはデータ“0”と判断して出力す
る。
【0027】2回目の書込みでは消去動作を行わず、デ
ータ“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセルVt
設定領域B3まで高くする。この状態での記憶データ読
出しは読出基準電圧をVR2として実行し、この基準電
圧よりセルVtが低いときにはデータ“1”、高いとき
にはデータ“0”と判断して出力する。従って、セルV
Tが設定領域B1、B2にあるメモリセルの記憶データ
は“1”となる。
【0028】これは設定領域B2にあるメモリセルのデ
ータが“0”から“1”に変化したことを示している。
【0029】同様に、m回目の書込みでは、データ
“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセルVt設定
領域Biまで高くする。この状態での記憶データ読出し
は読出基準電圧をVRi−1として実行し、この基準電
圧よりセルVtが低いときにはデータ“1”、高いとき
にはデータ“0”と判断して出力する。従って、セルV
Tが設定領域B1、B2〜Bi−1にあるメモリセルの
記憶データは“1”となる。
【0030】m+1回目の書込みでは全てのセルVt設
定領域を使用し尽くしたので1回目の書込み動作と同
様、データ書込み前に消去動作を行い全てのメモリセル
の記憶データを消去しセルVtをセルVT設定領域B1
(論理状態“1”)に戻した後、データ書込みを実行し
てデータ“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセル
Vt設定領域B2まで高くする。同時に、読出基準電圧
もVR1に戻す。
【0031】このように、m回の書込み動作に対して1
回の消去動作しか行う必要がなくなるため、m−1回の
消去動作に要する時間が短縮されてデータ書換えが高速
になると共に、フローティングゲート直下の絶縁膜に加
わる電界ストレスがm分の1に低減され、メモリセルの
書込み消去特性やデータ保持特性の劣化が抑制される。
【0032】次に、3値情報記憶時の状態図を示した図
2(b)を参照すると、この例も2値情報記憶時と同様
に処理され、1回目の書込みでは全てのメモリセルの記
憶データを消去しセルVtをセルVT設定領域B1(論
理状態“2”)に置き、データ書込みを実行してデータ
“1”を記憶するメモリセルのセルVtをセルVt設定
領域B2、データ“0”を記憶するメモリセルのセルV
tをセルVt設定領域B3まで高くする。この状態での
記憶データ読出しは読出基準電圧をVR1、VR2とし
て実行し、この基準電圧によりメモリセルの記憶データ
“2”、“1”、“0”を判断して出力する。
【0033】2回目の書込では消去動作を行わず、デー
タ“1”、“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセ
ルVt設定領域B5、B4まで高くする。この状態での
記憶データ読出しは読出基準電圧をVR3、VR4とし
て実行し、基準電圧VR3よりセルVtが低いときには
データ“2”、高いときにはデータ“1”又は“0”と
判断して出力する。従って、セルVTが設定領域B1、
B2、B3にあるメモリセルの記憶データは“2”とな
る。これは設定領域B2、B3にあるメモリセルのデー
タが“1”、“0”から“2”に変化したことを示して
いる。
【0034】同様に、m回目の書込みでは、データ
“0”、“1”を記憶するメモリセルのセルVtをセル
Vt設定領域Bi、Bi−1まで高くする。この状態で
の記憶データ読出しは読出基準電圧をVRi−1、VR
i−2として実行し、基準電圧VRi−2よりセルVt
が低いときにはデータ“2”、高いときにはデータ
“1”又は“0”と判断して出力する。従って、セルV
Tが設定領域B1、B2〜Bi−2にあるメモリセルの
記憶データは“2”となる。
【0035】m+1回目の書込みでは全てのセルVt設
定領域を使用し尽くしたので1回目の書込み動作と同
様、データ書込み前に消去動作を行い全てのメモリセル
の記憶データを消去しセルVtをセルVT設定領域B1
(論理状態“2”)に戻した後、データ書込みを実行し
てデータ“1”、“0”を記憶するメモリセルのセルV
tをセルVt設定領域B2、B3まで高くする。
