JP3197385B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
- Publication number
- JP3197385B2 JP3197385B2 JP08931793A JP8931793A JP3197385B2 JP 3197385 B2 JP3197385 B2 JP 3197385B2 JP 08931793 A JP08931793 A JP 08931793A JP 8931793 A JP8931793 A JP 8931793A JP 3197385 B2 JP3197385 B2 JP 3197385B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure chamber
- fuel injection
- piston member
- back pressure
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000002347 injection Methods 0.000 title claims description 64
- 239000007924 injection Substances 0.000 title claims description 64
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims description 33
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 5
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 13
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M51/00—Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
- F02M51/06—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
- F02M51/0603—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using piezoelectric or magnetostrictive operating means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M2200/00—Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
- F02M2200/21—Fuel-injection apparatus with piezoelectric or magnetostrictive elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M2200/00—Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
- F02M2200/70—Linkage between actuator and actuated element, e.g. between piezoelectric actuator and needle valve or pump plunger
- F02M2200/703—Linkage between actuator and actuated element, e.g. between piezoelectric actuator and needle valve or pump plunger hydraulic
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料噴射弁に関し、主噴
射後の二次噴射の発生を効果的に防止した燃料噴射弁に
関する。
射後の二次噴射の発生を効果的に防止した燃料噴射弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7には従来の燃料噴射弁の一例を示
す。図において、段付きに異径とした筒状のリテーナナ
ット4内には、先端面より下方へ突出せしめてノズルボ
デー8が設けてあり、該ノズルボデー8の先端に燃料を
噴射する噴孔81が形成してある。
す。図において、段付きに異径とした筒状のリテーナナ
ット4内には、先端面より下方へ突出せしめてノズルボ
デー8が設けてあり、該ノズルボデー8の先端に燃料を
噴射する噴孔81が形成してある。
【0003】上記ノズルボデー8内には上下動自在にニ
ードル弁5が設けてあり、その下端はノズルボデー8先
端内周のシートに接して上記噴孔81を閉鎖している。
ニードル弁5の下半は小径となっており、その外周に
は、上半部との境界周りに形成された油だまり91を経
て燃料通路9の一端が至っている。
ードル弁5が設けてあり、その下端はノズルボデー8先
端内周のシートに接して上記噴孔81を閉鎖している。
ニードル弁5の下半は小径となっており、その外周に
は、上半部との境界周りに形成された油だまり91を経
て燃料通路9の一端が至っている。
【0004】燃料通路9の他端は、ノズルボデー8の上
端に接してノックピン82で位置決めされたディスタン
スピース6を経て、リテーニングナット4の開口にネジ
