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JP3100833B2 - プラスティック・パッケージ - Google Patents

プラスティック・パッケージ

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Publication number
JP3100833B2
JP3100833B2 JP06148139A JP14813994A JP3100833B2 JP 3100833 B2 JP3100833 B2 JP 3100833B2 JP 06148139 A JP06148139 A JP 06148139A JP 14813994 A JP14813994 A JP 14813994A JP 3100833 B2 JP3100833 B2 JP 3100833B2
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JP
Japan
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package
layer
radiator
island
electronic component
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JP06148139A
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宏太 野田
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
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Publication of JPH0818175A publication Critical patent/JPH0818175A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスティック・パッ
ケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICチップやLSIチップとマザーボー
ドであるプリント配線板との電気的な接続は、例えばプ
ラスティック・パッケージと呼ばれる樹脂材料を主体と
した半導体パッケージを介して行われる。この種のパッ
ケージは、材料が比較的安価であるという理由等から、
現在のところ半導体パッケージの主流を占めている。
【0003】ところで、プラスティック・パッケージの
難点は、樹脂材料を主体としているため放熱性に劣ると
いうことである。よって、プラスティック・パッケージ
を作製する場合、チップの誤動作や熱破壊を未然に防止
するために、チップで発生する熱を確実に放散させるた
めの構造が必要になる。ゆえに、この種のパッケージで
は、例えば基板におけるチップ実装部分の裏面側に、放
熱体としてCu−W等の高熱伝導材料製の板材などを配
置するという対策が採られることがある。
【0004】図9には、放熱体を備えたPGAタイプの
プラスティック・パッケージ40の一例が示されてい
る。このパッケージ40を構成するプラスティック製の
基板41の表面側には、複数個のチップ42が搭載され
ている。基板41の裏面側には、各チップ42の搭載位
置に対応してそれぞれ放熱体43が配置されている。基
板41の表面側外縁部には、外部接続端子としての入出
力ピン44が設けられている。そして、図示しないチッ
プ42側の接続端子と入出力ピン44とは、配線パター
ン45によって接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来のプラスティック・パッケージ40には、以下の
ような問題がある。
【0006】例えば、大型の放熱体43を使用してパッ
ケージ40に大きな放熱領域を確保しようとすると、配
線パターン45を形成することができない領域(デッド
エリア)が放熱領域の面積分だけ増えてしまう。このた
め、パッケージ40全体のサイズを大きくせざる得なく
なり、信号伝搬速度の低下などというように電気特性の
悪化につながってしまう。
【0007】逆にデッドエリアを極力小さくしてパッケ
ージサイズの現状を維持しようとすると、今度は放熱体
43を小さくせざるを得なく、結果として充分な放熱領
域を確保することができなくなる。
【0008】また、放熱体を使用することの他にも、例
えばプラスティック・パッケージを構成している基板自
体を高熱伝導材料(Cu等の金属やセラミックス)に変
更することなどが考えられる。
【0009】しかし、このようなパッケージの場合、プ
ラスティック材料に比べて硬い材料が基板に使用される
ことになるため、基板の孔あけ加工等が困難になる。ま
た、前記パッケージの場合、金属やセラミックスの表面
にファインな配線パターンを形成することが難しくな
る。このため、パッケージが大型化するという問題があ
る。また、大型化に伴って基板の材料コストが上がるば
かりでなく、基板の加工コストが上がるなどの問題もあ
る。
【0010】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたものであり、その第1の目的は、コンパクトであっ
てしかも放熱性及びコスト性に優れたプラスティック・