【0036】このように、多値情報を記憶するメモリセ
ル方式に関しても本発明は適用可能であり、2値情報の
場合と同様にデータ書換えの高速化とメモリセルの書込
み消去特性やデータ保持特性の劣化抑制が可能である。
【0037】図3(a)は本発明が適用されたフラッシ
ュメモリにおける2値情報記憶時の他の実施の形態の状
態図を示した図であり、図3(b)は3値情報記憶時の
他の実施の形態の状態図を示した図である。前述した図
2(a)および図2(b)と異なるところは、2値およ
び3値情報のデータ“1”および“2”も2回目からm
回目までの書込み動作時にセルVtを書き換え、それら
を書き換え回数によらず1つのセルVt設定領域にそろ
える点である。
【0038】図3(a)を参照すると、まず、1回目の
書込みでは全てのメモリセルの記憶データを消去しセル
VtをセルVt設定領域B1(論理状態“1”)に置
き、データ書込みを実行してデータ“0”を記憶するメ
モリセルのセルVtをセルVt設定領域B2まで高くす
る。この状態での記憶データ読出しは読出基準電圧をV
R1として実行し、この基準電圧よりセルVtが低いと
きにはデータ“1”、高いときにはデータ“0”と判断
して出力する。
【0039】2回目の書込みでは消去動作を行わず、デ
ータ“0”を記憶しているセル設定領域B2のメモリセ
ルはそのままのセルVtとし、セル設定領域B1の
“1”を記憶しているメモリセルのすべてのVtをセル
Vt設定領域B2まで高く(論理状態“1”)置いた
後、データ書込みを実行してデータ“0”を新たに記憶
するメモリセルのセルVtのみをセルVt設定領域B3
まで高くする。
【0040】つまり、このときの状態は、セルVt設定
領域B1にあったセルはすべてB2領域に統一されB1
領域に設定されたセルは存在しない。この状態での記憶
データ読出しは読出基準電圧をVR2として実行し、こ
の基準電圧よりセルVtが低いときにはデータ“1”、
高いときにはデータ“0”と判断して出力する。
【0041】従って、セルVtが設定領域B2にあるメ
モリセルの記憶データはすべて“1”となる。
【0042】これは設定領域B2以下にあったメモリセ
ルのデータがすべて“1”に変化したことを示してい
る。
【0043】同様に、m回目の書込みでは、m−1回目
でデータ“1”を記憶するメモリセルのセルVtをセル
Vt設定領域Biまで高くする。データ“0”を記憶す
るセル設定領域Bi−1のメモリセルはそのままのセル
Vtとし、セル設定領域Bi−2の“1”を記憶するメ
モリセルのすべてのVtをセルVt設定領域Bi−1の
論理状態“1”まで高く置いた後、これらのセルにデー
タ書込みを実行してデータ“0”を新たに記憶するメモ
リセルのセルVtのみをセルVt設定領域Biまで高く
する。
【0044】つまり、このときの状態は、セルVt設定
領域Bi−2にあったセルはすべてBi−1領域に統一
されBi−2領域に設定されたセルは存在しない。この
状態での記憶データ読出しは読出基準電圧をVRi−1
として実行し、この基準電圧よりセルVtが低いときに
はデータ“1”、高いときにはデータ“0”と判断して
出力する。従って、セルVtが設定領域Bi−1にある
メモリセルの記憶データは“1”となる。
【0045】m+1回目の書込みでは全てのセルVt設
定領域を使用し尽くしたので1回目の書込み動作と同
様、データ書込み前に消去動作を行い全てのメモリセル
の記憶データを消去しセルVtをセルVt設定領域B1
(論理状態“1”)に戻した後、データ書込みを実行し
てデータ“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセル
Vt設定領域B2まで高くする。同時に、読出基準電圧
もVR1に戻す。
【0046】この実施の形態でも、m回の書込み動作に
対して1回の消去動作しか行う必要がなくなるため、m
−1回の消去動作に要する時間が短縮されてデータ書換
えが高速になると共に、フローティングゲート直下の絶
縁膜に加わる電界ストレスがm分の1に低減され、メモ
リセルの書込み消去特性やデータ保持特性の劣化が抑制
される。
【0047】図3(b)を参照すると、まず、1回目の
書込みでは全てのメモリセルの記憶データを消去し、セ
ルVtをセルVt設定領域B1(論理状態“2”)に置
き、データ書込みを実行してデータ“1”を記憶するメ
