JP3107707B2 - 加圧ピンの制御方法 - Google Patents
加圧ピンの制御方法Info
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- JP3107707B2 JP3107707B2 JP06148017A JP14801794A JP3107707B2 JP 3107707 B2 JP3107707 B2 JP 3107707B2 JP 06148017 A JP06148017 A JP 06148017A JP 14801794 A JP14801794 A JP 14801794A JP 3107707 B2 JP3107707 B2 JP 3107707B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/32—Controlling equipment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D27/00—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
- B22D27/09—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting by using pressure
- B22D27/11—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting by using pressure making use of mechanical pressing devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビティ内に充填さ
れた溶湯が収縮しながら凝固していく際に、凝固部位
(その部位において凝固現象が生じている部位)に溶湯
を補給するために用いられる加圧ピンを制御する方法に
関する。
れた溶湯が収縮しながら凝固していく際に、凝固部位
(その部位において凝固現象が生じている部位)に溶湯
を補給するために用いられる加圧ピンを制御する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する従来技術が特開昭57−1
27569号公報に記載されている。この技術は、キャ
ビティ内に充填された溶湯の凝固が完了するまで、射出
室内の溶湯を射出ピンによって連続的にキャビティ内に
補給し、また、押湯溶湯室内の溶湯を押湯加圧ピンによ
って連続的にキャビティ内に補給するものである。これ
によって、溶湯が収縮しながら凝固する際に凝固部位に
溶湯が補給され続ける状態で凝固が進行していき、引け
巣等の鋳造欠陥の発生等が防止される。
27569号公報に記載されている。この技術は、キャ
ビティ内に充填された溶湯の凝固が完了するまで、射出
室内の溶湯を射出ピンによって連続的にキャビティ内に
補給し、また、押湯溶湯室内の溶湯を押湯加圧ピンによ
って連続的にキャビティ内に補給するものである。これ
によって、溶湯が収縮しながら凝固する際に凝固部位に
溶湯が補給され続ける状態で凝固が進行していき、引け
巣等の鋳造欠陥の発生等が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の方法は、溶湯の凝固開始から凝固完了までの間、
連続的に溶湯をキャビティ内に補給する方式であるため
に、射出ピンや押湯加圧ピンが溶湯を連続して補給し続
けるだけの容量(サイズ及びストローク)を備えていな
ければならない。このため、前記射出ピンや押湯加圧ピ
ンが大型化するという問題がある。また、キャビティの
形状によっては、必要なサイズやストロークを確保でき
ないことがある。この場合、凝固工程の後半部において
鋳造欠陥が生じやすくなり、凝固工程の後半部で凝固す
る部位の鋳造品質が重大であるような鋳造品を製造する
ことは困難である。本発明の技術的課題は、キャビティ
内の溶湯の凝固が進んで未凝固溶湯の体積が溶湯補給効
果の得られる体積以下になったタイミングで加圧ピンを
作動できるようにすることにより、限られたサイズまた
はストロークの加圧ピンによって必要部位に溶湯の補給
ができるようにしようとするものである。
従来の方法は、溶湯の凝固開始から凝固完了までの間、
連続的に溶湯をキャビティ内に補給する方式であるため
に、射出ピンや押湯加圧ピンが溶湯を連続して補給し続
けるだけの容量(サイズ及びストローク)を備えていな
ければならない。このため、前記射出ピンや押湯加圧ピ
ンが大型化するという問題がある。また、キャビティの
形状によっては、必要なサイズやストロークを確保でき
ないことがある。この場合、凝固工程の後半部において
鋳造欠陥が生じやすくなり、凝固工程の後半部で凝固す
る部位の鋳造品質が重大であるような鋳造品を製造する
ことは困難である。本発明の技術的課題は、キャビティ
内の溶湯の凝固が進んで未凝固溶湯の体積が溶湯補給効
果の得られる体積以下になったタイミングで加圧ピンを
作動できるようにすることにより、限られたサイズまた
はストロークの加圧ピンによって必要部位に溶湯の補給
ができるようにしようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用、効果】[課題を解
決するための請求項1に係る手段] 上記した課題は、以下の工程を有する加圧ピンの制御方
法によって解決される。即ち、請求項1に係る加圧ピン
の制御方法は、キャビティ内に充填された溶湯の凝固が
進行する際に、凝固現象が生じている部位に溶湯を補給
するための加圧ピンを制御する方法であり、前記キャビ
ティ内の溶湯が全体的に未凝固の状態で未凝固溶湯を押
し縮めたときのその未凝固溶湯の体積収縮と圧力上昇と
からその未凝固溶湯のエアー含有率を求める工程と、 前
記キャビティ内における未凝固溶湯を押し縮めたときの
その未凝固溶湯の体積収縮と圧力上昇、及び前記工程で
求めたエアー含有率とから未凝固溶湯の体積を求める工
程と、未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積
以下になったことを検出したときに、その加圧ピンによ
る溶湯補給動作を開始する工程と、を有することを特徴
とする。 [請求項1に記載された発明の作用] 一般的に、溶湯にはほぼ一定の割合で空気が混入されて
いる。このため、未凝固溶湯を押し縮めることによるそ