結合されノックピン32で位置決めされた上端閉鎖の筒
状ケーシング3の周壁内を上方へ延び、その頂壁に開口
する燃料入口92に至っている。
端に接してノックピン82で位置決めされたディスタン
スピース6を経て、リテーニングナット4の開口にネジ
結合されノックピン32で位置決めされた上端閉鎖の筒
状ケーシング3の周壁内を上方へ延び、その頂壁に開口
する燃料入口92に至っている。
【0005】上記ニードル弁5の上端は上記ディスタン
スピース6の中心に形成された小径の背圧室61に臨ん
でおり、該背圧室61内に挿置したコイルバネにより下
方へ付勢されている。上記ケーシング3内には、公知の
円板状セラミクス圧電素子を多数積層した電歪アクチュ
エータ1がその上端をケーシング壁に固定して収納して
あり、その下端面にはこれに接して、ケーシング3の内
周壁に沿って上下動自在のピストン部材2が設けてあ
る。
スピース6の中心に形成された小径の背圧室61に臨ん
でおり、該背圧室61内に挿置したコイルバネにより下
方へ付勢されている。上記ケーシング3内には、公知の
円板状セラミクス圧電素子を多数積層した電歪アクチュ
エータ1がその上端をケーシング壁に固定して収納して
あり、その下端面にはこれに接して、ケーシング3の内
周壁に沿って上下動自在のピストン部材2が設けてあ
る。
【0006】ピストン部材2の下方には大径の変圧室3
1が形成され、この変圧室31は連通流路62により上
記背圧室61と通じている。なお、上記ピストン部材2
は変圧室31内に挿置した板バネ33により上方へ付勢
されている。
1が形成され、この変圧室31は連通流路62により上
記背圧室61と通じている。なお、上記ピストン部材2
は変圧室31内に挿置した板バネ33により上方へ付勢
されている。
【0007】約500Vの電圧を印加して電歪アクチュ
エータ1を伸長せしめた図示の状態から、通電を若干の
負電圧に切り換えると、上記アクチュエータ1は元の長
さに収縮復帰する。これに伴ってピストン部材2が上昇
するとともに、変圧室31および背圧室61の内圧の低
下に伴ってニードル弁5が押し上げられて噴孔81が開
き、燃料が噴射される。
エータ1を伸長せしめた図示の状態から、通電を若干の
負電圧に切り換えると、上記アクチュエータ1は元の長
さに収縮復帰する。これに伴ってピストン部材2が上昇
するとともに、変圧室31および背圧室61の内圧の低
下に伴ってニードル弁5が押し上げられて噴孔81が開
き、燃料が噴射される。
【0008】かかる構造の燃料噴射弁は例えば特開昭5
9−206668号公報に記載されている。
9−206668号公報に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造の燃料噴
射弁において、燃料噴射を停止すべく再び電歪アクチュ
エータ1に高電圧を印加し、これを伸長せしめて背圧室
61を高圧にしニードル弁5を押し下げた時に、ニード
ル弁5のリフト量分、背圧室61の容積が拡大して圧力
が低下する。この時生じた圧力脈動が連通流路62から
変圧室31に至ってピストン部材2に作用しアクチュエ
ータ1を伸縮振動せしめる結果、圧力脈動が増幅され再
び短時間ニードル弁5が開いて甚だしい場合は数回の二
次噴射を生じる。
射弁において、燃料噴射を停止すべく再び電歪アクチュ
エータ1に高電圧を印加し、これを伸長せしめて背圧室
61を高圧にしニードル弁5を押し下げた時に、ニード
ル弁5のリフト量分、背圧室61の容積が拡大して圧力
が低下する。この時生じた圧力脈動が連通流路62から
変圧室31に至ってピストン部材2に作用しアクチュエ
ータ1を伸縮振動せしめる結果、圧力脈動が増幅され再
び短時間ニードル弁5が開いて甚だしい場合は数回の二
次噴射を生じる。
【0010】これを図8に示し、噴射時間を変えても、
主噴射Mの直後に必ず短時間の二次噴射Sが現れて、調
量精度および排気エミッションの悪化をもたらしてい
る。また、電歪アクチュエータの通電時間と燃料噴射量
のリニアリティも、図9に示す如く、二次噴射の存在に
より少噴射量領域で大きく悪化している。
主噴射Mの直後に必ず短時間の二次噴射Sが現れて、調
量精度および排気エミッションの悪化をもたらしてい
る。また、電歪アクチュエータの通電時間と燃料噴射量
のリニアリティも、図9に示す如く、二次噴射の存在に
より少噴射量領域で大きく悪化している。
【0011】本発明はかかる課題を解決するもので、簡
単な構造で二次噴射の発生を防止し、燃料噴射特性を大
きく改善した燃料噴射弁を提供することを目的とする。
単な構造で二次噴射の発生を防止し、燃料噴射特性を大
きく改善した燃料噴射弁を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、通電により伸縮する電歪アクチュエータ1と、これ
と一体に前後動するピストン部材2と、作動流体が封入
され、該ピストン部材2の前進時に昇圧せしめられる変
圧室31と、該変圧室31と連通しこれよりも径の小さ
い背圧室61と、該背圧室61に基端が臨み、背圧室6
1の圧力上昇に応じて前進して燃料噴孔81を閉じるニ
ードル弁5とを具備する燃料噴射弁において、上記変圧
室31と背圧室61を結ぶ連通流路62に、上記ピスト
ン部材2の前進時に作動して上記連通流路62の流路面
積を減少する絞り部22を設けたものである。
と、通電により伸縮する電歪アクチュエータ1と、これ