パッケージを提供することにある。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、高熱伝導性材料から
なる板材の片側面を放熱領域とし、かつその反対側面を
電子部品搭載領域とした放熱体であって、前記電子部品
搭載領域側に絶縁層と配線パターンとを交互に積層して
形成された高密度配線層に電子部品搭載部が設けられ、
前記高密度配線層の表面外縁部に前記高密度配線層内の
配線パターンを介して電子部品側と電気的に接続される
複数の接続端子が設けられてなる放熱体と、前記放熱体
を搭載するためのアイランドの周囲に、複数本のリード
が配設されてなるリードフレームとによって構成され、
前記アイランド上に搭載された前記放熱体の前記各接続
端子と各リードとが電気的に接続され、前記放熱領域を
外部に露出させた状態で前記放熱体が封止用樹脂によっ
てモールドされてなるプラスティック・パッケージをそ
の要旨としている。なお、電子部品搭載部は、高密度配
線層の表面中央部に設けられることが望ましい。
【0013】請求項2に記載の発明によると、請求項1
において、前記高密度配線層は、感光性エポキシ樹脂を
絶縁層としたビルドアップ層であることをその要旨とし
ている。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】請求項1,2に記載の発明によると、電子部品
で発生した熱の大部分は、高密度配線層を経て高熱伝導
性材料からなる板材へと伝導し、封止用樹脂から露出す
る板材の裏面側より効率よく大気中に放散される。よっ
て、電子部品の温度上昇が確実に回避される。また、板
材の片側面に高密度配線層を設けたこの発明の構成であ
ると、仮に放熱体を大きくしてもデッドエリアが生じる
ことはない。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明を具体化した実施例1のプラ
スティック・パッケージを図1〜図4に基づき詳細に説
明する。
【0020】本実施例のプラスティック・パッケージ1
は、基本的に金属板材であるリードフレーム15と、放
熱体であるビルドアップ多層薄膜配線板2とによって構
成されている。
【0021】放熱体としてのビルドアップ多層薄膜配線
板2は、図3(d),図4に示されるように、高熱伝導
性材料からなる板材としてのりん青銅板3を主体材料と
して形成されている。このりん青銅板3の片側面全体は
放熱領域となっており、かつその反対側面全体は電子部
品搭載領域となっている。電子部品搭載領域全体には、
高密度配線層としてのビルドアップ層Bが形成されてい
る。本実施例では、前記ビルドアップ層Bは絶縁層4と
極めてファインな配線パターン5とを交互に積層した構
成を有している。各層の配線パターン5は、絶縁層4に
形成されたバイアホール6によって互いに接続されてい
る。
【0022】図4に示されるように、ビルドアップ層B
の表面中央部には、電子部品搭載部としてのダイパッド
7が複数個設けられている。ダイパッド7上には、電子
部品としてのLSIチップ8,9が搭載されている。L
SIチップ8,9とビルドアップ層B上のボンディング
パッド10とは、ボンディングワイヤ11を介して接合
されている。ビルドアップ層Bの表面外縁部には、接続
端子としての多数の接続パッド12が規則的に配設され
ている。そして、LSIチップ8,9の図示しない電極
側と接続パッド12側とは、ビルドアップ層Bの内層ま
たは外層の配線パターン5を介して電気的に接続されて
いる。
【0023】図2,図3(d)に示されるように、ビル
ドアップ多層薄膜配線板2は、導電性の接着剤17によ
ってリードフレーム15のアイランド16上に接合され
ている。窓枠状をしたアイランドの16の周囲には、外
部接続端子としての複数本のリード18が配置されてい
る。各リード18におけるインナーリード18aの部分
と、ビルドアップ多層薄膜配線板2の各接続パッド12
とは、ボンディングワイヤ11を介して接合されてい
る。
【0024】リードフレーム15に搭載されたビルドア
ップ多層薄膜配線板2は、りん青銅板3の裏面を外部に
露出させた状態で、封止用樹脂19によってトランスフ
ァ・モールドされている。封止用樹脂19から露出して
いるアウターリード18bの部分は、電子部品搭載領域
がある方向にガルウィング状に屈曲されている。
【0025】図1(a),図1(b)には、トリム・ア
ンド・フォーム工程前のリードフレーム15が示されて
いる。リードフレーム15の1つのユニットは、窓枠状
をしたアイランド16と、インナーリード18a部分及
びアウターリード18b部分を有するリード18と、タ
イバー20と、フレーム外枠21と、ダムバー22とか
らなる。前記ユニットは、フレーム外枠(詳細にはトッ
プレール及びボトムレール)21の長手方向に沿って帯
状に連続している。
【0026】各リード18は、インナーリード18aの
部分をアイランド16側に向けた状態でフレーム外枠2
1に支持されている。4本のタイバー20は、アイラン
ド16の4つのコーナー部とフレーム外枠21とを連結
している。従って、アイランド16は、4本のタイバー
20を介してフレーム外枠21に支持されている。ま
た、各リード18は、それらと直交するダムバー22に
よって所定の間隔に保持されている。
【0027】図1(b)に示されるように、各リード1
8のうちインナーリード18aの内端部とアイランド1
6との間には、所定高さの段差Dが設けられている。こ
のような段差Dは0.5mm以上がよく、0.7mm〜3.
