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JP3194707U - 衛生マスク - Google Patents

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JP3194707U JP2014005094U JP2014005094U JP3194707U JP 3194707 U JP3194707 U JP 3194707U JP 2014005094 U JP2014005094 U JP 2014005094U JP 2014005094 U JP2014005094 U JP 2014005094U JP 3194707 U JP3194707 U JP 3194707U
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Abstract

【課題】耳に負担をかけることなく、顔にフィットして装着することができる衛生マスクを提供する。【解決手段】略矩形の柔軟性素材からなるマスク本体部10と、マスク本体部の右縁部の上下方向の異なる位置に両端がそれぞれ固定され、装着者の右耳よりも前方に配置される柔軟性を有する右支持紐と、マスク本体部の左縁部の上下方向の異なる位置に両端がそれぞれ固定され、装着者の左耳よりも前方に配置される柔軟性を有する左支持紐20Lと、両端が右支持紐及び左支持紐に対し摺動可能に位置25でそれぞれ連結され、装着者の両耳の下方を通る装着紐3とを備える。【選択図】図4

Description

本考案は、衛生マスクの改良に関する。
一般的な衛生マスクには、マスク本体部の側縁部に一対の耳掛け紐が設けられている。図8は、最も一般的な衛生マスク200の装着時の様子を示した図である。衛生マスク200は、口及び鼻孔を覆うマスク本体部10の左右縁部に一対の耳掛け紐40が設けられ、これらの耳掛け紐40を装着者の耳に掛けることによって装着される。このような衛生マスク200を長時間装着すれば、装着者の耳に痛みが生じ易いという問題があった。また、マスク本体部10と装着者の顔との間の隙間をなくそうとすれば、耳掛け紐40を短くし、後方へ引っ張る力を大きくする必要があるが、耳の痛みがさらに生じ易くなるという問題があった。
そこで、耳掛け紐40を耳に掛けずに装着する衛生マスクの装着方法が提案されている(特許文献2)。図9は、特許文献2に記載された衛生マスク201の装着方法を示した図である。特許文献2に記載された装着方法は、特許文献1の耳掛け紐40を耳の下方に配置し、左右の耳掛け紐40を頚部後方に配置する補助具41で互いに連結するという方法である。この装着方法は、耳掛け部40を耳に掛けない方法であるため、耳に痛みが生じるのを防止することができる。しかしながら、耳掛け紐40を耳の下方に配置したことにより、マスク本体部10に対して後方下向きの力が加えられることになる。このため、装着者の顔に対し、マスク本体部10を良好にフィットさせることができず、隙間が生じ易く、また、マスク本体部10が脱落しやすいという問題があった。
また、幅広のベルトを頭部に取り付けることにより、マスク本体部10を良好にフィットさせるマスクが知られている(例えば、特許文献2)。しかしながら、一般な衛生マスクは使い捨てであるため、柔軟性及び伸縮性を有する紐部材、例えばゴム紐が用いられており、コストを考慮すれば、このような簡易的な紐に代えて、幅広のベルトを採用することができないという問題があった。
特開2013−252339号公報の図4,図5 特許5363483号公報の図5、図9
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、耳に負担をかけることなく装着することができる衛生マスクを提供することを目的とする。特に、耳の痛みを生じさせることなく、装着者の顔に良好にフィットさせることができる衛生マスクを提供することを目的とする。また、このような衛生マスクを安価に提供することを目的とする。
第1の本考案による衛生マスクは、略矩形の柔軟性素材からなるマスク本体部と、上記マスク本体部の右縁部の上下方向の異なる位置に両端がそれぞれ固定され、装着者の耳よりも前方に配置される柔軟性を有する右支持紐と、上記マスク本体部の左縁部の上下方向の異なる位置に両端がそれぞれ固定され、装着者の耳よりも前方に配置される柔軟性を有する左支持紐と、両端が上記右支持紐材および上記左支持紐にそれぞれ連結され、装着者の両耳の下方を通る装着紐とを備える。
マスク本体部の左右の縁部に両端が固定された右支持紐及び左支持紐は、装着者の耳よりも前方に配置され、装着者の耳の下方を通る装着紐によって互いに連結される。このような構成を採用することにより、装着者の耳に負担を掛けることなく、衛生マスクを装着することができる。