と一体に前後動するピストン部材2と、作動流体が封入
され、該ピストン部材2の前進時に昇圧せしめられる変
圧室31と、該変圧室31と連通しこれよりも径の小さ
い背圧室61と、該背圧室61に基端が臨み、背圧室6
1の圧力上昇に応じて前進して燃料噴孔81を閉じるニ
ードル弁5とを具備する燃料噴射弁において、上記変圧
室31と背圧室61を結ぶ連通流路62に、上記ピスト
ン部材2の前進時に作動して上記連通流路62の流路面
積を減少する絞り部22を設けたものである。
【0013】
【作用】主噴射を終了する場合には、電歪アクチュエー
タ1によりピストン部材2が前進せしめられる。これに
伴い、変圧室31の内圧が上昇するとともに、これに連
通する背圧室61の内圧も上昇してニードル弁5が前進
し燃料噴孔81が閉じられる。この過程で背圧室61内
で圧力脈動が生じる。
タ1によりピストン部材2が前進せしめられる。これに
伴い、変圧室31の内圧が上昇するとともに、これに連
通する背圧室61の内圧も上昇してニードル弁5が前進
し燃料噴孔81が閉じられる。この過程で背圧室61内
で圧力脈動が生じる。
【0014】ここにおいて、ピストン部材2の前進時に
絞り部22が作動して連通流路62の入口流路面積が縮
小せしめられ、その流通抵抗が増大しているから、背圧
室61から変圧室31への圧力脈動の伝達は効果的に抑
制され、ピストン部材2により脈動が増幅されることが
ない為、ニードル弁5の後退は生じない。かくして、主
噴射終了時にニードル弁5が再度開いて二次噴射を生じ
る不具合は防止される。
絞り部22が作動して連通流路62の入口流路面積が縮
小せしめられ、その流通抵抗が増大しているから、背圧
室61から変圧室31への圧力脈動の伝達は効果的に抑
制され、ピストン部材2により脈動が増幅されることが
ない為、ニードル弁5の後退は生じない。かくして、主
噴射終了時にニードル弁5が再度開いて二次噴射を生じ
る不具合は防止される。
【0015】主噴射を開始する場合には、ピストン部材
2が後退せしめられる。この時、絞り部22は作動しな
いから、変圧室31の内圧低下は連通流路62を経て速
やかに背圧室61へ伝達され、ニードル弁5が速やかに
後退して燃料噴射が開始される。
2が後退せしめられる。この時、絞り部22は作動しな
いから、変圧室31の内圧低下は連通流路62を経て速
やかに背圧室61へ伝達され、ニードル弁5が速やかに
後退して燃料噴射が開始される。
【0016】
【実施例1】図1には本発明の一実施例における燃料噴
射弁を示し、基本構造は既に説明した従来のものと同一
である。したがって、以下は相違点を中心に説明する。
射弁を示し、基本構造は既に説明した従来のものと同一
である。したがって、以下は相違点を中心に説明する。
【0017】図において、電歪アクチュエータ1の下端
面に接するピストン部材2は、変圧室31に臨む下面の
中心部が突出しており、ピストン部材2が前進した図示
の状態で、その突出する絞り部22がディスタンスピー
ス6の上面に近接して小間隙の絞り流路21を形成して
対向している。そして、変圧室31は実質的にピストン
部材2の下面外周部とディスタンスピース6の間に形成
されている。
面に接するピストン部材2は、変圧室31に臨む下面の
中心部が突出しており、ピストン部材2が前進した図示
の状態で、その突出する絞り部22がディスタンスピー
ス6の上面に近接して小間隙の絞り流路21を形成して
対向している。そして、変圧室31は実質的にピストン
部材2の下面外周部とディスタンスピース6の間に形成
されている。
【0018】ニードル弁5は背圧室61の圧力上昇によ
り前進(下降)せしめられて燃料噴孔81を閉じるが、
この間に背圧室61内で圧力脈動が生じる。ここにおい
て、背圧室61と変圧室31を連通する連通流路62
は、上記ピストン部材2の前進に伴い形成された絞り流
路21により実質的にその流路面積が縮小し、流路抵抗
が増大しているから、背圧室61から変圧室31への圧
力脈動の伝達が効果的に抑制され、ピストン部材2によ
り脈動が増幅されることがない。これにより、ニードル
弁5の後退が阻止される。
り前進(下降)せしめられて燃料噴孔81を閉じるが、
この間に背圧室61内で圧力脈動が生じる。ここにおい
て、背圧室61と変圧室31を連通する連通流路62
は、上記ピストン部材2の前進に伴い形成された絞り流
路21により実質的にその流路面積が縮小し、流路抵抗
が増大しているから、背圧室61から変圧室31への圧
力脈動の伝達が効果的に抑制され、ピストン部材2によ
り脈動が増幅されることがない。これにより、ニードル
弁5の後退が阻止される。
【0019】この効果を図2に示し、絞り流路21の間
隙が小さくなる程、変圧室31の脈動は小さくなり、圧
力脈動の伝達は抑制されていることが知られる。そし
て、上記間隙を0.1mm以下に設定すると、二次噴射
の発生は完全に防止される。
隙が小さくなる程、変圧室31の脈動は小さくなり、圧
力脈動の伝達は抑制されていることが知られる。そし
て、上記間隙を0.1mm以下に設定すると、二次噴射
の発生は完全に防止される。
【0020】この効果を更に図3に示し、燃料噴射時間
を変更しても、主噴射Mの後に二次噴射を生じることは
ない。また、電歪アクチュエータ1の通電時間と燃料噴
射量のリニアリティも、図4に示す如く、二次噴射を防
止したことにより少噴射量領域での大幅な悪化が回避さ
れている。
を変更しても、主噴射Mの後に二次噴射を生じることは