の未凝固溶湯の体積収縮及び圧力上昇と前記未凝固溶湯
の体積及びエアー含有率とは予め決められた関係にあ
る。キャビティ内の溶湯が全体的に未凝固の状態ではそ
の溶湯の体積はキャビティの容積に等しいため、未凝固
溶湯の体積は一定と考えられる。したがって、その未凝
固溶湯を一定体積ΔVだけ押し縮めたときに(体積収縮
ΔVのとき)生じる圧力上昇ΔPを測定すればエアー含
有率を求めることができる。即ち、エアー含有率が大き
ければ未凝固溶湯をΔVだけ押し縮めることによる単位
体積当たりのエアーの収縮率が小さくなり、未凝固溶湯
の圧力上昇ΔPは小さくなる。逆に、エアー含有率が小
さければ未凝固溶湯をΔVだけ押し縮めることによる単
位体積当たりのエアーの収縮率が大きくなり、未凝固溶
湯の圧力上昇ΔPは大きくなる。また、エアー含有率が
求められると、未凝固溶湯を一定体積ΔVだけ押し縮め
たときに生じる圧力上昇ΔPから未凝固溶湯の体積Vを
求めることができる。即ち、未凝固溶湯の体積Vが大き
ければ、未凝固溶湯が一定体積ΔVだけ収縮することに
よるエアーの圧縮率が小さくなり、未凝固溶湯の圧力上
昇ΔPは小さくなる。逆に、未凝固溶湯の体積Vが小さ
ければ、未凝固溶湯が一定体積ΔVだけ収縮することに
よるエアーの圧縮率が大きくなり、未凝固溶湯の圧力上
昇ΔPは大きくなる。なお、エアー含有率が求められた
状態で、未凝固溶湯の圧力上昇ΔPが一定になるように
未凝固溶湯を体積収縮させれば、その体積収縮分ΔVは
未凝固溶湯の体積に比例する。このため、前記体積収縮
ΔVによって未凝固溶湯の体積を求めることもできる。
本発明によると、上記した手順により求められた未凝固
溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積以下になった
ことを検出したときに、その加圧ピンによる溶湯補給動
作を開始する。このため、適正なタイミングで必要部位
に溶湯を効率的に補給することができる。 [請求項1に記載された発明の効果] このように、適正なタイミングで必要部位に効率的に溶
湯の補給ができるようになるため、加圧ピンを小型化で
きる。
決するための請求項1に係る手段] 上記した課題は、以下の工程を有する加圧ピンの制御方
法によって解決される。即ち、請求項1に係る加圧ピン
の制御方法は、キャビティ内に充填された溶湯の凝固が
進行する際に、凝固現象が生じている部位に溶湯を補給
するための加圧ピンを制御する方法であり、前記キャビ
ティ内の溶湯が全体的に未凝固の状態で未凝固溶湯を押
し縮めたときのその未凝固溶湯の体積収縮と圧力上昇と
からその未凝固溶湯のエアー含有率を求める工程と、 前
記キャビティ内における未凝固溶湯を押し縮めたときの
その未凝固溶湯の体積収縮と圧力上昇、及び前記工程で
求めたエアー含有率とから未凝固溶湯の体積を求める工
程と、未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積
以下になったことを検出したときに、その加圧ピンによ
る溶湯補給動作を開始する工程と、を有することを特徴
とする。 [請求項1に記載された発明の作用] 一般的に、溶湯にはほぼ一定の割合で空気が混入されて
いる。このため、未凝固溶湯を押し縮めることによるそ
の未凝固溶湯の体積収縮及び圧力上昇と前記未凝固溶湯
の体積及びエアー含有率とは予め決められた関係にあ
る。キャビティ内の溶湯が全体的に未凝固の状態ではそ
の溶湯の体積はキャビティの容積に等しいため、未凝固
溶湯の体積は一定と考えられる。したがって、その未凝
固溶湯を一定体積ΔVだけ押し縮めたときに(体積収縮
ΔVのとき)生じる圧力上昇ΔPを測定すればエアー含
有率を求めることができる。即ち、エアー含有率が大き
ければ未凝固溶湯をΔVだけ押し縮めることによる単位
体積当たりのエアーの収縮率が小さくなり、未凝固溶湯
の圧力上昇ΔPは小さくなる。逆に、エアー含有率が小
さければ未凝固溶湯をΔVだけ押し縮めることによる単
位体積当たりのエアーの収縮率が大きくなり、未凝固溶
湯の圧力上昇ΔPは大きくなる。また、エアー含有率が
求められると、未凝固溶湯を一定体積ΔVだけ押し縮め
たときに生じる圧力上昇ΔPから未凝固溶湯の体積Vを
求めることができる。即ち、未凝固溶湯の体積Vが大き
ければ、未凝固溶湯が一定体積ΔVだけ収縮することに
よるエアーの圧縮率が小さくなり、未凝固溶湯の圧力上
昇ΔPは小さくなる。逆に、未凝固溶湯の体積Vが小さ
ければ、未凝固溶湯が一定体積ΔVだけ収縮することに
よるエアーの圧縮率が大きくなり、未凝固溶湯の圧力上
昇ΔPは大きくなる。なお、エアー含有率が求められた
状態で、未凝固溶湯の圧力上昇ΔPが一定になるように
未凝固溶湯を体積収縮させれば、その体積収縮分ΔVは
未凝固溶湯の体積に比例する。このため、前記体積収縮
ΔVによって未凝固溶湯の体積を求めることもできる。
本発明によると、上記した手順により求められた未凝固
溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積以下になった
ことを検出したときに、その加圧ピンによる溶湯補給動
作を開始する。このため、適正なタイミングで必要部位
に溶湯を効率的に補給することができる。 [請求項1に記載された発明の効果] このように、適正なタイミングで必要部位に効率的に溶
湯の補給ができるようになるため、加圧ピンを小型化で
きる。
【0005】[課題を解決するための請求項2に係る手
段] 請求項2に係る加圧ピンの制御方法は、キャビティ内に
充填された溶湯の凝固が進行する際に、凝固現象が生じ
ている部位に溶湯を補給するための加圧ピンを制御する
方法であり、加圧ピンを前進させてキャビティ内におけ
る未凝固溶湯を押し縮めた後、その未凝固溶湯の弾性反
発力で前記加圧ピンを後退させる工程と、 未凝固溶湯の
弾性反発力に基づいてその未凝固溶湯の体積を求める工
程と、未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積
以下になったことを検出したときに、その加圧ピンによ
る溶湯補給動作を開始する工程と、を有することを特徴
とする。 [請求項2に記載された発明の作用、効果] 本発明によると、加圧ピンを溶湯補給用と未凝固溶湯の
体積測定用とに兼用できるため、装置を小型化できる。
また、加圧ピンを往復運動させて未凝固溶湯の体積を測
定するため、溶湯補給時に加圧ピンのストロークが足り
なくなることがない。
段] 請求項2に係る加圧ピンの制御方法は、キャビティ内に