モリセルのセルVtをセルVt設定領域B2まで高く
し、データ“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセ
ルVt設定領域B3まで高くする。この状態での記憶デ
ータ読出しは読出基準電圧をVR1、VR2として実行
し、この基準電圧によりメモリセルの記憶データ
“2”、“1”、“0”を判断して出力する。
【0048】2回目の書込みでは消去動作を行わず、デ
ータ“2”、“1”、“0”を記憶するセル設定領域B
1、B2、B3のメモリセルのすべてのVtをセルVt
設定領域B3まで高く(論理状態“2”に)そろえて置
いた後、データ書込みを実行して、データデータ
“1”、“0”を記憶するメモリセルのセルVtをセル
Vt設定領域B5、B4まで高くする。
【0049】つまり、このときの状態は、セルVt設定
領域B1、B2にあったセルはすべてB3、B4、B5
領域に統一されB1、B2領域にVtが設定されたセル
は存在しない。この状態での記憶データ読出しは読出基
準電圧をVR4、VR3として実行し、この基準電圧V
R3よりセルVtが低いときにはデータ“2”、VR3
より高くVR4よりセルVtが低いときにはデータ
“1”、VR4より高いときにはデータ“0”と判断し
て出力する。
【0050】同様に、m回目の書込みでは、消去動作を
行わず、データ“2”、“1”、“0”を記憶するセル
設定領域Bi−4、Bi−3、Bi−2のメモリセルの
すべてのVtをセルVt設定領域Bi−2まで高く(論
理状態“2”に)そろえた後、データ書込みを実行し
て、データ“1”、“0”を記憶するメモリセルのセル
VtをセルVt設定領域Bi−1、Biまで高くする。
【0051】つまり、このときの状態も、セルVt設定
領域Bi−4、Bi−3にあったセルはすべてBi−
2、Bi−1、Bi領域に統一されBi−4、Bi−3
領域にVtが設定されたセルは存在しない。この状態で
の記憶データ読出しは読出基準電圧をVRi−1、VR
i−2として実行し、この基準電圧VRi−2よりセル
Vtが低いときにはデータ“2”、VRi−2より高く
VRi−1よりセルVtが低いときにはデータ“1”、
VRi−14より高いときにはデータ“0”と判断して
出力する。
【0052】m+1回目の書込みでは全てのセルVt設
定領域を使用し尽くしたので1回目の書込み動作と同
様、データ書込み前に消去動作を行い全てのメモリセル
の記憶データを消去しセルVtをセルVt設定領域B1
(論理状態“2”)に戻した後、データ書込みを実行し
てデータ“1”、“0”を記憶するメモリセルのセルV
tをセルVt設定領域B2、B3まで高くする。同時
に、読出基準電圧もVR1、VR2に戻す。
【0053】上述した方法により、全てのメモリセルに
おいてフローティングゲート直下の絶縁膜に加わる電界
ストレスが均一化され、メモリセルの書込み消去特性や
データ保持特性の劣化ばらつきが低減される。
【0054】次に、上述した本発明の実施の形態による
書込み及び読出し方法が適用されるフラッシュメモリの
実施の形態のブロック図を示した図4および同図で用い
る基準レベル発生回路の回路図を示した図5をそれぞれ
参照すると、本発明のフラッシュメモリは、複数のセク
ター(0〜i)に分割されたメモリセルアレイ41、そ
れぞれのセクターに対してセクターの読出しおよび書込
み検証レベル、すなわちデータ書込み動作の回数を計数
するセクタステータスレジスタ(0〜i)42、このレ
ジスタの内容によってレジスタの保持する計数情報によ
って読出し書込み回路のデータ比較基準レベルを制御す
るとともに、セクター内のメモリセルに記憶された記憶
データの第1〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応する
メモリセルのしきい値電圧分布範囲を設定し、さらに計
数が予め決められた回数に達するとそれぞれのセクター
ごとにメモリセルアレイの消去動作を行うレジスタ制御
回路43、データ比較基準レベルを発生する基準レベル
発生回路44、外部アドレスを取り込むアドレスバッフ
ァ45、入力された外部アドレスによりセクター内のメ
モリを選択して読出し書込みを行うロウデコーダ46、
カラムデコーダ47、カラムセレクター48、読出し書
込みを行うセンスアンプおよびライトアンプ49、外部