0mmがさらによく、1.0mm〜2.0mmが特によい。段
差Dが小さすぎると、インナーリード18aの内端部上
面と接続パッド12上面との高さの差を小さくすること
ができず、ワイヤボンディング性を充分に向上させるこ
とができない。一方、段差Dが大きすぎると、リードフ
レーム15の成形が困難になったり、パッケージ1の肉
厚化につながったりするおそれがある。この実施例で
は、以上のことを考慮して段差Dを1.0mmに設定して
いる。
【0028】ここで、プラスティック・パッケージ1を
作製する手順の一例を紹介する。パッケージ1を構成す
るビルドアップ多層薄膜配線板2は、次のようにして作
製される。
【0029】まず、出発材料であるりん青銅板(35mm
角,1mm厚)3の片面を黒化処理し、その上に下記の組
成の感光性エポキシ樹脂を塗布しかつ乾燥させる。 ・エポキシ樹脂の50%・アクリル化物 …クレゾールノボラックハーフアクリレート 46.7g ・エポキシ樹脂 …ビスフェノールA型エポキシ 15.0g ・増感剤(架橋剤) 3.0g ・熱硬化剤 …イミダゾール系硬化剤 4.0g ・溶媒 …BCA 4.5g ・レベリング剤 少量 次に、前記感光性エポキシ樹脂を露光・現像することに
より、内径40μmのバイアホール形成用穴を有する厚
さ15μmの絶縁層4を形成する。
【0030】次に、Cr,Cu,Crの順にスパッタリ
ングを行うことによって、絶縁層4上に厚さ0.35μ
mの金属薄膜層(Cr薄膜:0.1μm,Cu薄膜:
0.2μm,Cr薄膜:0.05μm)を形成する。次
に、L/S=25μm/25μmの配線パターン5を形
成するためのレジストをCr薄膜上に形成する。レジス
トを形成した後、最表層のCr薄膜を20%塩酸水溶液
でエッチングする。
【0031】この後、電解Cuめっき及び電解Niめっ
きを順次行うことにより、厚さ4μmのCuめっき層及
び厚さ2μmのNiめっき層をそれぞれ形成する。レジ
ストを剥離した後、塩化第二銅溶液と20%塩酸水溶液
とを用いて、非めっき部分のCu薄膜及びCr薄膜をエ
ッチングする。以上の工程を何回か繰り返すことによ
り、絶縁層4と複数種の金属からなる配線パターン5と
を交互に形成する。その結果、配線パターン5を4層備
えたビルドアップ多層薄膜配線板(35mm角,1.0mm
厚)2が作製される。
【0032】一方、リードフレーム15は次のようにし
て作製される。まず1枚の平らな金属板材をエッチング
またはスタンピングすることにより、アイランド16、
リード(インナーリード18a及びアウターリード18
b)18、タイバー20、フレーム外枠21及びダムバ
ー22を形成する。次に、型等によってタイバー20の
部分を所定方向に屈曲させ、金属板材の平面からアイラ
ンド16部分のみを1mm程度押し出す。なお、押し出さ
れたアイランド16と金属板材とは、平行な関係にあ
る。
【0033】この実施例では、厚さ0.1mmの42アロ
イ(Ni:42,Fe:Re)製の長尺状金属板材がリ
ードフレーム15用材料として使用される。リード18
の本数は212本であり、そのピッチは0.635mmで
ある。アイランド16の外形寸法は35.2mm×35.