また、右支持紐及び左支持紐は、柔軟性を有し、その両端がマスク本体部の上下方向の異なる位置にそれぞれ固定され、装着者の耳よりも前方において装着紐と連結される。このような構成を採用することにより、マスク本体部の上部に作用する後方下方に向かう力と、マスク本体部の下部に作用する後方上方に向かう力のなす角度を大きくすることができる。従って、マスク本体部を装着者の顔に良好にフィットさせることができる。
第2の本考案による衛生マスクは、上記構成に加えて、上記右支持紐及び上記左支持紐が、その長さを調整するための調整部をそれぞれ有する。
このような構成を採用することにより、右支持紐及び左支持紐に対し、装着紐が連結される前後方向の位置を調整することができ、マスク本体部の上部及び下部に作用する力のなす角度を調整することができる。このため、装着者の身体的特徴、特に顎の大きさや形状に応じて、連結位置の微調整を行うことができるため、マスク本体部を装着者の顔により良好にフィットさせることができる。
第3の本考案による衛生マスクは、上記構成に加えて、上記装着紐の両端が、上記右支持紐及び上記左支持紐に対し摺動可能に連結される。このような構成を採用することにより、連結位置を上下方向に移動させ、マスク本体部の上部及び下部に作用する力の向きを変えることができる。従って、装着者の身体的特徴に応じて、マスク本体部を装着者の顔により良好にフィットさせることができる。
第4の本考案による衛生マスクは、上記構成に加えて、上記装着紐が、上記右支持紐に連結される右装着紐と、上記左支持紐に装着される左装着紐と、上記右装着紐および上記左装着紐を分離可能に連結する着脱連結部とを有する。このような構成を採用することにより、衛生マスクを容易に着脱することができる。また、マスク本体部と顔との間に隙間が生じ難いように衛生マスクを正しく装着することが容易になる。
第5の本考案による衛生マスクは、上記構成に加えて、上記マスク本体部には、左右方向に延びる2以上のプリーツが形成されている。このような構成を採用することにより、マスク本体部を装着者の顔により良好にフィットさせることができる。
本考案によれば、耳に負担をかけることなく装着することができる衛生マスクを提供することができる。特に、耳の痛みを生じさせることなく、装着者の顔に良好にフィットさせることができる衛生マスクを提供することができる。また、このような衛生マスクを安価に提供することができる。
本考案の実施の形態1による衛生マスク100の一構成例を示した外観図である。 図1の衛生マスクをA−A切断線により切断したときの断面図である。 図1の調整手段を拡大して示した図である。 図1の衛生マスク100の装着時の様子の一例を示した図である。 図1の衛生マスク100の装着時の様子の他の例を示した図である。 本考案の実施の形態2による衛生マスク101の一構成例を示した外観図である。 本考案の実施の形態3による衛生マスク102の一構成例を示した外観図である。 最も一般的な衛生マスク200の装着時の様子を示した図である。 特許文献2に記載された衛生マスク201の装着方法を示した図である。
実施の形態1.
図1は、本考案の実施の形態1による衛生マスク100の一構成例を示した外観図である。図2は、図1の衛生マスクをA−A切断線により切断したときの断面図である。図3は、図1の長さ調整手段を拡大して示した図である。
[衛生マスク100]
一般に、衛生マスクは、感染症の罹患、花粉症の発症などを防止するためのマスクであり、日常生活において広く使用されている。また、病院内において患者や医療従事者などによって使用されている。さらに、人や車が多い場所のような比較的軽微な汚染環境下において、空気中の粉塵や煤煙の吸引防止を目的として使用することもできる。
衛生マスク100は、装着者の口及び鼻孔が外気に直接触れるのを防止するためのマスク本体部10と、マスク本体部10の両側縁部にそれぞれ取り付けられた一対の支持部2と、これらの支持部2を互いに連結する装着部3とによって構成される。
[マスク本体部10]
マスク本体部10は、鼻頭(鼻尖)から顎先(おとがい)までを覆うことができる形状及び大きさを有する。また、マスク本体部10の生地には、通気性及び柔軟性を有する素材、例えば、ガーゼや不織布が用いられる。マスク本体部10の中央部分には、2以上のプリーツ11が設けられ、マスク本体部10の上縁部近傍には、形状保持プレート12が設けられている。衛生マスク100は、マスク本体部10によって鼻頭から顎先までを覆うとともに、マスク本体部10の周縁部を装着者の顔にフィットさせて両者間の隙間を極力小さくすることによって、口及び鼻孔が外気に直接触れるのを防止している。
プリーツ11は、マスク本体部10の生地を山折り及び谷折りすることによって、部分的に重複させたひだ形状部である。マスク本体部10には、左右方向に延びる複数のプリーツ11が設けられている。プリーツ11は、左右の両端部において、重複領域が開かないように固定される一方、その中央部では、重複領域が固定されず、前後方向の外力又は上下方向への張力を加えることにより、重複領域が開き、マスク本体部10が略椀形の立体的形状となる。例えば、装着前のマスク本体部10は、略矩形の平面的形状を有する一方、装着後は、鼻頭や顎先により前後方向の押圧力が加えられ、あるいは、支持部2により上下方向の張力が加えられて変形し、装着者の顔にフィットした立体的形状となる。