充填された溶湯の凝固が進行する際に、凝固現象が生じ
ている部位に溶湯を補給するための加圧ピンを制御する
方法であり、加圧ピンを前進させてキャビティ内におけ
る未凝固溶湯を押し縮めた後、その未凝固溶湯の弾性反
発力で前記加圧ピンを後退させる工程と、 未凝固溶湯の
弾性反発力に基づいてその未凝固溶湯の体積を求める工
程と、未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積
以下になったことを検出したときに、その加圧ピンによ
る溶湯補給動作を開始する工程と、を有することを特徴
とする。 [請求項2に記載された発明の作用、効果] 本発明によると、加圧ピンを溶湯補給用と未凝固溶湯の
体積測定用とに兼用できるため、装置を小型化できる。
また、加圧ピンを往復運動させて未凝固溶湯の体積を測
定するため、溶湯補給時に加圧ピンのストロークが足り
なくなることがない。
【0006】
【0007】
【0008】
【実施例】以下、図1〜図5に基づいて本発明の一実施
例に係る加圧ピンの制御方法について説明する。図4
は、本実施例で使用されるダイカストマシン10の概要
を表す側面図である。前記ダイカストマシン10は、可
動金型12と固定金型14とから構成される金型13を
備えており、型締めされた状態で金型13の内部には製
品成形部であるキャビティ16が形成される。前記固定
金型14には、射出スリーブ14sが設けられており、
この射出スリーブ14sがゲート14kを介して前記キ
ャビティ16と連通するようになっている。さらに、前
記射出スリーブ14sには、この射出スリーブ14sに
供給された溶湯をキャビティ16内に圧入するためのプ
ランジャーチップ14tが軸方向に摺動可能に挿入され
ている。なお、前記プランジャーチップ14は射出シリ
ンダ14yによって射出スリーブ14s内を軸方向に駆
動される。
例に係る加圧ピンの制御方法について説明する。図4
は、本実施例で使用されるダイカストマシン10の概要
を表す側面図である。前記ダイカストマシン10は、可
動金型12と固定金型14とから構成される金型13を
備えており、型締めされた状態で金型13の内部には製
品成形部であるキャビティ16が形成される。前記固定
金型14には、射出スリーブ14sが設けられており、
この射出スリーブ14sがゲート14kを介して前記キ
ャビティ16と連通するようになっている。さらに、前
記射出スリーブ14sには、この射出スリーブ14sに
供給された溶湯をキャビティ16内に圧入するためのプ
ランジャーチップ14tが軸方向に摺動可能に挿入され
ている。なお、前記プランジャーチップ14は射出シリ
ンダ14yによって射出スリーブ14s内を軸方向に駆
動される。
【0009】前記可動金型12には、キャビティ16内
に充填された溶湯が収縮しながら凝固する際に、凝固部
位に溶湯を補給するための加圧ピン18pがそのキャビ
ティ16に対してほぼ直角に装着されている。前記加圧
ピン18pは、キャビティ16の厚肉部に配置されてお
り、油圧シリンダ18sによって軸方向に駆動されるこ
とによりその先端部がキャビティ16内に進入し、押し
退けた溶湯を所定部位に補給できるようになっている。
また、前記加圧ピン18pの軸方向の位置はその油圧シ
リンダ18sに装着されたポテンションメータ18tに
よって測定できるようになっている。ここで、前記ポテ
ンションメータ18tの出力信号はコンピュータPCに
入力されて加圧ピン18pの制御に使用される。また、
前記油圧シリンダ18sは、油圧発生源19s、油圧開
放端19d及び切換バルブ19vを有する油圧回路19
によって作動され、その油圧回路19を構成する油圧発
生源19sや切換バルブ19v等は前記コンピュータP
Cによって制御される。
に充填された溶湯が収縮しながら凝固する際に、凝固部
位に溶湯を補給するための加圧ピン18pがそのキャビ
ティ16に対してほぼ直角に装着されている。前記加圧
ピン18pは、キャビティ16の厚肉部に配置されてお
り、油圧シリンダ18sによって軸方向に駆動されるこ
とによりその先端部がキャビティ16内に進入し、押し
退けた溶湯を所定部位に補給できるようになっている。
また、前記加圧ピン18pの軸方向の位置はその油圧シ
リンダ18sに装着されたポテンションメータ18tに
よって測定できるようになっている。ここで、前記ポテ
ンションメータ18tの出力信号はコンピュータPCに
入力されて加圧ピン18pの制御に使用される。また、
前記油圧シリンダ18sは、油圧発生源19s、油圧開
放端19d及び切換バルブ19vを有する油圧回路19
によって作動され、その油圧回路19を構成する油圧発
生源19sや切換バルブ19v等は前記コンピュータP
Cによって制御される。
【0010】前記油圧シリンダ18sは、第1油圧室1
81と第2油圧室182とを備えており、前記切換バル
ブ19vがA部に切り替わると、第1油圧室181が油
圧発生源19sと連通し、第2油圧室182が油圧開放
端19dと連通する。これによって、前記油圧シリンダ
18sは加圧ピン18pをキャビティ16内に押し込む
方向(前進させる方向)に動作する。ここで、第1油圧
室181と連通する油圧配管には第1油圧室181内の
圧力を検出するための圧力センサー20が取付けられて
おり、この圧力センサー20の信号がコンピュータPC
に入力されている。前記コンピュータPCでは、前記圧
力センサー20によって検出された第1油圧室181内
の圧力から加圧ピン18pが溶湯から受ける弾性反発力
を演算により求めることができるようになっている。ま
た、溶湯の射出圧Pと加圧ピン18pの加圧力がバラン
スするように第1油圧室181の圧力を前記コンピュー
タPCで制御できるようにもなっている。さらに、前記
切換バルブ19vがB部に切り替わると、第1油圧室1
81が油圧開放端19dと連通し、第2油圧室182が
油圧発生源19sと連通することにより、その油圧シリ
ンダ18sは加圧ピン18pをキャビティ16から引き
抜く方向(後退させる方向)に動作する。また、前記切
換バルブ19vがC部に切り替わると、前記第1油圧室
181、前記第2油圧室182が油圧発生源19s及び
油圧開放端19dのいずれからも遮断されることにな
り、加圧ピン18pはその位置に保持される。
81と第2油圧室182とを備えており、前記切換バル
ブ19vがA部に切り替わると、第1油圧室181が油
圧発生源19sと連通し、第2油圧室182が油圧開放