2mmである。
【0034】次に、オープン・ショートテストをパスし
たビルドアップ多層薄膜配線板2を、図3(a)に示さ
れるように、導電性の接着剤17によってリードフレー
ム15のアイランド16上に接合する。
【0035】次に、図3(b)に示されるように、ダイ
パッド7上にテスト済のCPU用LSIチップ8を1
個、メモリ用LSIチップ9を6個搭載し、それぞれボ
ンディングワイヤ11によって接続する。さらに、各接
続パッド12と各インナーリード18aの内端部とをボ
ンディングワイヤ11によって接続する。そして、この
段階でファンクションテストを実施する。
【0036】次に、ビルドアップ多層薄膜配線板2を接
合したリードフレーム15を金型内にセットし、図3
(c)に示されるように、封止用樹脂19によるトラン
スファ・モールドを行う。この実施例では、封止用樹脂
19として、成形作業性、耐湿性、コスト性等に優れた
熱硬化性エポキシ樹脂が使用されている。
【0037】必要に応じてバリ取り及び外装処理を施し
た後、トリム・アンド・フォーム工程を実施する。まず
トリミング工程では、金型を用いてアウターリード18
bの基端部及びタイバー20をカットし、必要部分をフ
レーム外枠21から切り離す。このとき、同時にダムバ
ー22をカットし、アウターリード18bを個々に分離
する。フォーミング工程では、金型を用いて各アウター
リード18bをガルウィング状に屈曲させる。
【0038】以上のような手順を経ることにより、図
2,図3(d)に示されるようなプラスティック・パッ
ケージ1が得られる。本実施例のパッケージ1は、図示
しないマザーボード上に仮固定された後、例えば一括リ
フローソルダリング等によって接続パッドに接合され
る。このパッケージ1を表面実装した場合、放熱領域が
上向き(外側向き)になり、電子部品搭載領域が下向き
(内側向き)になる。そして、前記放熱領域の面積、よ
り詳細には放熱領域のうち外部に露出している部分の面
積がこのパッケージ1における実際上の放熱面積にな
る。
【0039】さて、本実施例のパッケージ1の構成によ
ると、LSIチップ8,9で発生した熱の大部分は、ビ
ルドアップ層Bを経て高熱伝導性のりん青銅板3へと伝
導する。そして、伝導してきた熱は、さらに封止用樹脂
19から露出するりん青銅板3の裏面側、即ち放熱領域
から効率よく大気中に放散される。よって、LSIチッ
プ8,9の温度上昇が確実に回避され、放熱性の向上が
図られる。その結果、LSIチップ8,9の誤動作・熱
破壊等が従来に比較して極めて少なくなる。
【0040】また、りん青銅板3の片側面にビルドアッ
プ層Bを設けた構成であるため、ビルドアップ多層薄膜
配線板2を大きくしても、基本的にビルドアップ層Bに
デッドエリアが生じることはない。つまり、パッケージ
1全体のコンパクト化を達成しつつ充分な放熱領域を確
保することが可能となる。そして、コンパクト化が達成
されることによって信号伝搬速度が速くなるため、パッ
ケージ1の電気特性も向上する。なお、回路部分が薄膜
技術を用いたビルドアップ層Bであるということも電気
特性の向上に寄与している。また、ビルドアップ層Bの
絶縁層4には比較的安価な感光性エポキシ樹脂が使用さ
れているため、パッケージ1全体の低コスト化を達成す
るうえでも有利である。
【0041】さらに、このパッケージ1では、ビルドア
ップ層Bをりん青銅板3の片面側のみに形成することと
している。つまり、りん青銅板3自体には貫通スルーホ
ールが形成されないため、孔あけ加工も不要である。ゆ
えに、金属のみまたはセラミックスのみを主体とする従
来の半導体パッケージに比べて、全体の製造コストを低
減することができる。
【0042】また、このパッケージ1では、ビルドアッ
プ多層薄膜配線板2のビルドアップ層B上に複数のLS
Iチップ8,9を搭載している。このような構成である
と、個々のチップ毎に放熱体を取り付ける必要があった
従来のものに比較して、製造工程が簡略化する。
【0043】本実施例のリードフレーム15の構成に
は、アイランド16とインナーリード18aの内端部と
の間に段差Dが設けられている。よって、ビルドアップ
多層薄膜配線板2の搭載時にワイヤボンディング面の高
さの差、即ちインナーリード18aの内端部上面と接続
パッド12上面との高さの差が小さくなる。従って、ワ
イヤ長を短くすることができるなど、ワイヤボンディン
グの実施が容易になる。このようにワイヤボンディング
性が向上することにより、パッケージ1の製造が容易に
なる。
【0044】また、実施例では段差Dの大きさを1.0
mmに設定しているため、ある程度肉厚なビルドアップ多
層薄膜配線板2の使用を許容しながらも、パッケージ1
全体の肉厚化を回避することができる。さらに、アイラ
ンド16を窓枠状にしているため、放熱領域であるりん
青銅板3の裏面中央部を直接外気に晒すことができる。
従って、LSIチップ8,9で発生した熱を極めて効率
よく大気中に放散させることができる。よって、確実に
放熱性の向上が図られる。加えて、1枚の金属板材から