形状保持プレート12は、左右方向に延びる細長い形状の金属プレートであり、マスク本体部10の上縁部の近傍に取り付けられている。形状保持プレート12は、指の押圧力によって容易に屈曲可能な金属プレートであり、衛生マスク100の装着時に指でマスク本体部10の上縁部を装着者の鼻に押し当てれば、当該鼻の形状にフィットする形状に変形させることができる。形状保持プレート12の形状は、少なくとも装着中は維持され、マスク本体部10と鼻との隙間を小さくする。
[支持部2]
支持部2は、マスク本体部10の左右の側縁部にそれぞれ取り付けられている。支持部2には、柔軟性及び伸縮性を有する紐形状の素材、例えば、ゴム紐が用いられる。支持部2の両端は、マスク本体部10の上下方向の異なる位置に固定されている。また、支持部2は、その長さを調整するための調整部21を有している。なお、本明細書では、マスク本体部10の右縁部に取り付けられた右支持部20Rと、マスク本体部10の左縁部に取り付けられた左支持部20Lによって構成される。
右支持部20Rは、一端がマスク本体部10の右縁部の上端近傍に固定され、他端がマスク本体部10の右縁部の下端近傍に固定されている紐状部材(右支持紐)である。同様にして、左支持部20Lは、一端がマスク本体部10の左縁部の上端近傍に固定され、他端がマスク本体部10の左縁部の下端近傍に固定されている紐状部材(左支持紐)である。
調整部21は、支持部2の長さを調整する調整手段である。装着者は、装着前又は装着中に調整部21を操作すれば、支持部2の長さを容易に調整することができる。図3に示した通り、本実施の形態による調整部21は、支持部2を2つの紐部材に分離し、一方の紐部材に結び目を設け、当該結び目の中に他方の紐部材を通すことによって調整部21が形成される。このような調整部21を採用すれば、新たな部品を追加することなく、支持部2の長さを調整することができ、製造コストを抑制することができる。
上記調整部21は、上記一方の紐部材の先端が操作子22(引手)となり、装着者が当該操作子22を引くことにより、支持部2が短くなる。一方、外力を加えない場合には、2つの紐部材間の摩擦力によって支持部2の長さが維持される。操作子22を引くことにより支持部2が短くなるように構成されていれば、装着した状態でも支持部2を容易に短くすることができるので望ましい。なお、調整部21は、このような構成に限定されず、例えば、樹脂成形品を用いて実現することもできる。また、支持部2の長さ調整が不要であれば、調整部21を省略することができる。
[装着部3]
装着部3は、右支持部20R及び左支持部20Lを互いに連結する連結手段であり、装着者の頚部後方に回り込ませることにより、マスク本体部10が人体に装着される。装着部3には、柔軟性及び伸縮性を有する紐形状の素材、例えば、ゴム紐が用いられる。装着部3は、その一端が右支持部20Rに連結され、他端が左支持部20Lに連結されている。また、装着部3は、右装着部30R、左装着部30L及び着脱部31により構成される。
右装着部30Rは、一端が右支持部20Rと連結され、他端が着脱部31と連結される紐状部材(右装着紐)であり、柔軟性及び伸縮性を有する素材を用いることが望ましい。右装着部30Rは、右支持部20Rに対し摺動可能に連結され、その連結位置は、右支持部20R上を移動することができる。本実施の形態による右装着部30Rは、環状形状を有し、当該環状形状の内側に右支持部20Rが通っている。つまり、右装着部30Rは、右支持部20Rと鎖状に連結されている。
同様にして、左装着部30Lは、一端が左支持部20Lと連結され、他端が着脱部31と連結される紐状部材(左装着紐)である。左装着部30Lは、左支持部20Lに対し摺動可能に連結され、その連結位置は、左支持部20L上を移動することができる。本実施の形態による左装着部30Lは、環状形状を有し、右支持部20Rと鎖状に連結されている。
着脱部31は、右装着部30R及び左装着部30Lを着脱可能に連結する。本実施の形態による着脱部31は、両側にフックが設けられた樹脂成形品からなるが、着脱部31は、このような構成のみに限定されない。
図4は、図1の衛生マスク100の装着時の様子の一例を示した図であり、装着者の左側から見た図が示されている。なお、装着時の様子は左右対称であるため、右側から見た図は省略する。
装着部3は、装着者の耳よりも前方において支持部2に連結され、装着者の耳よりも下方を通って概ね水平に延び、装着者の頚部後方を回り込むように配置される。つまり、着脱部31が頚部後方に配置され、右装着部30Rが右耳の下方に配置され、左装着部30Lが左耳の下方に配置される。
装着部3が耳よりも下方を通ることにより、装着時に耳に負担がかからず、衛生マスク100を長時間継続して使用しても、耳に痛みが生じることはない。また、装着部3が頚部後方を回り込むように配置されることにより、着脱部31が上下にずれ難い。頭部後方は、前後方向の傾斜が大きいのに対し、頚部後方は、前後方向の傾斜が小さいことから、着脱部31を頚部後方に配置することにより、着脱部31が上下にずれ難くなり、マスク本体部10が脱落し難くなる。