端19dと連通する。これによって、前記油圧シリンダ
18sは加圧ピン18pをキャビティ16内に押し込む
方向(前進させる方向)に動作する。ここで、第1油圧
室181と連通する油圧配管には第1油圧室181内の
圧力を検出するための圧力センサー20が取付けられて
おり、この圧力センサー20の信号がコンピュータPC
に入力されている。前記コンピュータPCでは、前記圧
力センサー20によって検出された第1油圧室181内
の圧力から加圧ピン18pが溶湯から受ける弾性反発力
を演算により求めることができるようになっている。ま
た、溶湯の射出圧Pと加圧ピン18pの加圧力がバラン
スするように第1油圧室181の圧力を前記コンピュー
タPCで制御できるようにもなっている。さらに、前記
切換バルブ19vがB部に切り替わると、第1油圧室1
81が油圧開放端19dと連通し、第2油圧室182が
油圧発生源19sと連通することにより、その油圧シリ
ンダ18sは加圧ピン18pをキャビティ16から引き
抜く方向(後退させる方向)に動作する。また、前記切
換バルブ19vがC部に切り替わると、前記第1油圧室
181、前記第2油圧室182が油圧発生源19s及び
油圧開放端19dのいずれからも遮断されることにな
り、加圧ピン18pはその位置に保持される。
【0011】次に、図1から図3に基づいて本実施例に
係る加圧ピンの制御方法について説明する。ここで、図
1は、キャビティ16内の溶湯が収縮しながら凝固する
過程において必要部位に溶湯を補給している状態を表す
側面図である。また、図2(A)は、加圧ピン18pが
溶湯から受ける弾性反発力の変化、即ち、キャビティ1
6内の溶湯圧力の変化を表すグラフであり、図2(B)
は、キャビティ16内の押し込まれた加圧ピン18pの
ストローク変化を表すグラフである。さらに、図3は、
本実施例に係る加圧ピンの制御方法を表すフローチャー
トである。ここで、前記フローチャートに基づく制御は
コンピュータPCのメモリに記憶されているプログラム
に従って実行される。
係る加圧ピンの制御方法について説明する。ここで、図
1は、キャビティ16内の溶湯が収縮しながら凝固する
過程において必要部位に溶湯を補給している状態を表す
側面図である。また、図2(A)は、加圧ピン18pが
溶湯から受ける弾性反発力の変化、即ち、キャビティ1
6内の溶湯圧力の変化を表すグラフであり、図2(B)
は、キャビティ16内の押し込まれた加圧ピン18pの
ストローク変化を表すグラフである。さらに、図3は、
本実施例に係る加圧ピンの制御方法を表すフローチャー
トである。ここで、前記フローチャートに基づく制御は
コンピュータPCのメモリに記憶されているプログラム
に従って実行される。
【0012】先ず、ステップ101で、型締め後に射出
スリーブ14sに溶湯が供給され、さらに、プランジャ
ーチップ14tが射出シリンダ14yで駆動されること
によりキャビティ16に溶湯が射出される。次に、ステ
ップ102で、前記圧力センサー20によって検出され
た第1油圧室181内の圧力から加圧ピン18pが溶湯
から受ける圧力、即ち、射出圧Pが求められ、コンピュ
ータPCのメモリに記憶される。さらに、ステップ10
3で、前記切換バルブ19vがA部に切り替えられて加
圧ピン18pが所定ストロークL0 だけキャビティ16
内に押し込まれ、この時の溶湯の圧力上昇ΔPがコンピ
ュータPCのメモリに記憶される。次に、加圧ピン18
pの加圧力が溶湯の射出圧Pとバランスするまで第1油
圧室181内の圧力が下げられる。このとき、前記加圧
ピン18pは溶湯の弾性反発力によって後退し、ほぼ元
の位置まで戻される。即ち、加圧ピン18pはストロー
クL0 の範囲内で往復動作を行う。なお、前記ステップ
103における加圧ピン18pの往復動作は、図2
(A)(B)において最初の小さな山で表されている。
スリーブ14sに溶湯が供給され、さらに、プランジャ
ーチップ14tが射出シリンダ14yで駆動されること
によりキャビティ16に溶湯が射出される。次に、ステ
ップ102で、前記圧力センサー20によって検出され
た第1油圧室181内の圧力から加圧ピン18pが溶湯
から受ける圧力、即ち、射出圧Pが求められ、コンピュ
ータPCのメモリに記憶される。さらに、ステップ10
3で、前記切換バルブ19vがA部に切り替えられて加
圧ピン18pが所定ストロークL0 だけキャビティ16
内に押し込まれ、この時の溶湯の圧力上昇ΔPがコンピ
ュータPCのメモリに記憶される。次に、加圧ピン18
pの加圧力が溶湯の射出圧Pとバランスするまで第1油
圧室181内の圧力が下げられる。このとき、前記加圧
ピン18pは溶湯の弾性反発力によって後退し、ほぼ元
の位置まで戻される。即ち、加圧ピン18pはストロー
クL0 の範囲内で往復動作を行う。なお、前記ステップ
103における加圧ピン18pの往復動作は、図2
(A)(B)において最初の小さな山で表されている。
【0013】前記キャビティ16内に射出された溶湯に
はほぼ一定の割合で空気が混入されている。このため、
溶湯を加圧ピン18pによって一定体積ΔVだけ押し縮
めるようにすれば未凝固溶湯の体積Vに応じて圧力は変
化する。即ち、未凝固溶湯の体積Vが大きければ、溶湯
が一定体積ΔVだけ収縮することによる混入空気の圧縮
率は小さくなり、溶湯の圧力上昇ΔPは小さくなる。逆
に、未凝固溶湯の体積Vが小さければ、溶湯が一定体積
ΔVだけ収縮することによる混入空気の圧縮率は大きく
なり、圧力上昇ΔPは大きくなる。したがって、溶湯中
のエアー含有率が分かっていれば、溶湯を一定体積ΔV
だけ押し縮めた時の圧力上昇ΔPから未凝固溶湯の体積
Vを求めることができる。即ち、加圧ピン18pの先端
面の面積をSとし、前記体積ΔVを、ΔV=S×L0 に
設定すれば、加圧ピン18pが所定ストロークL0 だけ
キャビティ16内に押し込まれた時の溶湯の圧力上昇Δ
Pから未凝固溶湯の体積Vを求めることができる。
はほぼ一定の割合で空気が混入されている。このため、
溶湯を加圧ピン18pによって一定体積ΔVだけ押し縮
めるようにすれば未凝固溶湯の体積Vに応じて圧力は変
化する。即ち、未凝固溶湯の体積Vが大きければ、溶湯
が一定体積ΔVだけ収縮することによる混入空気の圧縮
率は小さくなり、溶湯の圧力上昇ΔPは小さくなる。逆
に、未凝固溶湯の体積Vが小さければ、溶湯が一定体積
ΔVだけ収縮することによる混入空気の圧縮率は大きく
なり、圧力上昇ΔPは大きくなる。したがって、溶湯中
のエアー含有率が分かっていれば、溶湯を一定体積ΔV