とのデータの入出力を行うI/Oバッファ50、さらに
これらの動作を制御する制御回路51を含んで構成され
ており、各セクター単位での書込みおよび消去を行うも
のとする。
【0055】基準レベル発生回路44は、基準電圧VR
EFおよび接地電位間に抵抗R0,R1,R2,R3が
直列接続され、抵抗素子R0およびR1の接続点VRE
F0にN型MOSトランジスタQ1のドレイン電極を、
抵抗素子R1およびR2の接続点VREF1にN型MO
SトランジスタQ2のドレイン電極を、抵抗素子R2お
よびR3の接続点VREF2にN型MOSトランジスタ
Q3のドレイン電極をそれぞれ接続し、これらのトラン
ジスタのソース電極をそれぞれ共通接続してVRREF
iの電圧出力とし、これらのゲート電極に制御信号SR
(10)を供給してどの基準電圧を選択するかを制御す
るように構成される。
【0056】以下に上述した構成からなるフラッシュメ
モリの動作を前述した本実施の形態が対象とする書込み
動作で説明する。
【0057】本発明を適用して4つのセルVt設定領域
を有する不揮発性半導体メモリセルに2値情報を書込む
ときの記憶データ書込手順の一例を示した図6(a)、
この書込み手順により作られるセルVt分布の一例を示
した図7、この回路の動作説明用タイミングチャートで
あってリードレベルおよび書込み検証レベルのタイミン
グチャートを示したを示した図8、記憶データの書込み
および書込み検証レベルのタイミングチャートを示した
図9を参照すると、まず、外部からデータ書込み命令が
入力されると、内部制御回路51からデータ書込み命令
信号IPROGが活性化されてロウレベルの信号が出力
される。次に入力アドレス信号XAiおよびYAiによ
り選択されたセクタの書込み状態をセクタステータスレ
ジスタ42から情報SR(0)およびSR(1)として
読み出す。これら2つの信号に応答してレジスタ制御回
路43はリードレベルおよび書込み検証レベル制御信号
SR(01)を出力する。
【0058】リードレベルおよび書込み検証レベル制御
信号SR(10)が“00”または“01”であれば
(図6−S61)、レジスタ制御回路43はセルステー
タスレジスタ42のリードレベルおよび書込み検証レベ
ルをそれぞれ“01”または“10”に変更(高く)す
るための信号INCをセクタステータスレジスタ42へ
出力し、セクタステータスレジスタ42の内容を書き換
える(図6−S62)。
【0059】一方、基準レベル発生回路44では新たに
検出されたリードレベルおよび書込み検証レベルに応じ
た基準電圧VRREF,VPREFを発生し、ライトア
ンプ49を介して、記憶データの書込みと検証動作を実
行する(図6−S63、64)。このとき、リードレベ
ルおよび書込み検証レベルは消去状態と書込み状態との
マージンを持たせるために、所定の電圧差を設けてあ
る。
【0060】すなわち、図7を参照すると、メモリセル
のしきい値電圧(セルVt)は、例えば書込み状態
“0”に分布するセルからデータを読み出すときのリー
ドレベル“0”の電圧VRREF0よりも、これらのセ
ルに書き込まれた電圧を検証するするための書込み検証
レベル(0)VPREF0の電圧レベルの方が高く設定
され、同様に、書込み状態(1)に分布するセルからデ
ータを読み出すときのリードレベル(1)の電圧VRR
EF1よりも、これらのセルに書き込まれた電圧を検証
するするための書込み検証レベル(1)VPREF0の
電圧レベルの方が高く設定されている。
【0061】基準レベル発生回路44は、内部で発生さ
れた電圧VREFを抵抗R0〜R2で分圧してVREF
0〜VREF2を発生し、レジスタ制御回路43から制
御信号SR(10)により転送用トランジスタQ0〜Q
2のうち1つを選択することによって、所望のリードレ
ベルおよび書込み検証レベルを出力する。
【0062】一方、リードレベルおよび書込み検証レベ
ル制御信号SR(10)が“10”の時は、データ書込
みに先立ち、内部消去命令IERASEが活性化され、
選択セクタ消去が実行される(図6−S65)。
【0063】このとき、レジスタ制御回路43からは、
セルステータスレジスタ42のリセット信号RSTが出
力され、レジスタのリードレベルおよび書込み検証レベ
ルSR(0),SR(1)をリセットする(図6−S6
6)。