なるリードフレーム15は比較的安価であるため、パッ
ケージ1全体の低コスト化を達成するうえで有利である
といえる。
【0045】なお、本実施例のパッケージ1の場合、パ
ッケージサイズが従来タイプの約50%となっていた。
しかも、放熱領域の面積はパッケージ1片面側の面積の
約80%にも及んでいた。従って、極めて広い放熱面積
が確保されたパッケージ1となっていた。 〔実施例2〕次に、実施例1とは若干異なる手順によっ
て作製される実施例2のプラスティック・パッケージ2
5を図5に基づいて説明する。実施例1と実施例2とで
は、パッケージ1,25の基本構成に大きな差異はな
い。よって、共通する部分については実施例1のときと
同一の部材番号を付す代わりに、その詳細な説明を省略
する。
【0046】本実施例では、ビルドアップ多層薄膜配線
板2の出発材料として、35mm角、1mm厚のAlN基板
(AlN:Y2 3 =96:4)26が使用される。ま
ずAlN基板26の片面にTi,Mo,Niからなる金
属薄膜パターンを形成し、その上に実施例1の感光性エ
ポキシ樹脂を塗布しかつ硬化させる。そして、露光・現
像を行うことにより、内径50μmのバイアホール形成
用穴を有する厚さ23μmの絶縁層4を形成する。
【0047】次に、Cr,Cuの順にスパッタリングを
行うことによって、絶縁層4上に厚さ0.3μmの金属
薄膜層(Cr薄膜:0.1μm,Cu薄膜:0.2μ
m)を形成する。次に、L/S=50μm/50μmの
配線パターン5を形成するためのレジストをCu薄膜上
に形成する。
【0048】この後、電解Cuめっき及び電解Niめっ
きを順次行うことにより、厚さ10μmのCuめっき層
及び厚さ2μmのNiめっき層をそれぞれ形成する。レ
ジストを剥離した後、塩化第二銅溶液と20%塩酸水溶
液とを用いて、非めっき部分のCu薄膜及びCr薄膜を
エッチングする。以上の工程を何回か繰り返すことによ
り、絶縁層4と複数種の金属からなる配線パターン5と
を交互に形成する。その結果、配線パターン5を5層備
えたビルドアップ多層薄膜配線板(35mm角,1mm厚)
2が作製される。
【0049】次に、オープン・ショートテストをパスし
たビルドアップ多層薄膜配線板2を、図5(a)に示さ
れるように、導電性の接着剤17によってリードフレー
ム15のアイランド16上に接合する。このとき、段差
Dがまだ形成されていないリードフレーム15を使用す
る。そして、接着剤17による接合時にアイランド16
の部分をAlN基板26の裏面側方向に押し出すことに
よって、約1.0mmの段差Dを形成する。
【0050】この後、図5(b)に示されるようにLS
Iチップ8,9のワイヤボンディング等を実施した後、
封止用樹脂19を用いてトランスファ・モールドを行
う。さらに、必要に応じてバリ取り及び外層処理を施し
た後、トリム・アンド・フォーム工程を実施する。その
結果、図5(c)に示されるようなプラスティック・パ
ッケージ25が得られる。
【0051】本実施例2のプラスティック・パッケージ
25であっても、前記実施例1のパッケージ1と同等の
作用効果を奏するということはいうまでもない。特にこ
の実施例によると、段差Dを持たない通常のリードフレ
ーム15が使用できるというメリットがある。
【0052】なお、本実施例のパッケージ25の場合に
おいても、パッケージサイズが従来タイプの約50%と
なっていた。しかも、放熱領域の面積はパッケージ25
の片面側の面積の約80%にも及んでいた。従って、実
施例1と同様に極めて広い放熱面積が確保されたパッケ
ージ25となっていた。
【0053】本発明は上記実施例1,2のみに限定され
ることはなく、例えば以下のように変更することが可能
である。 (1) 放熱体であるビルドアップ多層薄膜配線板2を
作製する場合、実施例1にて用いたりん青銅板3以外に
も、例えばアルミニウム板やアルマイト板等の金属板を
使用することが可能である。同様に、実施例2にて用い
たAlN基板26以外にも、例えばアルミナ基板、ムラ
イト基板、窒化珪素基板、窒化ホウ素基板等のセラミッ
クス基板を使用することが可能である。
【0054】(2) アウターリード18bの形状はガ
ルウィング状に限定されることはない。例えば、J状、
I状、L状等というように、表面実装に適したその他の
形状にフォーミングしてもよい。
【0055】(3) 図6に示される別例1のパッケー
ジ27のように、インナーリード18aのほうが金属板
材から押し出されることによって段差Dが形成されたリ
ードフレーム28を用いてもよい。ただし、形成精度が
高いという点からみると、アイランド16部分を押し出
した実施例1,2のほうが優れているといえる。
【0056】(4) 図7に示される別例2のパッケー
ジ29のように、いわゆる多層リードフレーム30を使
用してもよい。この多層リードフレーム30の場合、窓
枠状のアイランド31がインナーリード18a部分に接
着剤層32を介して接合されている。このため、インナ
ーリード18aの内端部とアイランド31との間に0.