だけ押し縮めた時の圧力上昇ΔPから未凝固溶湯の体積
Vを求めることができる。即ち、加圧ピン18pの先端
面の面積をSとし、前記体積ΔVを、ΔV=S×L0 に
設定すれば、加圧ピン18pが所定ストロークL0 だけ
キャビティ16内に押し込まれた時の溶湯の圧力上昇Δ
Pから未凝固溶湯の体積Vを求めることができる。
【0014】一方、未凝固溶湯の体積が一定である場合
には、加圧ピン18pにより溶湯を一定体積ΔV=S×
L0 だけ押し縮めたときに生じる溶湯の圧力上昇ΔPは
溶湯のエアー含有率によって変化する。即ち、エアー含
有率が大きければ溶湯をΔVだけ押し縮めることによる
単位体積当たりのエアーの収縮率は小さくなり溶湯の圧
力上昇ΔPは小さくなる。逆に、エアー含有率が小さけ
れば溶湯をΔVだけ押し縮めることによる単位体積当た
りのエアーの収縮率は大きくなり溶湯の圧力上昇ΔPは
大きくなる。ステップ103では、キャビティ16内に
溶湯が射出された直後、即ち、キャビティ16内の溶湯
が全体的に未凝固でその溶湯の体積がキャビティ16の
容積と等しいとみなせる状態で、加圧ピン18pをスト
ロークL0 だけキャビティ16内に挿入し、その時の溶
湯の圧力上昇ΔP0 から溶湯のエアー含有率を求めるよ
うにしている。ステップ104では、溶湯のエアー含有
率に応じて後記する有効加圧体積V1,V2,V3 及び必要
加圧ストロークL1,L2,L3 を補正するようにしてい
る。
には、加圧ピン18pにより溶湯を一定体積ΔV=S×
L0 だけ押し縮めたときに生じる溶湯の圧力上昇ΔPは
溶湯のエアー含有率によって変化する。即ち、エアー含
有率が大きければ溶湯をΔVだけ押し縮めることによる
単位体積当たりのエアーの収縮率は小さくなり溶湯の圧
力上昇ΔPは小さくなる。逆に、エアー含有率が小さけ
れば溶湯をΔVだけ押し縮めることによる単位体積当た
りのエアーの収縮率は大きくなり溶湯の圧力上昇ΔPは
大きくなる。ステップ103では、キャビティ16内に
溶湯が射出された直後、即ち、キャビティ16内の溶湯
が全体的に未凝固でその溶湯の体積がキャビティ16の
容積と等しいとみなせる状態で、加圧ピン18pをスト
ロークL0 だけキャビティ16内に挿入し、その時の溶
湯の圧力上昇ΔP0 から溶湯のエアー含有率を求めるよ
うにしている。ステップ104では、溶湯のエアー含有
率に応じて後記する有効加圧体積V1,V2,V3 及び必要
加圧ストロークL1,L2,L3 を補正するようにしてい
る。
【0015】さらに、ステップ105では前述のように
加圧ピン18pをストロークL0 で往復運動させて、こ
の時の未凝固溶湯の圧力上昇ΔPを測定し、その値ΔP
とステップ103で求めたエアー含有率に基づいて未凝
固溶湯の体積Vを演算する。そして、ステップ106
で、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1 まで減少し
たか否かを判定する。未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体
積V1 よりも大きい場合は、処理はステップ105に戻
り再び加圧ピン18pをストロークL0 で往復運動させ
て未凝固溶湯の体積Vを求める。このようにして、溶湯
が凝固する過程でステップ105、106の処理が繰り
返し実行される。図2(A)(B)における二番目の山
から五番目の山までが上記したステップ105、106
の処理を表している。また、図1(A)は、この状態に
おける加圧ピン18pとキャビティ16との位置関係を
表している。
加圧ピン18pをストロークL0 で往復運動させて、こ
の時の未凝固溶湯の圧力上昇ΔPを測定し、その値ΔP
とステップ103で求めたエアー含有率に基づいて未凝
固溶湯の体積Vを演算する。そして、ステップ106
で、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1 まで減少し
たか否かを判定する。未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体
積V1 よりも大きい場合は、処理はステップ105に戻
り再び加圧ピン18pをストロークL0 で往復運動させ
て未凝固溶湯の体積Vを求める。このようにして、溶湯
が凝固する過程でステップ105、106の処理が繰り
返し実行される。図2(A)(B)における二番目の山
から五番目の山までが上記したステップ105、106
の処理を表している。また、図1(A)は、この状態に
おける加圧ピン18pとキャビティ16との位置関係を
表している。
【0016】このようにして溶湯の凝固が進行し、未凝
固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1にまで減少すると、
処理はステップ107に進み、加圧ピン18pが必要ス
トロークL1 だけキャビティ16内に押し込まれる。こ
の状態が、図2(A)(B)における六番目の山であ
り、この時の加圧ピン18pとキャビティ16との位置
関係が図1(B)に示されている。ここで、加圧ピン1
8pの必要ストロークL1 は、未凝固溶湯の有効加圧体
積V1 、未凝固溶湯のエアー含有率及び溶湯の凝固収縮
量に基づいて適正な値が設定される。また、前述のステ
ップ104における有効加圧体積V1,V2,V3 及び必要
加圧ストロークL1,L2,L3 の補正は、溶湯中のエアー
含有率が大きい場合には有効加圧体積V1,V2,V3 は小
さめに設定され、必要加圧ストロークL1,L2,L3 は長
めに設定される。逆に、エアー含有率が小さい場合には
有効加圧体積V1,V2,V3 は大きめに設定され、必要加
圧ストロークL1,L2,L3 は短めに設定される。このよ
うに、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1 にまで減
少した段階で、前記加圧ピン18pが必要ストロークL
1 だけキャビティ16内に押し込まれるために、必要部
位だけに効率的に溶湯が補給されて未凝固溶湯に含有さ
れている空気が押し潰されるとともに、凝固収縮に伴う
溶湯の不足分が補われる。
固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1にまで減少すると、
処理はステップ107に進み、加圧ピン18pが必要ス
トロークL1 だけキャビティ16内に押し込まれる。こ
の状態が、図2(A)(B)における六番目の山であ