【0064】消去が終了すると、リッセットされたリー
ドレベルおよび書込み検証レベル信号SR(10)に基
づき、基準レベル発生回路44からリードレベルおよび
書込み検証レベルに応じた基準電圧(VRREF,VP
REF)を発生し、記憶データの書込みおよび検証動作
を実行する(図6−S67,68)。
【0065】このようなフラッシュメモリへのデータ書
込みに際しては、図6で説明した手順に基づいて各セク
ター毎に書込み動作が行われる。従って、各セクターで
データの書込み頻度が異なると各リードレベルレジスタ
の内容も違ってくる。リードレベルレジスタは内容が外
部信号または入力コマンドにより任意に書き換えられる
ようなセット/リセット機能を有するカウンタまたはシ
フトレジスタで、その初期内容は出荷時に設定される。
【0066】さらに計数が予め決められた回数に達する
とそれぞれのセクター毎に消去動作を行う。
【0067】読出し動作は従来と何ら変わるところはな
く、図6(b)に示したフローチャートを参照すると、
読み出すべきデータのリードレベルiを設定し(S7
1)、設定されたメモリセルのデータを読み出す(リー
ド)(S72)。
【0068】上述の実施の形態では、メモリセルのしき
い値電圧分布範囲は第1の領域が最も低く、第2、3、
4〜の領域の順にその電圧設定を高くする場合について
述べたが、消去動作でそのセルVtが高くなるフラッシ
ュメモリでは、第1の領域が最も高く、第2、3、4〜
の領域の順にその電圧設定を低くすることで同様の効果
を得ることができる。
【0069】また、第m回目のデータ書込み動作後のし
きい値電圧設定領域を第m−1回目までに設定された領
域と一部重複するようにして使用する場合を説明した
が、重複させないで新しい領域に設定することもリード
レベルの変更方法を変えるだけで容易に行うことができ
る。
【0070】
【発明の効果】上述した本発明の不揮発性半導体メモリ
および書込み読出し方法は、3種類以上のしきい値電圧
を設定可能で電気的書換可能な複数のメモリセルがマト
リクス状に配置されたメモリセルアレイと、メモリセル
への記憶データの書込みを行うデータ書込み手段と、メ
モリセルから記憶データを読出すデータ読出し手段と、
データ書込みおよび読出し手段の動作を制御する制御手
段とを用いて、データ書込み手段におけるデータ書込み
動作の回数を計数したリードレベルから現在のデータ書
込み状態を検知する第1のステップと、データ書込み状
検知結果がメモリセルへの第1のデータ書込み状態
たは第1のデータ書込み状態とは異なる第2のデータ書
込み状態を示すときは、リードレベルおよび書込み検証
レベルを第2のデータ書込み状態または第1および第2
のデータ書込み状態とは異なる第3のデータ書込み状態
に対応するレベルに変更する第2のステップと、データ
書込み状態検知結果が第3のデータ書込み状態を示すと
きは記憶データを消去する第3のステップと、この第3
のステップに引き続いて実行されるリードレベルおよび
書込み検証レベルを第1のデータ書込み状態に対応する
レベルに変更する第4のステップとにより、記憶データ
の書込みおよび検証動作を行うように構成したので、第
1の効果は、メモリセルの書込み消去特性やデータ保持
特性の劣化が抑制でき、デバイスの信頼性を高めること
ができるようになる。その理由は、フラッシュメモリな
どのメモリセルの記憶データの書換えに際して、メモリ
セルの状態を初期状態にリセットするための消去動作の
回数が低減され、フローティングゲート直下の絶縁膜へ
の電界ストレスが少なくなるからである。
【0071】第2の効果は、高速データ書換えが可能と
なる。その理由は、記憶データの書換えm回に対してm
−1回の書込み前消去動作が不要になるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたフラッシュメモリのセルV
t設定領域を示す図である。
【図2】(a)本発明が適用されたフラッシュメモリに
おける2値情報記憶時の一実施の形態の状態図である。 (b)本発明が適用されたフラッシュメモリにおける3
値情報記憶時の一実施の形態の状態図である。
【図3】(a)本発明が適用されたフラッシュメモリに
おける2値情報記憶時の他の実施の形態の状態図であ
る。 (b)本発明が適用されたフラッシュメモリにおける3