5mm以上の段差Dが形成されている。
【0057】(5) アイランド16は必ずしも実施例
1,2のような窓枠状でなくてもよい。例えば、アイラ
ンド16に、1つまたは複数個の任意形状の貫通孔を設
けることとしてもよい。
【0058】(6) 図8に示される別例3のパッケー
ジ33のように、窓枠状をしていない普通のアイランド
35を有するリードフレーム34を使用してもよい。こ
の場合、例えば実施例2の製造方法と組み合わせれば、
通常のリードフレーム34をそのまま用いて所望のパッ
ケージ33を得ることも可能である。
【0059】(7) リードフレーム15,28,3
0,34用の金属材料としては、42アロイのほかに
も、例えば50アロイ(Ni:50,Fe:Re)やコ
バール等の鉄合金がある。これらの鉄合金はコスト性や
熱的特性に優れている。また、鉄合金の代わりに、成形
性や熱伝導性に優れた銅合金を使用してもよい。
【0060】(8) LSIチップ8,9とビルドアッ
プ層B上のボンディングパッド10との接続方法を、バ
ンプ等を用いたCOB(Chip-on-board )法に変更して
もよい。接続パッド12とインナーリード18aとの接
続についても同様である。
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「電子部品: シリコン製やガリウム砒素製のICチッ
プ、LSIチップ、VLSIチップ、ULSIチップ等
のように使用時に大きな発熱を伴う半導体チップをいう
ほか、例えばチップトランジスタ、チップダイオード、
チップ抵抗、チップコンデンサ、チップインダクタ等と
いったチップ部品等をいう。」
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記
載のプラスティック・パッケージによれば、コンパクト
であってしかも放熱性及びコスト性に優れたものとする
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例1において使用されるリードフ
レームを示す部分平面図であり、(b)はその部分側面
図である。
【図2】 実施例1のプラスティック・パッケージの概
略平面図である。
【図3】(a)〜(d)は同パッケージの製造手順を示
す概略断面図である。
【図4】同パッケージの部分拡大断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、実施例2のプラスティック
・パッケージの製造手順を示す概略断面図である。
【図6】別例1のプラスティック・パッケージを示す概
略断面図である。
【図7】別例2のプラスティック・パッケージを示す概
略断面図である。
【図8】別例3のプラスティック・パッケージを示す概
略断面図である。
【図9】従来のプラスティック・パッケージを示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1,25,27,29,33…プラスティック・パッケ
ージ、2…放熱体してのビルドアップ多層薄膜配線板、
3…高熱伝導性材料からなる板材としてのりん青銅板、
5…配線パターン、7…電子部品搭載部としてのダイパ
ッド、8,9…電子部品としてのLSIチップ、12…
接続端子としての接続パッド、15,28,30,34
…リードフレーム、16,31,35…アイランド、1
8…リード、18a…インナーリード、18b…アウタ
ーリード、19…封止用樹脂、21…フレーム外枠、2
6…高熱伝導性材料からなる板材としてのAlN基板、
B…高密度配線層としてのビルドアップ層、D…段差。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高熱伝導性材料からなる板材の片側面を放
    熱領域とし、かつその反対側面を電子部品搭載領域とし
    た放熱体であって、前記電子部品搭載領域側に絶縁層と
    配線パターンとを交互に積層して形成された高密度配線
    層に電子部品搭載部が設けられ、前記高密度配線層の表
    面外縁部に前記高密度配線層内の配線パターンを介して
    電子部品側と電気的に接続される複数の接続端子が設け
    られてなる放熱体と、 前記放熱体を搭載するためのアイランドの周囲に、複数
    本のリードが配設されてなるリードフレームとによって
    構成され、前記アイランド上に搭載された前記放熱体の
    前記各接続端子と各リードとが電気的に接続され、前記
    放熱領域を外部に露出させた状態で前記放熱体が封止用
    樹脂によってモールドされてなるプラスティック・パッ
    ケージ。
  2. 【請求項2】前記高密度配線層は、感光性エポキシ樹脂
    を絶縁層としたビルドアップ層である請求項1に記載の
    プラスティック・パッケージ。
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