り、この時の加圧ピン18pとキャビティ16との位置
関係が図1(B)に示されている。ここで、加圧ピン1
8pの必要ストロークL1 は、未凝固溶湯の有効加圧体
積V1 、未凝固溶湯のエアー含有率及び溶湯の凝固収縮
量に基づいて適正な値が設定される。また、前述のステ
ップ104における有効加圧体積V1,V2,V3 及び必要
加圧ストロークL1,L2,L3 の補正は、溶湯中のエアー
含有率が大きい場合には有効加圧体積V1,V2,V3 は小
さめに設定され、必要加圧ストロークL1,L2,L3 は長
めに設定される。逆に、エアー含有率が小さい場合には
有効加圧体積V1,V2,V3 は大きめに設定され、必要加
圧ストロークL1,L2,L3 は短めに設定される。このよ
うに、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1 にまで減
少した段階で、前記加圧ピン18pが必要ストロークL
1 だけキャビティ16内に押し込まれるために、必要部
位だけに効率的に溶湯が補給されて未凝固溶湯に含有さ
れている空気が押し潰されるとともに、凝固収縮に伴う
溶湯の不足分が補われる。
【0017】次に、ステップ108で、前記加圧ピン1
8pが最大ストロークLEだけキャビティ16内に押し
込まれたか否かが判定される。L1 <LE であるため
に、処理はステップ105に戻り、加圧ピン18pをス
トロークL0 で往復運動させてこの時の溶湯の圧力上昇
ΔP等に基づいて未凝固溶湯の体積Vを演算する。そし
て、ステップ106で、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧
体積V2 にまで減少したか否かを判定する。未凝固溶湯
の体積Vが有効加圧体積V2 にまで減少していれば、処
理はステップ107に進み、加圧ピン18pが必要スト
ロークL2 だけキャビティ16内に押し込まれる。この
状態が、図2(A)(B)における八番目の山であり、
この時の加圧ピン18pとキャビティ16との位置関係
が図1(C)に示されている。ここで、加圧ピン18p
の必要ストロークL2 は、未凝固溶湯の有効加圧体積V
2 、未凝固溶湯のエアー含有率及び溶湯の凝固収縮量に
基づいて適正な値が設定される。これによって、必要部
位だけに効率的に溶湯が補給されて未凝固溶湯に含有さ
れている空気が押し潰されるとともに、凝固収縮に伴う
溶湯の不足分が補われる。次に、ステップ108で、前
記加圧ピン18pが最大ストロークLEだけキャビティ
16内に押し込まれたか否かが判定される。L1 +L2
<LE であるために、処理はステップ105に戻り、
加圧ピン18pをストロークL0 で往復運動させてこの
時の圧力上昇ΔP等に基づいて未凝固溶湯の体積Vを演
算する。そして、ステップ106で、未凝固溶湯の体積
Vが有効加圧体積V3 にまで減少したか否かを判定す
る。
8pが最大ストロークLEだけキャビティ16内に押し
込まれたか否かが判定される。L1 <LE であるため
に、処理はステップ105に戻り、加圧ピン18pをス
トロークL0 で往復運動させてこの時の溶湯の圧力上昇
ΔP等に基づいて未凝固溶湯の体積Vを演算する。そし
て、ステップ106で、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧
体積V2 にまで減少したか否かを判定する。未凝固溶湯
の体積Vが有効加圧体積V2 にまで減少していれば、処
理はステップ107に進み、加圧ピン18pが必要スト
ロークL2 だけキャビティ16内に押し込まれる。この
状態が、図2(A)(B)における八番目の山であり、
この時の加圧ピン18pとキャビティ16との位置関係
が図1(C)に示されている。ここで、加圧ピン18p
の必要ストロークL2 は、未凝固溶湯の有効加圧体積V
2 、未凝固溶湯のエアー含有率及び溶湯の凝固収縮量に
基づいて適正な値が設定される。これによって、必要部
位だけに効率的に溶湯が補給されて未凝固溶湯に含有さ
れている空気が押し潰されるとともに、凝固収縮に伴う
溶湯の不足分が補われる。次に、ステップ108で、前
記加圧ピン18pが最大ストロークLEだけキャビティ
16内に押し込まれたか否かが判定される。L1 +L2
<LE であるために、処理はステップ105に戻り、
加圧ピン18pをストロークL0 で往復運動させてこの
時の圧力上昇ΔP等に基づいて未凝固溶湯の体積Vを演
算する。そして、ステップ106で、未凝固溶湯の体積
Vが有効加圧体積V3 にまで減少したか否かを判定す
る。
【0018】未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V3に
まで減少していれば、処理はステップ107に進み、加
圧ピン18pが必要ストロークL3だけキャビティ16
内に押し込まれる。この状態が、図2(A)(B)にお
ける十番目の山である。ここで、加圧ピン18pの必要
ストロークL3は、未凝固溶湯の有効加圧体積V3、未
凝固溶湯のエアー含有率及び溶湯の凝固収縮量に基づい
て適正な値に設定される。これによって、必要部位だけ
に効率的に溶湯が補給されて未凝固溶湯に含有されてい
る空気が押し潰されるとともに、凝固収縮に伴う溶湯の
不足分が補われる。このようにして、ステップ105〜
ステップ107の処理が繰り返し実行されて、ステップ
108で、前記加圧ピン18pが最大ストロークLEだ
けキャビティ内に押し込まれたと判定されると、ステッ
プ109で、油圧回路19の切換バルブ19vがB部に
切り替えられて加圧ピン18pがキャビティ16から引
き抜かれて加圧が終了する。即ち、有効加圧体積V1,
V2,V3が本発明における溶湯補給効果が得られる体
積に相当する。なお、未凝固溶湯の体積Vを検出するた
めの加圧ピン18pの往復運動が一回で良い場合には、
特に往復運動させずに加圧ピン18pを前進させるだけ
でも充分に体積Vを検出することができる。
まで減少していれば、処理はステップ107に進み、加
圧ピン18pが必要ストロークL3だけキャビティ16
内に押し込まれる。この状態が、図2(A)(B)にお
ける十番目の山である。ここで、加圧ピン18pの必要
ストロークL3は、未凝固溶湯の有効加圧体積V3、未
凝固溶湯のエアー含有率及び溶湯の凝固収縮量に基づい
て適正な値に設定される。これによって、必要部位だけ
に効率的に溶湯が補給されて未凝固溶湯に含有されてい
る空気が押し潰されるとともに、凝固収縮に伴う溶湯の