値情報記憶時の他の実施の形態の状態図である。
【図4】本発明が適用されたフラッシュメモリの一実施
の形態を示すブロック図である。
【図5】図4に示した基準レベル発生回路の一例を示す
回路図である。
【図6】(a)本発明を適用して不揮発性半導体メモリ
セルに2値情報を書込むときの記憶データ書込手順の一
例を示した図である。 (b)不揮発性半導体メモリセルから情報を読出すとき
の記憶データ読出し手順の一例を示した図である。
【図7】書込み手順により作られるセルVt分布の一例
を示した図である。
【図8】本発明の不揮発性半導体メモリのリードレベル
および書込み検証レベルのタイミングチャートである。
【図9】記憶データの書込みおよび書込み検証レベルの
タイミングチャートである。
【図10】従来の不揮発性半導体メモリセルへの記憶デ
ータ書込み手順を示すフローチャートである。
【図11】従来の方法で書き込んだ2値情報および3値
情報の書込み後のセルVt分布領域を示した図である。
【符号の説明】
41 メモリセルアレイ 42 セクタステータスレジスタ 43 レジスタ制御回路 44 基準レベル発生回路 45 アドレスバッファ 46 ロウデコーダ 47 カラムデコーダ 48 カラムセレクタ 49 センスアンプおよびライトアンプ 50 I/Oバッファ 51 制御回路 R0,R1,R2,R3 抵抗素子 Q1,Q2,Q3 N型MOSトランジスタ B1,B2,B3〜Bi セルVt設定領域 VR1,VR2,VR3〜VRi−1 読出基準電圧

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種類以上のしきい値電圧を設定可能で
    電気的書換可能な複数のメモリセルがマトリクス状に配
    置されたメモリセルアレイと、前記メモリセルへの記憶
    データの書込みを行うデータ書込み手段と、前記メモリ
    セルから前記記憶データを読出すデータ読出し手段と、
    前記データ書込みおよび前記読出し手段の動作を制御す
    る制御手段とを用いて、データ書込み手段におけるデー
    タ書込み動作の回数を計数したリードレベルから現在の
    データ書込み状態を検知する第1のステップと、前記
    ータ書込み状態検知結果が前記メモリセルへの第1のデ
    ータ書込み状態または前記第1のデータ書込み状態とは
    異なる第2のデータ書込み状態を示すときは、前記リー
    ドレベルおよび書込み検証レベルを前記第2のデータ書
    込み状態または前記第1および第2のデータ書込み状態
    とは異なる第3のデータ書込み状態に対応するレベル
    変更する第2のステップと、前記データ書込み状態検知
    結果が前記第3のデータ書込み状態を示すときは記憶デ
    ータを消去する第3のステップと、この第3のステップ
    に引き続いて実行される前記リードレベルおよび書込み
    検証レベルを前記第1のデータ書込み状態に対応するレ
    ベルに変更する第4のステップとにより、記憶データの
    書込みおよび検証動作を行うことを特徴とする不揮発性
    半導体メモリの書込み読み出し方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のステップは、前記メモリセル
    に書き込まれた前記記憶データ消去後の第1回目のデー
    タ書込み動作においては、前記記憶データのうち第1〜
    第n番目の論理状態に対応して前記メモリセルの第1〜
    第n番目のしきい値電圧分布範囲を設定し、その後に続
    く第2回目のデータ書込み動作においては前記記憶デー
    タの第1、第2〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応し
    て前記メモリセルの第1〜第n、第n+1〜第2n−1
    番目のしきい値電圧分布範囲を設定し、第m回目のデー
    タ書込み動作においては前記記憶データの第1、第2〜
    第n番目の論理状態にそれぞれ対応して前記メモリセル
    の第1〜第(m−1)×(n−1)+1番目、第(m−
    1)×(n−1)+2〜第m×(n−1)+1番目のし
    きい値電圧分布範囲を設定する請求項1記載の不揮発性
    半導体メモリの書込み読み出し方法