ない。また、電歪アクチュエータ1の通電時間と燃料噴
射量のリニアリティも、図4に示す如く、二次噴射を防
止したことにより少噴射量領域での大幅な悪化が回避さ
れている。
【0021】かくして、ピストン部材2の形状を一部変
更するのみで、別体の絞り部材を設けることなく、簡易
な構造で二次噴射を防止することができる。
更するのみで、別体の絞り部材を設けることなく、簡易
な構造で二次噴射を防止することができる。
【0022】
【実施例2】図5において、背圧室61と変圧室31を
連通する連通流路62は一部を大径として絞り部たる絞
り弁7が収納してある。絞り弁7は下方へ開放する筒状
をなし、その頂壁に絞り孔71が形成してある。絞り弁
7はその頂壁とニードル弁5の上端との間に配したコイ
ルバネ73により上方へ付勢されている。絞り弁7の外
周面と頂壁上端には一部に、上方へ延びて頂面に至りさ
らに連通流路62に通じる側面流路72、及び上端流路
74が形成してある。
連通する連通流路62は一部を大径として絞り部たる絞
り弁7が収納してある。絞り弁7は下方へ開放する筒状
をなし、その頂壁に絞り孔71が形成してある。絞り弁
7はその頂壁とニードル弁5の上端との間に配したコイ
ルバネ73により上方へ付勢されている。絞り弁7の外
周面と頂壁上端には一部に、上方へ延びて頂面に至りさ
らに連通流路62に通じる側面流路72、及び上端流路
74が形成してある。
【0023】図はピストン部材2が前進してニードル弁
5を閉鎖してから暫く経過した後を示すもので、絞り弁
7はコイルバネ73により上端位置に保持されている。
この状態でピストン部材2を後退せしめると、背圧室6
1より絞り弁7の側面流路72、上端流路74および連
通流路62を経て作動流体が速やかに変圧室31へ流入
し、ニードル弁5が後退して燃料噴孔81が開かれる。
5を閉鎖してから暫く経過した後を示すもので、絞り弁
7はコイルバネ73により上端位置に保持されている。
この状態でピストン部材2を後退せしめると、背圧室6
1より絞り弁7の側面流路72、上端流路74および連
通流路62を経て作動流体が速やかに変圧室31へ流入
し、ニードル弁5が後退して燃料噴孔81が開かれる。
【0024】噴射停止時にはピストン部材2が前進し、
作動流体が変圧室31より背圧室61へ流入するのに伴
って、絞り弁7が下降して下端位置のストッパ壁63に
当接する。背圧室61の内圧は上昇してニードル弁5を
前進せしめ、燃料噴孔81を閉じる。この間に背圧室6
1内で圧力脈動が生じるが、絞り弁7の絞り孔71によ
り連通流路62の径は実質的に縮小しているから、圧力
脈動の伝達は抑制され、ピストン部材2により脈動が増
幅されることがない為、ニードル弁5の後退が阻止され
て二次噴射の発生が回避される。
作動流体が変圧室31より背圧室61へ流入するのに伴
って、絞り弁7が下降して下端位置のストッパ壁63に
当接する。背圧室61の内圧は上昇してニードル弁5を
前進せしめ、燃料噴孔81を閉じる。この間に背圧室6
1内で圧力脈動が生じるが、絞り弁7の絞り孔71によ
り連通流路62の径は実質的に縮小しているから、圧力
脈動の伝達は抑制され、ピストン部材2により脈動が増
幅されることがない為、ニードル弁5の後退が阻止され
て二次噴射の発生が回避される。
【0025】この場合の効果を図6に示し、図より知ら
れる如く、側面流路72と絞り孔71の断面積の比を一
定の関係(0.09〜0.4)にすると良好な結果が得
られる(図中○印)。側面流路72の大きさは絞り弁7
の体格で制限されるから、それ以下で図の関係を満足す
る範囲で使用する。なお、絞り孔71を小さくしても側
面流路72が大きいと所期の効果を得ることができない
のは、ピストン2前進時に作動流体が側面流路72を経
て流通してしまい、絞り弁7の下降が速やかに行われな
いからである。
れる如く、側面流路72と絞り孔71の断面積の比を一
定の関係(0.09〜0.4)にすると良好な結果が得
られる(図中○印)。側面流路72の大きさは絞り弁7
の体格で制限されるから、それ以下で図の関係を満足す
る範囲で使用する。なお、絞り孔71を小さくしても側
面流路72が大きいと所期の効果を得ることができない
のは、ピストン2前進時に作動流体が側面流路72を経
て流通してしまい、絞り弁7の下降が速やかに行われな
いからである。
【0026】かくして、連通流路62に簡易な構造の絞
り弁7を設けたことにより、二次噴射を効果的に防止す
ることができ、上記実施例と同様の効果が得られる。ま
た、別体の絞り弁7により種々の使用条件に対応するこ
とができる。
り弁7を設けたことにより、二次噴射を効果的に防止す
ることができ、上記実施例と同様の効果が得られる。ま
た、別体の絞り弁7により種々の使用条件に対応するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明の燃料噴射弁によれ
ば、簡単な構造で二次噴射を効果的に防止することがで
き、調量精度の向上、噴射量リニアリティの改善等、噴
射特性を大きく改善することができる。
ば、簡単な構造で二次噴射を効果的に防止することがで
き、調量精度の向上、噴射量リニアリティの改善等、噴
射特性を大きく改善することができる。
【図1】本発明の実施例1における燃料噴射弁の全体断
面図である。
面図である。
【図2】絞り流路の間隙と二次噴射の関係を示すグラフ
である。
である。
【図3】噴射率のタイムチャートである。