不足分が補われる。このようにして、ステップ105〜
ステップ107の処理が繰り返し実行されて、ステップ
108で、前記加圧ピン18pが最大ストロークLEだ
けキャビティ内に押し込まれたと判定されると、ステッ
プ109で、油圧回路19の切換バルブ19vがB部に
切り替えられて加圧ピン18pがキャビティ16から引
き抜かれて加圧が終了する。即ち、有効加圧体積V1,
V2,V3が本発明における溶湯補給効果が得られる体
積に相当する。なお、未凝固溶湯の体積Vを検出するた
めの加圧ピン18pの往復運動が一回で良い場合には、
特に往復運動させずに加圧ピン18pを前進させるだけ
でも充分に体積Vを検出することができる。
【0019】図5は、上記した加圧ピン18の制御を複
数の厚肉部を有するキャビティ16に応用した例を示し
ている。ステップ104で予め設定される有効加圧体積
V1,V2,V3 は、V1=V1a+V1b+V1c、V2=V2a+V
2b、V3=V3a に設定され、必要加圧ストロークL1,L
2,L3 もそれぞれの有効加圧体積V1,V2,V3 に応じて
設定される。前記キャビティ16に充填された溶湯の凝
固が進行し、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1 に
なった状態で、加圧ピン18pが必要加圧ストロークL
1 だけキャビティ16内に押し込まれる。これによっ
て、未凝固部分V1a,V1b,V1cに溶湯が補給されて含
有されている空気が押し潰されるとともに、溶湯の収縮
分が補われる。
数の厚肉部を有するキャビティ16に応用した例を示し
ている。ステップ104で予め設定される有効加圧体積
V1,V2,V3 は、V1=V1a+V1b+V1c、V2=V2a+V
2b、V3=V3a に設定され、必要加圧ストロークL1,L
2,L3 もそれぞれの有効加圧体積V1,V2,V3 に応じて
設定される。前記キャビティ16に充填された溶湯の凝
固が進行し、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V1 に
なった状態で、加圧ピン18pが必要加圧ストロークL
1 だけキャビティ16内に押し込まれる。これによっ
て、未凝固部分V1a,V1b,V1cに溶湯が補給されて含
有されている空気が押し潰されるとともに、溶湯の収縮
分が補われる。
【0020】さらに凝固が進行して未凝固部分V1cが完
全に凝固し、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V2 に
なると、加圧ピン18pが必要加圧ストロークL2 だけ
キャビティ16内に押し込まれる。これによって、未凝
固部分V2a,V2b に溶湯が補給されて含有されている
空気が押し潰されるとともに、溶湯の収縮分が補われ
る。なお、未凝固部分V1cが完全に凝固しなくても、隣
の厚肉部V1aと凝固壁によって仕切られた状態で加圧ピ
ン18pを必要加圧ストロークL2 だけ動作させること
も可能である。次に、未凝固部分V2bが完全に凝固し、
未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V3 になると、加圧
ピン18pが必要加圧ストロークL3 だけキャビティ1
6内に押し込まれる。これによって、未凝固部分V3a
に溶湯が補給されて含有されている空気が押し潰される
とともに、溶湯の収縮分が補われる。なお、未凝固部分
V2bが完全に凝固しなくても、隣の厚肉部V2aと凝固壁
によって仕切られた状態で加圧ピン18pを必要加圧ス
トロークL3 だけ動作させることも可能である。
全に凝固し、未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V2 に
なると、加圧ピン18pが必要加圧ストロークL2 だけ
キャビティ16内に押し込まれる。これによって、未凝
固部分V2a,V2b に溶湯が補給されて含有されている
空気が押し潰されるとともに、溶湯の収縮分が補われ
る。なお、未凝固部分V1cが完全に凝固しなくても、隣
の厚肉部V1aと凝固壁によって仕切られた状態で加圧ピ
ン18pを必要加圧ストロークL2 だけ動作させること
も可能である。次に、未凝固部分V2bが完全に凝固し、
未凝固溶湯の体積Vが有効加圧体積V3 になると、加圧
ピン18pが必要加圧ストロークL3 だけキャビティ1
6内に押し込まれる。これによって、未凝固部分V3a
に溶湯が補給されて含有されている空気が押し潰される
とともに、溶湯の収縮分が補われる。なお、未凝固部分
V2bが完全に凝固しなくても、隣の厚肉部V2aと凝固壁
によって仕切られた状態で加圧ピン18pを必要加圧ス
トロークL3 だけ動作させることも可能である。
【0021】このように、本実施例に係る加圧ピンの制
御方法によると、キャビティ16内の溶湯の凝固が進ん
で未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積以下
になったタイミングで加圧ピンを動作させるために、限
られたサイズ及びストロークの加圧ピン18pによって
必要部位に効率的に溶湯の補給ができるようになる。ま
た、未凝固溶湯の体積は、加圧ピンが往復運動する際の
溶湯の弾性反発力に基づいて検出されるために、加圧ピ
ンを未凝固溶湯の加圧と体積の検出とに兼用でき、未凝
固溶湯の体積を検出するための特別な機構が必要なくな
る。さらに、体積の検出のために加圧ピンを往復運動さ
せるために、溶湯を補給する際に加圧ピンのストローク
が足りなくなることがない。さらに、溶湯を補給したい
部位の未凝固溶湯が他の部位の未凝固溶湯から凝固層に
よって仕切られた状態で加圧ピンをキャビティ内に進入
させるために、補給された溶湯が他の部位に流れ出るこ
とがなくなり、必要部位だけに溶湯の補給ができるよう
になる。なお、本実施例における加圧ピン18pは円柱
形のピンを使用していたが、例えば、先端形状を円錐台
形に成形して、加圧ピン18pの半径方向に押湯を行う
ことも可能である。また、前記加圧ピン18pの先端面
と対向するキャビティ壁面に突起を設けて加圧ピン18
pの半径方向に押湯を行うことも可能である。
御方法によると、キャビティ16内の溶湯の凝固が進ん
で未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積以下
になったタイミングで加圧ピンを動作させるために、限
られたサイズ及びストロークの加圧ピン18pによって