さらに、支持部2に対する装着部3の連結位置25を耳よりも前方に配置することにより、支持部2の連結位置25における角度θを大きくし、マスク本体部10を装着者の顔に良好にフィットさせることができる。マスク本体部10を装着者の顔に良好にフィットさせることができれば、マスク本体部10と顔の隙間を小さくすることができ、また、マスク本体部10が脱落し難くなる。
支持部2は、装着者の耳よりも前方に配置されている。つまり、右支持部20Rは、右耳よりも前方に配置され、左支持部2は、左耳よりも前方に配置されている。例えば、装着者の耳たぶの下端を基準として、耳よりも前方に配置される。
支持部2は、柔軟性を有し、両端がマスク本体部10に固定され、連結位置25が装着部3によって後方に引っ張られる。このため、支持部2は、両端の固定位置23,24と、連結位置25とを直線で繋いだ折線形状となり、最も後方に位置する連結位置25が耳よりも前方に位置する。
従来の衛生マスクの耳掛け部と比較すれば、支持部2は、紐形状からなり、その両端がマスク本体部10に固定されているという点で類似する。しかしながら、支持部2には装着部3が連結されており、当該装着部3により後方へ引っ張られている状態でも、その全体が装着者の耳よりも前方に配置される。従って、支持部2は、耳に掛けることが困難な長さしか有しておらず、従来の衛生マスクの耳掛け紐と比較すれば、その長さが顕著に相違し、明確に区別することができる。
支持部2は、マスク本体部10に対し、後方に向かう力を加える。より具体的には、上側の固定位置23に対して後方下向きの力を加え、下側の固定位置24に対して後方上向きの力を加える。このため、連結位置25を前方に移動させれば、上側の固定位置23に加える力がより下向きになり、下側の固定位置24に加える力がより上向きになり、これらの力のなす角度θがより大きくなる。
装着時のマスク本体部10には角度θに応じた上下方向の張力が加えられている。このため、角度θが大きくなれば、マスク本体部10は、より大きく湾曲した立体的形状に変化する。また、角度θが大きくなれば、マスク本体部10の上縁部を鼻頭よりも上側の鼻筋部(鼻背)に押しつけ、マスク本体部の下縁部を顎先よりも後方の顎下に押しつけることができる。その結果、マスク本体部10を顔に良好にフィットさせることができる。例えば、マスク上縁部及び下縁部において隙間が形成されにくくなる。また、マスク本体部10が脱落し難くなる。
また、連結部3は、支持部2に対して摺動可能に連結されている。このため、連結位置25を上下方向に僅かに移動させることができ、マスク本体部10の上部及び下部に加える力の方向を調整することができる。このため、装着者の身体的特徴、例えば、顎や鼻の大きさや形に応じて、マスク本体部10に加える力の方向を微調整することができる。従って、様々な装着者の顔に対し、マスク本体部10を良好にフィットさせることができる。
なお、支持部2及び装着部3の材料は、従来の衛生マスクに使用されている耳掛け紐と同様のゴム紐を用いることができる。このため、衛生マスク100を安価に提供することができる。ただし、本考案による衛生マスク100は、支持部2及び装着部3の材料として他の材料を用いることもできる。
図5は、図1の衛生マスク100の装着時の様子の他の例を示した図であり、装着者の左側から見た図が示されている。なお、装着時の様子は左右対称であるため、右側から見た図は省略する。
図5の衛生マスク100は、図4の場合に比べて、支持部2が長くなっている。この場合、支持部2のなす角度θが小さくなり、マスク本体部10と顔との間に隙間が生じ、口や鼻孔が外気に直接的に触れて衛生マスク100として十分に機能しない。また、マスク本体部10が脱落しやすくなる。図5では、マスク本体部10の下縁部と顔との間に隙間が生じているが、連結位置25がより下方に移動すれば、マスク本体部10の上縁部と顔の間に隙間が生じ、マスクが脱落し易くなる。
支持部2の長さは、調整部21の操作子22を引くことにより短くなる。このため、衛生マスク100を装着している状態で、操作子22を引けば、支持部2のなす角度θが大きくなり、マスク本体部10が顔に良好にフィットした図4の状態に変化する。
このようにして、衛生マスク100は、調整部21を備えることにより、装着者の身体的特徴、例えば、顎や鼻の大きさや形状に応じて、支持部2の長さを微調整することができる。従って、様々な装着者の顔にマスク本体部10を良好にフィットさせることができ、衛生マスク100の利便性を向上させることができるとともに、その製造コストを低減することができる。
さらに、調整部21による支持部2の長さの調整は、装着直後に行うことができるだけでなく、長時間装着によりマスク本体10が良好にフィットしなくなった場合にも行うことができる。このため、衛生マスク100は、長時間装着にも適している。
実施の形態2.