  3. 【請求項3】 前記第2のステップは、前記メモリセル
    の記憶データ消去後の第1回目のデータ書込み動作にお
    いては前記記憶データの第1〜第n番目の論理状態にそ
    れぞれ対応して前記メモリセルの第1〜第n番目のしき
    い値電圧分布範囲を設定し、その後に続く第2回目のデ
    ータ書込み動作においては前記記憶データの第1〜第n
    番目の論理状態にそれぞれ対応して前記メモリセルの第
    n〜第2n−1番目のしきい値電圧分布範囲を設定し、
    第m回目のデータ書込み動作においては前記記憶データ
    の第1〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応して前記メ
    モリセルの第(m−1)×(n−1)+1〜第m×(n
    −1)+1番目のしきい値電圧分布範囲を設定する請求
    項1記載の不揮発性半導体メモリの書込み読み出し方
  4. 【請求項4】 前記第m回目のデータ書込み動作におい
    て、前記記憶データの第2〜第n番目の論理状態に対応
    して前記メモリセルの第(m−1)×(n−1)+2〜
    第m×(n−1)+1、第(m−1)×n+1のしきい
    値電圧分布範囲を設定して書込みおよび読出し動作を行
    うことができないときに、前記メモリセルの記憶データ
    消去動作を行う請求項2または3記載の不揮発性半導体
    メモリの書込み読み出し方法
  5. 【請求項5】 3種類以上のしきい値電圧を設定可能で
    電気的書換可能な複数のメモリセルがマトリクス状に配
    置されたメモリセルアレイと、前記メモリセルへの記憶
    データの書込みを行うデータ書込み手段と、前記メモリ
    セルから前記記憶データを読出すデータ読出し手段と、
    前記データ書込みおよび前記読出し手段の動作を制御す
    る制御手段とを備え、前記制御手段は、複数のセクター
    に分割されたメモリセルアレイの、それぞれの前記セク
    ターに対してデータ書込み動作の回数を計数するレジス
    タと、このレジスタの保持する前記計数情報によって読
    出し書込み回路のデータ比較基準レベルを制御するとと
    もに前記セクター内のメモリセルに記憶された記憶デー
    タの第1〜第n番目の論理状態にそれぞれ対応する前記
    メモリセルのしきい値電圧分布範囲を設定し、さらに前
    記計数が予め決められた回数に達するとそれぞれの前記
    セクターごとにメモリセルアレイの消去動作を行うレジ
    スタ制御回路と、前記データ比較基準レベルを発生する
    基準レベル発生回路と、前記レジスタ制御回路および前
    記基準レベル発生回路の動作を制御する制御回路とから
    なることを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記レジスタが、それぞれの前記セクタ
    ーのメモリアレイに対して予め決められた前記回数から
    データ書込み動作の回数を順次に減算し、データ消去動
    作を行うまでの残りの回数を計数する機能を含み、この
    レジスタの内容によって前記記憶データの第1〜第n番
    目の論理状態にそれぞれ対応する前記メモリセルのしき
    い値電圧分布範囲を設定し、さらに前記減算結果が0に
    なるとそれぞれの前記セクターごとにメモリセルアレイ
    の消去動作を行う請求項5記載の不揮発性半導体メモ
    リ。
  7. 【請求項7】 前記メモリセルの前記しきい値電圧分布
    範囲は、第1の領域が最も低い電圧設定であり、第2の
    領域、第3の領域の順にそれ以降の各領域の電圧設定が
    高くなる請求項5または6記載の不揮発性半導体メモ
    リ。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルの前記しきい値電圧分布
    範囲は、前記第1の領域が最も高い電圧設定であり、前
    記第2の領域、前記第3の領域の順にそれ以降の各電圧
    設定が低くなる請求項5または6記載の不揮発性半導体
    メモリ。
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