【図4】噴射時間と噴射量リニアリティの関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図5】本発明の実施例2における燃料噴射弁の部分拡
大断面図である。
大断面図である。
【図6】二次噴射の有無を示すグラフである。
【図7】従来の燃料噴射弁の全体断面図である。
【図8】噴射率のタイムチャートである。
【図9】噴射時間と噴射量リニアリティの関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
1 電歪アクチュエータ 2 ピストン部材 22 絞り部 31 変圧室 81 燃料噴孔 5 ニードル弁 61 背圧室 62 連通流路 7 絞り弁(絞り部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 康行 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 渡辺 和英 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 加藤 毅彦 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 友田 晃利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−11256(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 51/06 F02M 47/00 - 47/02
Claims (1)
- 【請求項1】 通電により伸縮する電歪アクチュエータ
と、これと一体に前後動するピストン部材と、作動流体
が封入され、該ピストン部材の前進時に昇圧せしめられ
る変圧室と、該変圧室と連通しこれよりも径の小さい背
圧室と、該背圧室に基端が臨み、背圧室の圧力上昇に応
じて前進して燃料噴孔を閉じるニードル弁とを具備する
燃料噴射弁において、上記変圧室と背圧室を結ぶ流路
に、上記ピストン部材の前進時に作動して上記流路面積
を減少する絞り部を設けたことを特徴とする燃料噴射
弁。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08931793A JP3197385B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 燃料噴射弁 |
US08/209,104 US5452858A (en) | 1993-03-24 | 1994-03-11 | Fuel injector for internal combustion engine having throttle portion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08931793A JP3197385B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06280711A JPH06280711A (ja) | 1994-10-04 |
JP3197385B2 true JP3197385B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=13967293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08931793A Expired - Fee Related JP3197385B2 (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | 燃料噴射弁 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5452858A (ja) |
JP (1) | JP3197385B2 (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100319332B1 (ko) * | 1993-12-22 | 2002-04-22 | 야마자끼 순페이 | 반도체장치및전자광학장치 |
JPH0861181A (ja) * | 1994-08-25 | 1996-03-05 | Mitsubishi Electric Corp | 燃料噴射装置 |
DE19500706C2 (de) * | 1995-01-12 | 2003-09-25 | Bosch Gmbh Robert | Zumeßventil zur Dosierung von Flüssigkeiten oder Gasen |
GB9508623D0 (en) * | 1995-04-28 | 1995-06-14 | Lucas Ind Plc | "Fuel injection nozzle" |
GB2304153B (en) * | 1995-06-02 | 1999-05-05 | Caterpillar Inc | Direct operated check injector |
GB9600771D0 (en) * | 1996-01-13 | 1996-03-20 | Lucas Ind Plc | Fuel pump |
US6062497A (en) * | 1996-01-19 | 2000-05-16 | Caterpillar Inc. | Fuel injector nozzle assembly with improved needle check valve stop mechanism |