実施の形態2では、支持部2の他の構成例について説明する。
図6は、本考案の実施の形態2による衛生マスク101の一構成例を示した外観図である。衛生マスク101を図1の衛生マスク100(実施の形態1)と比較すれば、支持部2のみが異なる。なお、衛生マスク100と同一の構成部分については重複する説明を省略する。
マスク本体部10の左右の側縁部の上端付近には、支持部2を固定するための固定孔13がそれぞれ設けられている。支持部2は、一端がマスク本体部10の側縁部の下端付近に固定され、他端には結び目が設けられ、固定孔13を通る輪が形成されている。例えば、他端の近傍に結び目が形成され、当該結び目内に、固定孔13内に挿通させた他端を通している。この場合、支持部2の他端の輪と固定孔13が鎖状に連結され、上記結び目が、調整部21となり、他端の先端が操作子22となる。そして、装着者が操作子22を引けば、支持部2の長さが短くなる。
実施の形態3.
実施の形態3では、装着部3の他の構成例について説明する。
図7は、本考案の実施の形態3による衛生マスク102の一構成例を示した外観図である。衛生マスク102を図1の衛生マスク100(実施の形態1)と比較すれば、装着部3のみが異なる。なお、衛生マスク100と同一の構成部分については重複する説明を省略する。
装着部3は、1本の紐形状の素材からなる。また、装着部3は、着脱部31を有しておらず、その両端に連結リングがそれぞれ設けられ、これらの連結リングが、左右の支持部2と鎖状に連結されている。これらの連結リングは、装着部3の両端近傍に結び目を設けることに形成されるものであってもよいし、樹脂製リングを取り付けて形成されるものであってもよい。
10 マスク本体部
11 プリーツ
12 形状保持プレート
13 固定孔
2 支持部
20L 左支持部
20R 右支持部
21 調整部
22 操作子
23,24 固定位置
25 連結位置
3 装着部
30L 左装着部
30R 右装着部
31 着脱部
100〜102 衛生マスク

Claims (5)

  1. 略矩形の柔軟性素材からなるマスク本体部と、
    上記マスク本体部の右縁部の上下方向の異なる位置に両端がそれぞれ固定され、装着者の耳よりも前方に配置される柔軟性を有する右支持紐と、
    上記マスク本体部の左縁部の上下方向の異なる位置に両端がそれぞれ固定され、装着者の耳よりも前方に配置される柔軟性を有する左支持紐と、
    両端が上記右支持紐および上記左支持紐にそれぞれ連結され、装着者の両耳の下方を通る装着紐とを備えることを特徴とする衛生マスク。
  2. 上記右支持紐及び上記左支持紐は、その長さを調整するための調整部をそれぞれ有することを特徴とする請求項1に記載の衛生マスク。
  3. 上記装着紐の両端は、上記右支持紐及び上記左支持紐に対し摺動可能に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生マスク。
  4. 上記装着紐は、上記右支持紐に連結される右装着紐と、上記左支持紐に装着される左装着紐と、上記右装着紐および上記左装着紐を分離可能に連結する着脱連結部とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の衛生マスク。
  5. 上記マスク本体部には、左右方向に延びる2以上のプリーツが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の衛生マスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022102019A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 直大 杉山 マスク取着用補助バンド

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