必要部位に効率的に溶湯の補給ができるようになる。ま
た、未凝固溶湯の体積は、加圧ピンが往復運動する際の
溶湯の弾性反発力に基づいて検出されるために、加圧ピ
ンを未凝固溶湯の加圧と体積の検出とに兼用でき、未凝
固溶湯の体積を検出するための特別な機構が必要なくな
る。さらに、体積の検出のために加圧ピンを往復運動さ
せるために、溶湯を補給する際に加圧ピンのストローク
が足りなくなることがない。さらに、溶湯を補給したい
部位の未凝固溶湯が他の部位の未凝固溶湯から凝固層に
よって仕切られた状態で加圧ピンをキャビティ内に進入
させるために、補給された溶湯が他の部位に流れ出るこ
とがなくなり、必要部位だけに溶湯の補給ができるよう
になる。なお、本実施例における加圧ピン18pは円柱
形のピンを使用していたが、例えば、先端形状を円錐台
形に成形して、加圧ピン18pの半径方向に押湯を行う
ことも可能である。また、前記加圧ピン18pの先端面
と対向するキャビティ壁面に突起を設けて加圧ピン18
pの半径方向に押湯を行うことも可能である。
【図1】本発明の一実施例に係る加圧ピンの制御方法を
表す側面図である。
表す側面図である。
【図2】加圧ピンのストローク変化と溶湯の圧力変化と
の関係を表すグラフである。
の関係を表すグラフである。
【図3】本発明の一実施例に係る加圧ピンの制御方法を
表すフローチャートである。
表すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例において使用されるダイカス
トマシンの概要を表す側面図である。
トマシンの概要を表す側面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る加圧ピンの制御方法を
表す側面図である。
表す側面図である。
12 可動金型 14 固定金型 16 キャビティ 18p 加圧ピン V1 有効加圧体積 V2 有効加圧体積 V3 有効加圧体積 L1 必要加圧ストローク L2 必要加圧ストローク L3 必要加圧ストローク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 満 岐阜県岐阜市六条南1−9−6 岐阜精 機工業株式会社 第1事業部内 (72)発明者 二村 健人 岐阜県岐阜市六条南1−9−6 岐阜精 機工業株式会社 第1事業部内 (72)発明者 斎藤 明 岐阜県岐阜市六条南1−9−6 岐阜精 機工業株式会社 第1事業部内 審査官 北村 明弘 (56)参考文献 特開 平4−182053(JP,A) 特開 昭64−40158(JP,A) 特開 平5−253658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/22,17/32 B22D 18/02,27/11
Claims (2)
- 【請求項1】 キャビティ内に充填された溶湯の凝固が
進行する際に、凝固現象が生じている部位に溶湯を補給
するための加圧ピンを制御する方法であり、前記キャビティ内の溶湯が全体的に未凝固の状態で未凝
固溶湯を押し縮めたときのその未凝固溶湯の体積収縮と
圧力上昇とからその未凝固溶湯のエアー含有率を求める
工程と、 前記キャビティ内における未凝固溶湯を押し縮めたとき
のその未凝固溶湯の体積収縮と圧力上昇、及び前記工程
で求めたエアー含有率とから未凝固溶湯の体積を求める
工程と、 未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積以下に
なったことを検出したときに、その加圧ピンによる溶湯
補給動作を開始する工程と、 を有する ことを特徴とする加圧ピンの制御方法。 - 【請求項2】 キャビティ内に充填された溶湯の凝固が
進行する際に、凝固現象が生じている部位に溶湯を補給
するための加圧ピンを制御する方法であり、加圧ピンを前進させてキャビティ内における未凝固溶湯
を押し縮めた後、その未凝固溶湯の弾性反発力で前記加
圧ピンを後退させる工程と、 未凝固溶湯の弾性反発力に基づいてその未凝固溶湯の体
積を求める工程と、 未凝固溶湯の体積が溶湯補給効果の得られる体積以下に
なったことを検出したときに、その加圧ピンによる溶湯
補給動作を開始する工程と、 を有する ことを特徴とする加圧ピンの制御方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06148017A JP3107707B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 加圧ピンの制御方法 |
US08/494,260 US5623984A (en) | 1994-06-29 | 1995-06-23 | Method of controlling pressurizing pin and casting apparatus with pressurizing pin controller |
DE69515226T DE69515226T2 (de) | 1994-06-29 | 1995-06-28 | Verfahren und Vorrichtung zum Steuern eines Nachpresskolbens in Druckgiessmaschinen |
EP95110081A EP0694358B1 (en) | 1994-06-29 | 1995-06-28 | Method of controlling pressurizing pin and casting apparatus with pressurizing pin controller |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06148017A JP3107707B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 加圧ピンの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0810929A JPH0810929A (ja) | 1996-01-16 |
JP3107707B2 true JP3107707B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=15443248
Family Applications (1)
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