DE19709794A1 (de) * | 1997-03-10 | 1998-09-17 | Bosch Gmbh Robert | Ventil zum Steuern von Flüssigkeiten |
US5979803A (en) * | 1997-05-09 | 1999-11-09 | Cummins Engine Company | Fuel injector with pressure balanced needle valve |
US5884848A (en) * | 1997-05-09 | 1999-03-23 | Cummins Engine Company, Inc. | Fuel injector with piezoelectric and hydraulically actuated needle valve |
DE69911670T2 (de) * | 1998-02-19 | 2004-08-12 | Delphi Technologies, Inc., Troy | Kraftstoffeinspritzventil |
US6079641A (en) * | 1998-10-13 | 2000-06-27 | Caterpillar Inc. | Fuel injector with rate shaping control through piezoelectric nozzle lift |
GB9823028D0 (en) * | 1998-10-22 | 1998-12-16 | Lucas Ind Plc | Fuel injector |
DE19909450A1 (de) * | 1999-03-04 | 2000-09-07 | Bosch Gmbh Robert | Piezoelektrischer Aktor |
GB9919660D0 (en) * | 1999-08-20 | 1999-10-20 | Lucas Industries Ltd | Fuel injector |
DE10059628A1 (de) * | 2000-12-01 | 2002-06-13 | Bosch Gmbh Robert | Modular aufgebauter Injektor zum Einspritzen von Kraftstoff |
US7552715B1 (en) * | 2002-03-15 | 2009-06-30 | Jeremy Holmes | Universal injection valve assembly |
EP1639256A1 (de) * | 2003-07-01 | 2006-03-29 | Ganser-Hydromag Ag | Brennstoffeinspritzventil für verbrennungskraftmaschinen |
US6928986B2 (en) * | 2003-12-29 | 2005-08-16 | Siemens Diesel Systems Technology Vdo | Fuel injector with piezoelectric actuator and method of use |
US8261575B1 (en) | 2005-01-18 | 2012-09-11 | Jeremy Holmes | Self cooling motor system |
DE102005059169A1 (de) * | 2005-12-12 | 2007-06-14 | Robert Bosch Gmbh | Kraftstoffinjektor mit direkt betätigbarem Einspritzventilglied |
JP2009062910A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
DK178692B1 (en) | 2015-04-22 | 2016-11-21 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | A fuel valve for a large two-stroke self-igniting internal combustion engine |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2441841A1 (de) * | 1974-08-31 | 1976-03-18 | Daimler Benz Ag | Kraftstoffeinspritzduese fuer brennkraftmaschinen |
JPS59206668A (ja) * | 1983-01-12 | 1984-11-22 | Nippon Soken Inc | 圧電作動式流体制御弁 |
US4535743A (en) * | 1983-04-15 | 1985-08-20 | Nippon Soken, Inc. | Fuel injection apparatus for an internal combustion engine |
JPS601369A (ja) * | 1983-06-16 | 1985-01-07 | Nippon Soken Inc | 燃料噴射弁 |
DE3510222A1 (de) * | 1985-03-21 | 1986-09-25 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Magnetventil, insbesondere kraftstoffmengensteuerventil |
DE3533085A1 (de) * | 1985-09-17 | 1987-03-26 | Bosch Gmbh Robert | Zumessventil zur dosierung von fluessigkeiten oder gasen |
JPS62107265A (ja) * | 1985-11-02 | 1987-05-18 | Nippon Soken Inc | 電歪式油圧制御弁 |
JPH01187363A (ja) * | 1988-01-21 | 1989-07-26 | Toyota Motor Corp | 内燃機関用燃料噴射弁 |
JP2950479B2 (ja) * | 1990-04-27 | 1999-09-20 | コニカ株式会社 | 自動現像処理装置及び処理方法 |
EP0529630B1 (en) * | 1991-08-30 | 1996-03-27 | Nippondenso Co., Ltd. | Fuel injection system for engine |
US5323964A (en) * | 1992-03-31 | 1994-06-28 | Cummins Engine Company, Inc. | High pressure unit fuel injector having variable effective spill area |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP08931793A patent/JP3197385B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-03-11 US US08/209,104 patent/US5452858A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06280711A (ja) | 1994-10-04 |
US5452858A (en) | 1995-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3197385B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP4746230B2 (ja) | コモンレールインジェクタ | |
US4022166A (en) | Piezoelectric fuel injector valve | |
EP1149237B1 (de) | Brennstoffeinspritzventil | |
JPH0550589B2 (ja) | ||
KR890001734B1 (ko) | 내연기관의 연료분사 노즐장치 | |
JPH0561461B2 (ja) | ||
JPS6131304B2 (ja) | ||
JPH0861181A (ja) | 燃料噴射装置 | |
US7850091B2 (en) | Fuel injector with directly triggered injection valve member | |
US20070023542A1 (en) | Fuel injector with variable actuator stroke transmission | |
US20070246019A1 (en) | Fuel Injector with Variable Actuator Boosting | |
US7699242B2 (en) | Injector | |
JPH05180114A (ja) | 燃料噴射弁 | |
US7644875B2 (en) | Injector | |
JP4968180B2 (ja) | インジェクタ | |
JP3807148B2 (ja) | 圧電式燃料噴射弁 | |
JP2002221117A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2004176656A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JPH0511341Y2 (ja) | ||
JP3327301B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射ノズル | |
JP3057874B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射弁 | |
JP3814963B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2917528B2 (ja) | 内燃機関用燃料噴射弁 | |
JP2974707B2 (ja) | 内燃機関に用いられる燃料噴射ノズル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010529 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |